JP2006299690A - ハンドル装置及び建具 - Google Patents

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Abstract


【課題】 可動把手を木口から突出させ、かつ、該可動把手を持って引戸を閉じる際、不注意により手指を戸枠や戸袋に挟めないようにすること。
【解決手段】 引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、前記ホルダーは引戸の木口に組み込むことができるようにケース状に形成され、また、該ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接可能な安全用ロッドを軸支し、さらに、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結したことを特徴とするハンドル装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、引戸を閉じる際に戸枠や戸袋に手指を挟めないハンドル装置及び建具に関する。
特許文献1には、特許文献2の問題点を解消するために、前後一対のシェル体どうしを接合して構成されるホルダーと、両シェル体の接合面の間に配置される把手および弾性体とを含み、把手はホルダーに設けた軸で揺動可能に軸支され、全体がホルダーの格納部内に収まる待機姿勢と、そのグリップが格納部から斜めに突出する使用姿勢とに変位でき、弾性体は待機姿勢と使用姿勢とのそれぞれにおいて把手と接当して、把手が軸まわりに揺動するのを規制するハンドル装置」が記載されている。
上記の従来技術は、引戸の木口にホルダーを介して設けられた把手の縦長状グリップの外壁面の一端部を指で押し込み(第1実施例)、又は把手の一端部に係止した指掛け部分に指をかけて外側に引くと(第2実施例)、把手が支軸まわりに傾倒回転するので、該把手を仮の引手として利用し、引戸を戸袋から引き出すことができる。
このハンドル装置は、もちろん、シェル体が凹所状の指掛け部(引手機能)を有することから、引戸を戸袋へ収納する際の引手として使用することも可能である。したがって、該ハンドル装置は、一つのハンドルユニットが、戸袋から引戸を引き出す把手機能と、開戸時に引戸を戸袋へ収納する引手機能の両方を有する優れ物である。
しかしながら、従来技術は、(a)発明の目的に関して、引戸の木口から突出する可動把手を持って引戸を閉じる際に戸枠や戸袋に手指を挟まないようにするものではない。(b)したがって、引戸の可動把手を持って閉じている最中に、当該可動把手を引戸本来の凹所引手に持ち替えさせるものではない。(c)発明の構成に関して、当然、前記a,bの目的を達成するための具体的構成が開示されていない。(d)さらに、引戸式建具そのものが、引戸の壁面の凹所引手を塞ぐように所定位置に並存する戸体と備えた引戸式建具を前提とするものではない。そのために、引戸に対するハンドル装置の取付け位置が通常の取付け位置に限定される。(e)また、特許文献1には、「例えば押しボタン式操作手段を操作して把手を引戸の木口から自動的に突出させる構成」が開示されていない。
一方、特許文献3には、引戸を閉じる際に戸袋の端面に手指を挟まないように、「引戸の一側壁に設けた凹所状のケーシングに回転自在な引手を設け、引戸の閉戸時、引戸をその引手を収納方向に付勢するバネのバネ力に抗して引戸の一側壁(例えば室内側の引戸面)から回転突出させる安全機構付き引手の構造」が記載されている。
しかしながら、特許文献3に記載の「手指を挟まない安全機構」は、引戸の一側壁の凹所引手そのものに小型の可動引手を収納及び突出可能に設けていることから、前述した(d)の所定位置に並存する戸体する引戸には適用することができない。また、特許文献3の引手の構造は、現に引戸を閉成中に使用している小型可動引手の閉じ側を戸袋の端面に直接衝突させて手指の防御を図るものであることから、小型可動引手が破損し易いという問題点がある。
特開2003−41812号公報 実公平6−49776号公報 特許公開2004−150153号公報
