JP5174086B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、電子写真感光体(感光体)に形成した静電潜像に帯電したトナーを付着させることでトナー像を形成し、このトナー像を転写材に転写することによって記録画像を得る。
このような画像形成装置において、画像形成装置の雰囲気の温湿度とトナー帯電量との関係に応じて、画像形成装置の動作を制御することが行われている。
例えば、特許文献1には、湿度検知手段により装置内の相対湿度を検出し、それにより画像形成条件を変更する制御方法や、装置内の絶対湿度(単位体積当たりの水分量)を検出し、画像形成条件を変更する制御方法について記載されている。
又、特許文献2には、トナーホッパーや現像器の近傍の湿度の履歴を記憶し、過去の一定期間内の湿度の平均値を求め、一定時間所定の高湿状態が続いたかを判定することによって現在の現像剤の吸湿状態を推定して、画像形成条件を制御することが開示されている。
特開2006−139140号公報 特許第2808108号公報
上述のように、従来、画像形成装置の雰囲気の温湿度の変動に対する画像濃度の変動を抑制することが試みられている。しかし、従来の方法では、近年の濃度や色味の安定性に対する要求レベルを満たすことができないことがあった。
即ち、本発明者の検討によれば、現像剤の調湿(以前に置かれていた雰囲気状態から、現在置かれている雰囲気状態になじんでいく現象)の挙動をより正確に把握することが、より精度の高い画像形成条件制御のために重要であることが分かった。
しかしながら、従来は、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を正確に把握できていなかったために、不正確な制御をしてしまうことがあった。
従って、本発明の目的は、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を考慮して、より精度の高い画像形成条件制御を行うことが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、感光体と、前記感光体に形成された静電像をトナーで現像してトナー像を形成する現像装置と、温湿度センサと、異なる時間に検知された前記温湿度センサの測定結果に基づいて得られた、環境情報及び該環境情報に係る時間情報を記憶する記憶手段と、前記温湿度センサによって測定される温湿度環境が、第1の時点の前記環境情報が示す温湿度環境とは異なる温湿度環境に変化した第2の時点において、画像形成条件を前記第1の時点の画像形成条件とは異なる画像形成条件に変更する場合、該画像形成条件の変更の前に前記現像装置が駆動された場合の方が駆動されなかった場合よりも、画像形成条件の変更量が大きくなるように画像形成条件を変更する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に前回記憶された前記環境情報及び該環境情報に係る時間情報と、前記記憶手段に前回記憶した後に得られた前記環境情報及び該環境情報に係る時間情報と、所定の相関式と、に基づいて画像形成条件を設定するようになっており、前記画像形成条件の変更の前に前記現像装置が駆動された場合と駆動されなかった場合とで前記所定の相関式を異なせることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を考慮して、より精度の高い画像形成条件制御を行うことが可能となる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置が備えるドラムカートリッジの概略断面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置が備える現像装置の内部を示す概略平面図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略制御ブロック図である。 本発明に従う画像形成条件制御の一例のフローチャート図である。 参考例と本発明に従う具体例とにおけるABSの値の変化を説明するためのグラフ図である。 参考例と本発明に従う具体例とにおけるVcontの値の変化を説明するためのグラフ図である。 本発明に従う画像形成条件制御の他の例のフローチャート図である。 本発明に従う画像形成条件制御の他の例のフローチャート図である。 本発明の他の実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。 参考例の画像形成条件制御のフローチャート図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体構成及び動作
本発明の一実施例の画像形成装置について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面を示す。本実施例の画像形成装置100は、電子写真画像形成プロセスによりフルカラー画像の形成が可能なタンデム方式のレーザービームプリンタである。
画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部10Y、10M、10C、10Kを有する。各画像形成部10Y、10M、10C、10Kには、各色のトナー像形成動作を行うドラムカートリッジ20Y、20M、20C、20Kが配置されている。これら4個のドラムカートリッジ20Y、20M、20C、20Kは、中間転写ベルト24の画像転写面の移動方向に沿って並列に配置されている。例えば、フルカラー画像の形成時(カラーモード)には、各ドラムカートリッジ10Y、10M、10C、10Kで形成されたトナー像が、被転写体たる中間転写ベルト24上に重ね合わせて転写される。
尚、以下の説明において、各画像形成部10Y、10M、10C、10Kに共通して設けられた要素については、Y、M、C、Kの符号を省略した参照番号を付して総括的に説明することがある。
図2は、本実施例の画像形成装置100のドラムカートリッジ20の概略断面を示す。図2をも参照してドラムカートリッジ20におけるトナー像形成動作について説明する。先ず、矢印R1方向に回転駆動される像担持体としてのドラム型(円筒形)の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム28の表面が、帯電手段としての1次帯電器21によって一様に帯電処理される。帯電した感光ドラム28の表面は、露光手段としての露光装置(レーザースキャナー)22から照射されるレーザー光によって画像情報に従って露光される。これにより、感光ドラム28上に静電潜像(静電像)が形成される。この静電潜像は、現像手段としての現像装置1によって現像剤を用いてトナー像として現像される。このトナー像は、1次転写手段としての1次転写ローラ23によって、矢印R2に方向に回転駆動される、中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト24に転写(1次転写)される。1次転写ローラ23には、1次転写電圧印加手段としての1次転写バイアス電源(図示せず)からトナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性の直流電圧である1次転写バイアスが印加される。トナー像を中間転写ベルト24に転写した後に感光ドラム28上に残ったトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としての感光体クリーナー26により除去される。
