JP3307616B2 - ガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具 - Google Patents

ガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜式ガスメータに
ガスメータ関連情報を通信するための通信機器などの外
部機器を外付けで取付けるために好適に実施することが
できるガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具
に関する。
【0002】
【従来の技術】工場内の各建物および集合住宅の各家屋
には、膜式ガスメータが設置され、これらのガスメータ
の設置場所は、前記建物および各家屋の構造によって異
なり、一定の地域内に存在するすべてのガスメータを個
別に検針して1カ月毎にガス使用量を確認するには、多
くの労力および手間を要する。そのため、各ガスメータ
に関連する計量値、異常の有無および緊急遮断弁の開閉
状態などの各種のガスメータ関連情報を電話回線を介し
て通信し、一定の地域に設置されている複数のガスメー
タを1箇所のガスメータ管理設備によって集中管理する
ネットワーク管理システムが採用されている。
【0003】このようなネットワーク管理システムにお
いては、ガスメータからの関連情報を電話回線に送信
し、かつ電話回線を介して管理設備から送信されてきた
送信情報を受信するためのモデムを内蔵したNCU(ネ
ットワークコントロールユニット)とも呼ばれる電話回
線通信装置、ならびにこの電話回線通信装置およびガス
メータ間の配線による接続が困難な場合、前記電話回線
用通信装置およびガスメータにそれぞれ設けられ、無線
でガスメータ関連情報を送受信するための無線装置が用
いられる。
【0004】上記の電話回線用通信装置および無線装置
の設置形態には、ガスメータの設置状況において次の3
つの場合がある。第1の設置形態では、各家屋毎に個別
に設けられるガスメータに電話回線用通信装置を取付
け、この電話回線用通信装置とガスメータを通信線によ
って接続するとともに、電話回線用通信装置を電話回線
に接続し、検針センターなどのガスメータ管理設備と各
ガスメータとの間を電話回線を介して個別に接続してガ
スメータ関連情報を相互に送受信することができるよう
に構成される。また第2の設置形態では、上記の第1の
形態のように電話回線用通信装置とガスメータとを通信
線によって接続することが困難な場合に、電話回線用通
信装置およびガスメータにそれぞれ無線装置を取付け、
電話回線用通信装置およびガスメータ間の通信を無線で
行い、ガスメータの設置状況に拘わらず各家屋毎に電話
回線を介してガスメータ関連情報を各ガスメータ毎に送
受信することができるように構成されている。さらに第
3の設置形態では、各家屋毎に設けられる複数のガスメ
ータを、電話回線に接続される1つの親機無線装置によ
って管理するものであり、各ガスメータには親機無線装
置に対して相互に通信可能な子機無線装置が個別に取付
けられ、1つの親機無線装置と各子機無線装置との間を
無線で通信し、各ガスメータ間で設備に電話回線によっ
て接続される1つの親機無線装置によって包括的に管理
することができるように構成されている。
【0005】このような第1〜第3の設置形態では、各
ガスメータでは電話回線用通信装置が取付けられる場合
によって、無線装置が取付けられる場合とがあり、この
いずれの場合であってもガスメータの周囲の設置環境に
よって電話回線用通信装置および無線装置のガスメータ
に対する取付位置が制限される場合が多く、採用者は現
場の状況に応じて、たとえば家屋の壁などのガスメータ
が均等の設置位置に検針に邪魔にならないように適宜設
置位置を選択して取付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、電話回線通信装置および無線装置などの各種のガス
メータ外部機器は、作業者が現場の状況に応じて適宜選
択したガスメータ近傍の設置位置に取付けられているた
め、外部機器の設置に適した場所が見つからない場合が
多く、外部機器の設置工事に極めて多くの手間と労力と
を要し、外部機器の取付作業の作業効率が悪いという問
題がある。
【0007】本発明の目的は、各ガスメータに上記の電
話回線通信装置および無線装置などの各種のガスメータ
外部機器を容易に設置することができるようにし、外部
機器の取付作業の効率を向上することができるガスメー
タ外部機器の取付方法およびその取付具を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ガスメータに係止されるガスメータ係止部と、ガス
メータに取付けられるべき外部機器が固定される機器固
定部とを有し、ガスメータの予め定める複数の取付位置
毎に構成が異なる複数の取付具を準備し、ガスメータの
各取付位置のうちの1つを選択し、この選択した取付位
置に対応する取付具を用いて、外部機器をガスメータに
外付けで取付け、前記ガスメータの予め定める複数の取
付位置は、そのガスメータの下部ケースの正面側フラン
ジの下部の一部を含む第1取付位置、ガスメータの上部
ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する計
量表示部の一部を含む第2取付位置、ならびに下部ケー
スの正面側フランジおよび背面側フランジの各一側部の
一部を含む第3取付位置に選ばれ、これら複数の取付位
置のうち、第2取付位置を選択する場合、計量表示部の
両側面および正面から下面に連なる縁辺部分を覆うよう
にして、外方に凸に湾曲して形成される取付具を用い
て、外部機器をガスメータに外付けで取付けることを特
徴とするガスメータ外部機器の取付方法である。
【0009】本発明に従えば、ガスメータの設置状況、
すなわちガスメータ近傍の建物などの設置場所の構造お
よび検針者から検針値が見やすいかどうかなどの設置条
件に応じて選択し、その選択した取付位置に対応する取
付具によって外部機器がガスメータの前記選択した取付
位置に取付られる。前記選択した取付位置に対応する取
付具の機器固定部に、外部機器を取付けた後、この外部
機器とともに取付具を前記選択した取付位置に取付るよ
うにしてもよく、あるいは前記取付具だけをガスメータ
の前記選択した取付位置に予め取付けておき、その後に
前記取付具に外部機器を取付けるようにしてもよい。
【0010】このようにして複数の取付具をガスメータ
の取付位置に応じて予め準備し、各ガスメータが取付け
られている周囲の環境に応じて取付位置を選択し、各ガ
スメータに個別に外部機器を外付けで取付けることがで
きるので、ガスメータの隣接構造物に対して外部機器を
取付けるための工事を行う必要がなく、外部機器の設置
工事の手間および労力を格段に少なくして、取付作業の
効率を向上することができる。そして、前記ガスメータ
の予め定める複数の取付位置として、第1〜第3取付位
置が選択される。このような第1〜第3取付位置に対応
する複数の取付具を予め準備することによって、ガスメ
ータの設置環境に応じて第1〜第3取付位置のいずれか
1つを選択して、その取付位置に対応する取付具を用い
て外部機器を取付けることが可能である。具体的には、
ガスメータの設置環境が、そのガスメータに外部機器を
取付けるにあたって、ガスメータの左右両側方および正
面手前側がスペース的に制限されている場合には、第1
取付位置を選択し、ガスメータの下方の空間に外部機器
を設置することができる。またガスメータを正面から見
てガスメータの下方および左右両側方に外部機器を配置
することが不可能である場合には、第2取付位置を選択
し、ガスメータの上部ケースの正面壁から隆起する計量
表示部の下方の領域に外部機器を設置することができ
る。さらにガスメータの正面手前側、左右両側方および
下方がスペース的に制限されている場合には、第3取付
位置を選択し、ガスメータの右側方の領域に外部機器を
設置することができる。通常、ガスメータは建物などの
構造物の壁面に背面が対向するようにして設置されてお
り、しかも上部の左右両側にはガス供給源に連なるガス
輸送管が接続される流入側管継手部とガス消費機器に連
なるガス輸送管が接続される排出側管継手部とが設けら
れるため、ガスメータの上方および背後には外部機器を
設置するための空間が存在しない場合が多い。仮にガス
メータの背後に外部機器を設置し得る程度の空間が存在
する場合であっても、そのガスメータの背面と建物また
は構造物などの壁面との間隔が周囲の空間に比べて小さ
く、外部機器および取付具をガスメータに取付けるにあ
たって作業性が悪い。したがって上記のようにガスメー
タの取付位置を第1〜第3取付位置に想定しておくこと
によって、取付が不可能な場合が生じる可能性はきわめ
て少なく、しかも各取付位置に対応する取付具の種類も
