JP5168049B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

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この発明は、画像処理方法および画像処理装置に関し、特に、少なくとも2種類の異なる波長範囲の光のそれぞれに基づく画像を提供する撮像装置を用いた画像処理方法および当該撮像装置から提供される画像を用いて画像処理を実行する画像処理装置に関する。
FA(Factory Automation)分野などにおいては、ワークなどの被測定物に生じる欠陥などを光学的に検査したり、その大きさなどを光学的に計測したりする装置として、いわゆる視覚センサが実用化されている。
このような視覚センサを用いて検査や計測を行なう場合には、被測定物を適切に撮影する必要がある。一般的に、CCD(Coupled Charged Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどからなる撮像装置のダイナミックレンジ(輝度を表現可能な階調範囲)は有限である。そのため、撮影時の露光量が多くなると、全面的もしくは部分的に白飛び(ハレーション)を生じてしまい、被測定物の輝度情報および色情報を正確に取得できない。逆に、撮影時の露光量が少なくなると、全面的もしくは部分的に黒つぶれを生じてしまい、有効な輝度情報を取得できない。さらに、局所的に反射率が異なる部分をもつ被測定物や曲率の大きな部分をもつ被測定物では、照明などの影響を受けて、部分的な白飛びや黒つぶれが発生し得る。
このように、同一の被測定物から放射される光パワー(単位時間当たりに入射する光エネルギー)の最小値と最大値との差が、撮像装置のダイナミックレンジの範囲を超える場合には、被測定物の全体を適切に撮影することができないという問題があった。
そこで、同一の被測定物を異なる露光量で複数回撮影し、これによって得られる複数の画像データを合成することで、ダイナミックレンジを拡大させる技術が知られている。このような処理は、ハイダイナミック合成処理やスーパーラチチュード処理(Super Latitude process;SL処理)とも称される。たとえば特開2002−334326号公報(特許文献1)には、ダイナミックレンジ拡大を少ない計算処理負荷によって実現する視覚センサが開示されている。
特開2002−334326号公報
なお、撮影時の露光量が全体として適切であっても、被測定物と照明などの光源との位置関係によってハレーションが生じる場合がある。このことを、図16および図17を参照して説明する。
図16(A)では、撮像装置908は、照明909から発せられる光を受けた被測定物902の画像を撮影する。図16(B)には、撮影される画像の一例を示す。
ここで、被測定物902にがたつき等が生じ、図16(C)において被測定物902Aとして示されるように照明909との位置関係が変化した場合、図16(D)に示されるように、撮影される画像において、被測定物902Aの表面の一部にハレーションが生じる場合がある。図16(D)では、ハレーションが生じた部分が領域Xで示されている。
図17(A)には、被測定物903が、長く連続した研磨目をもった仕上げを施されたいわゆるヘアラインを有する場合に、撮像装置908によって当該被測定物903の画像を撮影される様子が示されている。図17(B)には、図17(A)に示された状態で撮影された画像の一例を示す。
図17(B)では、領域Y1に、被測定物903に対応する画像が示されている。
ここで、被測定物903が、図17(C)において被測定物903Aとして示されるように、図17(A)における照明909との相対的な位置関係が90°回転するような状態で、カメラ902によって撮影される位置に送られてきた場合を想定する。このような場合に、撮像装置908によって撮影される画像の一例を図17(D)に示す。
図17(C)に示される被測定物903Aは、がたつきが生じていなくとも、図17(A)に示された被測定物903に対して90°回転した状態にあることから、図17(D)では、被測定物903Aに対応する領域Y2では、ハレーションが発生している。
そして、撮像装置から供給される被測定物についての画像において上記のようにハレーションが発生していると、画像処理装置では、当該ハレーションが発生している領域についての被測定物の輝度情報や色情報が正確に取得できず、被測定物の検査や計測に支障をきたすおそれがあった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、被検査物と照明の相対的な位置関係が変化しても、確実に被測定物の検査や計測が可能な画像処理方法および画像処理装置を提供することである。
