JP5170693B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
図2において、複合機は、原稿の画像を読取る画像読取装置としてのスキャナ100および画像形成装置としてのプリンタ200から構成され、複数の原稿の画像を1枚の記録用紙に割り付けて印刷するマルチページ印刷を行うことができるものである。
本実施例では、画像処理装置をスキャナ100とし、そのスキャナ100の構成を図3の第1の実施例におけるスキャナのADFユニットの外観図、図4の第1の実施例におけるスキャナのFBユニットの外観図、および図5の第1の実施例におけるスキャナの断面説明図に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、本実施例に関連する構成のみを以下に説明する。
ADFユニット103は、用紙トレイ102に載置された複数の原稿101を1枚ずつ搬送してそれぞれの原稿101の画像を連続して読取ることができ、一方FB読取ユニット107は、原稿台106に載置された原稿の画像を1枚ずつ繰り返して読取り、どちらも読取ったすべての原稿の画像情報を結合して後述する記憶部に記憶させることができるようになっている。
用紙トレイ102に載置された原稿101は、ピックアップローラ109により1枚ずつ繰出されてADFユニット103の内部へ搬送される。ADF用読取ユニット111は、搬送された原稿101の画像を読取り、排出ローラ110によりADFユニット103の外へ排出される。
ADF用読取ユニット111は、図示しない光源、CCDイメージセンサ、レンズ等により構成されており、光源から原稿に光を照射し、CCDイメージセンサによりその反射光量を測定することで原稿の画像データ(画像情報)を生成することができるようになっている。
次に、複合機の構成を図1の第1の実施例における画像処理装置のブロック図に基づいて説明する。なお、本実施例では、スキャナで読取られた画像情報をADFユニット103で読取られた画像情報とし、ADFユニット103は用紙サイズの異なる複数の原稿101の画像情報を読取るものとして説明する。
ADFユニット103で読取られた複数の原稿101の画像情報は入力部120により読込まれ、読込まれた画像情報は記憶部124に記憶される。
N検出部122は、入力部120から画像情報が読込まれる前に、操作パネル104においてマルチページ印刷する原稿の枚数として予め設定される設定値Nを検出し、その設定値Nを記憶部124に記憶させる。なお、原稿の枚数をN(N=「設定値N」、以下同じ。)としたマルチページ印刷を「N−Up印刷」という。
記憶部124は、入力部120で読込まれた原稿101の画像情報、原稿サイズ検出部121で検出された原稿サイズ、N検出部122で検出された設定値N、用紙サイズ検出部123で検出された印刷用紙サイズを保存するメモリ等の記憶領域である。
このように編集部125は、記憶部124に記憶されたそれぞれの原稿の大きさと、記憶部124に記憶された記録用紙の大きさをその記録用紙に割り付ける原稿の枚数Nで分割した領域の大きさと、を比較し、分割したその領域の大きさ以下の原稿は、画像の大きさを変えることなく記録用紙に割り付けて編集し、印刷するための印刷画像データを生成する。
なお、スキャナ100は図示しないCPU(Central Processing Unit)等の制御部を備え、記憶部124に記憶された制御プログラムに基づいて入力部120、原稿サイズ検出部121、N検出部122、用紙サイズ検出部123、記憶部124、および編集部125等からなるスキャナ100全体の動作を制御するものとする。
スキャナセットアップメニューは、例えば図6に示すように入力部120で読込まれる原稿の原稿サイズを設定する読込み原稿サイズ、編集部125で編集された印刷画像データを印刷するための用紙のサイズを設定する印刷用紙サイズ、入力部120で原稿を読込む際の解像度を設定する読込み解像度、印刷用紙1頁に割り付ける原稿の頁数Nを設定するN−Up設定、および入力部120において原稿の読み込みを開始させるためのScanStartボタンで構成されている。
また、図6は読み込み原稿サイズにMixedSize、印刷用紙サイズにA3、読込み解像度に600dpi(Dots Per Inch)、N−Up設定に設定値N=2とした2Upが設定されていることを示している。
画像情報テーブルは、原稿サイズ検出部121で検出された原稿の頁番号に対応させてその原稿のサイズならびに編集部125で判定された縮小の要否を表す等倍フラグ、およびN検出部122で検出された設定値N、用紙検出部123で検出された印刷用紙のサイズを記憶するものである。
