JP5182479B2 - ウォータポンプ制御システム及びウォータポンプ制御方法 - Google Patents

ウォータポンプ制御システム及びウォータポンプ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、水を循環させるウォータポンプの制御に関し、詳しくは、車両のヒータシステムに搭載されるウォータポンプ制御システム及びウォータポンプ制御方法に関する。
車両内を暖めるヒータシステムとして、様々な手法が考案、実施されている。例えば、エンジンを冷却する冷却水を利用した、いわゆる温水方式のヒータシステムなどがある。一般に、車両に搭載された内燃機関であるエンジンは、内部で燃料を燃焼させるため、冷却水をウォータポンプにより循環させて冷却する冷却機構を備えている(例えば、特許文献1)。
温水方式のヒータシステムは、このようにエンジンに搭載されたウォータポンプにより循環される冷却水とエンジンとの熱交換により与えられた冷却水の熱量を利用することで車両内を暖めるような構成となっている。
実開昭60−26231号公報
しかしながら、商用目的で利用されるバスなどにおいてはエンジンの燃費向上の要請が強いため、できるだけ燃費のよいエンジンが搭載されるようになってきている。このように、燃費を向上させたエンジンとの熱交換により冷却水に与えられる熱量は、少なくなってしまうため、従来の温水方式のヒータシステムでは車両内全体を十分に暖めることができない虞があるといった問題があった。
このような問題を解決するために、プレヒータを設け、プレヒータによる熱交換により冷却水を暖める手法が考案されている。しかしながら、このようなプレヒータを設けると、プレヒータによって冷却水が沸騰することでキャビテーションが発生してしまい、エンジンに搭載されたウォータポンプに集まった気泡によって、ウォータポンプの羽根が破損してしまう虞があるといった問題がある。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、キャビテーションの発生を防止することができるウォータポンプ制御システム及びウォータポンプ制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、ウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱する第1循環系、第2循環系のいずれか一方の循環系のプレヒータ近傍の水温を検出し、検出されたプレヒータ近傍の水温が所定の温度よりも高くなったことに応じて、一方の循環系の循環水量を増加させ、他方の循環系の循環水量を減少させるように前記ウォータポンプを制御することを特徴とする。
本発明によれば、キャビテーションの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明の実施の形態として示すヒータシステムについて説明する。
図1に示すように、ヒータシステムは、図示しない車両に搭載され、車両のエンジン5を冷却するために循環させる冷却水を用いて車両内を暖めるように構成されている。ヒータシステムは、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6によって循環される冷却水により車両内のフロント側(運転席)を暖める第1循環系10と、同じく、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6によって循環される冷却水により車両内のリア側(運転席以外の乗員席)を暖める第2循環系20と、制御部30と、主に車両の運転者といったユーザによって操作される操作部31とを備えている。
エンジン内蔵ウォータポンプ6は、エンジン5に連動して図示しない羽根を回転させることで第1循環系10、第2循環系20の双方に冷却水を循環させる。
このヒータシステムを搭載させる図示しない車両は、例えば、中程度の大きさのバスを想定しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、プレヒータを必要とするような車両のヒータシステムに適用することができる。
第1循環系10は、フロントヒータ11と、フロントウォータポンプ12とを備えている。
フロントヒータ11は、第1循環系10における冷却水の循環ライン上に設けられ、通過する冷却水を電気的に加熱して、当該フロントヒータ11の周囲の空気を、加熱した冷却水との熱交換により暖める。フロントヒータ11には図示しないファンが設けられており、暖められた周囲の空気をファンによって送り出すことで車両内のフロント側を暖める。
フロントウォータポンプ12は、電動式のウォータポンプであり第1循環系10に冷却水を循環させる。フロントウォータポンプ12は、フロントヒータ11の後段に設置され、フロントヒータ11で加熱された冷却水をエンジン内蔵ウォータポンプ6へと供給する。
第2循環系20は、リアヒータ21A、21Bと、リアウォータポンプ22とを備えている。
リアヒータ21A、21Bは、第2循環系20における冷却水の循環ライン上に互いに並列となるように設けられ、通過する冷却水を電気的に加熱して、当該リアヒータ21A、21Bの周囲の空気を、加熱した冷却水との熱交換により暖める。リアヒータ21A、21Bには、それぞれ図示しないファンが設けられており、暖められた周囲の空気をファンによって送り出すことで車両内のリア側を暖める。
