JP5181470B2 - 無段変速装置 - Google Patents

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この発明は、例えば車両(自動車)用自動変速装置として利用する、トロイダル型無段変速機を組み込んだ無段変速装置の改良に関する。具体的には、低速モードと高速モードとの間のモード切換時に、クラッチ用切換弁のスプールの変位に伴って、不必要にクラッチの接続が断たれる事を防止し、モード切換を滑らかに行なえる様にするものである。
自動車用変速装置としてトロイダル型無段変速機を使用する事が、一部で実施されて周知である。又、変速比の変動幅を大きくすべく、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置も、例えば特許文献1〜4に記載される等により従来から広く知られている。このうちの特許文献1には、トロイダル型無段変速機のみで動力を伝達するモード(低速モード)と、歯車式の差動機構である遊星歯車式変速機により主動力を伝達し、上記トロイダル型無段変速機により変速比の調節を行なう、所謂パワースプリット状態を実現するモード(高速モード)とを備えた無段変速装置が記載されている。又、上記特許文献2〜4には、入力軸を一方向に回転させたまま、出力軸の回転状態を、停止状態を挟んで正転、逆転に切り換えられる、所謂ギヤードニュートラル状態を実現できるモード(低速モード)を備えた無段変速装置が記載されている。
図3〜4は、特許文献3〜4に記載された、ギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備えた無段変速装置を示している。このうちの図3は無段変速装置のブロック図を、図4は、この無段変速装置を制御する油圧回路を、それぞれ示している。エンジン1の出力は、ダンパ2を介して、入力軸3に入力される。この入力軸3に伝達された動力は、直接又はトロイダル型無段変速機4を介して、歯車式の差動機構である遊星歯車式変速機5に伝達される。そして、この遊星歯車式変速機5の構成部材の差動成分が、クラッチ装置6、即ち、図4の低速用、高速用各クラッチ7、8を介して、出力軸9に取り出される。又、上記トロイダル型無段変速機4は、入力側、出力側各ディスク10、11と、複数個のパワーローラ12と、それぞれが支持部材である複数個のトラニオン(図示省略)と、アクチュエータ13(図4)と、押圧装置14と、変速比制御ユニット15とを備える。
このうちの入力側、出力側各ディスク10、11は、互いに同心に、且つ相対回転自在に配置されている。又、上記各パワーローラ12は、互いに対向する上記入力側、出力側各ディスク10、11の内側面同士の間に挟持されて、これら入力側、出力側各ディスク10、11同士の間で動力(トルク)を伝達する。又、上記各トラニオンは、上記各パワーローラ12を回転自在に支持している。又、上記アクチュエータ13は、油圧式のもので、上記各パワーローラ12を支持した上記各トラニオンを、それぞれの両端部に設けた枢軸の軸方向に変位させて、上記入力側ディスク10と出力側ディスク11との間の変速比を変える。又、上記押圧装置14は、油圧式のもので、上記入力側ディスク10と上記出力側ディスク11とを互いに近付く方向に押圧する。又、上記変速比制御ユニット15は、上記入力側ディスク10と出力側ディスク11との間の変速比を所望値にする為に、上記アクチュエータ13の変位方向及び変位量を制御する。
図示の例の場合、上記変速比制御ユニット15は、制御器16と、この制御器16からの制御信号に基づいて切り換えられる、ステッピングモータ17と、ライン圧制御用電磁開閉弁18と、電磁弁19と、シフト用電磁弁20と、これら各部材17〜20により作動状態を切り換えられる制御弁装置21とにより構成している。尚、この制御弁装置21は、変速比制御弁22と、補正シリンダ23と、補正用制御弁24a、24bと、高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26(図4)とを合わせたものである。このうちの変速比制御弁22は、上記アクチュエータ13への油圧の給排を制御するものである。