JP5173457B2 - 定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム - Google Patents
定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5173457B2 JP5173457B2 JP2008017452A JP2008017452A JP5173457B2 JP 5173457 B2 JP5173457 B2 JP 5173457B2 JP 2008017452 A JP2008017452 A JP 2008017452A JP 2008017452 A JP2008017452 A JP 2008017452A JP 5173457 B2 JP5173457 B2 JP 5173457B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- release layer
- layer
- film
- fixing film
- recording material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
Description
基層と、前記基層の外側に形成されたゴム層と、前記ゴム層の外側に形成された表層と、を有するフィルムと、
前記フィルムに接触する加圧部材と、
を備え、前記フィルムと前記加圧部材とが接触するニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱しトナー像を記録材に定着する定着装置において、
前記表層は総面積が前記表層の表面積の1%以上40%以下を占める多数の穴を有し、前記表層上の電荷が前記穴から前記弾性層及び前記基層を介して電気的接地に至る導電経路が形成されていることを特徴とする。
基層と、前記基層の外側に形成されたゴム層と、前記ゴム層の外側に形成された表層と、を有するフィルムであって、ニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱しトナー像を記録材に定着する定着装置で用いられるフィルムにおいて、
前記表層は総面積が前記表層の表面積の1%以上40%以下を占める多数の穴を有し、前記弾性層及び前記基層は、前記表層上の電荷が前記穴を介して電気的接地に至る導電経路の一部を形成していることを特徴とする。
(1)画像形成装置例
図11は本発明に係る加熱用回転体を具備する像加熱装置を加熱定着装置として搭載できる画像形成装置の一例の構成模型図である。この画像形成装置は電子写真方式のレーザープリンタであって、ホストコンピュータ等の外部装置(不図示)より入力する画像情報に応じた画像を記録材に形成する。
以下の説明において、加熱定着装置及び加熱定着装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。また長手方向とは後述する加熱用回転体の回転方向に直交する方向でもある。短手方向とは、記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。幅とは短手方向の寸法である。また、記録材に関し、幅方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。
定着フィルム10は、耐熱性と可撓性を有する材料によりエンドレスに形成されている基層11と、その基層11の外周面上に設けられているシリコーンゴムなどの弾性層12と、その弾性層12の外周面上に設けられている離型性層(表層)13と、を有する。
ヒータホルダー41は、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により横断面半円形状樋型に形成されている。このヒータホルダー41は、熱伝導率が低いほどヒータ30により定着フィルム10内面を加熱するときの熱効率が高くなる。よってヒータホルダー41を形成する耐熱性樹脂中に中空のフィラー、例えばガラスバルーン、シリカバルーン等を内包してあっても良い。ヒータホルダー41の下面(加圧ローラ20側の面)には、ヒータホルダー41の長手方向に沿って凹溝41aが設けられている。そしてこの凹溝41aからヒータ30の後述する保護摺動層34が露出するように凹溝41aによりヒータ30の基板31を保持している。そしてそのヒータホルダー41の外周には定着フィルム10がルーズに外嵌されている。定着フィルム10が外嵌されたヒータホルダー41は、ヒータホルダー41の長手方向両端部が装置フレーム(不図示)に保持されている。
加圧ローラ20は、芯軸部23と、その芯軸部23の外周面上に設けられている弾性層22と、を有する。
図6はヒータ30の一例の構成模型図である。
加圧ステー42は剛性を有する金属等の材料により横断面下向きU字形状に形成してある。この加圧ステー42は、定着フィルム10の内側においてヒータホルダー41の上面(加圧ローラ20と反対側の面)の短手方向中央に配置されている。そして加圧ステー42は、加圧ステー42の長手方向両端部を加圧ばね等の加圧手段により加圧ローラ20の軸線に向けて付勢することによってヒータ30の基板31の表面を定着フィルム10を介して加圧ローラ20表面に加圧している。これにより加圧ローラ20の弾性層22が基板31に沿って弾性変形する。これによって加圧ローラ20表面と定着フィルム10表面との間にトナー像Tの加熱定着に必要な所定幅のニップ部(定着ニップ部)Fが形成される。
制御手段としての回転駆動・温調制御部43は、プリント指令に応じて所定の回転駆動制御シーケンスを実行し、駆動源であるモータMを駆動して加圧ローラ20の芯軸部23の長手方向端部に設けられている駆動ギアGを回転させる。これにより加圧ローラ20は所定の周速度(プロセススピード)で矢印方向へ回転する。その際、ニップ部Fにおける加圧ローラ20表面と定着フィルム10表面との摩擦力によって定着フィルム10に加圧ローラ20の回転方向とは逆向きに回転する回転力が作用する。これにより、定着フィルム10は、定着フィルム10内面がヒータ30の保護摺動層34に接触しながらヒータホルダー41の外周を加圧ローラ20と略同じ周速度で矢印方向へ従動回転する。