本発明に従った画像処理方法は、被測定物に対して少なくとも異なる2つの方向からそれぞれ異なる波長範囲の光を照射するステップと、前記異なる波長範囲ごとに、前記被測定物からの反射光についての受光光量を検出するステップと、画素毎に前記異なる波長範囲の受光光量を比較するステップと、前記異なる波長範囲の受光光量を、前記比較の結果に基づいて重み付けをして合成することにより、前記被測定物に関する受光光量についての画像を生成するステップとを備える。
また、本発明に従った画像処理方法では、前記重み付けは、前記異なる波長範囲の受光光量のうち反射光量が大きい受光光量を小さい受光光量に対して低い割合で合成するためのものであることが好ましい。
また、本発明に従った画像処理方法は、前記波長範囲ごとに、受光光量の検出の結果の増幅度合いを変更する情報の入力を受付けるステップをさらに備え、前記受光光量を比較するステップは、前記受付けた情報に基づいて前記波長範囲ごとの受光光量を増幅して、前記異なる波長範囲の受光光量を比較することが好ましい。
また、本発明に従った画像処理方法では、前記異なる波長範囲の光は、赤色の光と青色の光を含むことが好ましい。
また、本発明に従った画像処理方法では、前記異なる2つの方向は、直交する方向であることが好ましい。
本発明に従った画像処理装置は、少なくとも2種類の異なる波長範囲の光を互いに異なる方向で被測定物に照射し、前記被測定物からの各波長範囲の反射光についての受光光量を検出する撮像装置が提供する画像を利用した画像処理装置であって、画素毎に前記異なる波長範囲の受光光量を比較する比較手段と、前記異なる波長範囲の受光光量を、前記比較手段による比較の結果に基づいて重み付けをして合成することにより、前記被測定物に関する受光光量についての画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段が生成した画像を表示させる表示手段と、前記波長範囲ごとに、受光光量の検出の結果の増幅度合いを変更する情報の入力を受付ける受付手段とを備え、前記比較手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、当該情報に基づいて前記波長範囲ごとに増幅された受光光量を比較し、前記画像生成手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、前記比較手段が前記情報に基づいて前記波長範囲ごとに受光光量を増幅した後での当該受光光量についての比較結果に基づいて、前記異なる波長範囲の受光光量を合成することにより前記画像を生成し、前記表示手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、当該情報の入力後に前記画像生成手段によって生成された画像を表示させる。
本発明の画像処理方法によれば、被測定物に対して異なる複数の方向から照射された光のそれぞれについての反射光が検出されることにより、これらの反射光の中の少なくとも1つにハレーションが生じていないことを期待できる。つまり、本発明の画像処理方法によれば、被測定物と当該被測定物に対してある方向から光を照射する光源との相対的な位置関係が変化してハレーションが生じた場合でも、併せて検出される当該被測定物に対して他の方向から照射される光についての受光強度を利用することによって上記ハレーションの影響を抑えることができ、したがって、被測定物の検査や計測が可能となる。
また、本発明の画像処理方法によれば、上記したような、被測定物に対して複数の方向から照射される光は、互いに異なる波長範囲の光とされることにより、それぞれの方向から照射された光についての反射光が同時に検出されても、それぞれの方向から照射された光による反射光を波長範囲に基づいて分離して受光強度を検出することができる。したがって、被測定物に対して複数の方向から照射される光についての反射光を、照射される方向ごとに異なるタイミングで検出する場合に比べて、処理時間の短縮化を図ることができる。
本発明の画像処理装置によれば、被測定物と当該被測定物に対してある方向から光を照射する光源との相対的な位置関係が変化してハレーションが生じた場合でも、撮像装置において当該ある方向から光を照射された被測定物の受光光量と併せて検出される当該被測定物に対して他の方向から照射される光についての受光光量を利用することにより、被測定物の検査や計測が可能となる。
