JP2019119356A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータが室外熱交換器よりも車両前方側に配置された配置構造を有する車両の電力消費量を抑制することができる車両用冷却装置を提供する。【解決手段】ラジエータ301は、室外熱交換器205よりも車両前方側に配置される。送風機206は、室外熱交換器205よりも車両後方側に配置される。送風機206は、ラジエータ301側から室外熱交換器205側に風を送る正回転モードと、室外熱交換器205側からラジエータ301側に風を送る逆回転モードと、を有する。そして、制御装置400は、空調要求に応じて室外熱交換器205を凝縮器として機能させる場合、送風機206を逆回転モードで動作させる。これにより、室外熱交換器205の入口空気温度の上昇、つまり圧縮機動力を抑制することができ、車両全体の電力消費を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用冷却装置に関する。
従来より、車両に搭載される車両用冷却装置が、例えば特許文献1で提案されている。車両用冷却装置は、低水温ラジエータが室外熱交換器よりも車両前方側に配置された構造を有している。
特開2013−126858号公報
しかしながら、上記従来の技術では、低水温ラジエータの放熱量の影響で室外熱交換器の入口空気温度が上昇する。このため、冬場のように、室外熱交換器が蒸発器(暖房)として動作する場合、冷凍サイクル能力が向上する。一方、夏場のように、室外熱交換器が凝縮器(冷房)として動作する場合、車両用空調装置を動作させるための圧縮機動力が増加してしまう。よって、車両の電力消費量が増加してしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、ラジエータが室外熱交換器よりも車両前方側に配置された配置構造を有する車両の電力消費量を抑制することができる車両用冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の圧縮機(201)によって冷凍サイクルの冷媒が流される室外熱交換器(205)と、車両の供給機(302、311、322)によって熱輸送媒体が流されると共に、室外熱交換器よりも車両前方側に配置されるラジエータ(301、310、319)と、室外熱交換器よりも車両後方側に配置される送風機(206)と、車両の空調要求に応じて圧縮機及び供給機を制御する制御装置(400)と、を含んでいる。
送風機は、ラジエータ側から室外熱交換器側に風を送る正回転モードと、室外熱交換器側からラジエータ側に風を送る逆回転モードと、を有する。また、制御装置は、空調要求に応じて室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合、送風機を逆回転モードで動作させる。
これによると、室外熱交換器が凝縮器として機能する場合、送風機の逆回転モードによって室外熱交換器の廃熱がラジエータ側に送られる。このため、室外熱交換器の入口空気温度の上昇を抑制することができる。これに伴い、室外熱交換器に冷媒を流す圧縮機を動作させるための動力を抑制することができる。したがって、圧縮機の動作の元となる車両の電力消費量を抑制することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る車両用冷却装置の構成図である。 シャッタ、ラジエータ、室外熱交換器、及び送風機の配置を示した図である。 制御装置の空調制御処理の内容を示したフローチャートである。 第1暖機制御及び第1冷却制御におけるシャッタ及び送風機の動作を示した図である。 第2実施形態に係る冷却サイクルを示した図である。 第2実施形態において第1暖機制御時の冷却水の流れを示した図である。 第2実施形態に係る冷却サイクルの変形例及び冷却水の流れを示した図である。 第3実施形態に係る冷却サイクルを示した図である。 第3実施形態に係る暖機モード時の冷却水の流れを示した図である。 第3実施形態に係る暖機モードにおけるシャッタ及び送風機の動作を示した図である。 第3実施形態に係る冷却モード時の冷却水の流れを示した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る車両用冷却装置は、充電可能な二次電池を搭載した電気自動車に適用される。また、車両用冷却装置は、ヒートポンプサイクルによって車室内の空調制御を行うと共に、冷却サイクルによって発熱体の冷却を行う。
図1に示されるように、車両用冷却装置100は、ヒートポンプサイクル200、冷却サイクル300、及び制御装置400を備えている。
ヒートポンプサイクル200は、空調対象空間である車室内へ送風される車室内送風空気を加熱または冷却する冷凍サイクルである。ヒートポンプサイクル200は、冷媒流路を切り替えることによって、熱交換対象流体である車室内送風空気を加熱して車室内を暖房する暖房運転と、車室内送風空気を冷却して車室内を冷房する冷房運転と、を実行する。
