JP5180811B2 - ガスメータの付属機器取付構造および取付金具 - Google Patents

ガスメータの付属機器取付構造および取付金具 Download PDF

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本発明は、既存のガスメータに付属機器を取り付ける際に用いる取付構造及び取付金具に関する。
近年ガスメータは、所謂マイコン制御によるガスメータの普及により、ガスメータと外部機器とで、ガス使用量の積算値や安全機能の状態等、情報の授受、或いは緊急時にガス遮断等の措置を採り得る機能を有する。これらの機能は、従来、電話回線或いは無線等を通じて実現されるが、それらの端末機器は、一般には必要に応じて付属機器としてガスメータに取り付けられることが多い(例えば、下記特許文献1参照。)。
ガスメータは、消費者のガス消費量等により最適な仕様を持つものが選定され、例えば、ガス消費量が少なければ小さなガスメータ、ガス消費量が多ければ大きなガスメータが選定される。
一般に、付属機器を固定する為の取付構造及びその取付金具は複数の種類に亘るガスメータに取付出来る様に汎用性を持たせて設計されてはいるが、汎用であるため施工性に欠けることや、その取付構造によっては、付属機器や取付金具の装着に際してガスメータの塗膜が損傷し錆発生の原因となるなどの問題も考えられる。
付属機器を配管に取り付ける構造を持つ物もあるが(例えば下記特許文献2参照)そういった例にあっても、配管形態に合わせて調整する必要があったり、付属機器とガスメータが離れることによる施工上の煩雑さがあった。
特開平9−33313号公報 実開平7−18219号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、ガスメータに対して通信用端末機等の付属機器の設置が簡便に行なえるようにする汎用性有るガスメータの付属機器取付構造および取付金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為になされた本発明によるガスメータの付属機器取付構造は、付属機器を搭載し又は付属機器を取り付けるベース部と、ガスメータに接合する連結部を有する金具を備え、当該連結部は、前記ベース部から括れ部を介して延出する受圧板と、当該受圧板を内包して当該受圧板に加圧力を与える加圧手段で、ガスメータの腹板鍔部を挟持し、当該加圧手段は、前記受圧板に対向して当該受圧板と共に前記腹板鍔部を挟持する挟持ベースと、当該挟持ベースに対向し加圧部材を介した前記受圧板の進退を制御する加圧ベースと、前記受圧板の進退に伴う前記括れ部の進退軌道を規制する加圧ガイドを備え、前記受圧板は、ガスメータにおける腹板鍔部の取付ビスのビス頭が入る孔を備えることを特徴とする。
上記課題を解決する為になされた本発明によるガスメータの付属機器取付金具は、付属機器を取り付けるベース部と、ガスメータに接合する連結部を有し、当該連結部は、前記ベース部から括れ部を介して延出しガスメータの腹板鍔部を挟持する受圧板と、当該受圧板を内包して加圧力を与える加圧手段とで構成され、当該加圧手段は、前記受圧板に対向して当該受圧板と共に前記腹板鍔部を挟持する挟持ベースと、当該挟持ベースに対向し加圧部材を介した前記受圧板の進退を制御する加圧ベースと、前記受圧板の進退に伴う前記括れ部の進退軌道を規制する加圧ガイドを備え、前記受圧板は、ガスメータにおける腹板鍔部の取付ビスのビス頭が入る孔を備えることを特徴とする。
上記構成により、受圧板は、括れ部の進退軌道が規制されることによって、加圧手段における加圧ベースと挟持ベースとの間を、加圧部材の進退に伴って進退する。ガスメータの腹板鍔部は、加圧部材に直接圧せられることはなく、ガスメータの腹板鍔部を前記挟持ベースと共に挟持する受圧板を介して、当該加圧部材の進退に伴う圧力を受けることとなる。その結果、ガスメータの塗装等の損傷が抑えられる。
しかも、前記受圧板は、ガスメータにおける腹板鍔部の取付ビスのビス頭が入る孔を備えていることから、当該孔にビス頭が嵌まることによって、腹板鍔部に対する挟持が多少緩んだとしても、当該取付構造又は取付金具が備える付属機器が落下する虞はない。