中間転写ベルト24上に転写されたトナー像は、2次転写手段としての2次転写ローラ27によって、被転写体たる記録用紙などの転写材Pに一括して転写(2次転写)される。2次転写ローラ27には、2次転写電圧印加手段としての2次転写バイアス電源(図示せず)からトナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である2次転写バイアスが印加される。その後、転写材Pに転写されたトナー像は、定着手段としての定着器25によって転写材Pが加圧及び加熱されることで、転写材P上に定着される。トナー像が定着された転写材Pは画像形成装置100の外部に排出される。こうしてフルカラーの記録画像が得られる。トナー像を転写材Pに転写した後に中間転写ベルト24上に残ったトナー(2次転写残トナー)は、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーナ29により除去される。
尚、白黒画像などの単色画像の形成時(単色モード)には、対応する画像形成部10においてのみトナー像を形成し、このトナー像を中間転写ベルト24を介して転写材Pに転写すればよい。
次に、感光ドラム28について説明する。本実施例の感光ドラム28は、負帯電性のOPC(有機光導電体)感光体であり、接地されたアルミニウム製のドラム基体上に主として樹脂からなる機能層を順次に設けたものである。感光ドラム28の表面は、1次帯電器21によって一様に帯電処理される。この一様に帯電された部分の電位を、白地部電位又はVd(V)と呼ぶ。そして、この部分を露光装置22が画像情報に基づいてレーザー光によって露光すると、上記機能層から発生した正極性の電荷輸送体によって、表面の負極性の電荷が打ち消され、アースに近い電位となる。この電荷が減衰した部分の電位を、画像部電位又はVl(V)と呼ぶ。
次に、1次帯電器21について説明する。本実施例では、1次帯電器21は、感光ドラム28の表面に接触してこれを帯電処理するローラ形状の接触帯電器(帯電ローラ)である。少なくとも感光ドラム28に静電潜像を形成する時には、1次帯電器21に、1次帯電電圧印加手段としての1次帯電バイアス電源(図示せず)から、所定の1次帯電バイアスが印加される。本実施例では、1次帯電ローラ21に1次帯電バイアスとして負極性の直流電圧が印加される。
次に、現像装置1について説明する。現像装置1は、後述する2成分現像剤を収容する現像容器2を有する。現像容器2の開口部には、現像剤担持体としての現像スリーブ3が配置されている。本実施例では、現像方式として2成分現像方式を採用しており、現像剤として、負帯電性の非磁性トナーと、磁性キャリアと、を混合した2成分現像剤を用いる。非磁性トナーとしては、ポリエステルを主体とした樹脂に、着色料、ワックス成分などを混錬重合し、それを粉砕し分級することで体積平均粒径が7μm程度の粉体としたものを用いた。磁性キャリアとしては、フェライトをコアとして、シリコン樹脂を表層にコートした、体積平均粒径が50μmのものを用いた。本実施例では、初期状態の現像剤中のトナー濃度(現像剤中に含まれるトナーの重量比)は7%である。
更に説明すると、現像容器2は、感光ドラム28に対向した一部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして、現像剤担持体としての現像スリーブ3が回転可能に配置されている。現像スリーブ3は、非磁性材料で構成され、磁界発生手段としての固定のマグネット4を内包する。本実施例では、マグネット4は、外周に沿って複数の磁極を有する。そして、現像動作時には、現像スリーブ3は、矢印R3方向に回転し、現像容器2内の二成分現像剤を層状に保持して、感光ドラム28と対向する現像領域に担持搬送する。現像スリーブ3上に担持された現像剤は、現像領域において穂立ちした磁気ブラシを形成する。この磁気ブラシが感光ドラム28の表面に接触させられるか近接させられて、感光ドラム28の表面に形成されている静電潜像に応じて、2成分現像剤中のトナーが感光ドラム28に供給される。これにより、静電潜像はトナー像として現像される。又、現像スリーブ3上に担持する現像剤量を規制するために、現像領域より現像スリーブ3の回転方向上流側において、マグネット4と協働して磁界の作用によって現像剤層厚を規制するブレード5が設けられている。感光ドラム28上の静電像を現像した後の現像剤は、現像スリーブ3の回転によって搬送され、現像容器2の、後述する現像室(第1現像剤収容室)11に回収される。
図3をも参照して、現像容器2は、隔壁15により現像室(第1現像剤収容室)11(現像スリーブ3に近い側)と、攪拌室(第2現像剤収容室)12(現像スリーブ3から遠い側)と、に略二分されている。現像室11及び攪拌室12は、それぞれ本実施例では現像スリーブ3の軸方向に沿って延在する。隔壁15は、その長手方向両端では、現像容器2の内部の長手方向両端部側壁までは達しておらず、これにより現像室11と攪拌室12との間で現像剤の通過を許す連通部が形成されている。現像室11と攪拌室12とには、現像室11と攪拌室12との間で現像剤を循環させる循環搬送部材(攪拌手段)として、第1スクリュー13と第2スクリュー14とがそれぞれ設けられている。現像スリーブ3、第1スクリュー13及び第2スクリュー14は、ギア列(図示せず)によって連結駆動される構成になっており、現像装置駆動ギア(図示せず)からの駆動を受けて回転する。これら第1、第2スクリュー13、14の回転により、現像剤は、現像容器2内を循環しつつ混合及び攪拌される。
通常、少なくとも現像動作時には、現像スリーブ3に、現像電圧印加手段としての現像バイアス電源(図示せず)から、所定の現像バイアスが印加される。そして、感光ドラム28と現像スリーブ3との間に形成される電界の作用により、トナーは現像スリーブ3から感光ドラム28へと転移する。本実施例では、現像バイアスは、直流成分Vdev(V)に交流成分を重畳したものである。VlとVdevとの差分の絶対値を、コントラスト電位又はVcont(V)と呼ぶ。又、VdとVdevとの差分の絶対値を、かぶり保証電位又はVback(V)と呼ぶ。
本実施例では、1次帯電器21へ1次帯電バイアスを印加する電源及び現像スリーブ3に現像バイアスを印加する電源は、第1、第2、第3の画像形成部10Y、10M、10Cのためのものと、第4の画像形成部10Kのためのものとの2つが設けられている。これによって、白黒単色画像の出力時には第1、第2、第3の画像形成部10Y、10M、10Cの1次帯電器21と現像スリーブ3にはバイアスを印加する必要がなくなる。