具体的には、ヒートポンプサイクル200は、圧縮機201、室内空調ユニット202、暖房用膨張弁203、電磁弁204、室外熱交換器205、送風機206、三方弁207、冷房用膨張弁208、及びアキュムレータ209を有している。
また、室内空調ユニット202は、ケース210内に、室内熱交換器211、室内蒸発器212、送風機213、内外気切替装置214、エアミックスドア215を収容している。
圧縮機201は、ヒートポンプサイクル200において冷媒を吸入・圧縮して吐出する。圧縮機201は、モータを有する圧縮機構と、モータを制御するインバータと、を備えている。圧縮機201の冷媒吐出口は、室内空調ユニット202の室内熱交換器211の冷媒入口側に接続されている。
室内熱交換器211は、内部を流通する高温高圧冷媒と、室内蒸発器212を通過した車室内送風空気と、を熱交換させる加熱用熱交換器である。室内熱交換器211の冷媒出口側には、暖房用膨張弁203が接続されている。暖房用膨張弁203は、暖房運転時に室内熱交換器211から流出した冷媒を減圧膨張させる暖房運転用の減圧手段である。暖房用膨張弁203の冷媒出口側には、室外熱交換器205の冷媒入口側が接続されている。
また、室内熱交換器211の冷媒出口側には、室内熱交換器211から流出した冷媒を、暖房用膨張弁203を迂回させて室外熱交換器205に導く迂回流路216が接続されている。電磁弁204は迂回流路216に設けられている。電磁弁204は、制御装置400から入力する制御信号に応じて迂回流路216を開閉する二方弁である。
冷媒が電磁弁204を通過する際に生じる圧力損失は、暖房用膨張弁203を通過する際に生じる圧力損失よりも極めて小さい。したがって、電磁弁204が開いている場合、室内熱交換器211から流出した冷媒は迂回流路216を介して室外熱交換器205に流入する。一方、電磁弁204が閉じている場合、室内熱交換器211から流出した冷媒は暖房用膨張弁203を介して室外熱交換器205に流入する。このように、電磁弁204は、ヒートポンプサイクル200の冷媒流路を切り替える。
室外熱交換器205は、内部を流通する冷媒と、外部を通過する外気と、を熱交換させる。具体的には、室外熱交換器205は、暖房運転時には、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能し、冷房運転時には、高圧冷媒を凝縮させて放熱作用を発揮させる凝縮器として機能する熱交換器である。このように、室外熱交換器205は、車両の空調要求に応じて凝縮器として機能する場合がある。
送風機206は、制御装置400から入力される制御信号によって制御される電動式送風機である。送風機206は、ラジエータ301側から室外熱交換器205側に風を送る正回転モードと、室外熱交換器205側からラジエータ301側に風を送る逆回転モードと、を有している。
正回転モードは、送風機206のモータの駆動によって羽根を正回転させることで風を車内に吸い込むモードである。逆回転モードは、送風機206のモータを逆回転させて羽根を逆回転させることで風を車外に吐き出すモードである。送風機206のモータを逆回転させる方法として、モータに流す電流の向きを逆転させる方法や、シャフトに接続されたギヤの回転方向を逆転させる方法等を採用することができる。
三方弁207は、室外熱交換器205の冷媒出口側に接続されている。三方弁207は、制御装置400から入力する制御信号によって制御される。具体的には、三方弁207は、暖房運転時には、室外熱交換器205の冷媒出口側とアキュムレータ209の冷媒入口側とを接続する冷媒流路に切り替える。一方、三方弁207は、冷房運転時には、室外熱交換器205の冷媒出口側と冷房用膨張弁208の冷媒入口側とを接続する冷媒流路に切り替える。
冷房用膨張弁208は、冷房運転時に室外熱交換器205から流出した冷媒を減圧膨張させる冷房運転用の減圧手段である。冷房用膨張弁208の冷媒出口側には、室内蒸発器212の冷媒入口側が接続されている。
室内蒸発器212は、ケース210内において、室内熱交換器211よりも空気流れの上流側に配置されている。室内蒸発器212は、内部を流通する冷媒と車室内送風空気とを熱交換させて車室内送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。室内蒸発器212の冷媒出口側には、アキュムレータ209の冷媒入口側が接続されている。
暖房運転時の冷媒が流通する三方弁207からアキュムレータ209の冷媒入口側へ至る冷媒流路は、室外熱交換器205の下流側の冷媒を室内蒸発器212を迂回させる迂回流路217を構成している。したがって、三方弁207は、室外熱交換器205の下流側の冷媒を室内蒸発器212に導く冷媒回路と、室外熱交換器205の下流側の冷媒を迂回流路217に導く冷媒回路と、を切り替える。
