JP5174743B2 - ヘッドサスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、電圧の印加状態に応じて変形する圧電素子が、非導電性接着剤を媒介して実装されたヘッドサスペンションに関する。
近年、情報機器の小型化、精密化が急速に進展してきている。かかる情勢から、微小距離で位置決め制御が可能なマイクロアクチュエータの需要が高まっている。例えば、光学系の焦点補正や傾角制御、インクジェットプリンタ装置、磁気ディスク装置のヘッドアクチュエータ等の技術分野では、そうしたマイクロアクチュエータの要請が高い。
一方、磁気ディスク装置では、記憶容量を大きくすることが喫緊の課題である。一般に磁気ディスク装置の大容量化は、ディスク1枚あたりの記憶容量を大きくすることで実現される。ディスクの直径を変えずに高記録密度化を実現するには、単位長さあたりのトラック数 (TPI : Track Per inch) を大きくすること、つまり、トラックの幅を狭くすることが必要である。そのため、トラックにおける幅方向の磁気ヘッドの位置決め精度を向上することが必要となる。かかる観点からも、微細領域で高精度の位置決めを実現可能なアクチュエータが望まれる。
こうした要請に応えるために、本願出願人は、ベースプレートと、ベースプレートよりも薄いヒンジ部を備えた連結プレートと、フレキシャが設けられるロードビームと、一対の圧電素子と、などを備えたディスク装置用サスペンション(例えば、特許文献1参照)を提案している。
上述の特許文献1に係る技術は、デュアル・アクチュエータ方式と呼ばれる。この方式では、精密位置決め用のアクチュエータとして、通常のボイルコイルモータに加えて、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)よりなる圧電素子を採用している。
この圧電素子は、ロードビームの先端側を、サスペンションにおける幅方向(いわゆるスウェイ方向)に微少駆動する。同方式を用いたヘッドサスペンションによれば、シングル・アクチュエータ方式のものと比較して、磁気ヘッドの位置決めを高精度に行うことができる。
このようなデュアル・アクチュエータ方式を用いたヘッドサスペンションでは、サスペンション本体に圧電素子を実装するにあたり、脆く壊れやすい圧電素子を破損から保護しつつ、サスペンション本体と圧電素子との間の電気絶縁性をいかにして確保するか、が問題となる。
こうした問題を解決するためのアプローチのひとつとして、本願出願人は、ロードビームと、アクチュエータベースと、圧電素子と、を備え、圧電素子は、アクチュエータベースに形成された開口部に、接着剤層を介して固定され、接着剤層は、非導電性の接着剤及びフィラーを有し、フィラーは、圧電素子とアクチュエータベース間に介在し、両者を電気的に絶縁し得るクリアランスを確保するように構成したディスク装置用サスペンションを提案している(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載のヘッドサスペンションによれば、圧電素子を破損させることなく、圧電素子とアクチュエータベースとの間を確実に絶縁することができる。
特許文献1に記載の技術は、アクチュエータベースに形成された開口部に、接着剤層を介して圧電素子を固定する際に、厚み方向における微少なクリアランスを確保する上で有効である。
ところが、厚み方向に直交する面内方向では、開口部又は圧電素子の寸法の公差や、同開口部に圧電素子を実装する際に用いられる自動組付け機の実装精度等を考慮すると、開口部の周縁部と、圧電素子の周側面との間に生じた隙間の幅を比較的大きく設計する必要がある。この点、特許文献1に記載の技術では、こうした広い隙間を適切に埋めることまでは考慮していない。このため、開口部の周縁部と、圧電素子の周側面と、の広い隙間を適切に埋めて、圧電素子の電極とアクチュエータベース間における電気的な絶縁性を担保可能な新規技術の開発が急務であった。
特開2002−184140号公報
解決しようとする課題は、開口部の周縁部と、圧電素子の周側面と、の広い隙間を適切に埋めて、圧電素子の電極とアクチュエータベース間における電気的な絶縁性を担保可能な新規技術の開発が急務であった点である。
