JP5172561B2 - 折り畳み椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、高齢者、特に女性の高齢者に多い円背症(脊柱後湾症)の人などに適した折り畳み椅子に関するものである。
高齢者や身障者が使用する折り畳み椅子は、既に提供されている(例えば、特許文献1参照。)。このような椅子は、高齢者等が浴室内でシャワーを浴びる等の介護の際に、非常に有用である。
また、上記の椅子は、着座した者の姿勢を安定させるべく、背もたれが設けられていることが一般的である。このように背もたれが設けられていると、使用者が、背もたれに体をあずけることによって、腰から上の背中部分が後ろから支持されることとなり、長い時間、安定して座り続けることができる。
特開2007−37608号公報
しかしながら、従来の折り畳み椅子を、特に女性の高齢者に多い円背症(脊柱後湾症)の人が使用すると、着座した際に、図10bに示すように、その円背の突起部が前記背もたれに接触し、これにより痛みを感じたり、その部位に炎症を起こしたりすることがあった。
一方、円背の突起部が背もたれに当たらないように座ろうとすると、図11に示すように、無理な後傾姿勢で浅く腰掛けることとなり、今度は着座位置が座面の前方寄りとなって、使用者が座面前方から滑り落ちてしまう場合があるという問題があった。かかる問題は、水を使用する浴室内で用いる場合に、特に重大な問題となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、前脚部と、後脚部と、該前脚部及び該後脚部によって下方から支持された状態で上面が座面となる座部とを備えた折り畳み椅子であって、前記座部の後脚部側には、該座部に着座した使用者の腰が当接する腰当て部が、該座面に対して上方に設けられていると共に、前記座面から前記腰当て部の上端までの鉛直高さである腰当て部高さHが、100mm≦H≦200mmとされていることを特徴とする折り畳み椅子である。
上記構成によれば、使用者の腰部を腰当て部で受けて支持することができるため、着座姿勢を安定化させることができると共に、該腰当て部は、低背に設定されるため、円背症状のある者が使用した場合でも、その円背の突起部が着座時に椅子へ接触することが避けられる。このため、本発明の折り畳み椅子は、安定な着座姿勢を保ちつつ、円背の痛みや悪化を防止することができ、快適な使用感を提供できる。
なお、上記構成にあって、前記腰当て部の前面は、後方側へ湾曲した湾曲面とされており、該湾曲面に、前記座部に着座した使用者の腰が面接触する構成とすることが望ましい。
かかる構成は、使用者の腰周りに対応して、腰当て部の前面を上記形状としたものであり、着座時においてさらに着座姿勢の安定化が図られる。
ここで、前記腰当て部は、横幅Wが、250mm≦W≦300mmとされ、湾曲深さXが、10mm≦X≦30mmとされていることが望ましい。
横幅Wが上記範囲内に設定され、湾曲深さXが上記範囲内に設定されると、円背症状である使用者の着座姿勢が最適となる。
また、前記腰当て部は、クッション材からなる構成としてもよい。
かかる構成は、使用者の腰がクッション部分に当接して支持されるため、着座姿勢が安定化すると共に、椅子への接触による痛みが低減されて、長時間の使用が可能となる。
また、これまでに述べた構成にあっては、該座部の後脚部側を後方として、該座部の後縁を掴んで持ち上げ、該座部の上面が前側となるように該座部を回動させ、さらに該前脚部と該後脚部とを互いに接近させて折り畳み、折り畳んだ状態で自立するものが望ましい。
特に円背症状を患う使用者は、高齢で介護を要する場合が多いところ、本発明は、介護者が片方の手で使用者を抱きかかえるなどして介助しつつ、他方の手で当該椅子を折り畳んで持ち運ぶなどの作業を行うことが可能となる。また、該椅子は、折り畳んだ状態で自立するため、壁に立てかけたりする必要もない。さらに、前記座部の上面は、折り畳み状態で前側に向くため、見栄えが良い。
本発明の折り畳み椅子は、使用者の腰を支持する腰当て部を備えているため、着座姿勢が安定するという効果があると共に、該腰当て部の腰当て部高さHが上記範囲に設定されているため、特に円背症状を患う使用者が使用した場合に、その円背の突起部が椅子に接触せず、使用時に痛みがないという優れた効果がある。
以下、本発明の折り畳み椅子を具体化した一実施形態を、添付図面に従って説明する。