又、上記補正シリンダ23は、前記トロイダル型無段変速機4を通過するトルク(通過トルク)に応じて、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を補正すべく、上記変速比制御弁22の切換状態を調節するものである。又、上記補正用制御弁24a、24bは、上記補正シリンダ23への圧油の給排を制御するものであり、上記電磁弁19の切り換えに応じて切り換えられる。更に、上記高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26は、前記低速用、高速用各クラッチ7、8への圧油の導入状態を切り換えるものである。
又、前記ダンパ2部分から取り出した動力により駆動される、特許請求の範囲に記載した油圧源に相当するオイルポンプ27(図4の27a、27b)から吐出した圧油は、上記制御弁装置21並びに上記押圧装置14に送り込まれる。即ち、油溜(ドレン)28(図4)から吸引されて上記オイルポンプ27a、27bにより吐出された圧油は、押圧力調整弁29及び低圧側調整弁30(図4)により所定圧に調整される。このうちの押圧力調整弁29は、前記アクチュエータ13にピストンを挟んで設けた1対の油圧室31a、31b同士の間に存在する油圧の差(差圧)に応じた油圧、並びに、前記制御器16からの指令により制御される前記ライン圧制御用電磁開閉弁18の開閉に基づく油圧の導入に基づき、開弁圧を調節される。そして、この様な開弁圧の調節に基づき、上記押圧装置14が発生する押圧力を、運転状況に応じた最適な値に規制する。
又、この様に押圧力調圧弁29により調整された圧油は、前記変速比制御弁22を介して上記アクチュエータ13に送り込まれる他、手動油圧切換弁32並びに減圧弁33、前記高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26を介して、前記低速用クラッチ7又は高速用クラッチ8の油圧室42、44内に送り込まれる。これら低速用、高速用各クラッチ7、8のうちの低速用クラッチ7は、減速比を大きくする{変速比無限大(ギヤードニュートラル状態=GN状態)を含む}低速モードを実現する際に接続されると共に、減速比を小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる。これに対して、上記高速用クラッチ8は、上記低速モードを実現する際に接続を断たれると共に高速モードを実現する際に接続される。又、これら低速用、高速用各クラッチ7、8への圧油の給排状態は、前記シフト用電磁弁20の切換に応じて切り換えられる。
図5は、トロイダル型無段変速機4の変速比(増速比)と無段変速装置全体としての速度比(増速比)との関係の1例を示している。例えば、上記低速用クラッチ7が接続され、上記高速用クラッチ8の接続が断たれた低速モードでは、実線αに示す様に、トロイダル型無段変速機4の変速比を、GN状態を実現できる値(GN値)から減速する程、無段変速装置全体としての速度比を停止状態(速度比0の状態)から前進方向(+:正転方向)に増速させられる。又、同じくGN値から増速する程、同じく停止状態から後退方向(−:逆転方向)に増速させられる。一方、上記高速用クラッチ8が接続され、上記低速用クラッチ7の接続が断たれた高速モードでは、実線βに示す様に、上記トロイダル型無段変速機4の変速比を増速する程、上記無段変速装置全体としての速度比を(前進方向に)増速させられる。
ところで、上述した様な無段変速装置の場合、圧油を必要とする部分にこの圧油を導入する為に、油圧を発生させる為の油圧源(オイルポンプ)と、圧油の導入状態を切り換える為のスプール弁(切換弁)とを組み込んでいる。このうちのスプール弁は、例えば図3〜4に示した無段変速装置であれば、高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26の様に、シリンダ孔34a、34bと、このシリンダ孔34a、34b内に軸方向の変位自在に嵌装されたスプール35a、35bとを有する。又、これと共に、油圧源であるオイルポンプ27a、27bで発生し、押圧力調整弁29、減圧弁33で調圧された油圧を導入する為の源油圧導入ポート36と、油溜28に通じて油圧を逃がすドレンポート37とを有する。この様なスプール弁25、26が組み込まれた構造の場合、このスプール弁25、26のスプール35a、35bの軸方向変位に伴って、源油圧導入ポート36とドレンポート37とが一瞬でも連通した場合には、この原油圧導入ポート36からドレンポート37に圧油が流出し、ライン圧が低下する可能性がある。この点に就いて、以下に詳しく説明する。