少なくて済む。このようにして、外部機器を取付けよう
とする切換工事対象地域の世帯数または需要家数にほぼ
相当する数の多数のガスメータに対して、効率よく外部
機器の取付工事を行うことができる。特に、第2取付位
置を選択する場合、計量表示部の両側面および正面から
下面に連なる縁辺部分を覆うようにして、外方に凸に湾
曲して形成される取付具を用いて、外部機器をガスメー
タに外付けで取付けるので、計量表示部に装着された取
付具が上方へ変位して容易に計量表示部から離脱してし
まうことが防がれる。
【0011】請求項2記載の本発明は、ガスメータに係
止されるガスメータ係止部と、ガスメータに取付けられ
るべき外部機器が固定される機器固定部とを有し、ガス
メータの予め定める複数の取付位置毎に構成が異なる複
数の取付具を準備し、ガスメータの各取付位置のうちの
1つを選択し、この選択した取付位置に対応する取付具
を用いて、外部機器をガスメータに外付けで取付け、前
記ガスメータの予め定める複数の取付位置は、そのガス
メータの下部ケースの正面側フランジの下部の一部を含
む第1取付位置、ガスメータの上部ケースの正面壁から
隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部の一部を含
む第2取付位置、ならびに下部ケースの正面側および背
面側フランジの各一側部の一部を含む第3取付位置に選
ばれ、これら複数の取付位置のうち、第1取付位置を選
択する場合、基板と、基板に外部機器を押え付けて固定
する押え片とを含む取付補助具を用いて、外部機器をガ
スメータに外付けで取付けることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、前記ガスメータの予め定
める複数の取付位置として、第1〜第3取付位置が選択
される。このような第1〜第3取付位置に対応する複数
の取付具を予め準備することによって、ガスメータの設
置環境に応じて第1〜第3取付位置のいずれか1つを選
択して、その取付位置に対応する取付具を用いて外部機
器を取付けることが可能である。
【0013】具体的には、ガスメータの設置環境が、そ
のガスメータに外部機器を取付けるにあたって、ガスメ
ータの左右両側方および正面手前側がスペース的に制限
されている場合には、第1取付位置を選択し、ガスメー
タの下方の空間に外部機器を設置することができる。ま
たガスメータを正面から見てガスメータの下方および左
右両側方に外部機器を配置することが不可能である場合
には、第2取付位置を選択し、ガスメータの上部ケース
の正面壁から隆起する計量表示部の下方の領域に外部機
器を設置することができる。さらにガスメータの正面手
前側、左右両側方および下方がスペース的に制限されて
いる場合には、第3取付位置を選択し、ガスメータの右
側方の領域に外部機器を設置することができる。
【0014】通常、ガスメータは建物などの構造物の壁
面に背面が対向するようにして設置されており、しかも
上部の左右両側にはガス供給源に連なるガス輸送管が接
続される流入側管継手部とガス消費機器に連なるガス輸
送管が接続される排出側管継手部とが設けられるため、
ガスメータの上方および背後には外部機器を設置するた
めの空間が存在しない場合が多い。仮にガスメータの背
後に外部機器を設置し得る程度の空間が存在する場合で
あっても、そのガスメータの背面と建物または構造物な
どの壁面との間隔が周囲の空間に比べて小さく、外部機
器および取付具をガスメータに取付けるにあたって作業
性が悪い。したがって上記のようにガスメータの取付位
置を第1〜第3取付位置に想定しておくことによって、
取付が不可能な場合が生じる可能性はきわめて少なく、
しかも各取付位置に対応する取付具の種類も少なくて済
む。このようにして、外部機器を取付けようとする切換
工事対象地域の世帯数または需要家数にほぼ相当する数
の多数のガスメータに対して、効率よく外部機器の取付
工事を行うことができる。特に、第1取付位置を選択す
る場合、基板と、基板に外部機器を押え付けて固定する
押え片とを含む取付補助具を用いて、外部機器をガスメ
ータに外付けで取付けるので、ガスメータの下部ケース
の正面側フランジの下部に取付けることができる外部機
器の種類を増加することができ、種類の異なる外部機器
に対する取付作業の利便性を向上することができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】請求項3記載の本発明は、ガスメータの下
部ケースの正面側フランジの下部における正面側に設け
られ、外部機器が固定される機器固定部を有する正面ブ
ロックと、ガスメータの下部ケースの正面側フランジの
下部における背後側に設けられる背後ブロックと、正面
ブロックおよび背後ブロックを相互に連結する連結部材
と、正面ブロックの前記機器固定部に正面側から固定さ
れ、外部機器が固定される第2の機器固定部を有する取
付補助具とを含み、取付補助具は、基板と、基板に外部
機器を押え付けて固定する押え片とを含むことを特徴と
する。
【0019】本発明に従えば、ガスメータの各ケースの
正面側フランジの下部に連結部材によって正面ブロック
と背後ブロックとが連結されて設けられ、この正面ブロ
ックに取付補助具が正面側から固定される。この取付補
助具は第2の機器固定部を有し、この第2の機器固定部
を用いて外部機器を固定することができる。このような
取付補助具を用いることによって、前記正面ブロックの
機器固定部に直接取付けることが不可能であっても、そ
の外部機器を前記第2の機器固定部を用いて固定するこ
とができる。これによってガスメータの下ケースの正面
側フランジの下部に取付けることができる外部機器の種
類を増加することができる。すなわち前記正面ブロック
と背後ブロックとを連結部材によって連結しただけでは
取付けることが不可能であった外部機器をも、前記取付
補助具を用いて容易に取付けることができ、種類の異な
る外部機器に対する取付作業の利便性を向上することが
できる。そして、取付補助具は、基板と、基板に外部機
器を押え付けて固定する押え片とを含んでいるので、ガ
スメータの下部ケースの正面側フランジの下部に取付け
ることができる外部機器の種類を増加することができ、
種類の異なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上
することができる。
【0020】請求項4記載の本発明は、ガスメータの上
部ケースの正面壁から隆起し、計量カウンタを内蔵する
計量表示部に正面側から着脱自在に装着される取付枠
と、取付枠の一側部に設けられ、外部機器が固定される
機器固定片とを含み、取付枠は、計量表示部の両側面お
よび正面から下面に連なる縁辺部分を覆う側壁部および
正面壁部を有し、これら側壁部および正面壁部は外方に
凸に湾曲して形成されることを特徴とするガスメータ外
部機器の取付具である。
【0021】本発明に従えば、ガスメータの上部ケース
の正面壁から隆起して形成される計量表示部に着脱可能
に装着される取付枠を有し、この取付枠の一側部に機器
固定片が設けられる。このような取付具によって、ガス
メータの上方、左右両側方、下方および背後側に外部機
器を設置する空間が存在しない場合であっても、ガスメ
ータの正面側の空間に前記計量表示部を利用して外部機
器を容易に設置することが可能となる。したがって外部
機器のガスメータへの取付作業に手間を要せず、容易に
外部機器を設置することができる。
【0022】またこの取付具の前記取付枠は、計量表示
部に正面側から着脱可能に装着されるので、ガスメータ
が狭い空間に設置されている場合などにおいて、外部機
器の電池の交換および設定値の変更およびリセット操作
ならびに信号線の接続などの保守管理を行う際に、ガス
メータから外部機器を取付具とともに容易に外すことが
可能であり、利便性が向上される。そして取付枠は、計
量表示部の両側面および正面から下面に連なる縁辺部分
を覆う側壁部および正面壁部を有し、これら側壁部およ
び正面壁部は外方に凸に湾曲して形成されるので、計量
表示部に装着された取付枠が上方へ変位して容易に計量
表示部から離脱してしまうことが防がれる。
【0023】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
構成において、側壁部に、上下方向に延びる切欠きを形
成し、この切欠きの上縁よりも上方に機器固定片の上端
部を設けることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、機器固定片に荷重が作用
したとき、切欠きと機器固定片の基端部との間の部分を
いわば片持ち梁構造とし、前記基端部の連結長さを、切
欠きの延びる方向に対して垂直な長さよりも大きくし、
これによって曲げ強度を向上することができる。
