JP2000029295A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000029295A
JP2000029295A JP10198521A JP19852198A JP2000029295A JP 2000029295 A JP2000029295 A JP 2000029295A JP 10198521 A JP10198521 A JP 10198521A JP 19852198 A JP19852198 A JP 19852198A JP 2000029295 A JP2000029295 A JP 2000029295A
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toner
humidity sensor
density
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JP10198521A
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Futoshi Hamada
太 浜田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な湿度変動の後に使用した場合でも、適
切なトナー濃度の制御が行える画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】 攪拌室46C内の現像剤のトナー濃度を
検出する磁気センサ45Cの濃度検知電圧と基準電圧発
生部310Cが発生する基準電圧との比較結果に応じ
て、トナー補給ローラ駆動部340Cがトナー補給モー
タ350Cを駆動し、当該モータ350Cによって回転
するトナー補給ローラ42Cがホッパ41C内のトナー
を補給する現像器を備えた画像形成装置において、応答
性の良いN湿度センサ360と放置状態の現像剤の湿度
に対する特性に近似させた応答特性を有するL湿度セン
サ370とを備え、両センサの出力値に相当な差が生じ
た場合、即ち、急激な湿度変化があった後には、CPU
320は、両方のセンサの検出結果に基づいて、基準電
圧を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式複写機
やプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、当該画像形
成装置に用いられる二成分現像方式の現像器におけるト
ナー濃度制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】磁性キャリア(以下、単に「キャリア」
と言う。)とトナーとからなる現像剤を使用する二成分
現像方式の現像器においては、現像によりトナーが消費
され、現像器内のキャリアとトナーとの混合比率が変化
する。現像剤に占めるトナーの割合(以下、「トナー濃
度」という。)が低くなると画像濃度が低下し、逆にト
ナー濃度が高くなると地肌汚れ等が発生するといった不
具合が生じる。
【0003】このため、トナー消費によるトナー濃度の
低下を検出し、消費される量に応じた分だけトナーを補
給する必要がある。トナー濃度を検出するため、一定体
積当たりの現像剤の透磁率を測定することによりトナー
濃度の検出を行う透磁率検出型のトナー濃度センサが用
いられている。
【0004】また、現像剤は周囲の湿度に応じてその含
湿率が変化する(以下、ある湿度において、現像剤の含
湿率が平衡状態にあるとき、その湿度を当該含湿率の
「等価湿度」と言うこととする。)。トナーとキャリア
の摩擦帯電を利用している二成分現像剤では、含湿率が
低下すると帯電量が増加して、キャリア・キャリア間、
トナー・トナー間の反発力が大きくなり、嵩(かさ)密
度が低下する一方、含湿率が高くなると、その逆に嵩密
度が高くなる。即ち、一定体積当たりの現像剤の量が変
化するため、透磁率検出型のトナー濃度センサでは、現
実には同じトナー濃度であっても湿度の変動により検出
結果が異なり、正確な濃度検出が行えない場合がある。
そこで、複写機内に設置された湿度センサの検出結果に
基づいて、上記トナー濃度センサの検出結果を補正して