本発明は、開口部の周縁部と、圧電素子の周側面と、の広い隙間を適切に埋めて、圧電素子の電極とアクチュエータベース間における電気的な絶縁性を担保可能なヘッドサスペンションを得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るヘッドサスペンションは、ロードビームと、前記ロードビームの基部に固設したアクチュエータベースの開口部に、電圧の印加状態に応じて変形する圧電素子を実装してなる圧電アクチュエータと、を備え、前記圧電アクチュエータは、前記ロードビームの先端側をスウェイ方向に変位させる機能を有するヘッドサスペンションであって、前記開口部及び前記圧電素子は、略矩形形状に形成され、前記開口部は、前記圧電素子の周側面に対向する周縁部を有し、前記周側面及び周縁部は、前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部と前記スウェイ方向側の側面及び縁部とを備え、前記周縁部と前記圧電素子の周側面との間に生じた周回溝での前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部間と前記スウェイ方向側の側面及び縁部間とに、非導電性接着剤を充填するとともに前記圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めして動特性の1次及び2次の曲げモードの発生を抑制するための非導電性フィラーを前記非導電性接着剤とは別に埋め込み前記非導電性フィラーは、前記正規の位置に位置決めるための外寸以上で前記周回溝の幅よりも小さい外寸を有することを最も主要な特徴とする。
本発明に係るヘッドサスペンションでは、サスペンション本体に圧電素子を実装するにあたり、前記周縁部と前記圧電素子の周側面との間に生じた周回溝での前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部間と前記スウェイ方向側の側面及び縁部間とに、非導電性接着剤を充填するとともに前記圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めして動特性の1次及び2次の曲げモードの発生を抑制するための非導電性フィラーを前記非導電性接着剤とは別に埋め込み前記非導電性フィラーは、前記正規の位置に位置決めるための外寸以上で前記周回溝の幅よりも小さい外寸を有する構成を採用することとした。
本発明に係るヘッドサスペンションによれば、開口部における周縁部と、圧電素子の周側面との間に生じた周回溝での前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部間と前記スウェイ方向側の側面及び縁部間とに、非導電性接着剤を充填するとともに前記圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めして動特性の1次及び2次の曲げモードの発生を抑制するための非導電性フィラーを前記非導電性接着剤とは別に埋め込み前記非導電性フィラーは、前記正規の位置に位置決めるための外寸以上で前記周回溝の幅よりも小さい外寸を有するので、圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めることができ、ヘッドサスペンションの動特性を安定化させることができる。
本発明の実施例1に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。 実施例1に係るヘッドサスペンションの主要部である圧電アクチュエータを拡大して示す平面図である。 圧電アクチュエータのA−A線に沿う矢視断面図である。 実施例1に係るヘッドサスペンションにおいて、開口部への圧電素子の取付工程を表す説明図である。 開口部への圧電素子(PZT)の取付位置を、XYZ方向並びに回転方向にそれぞれずらした状態を示す説明図であり、図5(A)は、PZTをX方向に+110μmだけずらして取り付けた状態(比較例1)を示す説明図、図5(B)は、PZTをX方向に−110μmだけずらして取り付けた状態(比較例2)を示す説明図、図5(C)は、PZTをY方向に+110μmだけずらして取り付けた状態(比較例3)を示す説明図、図5(D)は、PZTをZ方向に+20μmだけずらして取り付けた状態(比較例4)を示す説明図、図5(E)は、PZTを時計回りの逆方向に4度(deg)だけずらして取り付けた状態(比較例5)を示す説明図である。 開口部への圧電素子の取付位置をXYZ方向並びに回転方向にそれぞれずらしたときの、実施例1に係るヘッドサスペンションの動特性を示す説明図である。 本発明の実施例2に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。 本発明の実施例3に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。
圧電素子の電極とアクチュエータベース間における電気的な絶縁性を担保可能なヘッドサスペンションを得るといった目的を、開口部における周縁部と、圧電素子の周側面との間に生じた周回溝に、非導電性接着剤を充填するとともに前記周回溝の幅よりも僅かに小さい外寸を有する非導電性フィラーを埋め込むことによって、前記開口部に圧電素子を実装する構成を採用することで実現した。
本発明の実施例1に係るヘッドサスペンションについて、図面を参照して詳細に説明する。
初めに、実施例1に係るヘッドサスペンションの概略構成について説明する。
[ヘッドサスペンションの概略構成]
