JP4054143B2 - ガスメータへの通信端末装置の取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスメータとガス供給会社のホストコンピュータを結ぶネットワークを構成する通信端末装置をガスメータに取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、公衆回線や特定小電力無線を用いてガスメータとガス供給会社のホストコンピュータとを結ぶネットワークを構成し、顧客宅のガスの使用量を遠隔で測定して検針の効率化を図るシステムが構築されている。またこのシステムにおいては顧客宅のガス使用状況、ガス圧力値等を遠隔で測定することも可能で、ガス漏れや異常使用等の緊急時には遠隔で遮断弁を操作することも可能となる。
【0003】
このシステムを実現するため、ガスメータには指針値、圧力値、アラーム情報などを電気的信号に変換する機能が備わっており、上記電気的信号をホストコンピュータに送出するための通信端末装置が接続される。
【0004】
メータに接続される通信端末装置には、電話回線に接続される端末網制御装置(T−NCU)や電柱や電柱間のメッセンジャーワイヤに設置される無線親機と通信を行う無線子機等がある。
【0005】
ところで、これら従来の通信端末装置は、建物の壁面、またはガスメータのカウンターの横に形成されたねじ穴にねじ止めして取り付けるのに好適な構造になっており、実際に上記のように取り付けられていた。
【0006】
また、ガスメータに備わる組み立て用ねじの頭部を用いてガスメータの側部に取り付け用板を固定し、この取り付け用板に通信端末装置をねじ止めにて取り付ける方法も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、建物の壁面に通信端末装置を取り付けることは、壁面に傷が付くことや美観上もよくないという問題があった。
【0008】
またガスメータのカウンターの横に形成されたねじ穴にねじ止めする方法では、ガスメータに必ずしもそのような穴がない場合があってそのような場合施工できないという問題がある。
【0009】
またガスメータの側部に取り付け用板を固定し、その取り付け用板に通信端末装置をねじ止めする方法は、多くのガスメータに適用できる方法であるが、通信端末装置を外面側から取り付け用板に螺入した取り付けねじにてねじ止めしているために取り外し等のいたずらに遭いやすいという問題がある。
【0010】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、多種の通信端末装置やガスメータに対して適用可能で、且つ、取り付け作業が容易で、且つ取り外し等のいたずらにも遭い難い構造で、且つ外観上も目立たない構造のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の請求項1のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造は、ガスメータ1の側部に取り付け治具Aを装着すると共にこの取り付け治具Aに通信端末装置2を取着するガスメータへの通信端末装置の取り付け構造において、通信端末装置2は、上部に取り付け片6を設けた本体20と、該本体20に着脱自在に取り付けられて本体20の下部に設けた端子台22、28を覆う端子カバー21、27とからなり、取り付け治具Aの両側に平行に対向するように設けた弾性を有する一対の固定片3をガスメータ1の側部の前面と後面に沿わせると共に固定片3に設けた穴または窪みの係止部4をガスメータの組み立て用ねじ5の頭部5aに係止し、取り付け治具Aにセットした通信端末装置2の取り付け片6をガスメータ1の側面と取り付け治具Aとの間に配置し、ガスメータ1側から取り付けねじ7を上記取り付け片6に穿孔した取り付け穴24を介して取り付け治具Aに設けた未貫通のねじ穴10に螺入して通信端末装置2を固定し、取り付け冶具Aに一体に設けた下面が開口した箱状のカバー部8とガスメータ1との間に通信端末装置2を挟み込んで、該カバー部8で通信端末装置2の上部から端子カバー21、27の直上位置までを覆うと共に取り付け冶具Aで端子カバー21、27を覆わずに端子カバー21、27を露出させたことを特徴とする。
【0012】
上記のように構成したことにより、取り付け治具Aの所定位置に通信端末装置2をセットし、取り付け片6から取り付けねじ7を取り付け治具Aに螺入して通信端末装置2を取り付け治具Aに取り付け、取り付け治具Aの固定片3をガスメータ1の側部の前面と後面に沿わせると共に固定片3の係止部4を組み立て用ねじ5の頭部5aに係止し、ガスメータ1に通信端末装置2を取り付け治具Aにて取り付けることができる。
【0013】
