JP5168479B2 - プッシュブル錠用のドアハンドル - Google Patents
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Description
近年、日本で高齢化社会となり、高齢者を保護するため、住宅内部において様々な工夫がなされている。
この発明のプッシュプル錠用のドアハンドルは、ハンドル本体1をプッシュプルすることにより、ラッチ5aを錠前5内に没入させて開錠させる形式のプッシュプル錠用のドアハンドルにおいて、ハンドル本体1が、ドアDの開閉側近傍からドアDの幅の50〜90%まで延びる棒状体により構成され、ドアDの表面に取り付けられた固定プレート30,40と、ドアDに対し平行に設けられた心棒31,41及び可動心棒43,33により固定プレート30,40に揺動自在に取り付けられた揺動プレート32、42と、固定プレート30,40を貫通して錠前5のケーシング5b内に突出し、揺動プレート32,42と共に揺動する押金34,44と、揺動プレート32,42に取り付けられたドアハンドルの取付足金具2と、取付足金具2に取り付けられたハンドル本体1とを有し、ハンドル本体1をプッシュプルして揺動プレート32,42を揺動させることにより、押金34,44の先で錠前5の摺動する操作部5cを操作し、ラッチ5aを錠前5内に没入可能としており、ハンドル本体1におけるドアDの支点側部分に取り付けられる取り付け部材6は、ドアDの内外面に取り付けるための取付部60と、ハンドル本体1に取付けるための受け部62とを有し、受け部62には長孔64が形成された支持部63を設けてなり、ハンドル本体1の支点側部分の空隙に支持部63がハンドル長手方向にスライド可能となるよう取り付けられており、取り付け部材6に対するハンドル本体1の支点側部分の取り付けは、ドアDの開閉側のハンドル本体1の動きを吸収し、取り付け部材6に対してハンドル本体1をハンドル長手方向にスライド可能にしたものである。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明に関し、棒状体の断面形状は、曲面形状のみで形成されたものである。
(請求項3記載の発明)
この発明は、上記請求項1又は請求項2に記載の発明に関し、押金34,44が、心棒31,41に一端が貫通されて取り付けられたL字形をしたものであり、さらに押金34,44の揺動プレート32,42側の面が揺動プレート32,42と接するようになっているものである。
(1)このドアハンドルは、プッシュプル操作によりドアDを開閉できることから、ハンドルを掴んで回すことが困難である高齢者でも円滑に(プッシュプルの操作のみで)ドアの開閉ができる。
(2)このドアハンドルは、ハンドルを掴まなくてもドアを開くことができる。すなわち、ハンドル本体1が、ドアDの開閉側近傍からドアDの幅の少なくとも半分まで延びる棒状体により構成され、ハンドル本体1におけるドアDの支点側部分は取り付け部材8を介してドアDに取り付けられており、前記取り付け部材8に対するハンドル本体1の支点側部分の取り付けは、ドアDの開閉側のハンドル本体1の動きを吸収できるようにしてあるから、プッシュ側においては、ハンドルとなる棒状体に身体を押し当てるだけで、ドアDを開状態にでき、また、プル側においては腕や肘を棒状体とドアD面との間に挿入し、その状態を維持しつつ引き出すだけで、ドアを開状態にできる。しかもハンドルとなる棒状体は両端支持されてドアにしっかりと取付けられているから、上記のような使用態様でも短期間で損傷するようなことはない。
(3)このドアハンドルでは、上述内容から、高齢者や目の不自由な人であっても、円滑にドアの開閉をすることができることになる。
図7はドアハンドル1をドアDに取り付けた状態の上面図、図8はドアハンドルHのプッシュ側とプル側のプレートの関係を示す説明図、図9はドアハンドルHのプッシュ側のプレート側のプレートの分解斜視図、図10はドアハンドルのプル側のプレート側分解斜視図を示している。