図1は、実施例1に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。
実施例1に係るヘッドサスペンション11は、図1に示すように、ベースプレート13と、ロードビーム15と、ロードビーム15の先端側をスウェイ方向に変位させる圧電アクチュエータ17の構成要素であるアクチュエータベース18と、を備える。
ベースプレート13は、例えば、板厚が150〜200μm程度の、ステンレス鋼などの金属薄板からなる。その素材としては、例えば、アルミニウム合金などの軽合金、又は軽合金とステンレス鋼とからなるクラッド材等を用いることもできる。かかる軽量素材を採用すれば、ベースプレート13の慣性質量(イナーシャ)を軽減することを通じて、スウェイ方向の共振周波数を高くし、ひいてはヘッドサスペンション11のトレース能力向上に寄与することができる。
ベースプレート13における基部側には、略円形のボス孔19が開設されている。このボス孔19を介して、ベースプレート13は、ボイスコイルモータ(不図示)によって駆動されるアクチュエータアームの先端部分に固着され、ボイスコイルモータによって旋回駆動されるように構成されている。
ベースプレート13の前端側には、図1に示すように、アクチュエータベース18が、ベースプレート13とは別体に設けられている。
ロードビーム15は、不図示のスライダに負荷荷重を与えるもので、例えば、板厚が30〜150μm程度の、ステンレス鋼などのばね性を有する金属製薄板からなる。その素材としては、ベースプレート13と同様に、アルミニウム合金などの軽合金、又は軽合金とステンレス鋼からなるクラッド材等を用いることもできる。
ロードビーム15には、フレキシャ25が設けられている。フレキシャ25における先端側には、磁気ヘッドを構成するスライダが設けられる。
ロードビーム15には、その両側部に一対の曲げ縁27a,27bが形成されている。これら一対の曲げ縁27a,27bは、ロードビーム15の剛性を高める役割を果たす。
ロードビーム15における後端側には、連結プレート29が一体に設けられている。
連結プレート29は、例えば、板厚が30μm程度の、ステンレス鋼などのばね性を有する金属薄板からなる。連結プレート29の一部には、厚み方向の曲げ剛性を下げ、軽量化を図る等の目的で、孔31が開設されている。この孔31の両側部に、厚み方向に撓むことのできる一対のヒンジ部33a,33bが、それぞれ形成されている。
連結プレート29における後端側、つまり、ロードビーム15の基部は、次述するアクチュエータベース18の前端側に、その裏面側から重ね合わされて、レーザ溶接等の適宜の固着手段によって相互に固着されている。
次に、実施例1に係るヘッドサスペンション11において主要部を構成する圧電アクチュエータの概略構成について説明する。
[圧電アクチュエータの概略構成]
図2は、実施例1に係るヘッドサスペンションの主要部である圧電アクチュエータを拡大して示す平面図、図3は、圧電アクチュエータのA−A線に沿う矢視断面図である。
圧電アクチュエータ17を設計するにあたっては、電圧の印加状態に応じて変形する圧電素子23の歪み(変位)を効果的にロードビーム15に伝達すること、圧電素子23の電極とアクチュエータベース18間における電気的な絶縁性を担保すること、圧電素子23の周側面から塵埃が離脱するのを未然に防止すること、並びに、脆く壊れやすい圧電素子23をその損傷から保護すること、の諸要素を考慮することが求められる。
かかる諸要素を考慮して、本発明の実施例1に係る圧電アクチュエータ17は、図1及び図2に示すように、アクチュエータベース18に設けた開口部21に、圧電素子23を実装してなる。
実施例1に係るアクチュエータベース18は、先に述べた通り、ベースプレート13とロードビーム15との間に介在させて、ベースプレート13とは別体に設けられている。ただし、アクチュエータベース18を、ベースプレート13と一体に形成する構成を採用してもよい。
上記別体の構成を採用した実施例1では、ベースプレート13とアクチュエータベース18とを接合するにあたっては、アクチュエータベース18の後端側とベースプレート13の前端側とを重ね合わせた部分に対し、レーザ溶接等の適宜の固着手段を適用することによって接合すればよい。
一方、上記一体の構成を採用した実施例1の変形例では、ステンレス鋼などの金属製薄板から、ベースプレート13とアクチュエータベース18とを含む所定の外形形状を、例えばプレス加工処理によって打ち抜いた後、次述する開口部21の周縁部分等に適宜のエッチング処理を適用することによって、ベースプレート13とアクチュエータベース18とが一体となる構成部材を製造すればよい。
上記の、ベースプレート13とアクチュエータベース18が一体となる構成部材を備えた実施例1の変形例では、上記一体の構成部材を、「アクチュエータベース」と総称することとする。この場合において、本発明で「アクチュエータベース」と言うときは、ベースプレート13とアクチュエータベース18の両者の概念を含むことになる。