第2循環系20では、第1循環系10に較べて広い範囲を暖める必要があることを想定し、冷却水を加熱するヒータとしてリアヒータ21A、21Bの2つを設けてあるが、暖める範囲に応じて1つとしてもよいし、さらに増加させるようにしてもよい。
リアウォータポンプ22は、電動式のウォータポンプであり第2循環系20に冷却水を循環させる。リアウォータポンプ22は、リアヒータ21A、21Bの前段に設置され、エンジン内蔵ウォータポンプ6より供給された冷却水を、リアヒータ21A、21Bに分配する。
また、リアウォータポンプ22には、図示しないフロントヒータが内蔵されている。ここで、図2を用いて、リアウォータポンプ22に内蔵されたプレヒータ23について説明をする。
図2に示すよう、プレヒータ23は、中空状の金属部材からなる内パイプ23Aと、内パイプ23Aの径よりも大きく冷却水を通過させることができる程度の空隙24を形成するように、内パイプ23Aに対して配された外パイプ23Bとからなる。内パイプ23Aの内側には、ガスバーナー23Gが設けられており、このガスバーナー23Gによって内パイプ23Aを加熱させることで、空隙24を通過する冷却水を間接的に加熱することができる。
これにより、通過する冷却水を電気的に加熱するリアヒータ21A、21Bの前段において、プレヒータ23で冷却水を加熱することができるため、広範囲に渡って暖める必要のある第2循環系20において、所望の温度へと迅速かつ確実に冷却水を加熱することができる。
また、図2に示すように、プレヒータ23の内パイプ23Aの空隙24側の面である表面23aには、表面23aの表面温度を検出する温度検出センサ25が設けられている。温度検出センサ25で検出された表面23aの表面温度は、制御部30に出力され、プレヒータ23近傍の冷却水の温度として認識される。
このように、プレヒータ23近傍の冷却水の温度は、温度検出センサ25を用いることで容易に検出することができる。また、実際に冷却水の温度が上昇するよりも内パイプ23Aの表面23aの温度上昇の方が早いため、後述するプレヒータ23で発生するキャビテーションを防止するための制御部30による制御処理へと迅速に移行することができる。
制御部30は、第1循環系10、第2循環系20をそれぞれ統括的に制御する。具体的には、制御部30は、第1循環系10のフロントウォータポンプ12、第2循環系20のリアウォータポンプ22をそれぞれ独立に制御して、各循環系で循環させる冷却水の循環水量を調節する。
操作部31は、フロントヒータ11、リアヒータ21A、21B、プレヒータ23をオン状態とするのか、オフ状態とするのかを入力するためのスイッチを備えている。操作部31からの操作要求は、制御部30に入力され、制御部30によりフロントヒータ11、リアヒータ21A、21B、プレヒータ23のオン、オフ制御が実行されることになる。
制御部30は、主に、プレヒータ23によって発生するキャビテーションを防止するための第2循環系20における循環水量の制御処理と、ヒータシステム全体において、車両内の暖房必要条件に応じた暖房性能の向上を目的とした最適な循環水量の制御処理とを実行する。
まず、図3に示すフローチャート用いて、制御部30によるプレヒータ23によって発生するキャビテーションを防止するための第2循環系20における循環水量の制御処理動作について説明をする。
ステップS1において、制御部30は、操作部31からプレヒータ23をオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、プレヒータ23をオン状態とする要求があった場合、ステップS2へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS9へと処理を進める。
ステップS2において、制御部30は、温度検出センサ25で検出される内パイプ23Aの表面23aの表面温度Tsurface℃が、所定の温度T℃よりも高い(Tsurface>T)かどうかを判断する。制御部30は、Tsurface>Tであった場合、ステップS3へと処理を進める一方、Tsurface>Tでなかった場合、ステップS4へと処理を進める。
ステップS3において、制御部30は、フロントウォータポンプ12をオフ状態となるように制御し、リアウォータポンプ22をオン状態となるように制御する。
このように、フロントウォータポンプ12をオフ状態としたことにより第1循環系10の冷却水の循環水量が減少するため、その減少分が、第2循環系20の増加分となり、リアウォータポンプ22がオン状態となっている第2循環系20の冷却水の循環水量を増加させることができる。これにより、プレヒータ23の冷却水との熱交換箇所である内パイプ23Aの表面23a近傍における過剰な熱量を、増加させた冷却水に与えることができるため、冷却水の沸騰を抑制することができる。したがって、プレヒータ23にて発生するキャビテーションを防止することができるため、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6の羽根の破損などを回避することができる。
また、プレヒータ23のキャビテーションを防止するには、第2循環系20の循環水量が増加すればよいため、制御部30は、フロントウォータポンプ12を完全に停止させるばかりではなく、第1循環系10の循環水量を減少させるようにフロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22の駆動を制御するようにしてもよい。