次に、露光装置22による露光について説明する。図4は、本実施例の画像形成装置100のシステム構成を示すブロック図である。図4を参照して、画像処理ユニット200は、外部入力インターフェース(外部入力I/F)213を介して、必要に応じて原稿スキャナ、コンピュータ(情報処理装置)などの外部装置(図示せず)からRGB画像データとしてカラー画像データを入力する。LOG変換部204は、ROM210に格納されているデータなどにより構成されるルックアップテーブル(LUT)に基づいて、入力されたRGB画像データの輝度データをイエロー、マゼンタ、シアンの各色の濃度データ(YMC画像データ)に変換する。マスキング・UCR部205は、YMC画像データから、黒(K)色の成分データを抽出し、記録色材の色濁りを補正すべく、YMCK画像データにマトリクス演算を施す。ルックアップテーブル部(LUT部)206は、当該画像形成装置100の理想的な階調特性に合わせるために、γルックアップテーブルを用いて、入力されたYMCK画像データの各色毎に濃度補正を施す。尚、γルックアップテーブルは、RAM211上に展開されたデータに基づいて作成され、そのテーブル内容はCPU209によって設定される。パルス幅変調部207は、LUT部206から入力された画像データ(画像信号)のレベルに対応するパルス幅のパルス信号を出力する。このパルス信号に基づいてレーザドライバ102が露光装置22を駆動し、感光ドラム28上にレーザー光が照射されることで、感光ドラム28上に静電潜像が形成される。
本実施例では、画像形成装置100の装置本体Aの動作は、後述する画像形成条件制御を含めて、本体制御部301によって統括的に行われる。本体制御部301は、該本体制御部301に設けられたCPU302を基本として動作する。CPU302は、ROM304やデータメモリ保持手段(データメモリ)303に格納されたプログラム、データに従って演算処理することによって装置の各部を制御する。又、本体制御部301のCPU302は、インターフェースを通じて画像処理ユニット側のCPU209と連携を取る。本実施例では、データメモリ303は、後述するように、温湿度センサの測定結果に基づく環境情報及び該環境情報に係る時間情報を記憶する記憶手段である。又、本実施例では、CPU302は、後述するように、温湿度センサ51の測定結果に基づく複数の環境情報及び各環境情報に係る時間情報と、現像装置1の駆動状態に係る情報と、に基づいて画像形成条件を制御する制御手段として機能する。
画像形成装置100には、検知手段として画像形成装置100の雰囲気の温湿度を測定する温湿度センサ51が配設されている。そして、詳しくは後述するように、CPU302が温湿度センサ51の検出結果などに基づいて処理することによって、画像形成条件を決定する。
2.画像形成条件制御
次に、画像形成条件制御について説明する。以下、1つの画像形成部10に関する画像形成条件制御に着目して説明する。
2−1.検討結果
前述のように、従来の方法では、近年の濃度や色味の安定性に対する要求レベルを満たすことができないことがあった。そこで、本発明者は、次のような実験を行った。即ち、キヤノン株式会社製のレーザービームプリンタであるLBP5900のドラムカートリッジの現像容器の部分の各部に、小型の温湿度センサ(スイス、Sensiron社製SHT15)を、現像剤に接触又は埋没させるように複数配置した。そして、その温湿度センサによって測定される湿度変化の挙動を詳細に調べた。その結果、現像剤の調湿(以前に置かれていた雰囲気状態から、現在置かれている雰囲気状態になじんでいく現象)に関して、次のようなことが分かった。尚、LBP5900は、本発明は適用されていないが、その基本的な機械的、電気的構成は、本実施例の画像形成装置と同じである。
検討結果1:
現像剤の調湿速度は、その現像剤の位置によって大きく異なる。具体的には、現像スリーブ上に薄層コートされた現像剤は速やかに(数十秒単位で)調湿される。又、現像容器内の現像剤の表層も、比較的速やかに(数分単位で)調湿される。現像容器内の現像剤の、内部に閉じ込められた領域は調湿が遅く、数十分〜数時間かかる。
尚、本明細書では、「調湿速度」は、測定された現像剤の湿度の変化曲線を指数関数で近似したときの時定数にて表現する。
検討結果2:
上述のような調湿速度の特性に従い、現像容器内の現像剤の湿度は、次のような挙動をする。即ち、現像装置が駆動されていないときには、現像スリーブ上及び現像容器内の現像剤の表層は調湿されるが、現像容器内の現像剤の内部は調湿され難い。現像装置が駆動を始めると、現像剤が、順次、現像スリーブ上及び現像容器内の現像剤の表面を通過することにより、速やかに調湿されていく。
この現象を現像剤の調湿速度としてとらえると、当該実験に用いたLBP5900の場合、現像装置の駆動を駆動/停止しているときの調湿の時定数は、それぞれ5分/240分であった。
つまり、従来は、このような現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を正確に把握できていなかったために、不正確な制御をしてしまうことがあった。そして、そのために、濃度、色味の安定性が近年の高い要求レベルに応えられないことがあった。
そこで、本実施例の目的の1つは、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を正確に把握することで精度の高い制御を行うことである。そして、これによって、濃度、色味の安定性に関して近年の高い要求レベルに応えることも本実施例の目的の1つである。
2−2.参考例
従来、最も簡単な画像形成条件の制御方式は、温湿度センサの出力に対しVcont、Vback及びγルックアップテーブルのうち少なくとも1つを対応させて制御する方式である。しかし、この方式では、現像剤などの機能部材が画像形成装置の雰囲気の湿度になじむまでの時間が勘案されていない。そこで、特許文献2に記載されるように、環境履歴情報を用いて現在の画像形成条件を制御する方式が知られている。
ここで、先ず、本発明に従う後述の具体例の理解を容易とするために、環境履歴情報を用いて現在の画像形成条件を制御する参考例について説明する。本発明は適用されていないが、本参考例の画像形成装置の基本的な機構的、電気的構成は、本実施例のものと同じである。図11は、本参考例における制御のフローチャートを示す。
先ず、装置本体Aの電源が投入される(S901)。次に、後述のVcont1の値を決定するために用いられる絶対水分量の値ABS(g/m3)が計算される(S903)。
ABSは、本体制御部301において、次の各データから計算により求められる。先ず、直前に記憶されていた絶対水分量データABSm、及びABSmを取得した時の時刻データtm(年月日及び時間・分・秒)である。加えて、温湿度センサ51によって測定された現在の温度(℃)の値と相対湿度(%)の値とから求められた現在の絶対水分量データABSn、及び現在の時刻データtn(年月日及び時間・分・秒)である。これらのデータは、本体制御部301のデータメモリ303に更新されて記憶される。本体制御部301には電池が搭載されており、装置本体Aの電源が投入されていなくても、時刻計測手段及びデータメモリ保持手段を駆動することができる。
ABSは、時刻の異なる2つの絶対水分量データから所定の傾きに従って線形近似して求めてもよいし、時刻の異なる2つの絶対水分量データの間の挙動を指数関数によって近似して求めてもよい。本参考例では、指数関数によって近似して求める。本参考例における指数関数近似式(相関式)は、次の通りである。
ABS(g/m3
=(ABSm−ABSn)×exp(−(tn−tm)/α)+ABSn ・・・(1)
ここで、tnとtmとの差分は0.01分単位で計算され、指数関数の時定数たるαは240(分)である。