上記高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26は、前述したモード切換時に、シフト用電磁弁20の切換に基づくシフト用切換弁38の切換に応じて、それぞれ切り換えられる(スプール35a、35bが軸方向に変位する)。より具体的には、例えば低速モードから高速モードにモード切換を行なう場合には、上記シフト用電磁弁20の通電に基づき上記シフト用切換弁38のパイロット室39に圧油が導入され、このシフト用切換弁38のスプール40が図4の左方に変位する。そして、上記高速クラッチ用切換弁25のパイロット室41が油溜28に通じ、この高速クラッチ用切換弁25のスプール35aが図4の右方に変位し、上記高速用クラッチ8の油圧室42に圧油が導入される(高速用クラッチ8が接続される)。又、この高速用クラッチ8の油圧室42への圧油の導入と共に、上記低速クラッチ用切換弁26のパイロット室43にも圧油が導入される。そして、この圧油の導入に伴って、この低速クラッチ用切換弁26のスプール35bが図4の右方に変位し、上記低速用クラッチ7の油圧室44が油溜28に通じる(低速用クラッチ7の接続が断たれる)。
ここで、例えば図6に上記高速クラッチ用切換弁25を取り出して示す様に、この高速クラッチ用切換弁25のスプール35aのランド45a、45b同士の距離Wが、源油圧導入ポート36とドレンポート37との端面同士の距離V以上(W≧V)であると、上述の様なモード切換の途中で、同図(B)に示す様に、上記源油圧導入ポート36とドレンポート37が一瞬でも連通する可能性がある。そして、この様に、源油圧導入ポート36とドレンポート37が一瞬でも連通すると、図4並びに図6(B)に矢印イで示す様に、低速用クラッチ7の油圧室44に導入されている圧油が、油溜28に流出する可能性がある。この様な場合には、図7に示す様に、上記高速用クラッチ8の接続に先立って、上記低速用クラッチ7が一瞬ではあるが接続を断たれ、車速並びに加速度が低下する。この様な車速並びに加速度の低下は、衝撃(ショック)、振動として乗員に違和感(減速感)を与える為、好ましくない。
この様な不都合を防止する為に、ポンプ容量を大きくし、源油圧導入ポート36とドレンポート37との連通に拘わらず、ライン圧が低下する(低速用クラッチ7に導入される油圧が低下する)事を防止する事が考えられる。但し、この様な場合には、オイルポンプ27a、27bが大型化する他、このオイルポンプ27a、27bによる動力損失が大きくなり、伝達効率の低下に繋がる等、好ましくない。
尚、特許文献5には、トロイダル型無段変速機の変速比を調節する為の変速比制御弁に関し、スプールのランド間距離と、ポートの端面同士の距離とを規制する発明が記載されている。但し、この特許文献5に記載された発明は、スプールの変位に伴って、源油圧導入ポートとドレンポートとが連通する事による不都合を防止するものではない。
特開平10−196759号公報 特開2000−220719号公報 特開2004−225888号公報 特開2004−211836号公報 特開平10−213213号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、低速モードと高速モードとの間のモード切換時に、クラッチ用切換弁のスプールの変位に伴って、不必要にクラッチの接続が断たれる事を防止し、モード切換を滑らかに行なえる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の無段変速装置は、従来から知られている無段変速装置と同様に、トロイダル型無段変速機と歯車式の差動機構とをクラッチ装置を介して組み合わせて成る。