アクチュエータベース18は、図1及び図2に示すように、圧電素子23を収容するための開口部21を有する。具体的には、アクチュエータベース18には、略矩形形状の開口部21が開設されている。この開口部21に、圧電素子23が埋め込み式に実装される。これによって、圧電アクチュエータ17は、圧電素子23の変形に従ってロードビーム15の先端側をスウェイ方向に変位させる機能を獲得するように構成されている。
図3に示すように、アクチュエータベース18に設けた開口部21は、圧電素子23の周側面23cに対向する周縁部41と、開口部21から内方側にせり出して圧電素子23の底面23bに対向する底面受け部43と、を有する。この底面受け部43は、圧電素子23の底面23bがアクチュエータベース18の下方側から臨めるように、圧電素子23の下方側に該当する部分が切り欠かれている。こうして構成された底面受け部43は、圧電素子23の底面23b側との間に形成される間隙に、非導電性接着剤47を充填するにあたり、この接着剤47を底面23b側からもれなく受け止める役割を果たす。
底面受け部43を開口部21と一体に形成するにあたっては、共通の金属製薄板から所定の形状に切り出したアクチュエータベース18のうち、底面受け部43に該当する部位に化学的な腐食処理を施すことによって、その周囲の部分に比べて板厚を薄くする、部分的なハーフエッチング処理を適用すればよい。
開口部21に装着される圧電素子23の外寸は、開口部21の内寸よりも僅かに小さい、略矩形形状に形成されている。
図3に示すように、圧電素子23は、例えば、0.07mm〜0.20mm程度の厚みを有した、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電セラミックスを素材としてなる。
圧電素子23の上面23a及び底面23bには、蒸着、スパッタリング、又はメッキ等の適宜の手段によって、例えば、金(Au)等の接触抵抗が低い良導電性の材料からなる電極24が形成されている。
上面23a側の電極24aは、図1及び図3に示すように、銀ペースト等の導電性樹脂45を介してアクチュエータベース18に接地されている。また、底面23b側の電極24bは、導電性接着剤49を介して、フレキシャ25に配設された例えば銅製の配線部51に接続されている。なお、底面23b側の電極24bと、フレキシャ25の配線部51と、の間を接続するにあたっては、導電性接着剤49に代えて、ボンディングワイヤ、半田付け、又は超音波接合等の接続手段を採用してもよい。図3において、符合53はフレキシャ25の金属製基材、符合55はフレキシャ25上に形成された例えばポリイミド樹脂からなる電気絶縁層である。
圧電素子23を、開口部21における所定の取付位置に置いた状態で、圧電素子23の周側面23cと、開口部21の周縁部41との間に、所定の間隙を生じる。この間隙を、以下において周回溝42と呼ぶ。
この間隙(周回溝42)を埋めて、圧電素子23の歪み(変位)を効果的にロードビーム15に伝達する等の効果を狙って、圧電素子23は、図2及び図3に示すように、圧電素子23と周縁部41との間に生じた周回溝42、並びに、圧電素子23と底面受け部43との間に生じた間隙44に、非導電性接着剤47を隈無く充填することによって、開口部21に実装されている。
圧電素子23は、図2に示すように、前記周回溝42に、この周回溝42の幅よりも僅かに小さい外寸を有する複数の非導電性フィラー48を、相互に対角線上に位置するように埋め込むことによって、開口部21に実装されている。具体的には、仮に、周回溝42の幅が200μmである場合、そこに埋め込まれる非導電性フィラー48の外寸としては、150〜198μm程度のものが採用される。
非導電性接着剤47としては、公知の非導電性接着剤(導電性接着剤に、電気絶縁性を有するシリカやガラス等の微粒子を含有させたものを含む。)を適宜採用することができる。
非導電性フィラー48としては、例えばシリカやガラス等のように、電気絶縁性を有しかつ圧縮荷重に対して変形しにくい材料が適している。その形状としては、シリカやガラス等の粒子を球状に加工成形したものを好適に採用することができる。
圧電素子23を開口部21に実装するにあたっては、アクチュエータベース18の厚み方向における中心と、圧電素子23の厚み方向における中心と、が整合する厚み方向の位置に実装することが好ましい。このように構成すれば、圧電アクチュエータ17のスウェイ動作時におけるよじれ動作の発生を未然に抑制することができる。
アクチュエータベース18に設けた開口部21の外方側には、U字形状に突出した一対の可撓連結部50が形成されている。これら一対の可撓連結部50の存在が、圧電アクチュエータ17の剛性向上に寄与するとともに、圧電アクチュエータ17のスウェイ動作時において、変位ストローク動作を妨げない役割を果たす。
