JP5177523B2 - ホモエピタキシャル成長方法 - Google Patents
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N.Takahashi,et al. "Atomospheric pressure vapor-phase growth of ZnO using chloride source", Journal of Crystal Growth. 209 (2000), 822 S.Heinze,et al. "Homoepitaxial growth of ZnO by metalorganic vapor phase epitaxy in two-dimensional growth mode", Jounal of Crystal Growth 308 (2007) 170
(ホモエピタキシャル成長方法)
本発明の第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル結晶構造のホモエピタキシャル成長方法について、図1を用いて説明する。
上述のホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造(結晶成長温度Tg=700℃)であって、2μm×2μmの部分のZnO系半導体層表面のAFM写真は、図2(a)に示すように表され、20μm×20μmの広範囲部分のZnO系半導体層のAFM写真は、図2(b)に示すように表される。同様に、結晶成長温度Tg=800℃の例は、図3(a)および(b)に示すように表され、結晶成長温度Tg=900℃の例は、図4(a)および(b)に示すように表され、結晶成長温度Tg=1000℃の例は、図5(a)および(b)に示すように表される。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造(結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=20の例)であって、2μm×2μmの部分のZnO系半導体層表面のAFM写真は、図6(a)に示すように表され、20μm×20μmの広範囲部分のZnO系半導体層のAFM写真は、図6(b)に示すように表される。同様に、結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=50の例は、図7(a)および(b)に示すように表され、結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=1000の例は、図8(a)および(b)に示すように表される。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造(結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=20,結晶成長時間=1hの例)であって、2μm×2μmの部分のZnO系半導体層表面のAFM写真は、図9(a)に示すように表され、20μm×20μmの広範囲部分のZnO系半導体層のAFM写真は、図9(b)に示すように表される。同様に、結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=20,結晶成長時間=2hの例は、図10(a)および図10(b)に示すように表され、結晶成長温度Tg=1000℃,VI/II比=20,結晶成長時間=6hの例は、図11(a)および図11(b)に示すように表される。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造において、m軸方向<1−100>およびa軸方向<11−20>に沿う+c面を有するZnO系半導体層46の表面の1ML(Mono Layer)高さのステップを有する表面形状を示すAFM写真は、図12に示すように表される。
ここで、hは、ZnO結晶のc軸方向の格子定数であり、θは、基板のc軸が基板の法線からm軸方向へ傾いた角度を表す。図13の例では、θ=0.5度である。テラス幅wは、図13の結果より、0.0597μmであり、h=0.5207(nm)が得られることがわかる。
―X線ロッキング曲線―
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造において、(002)面を有するZnO結晶のX線ロッキング曲線は、図14に示すように表される。図14において、各曲線は、ZnO基板40と、ZnO系半導体層46をパラメータとして表している。ZnO結晶において、(002)面は、c軸に平行な面であり、図14に示すX線ロッキング曲線は、c軸方向の揺らぎであるチルト分布を表している。第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造において、(002)面を有するZnO結晶のX線ロッキング曲線の半値幅FWHM(Full Width at Half Maximum)(arc sec)は、ZnO基板の半値幅FWHMと略同等の結果が得られていることがわかる。すなわち、(002)面を有するZnO基板の半値幅FWHM=17.3(arc sec)に対して(002)面を有するZnO系半導体層46の半値幅FWHM=18.7(arc sec)であり、(002)面を有するZnO結晶の結晶性が良好であることがわかる。ここで、3600(arc sec)=1(degree)に相当する。