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
ガスメータ外部機器の取付方法およびその取付具を示す
分解斜視図である。本実施の形態では、ガスメータ1は
膜式ガスメータであり、この膜式ガスメータに各種の外
部機器である子機無線装置2、第1電話回線通信装置
3、および第2電話回線通信装置4を前記ガスメータ1
に第1〜第4取付具5〜8を選択的に用いて取付ける場
合について説明する。前記子機無線装置2は、複数の子
機無線装置2と交信することができる図示しない多重親
機無線装置と双方向に通信することが可能であり、この
多重親機無線装置は第1電話回線を介してガスメータ管
理設備に備えられるコンピュータなどの情報管理機器と
通信することが可能である。また第1および第2第1電
話回線通信装置3,4は、ガスメータ1からのガスメー
タ関連情報を電話回線に送信し、かつ電話回線を介して
ガスメータ管理設備が送信されてきた送信情報を受信す
るためのモデムを内蔵したNCU(ネットワークコント
ロールユニット)によって実現され、ガスメータ管理設
備に設置される前記情報管理機器と電話回線を介して双
方向に通信することが可能である。
【0027】前記ガスメータ1は、上部ケース9と下部
ケース10とを有し、これらの上部ケース9および下部
ケース10は、フランジ12,13を有し、これらのフ
ランジ12,13はボルト11によって気密に接合され
る。上部ケース9は、ガス供給源に連なるガス輸送管1
4aが接続される入側管継手部15aと、ガス消費機器
に連なるガス輸送管14bが接続される出側管継手部1
5bとを有し、正面壁16には、その表面から隆起する
計量表示部17が形成される。この計量表示部17内に
は、計量カウンタ55が内蔵され、ガス使用量の積算値
を表示することができるように構成されている。
【0028】また下部ケース10内には図示しない2つ
の計量膜が内蔵され、この計量膜の変位によって前記計
量表示部17に内蔵される計量カウンタ55が駆動さ
れ、入側管継手部15aから流入しかつ出側管継手部1
5bから流出したガスの流量がガス使用量の積算値とし
て表示される。下部ケース10には、上記の各計量膜が
収容される計量膜収容空間を有する下部ケース本体21
と、この下部ケース本体21の両側に形成される開口を
塞ぐ2つの蓋体22,23を有する。下部ケース本体2
1の前記開口を外囲するフランジ部分24,25には、
各蓋体22,23の周縁部が複数のビス26によって固
定され、これらの蓋体22,23の各周縁部と各フラン
ジ部分24,25とによって、正面側フランジ27と背
面側フランジ28とが形成される。
【0029】このようなガスメータ1は、計測可能なガ
ス流量の最大値である最大ガス計測流量に応じて複数の
機種が存在する。すなわち、最大ガス計測流量が1m3
/時、2m3/時、3m3/時、5m3/時、7m3/時、
10m3/時、15m3/時、30m3/時、50m3
時、90m3/時、120m3/時にそれぞれ対応して、
1号、2号、3号、5号、7号、10号、15号、30
号、50号、90号、120号の各号数に対応して膜式
ガスメータが分類されている。また1号〜7号は小形ガ
スメータと呼ばれ、10号および15号は中形ガスメー
タと呼ばれ、30号〜120号は大形ガスメータと呼ば
れる。
【0030】各取付具5〜8は、ガスメータ1に係止さ
れるガスメータ係止部と、前記子機無線装置2、第1電
話回線通信装置3および第2電話回線通信装置4がそれ
ぞれ固定される機器固定部とを有する。ガスメータ係止
部は、各取付具5〜8をガスメータ1に係止して取付け
るための構成を言い、機器固定部は上記の子機無線装置
2、第1電話回線通信装置3および第2電話回線通信装
置4をそれぞれ固定するための構成を言い、具体的には
後述する。
【0031】ガスメータ1は、そのほとんどが建物また
は構造物の壁面36に近接して配置されるため、この壁
面36とガスメータ1の背面との間には僅かな隙間ΔL
1しか存在せず、各種の外部機器である前記子機無線装
置2、第1電話回線通信装置3および第2電話回線通信
装置4(以下、外部機器と記す場合がある)を設置する
ことができない。そのため、ガスメータの予め定める複
数の取付位置は、下部ケース10の正面側フランジ27
の下部の少なくとも一部を含む第1取付位置P1、ガス
メータ1の上部ケース10の正面壁16から隆起し、計
量カウンタ(図示せず)を内蔵する計量表示部17の少
なくとも一部を含む第2取付位置P2、および下部ケー
ス9の正面側フランジ27および背面側フランジ28の
正面から見て各右側部37a,38aおよび左側部37
b,38bのうちいずれか一方の一側部としての各右側
部37a,38aの少なくとも一部を含む第3取付位置
P3に選ばれる。この第3取付位置P3については、本
発明の実施の他の形態では、前記左側部37b,38b
の少なくとも一部を含む領域に選ばれてもよい。
【0032】図2は、ガスメータ1の第1取付位置P1
に第1取付具5によって子機無線装置2が取付けられた
状態を示す図であり、図2(1)はガスメータ1、子機
無線装置2および第1取付具5を正面側から見た取付状
態を示し、図2(2)はガスメータ1、子機無線装置2
および第1取付具5を右側から見た取付状態を示す。
【0033】第1取付具5は、ガスメータ1の下部ケー
ス10の正面側フランジ27の下部、すなわち上記の第
1取付位置P1における正面側、図2(1)の紙面に垂
直手前側および図2(2)の左側に設けられ、子機無線
装置2が固定される機器固定部34を有する正面ブロッ
ク41と、ガスメータ1の下部ケース10の正面側フラ
ンジ27の下部の第1取付位置P1における背後側、す
なわち図2(1)の紙面に垂直奥行き側および図2
(2)の右側に設けられる背後ブロック42と、各ブロ
ック41,42を相互に連結する連結部材である複数
(本実施の形態では2)のボルト44a,44bと、機
器固定用ビス45とを含む。前記各ブロック41,42
および各ビス44a,44bによって、ガスメータ係止
部を構成する。
【0034】このように第1取付位置P1に子機無線装
置2を取付ける場合には、前述の第1〜第4取付具5〜
8のうちの第1取付具5を選択し、この第1取付具5に
よって子機無線装置2を第1取付位置P1に取付けるこ
とができるので、ガスメータ1の右側方、左側方および
図2(1)の紙面に垂直手前側となる前方に子機無線装
置2を取付けることができない場合であっても、ガスメ
ータ1の近傍の建物またはその他の構造物に子機無線装
置2を取付けるための場所を見つける必要がなく、ガス
メータ1の周囲の状況から、子機無線装置2を取付ける
ことが可能な位置が第1取付位置P1であること、およ
び第1取付位置P1に取付けるためには第1取付具5を
用いる必要があることをその場で判断し、容易かつ確実
に取付けることができる。このようにガスメータ自体に
構造上の変更を要せず、したがってガスメータに対して
新たな加工を必要とせず、簡単な取付作業によってガス
メータに外部機器を取付けることができ、取付時の作業
効率を向上することができる。
【0035】図3は、ガスメータ1の第1取付位置P1
に第2取付具6によって第1電話回線通信装置3が取付
けられた状態を示す図であり、図3(1)はガスメータ
1、第1電話回線通信装置3および第2取付具6を正面
側から見た取付状態を示し、図3(2)はガスメータ
1、第1電話回線通信装置3および第2取付具6を右側
方から見た取付状態を示す。第2取付具6は、正面ブロ
ック41に正面側、すなわち図3(1)の紙面に垂直手
前側、および図3(2)の左側から固定され、外部機器
である第1電話回線通信装置3が固定される大略的に板
状の取付補助具47を含む。
【0036】この取付補助具47は、金属から成る薄板
状の基板48と、基板48の図3(1)の左右方向であ
る長手方向両端部近傍で第1電話回線通信装置3の両側
部を押え付けて固定する左右一対の押え片49a,49
bと、各押え片49a,49bおよび基板48を挿通し
て正面ブロック41に螺合する一対のビス50a,50
bと、基板48の長手方向中央部の上部で第1電話回線
通信装置3の上部に設けられるブラケット51を掛止め
て支持する係合片52とを有する。前記正面ブロック4
1には、図2に示される第1取付具5の正面ブロック4
1の機器固定部34のように、正面ブロック41の長手
方向に垂直に突出する部分が存在せず、大略的に一直線
状に長手の部材として形成される。
【0037】このような第2取付具6において、ガスメ
ータ1の下部ケース10の正面側フランジ27の下部に
各ボルト44a,44bによって正面ブロック41と背
後ブロック42とが連結されて設けられ、この正面ブロ
ック41に取付補助具47が正面側から固定される。こ
の取付補助具47は、第2の機器固定部である各押え片