本発明の第1の目的は、可動把手を木口から突出させ、かつ、該可動把手を持って引戸を閉じる際、不注意により手指を戸枠や戸袋に挟めないようにするハンドル装置及び建具を提案することである。第2の目的は、可動把手を持って引戸を閉成(閉鎖)中に、合理的構成より、引戸を所定位置(手指を挟まない範囲内)に停止させ得ることである。第3の目的は、引戸式建具そのものが、引戸の壁面の凹所引手を塞ぐように所定位置に並存する戸体と備えた引戸式建具に適合することである。その他の目的は、例えば引戸の完全な開戸時、引戸の木口から可動把手をワンタッチ方式により自動的に突出させる得ること、引戸に対するハンドル装置の取り付け位置が通常の取り付け位置に限定されないこと、把手を収納位置へ戻した時、把手を自動的に係止することができると共に、該係止手段の耐久性の向上を図ることである。
本発明のハンドル装置は、引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、前記ホルダーは引戸の木口に組み込むことができるようにケース状に形成され、また、該ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接可能な安全用ロッドを軸支し、さらに、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結したことを特徴とする。
また、本発明のハンドル装置は、引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、前記ホルダーは引戸の木口に組み込むことができるようにケース状に形成され、また、該ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接可能な安全用ロッドを軸支し、また、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結し、さらに、前記可動把手が付勢手段のバネ力に抗してホルダー内に没入した「待機姿勢位置」になると、該可動把手を自動的に係止するようにホルダーに設けられた係止手段と、引戸が開いている時に前記係止手段の係止状態を解除するためにホルダーに設けられた押しボタン式操作部材とを備えることを特徴とする。
さらに、本発明の建具は、前段のハンドル装置又は後段のハンドル装置の構成をそのまま含み、引戸の一壁側の引手は、該引戸が完全に開いている時、所定位置に並存する戸体により塞がれていることを特徴とする。
ここで、「安全用ロッド」は、発明の主たる目的との関係で用いた用語である。したがって、安全用ロッド及び駆動リンクは、手指を挟まないための構成要件である。
(1)引戸の木口に組み込まれたホルダーに可動把手が出没自在に設けられたハンドル装置を前提とし、前記可動把手を木口から突出させ、かつ、該可動把手を持って引戸を閉じる際、不注意により手指を戸枠や戸袋に挟まないようにすることができる。
(2)手指を挟まないための構成要件は、ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接な安全用ロッドを軸支し、また、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結したので、合理的構成より、可動把手を持って引戸を閉鎖中に、引戸を所定位置(手指を挟まない範囲内)に停止させることができる。
(3)引戸式建具そのものが、引戸の壁面の凹所引手を塞ぐように所定位置に並存する戸体と備えた引戸式建具に適合する。
(4)引戸の完全な開戸時、係止手段解除用の押しボタン式操作部材をワンタッチ操作(単にプッシュ)すると、引戸の木口から可動把手が自動的に水平移動して突出する。したがって、可動把手のグリップを持って引戸を引手の利用可能な位置まで引き出すことができる。
(5)その他、引戸に対するハンドル装置の取り付け位置が通常の取り付け位置に限定されない、把手を収納位置へ戻した時、把手を自動的に係止することができる、係止手段の耐久性の向上を図ることができる、ユニット化されているので、簡単に引戸に取付けることができる等の優れた効果もある。
以下、図1乃至図10に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。
(1)図1…発明の環境図
図1は、引戸式建具Xに適用した発明の実施の環境を示すハンドル装置Yの環境図である。この環境図に於いて、発明の実施の環境を示すハンドル装置Yを備えた引戸式建具Xの平面から見た概念図である。この概念図に於いて、1,1aは左右の戸枠(1は閉じ側の縦枠、戸柱)、2は内側引戸、3は外側引戸、4は戸体(例えば網戸やシャッター)、5は外側引戸の室内7側の凹所引手、一方、6は外側引戸の室外8側の凹所引手、9は建具Xの開口部である。