用いることにより、適正なトナー補給量を決定する方法
が考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法によっても、複写機周辺の湿度が急激に変化した場
合には、なお適正なトナー補給量が得られないといった
問題が生じる。これは、急激な湿度変化に対しては、現
像剤の含湿率の変化が遅れることに起因する。例えば、
梅雨時の高湿下で一晩程度放置した翌朝に、エアコンを
作動させて複写機が設置されている室内を除湿し、当該
複写機を使用する場合を考える。
【0006】この場合、複写機周辺の湿度は急激に低下
し、複写機内に設置されている湿度センサもこの低湿状
態を検出するが、現像剤の含湿率は、すぐには下がら
ず、徐々に低下することになる。したがって、現像剤の
含湿率は未だ高いままであるにもかかわらず、トナー濃
度の検出結果は含湿率が低いものとして補正されるた
め、過補給となるようなトナー補給量に決定されてしま
う。その結果、トナーが必要以上に補給され、地肌汚れ
等を引き起こしてしまう。
【0007】本発明は、上記課題に鑑み、急激な湿度変
動の後に使用した場合でも、適切なトナー濃度の制御が
行える画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置は、現像器内の現像剤中
のトナー濃度をトナー濃度検出手段で検出し、検出濃度
を基準濃度と比較し、その結果に基づいてトナー補給手
段により現像器内へトナー補給を行う画像形成装置であ
って、前記現像器設置環境における湿度を検出する第1
の湿度センサと、同じく前記環境における湿度を検出す
る湿度センサであって、周囲の湿度変化に対する応答性
が第1の湿度センサよりも低い第2の湿度センサと、第
1の湿度センサと第2の湿度センサの両方の検出結果に
基づいて、前記検出濃度と基準濃度との相対関係を補正
する補正手段とを備え、前記トナー補給手段は、補正後
の相対関係に基づいてトナーを補給することを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。図1に、本実施の形態に係る
デジタルカラー複写機(以下、単に「複写機」という)
の概略構成図を示す。この複写機は転写ベルトに沿って
配置された複数の画像形成ユニットにより形成されるト
ナー画像を多重転写することによりカラー画像を形成す
るいわゆるタンデム型の複写機である。
【0010】この複写機は、原稿画像を読み取るイメー
ジリーダー部100とイメージリーダー部100で読み
取った画像を記録シート上に再現するプリンタ部200
とに大きく分けることができる。イメージリーダー部1
00は、プラテンガラス21上の原稿を走査してR、
G、Bの電気信号として読み取るスキャナ22、これに
より得られた電気信号に対し階調データへの変換などの
処理を行う読取信号処理部28よりなる。スキャナ22
は、原稿読み取りに際してモータ27により駆動されて
矢印Aの方向へ移動し、プラテンガラス21上の原稿を
露光ランプ23により照射しながら走査する。当該照射
光の原稿面からの反射光はロッドレンズアレー24で集
光され、密着型のCCDカラーイメージセンサ25によ
り光電変換されて、R、G、Bの3色の電気信号とな
る。読取信号処理部28は、この電気信号をイエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の8ビット階調データに変換する。
【0011】プリンタ部200は、プリンタ制御部20
1、レーザー光学系30、作像系40、搬送系50で構
成される。読取信号処理部28から出力される信号に基
づきプリンタ制御部201で各色の階調データごとにレ
ーザーダイオード駆動信号を生成し、それぞれの駆動信
号によりレーザー光学系30の対応するプリンタヘッド
3C〜3Kのレーザーダイオードを発光させる。これに
より発生するレーザービームが回転駆動される感光体ド
ラム1C〜1Kを露光走査する。
【0012】感光体ドラム1C〜1Kは帯電チャージャ
ー2C〜2Kにより一様に帯電されており、上記した露
光走査により静電潜像が形成され、現像器4C〜4Kが
それぞれシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色