ステップS4において、制御部30は、操作部31からフロントヒータ11をオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、フロントヒータ11をオン状態とする要求があった場合、ステップS5へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS8へと処理を進める。
ステップS5において、制御部30は、操作部31からリアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、リアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があった場合、ステップS6へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS7へと処理を進める。
ステップS6において、制御部30は、フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22をそれぞれ駆動させる。
ステップS7において、制御部30は、フロントウォータポンプ12を駆動させる。このとき、第2循環系20は、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6のみによって冷却水が循環されている。
ステップS8において、制御部30は、リアウォータポンプ22を駆動させる。このとき、第1循環系10は、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6のみによって冷却水が循環されている。
ステップS9において、制御部30は、操作部31からフロントヒータ11をオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、フロントヒータ11をオン状態とする要求があった場合、ステップS10へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS13へと処理を進める。
ステップS10において、制御部30は、操作部31からリアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、リアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があった場合、ステップS11へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS12へと処理を進める。
ステップS11において、制御部30は、フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22をそれぞれ駆動させる。
ステップS12において、制御部30は、フロントウォータポンプ12を駆動させる。このとき、第2循環系20は、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6のみによって冷却水が循環されている。
ステップS13において、制御部30は、操作部31からリアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があったかどうかを判断する。制御部30は、リアヒータ21A、21Bをオン状態とする要求があった場合、ステップS14へと処理を進める一方、要求がなかった場合、ステップS15へと処理を進める。
ステップS14において、制御部30は、リアウォータポンプ22を駆動させる。このとき、第1循環系10は、エンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6のみによって冷却水が循環されている。
ステップS15において、制御部30は、フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22のいずれも駆動させない。このとき、第1循環系10、第2循環系20は、それぞれエンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6のみによって冷却水が循環されている。
このようにして、制御部30は、温度検出センサ25で検出される内パイプ23Aの表面23aの表面温度Tsurface℃が、所定の温度T℃よりも高い(Tsurface>T)場合に、第1循環系10の循環水量が減少するようにフロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22の駆動を制御する。これにより、第2循環系20の冷却水の循環水量が増加するため、プレヒータ23の冷却水との熱交換箇所である内パイプ23Aの表面23a近傍における過剰な熱量を、増加させた冷却水に与えることで、冷却水の沸騰を抑制することができ、プレヒータ23にて発生するキャビテーションを防止することができる。したがって、キャビテーションによって引き起こされるエンジン5のエンジン内蔵ウォータポンプ6の羽根の破損などを回避することができる。
続いて、制御部30によるヒータシステム全体において、車両内の暖房必要条件に応じた最適な循環水量の制御処理について説明をする。
図1に示すヒータシステムは、制御部30によりフロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22を制御することで、車両の乗員数や外部環境による影響によって変化する車両内の暖房必要条件に応じた暖房性能の向上を目的とした最適な循環水量の制御処理を実行する。基本的には、ヒータシステムにおいて、制御部30は、上述したような暖房必要条件に応じて、第1循環系10、第2循環系20のいずれか一方の暖房性能を向上させるように、フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22のいずれか一方を制御する。