次に、アクチュエータベース18に設けた開口部21への圧電素子23の実装手順について説明する。
図4は、実施例1に係るヘッドサスペンション11において、開口部への圧電素子の実装手順を表す工程図である。
図4に示すように、ステップS1において、非導電性の小径フィラー(例えば前述の特許文献1に記載の、例えば10μm程度の粒径のもの)が混入した非導電性接着剤47を、周回溝42、並びに、間隙44にそれぞれ塗布する。なお、非導電性接着剤47としては、前記非導電性小径フィラーが混入していないものを採用してもよい。
ステップS2において、開口部21における所定の取付位置に、圧電素子(PZT)23を載置するように組み付ける。
ステップS3において、周回溝42に、この周回溝42の幅よりも僅かに小さい外寸を有する非導電性大径フィラー48(仮に、周回溝42の幅が200μmである場合、150〜198μm程度の粒径のもの)を埋め込む。
ステップS4において、アクチュエータベース18に設けた開口部21への圧電素子23の実装が済んだヘッドサスペンション11を、電気炉等を用いて所定時間・所定の温度下で加熱処理を施すことによって、非導電性接着剤47を硬化させる。
次に、上述の実装手順を経て製造されたヘッドサスペンション11の作用について説明する。
アクチュエータベース18の開口部21に実装された圧電素子23は、所定の電圧が印加されると、圧電素子23の長手方向に沿う中心軸(図2中の2本の点線参照)を境界として一側が長手方向に伸びるとともに、他側が長手方向に縮む。つまり、圧電素子23は、全体として略台形形状に歪む。その結果、圧電アクチュエータ17は、圧電素子23によってもたらされる歪み方向及び変位ストローク量に応じて、ロードビーム15の先端側を幅方向(スウェイ方向)に微少距離だけ変位させるように動作する。
上述したスウェイ方向への変位を円滑かつ的確に行わせるために、実施例1に係る圧電アクチュエータ17では、アクチュエータベース18の開口部21に設けた周縁部41によって、圧電素子23の周側面23cをほぼ全面にわたって包囲し、圧電素子23の周側面23cと周縁部41との間に生じた周回溝42に、非導電性接着剤47を充填するとともに、周回溝42の幅よりも僅かに小さい外寸を有する非導電性フィラー48を埋め込む構成を採用している。
また、実施例1に係る圧電アクチュエータ17では、アクチュエータベース18に設けた開口部21から内方側にせり出して圧電素子23の底面23bに対向する底面受け部43によって、圧電素子23の底面23bのうち外周縁部分を下方から支持し、圧電素子23の底面23bと底面受け部43間に生じた間隙44に、非導電性接着剤47を充填する構成を採用している。
(動特性評価試験)
上述した構成を具備する実施例1に係るヘッドサスペンション11の動特性評価試験を、次述する試験条件に従って実施した。
図5は、開口部への圧電素子(PZT)の取付位置を、XYZ方向並びに回転方向にそれぞれずらした状態を示す説明図であり、図5(A)は、PZTをX方向に+110μmだけずらして取り付けた状態を示す説明図、図5(B)は、PZTをX方向に−110μmだけずらして取り付けた状態を示す説明図、図5(C)は、PZTをY方向に+110μmだけずらして取り付けた状態を示す説明図、図5(D)は、PZTをZ方向に+20μmだけずらして取り付けた状態を示す説明図、図5(E)は、PZTを時計回りの逆方向に4度(deg)だけずらして取り付けた状態を示す説明図、図6は、開口部への圧電素子の取付位置をXYZ方向並びに回転方向にそれぞれずらしたときの、実施例1に係るヘッドサスペンションの動特性を示す説明図である。
(試験条件)
実施例1として、開口部21への圧電素子(PZT)23の取付を、正規の位置に行ったものを用意した。
比較例1として、図5(A)に示すように、圧電素子(PZT)23を、正規位置からX方向に+110μmだけずらして取り付けたものを用意した。
比較例2として、図5(B)に示すように、圧電素子(PZT)23を、正規位置からX方向に−110μmだけずらして取り付けたものを用意した。
比較例3として、図5(C)に示すように、圧電素子(PZT)23を、正規位置からY方向に+110μmだけずらして取り付けたものを用意した。
比較例4として、図5(D)に示すように、圧電素子(PZT)23を、正規位置からZ方向に+20μmだけ上方にずらして取り付けたものを用意した。
比較例5として、図5(E)に示すように、圧電素子(PZT)23を、正規位置から時計回りの逆方向に4度(deg)だけずらして取り付けたものを用意した。
(試験結果)
上述の試験条件に従って、実施例1、及び比較例1〜5に係るヘッドサスペンションについて有限要素法(FEM:Finite Element Method)でモデル化して解析を行った。その結果を図6に示す。
圧電素子(PZT)23の取付け位置が正規位置からずれた場合、特に、開口部21に収容された状態で圧電素子23が正規位置から面内方向に回転して実装された比較例5では、図6に示すように、通常では観察されない、大きな1次(B1)及び2次(B2)の曲げモードが発生することがわかる。