このようにして求められたABSは、画像形成装置100の周囲の雰囲気の温湿度の推移から推定された画像形成装置100の内部の雰囲気の絶対水分量、即ち、現像容器2の内部の現像剤の含む空気の絶対水分量(予測温湿度情報)とみなされる。
このABSの値から、画像形成条件の1つであるVcontの最新の設定値Vcont1の値が、所定のVcontルックアップテーブルから算出され、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されて、プリント待機状態となる(S904)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている絶対水分量データABSmは、新しく計算されたABSの値に更新して記憶される。ABSとVcontとの関係は、予め実験によって求められて、本体制御部301のROM304にルックアップテーブルとして記憶されている。
尚、本実施例において環境履歴情報として絶対水分量の履歴を用いたのは、本実施例で用いた2成分現像剤のトナー帯電量が、相対湿度よりも絶対水分量に対する相関が高いためである。
次に、プリントの指示があるか否かが判断される(S905)。S905にてプリントの指示がないと判断された場合は、tn−tmの値が計算されて、1分以上か否かが判断される(S906)。S906にて1分以上であると判断された場合は、S903に戻ってABSが再び計算される。一方、S906にて1分未満であると判断された場合は、ABSの再度の計算はされずに、S904に戻ってプリント待機状態となる。
S905にてプリントの指示があると判断された場合は、Vcontの値が上記Vcont1の値になるように、1次帯電器21及び現像スリーブ3に印加する高圧バイアスの値が設定される(S907)。そして、この設定で、1ページ分の画像形成が行なわれる(S908)。通常、プリントの指示は「どのような画像をどのような順序で何枚プリントせよ」という「ジョブ」単位でなされる。本参考例では、先ず1ページ分の画像形成が終了したかどうかが判断され、次にジョブが終了したか否かが判断される(S910)。S910にてジョブが終了していないと判断された場合は、ABSが再度計算される(S911)。
次に、S904でVcont1が呼び出されたのと同じルックアップテーブルから、新しく計算されたABSに対応するVcont2が算出される(S912)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている絶対水分量データABSmは、新しく計算されたABSの値に更新して記憶される。
次に、Vcont2/Vcont1の値が0.97以上1.03以下の条件を満たすか否かが判断される(S913)。S913にて当該条件を満たすと判断された場合、即ち、新たに計算されたVcontであるVcont2が今までのVcont1に比べ±3%以内の変動量である場合には、Vcontの値はVcont1のままでS908に戻り、次の画像形成が行なわれる。一方、S913にて当該条件を満たさないと判断された場合、即ち、Vcont2が今までのVcont1に比べ±3%を超えて変動した場合には、Vcont1の値が、新たに計算されたVcont2の値に置き換えられる(S914)。そして、S907に戻って、Vcontが新たに置き換えられたVcont1の値になるように、高圧バイアスの値が再び設定される。
上述のようなS907、S908、S910〜S914のステップに係る動作が、1つのジョブが終了するまで繰り返される。そして、S910にてジョブが終了したと判断された場合には、次に、装置本体Aの電源が切られたか否かが判断される(S915)。その後、S915で電源が切られたと判断されない限り、S903に戻り、以降の処理が繰り返される。
このように、本参考例では、時刻tmとtnにおける絶対水分量ABSm、ABSnの値、即ち、絶対水分量の履歴情報から、時定数240分の指数関数に基づいて、画像形成装置100の内部の絶対水分量が予測される。この予測された画像形成装置100の内部の絶対水分量は、現像容器2の内部の現像剤の含む空気の絶対水分量とみなされる。そして、この予測された絶対水分量から、現在の現像剤の現像特性が決定される。本参考例では、このような前提に基づいて、画像形成条件としてのVcontの値が決定される。
2−3.具体例
次に、本発明に従う具体例について説明する。本具体例は、現像装置1の現像剤などの機能部材が画像形成装置の雰囲気の湿度になじむ速度(時定数)が、現像装置1の駆動の有無に対応して2つ設定されており、適切な時定数αが切り替えて用いられる点が上述の参考例とは異なる。
図5は、本具体例における制御のフローチャートを示す。
先ず、装置本体Aの電源が投入される(S101)。次に、現像装置1の駆動が停止していることが検知されて、時定数αがαw=240分に設定される(S102)。
尚、現像装置1の駆動が停止していること、又は後述のように駆動していることは、現像装置1に駆動力を伝達する駆動手段の作動状態を確認することで検知することができる。例えば、駆動モータのON/OFF状態、駆動連結器(クラッチ)のON/OFF状態などの作動状態を確認すればよい。
次に、後述のVcont1の値を決定するために用いられる絶対水分量の値ABS(g/m3)が計算される(S103)。ABSは、上述の参考例と同様にして求められるが、ここではα=αwと設定されるところが参考例と異なる。
即ち、ABSは、本体制御部301において、次の各データから計算により求められる。先ず、直前に記憶されていた絶対水分量データABSm、及びABSmを取得した時の時刻データtm(年月日及び時間・分・秒)である。加えて、温湿度センサ51によって測定された現在の温度(℃)の値と相対湿度(%)の値とから求められた現在の絶対水分量データABSn、及び現在の時刻データtn(年月日及び時間・分・秒)である。これらのデータは、本体制御部301のデータメモリ303に更新されて記憶される。本体制御部301には電池が搭載されており、装置本体Aの電源が投入されていなくても、時刻計測手段及びデータメモリ保持手段を駆動することができる。
上述の参考例と同様、本具体例では、ABSは、時刻の異なる2つの絶対水分量データの間の挙動を指数関数によって近似して求める。本具体例におけるS103で用いられる指数関数近似式は、次の通りである。
ABS(g/m3
=(ABSm−ABSn)×exp(−(tn−tm)/αw)+ABSn ・・(2)
ここで、tnとtmとの差分は0.01分単位で計算され、指数関数の時定数たるαwは240(分)である。
このABSの値から、画像形成条件の1つであるVcontの最新の設定Vcont1の値が、所定のVcontルックアップテーブルから算出され、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されて、プリント待機状態となる(S104)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている絶対水分量データABSmは、新しく計算されたABSの値に更新して記憶される。ABSとVcontとの関係は、予め実験によって求められて、本体制御部301のROM304にルックアップテーブルとして記憶されている。