本発明によるガスメータの付属機器取付金具によれば、施工時の労力の軽減と、施工不良を無くすことができるため、信頼性の高い取付作業が行えるようになる。
以下、本発明によるガスメータの付属機器取付構造の実施の形態を取付金具の実施の形態と共に図面に基づき説明する。
図1に示すガスメータの付属機器取付構造は、付属機器を搭載し(当初から搭載されている構造を有する)又は付属機器を取り付ける(ステーのみで後付し得る構造を有する)ベース部1と、ガスメータに図2及び図3の如く接合する連結部2を有するものである。
尚、前記ガスメータは、一般的に、表裏の腹板を、相隣接する各々の鍔部を重合し取付ビス11で締結することによりガスメータの筐体を構成し(この際、締結された部分が腹板鍔部4となる。)、その内部に計器としての諸機構等を備えたものである。
前記連結部2は、前記ベース部1から括れ部3を介して一方の側方へ延出しガスメータの腹板鍔部4の片面を加圧する受圧板5と、当該受圧板5を内包して加圧力を与える加圧手段6とで構成される。前記括れ部3は、上下縁部が相互に近接する様に狭く整形した部分である。
当該加圧手段6は、方形平板をコの字状に折り曲げて、一つの背面とその左右両端に連なる二つの側面を成形し、片方の側面とそれに連なる背面の片方ほぼ半分を切り欠いた形状としたものである。
その際、当該加圧手段6は、線対称のコの字状に打ち抜かれた金属板18(図4左下参照)を二段階に折り曲げ成形する手法を採ることにより(図4右下参照)、前記受圧板5に対向して当該受圧板5と共に前記腹板鍔部4を挟持する挟持ベース7と、当該挟持ベース7に対向し加圧部材8を介した前記受圧板5の進退を制御する加圧ベース9と、前記受圧板5の進退に伴う前記括れ部3の進退軌道を規制する加圧ガイド10が形成される。
前記挟持ベース7は、前記打ち抜かれたコの字状の縦辺を構成する板状を呈し、前記取付ビス11の先端部と干渉しないように切欠部21を備えている。
前記加圧ガイド10は、前記挟持ベース7との境界部に続いて、前記コの字状の上下辺の右部分を構成する二列の平行な板状を呈し、前記括れ部3の進退軌道を側方から規制する一対の平行なガイド面12,12を構成すると共に、その間に前記括れ部3の進退を許容する均一幅のガイド孔13を構成する。
当該例における前記加圧ベース9は、前記コの字状の上下辺の左部分を構成する二列の平行な板状を呈し、各々に前記加圧部材8として押さえネジ8が前記受圧板5に向けて進退するように螺合するネジ孔14を備える。
前記受圧板5は、ガスメータにおける腹板鍔部4の取付ビス11のビス頭が入る係り孔15を前記押さえネジ8の進退軌道から外れた位置に備える。前記係り孔15は、一つの係り孔15でも良いし、例えば、図1乃至図4に示す様に、二つの係り孔15,15を設けても良い。係り孔15が一つの場合は、付属機器の位置は、取付ビス11の位置に依存するが、二つの係り孔15,15を設ける場合は、二つの係り孔15,15のうち、どちらの係り孔15に取付ビス11のビス頭をいれるかにより、より細かな位置調整ができ、汎用性を高める上で望ましい。
上記構成を以って、前記受圧板5の離脱が取付ビス11によって防止されるのみならず、受圧板5の延出部16,16の動きが前記ガイド面12,12に規制されて、当該受圧板5の揺動をも回避できる。
前記係り孔15は、当該係り孔15の周囲全てが閉鎖しているものに限らず、一部が切欠している袋状の孔であって、当該切欠部17が前記取付ビス11のビス頭の径よりも狭いものであっても良い。また、丸穴に限定するものでもなく、多角形状の孔であっても良い。
前記括れ部3は、当該括れ部3において直角に折り曲げることにより、前記加圧ガイド10の厚み以上であって、当該厚みの約三倍以下であることが取付状態を安定させる点で望ましい。また、当該括れ部3の折り曲げ角度を調整することにより、取付態様を変化させることができ、図4の如くベース部1及び連結部2を対称形状とすることにより、現場の状況に応じて上下左右に取付向きを変更することができる。尚、図4左図においては、紙面上横軸について対称な形状である。また、通常は、図2に示すように、ガスメータの前側腹板鍔部に取付を行なうが、現場の状況に応じて後側腹板鍔部にも取付できるようになる。