トナーにより各感光体ドラム1C〜1Kの静電潜像を現
像する。一方、用紙カセット13もしくは14から給紙
された記録シートが、駆動ローラ11,従動ローラ12
により張架されて定速で走行駆動される転写ベルト10
により搬送され、上記各感光体ドラム1C〜1Kに形成
された各色のトナー像が、転写ブラシ5C〜5Kからの
転写電界を受けて、上記記録シート上に重ね合わせるよ
うにして順次転写されていく。トナー像が転写された記
録シートは転写ベルト10から分離され、定着器15に
より定着され、その後、記録シートは排紙トレイ16へ
と排出される。
【0013】各現像器4C〜4Kは、二成分現像剤方式
のものであって、取り扱うトナーの色が異なる点を除い
て、全て同じ構成をしている。したがって、ここでは、
代表として、現像器4Cを例にとって説明する。図2
は、現像器4Cの概略構成とトナー濃度の制御系とを示
す図である。同図に示すように現像器4Cは、トナーを
収納するトナー補給ホッパー41Cと、このホッパー内
のトナーを下方の攪拌室46Cに補給するためのトナー
補給ローラ42Cと、攪拌室内の現像剤(キャリアとト
ナー)を攪拌してトナーとキャリアを摩擦帯電させる2
個の攪拌ローラ43Cと、攪拌された現像剤を感光体ド
ラム1Cに供給するための現像ローラ44Cとからな
る。この現像ローラ44Cには、アルミ製の現像スリー
ブにマグネットローラを内挿して、現像スリーブのみを
回転させる公知のものが使用される。
【0014】これらの攪拌ローラ43Cおよび現像ロー
ラ44Cは、原則として画像形成時に、後述するCPU
320の指示で、図示しない駆動装置により回転駆動さ
れる。トナー濃度制御系は、磁気センサ45C、基準電
圧発生部310C、コンパレータ330C、トナー補給
ローラ駆動部340C、トナー補給モータ350C、N
湿度センサ360、L湿度センサ370、ROM38
0、RAM390およびCPU320で構成されてい
る。
【0015】磁気センサ45Cは、右側の攪拌ローラ4
3Cの右下方に取り付けられており、攪拌室46C内の
現像剤のトナー濃度を電圧(以下、この電圧を「濃度検
知電圧」と言う。)の形で検出する。トナー濃度が低い
ほど、即ち、現像剤の一定体積に占めるキャリアの量が
多いほど、濃度検知電圧は高くなり、逆に、トナー濃度
が高い程、即ち、現像剤の一定体積に占めるキャリアの
量が少ない程、濃度検知電圧は低くなる。
【0016】基準電圧発生部310Cは、濃度検知電圧
と比較されるべき基準電圧を発生させる。当該基準電圧
は、後述するように、攪拌室46C内の現像剤のトナー
の基準濃度を表わすものである。なお、当該基準電圧
は、CPU320からの電圧設定信号により可変に制御
されるが、これについては後述する。コンパレータ33
0Cは、濃度検知電圧と基準電圧とを比較し、基準電圧
より濃度検知電圧が高い場合に限り、トナー補給ローラ
駆動部340Cに対し、補給指示信号を出力する。
【0017】トナー補給ローラ駆動部340は、攪拌ロ
ーラ43Cが駆動されており、且つ補給指示信号を受け
ている間、トナー補給ローラ42Cの回転駆動源である
トナー補給モータ350Cを駆動する。以上の説明から
分かるように、磁気センサ45Cの濃度検知電圧が基準
電圧よりも高い場合(トナー濃度が基準濃度よりも低い
場合)に、トナー補給モータ350Cが駆動され、トナ
ー補給ローラ42Cによって攪拌室46Cへトナーが補
給される。トナー補給によって攪拌室46C内のトナー
濃度が上昇し、基準濃度以上になると、即ち、濃度検知
電圧が基準電圧以下になると、トナー補給モータ350
Cは停止され、攪拌室46Cへのトナーの補給が停止さ
れる。これにより、攪拌室46C内の現像剤のトナー濃
度は、基準濃度を中心にしてほぼ一定に保たれることに
なる。
【0018】N湿度センサ360,L湿度センサ370
は、共に、複写機の筐体内、即ち、現像器4C〜4Kが
設置されているのと同じ空間に設けられており、当該空
間における湿度を検出し、CPU320へ出力する。N
湿度センサ360は、一般的に使用される湿度センサで
あり、周囲の湿度変化に対する応答性に優れたもの、即
ち、その時々の周囲の湿度を正確に検出するタイプのも
