JP2004008657A - 入浴用椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】高齢者や要介護者が座ったり立ち上がったりしやすく、しかも体を洗いやすい入浴用椅子を提供する。
【解決手段】背もたれ部2の背面側及び座部3の下面側に、背もたれ部2を略上下方向での移動させるための機構として、背もたれ部2と座部3とを連結するパイプ7を略上下方向で位置可変に保持する保持装置20を設ける。パイプ7の下端とガイド管部22とに、背もたれ部2を最上昇位置と最下降位置に固定するための係止機構として、出没可能機構30と、ガイド管部22の係合穴22a、22bを設ける。背もたれ部2の開口5の上側に設けたカバー2a内に、操作レバー36を設け、これにより係止機構の係脱を行わせる。
【選択図】 図3
【解決手段】背もたれ部2の背面側及び座部3の下面側に、背もたれ部2を略上下方向での移動させるための機構として、背もたれ部2と座部3とを連結するパイプ7を略上下方向で位置可変に保持する保持装置20を設ける。パイプ7の下端とガイド管部22とに、背もたれ部2を最上昇位置と最下降位置に固定するための係止機構として、出没可能機構30と、ガイド管部22の係合穴22a、22bを設ける。背もたれ部2の開口5の上側に設けたカバー2a内に、操作レバー36を設け、これにより係止機構の係脱を行わせる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は椅子、特に高齢者や要介護者が入浴時の腰掛けに使うのに利用しやすい入浴用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の高齢化に伴い介護福祉の充実化が叫ばれているが、その一翼を担うものとして、快適かつ安全に利用できる入浴用の椅子が種々提案されている。
【0003】
図4はそのような入浴用の椅子の一例を示す。図示の椅子1は主に、背もたれ部2、座部3、脚部4からなり、背もたれ部2には持ち運びの際に手を入れるための開口5が設けてある。座部3の上面には、クッション6が貼り付けてあり、座部3とクッション6には、水はけをよくするための排水穴(図示せず)がいくつか明けてある。
【0004】
背もたれ部2と座部3は、例えばポリエチレン樹脂で形成し、アルミニウム製のパイプ7で互いに接続して軽量化を図ってある。脚部4も例えばアルミニウム製で、座部3の下面に固定する脚パイプ4aと、脚パイプ4aの各先端部にスライド可能に設けた脚先パイプ4bとで構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の入浴用の椅子は、背もたれ部2の位置が固定であるための問題がある。すなわち、利用者が腰を掛けて背もたれ部2に背中をつけ、寄りかかりたいようなときや背もたれ部2につかまって立ち上がりあるいは座ろうとする際に、姿勢を安定させるには上述した例のように背もたれ部2が高い位置にあるほうが好都合であるが、例えば高齢者等が介護者に背中を洗ってもらうようなときには、背もたれ部2が邪魔になることが多い。
【0006】
そこで本発明は、上述の点を考慮し、背もたれの位置が可変で、介護者体が高齢者や要介護者の体を洗いやすい椅子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る入浴用椅子のうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記座部に、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を設け、該保持手段が、上記座部下面側への固定部と上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部と上記連結部材が上記背もたれ部を少なくとも最上昇位置に固定可能な係止手段を備え、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を備えることを特徴とする。
【0008】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を有し、該保持手段が、上記脚部材の下側から取り付ける固定部と、上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部を上記連結部材を挿通可能な中空部材として上記固定部に対して前方側を上記座面下側へ傾斜させて配設し、上記背もたれ部を最上昇位置と最下降位置に固定可能な上記連結部材の係止手段を備え、該係止手段が、上記連結部材の下端に設けた出没可能部材と、上記移動ガイド部の少なくとも2箇所に設けた上記出没可能部材との係合穴とからなり、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を設け、該解除操作手段と上記出没可能部材を連動させる連係部材を上記連結部材内に配してなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る入浴用椅子の実施形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来の例と同一ないし類似する部分には共通する符号を付して説明する。