このうちのクラッチ装置は、減速比を大きくする低速モードを実現する際に接続されて同じく小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる低速用クラッチと、この高速モードを実現する際に接続されて上記低速モードを実現する際に接続を断たれる高速用クラッチと、これら低速用、高速用各クラッチの油圧室に導入する圧油の導入状態を切り換えるクラッチ用切換弁とから成る。
又、このクラッチ用切換弁は、シリンダ孔と、このシリンダ孔内に軸方向の変位自在に嵌装されたスプールと、油圧源(オイルポンプ)で発生した油圧をこのシリンダ孔内に導入する為の源油圧導入ポートと、油溜に通じて油圧を逃がすドレンポートとを有するものである。
そして、上記低速用、高速用各クラッチのうちの一方のクラッチを接続する場合に、この一方のクラッチの油圧室と上記源油圧導入ポートとを連通すると共に、同じく接続を断つ場合に、この一方のクラッチの油圧室と上記ドレンポートとを連通する。
又、上記入力軸を一方向に回転させたまま出力軸を停止させるギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備える。
更に、運転席に設けたシフトレバーの操作に応じて切り換えられて、このシフトレバーにより選択された走行状態を実現させる為、第二スプールの軸方向移動に基づいて、各転がり接触部や回転部分に潤滑油を供給する為のラインを介して上記油圧源に通じる第二源油圧導入ポート、及び、上記油溜に通じて油圧を逃がす第二ドレンポートを含む、複数のポート同士の連通状態を切り換える手動油圧切換弁を設けている。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、上記スプールの軸方向位置に拘わらず、上記源油圧導入ポートと上記ドレンポートとを連通しない様にする。具体的には、上記スプールのランドと、上記源油圧導入ポート並びにドレンポートとを、オーバーラップさせる。
又、上記無段変速装置を、入力軸を一方向に回転させたまま出力軸を停止させるギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備えたものとしている
更に、上記第二スプールの軸方向位置に拘わらず、上記第二源油圧導入ポートと上記第二ドレンポートとが連通しない様にしている。
上述の様に、本発明の無段変速装置の場合は、クラッチ用切換弁のスプールの軸方向位置に拘わらず、源油圧導入ポートとドレンポートとが連通しない。この為、低速モードと高速モードとの間のモード切換時に、上記スプールの変位に拘わらず、不必要にクラッチの接続が断たれる事を防止でき、モード切換を滑らかに行なえる。しかも、この様にクラッチの接続が断たれる事を防止する為に、油圧源(オイルポンプ)の容量を大きくする必要がない為、この油圧源が大型化したり、動力損失が大きくなって伝達効率が低下する事もない。
又、ギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備えた構造を採用しているので、低速モードと高速モードとの間のモード切換が低速で行なわれる。この為、停止、走行を繰り返す度にモード切換が行なわれる事になり、このモード切換を滑らかに行なう必要性が高く、本発明の効果を顕著に得られる。
更に、手動油圧切換弁の第二スプールの軸方向位置に拘わらず、第二源油圧導入ポートと第二ドレンポートとが連通しない様にしているので、トロイダル型無段変速機を構成する各パワーローラの周面と各ディスクの側面との転がり接触部や回転部分を支持する為の各転がり軸受等に供給される潤滑油の量が低下する事を防止でき、耐久性の確保を図れる。
図1は、本発明の実施の形態の1例を示している。尚、本例の特徴は、クラッチ用切換弁である高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26(低速クラッチ用切換弁26に就いては図4参照)の構造を工夫する事により、低速モードと高速モードとの間のモード切換時に、不必要に低速用、高速用各クラッチ7、8の接続が断たれる事を防止して、モード切換を滑らかに行なう点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図3〜4に示した従来構造と同様であるから、重複する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例の高速クラッチ用切換弁25は、シリンダ孔34aと、このシリンダ孔34a内に軸方向の変位自在に嵌装されたスプール35aとを有する。