また、本発明の画像処理装置によれば、被測定物に対して複数の方向から光を照射したことによる受光光量を方向ごとに波長範囲を区別することにより一括して扱えることにより、撮像装置に被測定物に対して照射される光の方向ごとに当該被測定物の受光光量を検出させる場合に比べて、処理時間の短縮化を図ることができる。
また、本発明の画像処理装置によれば、異なる方向から光を照射したことに基づく複数の受光光量について、当該複数の受光光量の比較結果に基づいてそれぞれを重み付けされて生成された画像を表示させることができる。さらに、本発明の画像処理装置によれば、当該画像の生成の元となる、各方向から光を照射したことに基づく受光光量について、光の照射方向ごとに増幅する度合いを変更する情報が入力されれば、入力された度合いに応じて受光光量を増幅して、再度、上記画像を生成し、表示させることができる。これにより、ユーザが上記画像を視認しながら光の照射方向ごとに受光光量の増幅度合いを調整できる。
<全体装置構成>
図1は、この発明の実施の形態に従う画像処理装置を含む視覚センサシステム1の全体構成を示す概略図である。
図1を参照して、視覚センサシステム1は、代表的に生産ラインなどに組込まれ、被測定物(以下「ワーク」とも称す。)における欠陥などを光学的に検査したり、その大きさなどを光学的に計測したりする。一例として、この発明の実施の形態においては、ワーク2は、ベルトコンベヤなどの搬送機構6によって搬送され、搬送されたワーク2は、撮像装置8によって順次撮影される。撮像装置8によって撮影された画像データ(以下「入力画像データ」とも称す。)は、本実施の形態に従う画像処理装置を実現する代表例であるコンピュータ100へ伝送される。本実施の形態においては、主として、カラーの入力画像データを扱う処理について説明する。
なお、撮像装置8で撮影されるワーク2に対して光を照射する照明機構をさらに設けてもよい。
また、ワーク2が撮像装置8の撮影範囲に到達したことは、搬送機構6の両端に配置された光電センサによって検出される。具体的には、光電センサは、同一の光軸上に配置された受光部4aと投光部4bとからなり、投光部4bから放射される光がワーク2で遮蔽されることを受光部4aで検出することによって、ワーク2の到達を検出する。なお、搬送機構6の制御自体は、図示しないPLC(Programmable Logic Controller)などによって制御される。
撮像装置8は、上述した光電センサによってワーク2の到着が検出されると、これに応じてワーク2の撮影を開始する。あるいは、撮像装置8は、連続的に撮影を行っておき、ワーク2の到着が検出されると、後述するワーク2の検査や計測のための入力画像データとして伝送し、または、コンピュータ100は、撮像装置8に当該入力画像データの伝送を要求したりしてもよい。
一例として、撮像装置8は、レンズなどの光学系に加えて、CCD(Coupled Charged Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサといった、複数の画素に区画された撮像素子を含んで構成される。各画素に対応する撮像素子は、入射する光に対して1つまたは複数の分光感度を有している。
より具体的には、撮像装置8の撮像素子は、一例として、各画素について、光の三原色に基づく「赤色」「緑色」「青色」のそれぞれに分光感度を有している。そして、撮像装置8の撮像素子は、入射する光についての「赤色」「緑色」「青色」の3色の検出値(R輝度、G輝度、B輝度)を出力する。ここで、たとえば、R輝度(以降、「R濃度値」ともいう)は、撮像素子に入射する光のうち、赤色の分光感度に含まれる波長成分に相当する光のエネルギー(光強度)の大きさを示す。G輝度およびB輝度(以降、それぞれ「G濃度値」「B濃度値」ともいう)についても、それぞれ対応の分光感度に含まれる波長成分に相当する光のエネルギー(光強度)の大きさを示す。また、本実施の形態においては、R輝度、G輝度、B輝度は、いずれも8ビット(0〜255階調)の範囲で規定されるものとする。
なお、撮像素子が有する分光感度は3つ(3バンド)に限定されることなく、より多くの色に分光感度をもつようにしてもよい。このようなマルチバンドの撮像素子を用いることで、より撮像可能な色域を拡大させることができる。あるいは、光の三原色の補色である「シアン」「マゼンダ」「黄色」の3色の検出値(C輝度、M輝度、Y輝度)を分光感度として有していてもよい。また、単板式のCCDなどを用いる場合には、各画素が「赤色」「緑色」「青色」のうち1色だけについて受光感度を有している場合がある。このような場合には、図示しない補間部によって、「赤色」「緑色」「青色」の各々についての輝度をもつ入力画像データを生成してもよい。