したがって、本発明のハンドル装置Y及び該ハンドル装置Yを備えた引戸式建具Xは、細部的な事項は別として、実施レベルでは、引戸の完全開戸時に、引戸、例えば互い違い引戸の場合には、外側引戸3の壁面内外の引手5,6を塞ぐように所定位置に戸体(例えば網戸)4や内側引戸2が並存する。
本発明(ハンドル装置Y及び建具X)は、引戸の完全開戸時に、少なくとも一つの引戸に対して戸体(例えば内側又は外側に位置する網戸)4が、引戸の凹所引手(実施例では、外側引戸3の外側引手6)を塞ぐ。以下、図2乃至図10を参照にして本発明の最良の実施例を説明するが、細部的な事項の符号や図面については省略する。
(2)本発明の特徴部分
図2乃至図10に於いて、本発明の引戸式建具Xは、引戸の木口に組み込まれたホルダー12に可動把手13が出没可能に設けられたハンドル装置Yを前提にする。また、ハンドル装置Yは、基本的には、ホルダー12の前板21側に戸枠の縦枠1に棒状部分52aの先端部が当接可能な安全用ロッド52を軸支し、また、ホルダー12に可動把手13を水平方向に出没自在に設け、該可動把手13の出没動作に前記安全用ロッド52が回転連動するように該可動把手13の内端部側の垂直杆部分32と前記安全用ロッド52の基端部とを駆動リンク53で連結したことを特徴とする。
(3)図2の待機姿勢位置と図3の使用姿勢位置
図2は、ハンドル装置Yの可動把手の待機姿勢位置、一方、図3は可動把手の使用姿勢位置を概略的に示している。また、図4は引戸の木口(戸枠に対する側端面)から見たハンドル装置Yの正面図である。その他図は、適当な概略断面説明図等である。
さて、本発明のハンドル装置Yは、図2で示すように、引戸3の木口3aに内装状態に装着されるホルダー12と、このホルダー12に水平方向に出没自在に組み込まれた可動把手13と、該可動把手13が付勢手段16のバネ力に抗してホルダー12内に完全に没入(後退)した「待機姿勢位置」になると、該可動把手13を自動的に係止するようにホルダー12に上下動自在に設けられた係止手段14と、引戸3が開いている時に前記係止手段14の係止状態を解除するためにホルダー12に水平方向自在に設けられた押しボタン式操作部材15を含む(新規事項)。
さらに、本発明のハンドル装置Yは、前項で説明したように、ホルダー12の前板21側に戸枠の閉じ側の縦枠1に棒状部分52aの先端部が突き当たるように当接可能な安全用ロッド52を軸支し、該安全用ロッド52の基端部と可動把手13の内端部側とを複数本のリンク53a,53bを有する駆動リンク53で連結し、可動把手13の出没動作に安全用ロッド52が所定角度まで回転連動するようにしている(新規事項)。
上記構成に於いて、引戸3の開戸時、操作部材15の露呈端15aをプッシュすると、係止手段14の係止片42の係止がバネ力に抗して移動することから、その係止状態が解除され、可動把手13は把手用付勢手段16のバネ力により、グリップ部分30が握ることが可能な「使用姿勢位置」まで水平状態に突出する。この時、上下方向に組み合わせられた複数本のリンク53a,53bがそれぞれの枢軸を支点に揺動することから、可動把手13の突出方向の動きに連動して安全用ロッド52の棒状部分52aが水平状態になるように固定枢軸を支点に所定位置まで回転する。これにより、前記棒状部分52aの先端部が戸枠の縦枠1に当接可能な状態となる。
ところで、前記可動把手13は、望ましくは、図10で示すように、縦断面逆向きコ字型形状(ここでは「縦断面チャンネル形状」という用語を使用する。)のグリップ部分30と、このグリップ部分30の上下の水平杆部分31の内端部に直交状態に連設する垂直杆部分32とで構成されている。
そして、前記水平杆部分31の内端部の上辺に係止手段14を構成する係止片42が係合する凹所状の被係合部33を形成する。また、前記垂直杆部32の内端面には、付勢手段16の一端部を支持する横向き凹所型のバネ支持部34が設けられていると共に、該バネ支持部34よりも下位の部位に駆動リンク53の上方リンク53aの一端部が枢軸を介して連結されている。
そこで、作用と共に説明すると、本発明のハンドル装置Yは、建具Xが、例えば図1で示す一例を前提要件としている場合に於いて、同図で示すように、引戸3の外壁側の引手6は、該引戸3が完全に開いている時、所定位置に並存する戸体4により塞がれている。したがって、引戸3を戸体4の先端面(側端面)4aから閉じる矢印A方向へ引き出すのが容易でない。