151は原稿サイズSであり、原稿サイズ検出部121で検出された各原稿のサイズを示し、例えばA3、A4等で表すものとする。
152は等倍フラグFであり、入力部120で読取られたN頁分の原稿の画像情報を1頁の印刷用紙に割り付けて編集する際に、原稿の画像情報を縮小せずに割り付ける(等倍フラグF=1)か、1/Nに縮小して割り付ける(等倍フラグF=0)かを示す。
154は印刷用紙サイズZであり、用紙検出部123で検出された印刷用紙のサイズを示す。
なお、等倍フラグFは、
(各頁の原稿サイズS =< 印刷用紙サイズZ × 1/N)のとき、F=1、
(各頁の原稿サイズS > 印刷用紙サイズZ × 1/N)のとき、F=0
となる。
まず、本実施例において、設定値N=2とした場合(「2−Up印刷」という。)の印刷結果を図8の第1の実施例における印刷結果の説明図に基づいて説明する。なお、印刷用紙サイズはA3に設定されているものとする。
図8(a)は原稿としてA3判の原稿およびA4判の原稿を使用した場合、図8(b)は原稿としてA3判の原稿およびA5判の原稿を使用した場合の例を示している。
図8(a)および(b)のいずれの場合も印刷用紙としてA3判の印刷用紙を使用しているが、従来の制御による2−Up印刷の印刷結果は、読込んだ原稿のサイズに関わらずすべての原稿の画像情報を1/2のサイズに縮小、すなわちN−Up印刷の印刷結果は読込んだ原稿のサイズに関わらずすべての原稿の画像情報を1/Nのサイズに縮小して印刷用紙上に配置される。
さらに、本実施例のように2−Up印刷では、読込んだすべての原稿の画像を右に90度回転させて印刷用紙上に配置する。この場合、用紙トレイ102に載置された原稿は、ポートレイトおよびランドスケープ原稿のいずれであっても原稿の給紙方向に対してすべて同じ向きにセットされていれば、90度回転して印刷された場合でも1頁上に配置される複数の画像の向きはすべて同じ方向に向いて配置され、印刷される。
まず、図9(a)のフローチャートに基づいて説明する。
S301:スキャナ100のADFユニット103が原稿の読取りを開始し、入力部120は読取った原稿の画像情報を受信する(データ受信)。
S303:原稿サイズ検出部121は、入力部120で読込まれた画像情報の各頁の原稿サイズSp(p=1、2、・・・、P)を検出する(各頁サイズSpの検出)。
S304:原稿サイズ検出部121は、検出した各頁の原稿サイズSpを記憶部124の画像情報テーブルの頁番号に対応させて格納する(Spのメモリ登録)。
S305:N検出部122は、入力部120が画像情報を読み込んだ後、操作パネル104により予め設定されたN−Up印刷の設定値Nを読み出す(N−Up印刷設定値Nの検出)。
S307:用紙サイズ検出部123は、入力部120が画像情報を読み込んだ後、操作パネル104により予め設定されている画像情報を印刷する印刷用紙のサイズZを読み出す(印刷用紙サイズZの検出)。
S309:入力部120で読込まれた画像情報を、N検出部122で検出した設定値Nと用紙サイズ検出部123で検出した印刷用紙サイズZに基づき、印刷用紙サイズZの1頁内にN頁分の画像情報を割り付ける際に、その画像情報を等倍で割り付けるか、縮小して割り付けるかを決定し、その結果を等倍フラグFp(pは読込んだ頁番号、p=1、2、・・・、P)として記憶部124の画像情報テーブルに原稿の頁番号に対応させて格納する(等倍フラグFpのメモリ登録)。
S320:変数iに整数“1”をセットする(i=1)。
S321:各頁の原稿サイズSiと印刷用紙サイズZの1/Nの大きさとを比較する(Si =< (ZのN分割領域))。
S323:一方、原稿サイズSiが印刷用紙サイズZの1/Nの大きさより大きい(各頁の原稿サイズSi > 印刷用紙サイズZ × 1/N)場合、等倍フラグFiに“0”をセットする(Fi=0)。
S325:変数iが読込まれた全原稿の頁番号Pを超える(P<i)までS321〜S324を繰り返し、超えた場合、等倍フラグFpのメモリ登録処理を終了する。
すべての等倍フラグFの設定が終了すると図9(a)の説明に戻り、
S310:編集部125は、等倍フラグFの値にしたがって読込んだ原稿の画像情報を編集する。
S340:変数iに整数“1”をセットする(i=1)。
S341:読込んだ原稿の各頁の等倍フラグFiが“0”か否か、すなわち当該原稿の画像情報を縮小する必要があるか否かを判定する(Fi=0?)。
一方、S341において、等倍フラグFiが“1”、すなわち当該原稿の画像情報を縮小する必要がないと判定された場合、編集部125は、当該原稿の画像情報を縮小せずに等倍のまま、印刷用紙上の原稿1頁分の領域に割り付ける。
