JP2005344602A - 流体循環装置および発熱体冷却装置 - Google Patents

流体循環装置および発熱体冷却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 2つの回路の流体を循環させる発熱体冷却装置において、一方の回路に配置される他のポンプ手段の作動により増加する電動ポンプの消費電流を低減できる発熱体冷却装置を提供する。
【解決手段】 第1、第2ポンプ室の翼と、翼が配置される回転軸と、これらを電力で回転駆動する駆動部とを有する電動ポンプと、第1ポンプ室の翼が冷却水を循環させる電気機器冷却回路と、第2ポンプ室の翼が冷却水を循環させるヒータ回路とを有し、ヒータ回路にエンジンから動力を受けて駆動する機械式ポンプを配置し、翼の回転数が機械式ポンプに循環される冷却水により増加する場合には、ECUが標準回転数から増加する回転数を低減した省電力回転数の制御信号により翼を回転させる(S160)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、2つの流体回路を有する流体循環装置および発熱体冷却装置に関し、車両に搭載される内燃機関(エンジン)、電動モータ等の発熱体の冷却に適用して好適である。
従来、ポンプハウジング内に2つのポンプ室を有し、共通のモータ部により各ポンプ室内の翼を回転させる電動ポンプが特許文献1にて知られている(以下、従来例と称す)。
従来例のポンプでは、ポンプハウジングに第1、第2ポンプ室を仕切る仕切り部が形成されている。そして、仕切り部を貫通し、各ポンプ室内の翼が配置される回転軸と、貫通部に配置されて両ポンプ室間のシールを行う軸封部材とが備えられている。
従来例では、図8に示すようにエンジンから吸熱した冷却水流れが前席熱交換器54に流れる前席側通路52と、後席熱交換器55に流れる後席側通路53とに分岐しており、前席側通路52には第1ポンプ室12cが配置され、後席側通路53には第2ポンプ室12dが配置されている。したがって、第1ポンプ室12c内の翼32と第2ポンプ室12d内の翼33を回転させて、前席側通路52および後席側通路53で冷却水を循環させることができる。
特許第3014991号公報
従来例では、前席側通路52のポンプ手段は第1ポンプ室12c(翼32)のみであり、後席側通路53のポンプ手段は第2ポンプ室12d(翼33)のみであるため、当然に翼32、33および翼32、33が配置される回転軸はモータ部からの磁力に応じて回転する。
本発明者らは、後述の図1のようにハイブリッド車両に搭載されるエンジン24から吸熱した冷却水が空調用空気を加熱するヒータ25を有するヒータ回路22と、電動モータ16および電気機器15の冷却回路11にそれぞれポンプ室12c、12dを配置して各回路11、22の冷却水を循環することを検討した。ここで、ヒータ回路22内の冷却水は、第2ポンプ室12dの翼33に加え、エンジン24からの動力で駆動する機械駆動式ポンプ23によっても循環されるようになっている。
これによると、電動ポンプ12と機械駆動式ポンプ23が同時に作動する時には、ヒータ回路22を第2ポンプ室12cの翼33が循環させる冷却水に加えて機械式ポンプ23が流す冷却水が流れる。この時、機械式ポンプ23が流す冷却水から力を受けて、翼33の回転数はECU30が翼33(駆動回路12f)へ出力している制御信号の回転数よりも増加してしまう。この回転数の増加により、モータ部(電動ポンプ12)が消費する電流が増加することが本発明者らの評価により分かった。
図3(b)は、電動ポンプ12を一定電圧で作動させておき、ヒータ回路22に機械式ポンプ23による冷却水流量を付加した場合のモータ消費電流の変化を示したものである。この評価により、機械式ポンプ23によるヒータ回路22の流量(X軸の機械式ポンプの回転数で表される)が増加するに従い、モータ消費電流が増加することが確認されている。
本発明は、上記点に鑑み、第1、第2ポンプ室の翼と、翼が配置される回転軸と、これらを電力で回転駆動する駆動部とを有する電動ポンプにより2つの回路の流体を循環させる流体循環装置および発熱体冷却装置であって、一方の回路に配置される他のポンプ手段の作動による電動ポンプの消費電流の増加を軽減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流体循環装置において、ポンプハウジング(12a)内に配置される第1ポンプ室(12c)および第2ポンプ室(12d)と、各ポンプ室(12c、12d)内に配置される翼(32、33)と、翼(32、33)が固定される回転軸(31)と、翼(32、33)を回転駆動させる共通のモータ部(12b)とを有する電動ポンプ手段(12)と、流体が流れる第1流体回路(11、)および第2流体回路(22)と、第2流体回路(22)に配置され、第2流体回路(22)の流体を循環させる第2ポンプ手段(23)と、モータ部(12b)へ出力する制御信号により、モータ部(12b)が翼(32、33)に与える駆動力を制御する制御手段(30)とを備え、
第1ポンプ室(12c)の翼(32)が第1流体回路(11)内の流体を循環し、第2ポンプ室(12d)の翼(33)が第2流体回路(22)内の流体を循環し、