アキュムレータ209は、流入した冷媒の気液を分離してヒートポンプサイクル200内の余剰冷媒を蓄える低圧側冷媒用の気液分離器である。アキュムレータ209の気相冷媒出口には、圧縮機201の吸入側が接続されている。したがって、このアキュムレータ209は、圧縮機201に液相冷媒が吸入されてしまうことを抑制し、圧縮機201の液圧縮を防止する機能を果たす。
室内空調ユニット202において、ケース210内のうち室内蒸発器212よりも空気流れの上流側には送風機213が配置されている。送風機213は、内外気切替装置214を介してケース210の内部に吸入された空気を車室内に送風する。
エアミックスドア215は、室内蒸発器212の空気流れ下流側であって、かつ、室内熱交換器211の空気流れ上流側に配置されている。エアミックスドア215は、送風通路218において、室内蒸発器212を通過した送風空気のうち、室内熱交換器211を通過させる風量割合を調整する。室内熱交換器211の空気流れ下流側では、室内熱交換器211において冷媒と熱交換して加熱された送風空気と室内熱交換器211を迂回して加熱されていない送風空気とが混合される。このように生成された送風空気は、ケース210の空気流れの最下流部に設けられた吹出口から車室内に供給される。
なお、室内熱交換器211の空気流れ下流側には、PTCヒータが設けられていても良い。PTCヒータは、正特性サーミスタであるPTC素子を有している。PTCヒータは、PTC素子に電力が供給されることによって発熱し、室内熱交換器211を通過した空気を加熱する補助暖房用の電気ヒータである。
冷却サイクル300は、冷却水やオイル等の熱輸送媒体が巡回することで冷却対象を冷却する冷却回路である。冷却サイクル300は、ラジエータ301、供給機302、及びオイルクーラ303を有している。
ラジエータ301は、例えば冷却水と外気とを熱交換させて冷却水から外気に放熱させる放熱用熱交換器である。ラジエータ301を流れる冷却水の温度は図示しない温度センサによって検出されると共に、制御装置400に出力される。
供給機302は、例えばポンプである。供給機302は、制御装置400から入力する制御信号によって制御されることで、冷却サイクル300を巡回させる冷却水の流量を調整する。オイルクーラ303は、冷却サイクル300における冷却対象である。オイルクーラ303は、例えば潤滑油と冷却水とを熱交換して潤滑油を冷却する熱交換器である。
制御装置400は、CPU、ROM及びRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成された電子制御装置(Electronic Control Unit;ECU)である。
制御装置400は、図示しない内気センサ、外気センサ、日射センサ、高圧側圧力センサ等の空調制御用のセンサ群からセンサ信号を入力する。また、制御装置400は、車室内に設けられた図示しない操作パネルからエアコンスイッチ等の各空調操作スイッチの操作信号を入力する。すなわち、制御装置400は車両の空調要求を取得する。さらに、制御装置400は、車両の車速等の走行状態に関する情報も取得する。
そして、制御装置400は、ROMに記憶された空調制御プログラムに従って各種演算、処理を行う。すなわち、制御装置400は、車両の空調要求に応じて、圧縮機201、送風機206、電磁弁204、三方弁207、室内空調ユニット202、供給機302に制御信号を出力して各機器を制御する。
図2に示されるように、車両において、ラジエータ301は、室外熱交換器205よりも車両前方側に配置される。送風機206は、室外熱交換器205よりも車両後方側に配置される。よって、車両前方側からラジエータ301、室外熱交換器205、及び送風機206の順に配置される。ラジエータ301、室外熱交換器205、及び送風機206は、例えばパッケージ化されている。
また、車両にはシャッタ500が配置されている。シャッタ500は、ラジエータ301よりも車両前方側に配置されている。シャッタ500は、モータの駆動によって駆動する開閉機構を有している。シャッタ500は、制御装置400の制御信号に応じて、風を通過させる開状態と風の通過を遮断する閉状態とを切り替える。
シャッタ500は、例えば、車両の車体に設けられている。シャッタ500は、ラジエータ301等のパッケージに一体化されていても良い。この場合、車両用冷却装置100がシャッタ500を備える。以上が、本実施形態に係る車両用冷却装置100の全体構成である。
次に、制御装置400の空調制御処理について、図3を参照して説明する。図3に示された処理は、制御装置400が稼働している間、繰り返し実行される。
まず、ステップS401では、操作パネルのエアコンスイッチがオンされているか否かが判定される。エアコンスイッチがオンされていると判定された場合、ステップS402に進む。
ステップS402では、冷凍サイクル状態が冷房動作であるか否かが判定される。すなわち、本ステップS402では、空調要求として冷房が選択されているか否かが判定される。冷凍サイクル状態が冷房であると判定された場合、ステップS403に進む。この場合、制御装置400は、空調要求に応じて室外熱交換器205を凝縮器として機能させることになる。また、ステップS403以降では、ヒートポンプサイクル200が冷房動作する。すなわち、図1のヒートポンプサイクル200において、冷媒は白抜き矢印の流路に流れる。