又、これと共に、油圧源であるオイルポンプ27a、27bで発生し、押圧力調整弁29、減圧弁33(図4参照)で調圧された油圧を導入する為の源油圧導入ポート36と、油溜28に通じて油圧を逃がすドレンポート37とを有する。本例の場合、上記スプール35aの軸方向位置に拘わらず、上記源油圧導入ポート36と上記ドレンポート37とを連通しない様にしている。この為に、上記スプール35aのランド45a、45bと、上記源油圧導入ポート36並びにドレンポート37とを、オーバーラップさせている。言い換えれば、これら源油圧導入ポート36とドレンポート37の端面同士の距離Vを、上記各ランド45a、45b同士の距離Wよりも大きく(V>W)している。尚、図1は高速クラッチ用切換弁25を示しているが、図示を省略した低速クラッチ用切換弁26に就いても同様に、スプール35bの軸方向位置に拘わらず、源油圧導入ポート36とドレンポート37(図4参照)とを連通しない様にする。
この様な本例の場合には、低速モードと高速モードとの間のモード切換時に、高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26のスプール35a、35bの変位に拘わらず、不必要に低速用、高速用各クラッチ7、8の接続が断たれる事を防止できる。即ち、上記高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26が、モード切換時のスプール35a、35bの変位の途中でも、図1から明らかな様に、上記源油圧導入ポート36と上記ドレンポート37が連通する事がない。この為、例えば低速モードから高速モードにモード切換を行なう場合に、前述の図4並びに図6(B)に矢印イで示した様な経路で、低速用クラッチ7の油圧室44に導入されている圧油が油溜28に流出する事はない。この結果、上記高速用クラッチ8の接続に先立って、上記低速用クラッチ7の接続が断たれる事はなく、円滑なモード切換を行なえる。言い換えれば、モード切換時に、不必要に低速用クラッチ7の接続が断たれて、車速並びに加速度が低下し、衝撃(ショック)、振動として乗員に違和感(減速感)を与える事を防止できる。しかも、この様に低速用クラッチ7の接続が断たれる事を防止する為に、オイルポンプ27a、27b(図4参照)の容量を大きくする必要がない為、このオイルポンプ27a、27bが大型化したり、動力損失が大きくなって伝達効率が低下する事もない。
更に、本例の場合は、上述の様に高速クラッチ用、低速クラッチ用各切換弁25、26の寸法関係を規制するだけでなく、図2に示す様に、手動油圧切換弁32の寸法関係に就いても規制している。即ち、この手動油圧切換弁32に就いても、スプール35cの変位に伴って、源油圧導入ポート36、36とドレンポート37、37とが一瞬でも連通した場合には、この源油圧導入ポート36、36からドレンポート37、37に圧油が流出し、ライン圧(例えばセカンダリーライン46の油圧)が低下する可能性がある。この点に就いて、以下に説明する。尚、上記図2並びに後述する図8に示した手動油圧切換弁32で、各ポートに付されたアルファベットの小文字(a〜n)は、図4の手動油圧切換弁32の各ポートのアルファベットの小文字(a〜n)に対応する。
上記手動油圧切換弁32は、運転席に設けたシフトレバー(操作レバー、セレクトレバー)の操作に応じて切り換えられる。ここで、例えば図8に上記手動油圧切換弁32を取り出して示す様に、この手動油圧切換弁32のスプール35cのランドのうち、例えば同図の右から3番目と4番目のランド47a、47b同士の距離Yが、源油圧導入ポート36(アルファベットeのポート)とドレンポート37(アルファベットdのポート)との端面同士の距離X以上(Y≧X)であると、同図(B)に示す様に、上記シフトレバーの操作の途中(RレンジとNレンジとの間)で、上記源油圧導入ポート36とドレンポート37とが、一瞬でも連通する。そして、この様に源油圧導入ポート36とドレンポート37が一瞬でも連通すると、図4並びに図8(B)に矢印ロで示す様に、セカンダリーライン46の圧油が油溜28に流出する(セカンダリーライン46の油圧が低下する)可能性がある。この様な場合には、このセカンダリーライン46を通じて各部に供給される潤滑油、例えば各パワーローラ12の周面と入力側、出力側各ディスク10、11の側面との転がり接触部や回転部分を支持する為の各転がり軸受等に供給される潤滑油の量が低下し、耐久性を確保しにくくなる可能性がある。