これに対し、圧電素子23が正規位置に実装された実施例1の利得(ゲイン:図6の縦軸参照)は、比較例1〜5と比較して、およそ全ての周波数帯域(図6の横軸参照)について、十分に抑制された傾向を示している。
以上の結果から、圧電素子23が正規位置に実装された実施例1に係るヘッドサスペンション11は、圧電素子23が正規位置からずれて実装された比較例1〜5と比較して、良好な動特性を示すことがわかった。換言すれば、圧電素子23を正規位置に実装することは、ヘッドサスペンション11の動特性の安定化に大きく寄与することがわかった。
[実施例1の効果]
実施例1に係るヘッドサスペンション11では、アクチュエータベース18の開口部21に設けた周縁部41によって、圧電素子23の周側面23cをほぼ全面にわたって包囲し、圧電素子23の周側面23cと周縁部41との間に生じた周回溝42に、非導電性接着剤47を充填するとともに、周回溝42の幅よりも僅かに小さい外寸を有する非導電性フィラー48を埋め込むことによって、圧電素子23を開口部21に実装したので、開口部21の周縁部41と、圧電素子23の周側面23cと、の広い隙間をほぼ均一に維持した状態で適切に埋めて、圧電素子23の電極とアクチュエータベース18間における電気的な絶縁性を担保することができる。
特に、周回溝42に非導電性フィラー48を強制的に埋め込むことによって、開口部21における正規位置に圧電素子23が自己収束する、いわばセルフアライメント性を確保することができる。このアライメント性の確保によっても、圧電素子23の電極とアクチュエータベース18間における電気的な絶縁性の担保に寄与することができる。
しかも、アライメント性の確保とは、圧電素子23を正規位置に実装することに他ならない。従って、圧電素子23を正規位置に実装することが、動特性の安定化に大きく寄与する旨の上記知見に鑑みると、アライメント性が確保された実施例1に係るヘッドサスペンション11によれば、その動特性を高水準で安定化することができる。
また、開口部21、非導電性接着剤47及び非導電性フィラー48、並びに圧電素子23が、相互に密着することであたかも三位一体の支持梁のように機能するので、サスペンション11本体の剛性を高水準に維持することができる。
しかも、アクチュエータベース18に設けた開口部21の外方側に、U字形状に突出した一対の可撓連結部50を形成したので、これら一対の可撓連結部50の存在が、圧電アクチュエータ17の剛性向上に寄与するとともに、圧電アクチュエータ17のスウェイ動作時において、変位ストローク動作を妨げない役割を果たす。
従って、実施例1に係るヘッドサスペンション11によれば、アクチュエータとしての変位ストロークの減少を招くことなしに、振動特性や衝撃特性といった基本的な特性を良好に維持することができる。
そして、実施例1に係るヘッドサスペンション11では、アクチュエータベース18の開口部21に設けた周縁部41によって、圧電素子23の周側面23cをほぼ全面にわたって包囲し、圧電素子23の周側面23cと周縁部41との間に生じた周回溝42に、非導電性接着剤47を充填するとともに、周回溝42の幅よりも僅かに小さい外寸を有する非導電性フィラー48を埋め込むことによって、圧電素子23を開口部21に実装する構成を採用したので、従って、圧電素子23の歪み(変位)を効果的にロードビーム15に伝達すること、圧電素子23の周側面から塵埃が離脱するのを未然に防止すること、並びに、脆く壊れやすい圧電素子23をその損傷から保護すること、の全てを、高い水準で実現することができる。
本発明の実施例2に係るヘッドサスペンションについて、図面を参照して説明する。
図7は、実施例2に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。
実施例1に係るヘッドサスペンションと、実施例2に係るヘッドサスペンションとは、基本的な構成要素が共通であるため、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進めることにする。
実施例1と実施例2との相違点は次の通りである。すなわち、実施例1に係るヘッドサスペンション11の圧電アクチュエータ17では、アクチュエータベース18の開口部21の外方側に、U字形状に突出した一対の可撓連結部50を形成する構成を採用している。
これに対し、実施例2に係るヘッドサスペンション61の圧電アクチュエータ63では、図7に示すように、アクチュエータベース18の開口部21の外方側に、実施例1の可撓連結部50に代えて、離間部52を形成する構成を採用した点が、実施例1とは大きく相違している。この離間部52は、開口部21の外方側における略中央部分を、微少距離隔てて離間させることによって形成すればよい。