次に、プリントの指示があるか否かが判断される(S105)。S105にてプリントの指示がないと判断された場合は、tn−tmの値が計算されて、1分以上か否かが判断される(S106)。S106にて1分以上であると判断された場合は、S103に戻ってABSが再び計算される。一方、S106にて1分未満であると判断された場合は、ABSの再度の計算はされずに、S104に戻ってプリント待機状態となる。
S105にてプリントの指示があると判断された場合は、Vcontの値が上記Vcont1の値になるように、1次帯電器21及び現像スリーブ3に印加する高圧バイアスの値が設定される(S107)。そして、この設定で、1ページ分の画像形成が行なわれる(S108)。
次に、上述の参考例とは異なり、本具体例では、現像装置1が駆動していることが検知されて、時定数αがαp=5分に設定される(S109)。
そして、先ず1ページ分の画像形成が終了したか否かが判断され、次にジョブが終了したか否かが判断される(S110)。S110にてジョブが終了していないと判断された場合は、ABSが再度計算される(S111)。本具体例におけるS111で用いられる指数関数近似式は、次の通りである。
ABS(g/m3
=(ABSm−ABSn)×exp(−(tn−tm)/αp)+ABSn ・・(3)
ここで、tnとtmとの差分は0.01分単位で計算され、指数関数の時定数たるαpは5(分)である。
このように、本具体例では、現像装置1が駆動されたか否かに対応して、時定数αをαp=5分とαw=240分の2種類設定する。これは、前述のLBP5900を用いた検討において、現像装置の駆動を駆動/停止しているときの調湿の時定数は、それぞれ5分/240分であった、という本発明者の新たな知見を画像形成条件制御に反映させたものである。
以降は、概ね上述の参考例と同様の処理となる。即ち、次に、S104でVcont1が呼び出されたのと同じルックアップテーブルから、新しく計算されたABSに対応するVcont2が算出される(S112)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている絶対水分量データABSmは、新しく計算されたABSの値に更新して記憶される。
次に、Vcont2/Vcont1の値が0.97以上1.03以下の条件を満たすか否かが判断される(S113)。S113にて当該条件を満たすと判断された場合、即ち、新たに計算されたVcontであるVcont2が今までのVcont1に比べ±3%以内の変動量である場合には、Vcontの値はVcont1のままでS108に戻り、次の画像形成が行なわれる。一方、S113にて当該条件を満たさないと判断された場合、即ち、Vcont2が今までのVcont1に比べ±3%を超えて変動した場合には、Vcont1の値が、新たに計算されたVcont2の値に置き換えられる(S114)。そして、S107に戻って、Vcontが新たに置き換えられたVcont1の値になるように、高圧バイアスの値が再び設定される。
本具体例では、上述の参考例に対してVcont2を求めるためのABSの値の求め方が異なるため、同じような環境変動下で画像形成装置100を動作させた場合、S113の判断やVcontとして用いられるVcont2の値は上述の参考例とは変わってくる。
上述のようなS107〜S114のステップに係る動作が、1つのジョブが終了するまで繰り返される。そして、S110にてジョブが終了したと判断された場合には、次に、装置本体Aの電源が切られたか否かが判断される(S115)。その後、S115で電源が切られたと判断されない限り、S102に戻り、現像装置1の駆動が停止していることが検知されて、時定数αがαw=240分に再度設定され、以降の処理が繰り返される。
このように、温湿度センサ51によって測定される温湿度環境が、データメモリ303に記憶された第1の時点の環境情報(ABSm)が示す温湿度環境とは異なる温湿度環境に変化することがある。そして、本実施例では、制御手段たるCPU302は、このように温湿度環境が変化した後に、画像形成条件を該第1の時点の環境情報が示す温湿度環境に対応する画像形成条件とは異なる画像形成条件に変更する際に、次のように画像形成条件を制御する。即ち、該画像形成条件の変更の前に現像装置1が駆動された場合と駆動されなかった場合とで、異なる画像形成条件に変更する。尚、現像装置1を駆動することは、現像装置の内部の現像剤を感光体へと搬送する動作又は現像装置1の内部の現像剤を攪拌する動作の少なくとも一方を行うことを含むが、本実施例ではその両方が行われる。
特に、本実施例では、CPU302は、温湿度センサ51の測定結果に基づく複数の環境情報及び各環境情報に係る時間情報(環境履歴情報)から、所定の相関式により、画像形成条件制御に反映させるべき画像形成装置100の内部の予測温湿度環境を算出する。即ち、第1の時点の環境情報(ABSm)及び該環境情報に係る時間情報と、第1の時点より後の第2の時点の環境情報(ABSn)及び該環境情報に係る時間情報とを、所定の相関式に適用する。そして、第2の時点の環境情報が示す温湿度環境とは異なる予測温湿度環境(ABS)を算出する。CPU302は、第2の時点おける画像形成条件を、この予測温湿度環境に対応する画像形成条件に設定する。そして、CPU302は、画像形成条件の変更の前に現像装置1が駆動された場合と駆動されなかった場合とで上記所定の相関式を異なせることによって、画像形成条件の変更の後の画像形成条件を異ならせる。
以上、1つの画像形成部10に関する画像形成条件制御に着目して説明した。ここで、各画像形成部10のそれぞれに関する画像形成条件制御の適用の仕方の一例について説明する。本実施例の画像形成装置では、第1、第2、第3の画像形成部10Y、10M、10Cの1次帯電バイアス電源及び現像バイアス電源をひとまとめにして制御し、第4の画像形成部10Kの1次帯電バイアス及び現像バイアス電源をひとまとめにして制御する。尚、白黒単色モードの場合、図5に示すような画像形成条件制御は第4の画像形成部10Kに関してのみ行えばよく、第1〜第3の画像形成部10Y、10M、10Cに関しては図5に示すような画像形成条件制御を行う必要はない。
2−4.対比
次に、図6及び図7を参照して、上述の参考例と具体例との差異について更に詳しく説明する。説明のため、前回装置本体Aの電源を切る前に計算されて記憶されたABS(0)の値が20(g/m3)、そのABS(0)が計算された時刻がt(0)=0(分)であったものとする。又、その次に装置本体Aの電源が投入された時刻がt(1)=120分、その時に温湿度センサ51によって検知された温度が23℃、相対湿度が57%、即ち、絶対水分量が10(g/m3)であったものとする。そして、温湿度が一定の23℃、57%の環境下において、画像形成装置100にてA4の画像を30枚(LBP5900においては1分)出力し、10分休止、という動作を繰り返した。
図6は、計算されたABSの経時推移を示す。参考例のABSの推移は、単調な変化しかしていない(グラフの傾斜は小さいまま一定)。これに対し、具体例のABSの推移は、画像形成動作に伴う現像装置1の駆動時に、その単位時間あたりの変化率が大きく変わっている(グラフの傾斜が大きくなる)ことが分かる。