電動ポンプ手段(12)および第2ポンプ手段(23)が同時に作動し、翼(32、33)が第2ポンプ手段(23)に循環される流体から力を受ける場合には、制御手段(30)は、モータ部(12b)が翼(32、33)に与える駆動力を低減した省電力制御を行うようになっていることを特徴としている。
ところで、「発明が解決しようとする課題」で述べたように第2ポンプ手段(23)の作動により、第2流体回路(22)内の流体流量が増加すると、電動ポンプ(12)の消費電流も増加する。
しかし、請求項1によると、翼(32、33)が第2ポンプ手段(23)に循環される流体から力を受ける場合には、制御手段(30)はモータ部(12b)が翼(32、33)に与える駆動力を低減する。この駆動力の低減により、モータ部(12b)、つまり電動ポンプ(12)が消費する電流を低減できる。したがって、第2流体回路(22)内の流体流量が増加による電動ポンプ(12)の消費電流の増加を軽減することができる。なお、第2流体経路(22)に第2ポンプ室(12d)が配置されているのは、第2ポンプ手段(23)停止時に第2流体経路(22)中の流体を循環させるためである。
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の流体循環装置を備えた発熱体冷却装置であって、第1流体回路を流体に吸熱される少なくとも車両走行用のモータ(16)を含む電気機器(15、16)と、流体が吸熱した熱を放熱させる第1放熱器(13)とを備える第1冷却回路(11)とし、第2流体回路を車両に搭載されており、流体に吸熱されるエンジン(24)と、流体が吸熱した熱により車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱するヒータ(25)とを備える第2冷却回路(22)とすれば、請求項1で述べた効果を有する発熱体冷却装置を構成することができる。
また、第2ポンプ手段(23)に循環される流体により増加する回転数を標準回転数から低減した省電力回転数の制御信号で翼(32、33)を回転させるため、第1冷却回路(11)の流量、つまり電気機器(15、16)からの吸熱に必要な流量を減らすことなく、翼(32、33)の回転に消費する電力を低減することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の発熱体冷却装置において、
翼(32、33)が標準回転数で回転する時に第2ポンプ室(12d)の翼(33)が循環させる流体の流量と、アイドル回転状態のエンジン(24)により駆動される機械駆動式ポンプ(23)が循環させる流体の流量と概略同一流量とすれば、エンジン(24)がアイドル回転以上となる車両走行時に翼(32、33)は、機械式ポンプ手段(23)が流す流体から力を受ける。つまり、エンジン(24)による車両走行時に電動ポンプ(12)を省電力回転数で駆動することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項2または3に記載の発熱体冷却装置において、翼(32、33)の回転数を検知し、制御手段(30)へ出力する翼回転数検知手段を備え、
翼(32、33)が省電力回転数の制御信号を受けて回転している時に省電力回転数と、翼回転数検出手段が検知する回転数の差が所定範囲以外の場合には、回転数の差が小さくなるように省電力回転数の制御信号を補正して、より正確に翼32、33の回転数が省電力回転数となるようにしてもよい。
また、請求項5に記載の発明では、請求項2ないし4のいずれか1つに記載の発熱体冷却装置において、第1冷却回路(11)の水温を検出し、制御手段(30)へ出力する水温検知手段(14)を備え、
水温検知手段(14)の検知水温が電気機器(15、16)の作動に適した温度に基づいて予め与えられるある一定温度(TH)以下の場合に、制御手段(30)は、モータ部(12b)が翼(32、33)に与える駆動力を低減するようになっていることを特徴としている。
これにより、水温検知手段(14)の検知水温が電気機器(15、16)の発熱量が少ない予め与えられるある一定温度(TH)以下の場合にのみ、省電力制御で電動ポンプ(12)を作動させることができる。また、水温検知手段(14)の検知水温が電気機器(15、16)の発熱量が多い予め与えられるある一定温度(TH)より高い場合には、翼(32、33)の回転数が機械駆動式ポンプ(23)に循環される流体により標準回転数以上に増加する。したがって、第1冷却回路(11)の流量が増加して、より流体に電気機器(15、16)から吸熱させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の発熱体冷却装置をエンジンと走行用モータの2つの走行駆動源を有するハイブリッド車両に適用した第1実施形態を示している。一般的に、走行用モータおよび走行用モータを動作させる電気機器の耐熱温度(誤作動なく作動可能な温度を指す)とエンジンの運転に適した温度には差がある。エンジンの運転に適した温度は約100℃、電気機器の耐熱温度は約65℃である。
したがって、第1実施形態の発熱体冷却装置には、走行用モータ16、インバータ15等の電気機器を冷却する第1冷却回路11(以下電気機器冷却回路と称す)と、エンジン24を冷却する第2冷却回路21(図1中太線部分、以下エンジン冷却回路と称す)が備えられている。冷却回路11、21には、それぞれ熱を移動させる熱媒体である冷却水が流れている。