49a,49b、ビス50a,50b、および係合片5
2を有し、この第2の機器固定部を用いて第1電話回線
通信装置3を固定することができる。
【0038】このような取付補助具47を用いることに
よって、前記第1取付具5の正面ブロック41の機器固
定部34に直接取付けることが不可能な第1電話回線通
信装置3を前記第2の機器固定部を用いて固定すること
ができ、これによってガスメータ1の下部ケース10の
正面側フランジ27の下部に取付けることができる外部
機器の種類を増加することができ、種類の異なる外部機
器に対する取付作業の利便性を向上することができる。
【0039】図4は、ガスメータ1の第2取付位置P2
に第3取付具7によって子機無線装置2が取付けられた
状態を示す図であり、図4(1)はガスメータ1、子機
無線装置2および第3取付具7を正面側から見た取付状
態を示し、図4(2)はガスメータ1、子機無線装置2
および第3取付具7を右側から見た取付状態を示す。第
3取付具7は、第2取付位置P2において、ガスメータ
1の上部ケース9の正面壁16から図4(1)の紙面に
垂直手前側および図4(2)の左側に隆起し、計量カウ
ンタ55を内蔵する前述の計量表示部17に正面側から
着脱可能に装着される取付枠56と、取付枠56の一側
部57に設けられ、子機無線装置2が固定される機器固
定片58とを有する。
【0040】このような第3取付具7によって、ガスメ
ータ1の上方、左右両側方、下方および背後側に子機無
線装置2を設置する空間が存在しない場合であっても、
ガスメータ1の正面側の空間に前記計量表示部17を利
用して子機無線装置2を設置することが可能であり、し
たがって子機無線装置2のガスメータ1への取付作業に
手間を要せず、容易に外部機器を設置することができ
る。
【0041】またこの第3取付具の前記取付枠56は、
計量表示部17に正面側から着脱可能に装着されるの
で、ガスメータ1が狭隘な空間に設置されている場合な
どにおいて、子機無線装置2の電池の交換および設定時
の変更およびリセット操作ならびに信号線の接続などの
保守管理を行う際に、ガスメータ1から子機無線装置2
を第3取付具7とともに、容易に外すことが可能であ
り、利便性が向上される。
【0042】図5は、ガスメータ1と第2取付位置P2
に第3取付具7によって第2電話回線通信装置4が取付
けられた状態を示す図であり、図5(1)はガスメータ
1、第2電話回線通信装置4および第3取付具7を正面
側から見た取付状態を示し、図5(2)はガスメータ
1、第2電話回線通信装置4および第3取付具7を右側
から見た取付状態を示す。この第2電話回線通信装置4
もまた、前述の図4に示した子機無線装置2と同様に、
第3取付具7によって第2取付位置P2に容易に取付け
ることができ、このように異なる外部機器であっても同
じ取付具7を用いることが可能である。
【0043】図6は、ガスメータ1の第3取付位置P3
に第4取付具8によって子機無線装置2が取付けられた
状態を示す図であり、図6(1)はガスメータ1、子機
無線装置2および第4取付具8を正面側から見た取付状
態を示し、図6(2)はガスメータ1、子機無線装置2
および取付具8を右側から見た取付状態を示す。第4取
付具8は、ガスメータ1の下部ケース10に対向する一
表面61側に、前記下部ケース10の正面側フランジ2
7および背面側フランジ28の各一側部である各右側部
37b,38bに固定されるガスメータ係止部62,6
3を有し、他表面64側には子機無線装置2が固定され
る機器固定部65を有する。ガスメータ係止部62,6
3には、下部ケース10の正面側フランジ27および背
面側フランジ28の各右側部37b,38bに螺着され
る複数のねじ部材である各一対のビス66の配置間隔Δ
L2に等しい間隔ΔL3をあけて各ビス66の軸部が挿
通する各一対の軸孔67が形成される。
【0044】このような第4取付具8は、ガスメータ1
の下部ケース10の正面側フランジ27および背後側フ
ランジ28の各一側部に螺着されている複数のビス66
を用いて取付けることができる。正面側および背後側の
各フランジ27,28のビス66は、前記ガスメータ係
止部62,63に形成される軸孔67を挿通し、元のガ
スメータ1の各フランジ27,28に螺着される。
【0045】このような第4取付具8を用いることによ
って、ガスメータ1の上方、下方、正面側、背後側およ
び他側方に子機無線装置2を設置する空間が存在しない
場合であっても、前記一側部に子機無線装置2を容易に
取付けることができる。前記一側部は、ガスメータ1を
正面から見て右側および左側のいずれであってもよく、
ガスメータ1の両側方のうち外部機器を取付けるための
空間が存在する側の一側部に前記取付具8を用いて外部
機器を設置すればよい。このように本実施の形態の第4
取付具8は、ガスメータ1の右側部および左側部のいず
れにも取付けることが可能であるので、ガスメータ1の
右側の側部および左側の側部のいずれであっても外部機
器を設置することができ、外部機器の設置上の自由度が
高く、取付作業の効率を向上することができる。
【0046】図7は、ガスメータ1の第3取付位置P3
に第4取付具8によって第2電話回線通信装置4が取付
けられた状態を示す図であり、図7(1)はガスメータ
1、第2電話回線通信装置4および第4取付具8を正面
側から見た取付状態を示し、図7(2)はガスメータ
1、第2電話回線通信装置4および第4取付具8を右側
から見た取付状態を示す。ガスメータ1の第3取付位置
P3には、前述したように第4取付具8が設けられる。
この第4取付具8には、前記子機無線装置2に代えて第
2電話回線通信装置4が取付けられる。この場合には、
前記子機無線装置2を取付ける際に用いられる機器固定
部65は不要となる。そのため、各ガスメータ係止部6
2,63が一体的に形成されている平坦状の支持板68
の上端部69が機器固定部として用いられる。この上端
部69には、第2電話回線通信装置4の上部に設けられ
るブラケット71がビス70によって固定される。
【0047】このように第4取付具8によってガスメー
タ1の第3取付位置P3に第2電話回線通信装置4を取
付けることができるので、前述の子機無線装置2と同様
に、容易かつ確実に第2電話回線通信装置4をガスメー
タ1に設置することができ、取付時の作業効率を向上す
ることができる。またこの取付具8によれば、前記子機
無線装置2を取付けるために用いた機器固定部65だけ
を取り除き、あるいは用いずに第2電話回線通信装置4
を取付けることができるので、子機無線装置2と第2電
話回線通信装置4とは形状が異なるにも拘わらず、取付
具8に大きな構造上の変更を必要とせず、周囲の異なる
外部機器を取付具8に容易に取付けることができる。
【0048】図8は、図1および図2に示される第1取
付具5の具体的構成を示す拡大斜視図であり、図9は取
付具5の正面ブロック41の正面図であり、図10は正
面ブロック41の平面図であり、図11は正面ブロック
41を図9の切断面線XI−XIから見た断面図であ
る。前記正面ブロック41は、ガスメータ1の正面側フ
ランジ27の下部に螺着された2本のビス26の頭部が
嵌まり込む一対のボルト頭部嵌合孔73a,73bと、
背後ブロック42に固定するための前記各ビス44a,
44bが挿通する一対のビス孔79a,79bと、第1
電話回線通信装置3を固定するための前記各ビス50
a,50bが螺着される一対のねじ孔80a,80bと
を有する。
【0049】各ボルト頭部嵌合孔73a,73bは、前
述した最大計測流量の異なる予め定めるグループ、すな
わち小形ガスメータに属する1号、2号、3号、5号、
7号の各正面側フランジ27の下部(図1および図2参
照)に螺着される前記ビス26の取付位置の変化に対応
して、正面ブロック41の長手方向に延びる長孔とさ
れ、その背後側には、前記正面側フランジ27の下部の
一部が嵌まり込む凹溝75が長手方向両端間にわたって
形成される。
【0050】前述の各ボルト26の取付位置の変化に対
応するとは、正面側フランジ27の下部に螺着される各
ビス26の間隔が、ガスメータ1の機種の相異によって
僅かに相異するため、各ボルト頭部嵌合孔73a,73
bは上記のように正面ブロック41の長手方向に延びる
長孔とされ、1号、2号、3号、5号、7号の各ガスメ
ータ1のいずれに正面ブロック41を装着した場合であ
っても、前記正面側フランジ27の下部に螺着されるビ
ス26の頭部がすべて各ボルト頭部嵌合孔73a,73
bに嵌まり込み、正面ブロック41の正面側フランジ2
7への当接面を面接触させて安定した状態で、前記背後
ブロック42に各ボルト44a,44bを用いて固定す
ることができる。
【0051】このような正面ブロック41は、その長手
方向に長さL10を有し、この長さL10はたとえば1
50mmに選ばれる。また前記凹溝75は、正面ブロッ