「全体の基本的構成」
この実施例のプッシュプル錠用のドアハンドルHは、図1や図2に示すように、ハンドル本体1をプッシュプルすることにより、ラッチ5aを錠前5内に没入させて開錠させる形式のプッシュプル錠用のドアハンドルであって、ハンドル本体1が、ドアDの開閉側近傍からドアDの幅の少なくとも半分まで延びる棒状体により構成され、ハンドル本体1におけるドアDの支点側部分は取り付け部材6を介してドアDに取り付けられており、前記取り付け部材6に対するハンドル本体1の支点側部分の取り付けは、ドアDの開閉側のハンドル本体1の動きを吸収できるようにしてある。
上記ハンドル本体1のドアDへの取り付けは、図2や図7に示すように、ハンドル本体1に取り付けられた取付足金具2と、前記取付足金具2に固定されたプレート3,4とを介して行われる。ここで、前記プレート3,4はドアDの表面に取り付けられていると共にドアDの中には錠前5が取り付けられており、ハンドル本体1をドアDに対してプッシュプルすることによりラッチ5aを錠前5のケーシング5b内に没入可能としている。
ハンドル本体1は、図1、図3、図4に示すように、楕円棒(その他、丸棒等)により構成されており、その長さはドアDの面の横幅寸法の80%(50%〜90%の範囲で使用可能)としてある。
取付足金具2は、図2や図3に示すように、L字状の縦板20に構成されていると共に前記縦板20の最外部近傍に孔21を形成してあり、前記孔21と上記孔10とを対向させた状態において、これら孔21、10にピンPを挿通させるようにしてハンドル本体1と取付足金具2とを一体化してある。したがって、取付足金具2に対してハンドル本体1は揺動できるような構造となっている。
プレート3はハンドル本体1を押したときにラッチ5aを没入可能とするプッシュ側のものであり、プレート4はハンドル本体1を引いたときにラッチ5a
を没入可能とするものであり、これらスペーサーはドアDに取り付けられたとき、図8に示すように、2本のジョイントスペーサー6により連結される。なお、プレート3,4とジョイントスペーサ6は、ネジ7で固定される。
プル側のハンドル本体1を引くと、図7に示すように、心棒41を中心として揺動プレート42が揺動し、それにつれて押金44の先が図示時計廻りに回動する。すると、錠前5のケーシング5b内の操作部5cが図示右側に移動し、ラッチ5aが反転後退可能となる。
錠前5は、所謂反転式ラッチ錠であり、摺動する操作部5cを有しており、操作部5cの僅かな移動でラッチ5aが反転後退可能状態となる市販されている公知のものを採用してある。
取り付け部材6は、図1、図4、図5、図6に示すように、ドアDの内外面に取り付けるための位置決めピン61を有した取付部60(ドアDにビス69で取り付けられている)と、ハンドル本体1に取付けるための凸状の受け部62とを有するものであり、これらに対するドアDへの取付け状態ではハンドル本体1は水平状態であると共にドアD面に対して一定間隔で平行配置されている。
(このプッシュブル錠用のドアハンドルの優れた効果について)
上記した発明のプッシュプル錠用のドアハンドルは、以下のような機能を有する。
また、このドアハンドルは、ハンドルを掴まなくてもドアを開くことができる。すなわち、ハンドル本体1が、ドアDの開閉側近傍からドアDの幅の少なくとも半分まで延びる棒状体により構成され、ハンドル本体1におけるドアDの支点側部分は取り付け部材8を介してドアDに取り付けられており、前記取り付け部材8に対するハンドル本体1の支点側部分の取り付けは、ドアDの開閉側のハンドル本体1の動きを吸収できるようにしてあるから、プッシュ側においては、ハンドルとなる棒状体に身体を押し当てるだけで、ドアDを開状態にでき、また、プル側においては腕や肘を棒状体とドアD面との間に挿入し、その状態を維持しつつ引き出すだけで、ドアを開状態にできる。しかも、ハンドルとなる棒状体は両端支持されてドアにしっかりと取付けられているから、上記のような使用態様でも短期間で損傷するようなことはない。
「全体の基本的構成等」