そして上記のように取り付け治具Aにて取り付けることにより、多種の通信端末装置2やガスメータ1での取り付けに適用可能になり、また取り付け作業が容易になる。またガスメータ1側から取り付けねじ7を螺入していることにより取り付けねじ7が外観上見えることがなく、また取り外し等のいたずらに遭いにくい。また通信端末装置2の一部が取り付け治具Aの内側に入り込む構造となることにより、従来の取り付け用板の上にねじ止めする方式に比べて外観上コンパクトになる。また、カバー部8を有する取り付け治具Aにて通信端末装置2を覆うことができて外観上目立たないようにできると共に通信端末装置2が風雨や粉塵等に晒されて劣化するのを防止できる。また、ガスメータ1に取り付け 治具Aを用いて通信端末装置2を取り付けた後で通信端末装置2の端子カバー21,27を外して端子台22,28の配線を操作することができる。また、取り付けねじ7を螺入するねじ穴10が見えないことにより、外観がよいと共に取り外し等のいたずらに遭いにくい。
【0014】
また、本発明の請求項2のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造は、請求項1において、通信端末装置2の取り付け片6を取り付ける位置で取り付け治具Aに肉厚方向に厚くしたねじ止め用厚肉部9を設け、このねじ止め用厚肉部9に取り付け治具Aの内面から前記取り付けねじが螺入される未貫通のねじ穴10を設けたことを特徴とする。
【0015】
上記のように構成したことにより、取り付けねじ7を取り付け治具Aのねじ止め用厚肉部9のねじ穴10に螺入して取り付けることで取り付けねじ7を取り付け治具Aに固定できて通信端末装置2を確実に取り付けることができる。
【0016】
また、本発明の請求項3のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造は、請求項1または請求項2において、前記カバー部8の上部には適度の傾斜を持つ傾斜面11が形成されていることを特徴とする。
【0017】
上記のように構成したことにより、雨水や粉塵等がカバー部8の上部に溜まったり、堆積したりするのを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
先ず、図1乃至図3に示す実施の形態の例から述べる。ここで通信端末装置2として無線子機2aを挙げるが、これは端末網制御装置(T−NCU)2bであってもよい。またガスメータ1として膜式ガスメータを挙げるが、電子式メータ(フィルディックメータや超音波メータ等)であってもよい。
【0019】
通信ネットワークを構成するガスメータ1は大きく計量部15とマイコン部16とカウンター17の3つの部分からなる。計量部15は内部に膜式機構の計量器があり、組み立て用ねじ5によって組み立てられている。またマイコン部16の背面から、電気的信号を外部に出力するための通信線18が取り出されている。
【0020】
また通信端末装置2としての無線子機2aはガスメータ1の通信線18にて接続され、無線親機と特定小電力無線等の無線手段を用いて通信を行うものである。無線親機は公衆回線、例えばPHS回線等を通じてガス供給会社のホストコンピュータに接続されており、これにより、顧客宅のガスメータ1とホストコンピュータを結ぶネットワークが構築される。
【0021】
無線子機2aは図3に示すように本体20と端子カバー21からなり、本体20の下部には端子台22を備えている。端子台22は端子カバー21にて覆われるが、端子カバー21はねじ等で着脱自在に取り付けてある。この端子台22には上記通信線18を接続するようになっている。端子台22の内部には磁石で起動するリードスイッチ23を備えており、ガスメータ1と無線子機2aとを接続した後の初期設定時にはこのリードスイッチ23の近辺に磁石を当てて初期設定動作を行わせる必要がある。また本体20の上部右側には取り付け片6を設けてあり、取り付け片6には2個の取り付け穴24を穿孔してある。
【0022】
通信端末装置2をガスメータ1に取り付ける取り付け治具Aは本例の場合、図2に示すように合成樹脂にて一体に形成されている。取り付け治具Aは略門型の本体部25と、一対の固定片3と、カバー部8とで主体が構成されている。本体部25の両側のフランジ25aからフランジ25aに対して垂直になるように固定片3を一体に連出してあり、両側の固定片3は平行に対向している。この両側の固定片3には上記ガスメータ1の組み立て用ねじ5の頭部5aに係止する係止部4を上下に適当な間隔を隔てて設けられている。かかる係止部4は穴または窪みで形成されているが、本例の場合穴である。カバー部8は下面が開口した箱状に形成されており、本体部25に一体に設けられている。かかるカバー部8は通信端末装置2を覆い、ガスメータ1との間で通信端末装置2を挟み込む構造になっている。カバー部8の上部には傾斜面11を設けてあり、上部に雨水や粉塵等が溜まらないようになっている。取り付け治具Aのカバー部8の内部の上部にはカバー部8から内側に突出する突起部9aを設けてあり、この突起部9aにより肉厚方向に厚くしたねじ止め用厚肉部9を形成してあり、このねじ止め用厚肉部9には取り付け治具Aの内面から未貫通のねじ穴10を穿孔してある。本例の場合、上下に2個のねじ穴10を穿孔してある。また本例のカバー部8は通信端末装置2としての無線子機2aの上部から端子カバー21の直上位置まで覆う大きさのものである。つまり、下部の端子カバー21は覆わない大きさである。