ク41の長手方向に沿って長さL11を有し、この長さ
L11は、たとえば142mmに選ばれる。この凹溝7
5の前記正面側フランジ27の下部が嵌まり込む方向の
深さD1は、たとえば7mmに選ばれる。また正面ブロ
ック41の図11に示される断面において、正面ブロッ
ク41は高さH1を有し、この高さH1はたとえば2
6.5mmに選ばれ、また図11の左右方向である厚み
はT1であり、この厚みT1はたとえば15mmに選ば
れる。
【0052】このような正面ブロック41は、耐熱性、
耐水性および耐薬品性が高く、かつ加工性の良好なAB
S樹脂から成る。この正面ブロック41が前記正面側フ
ランジ27の下部に装着された状態において、図2
(2)に示されるように、子機無線装置2をガスメータ
1の下部ケース10の正面壁76に対して平行に設置す
るため、凹溝75の背後側、すなわち図10の上方に臨
む当接面77は正面側表面78と平行に形成される。
【0053】図12は、第1取付具5の背後ブロック4
2の正面図であり、図13は背後ブロック42の平面図
であり、図14は背後ブロック42を図12の切断面線
XIV−XIVから見た断面図である。前記背後ブロッ
ク42は、前述したように正面側フランジ27を後方
(図2(2)の右方)から覆うようにして配置され、図
13の仮想線81で示されるように、前記正面ブロック
41と対向させた状態でボルト44a,44bによって
連結され、正面側フランジ27の下部に挟着状態で取付
けることができるように構成される。
【0054】この背後ブロック42は、正面ブロック4
1に対向して配置した状態において、正面ブロック41
の背面82に当接する略L字状の一対の当接面83a,
83bが長手方向中央部でその長手方向に垂直な一平面
84に関して左右対称に形成される。各当接面83a,
83bは、一平面84に近接するにつれて正面ブロック
41の背面82から離反する方向、すなわち図13の上
方に傾斜して形成される。このような各当接面83a,
83bによって、正面ブロック41と背後ブロック42
とが各ボルト44a,44bによって連結されたとき、
正面ブロック41の背面82に各当接面83a,83b
のほぼ全面が当接するように締付けられ、この背後ブロ
ック42は正面ブロック41に長手方向両端部間の中間
部が近接する方向に弾性変形し、この弾性回復力によっ
て外部からの衝撃力および振動などの作用によって各ボ
ルト44a,44bが緩んでしまうという不具合を防止
することができ、長期にわたって正面ブロック41およ
び背後ブロック42を正面側フランジ27の下部74に
確実に装着された状態を維持することができる。
【0055】背後ブロック42の長手方向両端部には、
各ボルト44a,44bが螺合するねじ孔85a,85
bがそれぞれ形成され、各ねじ孔85a,85bの上方
には、各当接面83a,83bから背面86側に最も近
接して一対の第1退避面87a,87bと、各第1退避
面87a,87bよりも前記一平面84寄りに配置され
る一対の第2退避面88a,88bとが形成される。
【0056】各第1退避面87a,87bは、正面ブロ
ック41と背後ブロック42とが前述したように各ボル
ト44a,44bによって連結された状態で、正面ブロ
ック41の背面82よりも背後側(図13の上方)に一
定の間隔を有する一仮想平面89内に存在する。また各
第2退避面88a,88bは、各第1退避面87a,8
7bを含む前記一仮想平面89よりも正面ブロック41
の背面82寄りで前記一仮想平面89よりも小さい間隔
を有するもう1つの一仮想平面90内に存在する。した
がって各第1退避面87a,87bと各第2退避面88
a,88bとの間には、それらに垂直な段差面91a,
91bがそれぞれ介在される。
【0057】このような背後ブロック42のその長手方
向の長さL12は、前述の正面ブロック41の長さL1
0と同一であり、長手方向両端部間の間隔L13もま
た、前記正面ブロック41の間隔L11と同一に選ばれ
る。さらに図14に示される長手方向に垂直な断面にお
いて、同図の上下方向である高さH2が26.5mmに
選ばれ、正面ブロック41の高さH1と同一である。ま
た図14の左右方向である厚みT2は16mmに選ばれ
る。
【0058】前述したように正面ブロック41と背後ブ
ロック42とが各ボルト44a,44bによって連結さ
れた状態においては、正面側フランジ27の下部が部分
的に嵌まり込む嵌合空間92が形成される。この嵌合空
間92は、各長手方向中間部における正面ブロック41
の背面82と背後ブロック42の各当接面83a,83
bが当接する領域よりも内側で、上記に連通する透孔9
3を介して下方に開放している。このような透孔93に
よって散水および雨水などが前記嵌合空間42内に溜ま
ったままになり、この嵌合空間92に嵌まり込む正面側
フランジ27の下部の腐食を促進するなどの不具合の発
生を防止することができる。
【0059】また正面ブロック41および背後ブロック
42の各長手方向両端部は相互に当接しているため、ガ
スメータ1への装着状態において両側方から嵌合空間9
2内に砂およびごみなどの異物が侵入することが防が
れ、長期の間に汚れが滞積してガスメータの正面側フラ
ンジ27の下部に固着するなどして、汚損されるという
不具合を防止することができる。このような背後ブロッ
ク42もまた、前述の正面ブロック41と同様に、AB
S樹脂から成る。
【0060】図15は、図1に示される取付補助具47
の具体的構成を示す分解斜視図であり、図16は取付補
助具47の基板48を示す正面図である。前記取付補助
具47は、大略的に平板状の基板48と、第1電話回線
通信装置3を基板48上で押え付けて固定するための一
対の押え片49a,49bと、各押え片49a,49b
および基板48を挿通して正面ブロック41に螺着され
る一対のビス50a,50bと、基板48の上部中央に
螺着され、第1電話回線通信装置3のブラケット51を
固定する係合片52とを有する。
【0061】前記基板48は、ガスメータ1に取付けら
れた状態においてほぼ水平に延びる上枠部分96と、上
枠部分96の長手方向両端部から下方に平行に延びる一
対の縦枠部分97,98と、各縦枠部分97,98の各
下端部に連なり、上枠部分96と平行に延びる下枠部分
99とを有する。
【0062】前記係合片52はボルトによって実現さ
れ、外ねじが刻設される軸部101と、軸部101の軸
線方向一端部に一体的に形成される頭部102とを有す
る。このような係合片52の軸部101は第1電話回線
通信装置3のブラケット51を挿通し、基板48の上枠
部分96の長手方向中央部に形成されるねじ孔103に
螺着される。このような係合片52は、本発明の実施の
他の形態において、ねじ孔103に代えて透孔を形成
し、この透孔にかしめによって固定されるリベットによ
って実現されてもよい。このようなリベットを用いる場
合においても、前記ボルトを同様に、第1電話回線通信
装置3のブラケット51を掛止めることができる。
【0063】各縦枠部分97,98には、それらの長手
方向に沿って平行に延びる一対の長孔104,105が
形成される。各押え片49a,49bは、直円筒状の外
周面106を有する横移動規制部107と、横移動規制
部107の軸線方向一端部に連なり、横移動規制部10
7よりも大径の押え部108とを有する。横移動規制部
107と押え部108とは同一軸線を成し、この軸線と
同軸に各ねじ部材50a,50bの軸部が挿通する挿通
孔109が形成される。このような押え片49a,49
bは、ポリアセタール樹脂から成る。このポリアセター
ル樹脂は、耐硬性を有し、機械的強度が高いため、長期
にわたって確実に第1電話回線通信装置3を押えた状態
で保持することができる。
【0064】本発明の実施の他の形態として、各押え片
49a,49bの横移動規制部107の外周面106
を、その軸線に関して周方向に半径が変化する構成、た
とえば挿通孔109の軸線で関して偏心した軸線を有す
る直円筒状とすることによって、第1電話回線通信装置
3の両側部を外側方から同時に両側から当接する回転位
置に位置し、各ねじ部材50a,50bを螺着して固定
することによって、各押え片49a,49bの横移動規
制部107の外周面106が両側から第1電話回線通信
装置3の両側部に当接し、その第1電話回線通信装置3
を正確に位置決めして保持することができる。第1電話
回線通信装置3の横方向の幅が異なる場合には、各押え
片49a,49bの回転位置を変化させることによっ
て、各押え片49a,49bの各横移動規制部107の
外周面間の間隔が変化し、大きさの異なる第1電話回線
通信装置3であってもその両側部に各押え片49a,4
9bが横移動規制部107の外周面を当接させて正確に
位置決めした状態で保持することができる。
【0065】図17は、図1、図4および図5に示され