本実施の形態に従う撮像装置8は、後述する赤色照明9Rと青色照明9B(図3参照)のように、少なくとも異なる2つの波長範囲の光を照射されたワーク(被測定物)2の画像を撮影し、それぞれの波長範囲についての輝度データを生成して画像処理装置に出力する。したがって、撮像素子は、ワーク2に照射された少なくとも2種類の波長範囲について受光感度を有する必要がある。
本実施の形態に従う撮像装置8は、撮影時の露光量を変更可能である。この露光量とは、各撮像時において撮像素子に入射する光エネルギーを調整するための値であり、代表的に、光学系のしぼり量や機械的または電子的なシャッター速度によって調整される。本実施の形態では、露光量の代表例として「露光時間」を調整する構成について例示するが、露光時間に限られず、しぼり量などを調整するようにしてもよい。
一方、コンピュータ100は、FD(Flexible Disk)駆動装置111およびCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置113を搭載するコンピュータ本体101と、モニタ102と、キーボード103と、マウス104とを含む。そして、コンピュータ本体101は、予め格納されたプログラムを実行することで、本実施の形態に従う画像処理装置を実現する。
<ハードウェア構成>
図2は、コンピュータ100のハードウェア構成を示す概略構成図である。
図2を参照して、コンピュータ本体101は、図1に示すFD駆動装置111およびCD−ROM駆動装置113に加えて、相互にバスで接続された、CPU(Central Processing Unit)105と、メモリ106と、固定ディスク107と、カメラインターフェイス部109と、PLCインターフェイス部115と、センサインターフェイス部117とを含む。
FD駆動装置111にはFD112が装着可能であり、CD−ROM駆動装置113にはCD−ROM114が装着可能である。上述したように、本実施の形態に従う画像処理装置は、CPU105がメモリ106などのコンピュータハードウェアを用いて、プログラムを実行することで実現される。一般的に、このようなプログラムは、FD112やCD−ROM114などの記録媒体に格納されて、またはネットワークなどを介して流通する。そして、このようなプログラムは、FD駆動装置111やCD−ROM駆動装置113などにより記録媒体から読取られて、記憶装置である固定ディスク107に一旦格納される。さらに、固定ディスク107からメモリ106に読出されて、CPU105により実行される。
CPU105は、プログラムされた命令を順次実行することで、各種の演算を実施する演算処理部である。メモリ106は、CPU105でのプログラム実行に応じて、各種の情報を一時的に記憶する。
カメラインターフェイス部109は、コンピュータ本体101と撮像装置8との間のデータ通信を仲介するための装置であり、画像バッファ109aと設定部109bを含む。
画像バッファ109aは、撮像装置8で撮影され順次伝送される入力画像データを一旦蓄積し、1回の撮影分の入力画像データが蓄積されると、その蓄積されたデータをメモリ106または固定ディスク107へ転送する。
設定部109bは、CPU105からの内部コマンドに従って、撮影前に撮像装置8にコマンドを送信し、撮像装置8における露光時間等の各種の内容を設定する。
PLCインターフェイス部115は、コンピュータ本体101と図示しないPLCとの間のデータ通信を仲介するための装置である。また、センサインターフェイス部117は、上述した光電センサなどからの検出信号を受信して、CPU105へ伝達する。
固定ディスク107は、CPU105が実行するプログラムや入力画像データなどを記憶する不揮発性の記憶装置である。
コンピュータ本体101に接続されるモニタ102は、CPU105が出力する情報を表示するための表示装置であって、一例としてLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。後述するように、本実施の形態に従うモニタ102は、ワーク2を撮影して生成される合成画像、1回あたりの処理に要する見込みの処理時間、合成画像を構成する画素の輝度についてのヒストグラムなどを表示する。
マウス104は、クリックやスライドなどの動作に応じたユーザからの指令を受付ける。キーボード103は、入力されるキーに応じたユーザからの指令を受付ける。
また、コンピュータ100には、必要に応じて、プリンタなどの他の出力装置が接続されてもよい。
図3(A)〜図3(C)は、撮像装置8の撮像素子の構成の一例を模式的に示す図である。