図1等に示すように、折り畳み椅子10は、左右一対の前脚部11と、左右一対の後脚部12と、該左右一対の前脚部11及び該左右一対の後脚部12によって下方から支持される座部13とを備えている。また、該折り畳み椅子10は、前記座部13の後方に、腰当て部14を備えている。なお、該腰当て部14は、本発明の要部に係るため、後で詳述する。
図4,5に示すように、前記前脚部11の各上端部には、座側枠部16が各々後方へ向けて延長形成されている。さらに、各座側枠部16の後端部には、コの字形の腰当て枠17が、左右の各座側枠部16を繋ぐようにして、上方へ向けて延長形成されている。
なお、これまでに述べた左右一対の前脚部11、左右一対の座側枠部16、及び腰当て枠17は、1本のアルミ製パイプが屈曲形成されて構成されている。
また、図5に示すように、上記前脚部11は、前脚上部パイプ11Aと、前脚下部パイプ11Bとからなり、該前脚上部パイプ11Aには、該前脚下部パイプ11Bが摺動可能に外挿されている。そして、該前脚下部パイプ11Bを摺動させて、脚長さを調整可能としている。
更に詳述すると、該前脚上部パイプ11A内には、挿通ピン11Dが具備されており、該挿通ピン11Dは、該前脚上部パイプ11Aの内部から付勢されることによって、該前脚上部パイプ11Aの外周面上に突出している。一方、該前脚下部パイプ11Bには、複数の係止孔11Cが設けられている。かかる構成にあって、該前脚部11の長さ調節時には、該挿通ピン11Dを該前脚上部パイプ11A内に押し込みつつ、該前脚上部パイプ11Aに対して該前脚下部パイプ11Bを移動させ、該挿通ピン11Dを所定の係合孔11Cに係合させる。そうすると、該前脚下部パイプ11Bが、該前脚上部パイプ11Aに対して固定される。このような手順に基づき、係合孔11Cを適宜選択して、該前脚部11の長さを変更することができる。なお、該前脚下部パイプ11Bの下端には、ゴム製の滑り止めキャップ11Eが取り付けられており、該前脚部11が床上で滑ることを抑制している。
一方、図4,5に示すように、前記後脚部12の各上端部には、座支持枠部21が各々前方へ向けて延長形成されている。そして、図1,2,5に示すように、前記座側枠部16と、前記座支持枠部21の上縁に、板状部材からなる座部13が配設されている。該座部13は、幅360mm、奥行き300mmの寸法とされ、その上面が座面13Bとして使用される。
なお、上述の左右一対の後脚部12、及び左右一対の座支持枠部21は、1本のアルミ製パイプが屈曲形成されて構成されている。
また、図5に示すように、該後脚部12は、後脚上部パイプ12Aと、該後脚上部パイプ12Aに外挿された後脚下部パイプ12Bとを有している。該後脚上部パイプ12A内には、挿通ピン12Dが具備されており、該挿通ピン12Dは、該後脚上部パイプ12Aの内部から付勢されることによって、該後脚上部パイプ12Aの外周面上に突出している。一方、該後脚下部パイプ12Bには、複数の係止孔12Cが設けられている。そして、前脚部11と同様の構成により、該後脚部12の長さを変更することができる。
さらに、該後脚下部パイプ12Bの下端には、ゴム製の滑り止めキャップ12Eが取り付けられ、該後脚部12が床上で滑ることを抑制している。
次に、折り畳み椅子10の折り畳み機構について説明する。
図1等に示すように、左右の前脚部11の上端部間には、リンクバー18が水平に差渡されている。さらに、左右の座側枠部16の前端部間には、前側支持バー19が水平に差渡されている(図4、図5参照)。一方、上記左右の座側枠部16の後端部間には、ロックバー20が水平に差渡されている(図4、図5参照)。また、左右の該座支持枠部21の後端部間には、後側支持バー22が差渡されている(図4、図5参照)。
さらに、前記座支持枠部21の先端(前端)には、回動座13Aが枢着されている。該回動座13Aは、前記座部13の下面であって、該座部13の前後方向における中間位置に配置される。かかる構成により、前記後脚部12は、該座支持枠部21とともに、該座部13に対し、上下方向で回動自在となる。
また、該座支持枠部21と、その外側に配置されている左右の該座側枠部16とは、回動軸23により、前後方向の中間部で互いに枢着されている。その結果、後脚部12及び座支持枠部21、並びに、前脚部11及び座側枠部16は、該回動軸23を中心に、相対的に上下方向で回動自在となる。