〈1〉第1循環系10の暖房性能を向上させる場合
第1循環系10の暖房性能を向上させるには、第1循環系10の冷却水の循環水量を増加させればよい。ヒータシステム全体、つまり第1循環系10、第2循環系20において循環される冷却水の循環水量は一定であるため、第1循環系10の循環水量を増加させるには、フロントウォータポンプ12のみを駆動させ、リアウォータポンプ22の駆動を停止させればよい。
例えば、運転者のみが車両内に乗車しているような場合、リア側を暖める必要がない。つまり、暖房必要条件としては、フロント側のみを暖房すればよいことになる。このような場合、制御部30は、第1循環系10のフロントウォータポンプ12のみを駆動させ、第2循環系20のリアウォータポンプ22の駆動を停止させるように制御する。これにより、リアウォータポンプ22を駆動させた場合に第2循環系20を循環する冷却水の循環水量を、第1循環系10へと還元することができるため、第1循環系10の循環水量を増加させることができ、必然的に、車両のフロント側の暖房を担う第1循環系10の暖房性能を向上させることができる。
フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22ともに駆動している通常時には、第1循環系10の循環水量は、以下に示す(1)式のようになる。
(通常時)
第1循環系10の循環水量:
フロントウォータポンプ12による循環水量+(エンジン内蔵ウォータポンプ6による循環水量−リア側の循環水量)・ ・ ・ (1)
一方、フロントウォータポンプ12を駆動させ、リアウォータポンプ22を停止させるように制御した暖房性能向上時には、第1循環系10の循環水量は、以下に示す(2)式のようになる。
(暖房性能向上時)
第1循環系10の循環水量:
フロントウォータポンプ12による循環水量+(エンジン内蔵ウォータポンプ6による循環水量−リア側の循環水量×A)・ ・ ・(2) ただし、Aは、A<1
このように、リアウォータポンプ22を停止させたことにより、第2循環系20の循環水量が減少した分だけ、フロントウォータポンプ12を駆動させている第1循環系10の循環水量が増加するため、暖房必要条件に応じて、第1循環系10の暖房性能が向上することになる。また、第1循環系10の暖房性能を向上させるには、第1循環系10の循環水量が増加すればよいため、制御部30は、リアウォータポンプ22を完全に停止させるばかりではなく、第2循環系20の循環水量を減少させるようにリアウォータポンプ22の駆動を制御する。
つまり、制御部30によって、第2循環系20の循環水量を減少させるようにフロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22を制御することで、暖房必要条件に応じて、第1循環系10の暖房性能を向上させることができる。
〈2〉第2循環系20の暖房性能を向上させる場合
第2循環系20の暖房性能を向上させるには、第2循環系20の冷却水の循環水量を増加させればよい。上述したように、ヒータシステム全体、つまり第1循環系10、第2循環系20において循環される冷却水の循環水量は一定であるため、第2循環系20の循環水量を増加させるには、リアウォータポンプ22のみを駆動させ、フロントウォータポンプ12の駆動を停止させればよい。
例えば、窓ガラスで覆われているため、運転席以外の乗員席よりも日射による影響を受けやすい運転席において、日射による影響や運転動作によって運転者のみが暖房を必要としなくなった場合、フロント側を暖める必要がない。つまり、暖房必要条件としては、リア側のみを暖房すればよいことになる。このような場合、制御部30は、第2循環系20のリアウォータポンプ22のみを駆動させ、第1循環系10のフロントウォータポンプ12の駆動を停止させるように制御する。これにより、フロントウォータポンプ12を駆動させた場合に第1循環系10を循環する冷却水の循環水量を、第2循環系20へと還元することができるため、第2循環系20の循環水量を増加させることができ、必然的に、車両のリア側の暖房を担う第2循環系20の暖房性能を向上させることができる。
フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22ともに駆動している通常時には、第2循環系20の循環水量は、以下に示す(3)式のようになる。
(通常時)
第2循環系20の循環水量:
リアウォータポンプ22による循環水量+(エンジン内蔵ウォータポンプ6による循環水量−フロント側の循環水量)・ ・ ・ (3)
一方、リアウォータポンプ22を駆動させ、フロントウォータポンプ12を停止させるように制御した暖房性能向上時には、第2循環系20の循環水量は、以下に示す(4)式のようになる。
(暖房性能向上時)
第2循環系20の循環水量:
リアウォータポンプ22による循環水量+(エンジン内蔵ウォータポンプ6による循環水量−フロント側の循環水量×B)・ ・ ・(4) ただし、Bは、B<1
このように、フロントウォータポンプ12を停止させたことにより、第1循環系10の循環水量が減少した分だけ、リアウォータポンプ22を駆動させている第2循環系20の循環水量が増加するため、暖房必要条件に応じて、第2循環系20の暖房性能が向上することになる。また、第2循環系20の暖房性能を向上させるには、第2循環系20の循環水量が増加すればよいため、制御部30は、フロントウォータポンプ12を完全に停止させるばかりではなく、第1循環系10の循環水量を減少させるようにフロントウォータポンプ12の駆動を制御する。