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造のZnO結晶の2次イオン質量分析(SIMS:Secondary Ion-microprobe Mass Spectrometry)結果(検出イオンの極性:−)は、図16に示すように表される。同様に、検出イオンの極性:+によるZnO結晶のSIMS分析結果は、図17に示すように表される。図16および図17において、縦軸は2次イオン強度(カウント)を示し、横軸は、質量(AMU)を示す。図16の検出イオンは、O2 -イオンを照射イオンとして検出した例であり、図17の検出イオンは、Cs+イオンを照射イオンとして検出した例である。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造のZnO膜の電気的特性の測定結果であって、MOS構造のC−V特性例は、図19に示すように表される。また、図19のC−V測定に適用したサンプルの模式的断面構造は、図20に示すように、ZnO基板40と、ZnO基板40上に配置されたZnO系半導体層46と、ZnO系半導体層46上に配置された絶縁膜48と、絶縁膜48上に配置されたMOS電極50と、ZnO基板40と電気的に接続された基板電極38とを備える。ZnO系半導体層46の厚さは、2.3μm、絶縁膜48の厚さは、0.2μm、MOS電極50の材質はTi/Auの積層構造からなり、直径は100μmである。
Wmax={4εSkTln(ND/ni)/(q2ND)}1/2 (2)
最小容量Cmin(F/cm2)は、次式のように表される。すなわち、
Cmin=εi/[d+(εi/εS)Wmax]
=εi/[d+{4εi 2kTln(ND/ni)/(εSq2ND)}1/2] (3)
ここで、kはボルツマン定数、Tは絶対温度を表す。ZnOの比誘電率εS=8.5、絶縁膜48の比誘電率εi=5.0、絶縁膜48の膜厚d=2.0(μm)、ZnOの真性キャリア密度ni=1×10-8cm-3として、(2)式および(3)式より求めたキャリア濃度ND(cm-3)に対する最小容量Cmin(F/cm2)と最大空乏層幅Wmax(μm)の関係は、図21に示すように表される。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法に適用するホモエピタキシャル結晶成長装置20の模式的構成は、図22に示すように、塩素ガス供給手段2と、キャリアガス供給手段3と、原料ゾーン4と、加熱手段5と、水供給手段6と、キャリアガス供給手段7と、成長ゾーン8と、加熱手段9と、基板保持手段10とを備えている。
ここで、原料ゾーン4に保持される亜鉛の金属単体は、純度の高いものが好ましく、例えば、99.99999%以上のものがよい。なお、反応式における(s)、(l)、(g)はそれぞれ、固体、液体、気体を示す。
ここで、成長ゾーン8の温度は、塩化亜鉛ガスが成長ゾーン8までの途中の経路で析出しないように、原料ゾーン4の温度よりも高温に設定される。具体的には、成長ゾーン8の温度は約500℃〜約1100℃程度に設定される。
第1の実施の形態に係るホモエピタキシャル成長方法により形成されたホモエピタキシャル結晶構造を有する半導体装置の模式的断面構造例は、図23に示すように、ZnO基板40と、ZnO基板40上に配置され、n型不純物を不純物添加されたn型ZnO系半導体層52と、n型ZnO系半導体層52上に配置されたZnO系半導体活性層54と、ZnO系半導体活性層54上に配置され、p型不純物を不純物添加されたp型ZnO系半導体層56とを備える。
上記のように、本発明は第1の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
3,13…キャリアガス供給手段
4,14…原料ゾーン
5,9…加熱手段
6…水供給手段
7…キャリアガス供給手段
8…成長ゾーン
10…基板保持手段
15,25…II族金属材料
16…成長基板
20…ホモエピタキシャル結晶成長装置
22…第1ドーピングガス供給手段
24…第2ドーピングガス供給手段
40…酸化亜鉛(ZnO)基板
46…酸化亜鉛(ZnO)系半導体層
52…n型ZnO系半導体層
54…ZnO系半導体活性層
56…p型ZnO系半導体層
60…p側電極
70…n側電極
Claims (4)
- 酸化亜鉛基板上に亜鉛含有ガスと酸素含有ガスを混合した反応ガスを導入して、前記酸化亜鉛基板上に酸化亜鉛半導体層を結晶成長する工程を有し、
前記亜鉛含有ガスの分圧は、1×10-4気圧以下であり、1000℃よりも高い温度でハロゲン化気相エピタキシー法により前記酸化亜鉛半導体層を結晶成長し、前記酸化亜鉛半導体層を結晶成長する工程において、VI族元素とII族元素の供給比VI/IIは、1以上〜100以下であることを特徴とするホモエピタキシャル成長方法。 - 前記亜鉛含有ガスはハロゲン化物、前記酸素含有ガスは水を用いることを特徴とする請求項1に記載のホモエピタキシャル成長方法。
- 前記酸化亜鉛半導体層を結晶成長する工程において、ガリウムまたはアルミニウムのハロゲン化物からなる不純物ガスを供給する工程をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のホモエピタキシャル成長方法。
- 前記酸化亜鉛半導体層を結晶成長する工程において、前記酸化亜鉛半導体層は、1×10 16 cm -3 以上のキャリア濃度を有するn型半導体層が形成されることを特徴とする請求項3に記載のホモエピタキシャル成長方法。
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