そこで、図2で示すように、ホルダー12に収納され、かつ、係止手段14に係止されている可動把手13を自動的に突出させるために、操作部材15をプッシュする。
操作部材15をプッシュすると、係止手段14の係止片42の係止が解除され、可動把手13は単数(本実施例)又は複数の付勢手段16のバネ力により、ホルダー12内に設けられた水平案内溝、水平案内切欠、水平案内棒等の案内手段を介して水平方向にスライドして所定位置まで突出する。(図3)。
この時、可動把手13の突出に連動して駆動リンク53は固定軸57,61を介して揺動することから、安全用ロッド52の棒状部分52aが水平状態になるように固定枢軸56を支点に所要角度まで回転する(図3)。そこで、グリップ部分30を持って引戸3を引手5,6の利用可能な位置まで引き出す。
このように、引戸3を戸体(例えば網戸)4の側端面4aから所要量引き出し後は、引戸3本来の凹所引手5(6)を利用して引戸3を閉めることができる訳であるが、本発明の主たる目的は、可動把手13を持って引戸3を閉じる際、不注意により手指を戸枠1や戸袋に挟まないようにすることである。ここで「不注意」とは、可動把手13を引手代わりにそのまま握って無意識に引戸を閉めようとすることである。
そこで、可動把手13を握って引戸3を閉めている者に対して危険(手指を挟める危険性)を知らせるために、本実施例では、安全用ロッド52の棒状部分52aを回転突出させる訳であるが、仮に可動把手13を引手代わりにそのまま握って引戸3を閉めたとしても、前記棒状部分52aの先端部が戸枠の縦枠1に突き当たるように衝突し得るから、結局、手指を挟まないで済む。
敷衍すると、建具Xの開口部9を閉じる前に、棒状部分52aの先端部が戸枠の縦枠1に突き当たり、一時停止に気がついた操作者は、その場で可動把手13のグリップ部分30を手で押し込むか、又は実施例如何によっては構成要件を加味し、引戸3の側壁に設けた引手内の図示しない可動操作片(例えば押しボタン)を任意に操作(例えば押し込む)して、可動把手13を「待機姿勢位置」に戻す。そこで、操作者は、引戸本来の引手を利用して一時停止中の当該引戸3を再び閉めることが可能となる。
ここでは、図2で示すように、可動把手13が係止手段14により自動係止された状態を「待機姿勢位置」とし、一方、図3で示すように、係止手段14が操作手段15の操作力を介して解除状態となり、その結果、可動把手13が付勢手段16のバネ力により所定位置まで突出した状態を「使用姿勢位置」とする。
(4)ホルダー12
ホルダー12は、上下に長いケース状枠体からなり、フロント板及び取付け板で構成された前板21を有している。前板21の上下端部のフランジ部分には、固着具用のねじ孔22がそれぞれ形成されている。したがって、ホルダー12の前板21は引戸3の木口3aに対する締め付け座の機能を有する。
しかして、図4を基準にすると、23は前板21に縦長に形成された把手及び安全ロッド用開口、24は把手用開口23よりも上方に位置する操作手段15用開口である。操作手段15用開口24は、本実施例では、上端部のねじ孔22と把手用開口23の間の適宜部位に形成されている。
また、ホルダー12は、前板21を基準として引戸3の内部に内装された縦長状のケース部分25を有している。ケース部分25は、図5、図6等の断面図で示すようにケース身とケース蓋とから成る。特に符号を付さないが、プラスチック成形品としての分割型のケースは、複数個の固着具を介して一体に接合する。この接合により、ケース部分25内には可動把手13用の収納部26が形成される。
ケース部分25は、特許文献1とは相違し、引戸本体の凹部引手を有していないが、設計如何によっては、ケース部分25の側壁に手掛凹部を形成することも可能である。
また、本実施例のケース部分25の内部には、水平ガイド溝、水平ガイド切欠、水平ガイド棒などの案内手段18が設けられている。本実施例の案内手段18は、ケース部分25の内壁面に形成した上下一組の水平ガイド溝であり、これらの水平ガイド溝18の係止面には、可動把手の内端部側に設けた図示しない係合突起が係合する。
また、本実施例では、必須要件ではないが、可動把手13が「待機姿勢位置」となった時に所定位置に受け止める小突起形状のストッパー19が後壁25b寄りの部位に上下一対設けられている。