図1は、本発明に係る入浴用椅子の一実施形態において背もたれ部を最上位置まで持ち上げてある状態の背面断面図(A)と斜視図(B)、図2は同背もたれ部を最下位置まで下げた状態の背面断面図(A)、側面図(B)及び斜視図(C)である。
【0010】
本実施形態の入浴用椅子10は、図4に示す従来の例と同様に、背もたれ部2、座部3、脚部4からなり、背もたれ部2には持ち運びの際に手を入れたり、背もたれ部2を上下させる操作をやりやすくしたりするための開口5が設けてある。なお脚部4はそれぞれ逆U字状の部材を交差させて座部3の下面にねじやボルトで固定してある。また座部3上にクッションを図示していないが、これは必要に応じて使用するかあるいは取り付ければよい。さらに各部は座りやすいように湾曲させた形状を有するが、これら形状は種々公知の態様を採用すればよいので説明を省略する。
【0011】
背もたれ部2の背面側及び座部3の下面側には、背もたれ部2を略上下方向での移動させるための機構として、背もたれ部2と座部3とを連結する管状や棒状のパイプ7を略上下方向で位置可変に保持する保持装置20が設けてある。この保持装置20は、座部3の下面側に固定する水平固定管部21とパイプ7の移動をガイドするガイド管部22とからなる。両管部21、22は中空管である。
【0012】
水平固定管部21は、脚部4をなす部材の下側からねじやボルトで固定するが、スチール製などの固定管21aと、受管部21bからなる。また受管部21bはガイド管部22と一体に樹脂材等で形成したもので、図示の例ではガイド管部22が水平面に対して約75度程度の角度をなすように両者を形成してある。
【0013】
またパイプ7の下端とガイド管部22とは、背もたれ部2を最上昇位置と最下降位置に固定するための係止機構を備えている。この係止機構は、パイプ7の下端に設けた出没可能機構30と、ガイド管部22の2箇所に設けた係合穴22a、22bとからなる。
【0014】
図3は出没可能機構30を拡大して示す断面図である。図示のように出没可能機構30は、パイプ7内に吊り下げ保持したワイヤ31、スプリング32を介してワイヤ31に吊り下げた下向きの截頭円錐形の球保持部材33、これを覆う直筒状部材34、球保持部材33と直筒状部材34の間に収納した2個以上の複数個の球35から構成してある。球35は、球保持部材33に設けた開口から外側へ若干突出する状態で保持してある。
【0015】
この機構は、ワイヤ31を上に引いていない状態では球保持部材33がガイド管部22内で下降しようとし、球保持部材33の外周面が斜面であることによって球35が直筒状部材34の開口から外へ押し出され、そこに係合穴22a、22bが位置していれば、それに若干入り込んで係合し、それによってパイプ7が上下方向で移動できなくなり、位置が固定される。またワイヤ31を上に引くと、球保持部材33が直筒状部材34内で上に動こうとし、それに伴って球35との間隔が広がり、球34が直筒状部材34の開口から内側へ若干入り込み、上述の係合が解かれ、パイプ7が上下方向で動けるようになるというものである。
【0016】
このような出没機構30のワイヤ31の動作を行わせるため、背もたれ部2の開口5の上側に設けたカバー2a内には、操作レバー36が上下方向で若干移動可能に設けてある。この操作レバー36の両端部にはフック部37が形成してあり、ワイヤ31の上端はこのフック部37に係止してある。図中2bは背もたれ部2に設けたガイドで、操作レバー36はこのガイド2bにより上下可能に保持してある。また図中2cは背もたれ部2に設けたパイプ7の取り付け保持部である。
【0017】
すなわち、図示の実施形態の入浴用椅子10では、利用者が腰を掛けて背もたれ部2に背中をつけたり、あるいは背もたれ部2に寄りかかりたいようなとき、さらには背もたれ部2につかまって立ち上がったり座ったりしようとする時には、図1に示すように背もたれ部2を最上位置まで持ち上げ、出没可能機構30の上述のような動作により背もたれ部2の位置を最上位のまま固定する。また高齢者等が介護者に背中を洗ってもらうようなときには、操作レバー36を持ち上げる操作をしてフック部37でワイヤ31を少し引き上げ、上側の係合穴22aと球35と係合を解き、パイプ7を下へ下げ、図2に示すように背もたれ部2が背中洗い等の邪魔にならないようにする。なお図示の実施形態では、パイプ7が最下位置まで下がると下側の係合穴22bと球35とが係合してパイプ7が再び固定されるが、この下側の固定は設けなくてもよい。
【0018】
もちろん、図2の状態から背もたれ部2を図1に示す最上位置へ戻すには、上記と同様に操作レバー36を持ち上げる操作をしてフック部37でワイヤ31を少し引き上げ、下側の係合穴22bと球35と係合を解き、開口5に手を入れて背もたれ部2を持ち上げ、再び上側の係合穴22aと球35とが係合するようにすればよい。