図7は、画像形成条件として設定されるVcontの経時推移を示す。具体例では、Vcontは、現像装置1の駆動によって現像装置1内の現像剤の調湿が進行するのに合わせて、トナー像のトナー量、即ち、画像濃度を一定に保つように変化する。即ち、具体例のVcontの推移は、画像形成動作に伴う現像装置1の駆動時に、その単位時間あたりの変化率が大きく変わっている(グラフの傾斜が大きくなる)。これに対して、参考例では、現像剤の調湿速度に対しVcontの変化が追いつかないため、画像濃度は徐々に低下してしまう。即ち、参考例のVcontの推移は、単調な変化しかしていない(グラフの傾斜は小さいままで一定)。ここで、例えば参考例の画像形成条件制御において、Vcontの変化が具体例における画像形成条件制御に近づくように時定数を合わせたと仮定する。仮にそのようにしても、それは「A4の画像を30枚(LBP5900においては1分)出力し、10分休止」という画像形成動作を繰り返した場合にのみ適合すると考えられ、汎用性に欠けるため現実的でない。
本実施例では、温湿度環境が第1の時点の環境情報が示す環境から変化した後に画像形成条件を変更する場合、変更後の条件は、変更前に現像装置1が駆動された場合よりも駆動されなかった場合の方が第1の時点の温湿度環境に対応する条件に近似する。即ち、図7のグラフにおいて、現像装置1が駆動されない制御開始時から傾斜が大きくなる前の期間の方が、現像装置1が駆動されて傾斜が大きくなった後の期間よりも、Vcontは制御開始時における第1の時点の環境に対応するVcontに近似する。又、上記環境の変化の後に画像形成条件の変更を複数回にわたり順次に行う場合、該画像形成条件の変化率は、各画像形成条件の変更の前に現像装置が駆動された場合の方が、駆動されなかった場合よりも大きい。即ち、図7のグラフにおいて、各Vcontの変更前に現像装置1が駆動されずに傾斜が小さい期間よりも、各Vcontの変更前に現像装置1が駆動されて傾斜が大きくなっている期間の方が、Vcontの変化率は大きい。
以上、本実施例によれば、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を正確に把握することで精度の高い制御を行うことができる。そして、これによって、濃度、色味の安定性に関して近年の高い要求レベルに応えることができる。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、主に実施例1と異なる点について以下説明する。
先ず、本実施例では、トナーとして懸濁重合法を用いた重合トナーを用いた。その重合トナーの体積平均粒径は6μmである。又、磁性キャリアとしては、マグネタイトなどの磁性粉をフェノール樹脂中に分散し重合して粒状にした後、アクリル系の樹脂にて表層コートを施した磁性樹脂キャリアを用いた。その磁性キャリアの体積平均粒径は35μmである。これらのトナーとキャリアとを、トナー濃度が7%になるように混合して用いた。
本実施例で用いた2成分現像剤のトナー帯電量は、絶対水分量よりも相対湿度に対する相関性が高い。これは、2成分現像剤に実施例1とは異なる材料を用いていることが理由と考えられる。このような、トナー帯電量がどのような湿度指標(絶対水分量、相対湿度、又はその中間に想定される指標)に従うかは、トナーの樹脂、キャリアの樹脂などに添加する荷電制御剤、トナーの外添剤などによって様々であると考えられる。従って、一般に、トナー帯電量がどのような湿度指標に伴うかは実験にて確認する必要がある。本実施例では、予め行われた実験の結果に基づいて、画像形成条件制御において環境履歴情報として相対湿度の履歴を用いるものとした。
又、本実施例では、画像形成装置100は、1次帯電バイアス及び現像バイアスを発生するバイアス電源(図示せず)を、第1、第2、第3、第4の画像形成部10Y、10M、10C、10Kに対して独立して有する。以下、1つの画像形成部10に関する画像形成条件制御に着目して説明する。
又、本実施例では、画像形成条件制御として、Vcontの制御に加えて、γルックアップテーブル(γLUT)による濃度補正も行う。本実施例では、相対湿度(後述のRHの値)が8つに区分され、第1環境区分から第8環境区分のそれぞれの環境に対してVcontが設定されている。この各環境区分とVcontとの関係は、予め本体制御部301のROM304に記憶されている。更に、8つに区分された各環境が、該区分内の相対湿度によって5つに区分される。そして、Vcontと相対湿度とから定められる第1から第5の5本のγルックアップテーブル、即ち、計40本(4色分合わせると計160本)のγルックアップテーブルが、ROM210に格納されている。このγルックアップテーブルは、CPU209からの指示に従って、RAM211上に展開されて用いられる。ここで、γルックアップテーブルは、入力された画像信号に対してどのくらいのパルス幅のレーザー露光を行えば画像形成装置の出力物が所望の濃度階調を得られるかを記述した、入力256レベルに対し出力256レベルを定めるためのテーブルである。
図8は、本実施例における制御のフローチャートを示す。
先ず、装置本体Aの電源が投入される(S201)。次に、現像装置1の駆動が停止していることが検知されて、後述の時定数βがβw=240分に設定される(S202)。次に、後述のVcont1の値を決定するために用いられる相対湿度の値RH(%)が計算される(S203)。相対湿度とは、その温度、気圧における飽和水蒸気圧に対し、現在の水蒸気圧の比率を求めたものである。尚、本実施例の画像形成装置100の用いられる雰囲気の気圧はほぼ一定と考えてよい。
RHは、本体制御部301において、次の各データから、指数関数近似による計算によって求められる。先ず、直前に記憶されていた相対湿度データRHm、及びRHmを取得した時の時刻データtm(年月日及び時間・分・秒)である。加えて、温湿度センサ51によって測定された現在の相対湿度データRHn、及び現在の時刻データtn(年月日及び時間・分・秒)である。これらのデータは、本体制御部301のデータメモリ303に更新されて記憶される。本体制御部301には電池が搭載されており、装置本体Aの電源が投入されていなくても、時刻計測手段及びデータメモリ保持手段を駆動することができる。本実施例における指数関数近似式は、次の通りである。
RH(%)
=(RHm−RHn)×exp(−(tn−tm)/βw)+RHn ・・・(4)
ここで、tnとtmとの差分は0.01分単位で計算され、指数関数の時定数たるβwは240(分)である。
次に、S204において、CPU302が、このRHの値に応じた環境区分のVcont1の値を選択する。又、CPU302を経由して、CPU209が、その環境区分の中の5つのγルックアップテーブルから上記RHの値に応じたγルックアップテーブルを選択し、RAM211に展開して、プリント待機状態となる(S204)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている相対湿度データRHmは、新しく計算されたRHの値に更新して記憶される。このようにすることで、Vcontを粗く変更しても、出力画像の階調性はγルックアップテーブルをきめ細かく変更することで保たれる。