図3のステップS403では、冷房動作の冷房負荷が基準負荷よりも小さいか否かが判定される。冷房負荷は、例えば圧縮機201に掛かる負荷である。冷房負荷は、例えば圧縮機201の仕事量である。したがって、空調要求に応じるための圧縮機201の仕事量が基準負荷よりも小さいか否かが判定される。本ステップS403で冷房負荷が基準負荷よりも小さいと判定された場合、ステップS404に進む。
ステップS404では、ラジエータ301を流れる冷却水の温度が基準温度よりも低いか否かが判定される。本ステップS404で冷却水の温度が基準温度よりも低いと判定された場合、ステップS405に進む。
ステップS405では、第1暖機制御が実行される。具体的には、図4に示されるように、シャッタ500が閉じられると共に、送風機206が逆回転モードで動作する。これにより、室外熱交換器205の廃熱がラジエータ301に送られるので、基準温度よりも低い冷却水を温めることができる。つまり、室外熱交換器205の廃熱がラジエータ301の暖機に利用される。
なお、第1暖機制御では、ラジエータ301の放熱量が調整される制御が実行されても良い。この場合、供給機302の流量が調整される。
このように、図3のステップS402〜S405において、ヒートポンプサイクル200が冷房動作中であり、冷房動作の冷房負荷が基準負荷よりも小さく、冷却水の温度が基準温度よりも低い場合、送風機206が逆回転モードで動作する。この後、ステップS401に戻る。
ステップS404でラジエータ301に流れる冷却水の温度が基準温度以上であると判定された場合、ステップS406に進む。ステップS406では、車両の現在の車速が基準車速よりも遅いか否かが判定される。車速が基準車速よりも遅い場合、ステップS407に進む。
ステップS407では、第1冷却制御が実行される。具体的には、シャッタ500が閉じられると共に、送風機206が逆回転モードで動作する。第1冷却制御は第1暖機制御と同じ処理である。
しかしながら、第1冷却制御は第1暖機制御とは効果が異なる。第1冷却制御では、室外熱交換器205の廃熱がラジエータ301に送られるので、基準温度以上の冷却水を過剰冷却しない程度に冷却することができる。つまり、室外熱交換器205の廃熱がラジエータ301の冷却に利用される。ステップS407は、例えば、車両が低速で坂道を上っていく状況である。この後、ステップS401に戻る。
このように、ステップS402〜S404、S406において、ヒートポンプサイクル200が冷房動作中であり、冷房動作の冷房負荷が基準負荷よりも小さく、冷却水の温度が基準温度よりも低く、車両の車速が基準車速よりも遅い場合、送風機206が逆回転モードで動作する。
以上のように、第1暖機制御及び第1冷却制御では、室外熱交換器205が凝縮器として使用される。この場合、送風機206の逆回転モードによって、ラジエータ301の廃熱の影響による室外熱交換器205の入口空気温度の上昇を抑制することができる。このため、第1暖機制御では室外熱交換器205に冷媒を流す圧縮機201を動作させるための動力を悪化させずにラジエータ301の暖機が可能になる。一方、第1冷却制御では圧縮機201を動作させるための動力を悪化させずに冷却水を冷却することができる。したがって、圧縮機201の動作の元となる車両の電力消費量を抑制することができる。
また、送風機206が逆回転モードで動作する際、シャッタ500が閉じられるので、車両前方側からラジエータ301に風が入らなくなると共に、ラジエータ301側から室外熱交換器205側に風が入らなくなる。このため、送風機206の逆回転モードによって室外熱交換器205の廃熱をラジエータ301側に送る効果を高めることができる。よって、圧縮機201を動作させるための動力の抑制効果をさらに高めることができる。
ステップS406において、車両の現在の車速が基準車速以上であると判定された場合、ステップS408に進む。ステップS408では、第2冷却制御が実行される。具体的には、シャッタ500が開けられると共に、送風機206の動作が停止する。本ステップS408は車両が高速走行している場合であるので、風が車内に入りやすくなっている。よって、送風機206を正回転モードで動作させても良い。これにより、ラジエータ301を冷却することができる。この後、ステップS401に戻る。
ステップS403で冷房負荷が基準負荷以上であると判定された場合、ステップS409に進む。ステップS409では、ラジエータ301を流れる冷却水の温度が基準温度よりも低いか否かが判定される。本ステップS409で冷却水の温度が基準温度よりも低いと判定された場合、ステップS405に進む。この場合、上記の第1暖機制御が実行される。