【0023】
そして通信端末装置2としての無線子機2aを取り付け治具Aにてガスメータ1に取り付けるには次のように行う。取り付け治具Aの内面側に無線子機2aを配置し、無線子機2aの取り付け片6の取り付け穴24とねじ穴10を対応させ、ビスような取り付けねじ7を取り付け穴24からねじ穴10に螺入し、取り付けねじ7を締め付けることで固定する。そして取り付け治具Aの一対の固定片3をガスメータ1の側部の前面及び後面に沿わせ、係止部4を組み立て用ねじ5の頭部5aに係止して図1(a)のように取り付ける。次に、ガスメータ1の通信線18を無線子機2aの端子台22に接続する。然る後、無線子機2aの端子台22のリードスイッチ23付近に磁石を当て、初期設定を行う。
【0024】
上記のように無線子機2aを取り付け治具Aにて取り付けるとき、取り付けねじ7をねじ止め用厚肉部9のねじ穴10に螺合するために強固に固定できる。また取り付けねじ7を取り付け治具Aの内面側から螺合すると共にねじ穴10が未貫通のために外部から取り付けねじ7が見えることがなく、取り外し等のいたずらに遭い難く、また美観上も都合がよい。また無線子機2aの大部分は取り付け治具Aのカバー部8にて覆われるため、いたずら等の被害に遭い難いだけでなく、雨水や粉塵等が直接無線子機2aに当たって無線子機2aが劣化するのを防ぐことができる。またカバー部5の上部には傾斜面11が設けられているために雨水や粉塵等の溜まりや堆積を防ぐことができ、劣化したり、美観を損なったりするのを防止できる。また取り付け治具Aは固定片3の弾性を利用して取り付けるが、この固定片3の材質は、硬質過ぎると前記の嵌め込みよる係止が物理的に困難となり、軟質過ぎると容易に取り外せてしまうため、適度な弾力性を持たせることが肝要である。これに適した材質としては厚さ3mm前後のAAS樹脂(アクリロニトリル・アクリレート・スチレン樹脂)を用いることが考えらえる。また取り付け治具Aのカバー部8は無線子機2aの上部から端子カバー21の直上位置まで覆う大きさであるために、端子カバー21のある部分は露出した状態となり、無線子機2aの取り付け後の端子カバー21の着脱、通信線18の配線、初期設定のための磁石の近接等が容易に行える。
【0025】
なお、上記例では通信端末装置2として無線子機2aを取り付けるものについて述べたが、通信端末装置2として後述の端末網制御装置2bを用いる場合も同様に実施できる。
【0026】
次に図4、図5の参考例について述べる。ここで通信端末装置2として端末網制御装置(T−NCU)2bを挙げるが、これは無線子機2aであってもよい。またガスメータ1として膜式ガスメータを挙げるが、電子式メータ(フィルディックメータや超音波メータ等)であってもよい。本例のガスメータ1は上記の実施の形態の例で述べたものと同じである。
【0027】
通信端末装置2としての端末網制御装置2bは、公衆回線と電話機とガスメータ1の3つに接続され、通常は電話機が公衆回線に接続されており、特定の信号(ノーリンギング信号)により起動された時、またはガスメータ1が発呼したときガスメータ1と公衆回線を繋ぐ、いわば切り分け器的な役割を果たす。この端末網制御装置2bは、図5に示すように本体26と、端子カバー27とからなり、本体26の下部には端子台28を備えている。端子台28は端子カバー27にて覆われるが、端子カバー27はねじ等で着脱自在に取り付けてある。この端子台28にはガスメータ1からの通信線18と、公衆回線の保安器からの通信線と、電話機への通信線を接続するようになっている。また本体26の上部中央には取り付け片6を設けてあり、取り付け片6には1個の取り付け穴24を穿孔してある。
【0028】
通信端末装置2をガスメータ1に取り付ける取り付け治具Aは本例の場合、図4に示すように合成樹脂にて一体に形成されている。取り付け治具Aは略門型の本体部25と、一対の固定片3とで主体が構成されている。本体部25の両側のフランジ25aからフランジ25aに対して垂直になるように固定片3を一体に連出してあり、両側の固定片3は平行に対向している。この両側の固定片3には上記ガスメータ1の組み立て用ねじ5の頭部5aに係止する係止部4を上下に適当な間隔を隔てて設けられている。かかる係止部4は穴または窪みで形成されているが、本例の場合穴である。本体部25の上のフランジ25bは上下方向にある程度の巾のあるものであり、フランジ25bの外面側の左右方向の中央にはフランジ25bから外側に突出する突起部9aを設けてあり、この突起部9aにより肉厚方向に厚くしたねじ止め用厚肉部9を形成してあり、このねじ止め用厚肉部9には内面側から未貫通のねじ穴10を穿孔してある。本例の場合、1個のねじ穴10を穿孔してある。