【0019】
【考案の効果】
本発明の入浴用椅子は、以上説明してきたようなものなので、背もたれの位置を簡単に変えることができ、介護者体が高齢者や要介護者の体を非常に洗いやすくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入浴用椅子の一実施形態の背面断面図(A)と斜視図(B)である。
【図2】同背もたれ部を最下位置まで下げた状態の背面断面図(A)、側面図(B)及び斜視図(C)である。
【図3】同出没可能機構を拡大して示す断面図である。
【図4】従来の入浴用椅子を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 背もたれ部
2a カバー
2b 操作レバーのガイド
2c パイプの取り付け保持部
3 座部
4 脚部
5 背もたれ部の開口
7 パイプ
10 入浴用椅子
20 保持装置
21 水平固定管部
21a 固定管
21b 受管部
22 ガイド管部
22a、22b 係合穴
30 出没可能機構
31 ワイヤ
32 スプリング
33 球保持部材
34 直筒状部材
35 球
36 操作レバー
37 フック部
【発明の属する技術分野】
本発明は椅子、特に高齢者や要介護者が入浴時の腰掛けに使うのに利用しやすい入浴用椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の高齢化に伴い介護福祉の充実化が叫ばれているが、その一翼を担うものとして、快適かつ安全に利用できる入浴用の椅子が種々提案されている。
【0003】
図4はそのような入浴用の椅子の一例を示す。図示の椅子1は主に、背もたれ部2、座部3、脚部4からなり、背もたれ部2には持ち運びの際に手を入れるための開口5が設けてある。座部3の上面には、クッション6が貼り付けてあり、座部3とクッション6には、水はけをよくするための排水穴(図示せず)がいくつか明けてある。
【0004】
背もたれ部2と座部3は、例えばポリエチレン樹脂で形成し、アルミニウム製のパイプ7で互いに接続して軽量化を図ってある。脚部4も例えばアルミニウム製で、座部3の下面に固定する脚パイプ4aと、脚パイプ4aの各先端部にスライド可能に設けた脚先パイプ4bとで構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の入浴用の椅子は、背もたれ部2の位置が固定であるための問題がある。すなわち、利用者が腰を掛けて背もたれ部2に背中をつけ、寄りかかりたいようなときや背もたれ部2につかまって立ち上がりあるいは座ろうとする際に、姿勢を安定させるには上述した例のように背もたれ部2が高い位置にあるほうが好都合であるが、例えば高齢者等が介護者に背中を洗ってもらうようなときには、背もたれ部2が邪魔になることが多い。
【0006】
そこで本発明は、上述の点を考慮し、背もたれの位置が可変で、介護者体が高齢者や要介護者の体を洗いやすい椅子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る入浴用椅子のうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記座部に、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を設け、該保持手段が、上記座部下面側への固定部と上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部と上記連結部材が上記背もたれ部を少なくとも最上昇位置に固定可能な係止手段を備え、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を備えることを特徴とする。
【0008】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を有し、該保持手段が、上記脚部材の下側から取り付ける固定部と、上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部を上記連結部材を挿通可能な中空部材として上記固定部に対して前方側を上記座面下側へ傾斜させて配設し、上記背もたれ部を最上昇位置と最下降位置に固定可能な上記連結部材の係止手段を備え、該係止手段が、上記連結部材の下端に設けた出没可能部材と、上記移動ガイド部の少なくとも2箇所に設けた上記出没可能部材との係合穴とからなり、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を設け、該解除操作手段と上記出没可能部材を連動させる連係部材を上記連結部材内に配してなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る入浴用椅子の実施形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来の例と同一ないし類似する部分には共通する符号を付して説明する。