る第3取付具7の拡大斜視図であり、図18は第3取付
具7の具体的構成を示す図であり、図18(1)は第3
取付具7の正面図であり、図18(2)は第3取付具7
の平面図であり、図18(3)は第3取付具7の底面図
であり、図18(4)は第3取付具7の右側面図であ
り、図18(5)は第3取付具7の背面図である。
【0066】図1、図4および図5をも参照して、第3
取付具7は、前述したように、ガスメータ1の上部ケー
ス9の正面壁16から隆起し、計量カウンタ55を内蔵
する計量表示部17に正面側から矢符A1,A2方向に
着脱可能に装着される取付枠56と、この取付枠56の
一側部57に設けられ、外部機器である子機無線装置2
および第2電話回線通信装置4のいずれか一方を選択的
に固定することができる機器固定片58とを有する。
【0067】取付枠56は、ガスメータ1の計量表示部
17の上面111から上方に突出する係止突起112
(図1参照)が嵌まり込む抜止め片113が一体的に形
成される上壁部114と、上壁部114の長手方向両端
部にほぼ直角に屈曲して連なる2つの側壁部115,1
16と、前記上壁部114および各側壁部115,11
6の図4(1)および図5(1)の紙面に垂直手前側の
前方の側縁部にほぼ直角に屈曲して連なる正面壁部11
7とを有する。
【0068】各側壁部115,116および正面壁部1
17の各下端部115a,116a,117aは、取付
枠56が計量表示部17に装着された状態において、こ
の計量表示部17の両側面および正面から下面に連なる
3つの縁辺部分を覆うようにして、外方に凸に弯曲して
形成される。これらの下端部115a,116a,11
7aによって、計量表示部17に装着された取付具7が
上方へ変位して容易に計量表示部から離脱してしまうこ
とが防がれる。
【0069】前記上壁部114において、抜止め片11
3には計量表示部17の係止突起112が嵌まり込む係
合孔121が上壁部114の長手方向に平行に延びて形
成される。前記正面壁部117には、計量表示部17の
計量カウンタによる積算ガス使用量の表示領域を前方に
向けて露出するように開口122が形成される。各側壁
部115,116のうち一方の側壁部116には、正面
壁部117寄りに、上下方向に延びる切欠き123が形
成され、背後側開口部124寄りには、前記機器固定片
58が設けられる。
【0070】この機器固定片58には、上下方向に3つ
のねじ孔144a,144b,144cが形成され、前
述の図4に示されるように上下2つのねじ孔144a,
144bを用いて子機無線装置2を取付けることがで
き、また最下位のねじ孔144cを用いて第2電話回線
通信装置4を取付けることができる。このような機器固
定片58は、前記一方の側壁部116に垂直を成して一
体的に形成される。
【0071】またこの機器固定片58の上端部125
は、前記切欠き123の最も上壁部114寄りの上縁1
26よりも上方に形成される。このような構成によっ
て、一方の側壁部116、矢符B1で示される内方およ
び矢符B2で示される外方に前記上端部125および上
縁126を結ぶ仮想線127で示す基端部を角変位中心
として内外へ湾曲する際の剛性を向上することができ
る。
【0072】さらに詳しく述べると、前述したように機
器固定片58に子機無線装置2または第2電話回線通信
装置4が取付けられたとき、その重量によって下向きに
荷重Wが作用し、この荷重Wによって仮想線127で示
される基端部付近を角変位中心として側壁部116の可
動部分116aが矢符B1で示す内側に角変位する。こ
のとき、切欠き123の上縁126よりも機器固定片5
8の上端部125が上壁部114寄りの上方に位置を違
えて形成されるので、機器固定片58に荷重Wが作用し
たとき、仮想線127よりも上方の領域が上端部125
から上縁126に向かって、すなわち正面壁部117か
ら開口部120に向かって上壁部114に近接する方向
に傾斜し、この仮想線127から上壁部114間の斜線
を付した大略的に三角形の上方の領域128によって、
切欠き123と機器取付片58の基端部との間の大略的
に台形状の湾曲部分116aをいわば片持ち梁構造と
し、基端部の連結長さL30を切欠き123の延びる方
向に対して垂直な長さよりも大きくし、これによって曲
げ強度を向上することができる。
【0073】このような第3取付具7によって、ガスメ
ータ1の計量表示部17に子機無線装置2または第2電
話回線通信装置4を容易に、しかも着脱可能に取付ける
ことができる。このような取付具7によって前記子機無
線装置2または第2電話回線通信装置4が取付けられた
状態では、その子機無線装置2または第2電話回線通信
装置4はガスメータ1の下部ケース10の正面壁76の
前方に近接して配置されるので、ガスメータ1の周囲、
すなわち上方、下方、右側方および左側方に前記子機無
線装置2または第2電話回線通信装置4を配置すること
ができる空間が存在しない場合であっても、子機無線装
置2または第2電話回線通信装置4をガスメータ1に容
易に装着することができ、取付作業の効率を向上するこ
とができる。
【0074】図19は、図1、図6および図7に示され
る第4取付具8の拡大斜視図であり、図20は第4取付
具8の具体的構成を示す図であり、図20(1)は第4
取付具8の正面図であり、図20(2)は第4取付具8
の左側面図であり、図20(3)は第4取付具8の背面
図であり、図20(4)は図20(1)の切断面線A−
Aから見た第4取付具8の断面図である。この第4取付
具8は、前述したように、支持板68の一表面61に一
対のガスメータ係止部62,63が突出して一体的に設
けられ、他表面64にはその上端部69の一側部寄りに
機器固定部65が前記他表面64から突出して設けられ
る。
【0075】各ガスメータ係止部62,63には、ガス
メータ1の正面側フランジ27および背面側フランジ2
8に予め螺着されるビス66の軸部が挿通する各一対の
軸孔67がそれぞれ形成される。これらの軸孔67を挿
通して各ビス66を螺着することによって、新たなビス
を用いることなしにガスメータ1に第4取付具8を取付
けることができる。
【0076】支持板68の下端部131には、支持板6
8に対して直角に屈曲する支持片132が一体的に形成
される。このような支持片132によって、第2電話回
線通信装置4の下端部を図6(1)および図6(2)に
示されるように支持して、第2電話回線通信装置4の上
部の右側の一側部寄りで上方に突出する取付片133を
機器固定部65上に配置し、取付片133に形成された
軸孔134と機器固定部65に形成されたねじ孔135
とが一致するように正確に位置決めし、ビス136を各
軸孔134を介して各ねじ孔135に容易に螺着するこ
とができる。
【0077】またこの第4取付具8は、偏平な前記支持
板68の一表面61から垂直に立上がり、上記の支持片
132を含む周壁141が一体的に形成される。この周
壁141は、図20(1)における上方に凸に湾曲した
上湾曲部142と下方に凸に湾曲した下湾曲部143と
を有し、支持板68の前記上湾曲部142によって囲ま
れる領域にはねじ孔144が形成され、また支持板68
の前記下湾曲部143によって囲まれた領域にはねじ孔
145が形成される。この支持板68にはさらに、前記
下湾曲部143によって囲まれる領域に形成されたねじ
孔145よりも上方に、もう1つのねじ孔146が形成
される。周壁141内には、第2電話回線通信装置4を
嵌め込み、各ねじ孔144〜146を用いてビスなどの
ねじ部材を螺着し、第2電話回線通信装置4を第4取付
具8に固定してガスメータ1に設けることが可能であ
る。このように第4取付具8は、前記機器固定部65を
用いて子機無線装置2を取付けることができ、また周壁
141および各ねじ孔144〜146を用いて第2電話
回線通信装置4を取付けることができ、このように子機
無線装置2および第2電話回線通信装置4をガスメータ
1に取付けるための取付具として共用することができ
る。
【0078】このような取付具8によって、子機無線装
置2または第2電話回線通信装置4を容易かつ正確にガ
スメータ1の一側部に取付けることができるので、ガス
メータ1の他方側の側方、正面領域および下方に前記子
機無線装置2および第2電話回線通信装置4を設置する
ための領域が存在しない場合であっても、この取付具8
を用いて容易かつ迅速に子機無線装置2および第2電話
回線通信装置4をガスメータ1に取付けることができ、
取付作業の作業効率を向上することができる。
【0079】図21は、本発明の実施のさらに他の形態
の第3取付具7aを示す斜視図であり、図22は図21
に示される第3取付具7aの断面図である。なお、前述
の実施の各形態と対応する部分には同一の参照符を付
す。本実施の形態の第3取付具7aは、図17〜図18