本実施例では、上述したように定着フィルム10の弾性層12の外周面上に、PFAの離型層13をコーティングさせている。そしてその離型層13表面の全域には離型層13の厚み方向に無数の穴13hが開いているが、この無数の穴13hの平均径(=平均開口径)が定着フィルム10表面の離型性に影響を与えている。図5の(b)に示すように、穴13hの開口径がトナーtの粒径よりも大き過ぎると、穴13hにトナーtや紙紛が詰まりやすくなり、これを基点にトナーtや紙紛などの付着が拡大し、定着フィルム10表面が汚れる原因になりやすい。穴13hの開口径がトナーtの粒径よりも小さければ、穴13hにトナーtが詰まることも無いため、定着フィルム10表面の汚れの基点になることもない。そのため離型層13表面の無数の穴13hの平均開口径はトナーtの粒径よりも小さいことが必要である。以下、離型層13表面の無数の穴13hの平均開口径を「離型層13表面の平均開口径」と記す。
μ+σ≦r(<20%)
この式は、離型層13表面の平均開口径μに離型層13表面の開口径の標準偏差σを足した値が、トナー分級の粒径閾値r(<20%)よりも小さい、又は等しいことを表している。本実施例の離型層13表面の開口径は、正規分布であるため、離型層13表面の平均開口径μより±σの領域内には、開口径の67%が存在する。つまりμ+σよりも大きい開口径は、(100−67)/2=16.5%存在する。またトナー分級の粒径閾値r(<20%)よりも小さいトナーは20%存在する。
これより、離型層13の弾性層12側がGNDとすると離型層13の表面側の電位Vは次式となる。
上記の式より表面電位Vは離型層13の膜厚dに比例するため、離型層13のうち窪んでいる個所は、ある電荷量を帯電しても、窪んでいない個所よりも電位は低く抑えられている。
加熱定着装置の他の例を説明する。
実施例1、2のフィルム加熱方式の加熱定着装置62は、エンドレスベルト状のフィルムをテンションを与えて懸回張設し、これを回転駆動させる装置構成にすることもできる。また、ロール巻にした長尺の有端フィルムを用い、これを張り出し軸側から加熱体を経由させて巻き取り軸側へ所定の速度で走行させるように装置構成することもできる。
Claims (7)
- 基層と、前記基層の外側に形成されたゴム層と、前記ゴム層の外側に形成された表層と、を有するフィルムと、
前記フィルムに接触する加圧部材と、
を備え、前記フィルムと前記加圧部材とが接触するニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱しトナー像を記録材に定着する定着装置において、
前記表層は総面積が前記表層の表面積の1%以上40%以下を占める多数の穴を有し、前記表層上の電荷が前記穴から前記弾性層及び前記基層を介して電気的接地に至る導電経路が形成されていることを特徴とする定着装置。 - 前記表層は、導電材料を含有しないフッ素樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記基層は金属で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内面に接触するヒータを有し、前記ヒータは前記フィルムを介して前記加圧部材と共に前記ニップ部を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の定着装置。
- 基層と、前記基層の外側に形成されたゴム層と、前記ゴム層の外側に形成された表層と、を有するフィルムであって、ニップ部でトナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱しトナー像を記録材に定着する定着装置で用いられるフィルムにおいて、
前記表層は総面積が前記表層の表面積の1%以上40%以下を占める多数の穴を有し、前記弾性層及び前記基層は、前記表層上の電荷が前記穴を介して電気的接地に至る導電経路の一部を形成していることを特徴とするフィルム。 - 前記表層は、導電材料を含有しないフッ素樹脂で形成されていることを特徴とする請求項5に記載のフィルム。
- 前記基層は金属で形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008017452A JP5173457B2 (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008017452A JP5173457B2 (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009180785A JP2009180785A (ja) | 2009-08-13 |
JP5173457B2 true JP5173457B2 (ja) | 2013-04-03 |
Family
ID=41034837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008017452A Active JP5173457B2 (ja) | 2008-01-29 | 2008-01-29 | 定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5173457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108681222A (zh) * | 2017-03-28 | 2018-10-19 | 佳能株式会社 | 电子照相用可旋转加压构件及其制造方法和定影装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5304188B2 (ja) * | 2008-11-11 | 2013-10-02 | コニカミノルタ株式会社 | 定着装置用ローラおよび定着装置および画像形成装置 |
JP5456521B2 (ja) | 2010-03-08 | 2014-04-02 | 住友電気工業株式会社 | 定着用ベルト |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6431182A (en) * | 1987-07-27 | 1989-02-01 | Minolta Camera Kk | Nonadhesive elastic body roller for fixation |