さらに、ホルダー12に組み込まれた可動把手13を基準にすると、可動把手13の下方の水平杆部分31と底壁25aの間の空間部分には、ややL型状の安全用ロッド52の基端部52bが揺動可能に位置し、一方、可動把手13の上方の水平杆部分31と上壁25cの間の空間部分には、押しボタン式操作手段15が水平方向にスライド自在に組み込まれていると共に、該操作手段15と接合する係止手段14の係止片42が上下動自在に組み込まれている。
なお、ケース部分25には、固着具用の螺合部分、軸孔が適宜に形成されている。また、可動把手13の垂直杆部分32にはストッパー19が入り込む横向きの凹所状の係合部分が形成されている。また、可動把手13にも駆動リンク用の枢支用の孔や切欠部分が適宜に形成されている。その他の細部的事項の説明は割愛する。
(5)可動把手13
可動把手13は、本実施例では、前述したように、縦断面チャンネル形状のグリップ部分30と、このグリップ部分30の上下の水平杆部分31の内端部に直交状態に連設する垂直杆部分32とで構成されている。本実施例のホルダー12のケース部分25の奥行きは短いが、このケース部分25内に余裕を持って収まるように可動把手13の大きさが設定されている。
望ましくは、図2で示すように、可動把手13が「待機姿勢位置」にある時、該可動把手13はホルダー12の前板21よりも内側に位置し、前板21の開口23に安全用ロッド52の棒状部分52aが垂直状態に位置するようにする。
(6)係止手段14
操作手段の操作力により動かされる係止手段14は、前述したように、ホルダー12の上壁25c側にカイド部並びに支持部を介して上下動可能に組み込まれている。本実施例の係止手段14は、下端部側に可動把手13の被係合部33と係脱する係止部42aを有する係止片42及びこの係止片42を下方に付勢する係止バネ43を含む。係止片42は、該係止片42に垂直状態に組み込まれた係止バネ43のバネ力により、その下端部の係止部42aが可動把手13の被係合部33に係合し得るように常時付勢されている。また係止片42は、その外壁に傾斜状のカム面を有する突起部分44を有する。
(7)操作部材15
ホルダー12の上部側には、係止手段14の係止状態を解除するための操作部材15が設けられている。この操作部材15は、ホルダー12の開口24或いは引戸3の木口3aにその操作端(外端)15aが露呈するようにホルダー12に水平状態に組み込まれている。操作部材15の縦段面の外形輪郭が「Z型形状」に形成れ、内端部15bには、係止片42の突起部分44のカム面と摺接する傾斜状の駆動面が形成されている。
(8)安全用ロッド52と駆動リンク53
安全用ロッド52は、ややL型状に形成され、本実施例では、ホルダー12の前板21側の下部に支持板55及びロッド枢軸56を介して揺動自在に設けられている。前述したように、安全用ロッド52は、可動把手13が「待機姿勢位置」にある時は、その棒状部分52aは、略前板21の開口23に位置している反面、可動把手13が「使用姿勢位置」にある時は、駆動リンク53を介して戸枠の閉じ側の縦枠1に棒状部分52aの先端部が突き当たることができるように水平状態まで回転する。
そこで、前記駆動リンク53は、本実施例では、中央部(中央部寄りの部位も含む)が、ホルダー12の中央部に設けられた第1固定軸57に軸支され、かつ、長孔を有する上端部が可動把手13の垂直杆部分32に第1可動ピン58を介して連結された長板状の上方リンク53aと、中央部がホルダー12の下部側に位置する第2固定軸61に軸支され、かつ、長孔を有する上端部が前記上方リンク53aの下端部の係合ピンと係合すると共に、長孔を有する下端部が安全用ロッド52の基端部52bの係合ピンと係合する逆向き「く」の字形状の下方リンク53bとで構成されている。
上記構成に於いて、引戸3の開戸時、操作部材15を操作すると、係止手段14の係止片42の係止部42aの係止が解除され、可動把手13は付勢手段16のバネ力により使用姿勢位置まで突出する。その際、可動把手13に連動する駆動リンク53は、第1固定軸57及び第2固定軸61を支点にして揺動することから、安全用ロッド52の棒状部分52aは略水平状態となる(図9参照)。
本実施例に於いて、特に図示しないが、安全用ロッド52をホルダー12に戻す復帰手段を建具に加味(限定)することができる。例えば引戸3の本来の凹所引手5(6)の中に縦長状の操作ボタンを設け、一方、該操作ボタンに連動可能な係合スライダーをホルダー12のケース部分の底壁25a側に上下動可能に配設し、前記操作ボタンを操作すると、安全用ロッド52の基端部52a側に形成した係合部に係合する係合スライダーが下方方向へ移動し、その結果、安全用ロッド52が初期位置へと戻るように構成する。その他新規事項及び公知事項を任意に加味することができる。