また、当該例における加圧手段6は、前記ベース部1の中央部を前記の如く打ち抜いた金属板18を曲げ成形したものである(所謂親子取り)から、材料の無駄をなくし、コスト面のみならず省資源、省エネルギーといった時代の要請とも一致する。
以上の如く構成されたガスメータの付属機器取付構造(金具)は、先ず、加圧手段6のネジ孔14に押さえネジを所定量螺合する。次に、前記ガイド孔13を経て受圧板5を収納した加圧手段6をガスメータの腹板鍔部4に装着し、前記受圧板5と挟持ベース7とで当該縁部を挟む様にする。その際、当該腹板鍔部4に固定された取付ビス11の頭部が前記孔の少なくとも一つに収まるようにし、最後に、前記押さえネジ8を締め、当該押さえネジ8で受圧板5を加圧することにより、前記腹板鍔部4を受圧板5と挟持ベース7とで挟持する(図1(B)参照)。
前記押さえネジ8の存在により、受圧板5と挟持ベース7との間隔は広がらず、受圧板5のズレは、取付ビス11で規制されるので、前記押さえネジ8を緩めない限り当該取付金具はガスメータから外れる事はない。この様にガスメータに取り付けられた当該取付金具のベース部1には、付属機器取付用のネジ孔19が適宜設けてあり、図2の如く、付属機器を内包した筐体20を容易に取り付けることができる。尚、付属機器の取付手段は、ネジ止めに限るものではなく、前記ベース部1には、用途に応じて既存の取付手段を付設すれば良い。
本発明によるガスメータの付属機器取付構造および取付金具の一例を示す斜視図である。 本発明によるガスメータの付属機器取付構造および取付金具の実施態様例を示す斜視図である。 本発明によるガスメータの付属機器取付構造および取付金具の実施態様例を示す要部平面図及び正面図である。 本発明によるガスメータの付属機器取付金具の成形工程の一例を示す説明図である。 図3(A)の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ベース部,2 連結部,3 括れ部,4 腹板鍔部,
5 受圧板,6 加圧手段,7 挟持ベース,8 加圧部材(押さえネジ),
9 加圧ベース,10 加圧ガイド,11 取付ビス,
12 ガイド面,13 ガイド孔,14 ネジ孔(加圧ベース),
15 係り孔,16 延出部,17 切欠部(係り孔),
18 金属板,19 ネジ孔(ベース部),20 筐体,21 切欠部(挟持ベース),

Claims (2)

  1. 付属機器を搭載し又は付属機器を取り付けるベース部と、ガスメータに接合する連結部を有する金具を備え、
    当該連結部は、前記ベース部から括れ部を介して延出する受圧板と、当該受圧板を内包して当該受圧板に加圧力を与える加圧手段で、ガスメータの腹板鍔部を挟持し、
    当該加圧手段は、前記受圧板に対向して当該受圧板と共に前記腹板鍔部を挟持する挟持ベースと、当該挟持ベースに対向し加圧部材を介した前記受圧板の進退を制御する加圧ベースと、前記受圧板の進退に伴う前記括れ部の進退軌道を規制する加圧ガイドを備え、
    前記受圧板は、ガスメータにおける腹板鍔部の取付ビスのビス頭が入る孔を備えることを特徴とするガスメータの付属機器取付構造。
  2. 付属機器を取り付けるベース部と、ガスメータに接合する連結部を有し、
    当該連結部は、前記ベース部から括れ部を介して延出しガスメータの腹板鍔部を挟持する受圧板と、当該受圧板を内包して加圧力を与える加圧手段とで構成され、
    当該加圧手段は、前記受圧板に対向して当該受圧板と共に前記腹板鍔部を挟持する挟持ベースと、当該挟持ベースに対向し加圧部材を介した前記受圧板の進退を制御する加圧ベースと、前記受圧板の進退に伴う前記括れ部の進退軌道を規制する加圧ガイドを備え、
    前記受圧板は、ガスメータにおける腹板鍔部の取付ビスのビス頭が入る孔を備えることを特徴とするガスメータの付属機器取付金具。
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