図1は、本発明に係る入浴用椅子の一実施形態において背もたれ部を最上位置まで持ち上げてある状態の背面断面図(A)と斜視図(B)、図2は同背もたれ部を最下位置まで下げた状態の背面断面図(A)、側面図(B)及び斜視図(C)である。
【0010】
本実施形態の入浴用椅子10は、図4に示す従来の例と同様に、背もたれ部2、座部3、脚部4からなり、背もたれ部2には持ち運びの際に手を入れたり、背もたれ部2を上下させる操作をやりやすくしたりするための開口5が設けてある。なお脚部4はそれぞれ逆U字状の部材を交差させて座部3の下面にねじやボルトで固定してある。また座部3上にクッションを図示していないが、これは必要に応じて使用するかあるいは取り付ければよい。さらに各部は座りやすいように湾曲させた形状を有するが、これら形状は種々公知の態様を採用すればよいので説明を省略する。
【0011】
背もたれ部2の背面側及び座部3の下面側には、背もたれ部2を略上下方向での移動させるための機構として、背もたれ部2と座部3とを連結する管状や棒状のパイプ7を略上下方向で位置可変に保持する保持装置20が設けてある。この保持装置20は、座部3の下面側に固定する水平固定管部21とパイプ7の移動をガイドするガイド管部22とからなる。両管部21、22は中空管である。
【0012】
水平固定管部21は、脚部4をなす部材の下側からねじやボルトで固定するが、スチール製などの固定管21aと、受管部21bからなる。また受管部21bはガイド管部22と一体に樹脂材等で形成したもので、図示の例ではガイド管部22が水平面に対して約75度程度の角度をなすように両者を形成してある。
【0013】
またパイプ7の下端とガイド管部22とは、背もたれ部2を最上昇位置と最下降位置に固定するための係止機構を備えている。この係止機構は、パイプ7の下端に設けた出没可能機構30と、ガイド管部22の2箇所に設けた係合穴22a、22bとからなる。
【0014】
図3は出没可能機構30を拡大して示す断面図である。図示のように出没可能機構30は、パイプ7内に吊り下げ保持したワイヤ31、スプリング32を介してワイヤ31に吊り下げた下向きの截頭円錐形の球保持部材33、これを覆う直筒状部材34、球保持部材33と直筒状部材34の間に収納した2個以上の複数個の球35から構成してある。球35は、球保持部材33に設けた開口から外側へ若干突出する状態で保持してある。
【0015】
この機構は、ワイヤ31を上に引いていない状態では球保持部材33がガイド管部22内で下降しようとし、球保持部材33の外周面が斜面であることによって球35が直筒状部材34の開口から外へ押し出され、そこに係合穴22a、22bが位置していれば、それに若干入り込んで係合し、それによってパイプ7が上下方向で移動できなくなり、位置が固定される。またワイヤ31を上に引くと、球保持部材33が直筒状部材34内で上に動こうとし、それに伴って球35との間隔が広がり、球34が直筒状部材34の開口から内側へ若干入り込み、上述の係合が解かれ、パイプ7が上下方向で動けるようになるというものである。
【0016】
このような出没機構30のワイヤ31の動作を行わせるため、背もたれ部2の開口5の上側に設けたカバー2a内には、操作レバー36が上下方向で若干移動可能に設けてある。この操作レバー36の両端部にはフック部37が形成してあり、ワイヤ31の上端はこのフック部37に係止してある。図中2bは背もたれ部2に設けたガイドで、操作レバー36はこのガイド2bにより上下可能に保持してある。また図中2cは背もたれ部2に設けたパイプ7の取り付け保持部である。
【0017】
すなわち、図示の実施形態の入浴用椅子10では、利用者が腰を掛けて背もたれ部2に背中をつけたり、あるいは背もたれ部2に寄りかかりたいようなとき、さらには背もたれ部2につかまって立ち上がったり座ったりしようとする時には、図1に示すように背もたれ部2を最上位置まで持ち上げ、出没可能機構30の上述のような動作により背もたれ部2の位置を最上位のまま固定する。また高齢者等が介護者に背中を洗ってもらうようなときには、操作レバー36を持ち上げる操作をしてフック部37でワイヤ31を少し引き上げ、上側の係合穴22aと球35と係合を解き、パイプ7を下へ下げ、図2に示すように背もたれ部2が背中洗い等の邪魔にならないようにする。なお図示の実施形態では、パイプ7が最下位置まで下がると下側の係合穴22bと球35とが係合してパイプ7が再び固定されるが、この下側の固定は設けなくてもよい。
【0018】
もちろん、図2の状態から背もたれ部2を図1に示す最上位置へ戻すには、上記と同様に操作レバー36を持ち上げる操作をしてフック部37でワイヤ31を少し引き上げ、下側の係合穴22bと球35と係合を解き、開口5に手を入れて背もたれ部2を持ち上げ、再び上側の係合穴22aと球35とが係合するようにすればよい。
【0019】
【考案の効果】
本発明の入浴用椅子は、以上説明してきたようなものなので、背もたれの位置を簡単に変えることができ、介護者体が高齢者や要介護者の体を非常に洗いやすくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入浴用椅子の一実施形態の背面断面図(A)と斜視図(B)である。