JPH02103078A (ja) * | 1988-10-12 | 1990-04-16 | Tokyo Silicone Kk | 定着ローラー |
JPH08241005A (ja) * | 1995-03-03 | 1996-09-17 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JPH0980942A (ja) * | 1995-09-08 | 1997-03-28 | Canon Inc | 定着ベルトおよび加熱定着装置 |
JP2005258001A (ja) * | 2004-03-11 | 2005-09-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2006227158A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
-
2008
- 2008-01-29 JP JP2008017452A patent/JP5173457B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108681222A (zh) * | 2017-03-28 | 2018-10-19 | 佳能株式会社 | 电子照相用可旋转加压构件及其制造方法和定影装置 |
CN108681222B (zh) * | 2017-03-28 | 2021-05-25 | 佳能株式会社 | 电子照相用可旋转加压构件及其制造方法和定影装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009180785A (ja) | 2009-08-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8532554B2 (en) | Fixing device and flexible sleeve used in the fixing device | |
US8712303B2 (en) | Image heating device | |
US9329535B2 (en) | Image heating apparatus | |
US10114337B2 (en) | Fixing device and image-forming apparatus | |
JP5153263B2 (ja) | 定着装置 | |
US9442437B2 (en) | Image forming apparatus changing target temperature of heating member or interval between preceding and subsequent recording material in accordance with ratio of toner image area in predetermined region to predetermined region area | |
JP2009053507A5 (ja) | ||
JP5403894B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5173457B2 (ja) | 定着装置、及びその定着装置で用いられるフィルム | |
JPH1184915A (ja) | 画像形成装置 | |
US9442443B2 (en) | Roller having core with an elastic layer including tapered portion and fixing apparatus with such roller | |
JP5196804B2 (ja) | 像加熱装置 | |
CN110955135B (zh) | 定影装置和图像形成设备 | |
JP2023069406A (ja) | ベルト駆動装置、加熱装置、定着装置及び画像形成装置 | |
JP6415044B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012118408A (ja) | 画像形成装置 | |
WO2005031472A1 (ja) | 定着方法、定着装置および画像形成装置 | |
JP6801067B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
US20240045357A1 (en) | Fixing apparatus and image forming apparatus | |
JP2012133034A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3984901B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2010113123A (ja) | 像加熱装置及びその像加熱装置に用いられるヒータ | |
JP2003076183A (ja) | 加熱定着装置 | |
JP2019128563A (ja) | 像加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2002351246A (ja) | 加熱定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120911 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121204 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121227 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5173457 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111 Year of fee payment: 3 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03 |