のが用いられる。
【0019】L湿度センサ370には、周囲の湿度変化
に対する応答性がN湿度センサ360よりも低いものが
用いられる。図3に、L湿度センサ370の概略構成を
示す。本図に示すように、L湿度センサ370は、本体
371、感湿面被覆材372およびこれらを収納するた
めの上カバー373、下カバー374で構成されてい
る。L湿度センサ370は、感湿面被覆材372を有す
る以外は、N湿度センサ360と同じ構成である。即
ち、L湿度センサ370は、N湿度センサ360に感湿
面被覆材372を付加したものである。
【0020】この感湿面被覆材372は、発泡ウレタン
やフェルト等の材料で作られる。図3に示すように、感
湿面被覆材372で本体371の感湿面371aの少な
くとも前面(この例では前面及び背面の両方)を覆うこ
とで、通気性を阻害し、周囲の湿度変化に対する応答性
を鈍らせている。この応答特性は、放置状態の現像剤が
示す特性とほぼ同じになるように、使用する材質の種類
(発泡ウレタンの種類、フェルトの種類)やその厚み等
が調整されている。現像剤が示す特性とは、周囲の湿度
変化に対して示される含湿率(等価湿度)の変化の様子
をいう。現像剤の等価湿度は、周囲の湿度に応じて変化
するが、急激な湿度変化に対しては、すぐには追従せず
に、変化後の湿度に対応した等価湿度になるまでに時間
のずれが生じる。現像剤が攪拌ローラ43Cで攪拌され
る場合には、現像剤が周囲の空気と触れる機会が多くな
る分、この時間のずれは小さくなるのであるが、攪拌さ
れずに放置されている場合には、このずれが最も大きく
なる。したがって、このL湿度センサ370の検出結果
によって、急激な湿度変化があった後でも、放置状態の
現像剤の等価湿度を知ることができる。
【0021】ここで、現像剤周囲の湿度と等価湿度との
間に差が生じた場合に、現像剤の等価湿度が周囲の湿度
と同じ(平衡状態)になろうとすることを「調湿」とい
うことする。また、これら二つの湿度センサの検出結果
の差から、その検出時点以前に、急激な湿度変化があっ
たかどうかの判断ができる。
【0022】CPU320は、N湿度センサ360の検
出結果、N湿度センサ360及びL湿度センサ370両
方の検出結果、のうちのいずれかに基づいて、前記基準
電圧発生部310Cの発生する基準電圧を変化させるべ
く、電圧設定信号を出力する。CPU320は、後述す
るように二つの湿度センサの出力に差が無いときに、N
湿度センサ360の出力結果を利用して電圧設定信号を
決定するのであるが、このときの決定の仕方について説
明する。
【0023】CPU320は、N湿度センサ360の検
出結果が高湿状態を示す程、基準電圧が高くなるような
電圧設定信号を基準電圧発生部310に出力する。現像
器4C周囲が高湿であり、現像剤の含湿率が高いと、
「従来の技術」の項で説明したように、現像剤の嵩密度
が高くなる。現像剤の嵩密度が高くなるとトナー濃度に
変化がなくても、磁気センサ45Cの発生する濃度検知
電圧が高くなる。即ち、磁気センサ45Cは、現実より
もトナー濃度を低めに検出してしまうことになる。した
がって、トナーが過補給とならないように、その分、基
準電圧を上げるのである。逆の理由から、CPU320
は、N湿度センサ360の検出結果が低湿状態を示す
程、基準電圧が低くなるような電圧設定信号を基準電圧
発生部310に出力する。
【0024】ここで、以下、電圧設定信号を決定するた
めに用いられるデータを「参照データ」ということにす
る。上記の例では、N湿度センサ360の出力値を参照
データに用いている。参照データと電圧設定信号の値と
が対応付けられたテーブル(不図示)が、ROM380
に格納されており、CPU320は、当該テーブルに基
づいて、参照データから電圧設定信号(値)を決定す
る。
【0025】ROM380は、上記テーブルの他に、参
照データに何を用いるかを決定するためのプログラム
(参照データ決定ルーチン)等を格納している。RAM
390は、ROM380に格納されているプログラムを
実行する際のワークエリアとなるところであり、当該プ
ログラムを実行するのに必要なデータを一時的に記憶し
ておく領域を有する。
【0026】以上の説明から分かるように、参照データ