また、該座部13の下面で前部には、リンク座13Cが設けられている。さらに、該リンク座13Cと、該前脚部11のリンクバー18との間には、リンク24が差渡されている。該リンク24は、該座部13を該座支持枠部21に対して上下方向に回動させた場合に、該座部13に連動して該前脚部11及び該座側枠部16を、該後脚部12及び該座支持枠部21に対して回動させるように機能する。
なお、本発明の折り畳み椅子10にあっては、リンクバー18を省略し、該リンク24を該座部13の前部のリンク座13Cと、該左右一対の前脚部11の上部との間に差渡してもよい。
該座部13の下面で前後方向の中間部より前側には、左右一対の前側支持座13Dが設けられている。該前側支持座13Dは、該座側枠部16の該前側支持バー19に上から当接している。これにより、該座部13が、該前側支持座13Dを介して、左右の該座側枠部16の間で該前側支持バー19上に支持される。
また該座部13の下面で前後方向の中間部より後側には、左右一対の後側支持座13Eが設けられている。該後側支持座13Eは、該座支持枠部21の該後側支持バー22に上から当接している。これにより、該座部13が、該後側支持座13Eを介して、該後側支持バー22上に支持されることとなり、左右の該座支持枠部21の上に配置される。
また、図7(a)に示すように、該座部13の後端部には、横長の開口部13Fが開口され、かつ該開口部13Fの周縁部分からなる差し渡し箇所により把手25が構成されている。さらに、該把手25よりも下方には、操作ハンドル26が設けられている。
前記操作ハンドル26は、左右一対の係合爪27と、左右の該係合爪27の先端部間(前端部間)に差渡された断面横L字状の連結棒28と、後端部間に差渡された丸棒状の掴みバー29とからなる。該操作ハンドル26において、各係合爪27の一側面(外側面)における先端部には、軸30が設けられている。該操作ハンドル26は、軸30が該座部13の後縁部下面で凹部13Fの内側に枢着されることにより、該軸30を中心に、該掴みバー29が把手25に接近又は離間するようにして上下方向へ回動できるように取り付けられている(図7(a),(b)参照)。また、該掴みバー29は、該把手25と平行で、かつ該座部13の後縁よりも後方に突出しないように配置されている。
さらに、該係合爪27の後端部上面と、該座部13の後縁部下面で凹部13Fの天面部13Gとの間には、バネ31が設けられている。該バネ31は、該掴みバー29が該把手25から離間する方向(下方向)に、該操作ハンドル26を常時付勢している。そして、該バネ31の付勢力によって付勢された該操作ハンドル26は、該係合爪27を該ロックバー20に係合させている。
ここで、該掴みバー29は、該座部13の後縁よりも後方に突出しないように配置されているため、折り畳み椅子10の使用時に、該掴みバー29に使用者の体が当たったり、タオル等が引っ掛かったり、使用時に誤って該係合爪27と該ロックバー20の係合が解除されたりすることが防止されている。
また、該係合爪27を左右一対とし、該ロックバー20の左右2箇所に係合させているため、該係合爪27による該ロックバー20の固定は確実なものとなる。
これまでに述べた構成に基づき、折り畳み椅子10は、次の手順で折り畳まれる。
折り畳み椅子10を折り畳む際には、まず片手で座部13の後縁の把手25と掴みバー29の両方を共に掴んで、座部13のロックを解除する。次に、把手25と掴みバー29の両方を掴んだまま、座部13を持ち上げると、該座部13の座面13Bが前側となるように該座部13が回動すると共に、前脚部11と後脚部12とが互いに接近し始める。このとき、折り畳み椅子10の前後方向における把手25の位置と、折り畳み椅子10の重心の位置とが若干ずれているが、前脚部11と後脚部12がそれぞれ接地したまま床上を滑って接近するので、折り畳み椅子10が傾くことはない。そして更に、座部13を持ち上げると、前脚部11と後脚部12とが接近し終わり、床から離れて折り畳み椅子10の折り畳みが完了する。
このように折り畳み椅子10が折り畳まれた状態であり、かつ座部13の把手25が掴まれて該折り畳み椅子10が持ち上げられた状態では、折り畳み椅子10の前後方向における把手25の位置と、椅子10の重心の位置とが一致するように設定されているため、椅子10は傾くことなく垂直状態を維持する。このため、折り畳み状態のままの椅子10は、再び床に静置するだけで自立する。