まず、冷却水の流れに沿って電気機器冷却回路11を説明する。冷却水は電気機器冷却回路11に配置された第1ポンプ手段である電動ポンプ12により、電子機器冷却回路11内を循環する。この電動ポンプ12の構造については後述する。
電動ポンプ12から吐出された冷却水は、第1放熱器である電気機器放熱器13へ流入する。電気機器放熱器13では、冷却水が送風機13aから送風される空気へ放熱、言い換えると冷却水が送風空気により冷却される。
電気機器放熱器13で放熱した冷却水はインバータ15へ流れ、インバータ15の熱を吸熱する。インバータ15は周知のように車両電源の直流電圧を交流電圧に変換して、例えば走行用モータ16等に給電するとともに、交流電圧の周波数を変化させることによりモータ16等の回転数を制御するものである。なお、インバータ15は他の電子機器16よりも耐熱温度が低いため、電気機器放熱器13のすぐ下流に配置されており、放熱直後の低温状態の冷却水がインバータ15を冷却するようになっている。
インバータ15から吸熱した冷却水は走行用モータ16へ流れ、走行用モータ16から吸熱する。ここで、走行用モータ16は電力による駆動で車両を移動させるものである。この走行用モータ16から吸熱した冷却水は、再び電動ポンプ12へ吸引、吐出されて電気機器冷却回路11を循環する。
次に、エンジン冷却回路21について説明すると、エンジン冷却回路21は周知のエンジン冷却回路と同様の構成であり、このエンジン冷却回路21にはエンジン24から動力を得て駆動する機械式ポンプ23が配置されている。
機械式ポンプ23から吐出された冷却水は、エンジン24へ流れてエンジン24の熱を吸熱する。エンジン24から吸熱した冷却水の流れは、ヒータ25へ向かうヒータ通路22と、エンジン放熱器27へ向かうエンジン冷却回路21とに分岐する。ヒータ通路22へ流れた冷却水は、ヒータ25にてブロワ26により車室内へ流れる空気を加熱、つまり車室内空気へ放熱した後に、エンジン冷却回路21におけるエンジン放熱器27と機械式ポンプ23との間の部位でエンジン冷却回路21に合流して、再び機械式ポンプ23へ吸引、吐出される。なお、本実施形態ではヒータ通路22において、ヒータ25の冷媒流れ下流側部位に電動ポンプ12が配置されている。
一方、エンジン冷却回路21を流れた冷却水は、エンジン放熱器27にて送風機27aから送風される空気へ放熱する。なお、エンジン冷却回路21には冷却水が一定温度以上の場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へ流し、冷却水が一定温度より低い場合には冷却水をエンジン放熱器27(エンジン冷却回路21)へは流さずにヒータ通路22のみを流すサーモスタット28が備えられている。
周知のように長時間駐車後のエンジン始動時などエンジン24、つまり冷却水の温度が低い場合にはエンジン24の運転効率(例えば、燃費)が低い。しかし、サーモスタット28により冷却水が一定温度より低い時は、冷却水がエンジン放熱器27で放熱しないため、エンジン24が速やかに運転効率の高い温度(以下暖機温度と称す)にまで温まる、つまりエンジン24の暖機時間を短くすることができる。一方、冷却水温度が所定温度よりも高い時は、エンジン24から吸熱した冷却水の熱をエンジン放熱器27で放熱させることができる。
次に、図2を使用して電動ポンプ12の構造を説明すると、電動ポンプ12のケースであるホンプハウジング12a内には、駆動手段であるモータ部12bと第1、第2の2つのポンプ室12c、12dが配置されている。本実施形態では、第1ポンプ室12cは電気機器冷却回路11に配置され、第2ポンプ室12dはヒータ通路22に配置されている(図1参照)。
本実施形態のポンプ構造について、図2を使用してより詳細に説明すると、ポンプハウジング12a内の空間は、隔壁12hにより図2中の左右に分割されている。隔壁12hは、例えば、樹脂などの非磁性体を材料として成形されており、ポンプハウジング12aに固定されている。
図2中の左側の空間には、モータ部12bが配置されている。本実施形態のモータ部12bには、磁界発生手段であるコイル12eが配置されている。なお、12fはモータ部12bの駆動回路である。
図2中の右側の空間には、第1、第2ポンプ室12c、12dが配置されている。第1、第2ポンプ室12c、12dの間にはポンプ室仕切板12iが配置されている。このポンプ室仕切板12iには、回転軸31が回転可能に嵌合する孔が形成されている。さらに、第1、第2ポンプ室12c、12dには、それぞれ冷却水が流入する流入口12j、12m、冷却水が流出する流出口12k、12n、および回転軸31と一体の翼32、33が配置されている。第1ポンプ室12c内には翼32が配置されており、第2ポンプ室12d内には翼33が配置されている。
この翼32、33は、回転軸方向Rから流入する冷却水(矢印A、B)を回転軸31の回転方向(遠心方向)から流出させる(矢印C、D)、いわゆる遠心式ポンプと同様の翼形状をしている。なお、モータ部12b側に近い第2ポンプ室12dの翼33には、モータ部12bの周囲を囲む形状のマグネット部33aが形成されている。マグネット部33aには磁気を帯びた部材、例えば磁石が配置されている。