すなわち、ステップS402、S403、S409において、ヒートポンプサイクル200が冷房動作中であり、冷房動作の冷房負荷が基準負荷以上であり、冷却水の温度が基準温度よりも低い場合にも、送風機206が逆回転モードで動作する。この後、ステップS401に戻る。
ステップS409でラジエータ301を流れる冷却水の温度が基準温度以上であると判定された場合、ステップS410に進む。ステップS410では、第3冷却制御が実行される。具体的には、シャッタ500の開状態が維持されると共に、送風機206が正回転モードで動作する。冷房負荷が高く、冷却水の温度が高いため、第3冷却制御では車外から積極的に風を取り込む。これにより、ラジエータ301を冷却することができる。
以上はステップS402において冷凍サイクル状態が冷房であると判定された場合である。ステップS402において冷凍サイクル状態が冷房ではないと判定された場合、ステップS411に進む。ステップS411では、暖房制御が行われる。すなわち、ヒートポンプサイクル200が暖房モードで動作する。この場合、図1のヒートポンプサイクル200において、冷媒は黒塗り矢印の流路に流れる。この後、ステップS401に戻る。
以上はステップS401において、エアコンスイッチがオンされていると判定された場合である。ステップS401において操作パネルのエアコンスイッチがオンされていないと判定された場合、ステップS412に進む。
ステップS412では、ラジエータ301を流れる冷却水の温度が基準温度よりも低いか否かが判定される。ステップS412において冷却水の温度が基準温度よりも低いと判定された場合はステップS413に進む。
ステップS413では、第2暖機制御が実行される。具体的には、シャッタ500が閉じられると共に、送風機206の動作が停止する。これにより、ラジエータ301を暖機することができる。この後、ステップS401に戻る。
ステップS412において、冷却水の温度が基準温度以上である判定された場合はステップS414に進む。ステップS414では、第4冷却制御が実行される。具体的には、シャッタ500が開けられると共に、送風機206の動作が停止する。これにより、ラジエータ301を冷却することができる。この後、ステップS401に戻る。
以上説明したように、ヒートポンプサイクル200を冷房として使用する場合、シャッタ500が閉じられると共に、送風機206が逆回転モードで動作する。このため、ラジエータ301の廃熱によって室外熱交換器205の入口空気温度の上昇が抑制される。したがって、ヒートポンプサイクル200における圧縮機201の動力の悪化を抑制することができる。これに伴い、車両の二次電池の電力消費量を抑制でき、ひいては車両の航続距離を延長することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、冷却サイクル300は、第1冷却サイクル304及び第2冷却サイクル305を備えている。なお、図5ではヒートポンプサイクル200のうちの室外熱交換器205以外を省略している。また、制御装置400を省略している。
第1冷却サイクル304は、第1流路306と第2流路307とによって冷却水が巡回する回路である。第1流路306と第2流路307とは、第1接続部308と第2接続部309とで繋がれている。
第1流路306は、第1ラジエータ310及び第1供給機311を有する。第1供給機311は、第1接続部308から第1ラジエータ310を通って第2接続部309に冷却水を流す。第1供給機311は制御装置400によって制御される。
第2流路307は、第1冷却部312及び第2冷却部313を有する。第1冷却部312は、インバータを冷却する部分である。第2冷却部313は、モータジェネレータを冷却する部分である。インバータは、直流電流を交流電流に変換してモータジェネレータに供給する電気回路である。モータジェネレータは、駆動力を発揮する機能と発電する機能とを有する回転電動機である。インバータやモータジェネレータを冷却するための冷却水の温度は、例えば60℃〜65℃である。
第2冷却サイクル305は、第3流路314と第4流路315とによって冷却水が巡回する回路である。第3流路314と第4流路315とは、第3接続部316と第4接続部317とで繋がれている。第4接続部317には、第1切替弁318が設けられている。第1切替弁318は例えば三方弁である。
第3流路314は、第2ラジエータ319を有している。第2ラジエータ319は、第1流路306の第1ラジエータ310に並列に接続されている。また、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319は室外熱交換器205よりも車両前方側に配置されている。
第4流路315は、第3冷却部320、第4冷却部321、及び第2供給機322を有している。第3冷却部320は、例えば二次電池を冷却する部分である。第4冷却部321は、冷凍回路の低温低圧冷媒と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を冷却する熱交換器である。第4冷却部321は、例えばチラーである。冷凍回路は例えば上述のヒートポンプサイクル200である。第2供給機322は、第3接続部316から第4冷却部321及び第3冷却部320を通って第4接続部317に冷却水を流す。第2供給機322は制御装置400によって制御される。二次電池を冷却するための冷却水の温度は、例えば30℃である。