が決定されると、ROM380内のテーブルから電圧設
定信号(値)が決まり、基準電圧発生部310Cは、電
圧設定信号(値)に対応した基準電圧を発生し、当該基
準電圧に対応したトナー濃度に制御されることとなる。
以下、参照データを決定する処理手順について、図4に
示すフローチャートを参照しながら、図5に示す具体例
も用いて説明する。図4は、参照データ決定処理を示す
フローチャートであり、図5は、ある状況を想定した場
合の、N湿度センサ360の出力値(図中の実線),L
湿度センサ370の出力値(図中の点線)及び現像器の
攪拌室内の現像剤の含湿率(図中の一点鎖線)の変化の
様子を示す図である。図5に示すある状況とは、梅雨時
のような高湿状態で一晩経った後、エアコンを起動し、
複写機を使用するといった状況である。
【0027】なお、図5の横軸は時間を、縦軸は、湿度
センサの出力に対応した絶対湿度を示している。また、
現像剤の含湿率は、対応する等価湿度をプロットしてい
る。図4において、先ず、現像器が起動されると(ステ
ップS1でYes)、フラグFをチェックする。このフ
ラグFは、0,1,2の何れかの値に設定されるもので
あり、複写機の電源投入時の初期設定において、0にセ
ットされる。
【0028】このフラグFが0の場合は(ステップS2
でYes)、ステップS3へ進み、N湿度センサ360
とL湿度センサ370の出力値の差の絶対値が許容値以
下か否かを判断する。許容値とは、湿度の急激な変化の
有無を判断するための基準となる値であって、予めRO
M380に格納されている。即ち、N湿度センサ360
とL湿度センサ370の出力値の差の絶対値が許容値よ
りも大きい場合は、当該検出時以前に湿度の急激な変化
があったと判断でき、以下の場合は、当該検出時以前に
湿度の急激な変化はなかったと判断できる。
【0029】ステップS3で両湿度センサの出力値の差
の絶対値が許容値以下であった場合には、ステップS4
へ進み、参照データとしてN湿度センサ360の出力値
を用いる。例えば、図5において、仮に、エアコンがオ
ンされる迄に現像器が起動された(コピーが実行され
た)ような場合である。現像器が起動されている間(ス
テップS5でNo)、参照データにN湿度センサ360
の出力値が用いられ、現像器が停止されると(ステップ
S5でYes)、リターンする。
【0030】一方、ステップS3で、両湿度センサの出
力値の差の絶対値が許容値を越えていると判断した場合
には、フラグFを1にセットし(ステップS6)、CP
U320の内部タイマをリセット後スタートさせ(ステ
ップS7)、参照データとして、次に示す基本式による
演算結果を用いる(ステップS8)。 R=(L−N)×(T−t)/T+N … (1) 上式において、 L:L湿度センサ370の出力値 N:N湿度センサ360の出力値 T:要調湿時間 t:現像器起動時(ステップS1でYes)からの経過
時間 である。ここで、要調湿時間とは、攪拌室46C内の現
像剤の含湿率(等価湿度)が周囲の湿度と平衡していな
い状態から、攪拌ローラ43Cで攪拌し続けた場合に、
平衡状態になるまでに要する時間をいう。要調湿時間
は、現像剤の等価湿度と周囲の湿度との差で定まり、実
験によって求め得るものである。実験結果として、要調
湿時間を等価湿度と周囲の湿度との差の関数として表わ
した式(以下、この式を「調湿時間算出式」と呼ぶ。)
がROM380に格納されている。
【0031】式(1)が用いられるのは、図5において、
現像器の起動がb点でなされたような場合である。即
ち、エアコンの使用により、現像器周囲の湿度(N湿度
センサ360の検出値)と現像剤の等価湿度(b点で
は、L湿度センサ370の検出値)との間に相当な差が
生じてしまった後、初めて現像器が起動されたような場
合である。このとき、式(1)で用いる要調湿時間は、b
点のL湿度センサ370の出力値LbとN湿度センサ3
60の出力値Nbとの差からROM380内の調湿時間
算出式によって求められる。なお、以下、各時点(a,
b,…)における各種値を表わす場合は、上記のよう
に、各時点を表わすアルファベットの小文字を添え字と
して使用する。
【0032】したがって、この場合、ステップS8(図