次に、プリントの指示があるか否かが判断される(S205)。S205にてプリントの指示がないと判断された場合は、tn−tmの値が計算されて、1分以上か否かが判断される(S206)。S206にて1分以上であると判断された場合は、S203に戻ってRHが再び計算される。一方、S206にて1分未満であると判断された場合は、RHの再度の計算はされずに、S204に戻ってプリント待機状態となる。
S205にてプリントの指示があると判断された場合は、Vcontの値が上記Vcont1の値になるように、1次帯電器21及び現像スリーブ3に印加する高圧バイアスの値が設定される(S207)。そして、このVcontの設定で、上述のように選択されたγルックアップテーブルに基づいて露光装置22による露光が行われて、1ページ分の画像形成が行なわれる(S208)。
次に、現像装置1が駆動していることが検知されて、時定数βがβp=5分に設定される(S209)。
そして、先ず1ページ分の画像形成が終了したか否かが判断され、次にジョブが終了したか否かが判断される(S210)。S210にてジョブが終了していないと判断された場合は、RHが再度計算される(S211)。本実施例におけるS211で用いられる指数関数近似式は、次の通りである。
RH(%)
=(RHm−RHn)×exp(−(tn−tm)/βp)+RHn ・・・(5)
ここで、tnとtmとの差分は0.01分単位で計算され、指数関数の時定数たるβpは5(分)である。
次に、新しく計算されたRHに対応するVcont2を選択する(S212)。又、このとき同時に、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている相対湿度データRHmは、新しく計算されたRHの値に更新して記憶される。
次に、呼び出したVcont2の値がVcont1と等しいか否かが判断される(S213)。S213にて等しいと判断された場合には、Vcontの値はVcont1のままで、新しく計算されたRHの値に基づくγルックアップテーブルが選択され(S214)、S208に戻って、次の画像形成が行なわれる。一方、S213にてVcont2が今までのVcont1から変化したと判断された場合には、Vcont1の値がVcont2の値に置き換えられ(S215)、新しく計算されたRHの値に基づくγルックアップテーブルが選択される(S216)。そして、S207に戻って、Vcontが新たに置き換えられたVcont1の値になるように、高圧バイアスの値が再び設定される。
上述のようなS207〜S216のステップに係る動作が、1つのジョブが終了するまで繰り返される。そして、S210にてジョブが終了したと判断された場合には、次に、装置本体Aの電源が切られたか否かが判断される(S217)。その後、S217で電源が切られたと判断されない限り、S202に戻り、現像装置1の駆動が停止していることが検知されて、時定数βがβw=240分に再度設定され、以降の処理が繰り返される。
尚、本実施例では、各環境区分におけるVcontの値を所定の値に固定した。しかし、RHの値に応じて、各Vcontの中間の値を補完して算出するようにしてもよい。この場合、Vcontの変化がある程度の値を超えたかどうかを、S213に相当するステップで行うなどすればよい。又、本実施例では、各環境区分におけるγルックアップテーブルを複数用意して、それを選択して用いた。しかし、ROMの容量の削減のために、各環境区分におけるγルックアップテーブルを1つとし、そのγルックアップテーブルに所定の比率を乗じたり、或いは差分を加減したりすることで、γルックアップテーブルの変更を行ってもよい。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様、現像装置の駆動/停止時の現像剤調湿挙動を正確に把握することで精度の高い制御を行うことができる。そして、これによって、濃度、色味の安定性に関して近年の高い要求レベルに応えることができる。
実施例3
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、主に実施例1と異なる点について以下説明する。
先ず、本実施例では、各画像形成部10に関して、現像スリーブ3の駆動と、第1及び第2スクリュー13及び14の駆動とが独立しており、現像スリーブ3と第1及び第2スクリュー13及び14とを独立して作動させ得るようになっている。そして、装置本体Aの電源を投入した際に、前回装置本体Aの電源が切られた時に記憶していたABSmの値に対し、その時温湿度センサ51の検出結果から算出したABSnの値が所定値以上変化しているか否かを判断する。そして、所定値以上変化していた場合に、現像スリーブ3は回転させずに第1、第2スクリュー13、14のみを回転させることによって、現像容器2の内部の現像剤を攪拌して、該現像剤の周囲の雰囲気の湿度を画像形成装置100の周囲の雰囲気と混合する。この時、現像スリーブ3を回転させないのは、層厚規制による現像剤へのストレス付与をなるべく軽減させるためである。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、第1、第2スクリュー13、14のみが回転するスクリュー駆動モードが設けられている。そして、このスクリュー駆動モードに対応したABS算出のための時定数αsを設定する。本実施例では、αs=30分とした。
図9は、本実施例の制御のフローチャートを示す。尚、図5のフローチャートのステップと同じ処理には図5のフローチャートにおけるものと同じステップ番号を付している。
先ず、装置本体Aの電源が投入される(S101)。電源が投入された直後に、ABSnが計算される(S301)。そして、ABSm−ABSnの差分の絶対値が5(g/m3)以内か否かが判断される(S302)。S302にて5(g/m3)以内であると判断された場合は、S102へと進み、以降は図5のS102〜S115と同様の処理が行われる。一方、S302にて5(g/m3)以内ではないと判断された場合は、時定数αがαs=30分に設定される(S303)。そして、1分間のスクリュー駆動モード(現像スリーブ3は回転させず、第1、第2スクリュー13、14のみを回転させる)の動作が実行される(S304)。この動作が終了した時点で、ABSが計算される(S305)。又、このとき、本体制御部301のデータメモリ303に記憶されている絶対水分量データABSmは、新しく計算されたABSの値に更新して記憶される。次に、この新たに計算されたABSと、装置本体Aの電源投入時に算出されたABSnとの差分の絶対値が5(g/m3)以内かどうかが判断される(S306)。S306にて5(g/m3)以内であると判断された場合は、S102に進み、以降は図5のS102〜S115と同様の処理が行われる。又、S306にて5(g/m3)以内ではないと判断された場合は、S304に戻る。
このようにすることで、電源投入時に前回の使用時と大きく画像形成装置100の雰囲気の湿度が異なる場合に、速やかに現像剤の雰囲気の湿度を現在の画像形成装置100の雰囲気の湿度に近づけて、その後の画像濃度をより安定させることができる。