上述のように構成された実施例2に係るヘッドサスペンション61によれば、開口部21、非導電性接着剤47及び非導電性フィラー48、並びに圧電素子23が、相互に密着することであたかも三位一体の支持梁のように機能するので、実施例1の可撓連結部50を設けることなしに、サスペンション61本体の剛性を高水準に維持することができる。
また、アクチュエータベース18に設けた開口部21の外方側における略中央部分に離間部50を形成したので、この離間部50の存在が、圧電アクチュエータ17のスウェイ動作時において、変位ストローク動作を妨げない役割を果たす。
従って、実施例2に係るヘッドサスペンション61によれば、アクチュエータとしての変位ストロークの減少を招くことなしに、振動特性や衝撃特性といった基本的な特性を良好に維持することができる。
しかも、サスペンション61の幅方向の寸法を抑制することができるので、製造工程での面付け数を増大させて、材料歩留まりの向上に寄与することができる。
さらに、既存の一般的なサスペンションと比べて、幅方向の寸法を同等程度に抑制することができるので、既存のサスペンション用生産ラインをそのまま流用して生産を行うことができる。従って、設備投資の側面からの負担を軽減することができる。
しかも、実施例2に係るアクチュエータベース18を、仮に、プレス成形によって生産する場合であっても、実施例1に係る可撓連結部50に相当する突出部分が一切存在しないので、バレル研磨によるバリ取りを円滑に行うことができ、その製造原価を低く抑えることができる。
また、ヘッドサスペンションが組み込まれる、例えば磁気ディスク装置等の設計段階において、実施例1に係る可撓連結部50に相当する突出部分が一切存在しないので、周辺部品との干渉の回避を考慮する必要がない。従って、サスペンション周辺部品を配置する際の設計の自由度をじゅうぶんに享受することができる。
しかも、振動特性面においても、実施例1に係る可撓連結部50に相当する突出部分が一切存在しないので、一般のサスペンションでは生じ得ない振動モードを考慮する必要がない。従って、従来のサスペンションと同等程度の設計工数をもって、実施例1の優れた効果を併せ持つヘッドサスペンションを得ることができる。
本発明の実施例3に係るヘッドサスペンションについて、図面を参照して説明する。
図8は、実施例3に係るヘッドサスペンションの外観を表す斜視図である。
実施例2に係るヘッドサスペンション61と、実施例3に係るヘッドサスペンション71とは、基本的な構成要素が共通であるため、その重複した説明を省略して、両者の相違点に注目して説明を進めることにする。
実施例1と実施例3との相違点は次の通りである。すなわち、実施例2に係るヘッドサスペンション61の圧電アクチュエータ63では、図7に示すように、ひとつの開口部21を有し、この開口部21に対し、非導電性接着剤47及び非導電性フィラー48を介して、ひとつの圧電素子23を実装する構成を採用している。
これに対し、実施例3に係るヘッドサスペンション71の圧電アクチュエータ73では、図8に示すように、一対の開口部21を有し、これら一対の各開口部21のそれぞれに対し、非導電性接着剤47及び非導電性フィラー48を介して、一対の各圧電素子23を実装する点が、実施例2とは大きく相違している。
上述のように構成された実施例3に係るヘッドサスペンション71によれば、実施例2と同様の作用効果を奏する。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うヘッドサスペンションもまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
すなわち、本発明実施例では、説明の便宜上、磁気ディスクの上方にヘッドサスペンションが対向して位置する使用態様を前提として、その上下等の位置関係を説明した。ただし、実際の使用態様では、磁気ディスクの下方にヘッドサスペンションが対向して位置する場合もある。こうした場合であっても、本発明は、実施例で述べた位置関係に係る表現を実際の使用態様に合わせて解釈した上で、本発明の技術的思想を曲解することなく、適切に適用可能であることは言うまでもない。
11 ヘッドサスペンション(実施例1)
13 ベースプレート(実施例1,2,3共通)
15 ロードビーム(実施例1,2,3共通)
17 圧電アクチュエータ(実施例1)
18 アクチュエータベース(実施例1,2,3共通)
19 ボス孔(実施例1,2,3共通)
21 開口部(実施例1,2,3共通)
23 圧電素子(実施例1,2,3共通)
23a 圧電素子の上面(実施例1,2,3共通)
23b 圧電素子の底面(実施例1,2,3共通)
23c 圧電素子の周側面(実施例1,2,3共通)
24a,24b 電極(実施例1,2,3共通)
25 フレキシャ(実施例1,2,3共通)
27a,27b 一対の曲げ縁(実施例1,2,3共通)
29 連結プレート(実施例1,2,3共通)
31 孔(実施例1,2,3共通)