S344:変数iが読込まれた全原稿の頁番号Pを超える(P<i)までS341〜S343を繰り返し、超えた場合、原稿の画像情報の編集処理を終了する。
このような画像情報の編集処理を行うことにより、図8に示すように(a)、(b)いずれの場合もA3判の原稿のサイズは印刷用紙における原稿1頁分の領域よりも大きいため、原稿の画像情報は1/2に縮小されて配置される。
さらに、(b)で示すA5判の原稿のサイズは印刷用紙における原稿1頁分の領域より小さいため、1/2に縮小されることなく等倍で印刷用紙上に割り付けられる。
このように入力部120による原稿の画像情報の読込みから印刷画像データを生成するまでの処理をスキャナ100で行うようにしている。
S311:編集部125により編集された印刷画像データはプリンタ200に送信され、印刷される。
なお、本実施例では、入力部120を原稿の画像を読取るスキャナ100のADFユニット103として説明したが、それに限られることなくホストコンピュータ等の外部装置から原稿の画像情報を受信する受信部としてもよい。
入力部120から画像情報が読込まれる前に、操作パネル104で設定しておく設定項目を図10の第2の実施例におけるスキャナセットアップメニューの説明図に基づいて説明する。
第2の実施例では、上記構成に小原稿相対載置方向メニューを追加している。
この小原稿相対載置方向メニューは、用紙トレイ102に載置する複数の原稿サイズのうち、大きいサイズの原稿の用紙トレイ102に載置する方向に対する小さいサイズの原稿の相対的な載置方向を設定するものである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、本実施例において、設定値N=2とした2−Up印刷の場合の印刷結果を図11の第2の実施例における印刷結果の説明図に基づいて説明する。なお、印刷用紙サイズはA4に設定されているものとする。
この場合、従来の制御による2−Up印刷の印刷結果は、読込んだ原稿は右に90度回転し、かつ原稿のサイズに関わらずすべての原稿の画像情報を1/2のサイズに縮小して印刷用紙上に配置される(符号171)。
図11(f)は、複数の原稿を同じ向き(原稿の短手方向がADFユニット103の原稿の給紙方向)になるように用紙トレイ102に載置した場合を示している。
また、第1の実施例の制御による2−Up印刷の印刷結果は、読込んだ原稿は回転せず、かつA4判の原稿の画像情報は1/2のサイズに縮小され、A5判の原稿は等倍で印刷用紙上に割り付けられる(符号183)。
また、原稿の長手方向または短手方向がADFユニット103の原稿の給紙方向になるように用紙トレイ102に載置されたことは、原稿サイズ検出部121により検出されるものとする。
この場合、従来の制御による2−Up印刷の印刷結果は、読込んだそれぞれの原稿は右に90度回転し、かつ原稿のサイズに関わらずすべての原稿の画像情報を1/2のサイズに縮小して印刷用紙上に配置される(符号174)。
本実施例では、小原稿相対載置方向のパラメータとして「右90度」を設定することにより、用紙トレイ102に載置された最も大きいサイズの原稿の向きを基準として小さい原稿の画像を印刷用紙上の原稿1頁分の領域に配置する際にその画像を左方向に90度回転して配置し、画像の欠落が解消されると同時に同一の印刷用紙上に配置される画像の向きが同じ方向になるように印刷することができる(符号176)。
この場合、従来の制御による2−Up印刷の印刷結果は、読込んだ原稿は回転せず、かつ原稿のサイズに関わらずすべての原稿の画像情報を1/2のサイズに縮小して印刷用紙上に配置される(符号178)。
本実施例では、小原稿相対載置方向のパラメータとして「左90度」を設定することにより、用紙トレイ102に載置された最も大きいサイズの原稿の向きを基準として小さい原稿の画像を印刷用紙上の原稿1頁分の領域に配置する際にその画像を右方向に90度回転して配置し、画像の欠落が解消されると同時に同一の印刷用紙上に配置される画像の向きが同じ方向になるように印刷することができる(符号180)。
まず、図12(a)のフローチャートに基づいて説明する。
S401:スキャナ100のADFユニット103が原稿の読取りを開始し、入力部120は読取った原稿の画像情報を受信する(データ受信)。
S403:制御部は、操作パネル104により予め設定された「小原稿相対載置方向」の設定値を読み出し、記憶部124に格納する(小原稿相対載置方向確認)。
S404〜S410:図9におけるS303〜S309と同様なのでその説明を省略する。
ここで、編集部125が行う原稿の画像情報の編集処理を図12(b)のフローチャートの図中Sで表すステップにしたがって説明する。