そこで、本例の場合には、図2に示す様に、上記手動油圧切換弁32のスプール35cの軸方向位置に拘わらず、上記源油圧導入ポート36(アルファベットeのポート)と上記ドレンポート37(アルファベットdのポート)とを連通しない様にしている。この為に、図2の右から3番目と4番目のランド47a、47bと、上記源油圧導入ポート36並びにドレンポート37とを、オーバーラップさせている。即ち、これら源油圧導入ポート36とドレンポート37の端面同士の距離Xを、上記各ランド47a、47b同士の距離Yよりも大きく(X>Y)している。この様な本例の場合には、シフトレバーがNレンジとRレンジとの間で操作される際に、手動油圧切換弁32のスプール35cの変位に拘わらず、セカンダリーライン46の圧力が低下する事を防止できる。この為、各パワーローラ12の周面と入力側、出力側各ディスク10、11の側面との転がり接触部や回転部分を支持する為の各転がり軸受等に供給される潤滑油の量が低下する事を防止でき、耐久性の確保を図れる。
尚、上述した様なセカンダリーライン46の油圧の低下は、例えば、高速モードで走行中に生じると、高速用クラッチ8の接続が断たれ、低速用クラッチ7が接続される可能性がある。即ち、高速モードでは、シフト用切換弁38のパイロット室39に、シフト用電磁弁20(図4参照)を介してセカンダリーライン46の圧油が導入され、高速用クラッチ8が接続されている。この状態で、上記セカンダリーライン46の油圧が低下すると、上記シフト用切換弁38のスプール40が、リターンスプリング49の弾力に基づいて図4の右方に変位し、高速モードで走行中にも拘わらず、上記高速用クラッチ8の接続が断たれ、上記低速用クラッチ7が接続される可能性がある。この様な場合には、無段変速装置の変速比が急変動し、意図しないエンジンブレーキが加わる可能性がある。そこで、この様なセカンダリーライン46の油圧の低下を防止すべく、上記手動油圧切換弁32を、例えばDレンジとNレンジとの間で切り換える場合にも、この手動油圧切換弁32のスプール35cの変位に拘わらず、源油圧導入ポート36とドレンポート37とを連通しない様にしている。
又、前述の図4に示した油圧回路の場合、上述したセカンダリーライン46とは別系統で、変速比制御弁22や押圧装置14に導入される油圧の経路である、プライマリーライン48を設けている。そして、上記手動油圧切換弁32のスプール35cの軸方向位置に拘わらず、上記プライマリーライン48の油圧が導入される源油圧導入ポート36(アルファベットbのポート)とドレンポート37(アルファベットdのポート)とが連通しない様にしている。この理由は、上記プライマリーライン48に就いても、上述したセカンダリーライン46と同様に、上記手動油圧切換弁32のスプール35cの変位に伴って、油圧が低下する事を防止する為である。以下に、上記プライマリーライン48の油圧が低下した場合に生じる不都合に就いて、図4を参照しつつ説明する。
即ち、上記プライマリーライン48の油圧が低下すると、上記変速比制御弁22に導入される油圧、並びに、上記押圧装置14に導入される油圧が低下する。そして、この様な油圧が低下した状態から回復するまでに時間を要すると、次の様な不都合を生じる可能性がある。例えば、上記手動油圧切換弁32を走行状態から他の走行状態(例えばDレンジ→Lレンジ、Rレンジ→Dレンジ等)に切り換える場合に、上記プライマリーライン48の油圧が低下する場合を考える。この様な場合には、上記変速比制御弁22に導入される油圧の低下に伴って、この変速比制御弁22を介して導入される、トラニオンを支持するアクチュエータ13の油圧室31a、31bの油圧が低下する。そして、トロイダル型無段変速機4で動力を伝達している(出力軸9から進行方向に応じた駆動力を出力している)状態にも拘わらず、上記トラニオンに加わる、各パワーローラ12の周面と入力側、出力側各ディスク10、11(図3参照)の側面との転がり接触部に加わる接線力を、上記アクチュエータ13により支持できなくなる。