又、本実施例では、計算されたABSの値に応じて1次転写ローラ23に印加する1次転写バイアスも制御する。具体的には、1次転写バイアスルックアップテーブルが予めROM304に記憶されており、Vcontルックアップテーブルからの読み出しタイミングと同時に、1次転写バイアスルックアップテーブルから最適な1次転写バイアス電流値が選択される。そして、選択された1次転写バイアス電流値となるように、1次転写バイアスが制御される。電流値の制御は、定電流制御が可能な電気回路によってなされてもよいし、定電圧回路に流れる電流を予め測定しておいて、その電流が流れるように電圧値を制御してもよい。これにより、トナーの帯電量が変化することによる転写特性の変化に対し、より適正に対応することが可能となる。
以上、本実施例によれば、実施例1、2と同様の効果を奏し得ると共に、画像形成装置100の電源投入後の画像濃度の安定性を更に向上することができる。
実施例4
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例2のものと同じである。従って、実施例2のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略し、主に実施例1と異なる点について以下説明する。
先ず、本実施例では、図10に示すように、ドラムカートリッジの近傍に温度センサ52が設けられている。
又、本実施例で用いる2成分現像剤は、実施例2のものと若干その組成が異なっており、トナーの帯電量は相対湿度だけではなく、温度にも依存する。このため、温度センサ52を使って現像剤の近傍の温度を実測し、その結果と、予測された相対湿度の値とから、Vcontの算出及びγルックアップテーブルの選択を行う。即ち、湿度予測制御の結果に加え、実測した温度データを用いて画像形成条件を決定する。そのため、より画像濃度の安定性が増す。
尚、本実施例のように、ドラムカートリッジの近傍に温度センサ52を配置する構成には限られず、各色の現像容器2の外壁など、適切と思われるところに温度センサ52をそれぞれ配置する構成をとってもよい。
他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例の構成に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、本発明に従って制御する画像形成条件は、現像コントラストVcont、露光装置の露光量、又は転写バイアスであった。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。変更される画像形成条件は、感光体の表面の電位、露光装置の露光量、現像バイアスの直流成分、現像バイアスの交流成分、転写バイアス電圧又は電流、又は現像バイアスの直流成分と感光体の表面電位との差分の少なくとも1つの画像形成パラメーターを含む。
例えば、画像形成条件の制御としては、温湿度センサの測定結果に応じて、現像バイアスの交流成分(振幅、波形、周波数など)を変えて濃度調整することなどが考えられる。
但し、現像装置の駆動が無い場合とある場合とで変更されるパラメーターの値をそれぞれPw、Ppとしたとき、次式、
1.5×Pw≦Pp≦100×Pw ・・・(6)
を満たすことが好ましい。上記パラメーターの値Pw、Ppとしては、例えば、Vcont、ABSやRHを求める際の時定数、又はγルックアップテーブルを適用した結果の露光装置の露光量が挙げられる。
一般に、上記式(6)において、現像装置の中の現像剤の容量が少なければ(例えば現像剤量が50g以下程度)左辺の条件に近づき、多ければ(例えば現像剤量が2000g以上程度)右辺の条件に近づくことになる。これは、現像装置が駆動されるときに比べて静止しているときの現像剤の体積が大きく、表面積が少ない場合の方が、調湿は進み難く、現像装置の駆動の有無による調湿速度の差が大きくなるからである。勿論、調湿の速度は現像剤の体積と表面積の比にもよるので、現像装置の構成にも依存する。しかし、Pp<1.5×Pwであると、現像装置の駆動の有無による時定数の差が小さくなり、本発明の効果が少なくなる。又、Pp>100×Pwであると、現像装置の駆動が無いときの環境履歴情報を用いた画像形成条件制御が遅くなり過ぎるか、駆動があるときの制御が早過ぎることになり好ましくない。
1 現像装置
2 現像容器
3 現像スリーブ
13 第1スクリュー
14 第2スクリュー
28 感光ドラム
51 温湿度センサ
52 温度センサ

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体に形成された静電像をトナーで現像してトナー像を形成する現像装置と、
    温湿度センサと、
    異なる時間に検知された前記温湿度センサの測定結果に基づいて得られた、環境情報及び該環境情報に係る時間情報を記憶する記憶手段と、
    前記温湿度センサによって測定される温湿度環境が、第1の時点の前記環境情報が示す温湿度環境とは異なる温湿度環境に変化した第2の時点において、画像形成条件を前記第1の時点の画像形成条件とは異なる画像形成条件に変更する場合、該画像形成条件の変更の前に前記現像装置が駆動された場合の方が駆動されなかった場合よりも、画像形成条件の変更量が大きくなるように画像形成条件を変更する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に前回記憶された前記環境情報及び該環境情報に係る時間情報と、前記記憶手段に前回記憶した後に得られた前記環境情報及び該環境情報に係る時間情報と、所定の相関式と、に基づいて画像形成条件を設定するようになっており、前記画像形成条件の変更の前に前記現像装置が駆動された場合と駆動されなかった場合とで前記所定の相関式を異なせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像装置は、前記感光体上の静電像を現像する回転可能な現像剤担持体と、前記現像装置内の現像剤を搬送、攪拌する搬送手段と、を備え、前記記憶手段に前回記憶された前記環境情報と、今回得られた前記環境情報との差分が所定値以上の場合、前記現像剤担持体を停止させた状態で前記搬送手段を所定時間駆動させるモードが実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像形成条件の変更の前に前記モードが実行された場合と、前記画像形成条件の変更の前に画像形成動作中に前記現像装置が駆動された場合とで、前記画像形成条件の変更の前に前記現像装置が駆動された場合における前記所定の相関式を異なせることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 変更される画像形成条件は、電子写真画像形成プロセスにおける、前記感光体の表面の電位、前記感光体に光を照射して前記静電像を形成する露光装置の露光量、前記現像装置に印加される現像バイアスの直流成分、前記現像装置に印加される現像バイアスの交流成分、トナー像を転写する転写手段に印加される転写バイアス、又は前記現像バイアスの直流成分と前記感光体の表面の電位との差分の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記現像装置を駆動することは、前記現像装置の内部の現像剤を前記感光体へと搬送する動作又は前記現像装置の内部の現像剤を攪拌する動作の少なくとも一方を行うことを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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