次に、掴みバー29の係合機構について、詳述する。
図7(b),(c)に示すように、該折り畳み椅子10の折り畳み時において、該座部13の後縁を掴むときは、該掴みバー29が該把手25と平行に配置されているため、該把手25を握り込むようにして、該把手25とともに該掴みバー29を掴むことができる。その結果、該把手25を握り込むという自然な動作でありながら、手のひら全体で力を加えて掴みバー29を動かすことができ、握力のない者、特に高齢者、身障者であっても掴みバー29の操作を楽に行うことができる。
また、上記のように該把手25とともに該掴みバー29を掴めば、該掴みバー29の移動に伴い、該バネ31の付勢力に抗して該操作ハンドル26全体が軸30を中心に上方へ回動し、該係合爪27と該ロックバー20の係合が解除される。このとき、左右の該係合爪27は、該連結棒28と該掴みバー29で繋がれているため、該掴みバー29を動かすことにより、左右の係合爪27が連動して動き、該ロックバー20に対する左右の係合爪27の係合解除操作を一度で確実に行うことができる。
さらに、図7(c)に示すように、該係合爪27と該ロックバー20の係合が解除された後、使用者は、該把手25を握り込んだまま、該座部13の後縁を掴んで持ち上げれば、リンク24により、該座部13に連動して前脚部11が後脚部12に接近するように動き、また後脚部12も前脚部11に接近するように動いて、該折り畳み椅子10が折り畳まれる。
上記折り畳み方法において、座部13の後縁を掴んで持ち上げることは、両手を使わずとも片手で行うことができる。すなわち、前脚部11及び後脚部12の動きにおいて、これら前脚部11及び後脚部12は、該座部13の後縁を掴んで持ち上げた場合、それぞれの重さにより、該座部13に吊られるようにして自然に動く。
図8,9に示すように、折り畳んだ状態の折り畳み椅子10においては、座側枠部16と座支持枠部21とが互いの前後方向の中間部でそれぞれ枢着されているため、前脚部11と後脚部12とが間を空けて前後方向に並ぶように配置される。このため、折り畳んだ状態の折り畳み椅子10は、前脚部11と後脚部12で支持させることにより、上述のように自立させることができる。
また、折り畳んだ状態の折り畳み椅子10は、該座部13の該把手25を掴んで持ち運びされる。つまり、折り畳んだ状態の該折り畳み椅子10にあっては、腰当て部14を持つ場合に比べ、該座部13の該把手25から前脚部11あるいは後脚部12の下端までの長さが短いため、前脚部11あるいは後脚部12が床につきにくい。従って、力のない者、特に高齢者、身障者であっても、前脚部11あるいは後脚部12が床につかないように持ち上げやすく、このため前脚部11あるいは後脚部12を床に引きずらせながら持ち運ぶような不具合が解消される。
また、該折り畳み椅子10は、折り畳み状態で、該座部13の座面13Bが前側となる。該座部13にあっては、その下面に回動座13A、リンク座13C、前側支持座13D、後側支持座13E、操作ハンドル26等、見映えを低下させる様々なものが配置されているが、折り畳み状態において、全て隠れることとなるため、見映えが良い。
次に、本発明の要部である腰当て部14について説明する。
本発明の特徴部分である腰当て部14(ランバーサポート)は、プラスチックのブロー成型品で構成され、前記腰当て枠17における中央の水平部分に配設されている。また、その前面14Aは、後方側へ湾曲した湾曲面とされている。これは、腰当て部14の前面14Aを着座した使用者の腰周りに対応させるためであり、該湾曲面には、着座した使用者の腰が面接触する(図10a参照)。
なお、該腰当て部14は、発泡EVAからなるクッション材料で構成されたパッド型のものとするのが望ましい。このように、腰当て部14にクッション材料を用いた場合は、着座時の痛みを抑制できる。
腰当て部14についてさらに詳述すると、該腰当て部14は、背中を避けて腰部を支持するものであり、前記座面13Bから前記腰当て部14の上端までの鉛直高さである腰当て部高さH(図1等参照)は、100mm≦H≦200mmの範囲内に設定され、好ましくは100mm≦H≦120mmの範囲内に設定される。また、該腰当て部14の横幅W(図3参照)は、250≦W≦300mmの範囲内に設定される。また、該腰当て部14の前面14Aにおいて、前端から最深部までの湾曲深さX(図3参照)は、10mm≦X≦30mmの範囲内に設定されている。さらには、該腰当て部14の前端と、該座部13の前端との水平距離L(図5参照)は、320mmとされている。