この結果、上記トラニオンが軸方向に変位し、上記トロイダル型無段変速機4の変速比が不必要に変速する可能性がある。この様な不必要な変速は、乗員に減速ショック等の違和感を与える等、好ましくない。又、上記プライマリーライン48の油圧の低下は、上記押圧装置14に導入される油圧の低下にも繋がる。そして、この様な押圧装置14に導入される油圧が低下すると、転がり接触部の押し付け力が低下し、著しい場合には、この転がり接触部で滑り(グロススリップ)を生じ、入力側、出力側各ディスク10、11や各パワーローラ12の耐久性が低下する(寿命の短縮を招く)可能性がある。
特に、上述の様なプライマリーライン48の油圧の低下に伴う不都合は、ギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備えた無段変速装置の場合に、その程度が大きくなる可能性がある。この理由は、次の通りである。即ち、例えば車両を発進すべく、非走行状態(Pレンジ、Nレンジ)から走行状態(Dレンジ、Rレンジ、Lレンジ)に、或は、進行方向を変更すべく、前進状態(Dレンジ、Lレンジ)と後退状態(Rレンジ)との間で、上記手動油圧切換弁32を切り換える場合を考える。この様な場合に、上述の様なプライマリーライン48の油圧の低下により、上述の様にトラニオンが軸方向に変位すると、上記トロイダル型無段変速機4の変速比がギヤードニュートラル状態(無段変速装置の入力軸3を回転させたまま出力軸9を停止させる状態)を実現できる値乃至はその近傍の値からずれる可能性がある。
一方、無段変速装置の出力軸9から出力される駆動力の回転状態は、上記トロイダル型無段変速機4の変速比が、上記ギヤードニュートラル状態を実現できる値を挟んで変化する事で、停止状態を挟んで正転方向(前進方向に対応する方向)と逆転方向(後退方向に対応する方向)とに切り換わる。この為、上記プライマリーライン48の低下に伴って、上記トロイダル型無段変速機4の変速比がずれた場合に、このずれによっては、車両を運転者の意図する方向に円滑に発進させられなくなる可能性がある。又、上述の様なギヤードニュートラル状態乃至はその近傍では、上記トロイダル型無段変速機4を通過するトルクは極大になる。この様な状態で、上述の様に押圧装置14の発生する押圧力が低下した場合には、転がり接触部の滑りの程度が大きくなり易く、入力側、出力側各ディスク10、11や各パワーローラ12の耐久性をより確保しにくくなる可能性がある。
何れにしても、上述の様なプライマリーライン48の油圧の低下、言い換えれば、前記アクチュエータ13や押圧装置14に導入される油圧の低下を防止する為に、上記図4の油圧回路では、上述したセカンダリーライン46とプライマリーライン48とを別系統としている。そして、これと共に、上記手動油圧切換弁32のスプール35cの軸方向位置に拘わらず、上記プライマリーライン48の油圧が導入される源油圧導入ポート36(アルファベットbのポート)とドレンポート37(アルファベットdのポート)とが連通しない様にしている。
又、上記図4の構造とは異なるが、油圧回路の設定によっては、例えば手動油圧切換弁等のスプール弁の変位に伴って、クラッチ装置(を構成する低速用、高速用各クラッチ)の油圧室に導入される油圧が低下する場合も考えられる。この様な油圧の低下は、駆動源(例えばエンジン)から出力される動力を、出力軸、延いては車輪にまで伝達できなくなり、例えば登坂路で円滑な発進動作を行なえなくなる等の不都合を生じる可能性がある。何れにしても、トロイダル型無段変速機、並びに、このトロイダル型無段変速機を組み込んで成る無段変速装置の場合には、組み込まれたスプール弁のスプールの変位に伴って、ライン圧が低下する事{ライン圧の圧力を調節する為の調圧弁(例えばライン圧が所定の値を超えるとこのライン圧の圧力を逃がす調圧弁で、例えば図4の押圧力調整弁29、低圧側調整弁30、減圧弁33等)の作動に伴うライン圧の低下は除く}は、好ましくない。そこで、上記スプール弁のスプールの変位に拘わらず、油圧源で発生した油圧を導入する為の(ライン圧と接続する)源油圧導入ポートと、油溜に通じて油圧を逃がすドレンポートとが連通しない様に規制する。