4)で用いられる基本式は次のようになる。 R=(L−N)×(Tb−t)/Tb+N … (2) 図4に戻り、次に現像器が停止される迄(ステップS1
0でYes)、式(2)の算出値を参照データして用い
る。現像器が停止される迄に、N湿度センサ360の出
力値と式(2)の算出値との差の絶対値が許容値以下にな
った場合には(ステップS9でYes)、フラグFを2
にセットした上で(ステップS11)ステップS4に進
み、参照データをN湿度センサ360の出力値に切り換
える。N湿度センサ360の出力値が現像剤の等価湿度
を表わすような状態になったと考えられるからである。
【0033】一方、N湿度センサ360の出力値と式
(2)の算出値との差の絶対値が許容値以下になる前に現
像器が停止された場合には、ステップS12に進み、ス
テップS8で用いた要調湿時間と現像器が起動されてか
ら停止される迄の時間(運転時間)とをRAM390に
記憶し(ステップS12)、リターンする。例えば、図
5に示すc点で現像器が停止されたとすると、要調湿時
間Tbとb〜c区間IIの運転時間tIIとを記憶する。ロ
ーマ数字が付されている区間の運転時間は、tに当該ロ
ーマ数字を添えて表わすものとする。
【0034】図4に戻り、ステップS2でフラグFが0
にセットされていないと判断された場合、即ち、急激な
湿度変化の後の2回目以降の現像器の起動の場合は、ス
テップS13に進む。例えば、図5において、d点で現
像器を起動するような場合である。図4に戻り、ステッ
プS13で、フラグFが2にセットされているか否かを
判断し、2にセットされている場合は、ステップS4へ
進む。例えば、ステップS11でフラグFを2にセット
していた場合等である。
【0035】一方、フラグFが2にセットされていない
場合は、ステップS14へ進み、CPU320の内部タ
イマをリセット後スタートさせ、参照データとして、次
に示す補正式による演算結果を用いる(ステップS1
5)。 H=(L−N)×(T−tα)/T+N … (3) 上式(3)において、 tα=t+T×(前回の運転時間/前回の要調湿時間) … (4) である。
【0036】基本式(1)の場合と異なり、調湿時間Tか
ら経過時間tのみを引くのではなく、式(4)右辺の第2
項をも引くこととしたのは、前回の現像器の運転(攪拌
ローラ43Cによる攪拌)によって、仮にそのまま放置
していたとした場合よりも現像剤の調湿が進んでいる分
を考慮するためである。例えば、図5において、d点で
現像器を起動するような場合の補正式は次のようにな
る。
【0037】 H=(L−N)×{Td−(t+Td×(tII/Tb))}/Td+N … (5) なお、Tdは、d点におけるL湿度センサ370の出力
値LdとN湿度センサ360の出力値Ndとの差から、調
湿時間算出式によって求めたものである。図4に戻り、
次に現像器が停止される迄(ステップS17でYe
s)、式(5)の算出値を参照データして用いる。現像器
が停止される迄に、N湿度センサ360の出力値と式
(5)の算出値との差の絶対値が許容値以下になった場合
には(ステップS16でYes)、フラグFを2にセッ
トした上で(ステップS18)ステップS4に進み、参
照データをN湿度センサ360の出力値に切り換える。
N湿度センサ360の出力値が現像剤の等価湿度を表わ
すような状態になったと考えられるからである。
【0038】一方、N湿度センサ360の出力値と式
(5)の算出値との差の絶対値が許容値以下になる前に現
像器が停止された場合には、ステップS19に進み、ス
テップS15で用いた要調湿時間と現像器が停止された
時点のtαの値とをRAM390に記憶し(ステップS
19)、リターンする。例えば、図5に示すe点で現像
器が停止されたとすると、要調湿時間Tdとtαe(=t
IV+Td×(tII/Tb))とを記憶する。
【0039】以降、現像器が起動された場合、即ち、湿
度が急激に変化した後の3回目以降の起動の場合には、 tα=t+T×(前回停止時のtα/前回の要調湿時間) … (6) とし、補正式(3)による算出値を参照データとして用い
る。以上説明したように、本実施の形態によれば、急激
な湿度変化のあった後には、応答性の良いN湿度センサ
360と放置状態の現像剤の湿度に対する特性に近似さ