に示される前述の実施の形態における第3取付具7に、
ガスメータ1の正面上部に設けられる異常表示ランプ2
07(図1をも参照)の点灯時または点滅時の光を導く
表示誘導体220が一体的に設けられる。
【0080】ガスメータ1は、物体が当接して異常が発
生したものと誤検出したり、損傷してしうことを防止
し、人の通行の邪魔になるのを防止し、さらに建物の美
観を損なうことを防止するために、目の位置よりも上方
の比較的高い場所や隠蔽された場所に設置されている。
したがって、通常、外部から異常表示ランプ207を眺
めても、計量表示部17によって視界が遮断されて、視
認することができないけれども、本実施例の表示誘導体
220を有する第3取付具7aを設けることによって、
前記異常表示ランプ207から発せられた光を計量表示
部17よりも前方に導いて容易かつ明瞭に認識すること
ができる。
【0081】前記表示誘導体220は、アクリル樹脂な
どの透光性を有する材料から成る導光部材245と、こ
の導光部材245を挟持する2つのカバー片243,2
44とを有し、ビスによって各カバー片243,244
が相互に固定される。
【0082】各カバー片243,244の一端部には、
周方向に延びる凹溝253が形成され、この凹溝53に
は、環状の当節片255の内向き突部256が嵌り込
む。この当接片255は、ゴムなどの可撓性および弾発
性を有する材料から成り、その軸線方向一端部257は
各カバー片243,244の端面から軸線方向に間隔を
あけて突出しており、前記異常表示ランプ207を外囲
してガスメータ本体1の一表面205に弾発的に当接し
ている。このような当接片255を設けることによっ
て、異常表示ランプ207から発せられる光の経路内に
ほこりなどの空中浮遊物が侵入して、光の輝度が低下し
てしまうことを防止することができるとともに、各ガス
メータ1毎の機差、具体的には計量表示部17の一表面
205からの突出量の機種毎の差を許容することができ
るので、各カバー片243,244をガスメータの機種
毎に異なる寸法で製造する必要がなくなり、生産性を向
上することができる。
【0083】前記導光部材245は、一端部260から
他端部261にわたってほぼ直角に円弧状に屈曲して形
成され、前記一端部260の端面263は異常表示ラン
プ207に対向して配置される。この端面263は前記
各カバー片243,244の端面とほぼ同一平面を成
す。また前記他端部261には、その内面において接線
に垂直な仮想平面に対して角度θ1を成す第1反射面2
64と、角度θ2を成す第2反射面265とが形成され
る。前記角度θ1は、たとえば67.5°に選ばれ、ま
た角度θ2は45°に選ばれる。これらの第1および第
2反射面264,265は、アルミ箔などであるシート
状の反射部材269を接着することによって形成され
る。
【0084】前記ガスメータ1が地震あるいは過大流量
となって異常を検出すると、異常表ランプ207がその
異常の種類に応じた点滅周期で点滅しあるいは点灯する
と、その光は導光部材245の一端部260から入射さ
れ、第1反射面264および第2反射面265によって
反射される。導光部材45の他端部61には、四角錐台
状の先端部分273が形成され、この先端部分273の
正面および下方から第1および第2反射面264,26
5によって反射された異常表示ランプ7からの光を良好
に視認することができる。このような第3取付具7aを
図17、図18に示される第3取付具7に代えて用いる
ようにしてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、複数の取付具をガスメータの取付位置に応じて予
め準備し、各ガスメータが取付けられている周囲の環境
に応じて取付位置を選択し、各ガスメータに個別に外部
機器を外付けで取付けることができるので、ガスメータ
の隣接構造物に対して外部機器を取付けるための工事を
行う必要がなく、外部機器の設置工事の手間および労力
を格段に少なくして、取付作業の効率を向上することが
できる。そして、前記ガスメータの予め定める複数の取
付位置として、第1〜第3取付位置が選択される。この
ような第1〜第3取付位置に対応する複数の取付具を予
め準備することによって、ガスメータの設置環境に応じ
て第1〜第3取付位置のいずれか1つを選択して、その
取付位置に対応する取付具を用いて外部機器を取付ける
ことが可能である。特に、第2取付位置を選択する場
合、計量表示部の両側面および正面から下面に連なる縁
辺部分を覆うようにして、外方に凸に湾曲して形成され
る取付具を用いて、外部機器をガスメータに外付けで取
付けるので、計量表示部に装着された取付具が上方へ変
位して容易に計量表示部から離脱してしまうことが防が
れる。
【0086】請求項2記載の本発明によれば、前記ガス
メータの予め定める複数の取付位置として、第1〜第3
取付位置が選択される。このような第1〜第3取付位置
に対応する複数の取付具を予め準備することによって、
ガスメータの設置環境に応じて第1〜第3取付位置のい
ずれか1つを選択して、その取付位置に対応する取付具
を用いて外部機器を取付けることが可能である。特に、
第1取付位置を選択する場合、基板と、基板に外部機器
を押え付けて固定する押え片とを含む取付補助具を用い
て、外部機器をガスメータに外付けで取付けるので、ガ
スメータの下部ケースの正面側フランジの下部に取付け
ることができる外部機器の種類を増加することができ、
種類の異なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上
することができる。
【0087】
【0088】請求項3記載の本発明によれば、取付補助
具を用いることによって、前記正面ブロックの機器固定
部に直接取付けることが不可能であっても、その外部機
器を前記第2の機器固定部を用いて固定することができ
る。これによってガスメータの下ケースの正面側フラン
ジの下部に取付けることができる外部機器の種類を増加
することができる。すなわち前記正面ブロックと背後ブ
ロックとを連結部材によって連結しただけでは取付ける
ことが不可能であった外部機器をも、前記取付補助具を
用いて容易に取付けることができ、種類の異なる外部機
器に対する取付作業の利便性を向上することができる。
そして、取付補助具は、基板と、基板に外部機器を押え
付けて固定する押え片とを含んでいるので、ガスメータ
の下部ケースの正面側フランジの下部に取付けることが
できる外部機器の種類を増加することができ、種類の異
なる外部機器に対する取付作業の利便性を向上すること
ができる。
【0089】請求項5記載の本発明によれば、ガスメー
タの上方、左右両側方、下方および背後側に外部機器を
設置する空間が存在しない場合であっても、ガスメータ
の正面側の空間に前記計量表示部を利用して外部機器を
容易に設置することが可能となる。したがって外部機器
のガスメータへの取付作業に手間を要せず、容易に外部
機器を設置することができる。
【0090】またこの取付具の前記取付枠は、計量表示
部に正面側から着脱可能に装着されるので、ガスメータ
が狭い空間に設置されている場合などにおいて、外部機
器の電池の交換および設定値の変更およびリセット操作
ならびに信号線の接続などの保守管理を行う際に、ガス
メータから外部機器を取付具とともに容易に外すことが
可能であり、利便性が向上される。そして取付枠は、計
量表示部の両側面および正面から下面に連なる縁辺部分
を覆う側壁部および正面壁部を有し、これら側壁部およ
び正面壁部は外方に凸に湾曲して形成されるので、計量
表示部に装着された取付枠が上方へ変位して容易に計量
表示部から離脱してしまうことが防がれる。
【0091】請求項5記載の本発明によれば、機器固定
片に荷重が作用したとき、切欠きと機器固定片の基端部
との間の部分をいわば片持ち梁構造とし、前記基端部の
連結長さを、切欠きの延びる方向に対して垂直な長さよ
りも大きくし、これによって曲げ強度を向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のガスメータ外部機器の
取付方法およびその取付具を示す分解斜視図である。
【図2】ガスメータ1の第1取付位置P1に第1取付具
5によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図
であり、図2(1)はガスメータ1、子機無線装置2お
よび第1取付具5を正面側から見た取付状態を示し、図
2(2)はガスメータ1、子機無線装置2および第1取
付具5を右側方から見た取付状態を示す。
【図3】ガスメータ1の第1取付位置P1に第2取付具
6によって第1電話回線通信装置3が取付けられた状態
を示す図であり、図3(1)はガスメータ1、第1電話
回線通信装置3および第2取付具6を正面側から見た取
付状態を示し、図3(2)はガスメータ1、第1電話回