本発明の無段変速装置は、自動車用の自動変速機としてだけでなく、各種産業用の変速機としても利用できる。又、トロイダル型無段変速機の構造に関しては、ハーフトロイダル型、フルトロイダル型の何れでも良い。
本発明の実施の形態の1例を示す、図6(B)と同様の断面図。 手動油圧切換弁を取り出して示す断面図で、(A)はPレンジの状態を、(B)はRレンジとNレンジとの間で切り換えている状態を、それぞれ示している。 従来の無段変速装置のブロック図。 この無段変速装置に組み込む油圧回路図。 無段変速装置全体としての速度比(増速比)とトロイダル型無段変速機の変速比(増速比)との相関関係の1例を示す線図。 高速クラッチ用切換弁を取り出して示す断面図で、(A)は高速モードの状態を、(B)は低速モードと高速モードとの間でモード切換を行なっている状態を、それぞれ示している。 モード切換時に高速用クラッチの接続に先立って低速用クラッチの接続が断たれる状態を説明する為の線図。 手動油圧切換弁を取り出して示す、図2と同様の断面図。
符号の説明
1 エンジン
2 ダンパ
3 入力軸
4 トロイダル型無段変速機
5 遊星歯車式変速機
6 クラッチ装置
7 低速用クラッチ
8 高速用クラッチ
9 出力軸
10 入力側ディスク
11 出力側ディスク
12 パワーローラ
13 アクチュエータ
14 押圧装置
15 変速比制御ユニット
16 制御器
17 ステッピングモータ
18 ライン圧制御用電磁開閉弁
19 電磁弁
20 シフト用電磁弁
21 制御弁装置
22 変速比制御弁
23 補正シリンダ
24a、24b 補正用制御弁
25 高速クラッチ用切換弁
26 低速クラッチ用切換弁
27、27a、27b オイルポンプ
28 油溜
29 押圧力調整弁
30 低圧側調整弁
31a、31b 油圧室
32 手動油圧切換弁
33 減圧弁
34a、34b、34c シリンダ孔
35a、35b、35c スプール
36 源油圧導入ポート
37 ドレンポート
38 シフト用切換弁
39 パイロット室
40 スプール
41 パイロット室
42 油圧室
43 パイロット室
44 油圧室
45a、45b ランド
46 セカンダリーライン
47a、47b ランド
48 プライマリーライン
49 リターンスプリング

Claims (1)

  1. トロイダル型無段変速機と歯車式の差動機構とをクラッチ装置を介して組み合わせて成り、このうちのクラッチ装置は、減速比を大きくする低速モードを実現する際に接続されて同じく小さくする高速モードを実現する際に接続を断たれる低速用クラッチと、この高速モードを実現する際に接続されて上記低速モードを実現する際に接続を断たれる高速用クラッチと、これら低速用、高速用各クラッチの油圧室に導入する圧油の導入状態を切り換えるクラッチ用切換弁とから成るものであり、このクラッチ用切換弁は、シリンダ孔と、このシリンダ孔内に軸方向の変位自在に嵌装されたスプールと、油圧源で発生した油圧をこのシリンダ孔内に導入する為の源油圧導入ポートと、油溜に通じて油圧を逃がすドレンポートとを有し、上記低速用、高速用各クラッチのうちの一方のクラッチを接続する場合に、この一方のクラッチの油圧室と上記源油圧導入ポートとを連通すると共に、同じく接続を断つ場合に、この一方のクラッチの油圧室と上記ドレンポートとを連通するものであり、上記入力軸を一方向に回転させたまま出力軸を停止させるギヤードニュートラル状態を実現できるモードを備え、更に、運転席に設けたシフトレバーの操作に応じて切り換えられて、このシフトレバーにより選択された走行状態を実現させる為、第二スプールの軸方向移動に基づいて、各転がり接触部や回転部分に潤滑油を供給する為のラインを介して上記油圧源に通じる第二源油圧導入ポート、及び、上記油溜に通じて油圧を逃がす第二ドレンポートを含む、複数のポート同士の連通状態を切り換える手動油圧切換弁を設けた無段変速装置に於いて、上記スプールの軸方向位置に拘わらず、上記源油圧導入ポートと上記ドレンポートとを連通しない様にすると共に、上記第二スプールの軸方向位置に拘わらず、上記第二源油圧導入ポートと第二ドレンポートとが連通しない様にした事を特徴とした無段変速装置。
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