また、第2冷却サイクル305は、第5接続部323、第6接続部324、迂回流路325を有している。迂回流路325は、第5接続部323と第6接続部324とを繋ぐと共に、第2ラジエータ319に冷却水を通さずに第3冷却部320及び第4冷却部321に冷却水を循環させるための流路である。第5接続部323には、第2切替弁326が設けられている。第2切替弁326は例えば三方弁である。
第1冷却サイクル304と第2冷却サイクル305とは、第7接続部327及び第8接続部328によって繋がれている。第7接続部327は、第1接続部308と第3接続部316とを繋いでいる。第8接続部328は、第2接続部309と第4接続部317とを繋いでいる。
上記の冷却サイクル300において、第1実施形態に係る第1暖機制御では、ラジエータ301の放熱量を下げるための制御が行われる。
本実施形態では、空調要求に応じて室外熱交換器205を凝縮器として機能させる場合とは、冷却水の温度が閾値より低い場合である。
まず、図6に示されるように、第4流路315から第4接続部317への冷却水の流入が第1切替弁318によって遮断される。また、第3接続部316から第4流路315への冷却水の流入が第2切替弁326によって遮断される。これにより、第1流路306、第2流路307、及び第3流路314側が閉回路となる。また、迂回流路325及び第4流路315側が閉回路となる。
すなわち、第1供給機311によって供給される冷却水は、第1冷却部312、第2冷却部313、及び第1ラジエータ310を経由して第1供給機311に戻る。また、第1供給機311によって供給される冷却水は、第1切替弁318、第2ラジエータ319、及び第1ラジエータ310を経由して第1供給機311に戻る。
一方、第2供給機322によって供給される冷却水は、第4冷却部321、第3冷却部320、迂回流路325、及び第2切替弁326を経由して第2供給機322に戻る。
上記の回路が形成された状態で、シャッタ500が閉じられる。また、制御装置400によって第1供給機311から供給される冷却水の温度が取得される。そして、冷却水の温度が閾値より低い場合、冷却水の温度が閾値を超えないように制御装置400によって第1供給機311の供給量が制御される。
これにより、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の放熱量が抑制されるので、室外熱交換器205の入口空気温度の上昇が抑制される。よって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319に常に外気が当たらないため、冷却水が過剰冷却されることもない。このため、第1供給機311のモータの機械損失が大きくなることもない。したがって、第1供給機311の消費電力が悪化することを抑制することができる。つまり、夏場の冷房動作時に圧縮機201及び第1供給機311の両方の消費電力を抑制できるので、車両の電力消費量の抑制効果が非常に高い。
ここで、第1暖機制御では、送風機206が逆回転モードで動作するが、送風機206の動作は必須ではない。例えば、制御装置400は、第1供給機311によって冷却水の流れを絞ったときに送風機206を逆回転モードで動作させるが、送風機206の動作を停止させても良い。
変形例として、図7に示されるように、第1流路306において第1供給機311の下流側に冷却水の流量を調整するための電磁弁329が設けられていても良い。なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、第1冷却サイクル304が特許請求の範囲の「冷却流路」に対応する。
この構成では、制御装置400によって冷却水の温度が取得され、冷却水の温度が閾値より低い場合、冷却水の温度が閾値を超えないように電磁弁329の流量が制御される。
また、本実施形態では第1実施形態に係る第1暖機制御において第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の放熱量を抑制する制御が前提となっている。しかし、第1暖機制御に関わらず、空調要求に応じて室外熱交換器205を凝縮器として機能させる場合に制御装置400が本実施形態に係る第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の放熱量を抑制する制御を実行しても良い。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分について説明する。図8に示されるように、第1冷却サイクル304は、迂回流路330及び電磁弁331を有している。