33a,33b 一対のヒンジ部(実施例1,2,3共通)
41 周縁部(実施例1,2,3共通)
43 底面受け部(実施例1,2,3共通)
45 銀ペースト(実施例1,2,3共通)
47 非導電性接着剤(実施例1,2,3共通)
49 導電性接着剤(実施例1,2,3共通)
50 一対の可撓連結部(実施例1)
52 離間部(実施例2,3共通)
51 フレキシャの配線部(実施例1,2,3共通)
53 フレキシャの金属製基材(実施例1,2,3共通)
55 電気絶縁層(実施例1,2,3共通)
61 ヘッドサスペンション(実施例2)
63 圧電アクチュエータ(実施例2)
71 ヘッドサスペンション(実施例3)
73 圧電アクチュエータ(実施例3)

Claims (8)

  1. ロードビームと、前記ロードビームの基部に固設したアクチュエータベースの開口部に、電圧の印加状態に応じて変形する圧電素子を実装してなる圧電アクチュエータと、を備え、前記圧電アクチュエータは、前記ロードビームの先端側をスウェイ方向に変位させる機能を有するヘッドサスペンションであって、
    前記開口部及び前記圧電素子は、略矩形形状に形成され、
    前記開口部は、前記圧電素子の周側面に対向する周縁部を有し、
    前記周側面及び周縁部は、前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部と前記スウェイ方向側の側面及び縁部とを備え、
    前記周縁部と前記圧電素子の周側面との間に生じた周回溝での前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部間と前記スウェイ方向側の側面及び縁部間とに、非導電性接着剤を充填するとともに前記圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めして動特性の1次及び2次の曲げモードの発生を抑制するための非導電性フィラーを前記非導電性接着剤とは別に埋め込み
    前記非導電性フィラーは、前記正規の位置に位置決めるための外寸以上で前記周回溝の幅よりも小さい外寸を有する、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  2. 請求項1に記載のヘッドサスペンションであって、
    前記非導電性フィラーは、略球形形状に形成され、
    前記周回溝での前記ロードビーム側方向前後の側面及び縁部間には、複数の前記非導電性フィラーが、相互に対角線上に位置するように埋め込まれている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  3. 請求項1又は2記載のヘッドサスペンションであって、
    前記アクチュエータベースには、前記開口部の外方側に突出した略U字形状の一対の可撓連結部が形成されている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  4. 請求項1又は2記載のヘッドサスペンションであって、
    前記アクチュエータベースには、前記開口部の外方側に一対の離間部が形成されている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のヘッドサスペンションであって、
    前記開口部は、幅方向に並列して一対設けられ、前記一対の各開口部のそれぞれに前記圧電素子が前記非導電性接着剤及び前記非導電性フィラーを介して実装されている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のヘッドサスペンションであって、
    前記開口部から内方側にせり出して前記圧電素子の底面に対向する底面受け部を備え、
    前記圧電素子は、該圧電素子の底面と前記底面受け部との間に生じた間隙に、非導電性接着剤を充填するとともに、所定の外寸を有する非導電性フィラーを埋め込むことによって前記開口部に実装されている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンション。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のヘッドサスペンションの製造方法であって、
    前記周縁部と前記圧電素子の周側面との間に生じた周回溝に、非導電性接着剤を充填した後、前記圧電素子を前記開口部に対し正規の位置に位置決めるための非導電性フィラーを埋め込んだ、
    ことを特徴とするヘッドサスペンションの製造方法。
  8. 請求項7記載のヘッドサスペンションの製造方法であって、
    前記非導電性接着剤は、前記非導電性フィラーよりも小径の小径フィラーが混入されている、
    ことを特徴とするヘッドサスペンションの製造方法。
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