この実施例のプッシュプル錠用のドアハンドルH´は、図11〜図14に示すように、ハンドル本体1´をプッシュプルすることにより、ラッチ5aを錠前5内に没入させて開錠させる形式のプッシュプル錠用のドアハンドルにおいて、ハンドル本体1´が、ドアDの開閉側近傍からドアDの幅の少なくとも半分まで延びる棒状体により構成され、ハンドル本体1´におけるドアDの支点側部分は取り付け部材8´を介してドアDに取り付けられており、ハンドル本体1におけるドアDの開閉側近傍と支点側部分は、当該ドアDに対して平行運動機構を構成している。
この実施例では、図1〜図3に示すように、化粧プレート39に取付足金具2´を水平となる方向に取り付け、他方、ハンドル本体1´側にブラケット14を水平となる方向に設け、前記取付足金具2´とブラケット14との重なり部に設けられた共通孔15に、鉛直方向に延びる縦ピン15を差し込んでいる。
つまり、ヒンジ構造となっているのである。したがって、取付足金具2´とブラケット14は縦ピン15を介して回動自在となっている。このことは、プル側プレート4側においても同様である。
上記した発明のプッシュプル錠用のドアハンドルは、上記実施例1と同様の効果を奏し、高齢者や目の不自由な人であっても、円滑にドアの開閉をすることができることになる。
D ドア
1 ハンドル本体
2 取付足金具
3 プッシュ側のプレート
4 プル側のプレート
5 錠前
5a ラッチ
6 取り付け部材
Claims (3)
- ハンドル本体(1)をプッシュプルすることにより、ラッチ(5a)を錠前(5)内に没入させて開錠させる形式のプッシュプル錠用のドアハンドルにおいて、
ハンドル本体(1)が、ドア(D)の開閉側近傍からドア(D)の幅の50〜90%まで延びる棒状体により構成され、
ドア(D)の表面に取り付けられた固定プレート(30,40)と、ドア(D)に対し平行に設けられた心棒(31,41)及び可動心棒(43,33)により固定プレート(30,40)に揺動自在に取り付けられた揺動プレート(32,42)と、固定プレート(30,40)を貫通して錠前(5)のケーシング(5b)内に突出し、揺動プレート(32,42)と共に揺動する押金(34,44)と、揺動プレート(32,42)に取り付けられたドアハンドルの取付足金具(2)と、取付足金具(2)に取り付けられたハンドル本体(1)とを有し、ハンドル本体(1)をプッシュプルして揺動プレート(32,42)を揺動させることにより、押金(34,44)の先で錠前(5)の摺動する操作部(5c)を操作し、ラッチ(5a)を錠前(5)内に没入可能としており、
ハンドル本体(1)におけるドア(D)の支点側部分に取り付けられる取り付け部材(6)は、ドア(D)の内外面に取り付けるための取付部(60)と、ハンドル本体(1)に取付けるための受け部(62)とを有し、受け部(62)には長孔(64)が形成された支持部(63)を設けてなり、
ハンドル本体(1)の支点側部分の空隙に支持部(63)がハンドル長手方向にスライド可能となるよう取り付けられており、
取り付け部材(6)に対するハンドル本体(1)の支点側部分の取り付けは、ドア(D)の開閉側のハンドル本体(1)の動きを吸収し、取り付け部材(6)に対してハンドル本体(1)をハンドル長手方向にスライド可能にしてあることを特徴とするプッシュプル錠用のドアハンドル。 - 棒状体の断面形状は、曲面形状のみで形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のプッシュプル錠用のドアハンドル。
- 押金(34,44)が、心棒(31,41)に一端が貫通されて取り付けられたL字形をしたものであり、さらに押金(34,44)の揺動プレート(32,42)側の面が揺動プレート(32,42)と接するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプッシュプル錠用のドアハンドル。
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