迂回流路330は、第1ラジエータ310に並列に設けられていると共に、第1ラジエータ310を迂回する流路である。すなわち、迂回流路330は、第1ラジエータ310の流入側と第1供給機311の流入側とを繋ぐ流路である
電磁弁331は、迂回流路330に設けられている。電磁弁331は、制御装置400に制御されることで、迂回流路330に流れる冷却水の流量を調整する。
上記の冷却サイクル300において、空調要求に応じて室外熱交換器205を凝縮器として機能させる場合、制御装置400は、冷却水の温度を取得し、冷却水の温度に基づいて暖機モードと冷却モードとを繰り返し実行する。
具体的には、制御装置400は、冷却水の温度が閾値より低い場合、冷却水の温度を上げる暖機モードを実行する。この場合、図9に示されるように、制御装置400は、第1流路306から第3流路314への冷却水の流入を第1切替弁318によって遮断する。また、制御装置400は、電磁弁331を開けて第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319よりも迂回流路330に流れる冷却水の流量を増加させる。
これにより、第1冷却サイクル304における冷却水は、第1供給機311によって迂回流路330及び第2流路307を巡回する。したがって、冷却水が第1冷却部312及び第2冷却部313によって温められる。このように、冷却水の暖機が完了するまでは第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319を使用しない。
暖機モードでは、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319は未使用の状態となる。この場合、シャッタ500は開けられていても良いし、図10に示されるようにシャッタ500は閉じられていても良い。また、シャッタ500が開けられている場合、送風機206の動作は停止するか、送風機206は正回転モードで動作する。第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319が使用されていないので、送風機206によって風が吸い込まれたとしても、ヒートポンプサイクル200への影響はない。一方、シャッタ500が閉じられている場合、送風機206は逆回転モードで動作する。
なお、制御装置400は、暖機モードの場合、第3流路314から第5接続部323への冷却水の流入を第2切替弁326によって遮断する。これにより、第4流路315側の冷却水は閉回路を巡回する。
上記のように暖機モードによって冷却水の暖機が完了すると、冷却モードに移行する。具体的には、制御装置400は、冷却水の温度が閾値を超える場合、冷却水の温度を下げる冷却モードを実行する。この場合、図11に示されるように、制御装置400は、第4流路315から第4接続部317への冷却水の流入が第1切替弁318によって遮断される。第3接続部316から第4流路315への冷却水の流入が第2切替弁326によって遮断される。
また、制御装置400は、電磁弁331を閉じて迂回流路330よりも第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319に流れる冷却水の流量を増加させる。これにより、冷却水は迂回流路330に流れない。また、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319によって冷却水の放熱が行われる。
冷却モードでは、上述の図4と同様に、シャッタ500が閉じられ、送風機206は逆回転モードで動作する。すなわち、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の使用時には送風機206からシャッタ500側に風が吹き出す。これにより、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の放熱がヒートポンプサイクル200に影響しないようにすることができる。
空調要求に応じて室外熱交換器205が凝縮器として機能する限り、制御装置400は、冷却水の温度に応じて暖機モードまたは冷却モードを実行する。以上のように、第1ラジエータ310及び第2ラジエータ319の放熱量を抑制しても良い。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された車両用冷却装置100の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、ヒートポンプサイクル200や冷却サイクル300の構成は一例であり、他の構成としても良い。
また、上記各実施形態では、車両にシャッタ500が設けられていることが前提になっているが、シャッタ500は車両に設けられていなくても良い。この場合、制御装置400は、空調要求に応じて室外熱交換器205が凝縮器として機能する場合、送風機206を制御する。