【図2】同背もたれ部を最下位置まで下げた状態の背面断面図(A)、側面図(B)及び斜視図(C)である。
【図3】同出没可能機構を拡大して示す断面図である。
【図4】従来の入浴用椅子を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 背もたれ部
2a カバー
2b 操作レバーのガイド
2c パイプの取り付け保持部
3 座部
4 脚部
5 背もたれ部の開口
7 パイプ
10 入浴用椅子
20 保持装置
21 水平固定管部
21a 固定管
21b 受管部
22 ガイド管部
22a、22b 係合穴
30 出没可能機構
31 ワイヤ
32 スプリング
33 球保持部材
34 直筒状部材
35 球
36 操作レバー
37 フック部
Claims (2)
- 背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記座部に、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を設け、該保持手段が、上記座部下面側への固定部と上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部と上記連結部材が上記背もたれ部を少なくとも最上昇位置に固定可能な係止手段を備え、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を備えることを特徴とする入浴用椅子。
- 背もたれ部と座部と脚部とを有する入浴用椅子であって、上記背もたれ部と上記座部とを連結する管状や棒状の連結部材を略上下方向で位置可変に保持する保持手段を有し、該保持手段が、上記脚部材の下側から取り付ける固定部と、上記連結部材の略上下方向での移動ガイド部とからなり、該移動ガイド部を上記連結部材を挿通可能な中空部材として上記固定部に対して前方側を上記座面下側へ傾斜させて配設し、上記背もたれ部を最上昇位置と最下降位置に固定可能な上記連結部材の係止手段を備え、該係止手段が、上記連結部材の下端に設けた出没可能部材と、上記移動ガイド部の少なくとも2箇所に設けた上記出没可能部材との係合穴とからなり、上記背もたれ部の背面側に該固定状態を解除可能な解除操作手段を設け、該解除操作手段と上記出没可能部材を連動させる連係部材を上記連結部材内に配してなることを特徴とする入浴用椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169431A JP2004008657A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 入浴用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169431A JP2004008657A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 入浴用椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004008657A true JP2004008657A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30435991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002169431A Pending JP2004008657A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 入浴用椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004008657A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010069078A (ja) * | 2008-09-19 | 2010-04-02 | Aron Kasei Co Ltd | 折り畳み椅子 |
JP2011120669A (ja) * | 2009-12-09 | 2011-06-23 | Takara Belmont Co Ltd | 医療用診察椅子 |
JP2012050503A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | A & A Kk | 電動式移乗器 |
CN106214363A (zh) * | 2015-11-18 | 2016-12-14 | 陈旭 | 一种保健多功能轮椅 |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002169431A patent/JP2004008657A/ja active Pending
Cited By (4)
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