つまり、制御部30によって、第1循環系10の循環水量を減少させるように、フロントウォータポンプ12、リアウォータポンプ22を制御することで、暖房必要条件に応じて、第2循環系20の暖房性能を向上させることができる。
また、上述した本発明の実施の形態として示すヒータシステムでは、第2循環系20にプレヒータ23を配した場合について説明をしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、2つの循環系を備えるヒータシステムにおいて、プレヒータが少なくとも一方の循環系に配されている場合、全てに適用することができるものである。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態として示すヒータシステムの構成について説明するための図である。 前記ヒータシステムの第2循環系に設けられたプレヒータの構成について説明するための図である。 前記プレヒータによって発生するキャビテーションを防止するための循環水量の制御処理動作について説明するためのフローチャートである。
符号の説明
5 エンジン
6 エンジン内蔵ウォータポンプ
10 第1循環系
11 フロントヒータ
12 フロントウォータポンプ
20 第2循環系
21A リアヒータ
21B リアヒータ
22 リアウォータポンプ
23 プレヒータ
23A 内パイプ
25 温度検出センサ
30 制御部

Claims (4)

  1. 水を循環させる第1のウォータポンプと、前記第1のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱する第1のヒータとを有する第1循環系と、
    水を循環させる第2のウォータポンプと、前記第2のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱する第2のヒータとを有する第2循環系と、
    前記第1循環系、前記第2循環系の少なくとも一方に配され、前記第1のウォータポンプ又は前記第2のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱するプレヒータと、
    前記プレヒータ近傍の水温を検出する水温検出手段と、
    前記第1のウォータポンプ、前記第2のウォータポンプの駆動を制御するウォータポンプ制御手段とを備え、
    前記ウォータポンプ制御手段は、前記水温検出手段によって検出された、前記第1循環系、前記第2循環系のいずれか一方の循環系のプレヒータ近傍の水温が所定の温度よりも高くなったことに応じて、一方の循環系の循環水量を増加させ、他方の循環系の循環水量を減少させるように前記第1のウォータポンプ、前記第2のウォータポンプを制御すること
    を特徴とするウォータポンプ制御システム。
  2. 前記ウォータポンプ制御手段は、前記水温検出手段によって検出された第1循環系のプレヒータ近傍の水温が所定の温度よりも高くなった場合、前記第2のウォータポンプを停止させるよう制御し、
    前記水温検出手段によって検出された第2循環系のプレヒータ近傍の水温が所定の温度よりも高くなった場合、前記第1のウォータポンプを停止させるよう制御すること
    を特徴とする請求項記載のウォータポンプ制御システム。
  3. 前記プレヒータは、中空状の金属部材を内側よりバーナーで加熱することで、前記金属部材の外側を通過する水を間接的に加熱し、
    前記金属部材の表面温度を検出する表面温度検出手段を有し、
    前記水温検出手段は、前記表面温度検出手段によって検出された金属部材の表面温度を前記プレヒータ近傍の水温とすること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォータポンプ制御システム。
  4. 水を循環させる第1のウォータポンプと、前記第1のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱する第1のヒータとを有する第1循環系と、
    水を循環させる第2のウォータポンプと、前記第2のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱する第2のヒータとを有する第2循環系と、
    前記第1循環系、前記第2循環系の少なくとも一方に配され、前記第1のウォータポンプ又は前記第2のウォータポンプによって循環されることで通過する水を加熱するプレヒータと、を含むシステムにおけるウォータポンプ制御方法であって、
    前記プレヒータ近傍の水温を検出する水温検出工程と、
    前記第1のウォータポンプ、前記第2のウォータポンプの駆動を制御するウォータポンプ制御工程とを備え、
    前記ウォータポンプ制御工程は、前記水温検出工程によって検出された、前記第1循環系、前記第2循環系のいずれか一方の循環系のプレヒータ近傍の水温が所定の温度よりも高くなったことに応じて、一方の循環系の循環水量を増加させ、他方の循環系の循環水量を減少させるように前記第1のウォータポンプ、前記第2のウォータポンプを制御すること
    を特徴とするウォータポンプ制御方法。
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