せた応答特性を有するL湿度センサ370の両方の検出
結果に基づいて基準電圧(基準濃度)が変更されるの
で、トナー補給の過不足が生じにくく、現像器内のトナ
ー濃度がほぼ一定に保持されることとなる。
【0040】なお、上記実施の形態では、補正式(3)に
用いるtαを(4)式のように定義したが、これに限らず
例えば、次式のようにしてもよい。 tα=t+T×〔{(前回停止時のL湿度センサ370の出力値) −(前回停止時の基本式の算出値)} /{(前回停止時のL湿度センサ370の出力値) −(前回停止時のN湿度センサ360の出力値)}〕 … (7) この場合、式(5)に対応する式は、次式のようになる。
【0041】 H=(L−N)×〔Td−{t+Td×((Lc−Rc)/(Lc−Nc))}〕/ Td+N … (8) また、上記実施の形態では、図2で説明したように、磁
気センサ45Cの検出結果をコンパレータ330Cに入
力し、これと比較される基準電圧を変化させることとし
たが、これに限らず、例えば、以下のようにしてもよ
い。基準電圧は変化させることなく一定に保持すること
とする。そして、磁気センサ45Cの検出結果をCPU
320に入力し、当該検出結果をN湿度センサ360と
L湿度センサ370の両方検出結果に基づいて補正した
上で、当該補正値をコンパレータ330Cへ入力する。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置によれば、第1の湿度センサと第1の湿度セン
サよりも応答性の低い第2の湿度センサの両方の検出結
果に基づいて、トナー濃度検出手段の検出濃度と基準濃
度の相対関係が補正され、補正後の相対関係に基づいて
トナーが補給されるので、急激な湿度変化があった後で
も、トナー補給の過不足が生じにくく、現像器内のトナ
ー濃度がほぼ一定に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型フルカラ
ー複写機全体の概略構成を示す図である。
【図2】上記複写機における、現像器及びトナー濃度制
御系の概略構成を示す図である。
【図3】上記複写機内に設けられるL湿度センサの概略
構成を示す図である。
【図4】参照データ決定処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】N湿度センサの出力値,L湿度センサの出力値
及び現像器内の現像剤の等価湿度の変化の様子の一例を
示す図である。
【符号の説明】
4C,4M,4Y,4K 現像器 42 トナー補給ローラ 45 磁気センサ 310 基準電圧発生部 320 CPU 330 コンパレータ 340 トナー補給ローラ駆動部 350 トナー補給モータ 360 N湿度センサ 370 L湿度センサ 380 ROM 390 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA04 DA10 DA14 DA32 DE03 DE04 EA06 ED10 EF06 EF09 GA32 GB17 2H077 AB01 AB18 DA03 DA10 DA18 DA42 DA51 DA52 DA86 DA87 DB01 DB10 DB22 EA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像器内の現像剤中のトナー濃度をトナ
    ー濃度検出手段で検出し、検出濃度を基準濃度と比較
    し、その結果に基づいてトナー補給手段により現像器内
    へトナー補給を行う画像形成装置であって、 前記現像器設置環境における湿度を検出する第1の湿度
    センサと、 同じく前記環境における湿度を検出する湿度センサであ
    って、周囲の湿度変化に対する応答性が第1の湿度セン
    サよりも低い第2の湿度センサと、 第1の湿度センサと第2の湿度センサの両方の検出結果
    に基づいて、前記検出濃度と基準濃度との相対関係を補
    正する補正手段とを備え、 前記トナー補給手段は、補正後の相対関係に基づいてト
    ナーを補給することを特徴とする画像形成装置。
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