また、第1ポンプ室12cと第2ポンプ室12dとの間には、両ポンプ室12c、12d間のシールを行う軸封部材34が備えられている。この軸封部材としては、Oリング、特許文献1に記載のようなポンプ室の圧力差によりシール材を回転軸に圧接させるもの、特開2001−132634号公報、または特開2003−307224号公報に記載のようなリップ型シールなど、第1、第2ポンプ室12c、12d間のシールができるものであって、回転軸31が回転可能なものであればよい。
また、本実施形態では電子制御装置(ECU)30は、電動ポンプ12と電気的に接続されており、駆動回路12fを介して電動ポンプ12の翼32、33の回転数を制御している。なお、温度センサ14、エンジン回転数センサ24aなどのセンサ信号もECU30に入力される。
なお、本実施形態では、他の電子制御装置(図示せず)が温度センサ14、29の信号等に基づいて送風機13a、27aおよびブロワ26の送風量などを制御している。
次に、上記構成において本実施形態の電動ポンプ12の作動を説明すると、ECU30からの信号がコネクタ12gを介して駆動回路12fに入力されると、コイル12eに電流が流れ磁界(磁力)が発生する。この磁力を翼33のマグネット部33aが受けると、回転軸31を軸として翼33が回転する。さらに、回転軸31と一体の翼32も回転する。
この翼32、33の回転により、冷却水が流入口12j、12mからポンプ室12c、12d内に吸引され(矢印A、B)、回転軸31の回転方向(遠心方向)に位置する流出口12k、12nから吐出する(矢印C、D)。このような電動ポンプ12の作動により、電気機器冷却回路11の冷却水とヒータ通路22の冷却水を循環させている。
電気機器冷却回路11の冷却水は、走行用モータ16、インバータ15から吸熱して、この熱を電子機器放熱器13で放熱する。これにより走行用モータ16、インバータ15が作動による発熱で耐熱温度を超えてしまうことを防止している。なお、他の電子制御装置(図示せず)は、インバータ15の冷却水流れ上流の水温センサ14の検出温度がインバータ15の耐熱温度以上とならないように送風機13aの送風量(放熱器13への熱負荷)を制御している。
また、エンジン冷却回路21では、冷却水の温度が低くサーモスタット28が通路を閉じている場合には、冷却水がヒータ通路22のみを流れる。一方、冷却水の温度が高くサーモスタット28が通路を開いている場合には、冷却水がヒータ通路22とエンジン冷却回路21を流れる。これによりエンジン24が効率の悪い低温や、運転に最適な温度以上となることを防止している。なお、他の電子制御装置(図示せず)は、エンジン24の冷却水流れ上流の水温センサ29の検出温度がエンジン24の運転に最適な温度以上とならないように送風機27aの送風量(放熱器27への熱負荷)を制御している。
ところで、本実施形態のECU30は、ユーザーが車両の運転スイッチをONにすると車両の運転に必要な電気機器に通電する。この時、ECU30は電動ポンプ12を一定回転の標準回転数の制御信号で作動させる(図4中のS110)。本実施形態では、この電動ポンプ12の標準回転数の制御信号による流量をエンジンアイドル回転時に機械式ポンプ23がヒータ通路22に流す流量以下に設定している。なお、標準回転数の制御信号により翼32が流す流量は、冷却水が電気機器15、16から吸熱するのに必要な流量である。
次に、ECU30はエンジンセンサ24aからエンジン回転数、例えば温度センサ14などから電気機器冷却回路水温を読み込む(S120)。次に、ECU30は電気機器冷却回路水温が基準水温TH−α以下かどうかを判断する。ここで基準水温THとは、水温測定地点において電気機器15、16が熱による異常動作を起こさない上限温度以下の任意の温度である。一例として、インバータ15上流の温度センサ14の場合を述べると、インバータ15の耐熱温度(約65℃)である。なお、αは例えば温度検知の誤差などを考慮した公差値である。
電気機器冷却回路水温が基準水温TH−αより高い場合には、処理がS120へ戻り、電気機器冷却回路水温が基準水温TH−α以下の場合には処理がS140へと進む。S140では、ECU30が電動ポンプ12の低減回転数を算出する。
本実施形態では、ある時間でのエンジン回転数平均値(つまり、ベルト等の動力伝達手段を介して駆動する機械式ポンプ23の作動回転数)と、このエンジン回転数平均値における電動ポンプ12の増加回転数(エンジン24の駆動により増加するヒータ通路22の冷却水の力を受けて翼33がする過回転数)との関係が予めECU30に与えられている。したがって、S120で読み込んだエンジン回転数(つまり)の時に対応する電動ポンプの増加回転数が求まる。そして、この増加回転数を低減回転数としている。その後、処理はS150へと進む。
S150では、ECU30が標準作動時の標準回転数から低減回転数を減らしたものを省電力回転数として電動ポンプ12への作動信号に変換後、駆動回路12fへ出力する。そして、S160では駆動回路12fが省電力回転数の制御信号を受けて電動ポンプ12を作動し処理はS120へと戻る。