本発明は、主に建具や錠前の業界で利用される。
図1乃至図10は本発明の最良の実施例を示す各説明図。
本発明の環境図。 可動把手が「待機姿勢位置」の概略縦断面説明図。 図2から可動把手が「使用姿勢位置」になった概略縦断面説明図。 ハンドル装置Yの正面図。 図2の5−5線断面図。 図2の6−6線断面図。 図2の7−7線断面図。 図2の8−8線断面図。 駆動リンク及び安全用ロッドの作動態様を示す概略説明図。 可動把手の説明図。
符号の説明
X…建具、Y…ハンドル装置、1,1a…戸枠の左右の縦枠、2…内側引戸、3…外側引戸、3a…木口、4…戸体、A…矢印、5,6…凹所引手、7…室内、8…室外、9…建具Xの開口部、12…ホルダー、13…可動把手、14…係止手段、15…操作部材、15a…操作端(外端)、15b…内端部、16…付勢手段、17…把手13の支軸、18…案内手段、19…ストッパー、21…前板、23…把手及び安全ロッド用開口、24…操作手段用開口、25…ケース部分、25a…底壁、25b…後壁、25c…上壁、26…収納部、30…グリップ部分、31…水平杆部分、32…垂直杆部分、33…可動把手の被係合部、35…バネ支持部、42…係止片、42a…係止部、43…係止バネ、44…突起部分、52…安全用ロッド、53…駆動リンク、53a…上方リンク、53b…下方リンク、55…支持板、56…ロッド枢軸、57…第1固定軸、58…第1固定ピン、61…第2固定軸。

Claims (8)

  1. 引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、前記ホルダーは引戸の木口に組み込むことができるようにケース状に形成され、また、該ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接可能な安全用ロッドを軸支し、さらに、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結したことを特徴とするハンドル装置。
  2. 請求項1に於いて、ホルダー内に可動把手用係止手段を上下動自在に設け、また、該係止手段解除用の押しボタン式操作部材をその操作端が木口に露呈するように設けたことを特徴とするハンドル装置。
  3. 請求項1に於いて、駆動リンクは縦方向に連結された複数本のリンクを含むことを特徴とするハンドル装置。
  4. 請求項1乃至請求項3に於いて、これらの請求項のいずれかに記載のハンドル装置をそのまま含み、引戸の一壁側の引手は、該引戸が完全に開いている時、所定位置に並存する戸体により塞がれていることを特徴とする建具。
  5. 引戸に可動把手を有するホルダーを組み込むことが可能なハンドル装置に於いて、前記ホルダーは引戸の木口に組み込むことができるようにケース状に形成され、また、該ホルダーの前板側に戸枠の縦枠に当接可能な安全用ロッドを軸支し、また、ホルダーに可動把手を水平方向に出没自在に設け、該可動把手の出没動作に前記安全用ロッドが回転連動するように該可動把手と前記安全用ロッドの基端部とを駆動リンクで連結し、さらに、前記可動把手が付勢手段のバネ力に抗してホルダー内に没入した「待機姿勢位置」になると、該可動把手を自動的に係止するようにホルダーに設けられた係止手段と、引戸が開いている時に前記係止手段の係止状態を解除するためにホルダーに設けられた押しボタン式操作部材とを備えることを特徴とするハンドル装置。
  6. 請求項5に於いて、可動把手のグリップ部分は、縦断面チャンネル形状に形成され、その一方の水平杆部分の内端部に係止手段の係止片と係脱可能な被係合部が形成されていることを特徴とするハンドル装置。
  7. 請求項6に於いて、可動把手は、グリップ部分の上下の水平杆部分の内端部に直交状態に連設する支持杆部分を有し、該支持杆部分に付勢手段の一端部を支持するバネ支持部が設けられていることを特徴とするハンドル装置。
  8. 請求項5乃至請求項7に於いて、これらの請求項のいずれかに記載のハンドル装置をそのまま含み、引戸の一壁側の引手は、該引戸が完全に開いている時、所定位置に並存する戸体により塞がれていることを特徴とする建具。
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