線通信装置3および第2取付具6を右側から見た取付状
態を示す。
【図4】ガスメータ1の第2取付位置P2に第3取付具
7によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図
であり、図4(1)はガスメータ1、子機無線装置2お
よび第3取付具7を正面側から見た取付状態を示し、図
4(2)はガスメータ1、子機無線装置2および第3取
付具7を右側から見た取付状態を示す。
【図5】ガスメータ1の第2取付位置P2に第3取付具
7によって第2電話回線通信装置4が取付けられた状態
を示す図であり、図5(1)はガスメータ1、第2電話
回線通信装置4および第3取付具7を正面側から見た取
付状態を示し、図5(2)はガスメータ1、第2電話回
線通信装置4および第3取付具7を右側から見た取付状
態を示す。
【図6】ガスメータ1の第3取付位置P3に第4取付具
8によって子機無線装置2が取付けられた状態を示す図
であり、図6(1)はガスメータ1、子機無線装置2お
よび第4取付具8を正面側から見た取付状態を示し、図
6(2)はガスメータ1、子機無線装置2および第4取
付具8を右側から見た取付状態を示す。
【図7】ガスメータ1の第3取付位置P3に第4取付具
8によって第2電話回線通信装置4が取付けられた状態
を示す図であり、図7(1)はガスメータ1、第2電話
回線通信装置4および第4取付具8を正面側から見た取
付状態を示し、図7(2)はガスメータ1、第2電話回
線通信装置4および第4取付具8を右側から見た取付状
態を示す。
【図8】図1および図2に示される第1取付具5の具体
的構成を示す拡大斜視図である。
【図9】第1取付具5の正面ブロック41の正面図であ
る。
【図10】正面ブロック41の平面図である。
【図11】正面ブロック41を図9の切断面線XI−X
Iから見た断面図である。
【図12】第1取付具5の背後ブロック42の正面図で
ある。
【図13】背後ブロック42の平面図である。
【図14】背後ブロック42を図12の切断面線XIV
−XIVから見た正面図である。
【図15】図1に示される取付補助具47の具体的構成
を示す分解斜視図である。
【図16】取付補助具47の基板48を示す正面図であ
る。
【図17】図1、図4および図5に示される第3取付具
7の拡大斜視図である。
【図18】第3取付具7の具体的構成を示す図であり、
図18(1)は第3取付具7の正面図であり、図18
(2)は第3取付具7の平面図であり、図8(3)は第
3取付具7の底面図であり、図18(4)は第3取付具
7の右側面図であり、図18(5)は第3取付具7の背
面図である。
【図19】図1、図6および図7に示される第4取付具
8の拡大斜視図である。
【図20】第4取付具8の具体的構成を示す図であり、
図20(1)は第4取付具8の正面図であり、図20
(2)は第4取付具8の左側面図であり、図20(3)
は第4取付具8の背面図であり、図20(4)は図20
(1)の切断面線A−Aから見た第4取付具8の断面図
である。
【図21】本発明の実施のさらに他の形態の第3取付具
7aを示す斜視図である。
【図22】図21に示される第3取付具7aの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ガスメータ 2 子機無線装置 3 第1電話回線通信装置 4 第2電話回線通信装置 5,6,7,7a,8 取付具 9 上部ケース 10 下部ケース 16 上部ケース9の正面壁 17 計量表示部 21 下部ケース本体 22,23 蓋体 24,25 フランジ部分 27 正面側フランジ 28 背面側フランジ 33,62,63 ガスメータ係止部 34,65 機器固定部 35 第2の機器固定部 41 正面ブロック 42 背後ブロック 47 取付補助具 55 計量カウンタ 56 取付枠 57 一側部 58 機器固定片 P1〜P4 第1〜第4取付位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 友田 馨一 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (72)発明者 松山 亨 大阪府東大阪市西岩田4丁目7番31号 株式会社金門製作所 関西研究所内 (56)参考文献 特開 平9−33313(JP,A) 特許3037646(JP,B2) 実用新案登録2601018(JP,Y2) 実用新案登録2582843(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 3/22 G01F 15/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスメータに係止されるガスメータ係止
    部と、ガスメータに取付けられるべき外部機器が固定さ
    れる機器固定部とを有し、ガスメータの予め定める複数
    の取付位置毎に構成が異なる複数の取付具を準備し、 ガスメータの各取付位置のうちの1つを選択し、この選
    択した取付位置に対応する取付具を用いて、外部機器を
    ガスメータに外付けで取付け、 前記ガスメータの予め定める複数の取付位置は、そのガ
    スメータの下部ケースの正面側フランジの下部の一部を
    含む第1取付位置、ガスメータの上部ケースの正面壁か
    ら隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部の一部を
    含む第2取付位置、ならびに下部ケースの正面側フラン
    ジおよび背面側フランジの各一側部の一部を含む第3取
    付位置に選ばれ、 これら複数の取付位置のうち、第2取付位置を選択する
    場合、計量表示部の両側面および正面から下面に連なる
    縁辺部分を覆うようにして、外方に凸に湾曲して形成さ
    れる取付具を用いて、外部機器をガスメータに外付けで
    取付けることを特徴とするガスメータ外部機器の取付方
    法。
  2. 【請求項2】 ガスメータに係止されるガスメータ係止
    部と、ガスメータに取付けられるべき外部機器が固定さ
    れる機器固定部とを有し、ガスメータの予め定める複数
    の取付位置毎に構成が異なる複数の取付具を準備し、 ガスメータの各取付位置のうちの1つを選択し、この選
    択した取付位置に対応する取付具を用いて、外部機器を
    ガスメータに外付けで取付け、 前記ガスメータの予め定める複数の取付位置は、そのガ
    スメータの下部ケースの正面側フランジの下部の一部を
    含む第1取付位置、ガスメータの上部ケースの正面壁か
    ら隆起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部の一部を
    含む第2取付位置、ならびに下部ケースの正面側フラン
    ジおよび背面側およびフランジの各一側部の一部を含む
    第3取付位置に選ばれ、 これら複数の取付位置のうち、第1取付位置を選択する
    場合、基板と、基板に外部機器を押え付けて固定する押
    え片とを含む取付補助具を用いて、外部機器をガスメー
    タに外付けで取付けることを特徴とするガスメータ外部
    機器の取付方法。
  3. 【請求項3】 ガスメータの下部ケースの正面側フラン
    ジの下部における正面側に設けられ、外部機器が固定さ
    れる機器固定部を有する正面ブロックと、 ガスメータの下部ケースの正面側フランジの下部におけ
    る背後側に設けられる背後ブロックと、 正面ブロックおよび背後ブロックを相互に連結する連結
    部材と、 正面ブロックの前記機器固定部に正面側から固定され、
    外部機器が固定される第2の機器固定部を有する取付補
    助具とを含み、 取付補助具は、基板と、基板に外部機器を押え付けて固
    定する押え片とを含むことを特徴とするガスメータ外部
    機器の取付具。
  4. 【請求項4】 ガスメータの上部ケースの正面壁から隆
    起し、計量カウンタを内蔵する計量表示部に正面側から
    着脱自在に装着される取付枠と、 取付枠の一側部に設けられ、外部機器が固定される機器
    固定片とを含み、 取付枠は、計量表示部の両側面および正面から下面に連
    なる縁辺部分を覆う側壁部および正面壁部を有し、これ
    ら側壁部および正面壁部は外方に凸に湾曲して形成され
    ることを特徴とするガスメータ外部機器の取付具。
  5. 【請求項5】 側壁部に、上下方向に延びる切欠きを形
    成し、この切欠きの上縁よりも上方に機器固定片の上端
    部を設けることを特徴とする請求項4に記載のガスメー
    タ外部機器の取付具。
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