なお、本実施形態では機械式ポンプ23停止時(エンジン回転数ゼロ)、またはエンジン回転数がアイドリング回数以下であって、電気機器冷却回路水温が基準水温TH−α以下の場合はS140で電動ポンプ12の回転を低減しないため、電動ポンプ12への制御信号が実質的に標準回転数の制御信号と同じになる。
次に、第1実施形態による作用効果を列挙すると、(1)ヒータ通路22において、機械式ポンプ23に循環される冷却水により増加する回転数を標準回転数から低減した省電力回転数の制御信号で翼32、33を回転させるため、電気機器冷却回路11の流量、つまり電気機器発熱体15、16からの吸熱に必要な流量を減らすことなく、翼32、33の回転に消費する電力を低減することができる。
ところで、図3に示すようにエンジン回転数に応じて変化する機械式ポンプ23の回転数が増加すると当然に、機械式ポンプ23によりヒータ通路22を流れる冷却水流量は増加する。また、機械式ポンプ23と電動ポンプの合計流量も増加する(図3(a)参照)。この時、ヒータ通路22の翼33は、機械式ポンプ23の作動により増加する冷却水から力を受けて回転が増加する。この回転の増加により電動ポンプ12の消費電流が増加することが本発明者らの評価で分かった。
しかし、本実施形態では、翼33が機械式ポンプ23に循環される冷却水から力を受けて回転が増加する場合には、ECU30は機械式ポンプ23が流す冷却水により増加する回転数を標準回転数から低減した省電力回転数の制御信号で翼32、33を回転させる。したがって、電気機器冷却回路11の流量、つまり電気機器発熱体15、16からの吸熱に必要な流量を減らすことなく、翼32、33の回転に消費する電力を低減することができる。
なお、本実施形態では全ての回路11、21、22の冷却水を循環する場合には、機械式ポンプ23および電動ポンプ12を同時に作動させる。この時、電動ポンプ12は電気機器冷却回路11とヒータ通路22の冷却水を循環し、機械式ポンプ23はエンジン冷却回路21とヒータ通路22の冷却水を循環する。したがって、上述のように、ヒータ通路22に両ポンプ手段12、23が冷却水を流す場面が発生する。
(2)車両がエンジン24により走行する時に翼32、33を省電力回転数の制御信号で回転させることができる。
本実施形態では翼33が標準回転数で回転する時に第2ポンプ室12dの翼33が循環させる冷却水の流量と、アイドル回転状態のエンジン24により駆動される機械式ポンプ23が循環させる冷却水の流量とを同一流量としている。車両走行時などには、アイドル回転以上にエンジン24が回転するため、機械式ポンプ23はアイドル回転時以上の流量の冷却水を送水する。電動ポンプ12の翼33は、この時の流量とアイドル回転時に機械式ポンプ23が流す流量との差に相当する冷却水から力を受けて回転することになる。
したがって、翼32、33は、エンジン24がアイドル回転以上となる車両走行時に機械式ポンプ23が流す冷却水(図3(a)中のΔM、簡単のためにエンジンアイドル回転時の機械ポンプ回転数は0と仮定している)から力を受ける。この時、流量ΔMを流す場合の翼33の回転数が増加回転数となり、ECU30が標準回転数から増加回転数を引いた省電力回転数の制御信号で翼33を回転させる。したがって、エンジン24による車両走行時に電動ポンプ12を省電力回転数で駆動することができる。なお、省電力回転数による消費電流は図3(b)のΔAに当たる。
(3)水温センサ14の検知水温が電気機器15、16の発熱量が少ない予め与えられるある一定温度TH以下の場合にのみ、省電力制御で電動ポンプ12を作動させることができる。また、水温センサ14の検知水温が電気機器15、16の発熱量が多い予め与えられるある一定温度THより高い場合には、省電力制御をしないため翼33の回転数が機械式ポンプ23に循環される流体により標準回転数以上に増加する。したがって、第1冷却回路11の流量が増加して、より冷却水に電気機器15、16から吸熱させることができる。
(4)電気で駆動するポンプ12をヒータ通路22に配置したため、エンジン24の動力により駆動する機械式ポンプ23が停止していても、ヒータ通路22の冷却水を循環して冷却水およびエンジン24の余熱により、ヒータ25に加熱性能を発揮させることができる。
(5)ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼32、33を1つのモータ部12bで回転させて独立した電子機器冷却回路11とヒータ通路22の冷却水を循環させている。したがって、冷却回路11およびヒータ通路22にそれぞれポンプを配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、発熱体冷却装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、発熱体冷却装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に発熱体冷却装置を配置することができる。
(6)電気機器冷却回路11の配管とヒータ回路22の配管がポンプ12に集約されるため、各回路11、22にポンプが配置されており、ポンプの位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