【0029】
そして通信端末装置2としての端末網制御装置2bを取り付け治具Aにてガスメータ1に取り付けるには次のように行う。取り付け治具Aの本体部25の上と左右のフランジ25a,25bで囲まれる開口29に端末網制御装置2bを配置すると共に取り付け片6をフランジ25bの内面側に沿わせ、端末網制御装置2bの取り付け片6の取り付け穴24とねじ穴10を対応させ、ビスような取り付けねじ7を取り付け穴24からねじ穴10に螺入し、取り付けねじ7を締め付けることで固定する。そして取り付け治具Aの一対の固定片3をガスメータ1の側部の前面及び後面に沿わせ、係止部4を組み立て用ねじ5の頭部5aに係止して取り付ける。次に、ガスメータ1の通信線18を端末網制御装置2bの端子台28に接続し、電話線や保安器からの通信線も端子台28に接続する。
【0030】
上記のように端末網制御装置2bを取り付け治具Aにて取り付けるとき、取り付けねじ7をねじ止め用厚肉部9のねじ穴10に螺合するために強固に固定できる。また取り付けねじ7を取り付け治具Aの内面側から螺合すると共にねじ穴10が未貫通のために外部から取り付けねじ7が見えることがなく、取り外し等のいたずらに遭い難く、また美観上も都合がよい。また取り付け治具Aの場合も固定片3に適した材質としては厚さ3mm前後のAAS樹脂(アクリロニトリル・アクリレート・スチレン樹脂)を用いることが考えらえる。
【0031】
なお、上記例では通信端末装置2として端末網制御装置2bを取り付けるものについて述べたが、通信端末装置2として無線子機2aを用いる場合も同様に実施できる。
【0032】
次に図6に示す実施の形態の例について述べる。この取り付け治具Aは図2に示すものと基本的に同じであるが、突起部9aで形成したねじ止め用厚肉部9の構造だけが異なる。本例の場合、ねじ止め用厚肉部9が略L字状に形成されており、ねじ止め用厚肉部9に3個のねじ穴10を穿孔してある。そして符号10a、10bに示すねじ穴を利用して通信端末装置2としての無線子機2aを取り付けることができるようになっており、符号10cに示すねじ穴を利用して通信端末装置2としての端末網制御装置2bを取り付けることができるようになっている。このように形成してあると同じ取り付け治具Aにて無線子機2aも端末網制御装置2bも取り付けることができる。
【0033】
次に図7に示す実施の形態の例について述べる。この取り付け治具Aも図2に示すものと基本的に同じであるが、突起部9aで形成したねじ止め用厚肉部9の構造だけが異なる。本例の場合、取り付け治具Aの本体部25の上にフランジ25bを有し、このフランジ25bの外面に外面側に突出するように突起部9aを設けてあり、この突起部9aにてねじ止め用厚肉部9を形成してある。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、上記のように通信端末装置は、上部に取り付け片を設けた本体と、該本体に着脱自在に取り付けられて本体の下部に設けた端子台を覆う端子カバーとからなり、取り付け治具の両側に平行に対向するように設けた弾性を有する一対の固定片をガスメータの側部の前面と後面に沿わせると共に固定片に設けた穴または窪みの係止部をガスメータの組み立て用ねじの頭部に係止し、取り付け治具にセットした通信端末装置の取り付け片をガスメータの側面と取り付け治具との間に配置し、ガスメータ側から取り付けねじを上記取り付け片に穿孔した取り付け穴を介して取り付け治具に設けた未貫通のねじ穴に螺入して通信端末装置を固定し、取り付け冶具に一体に設けた下面が開口した箱状のカバー部とガスメータとの間に通信端末装置を挟み込んで、該カバー部で通信端末装置の上部から端子カバーの直上位置までを覆うと共に取り付け冶具で端子カバーを覆わずに端子カバーを露出させたものであって、上記のように取り付け治具にて取り付けるので、多種の通信端末装置やガスメータでの取り付けに適用可能になり、また取り付け作業が容易になるものであり、またガスメータ側から取り付けねじを螺入しているので、取り付けねじが外観上見えることがなく、取り外し等のいたずらに遭いにくいものであり、また通信端末装置の一部が取り付け治具の内側に入り込む構造となるので、従来の取り付け用板の上にねじ止めする方式に比べて外観上コンパクトになるものである。
【0035】