S420:変数iに整数“1”をセットする(i=1)。
S422:S421において、等倍フラグFiが“0”、すなわち当該原稿の画像情報を縮小する必要があると判定された場合、編集部125は、当該原稿の画像情報を1/Nに縮小して印刷用紙上の原稿1頁分の領域に割り付ける(画像縮小処理)。
S423:編集部125は、S403において読み出され、記憶部124に記憶された「小原稿相対載置方向」の設定値が「左90度」であるか否かを判定し、「左90度」でない場合、処理をS425へ移行する。
S425:編集部125は、S403において読み出され、記憶部124に記憶された「小原稿相対載置方向」の設定値が「右90度」であるか否かを判定し、「右90度」でない場合(「小原稿相対載置方向」の設定値が「0」の場合)、処理をS427へ移行する。
S427:変数iに“1”を加算して更新する(i=i+1)。
S428:変数iが読込まれた全原稿の頁番号Pを超える(P<i)までS421〜S427を繰り返し、超えた場合、原稿の画像情報の編集処理を終了する。
S412:編集部125により編集された印刷画像データはプリンタ200に送信され、印刷される。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、読み込む原稿の向きが異なる場合であっても、印刷用紙に配置される画像が欠けることなく、すべての原稿の画像を印刷することができるという効果が得られる。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、画像処理装置として複合機で説明したが、ファクシミリ装置、複写機、またはプリンタとしてもよい。
101 原稿
102 用紙トレイ
103 ADFユニット
104 操作パネル
105 FBユニット
106 原稿台
107 FB用読取ユニット
108 FB用搬送ユニット
109 ピックアップローラ
110 排出ローラ
111 ADF用読取ユニット
112 用紙位置センサ
200 プリンタ
Claims (5)
- 複数の原稿の画像を1枚の記録用紙に割り付けて印刷させる画像処理装置において、
複数の原稿の画像情報、前記原稿の大きさおよび予め設定された記録用紙の大きさ、該記録用紙に原稿を割り付ける割付条件並びに設定された原稿相対載置方向を記憶する記憶部と、
複数の原稿の画像情報を入力し、該画像情報を前記記憶部に記憶させる入力部と、
前記記憶部に記憶された画像情報からそれぞれの原稿の大きさを検出し、検出したそれぞれの原稿の大きさを前記記憶部に記憶させる原稿サイズ検出部と、
原稿の載置方向の設定操作を受付け、その設定操作により設定された前記原稿の載置方向を前記原稿相対載置方向として前記記憶部に記憶させる操作部と、
前記記憶部に記憶されたそれぞれの原稿の大きさと、前記記憶部に記憶された記録用紙の大きさを前記記憶部に記憶された該記録用紙に原稿を割り付ける割付条件で分割した領域の大きさとを比較し、分割した該領域の大きさ以下の原稿の画像は、その大きさを変えることなく該記録用紙に割り付け、さらに前記記憶部に記憶された前記原稿相対載置方向に基づいて前記原稿の画像の回転処理を行い、前記回転処理した前記原稿の画像が前記領域をはみ出す場合を含め、前記回転処理した前記原稿の画像を前記記録用紙に割り付けて印刷させる編集部とを設けたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1の画像処理装置において、
前記原稿相対載置方向とは、大きい原稿の載置方向に対する小さい原稿の載置方向であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1または請求項2の画像処理装置において、
前記原稿相対載置方向は、大きい原稿の載置方向に対して小さい原稿を左方向に90度回転させて載置したことを示す左90度と、大きい原稿の載置方向に対して小さい原稿を右方向に90度回転させて載置したことを示す右90度と、大きい原稿の載置方向に対して小さい原稿を同じ方向に載置したことを示す同じ向きとが設定可能であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3の画像処理装置において、
前記入力部で入力した画像情報は、異なる大きさの原稿の画像情報を含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項の画像処理装置において、
前記入力部は、読取った原稿の画像情報を生成する原稿読取部としたことを特徴とする画像処理装置。
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