(7)仕切り板12hにより、モータ部12bを密封空間内に配置し、モータ部12bのコイル部eが発生する磁力により、仕切り板12hを介して翼33(マグネット部33a)を回転させている。このため、モータ部12bをより確実にシールされた密封空間内で駆動させることができる。これにより、水分に弱い電気部品を有するモータ部12bに冷却水が流入してモータ部12bが破損することを防止できる。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態とほぼ同構成であるが本実施形態では、翼33の回転数を検知しECU30へ出力する翼回転数センサが配置されている。また、ECU30における制御処理が異なる。図4の第1実施形態とは処理が異なるS160以降について、図5を使用して説明すると、ECU30はS160で省電力回転数の制御信号で電動ポンプ12(翼32、33)を回転させた後、翼回転数センサから翼33の実回転数を読み込む(S170)。この翼回転数の検出方法としては、図示しないホールICで翼32、33に配置した、例えば磁石の磁気を検知する方法などがある。
S180では、電動ポンプ回転数、つまり翼33の実回転数が省電力回転数±βか否かを判断する。これは、省電力回転数の制御信号により回転する翼33が実際にその回転数で回転しているかどうかを判断している。実回転数が省電力回転数±β以内の場合には処理がS120へ戻る。実回転数が省電力回転数±βから外れる場合には処理がS190へと進む。S190では、ECU30は実回転数が省電力回転数に近づくように省電力回転数の制御信号を補正する。実回転数が省電力回転数より大きい場合には省電力回転数から回転数を減らした制御信号とし、実回転数が省電力回転数より小さい場合には省電力回転数から回転数を増やした制御信号とする。
S200では、補正後の制御信号で電動ポンプ12(翼33)を回転させる。その後、処理はS170へと戻る。なお、低減回転数の算出機能、フィードバック制御機能などは、制御装置ECU30、または電動ポンプ駆動回路12f内のどちらに設定してもよく、また別制御回路に設定してもよい。
このよると、翼33が省電力回転数の制御信号で回転している時に省電力回転数と、翼回転数センサが検知する回転数の差が所定範囲(±β)以外の場合には、回転数の差が小さくなるように省電力回転数の制御信号を補正するため、より正確に翼33の回転数を省電力回転数とすることができる。
なお、本実施形態においても当然に第1実施形態で述べた作用効果(1)〜(7)を発揮することができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、第1実施形態と同構成であるが、ECU30における制御処理が異なる。図6の本実施形態のECU30処理では、S110で電動ポンプ12を一定回転の標準回転数の制御信号で作動させた後、S115で電気機器15、16からの吸熱に必要な電動ポンプ12(翼32、33)の回転数(以下、必要回転数と称す)を算出する。
電気機器15、16の発熱量が多い時には、翼32、33の回転数、つまり循環する冷却水の流量を増やせばより吸熱量を多くすることができる。逆に電気機器15、16の発熱量が少ない時には、翼32、33の回転数、つまり循環する冷却水の流量を減らせばより吸熱量を少なくすることができる。本実施形態では、例えば水温センサ14の検知温度などから電気機器15、16の発熱量を推定し、これに基づいて必要回転数を決定している。
その後のS120〜S140は第1実施形態と同様の処理である。そして、S150では、必要回転数から低減回転数を引いたものを省電力回転数として電動ポンプ12への作動信号に変換後、駆動回路12fへ出力する。以後の処理も第1実施形態と同様である。
このように、電気機器15、16の発熱量に基づいて必要回転数を決定し、必要回転数から低減回転数を引いた省電力回転数で省電力制御を行ってもよい。
なお、本実施形態においても当然に第1実施形態で述べた作用効果(1)〜(7)を発揮することができる。
(第4実施形態)
本実施形態は、第1実施形態とほぼ同構成であるが、本実施形態では、翼33の回転数を検知しECU30へ出力する翼回転数センサが配置されている。また、ECU30における制御処理が異なる。図7の本実施形態のECU30処理では、第1実施形態のS120ではエンジン回転数および電気機器冷却回路水温を読み込んでいたが、このS120に相当する本実施形態のS125ではエンジン回転数および電気機器冷却回路水温に加えて、電動ポンプ12(翼33)の回転数も読み込んでいる。
翼回転数は、第2実施形態と同様に翼回転数センサから翼33の実回転数を読み込んでいる。そして、S140における低減回転数算出時に機械式ポンプ23の作動により増加するヒータ回路22の冷却水から力を受けて増加する翼33の回転数を翼回転数センサが実測し、標準回転数との差を増加回転数としている。
これによると、より正確に機械式ポンプ23の作動による翼33の増加回転数を求めることができ、より正確な省電力回転数の制御信号で翼33を回転させることができる。
なお、本実施形態においても当然に第1実施形態で述べた作用効果(1)〜(7)を発揮することができる。
(第5実施形態)
上述の実施形態では、第1ポンプ室12cの翼32が電気機器15、16を冷却する電気機器冷却回路11の冷媒を循環させる例を示した。本実施形態では、翼32は図8に示すように冷却水が冷却器47にて車室内へ流れる空気から吸熱し、水冷媒熱交換器45で冷凍サイクル回路41の冷媒へ放熱する冷房冷水回路46の冷却水を循環させている。