上記各実施形態では、車両用冷却装置を電気自動車に適用する例が示されているが、車両用冷却装置をPHEV等のハイブリッド車両に適用しても良い。
100 車両用冷却装置
200 ヒートポンプサイクル
201 圧縮機
205 室外熱交換器
206 送風機
300、304、305 冷却サイクル
302、311、322 供給機
301、310、319 ラジエータ
400 制御装置
500 シャッタ

Claims (8)

  1. 車両の圧縮機(201)によって冷凍サイクルの冷媒が流される室外熱交換器(205)と、
    前記車両の供給機(302、311、322)によって熱輸送媒体が流されると共に、前記室外熱交換器よりも車両前方側に配置されるラジエータ(301、310、319)と、
    前記室外熱交換器よりも車両後方側に配置される送風機(206)と、
    前記車両の空調要求に応じて前記圧縮機及び前記供給機を制御する制御装置(400)と、
    を含み、
    前記送風機は、前記ラジエータ側から前記室外熱交換器側に風を送る正回転モードと、前記室外熱交換器側から前記ラジエータ側に風を送る逆回転モードと、を有し、
    前記制御装置は、前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合、前記送風機を前記逆回転モードで動作させる車両用冷却装置。
  2. 前記ラジエータよりも車両前方側にはシャッタ(500)が配置されており、
    前記制御装置は、前記送風機を前記逆回転モードで動作させるとき、前記シャッタを閉じる請求項1に記載の車両用冷却装置。
  3. 前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記冷凍サイクルが冷房動作中であり、前記冷房動作の冷房負荷が基準負荷よりも小さく、前記熱輸送媒体の温度が基準温度よりも低い場合である請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
  4. 前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記冷凍サイクルが冷房動作中であり、前記冷房動作の冷房負荷が基準負荷よりも小さく、前記熱輸送媒体の温度が基準温度以上であり、前記車両の車速が基準車速よりも遅い場合である請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
  5. 前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記冷凍サイクルが冷房動作中であり、前記冷房動作の冷房負荷が基準負荷以上であり、前記熱輸送媒体の温度が基準温度以上の場合である請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
  6. 前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記熱輸送媒体の温度が閾値より低い場合であり、
    前記制御装置は、前記熱輸送媒体の温度を取得し、前記熱輸送媒体の温度が前記閾値より低い場合、前記熱輸送媒体の温度が前記閾値を超えないように前記供給機の供給量を制御する請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
  7. 前記熱輸送媒体が流れる冷却流路(304)には、前記熱輸送媒体の流量を調整するための電磁弁(329)が設けられており、
    前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記熱輸送媒体の温度が閾値より低い場合であり、
    前記制御装置は、前記熱輸送媒体の温度を取得し、前記熱輸送媒体の温度が前記閾値より低い場合、前記熱輸送媒体の温度が閾値を超えないように前記電磁弁の流量を制御する請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
  8. 前記熱輸送媒体が流れる冷却流路(304)には、前記ラジエータ(310)を迂回する迂回流路(330)と、前記迂回流路に流れる前記熱輸送媒体の流量を調整するための電磁弁(331)と、が設けられており、
    前記空調要求に応じて前記室外熱交換器を凝縮器として機能させる場合とは、前記熱輸送媒体の温度が閾値より低い場合であり、
    前記制御装置は、前記熱輸送媒体の温度を取得し、前記熱輸送媒体の温度が閾値より低い場合には前記電磁弁を開けて前記ラジエータよりも前記迂回流路に流れる前記熱輸送媒体の流量を増加させることで前記熱輸送媒体の温度を上げる暖機モードを実行し、前記熱輸送媒体の温度が閾値を超える場合には前記電磁弁を閉じて前記迂回流路よりも前記ラジエータに流れる前記熱輸送媒体の流量を増加させることで前記熱輸送媒体の温度を下げる冷却モードを実行する請求項1または2に記載の車両用冷却装置。
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