本発明の椅子10は、腰当て部高さHが上述の範囲内で設定されるため、図10(a)に示すように、円背症状のある者(身長135cmを想定)が使用した場合にあっても、円背の突起部が接触する部位がない。これに対し、図10(b)に示すように、従来構成の椅子100は、背もたれ部aに円背の突起部が当たってしまい、痛みを伴う。
さらに、本発明の折り畳み椅子10は、使用者のいわゆる座骨結節が、座面のほぼ中央に位置することとなるため、着座姿勢が適正化されて、前記症状の者でも座りやすい。一方、従来構成の椅子100は、図11に示すように、使用者が痛みを避けようと無理な後傾姿勢で座ることにもなるため、使用者が座部の前方から滑り落ちてしまうおそれがある。
なお、該腰当て部14において、横幅Wが、250mm未満であると、腰部を充分に受けることができず、着座した使用者が不安を感じる。一方、横幅Wが、300mmを超えると、腰部を受ける腰当てとして不必要な長さで無意味であり、コスト高にもつながる。また、湾曲深さXが、10mm未満であると、腰部が充分に面接触せず、使用者が左右に倒れてしまうおそれがある。一方、該湾曲深さXが、30mmを超えると、着座時に窮屈となって使用者における上半身の動きの自由度が制限される。
なお、該腰当て部14は、腰当て枠17上縁に対して固定されているが、上記腰当て部高さHの範囲内で回動自在に取り付けてもよい。腰当て部14を腰当て枠17上縁に対して回動自在に取り付けた場合、使用者の体格などに合わせて該腰当て部14の角度を調整できるという効果を奏する。
本発明の折り畳み椅子は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えばロックバーは、背もたれ枠の下端の間、又は左右の座支持枠部の後端の間に設けてもよい。
本発明は、高齢者等が使用する折り畳み椅子であって介護の際に利用されるものであるため、産業上利用可能である。
実施形態の折り畳み椅子を示す正面図。 実施形態の折り畳み椅子を示す背面図。 実施形態の折り畳み椅子を示す平面図。 実施形態の折り畳み椅子を示す底面図。 実施形態の折り畳み椅子を示す側面図。 実施形態の折り畳み椅子を示す側断面図。 (a)〜(c)は、折り畳み椅子の折り畳み時の操作を示す断面図。 折り畳まれた状態の折り畳み椅子を示す正面図。 折り畳まれた状態の折り畳み椅子を示す側面図。 使用状態を示す説明図であり、(a)は本発明の折り畳み椅子を示し、(b)は従来の折り畳み椅子を示している。 従来の折り畳み椅子を示す説明図である。
符号の説明
10 折り畳み椅子
11 前脚部
12 後脚部
13 座部
13B 座面
14 腰当て部
14A 腰当て部の前面
H 腰当て部高さ
W 横幅
X 湾曲深さ

Claims (5)

  1. 前脚部と、
    後脚部と、
    該前脚部及び該後脚部によって下方から支持された状態で上面が座面となる座部と
    を備えた折り畳み椅子であって、
    前記座部の後脚部側には、該座部に着座した使用者の腰が当接する腰当て部が、該座面に対して上方に設けられていると共に、
    前記座面から前記腰当て部の上端までの鉛直高さである腰当て部高さHが、100mm≦H≦200mmとされていることを特徴とする折り畳み椅子。
  2. 前記腰当て部の前面は、後方側へ湾曲した湾曲面とされており、該湾曲面に、前記座部に着座した使用者の腰が面接触する請求項1記載の折り畳み椅子。
  3. 前記腰当て部は、
    横幅Wが、250mm≦W≦300mmとされ、
    湾曲深さXが、10mm≦X≦30mmとされている請求項2記載の折り畳み椅子。
  4. 前記腰当て部は、クッション材からなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の折り畳み椅子。
  5. 該座部の後脚部側を後方として、該座部の後縁を掴んで持ち上げ、該座部の上面が前側となるように該座部を回動させ、さらに該前脚部と該後脚部とを互いに接近させて折り畳み、折り畳んだ状態で自立する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の折り畳み椅子。

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