エンジン冷却回路21、ヒータ通路22、ポンプ12の構成は第1実施形態と同様であるがヒータ通路22において、ポンプ12がヒータ25の冷却水流れ下流側部位に配置されている。
次に、冷凍サイクル回路41について説明する。この冷凍サイクル回路41は、周知の冷凍サイクルを形成するものであって、圧縮機42はエンジン24等から動力を受けて回路41内の冷媒を吸引圧縮する。圧縮された冷媒は、放熱器43で送風機43aからの空気へ放熱する。放熱後の冷媒は、減圧器44で減圧され液相状態となって水冷媒熱交換器45に流入する。水冷媒熱交換器45では、冷房冷水回路46を流れる水の熱を冷凍サイクル回路41の冷媒が吸熱する。この吸熱により冷媒は蒸発して気相状態となる。蒸発後の冷媒は、再び圧縮機42で吸引圧縮される。
水冷媒熱交換器45で冷媒から吸熱(冷却)される、つまり冷媒へ放熱した水は、冷房冷水回路46に配置される第2ポンプ室12dにより、冷房冷水回路46内を循環している。冷媒への放熱により低温状態となった冷却水は冷却器47へ流入する。この冷却器47では、冷却水がブロワ26により車室内空間へ流れる空気から吸熱する。いいかえると、車室内空間へ流れる空気が水により冷却される。
冷却器47およびヒータ25は、車室内へ流れる空気通路を形成する空調ケース49内に配置されている。そして、冷却器47で冷却された後にヒータ25を通過して加熱される空気と、ヒータ25をバイパスする空気の割合をエアミックスドア48により変化させて車室内へ吹出す空気の温度を変化させている。
このように、電動ポンプ12に冷房冷水回路46とヒータ通路22の冷却水を循環させても、ECU30が電動ポンプ12を第1実施形態と同様に省電力制御すれば第1実施形態で述べた作用効果(1)〜(3)を発揮させることができる。
また、ポンプ12はホンプハウジング12a内の2つのポンプ室12c、12dにそれぞれ配置される翼32、33を1つのモータ部12bで回転させて独立したヒータ通路22と冷房冷水回路46の冷却水を循環させている。したがって、ヒータ通路22および冷房冷水回路46にそれぞれポンプを配置した場合に比べてポンプ数を半減することができる。これにより、装置全体としてのコストを低減することができる。
また、ポンプ数が半減したため、装置としての搭載空間が減少、つまり搭載性を向上することができる。これにより、より狭い空間に装置を配置することができる。
ヒータ回路22の配管と冷房冷水回路46の配管がポンプ12に集約されるため、各回路22、46にポンプが配置されており、ポンプの位置が離れている場合に比べて配管を容易に組み付けることができる。
なお、本実施形態においても第1実施形態で述べた作用効果(4)、(7)を発揮させることができる。さらに、第2〜4実施形態で述べた制御は、当然に本実施形態のECU30にも適用することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、電気機器がインバータ15の例を示したが、電気機器は電圧を変換する変圧器であるDC−DCコンバータ、主として走行用モータ16に給電する発電機など作動により発熱する機器であればよい。また、モータの回転数を切り換える変速ギヤなど電気機器による駆動で発熱する発熱体から吸熱してもよい。
また、上述の実施形態では、車両の発熱源を冷却する例を示したが、本発明は車両などの移動体に搭載される発熱源に限らず、定置固定された発熱源を冷却流体で冷却するものであってもよい。なお、冷却流体で冷却される発熱源としては、冷凍サイクル放熱器、乾燥剤吸着発熱など物理変化による発熱や、燃焼器や燃料電池(FC)などの化学反応による発熱や、二次電池や電気部品の各種変換ロス等の発熱など様々である。
また、上述の実施形態では、電子機器が冷却回路11において直列的に配置されていたが、耐熱温度が近い機器を並列的に配置してもよい。
また、上述の実施形態では、ポンプ12の翼32、33が軸方向Rからの流体を遠心方向へ流す遠心式の形状であったが、遠心方向からの流体を遠心方向へながす貫流式の形状であってもよい。
また、上述の実施形態では、モータ部12bが隔壁12hにより密封された空間に配置され、隔壁12hを介して翼33を回転させた例を示した。しかし、隔壁12hを貫通する回転軸に翼32、33を一体結合し、回転軸にポンプ室とモータ空間との間をシールする軸封手段(シール部材)を配置してモータ部12b(モータ空間)への冷却水の進入を防ぐものであってもよい。
また、上述の実施形態では、他の制御装置が温度センサ14、29からの入力信号に基づいて、送風機13a、27aを制御していたが、ECU30がこれらの制御を行ってもよいのは当然である。
本発明の第1実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 第1実施形態のポンプの構造を示す模式図である。 第1実施形態における(a)機械式ポンプの回転数とヒータ通路における流量の関係、(b)機械式ポンプの回転数と電動ポンプの消費電流の関係を示す図である。 第1実施形態の電動ポンプ回転数制御を示す流れ図である。 第2実施形態に係る発熱体冷却装置の電動ポンプ回転数制御を示す流れ図である。 第3実施形態に係る発熱体冷却装置の電動ポンプ回転数制御を示す流れ図である。 第4実施形態に係る発熱体冷却装置の電動ポンプ回転数制御を示す流れ図である。 第5実施形態に係る発熱体冷却装置を示す模式図である。 特許文献1に係るポンプを熱交換器へ流れる冷却水の循環に使用した従来例を示す回路図である。