また、通信端末装置を覆い、ガスメータとの間に通信端末装置を挟みこむカバー部を上記取り付け治具に備えているので、カバー部を有する取り付け治具にて通信端末装置を覆うことができて外観上目立たないようにできると共に通信端末装置が風雨や粉塵等に晒されて劣化するのを防止できるものである。また、前記カバー部は通信端末装置の上部から通信端末装置の端子カバーの直上位置まで覆うように形成されているので、ガスメータに取り付け治具を用いて通信端末装置を取り付けた後で通信端末装置の端子カバーを外して端子台の配線を操作することができるものである。
【0036】
また、本発明の請求項2の発明は、請求項1において、通信端末装置の取り付け片を取り付ける位置で取り付け治具に肉厚方向に厚くしたねじ止め用厚肉部を設け、このねじ止め用厚肉部に取り付け治具の内面から前記取り付けねじが螺入される未貫通のねじ穴を設けたので、取り付けねじを取り付け治具のねじ止め用厚肉部のねじ穴に螺入して取り付けることで取り付けねじを取り付け治具に固定できて通信端末装置を確実に取り付けることができるものであり、また取り付けねじを螺入するねじ穴が見えないので、外観がよいと共に取り外し等のいたずらに遭いにくいものである。
【0037】
また、本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、前記カバー部の上部には適度の傾斜を持つ傾斜面が形成されているので、雨水や粉塵等がカバー部の上部に溜まったり、堆積したりするのを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例を示し、(a)は斜視図、(b)は分解斜視図である。
【図2】 同上の取り付け治具を示し、(a)は外面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図である。
【図3】 同上の通信端末装置としての無線子機を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は端子カバーを外した状態の正面図である。
【図4】 参考例の取り付け治具を示し、(a)は外面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図である。
【図5】 同上の通信端末装置としての端末網制御装置を示し、(a)は端子カバーを外した状態の正面図、(b)は端子カバーを取り付けた状態の側面図である。
【図6】 同上の他の例の取り付け治具の背面図である。
【図7】 同上の他の例の取り付け治具を示し、(a)は外面側から見た斜視図、(b)は内面側から見た斜視図である。
【符号の説明】
A 取り付け治具
1 ガスメータ
2 通信端末装置
3 固定片
4 係止部
5 組み立て用ねじ
5a 頭部
6 取り付け片
7 取り付けねじ
8 カバー部
9 ねじ止め用厚肉部
10 ねじ穴
11 傾斜面
21 端子カバー
22 端子台
27 端子カバー
28 端子台
Claims (3)
- ガスメータの側部に取り付け治具を装着すると共にこの取り付け治具に通信端末装置を取着するガスメータへの通信端末装置の取り付け構造において、通信端末装置は、上部に取り付け片を設けた本体と、該本体に着脱自在に取り付けられて本体の下部に設けた端子台を覆う端子カバーとからなり、取り付け治具の両側に平行に対向するように設けた弾性を有する一対の固定片をガスメータの側部の前面と後面に沿わせると共に固定片に設けた穴または窪みの係止部をガスメータの組み立て用ねじの頭部に係止し、取り付け治具にセットした通信端末装置の取り付け片をガスメータの側面と取り付け治具との間に配置し、ガスメータ側から取り付けねじを上記取り付け片に穿孔した取り付け穴を介して取り付け冶具に設けた未貫通のねじ穴に螺入して通信端末装置を固定し、取り付け冶具に一体に設けた下面が開口した箱状のカバー部とガスメータとの間に通信端末装置を挟み込んで、該カバー部で通信端末装置の上部から端子カバーの直上位置までを覆うと共に取り付け冶具で端子カバーを覆わずに端子カバーを露出させたことを特徴とするガスメータへの通信端末装置の取り付け構造。
- 通信端末装置の取り付け片を取り付ける位置で取り付け治具に肉厚方向に厚くしたねじ止め用厚肉部を設け、このねじ止め用厚肉部に取り付け治具の内面から前記取り付けねじが螺入される未貫通のねじ穴を設けたことを特徴とする請求項1記載のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造。
- 前記カバー部の上部には適度の傾斜を持つ傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のガスメータへの通信端末装置の取り付け構造。
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