符号の説明
11…電気機器冷却回路(第1冷却回路)、12…電動ポンプ、
12a…ポンプハウジング、12b…モータ部、12c…第1ポンプ室、
12d…第2ポンプ室、13…電気機器放熱器(第1放熱器)、
14…水温センサ(水温検知手段)、15…インバータ(電気機器)、
16…走行用モータ(電気機器)、22…ヒータ通路(第2冷却回路)、
23…機械駆動式ポンプ(第2ポンプ手段)、24…エンジン、
25…ヒータ(第2放熱器)、30…ECU(制御手段)、31…回転軸、
32、33…翼。

Claims (5)

  1. ポンプハウジング(12a)内に配置される第1ポンプ室(12c)および第2ポンプ室(12d)と、各ポンプ室(12c、12d)内に配置される翼(32、33)と、前記翼(32、33)が固定される回転軸(31)と、前記翼(32、33)を回転駆動させる共通のモータ部(12b)とを有する電動ポンプ手段(12)と、
    流体が流れる第1流体回路(11)および第2流体回路(22)と、
    前記第2流体回路(22)に配置され、前記第2流体回路(22)の流体を循環させる第2ポンプ手段(23)と、
    前記モータ部(12b)へ出力する制御信号により、前記モータ部(12b)が前記翼(32、33)に与える駆動力を制御する制御手段(30)とを備え、
    前記第1ポンプ室(12c)の前記翼(32)が前記第1流体回路(11)内の前記流体を循環し、
    前記第2ポンプ室(12d)の前記翼(33)が前記第2流体回路(22)内の前記流体を循環し、
    前記電動ポンプ手段(12)および前記第2ポンプ手段(23)が同時に作動し、前記翼(32、33)が前記第2ポンプ手段(23)に循環される流体から力を受ける場合には、前記制御手段(30)は、前記モータ部(12b)が前記翼(32、33)に与える駆動力を低減した省電力制御を行うようになっていることを特徴とする流体循環装置。
  2. 請求項1に記載の流体循環装置を備えた発熱体冷却装置であって、
    前記第1流体回路は、流体に吸熱される少なくとも車両走行用のモータ(16)を含む電気機器(15、16)と、前記流体が吸熱した熱を放熱させる第1放熱器(13)とを備える第1冷却回路(11)であり、
    前記第2流体回路は、車両に搭載されており、流体に吸熱されるエンジン(24)と、前記流体が吸熱した熱により前記車両の車室内へ流れる空調用空気を加熱するヒータ(25)とを備える第2冷却回路(22)であり、
    前記第2ポンプ手段は、前記エンジン(24)からの動力を受けて駆動する機械駆動式ポンプ(23)であり、
    前記制御手段(30)は制御信号により、前記モータ部(12b)が前記翼(32、33)に与える駆動力を増減させて前記翼(32、33)の回転数を制御しており、
    前記電動ポンプ(12)の起動時に前記制御手段(30)は、前記第1冷却回路(11)の流体流量が前記電気機器(15、16)からの吸熱に必要な流量となるように前記翼(32、33)を一定の標準回転数で回転させており、
    前記電動ポンプ手段(12)および前記第2ポンプ手段(23)が同時に作動し、前記翼(32、33)の前記標準回転数が前記第2ポンプ手段(23)に循環される流体により増加する場合には、前記制御手段(30)は前記標準回転数から前記増加する回転数を低減した省電力回転数の制御信号により前記翼(32、33)を回転させるようになっていることを特徴とする発熱体冷却装置。
  3. 前記翼(32、33)が前記標準回転数で回転する時に前記第2ポンプ室(12d)の前記翼(33)が循環させる前記流体の流量は、アイドル回転状態の前記エンジン(24)により駆動される前記機械駆動式ポンプ(23)が循環させる流体の流量と概略同一であることを特徴とする請求項2に記載の発熱体冷却装置。
  4. 前記翼(32、33)の回転数を検知し、前記制御手段(30)へ出力する翼回転数検知手段を備え、
    前記翼(32、33)が省電力回転数の制御信号を受けて回転している時に前記省電力回転数と、前記翼回転数検出手段が検知する回転数の差が所定範囲以外の場合には、前記回転数の差が小さくなるように省電力回転数の制御信号を補正することを特徴とする請求項2または3に記載の発熱体冷却装置。
  5. 前記第1冷却回路(11)の水温を検出し、前記制御手段(30)へ出力する水温検知手段(14)を備え、
    前記水温検知手段(14)の検知水温が前記電気機器(15、16)の作動に適した温度に基づいて予め与えられるある一定温度以下の場合に、前記制御手段(30)は、前記モータ部(12b)が前記翼(32、33)に与える駆動力を低減するようになっていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の発熱体冷却装置。
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