図3(A)は、赤色の分光感度を有する撮像素子の配列を示し、図3(B)は、緑色の分光感度を有する撮像素子の配列を示し、図3(C)は、青色の分光感度を有する撮像素子の配列を示す。
図3(A)〜図3(C)を参照して、撮像装置8は、行列状の画素に区画された撮像素子を含み、各画素は、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の分光感度が割り当てられている。図3(A)〜図3(C)を通してR,G,Bのそれぞれに付された数字が同じ区画は、同じ画素に対応することを意味する。そのため、撮像装置8の各画素からは、これらの分光感度に含まれる波長成分に相当する光のエネルギー量(光強度)を示す値(輝度または濃度値)が出力される。
<撮影原理>
図4は、図1に示した撮像装置8による被測定物の撮影の原理を模式的に示す図である。
図4を参照して、この実施の形態の視覚センサシステム1では、ワーク2に対して、赤色照明9Rと青色照明9Bが備えられている。撮像装置8は、これらの照明に照らされたワーク2を撮影する。赤色照明9Rは、赤色の波長範囲(たとえば、625〜740nm)の光を照射する照明であり、また、青色照明9Bは、青色の波長範囲(たとえば、450〜485nm)の光を照射する照明である。これらは、たとえば、白色光の光源に特定波長範囲をカットする色フィルタを設置して用いることにより構成できる。軸90Rと軸90Bは、それぞれ、赤色照明9Rと青色照明9Bが照射する光の光軸を示す。
なお、赤色照明9Rと青色照明9Bでは、ワーク2に対向する角度が異なる。したがって、視覚センサシステム1では、ワーク2は、異なる複数の方向から、それぞれ異なる波長範囲の光を照射された状態で、その画像を撮像装置8に撮影される。
<画像処理装置における制御構造>
図5は、この発明の実施の形態に従う画像処理装置の制御構造を示す機能ブロック図である。
図5を参照して、この発明の実施の形態に従う画像処理装置は、撮影制御部300と、画像メモリ302と、Rメモリ305Rと、Gメモリ305Gと、Bメモリ305Bと、輝度情報更新部304と、輝度情報合成部308と、画像生成部212を含む。
なお、画像メモリ302、Rメモリ305R、Gメモリ305G、およびBメモリ305Bは、本実施の形態に従う画像処理装置の記憶部であるメモリ106または固定ディスク107にそれぞれの領域が確保されることで、実現される。画像メモリ302は、撮像装置8の撮像素子の画素サイズに対応した2次元配列を3プレーン分(R,G,B)含む構成となっており、その他のメモリの各々は、撮像装置8の撮像素子の画素サイズに対応した2次元配列になっている。
図5を参照して、撮影制御部300は、撮像装置8に赤色照明9Rと青色照明9Bからの光を受けたワーク2を撮影させることにより入力画像データを生成させる。より具体的には、撮影制御部200は、撮像装置8にワーク2を撮影させる。撮像装置8が撮影することによって生成した入力画像データは、カメラインターフェイス部109の画像バッファ109a(図2)に一旦蓄積された後、画像メモリ302へ転送される。上述したように、画像メモリ302は、1つの入力画像データを格納できるサイズに構成されている。新たな入力画像データが画像メモリ302に格納されると、輝度情報更新部304は、その中の、R濃度値のデータでRメモリ305Rを、G濃度値のデータでGメモリ305Gを、B濃度値のデータでBメモリ305Bを、それぞれの記憶内容を更新する。
なお、入力画像データが画像メモリ302に格納された後、撮像装置8によって引き続く撮影が行なわれて入力画像データが新たに生成されると、当該入力画像データは画像メモリ302に上書きして格納される。そのため、輝度情報更新部304における1つの入力画像データについての処理は、撮像装置8による撮影とは独立して並行処理され、新たな入力画像データが生成されるまでに完了するように構成される。
輝度情報合成部308は、入力画像データ中のRメモリ305RとBメモリ305Bの受光濃度値(受光光量)を後述するように合成して、合成画像データを生成する。
<合成画像データの生成>
本実施の形態の画像処理装置では、赤色照明9Rと青色照明9Bからの光を受けたワーク2を撮影することによって生成された画像データが入力画像データとして入力されるため、入力画像データは、赤色の反射光についての受光濃度値(R濃度値)と青色の反射光についての受光濃度値(B濃度値)から主に構成される。
図6(A),図6(B),図6(C)に、入力画像データ,入力画像データ中のR濃度値,入力画像データ中のB濃度値に基づいて表示される画像(それぞれ、入力画像,Rプレーン画像,Bプレーン画像)の一例を示す。
まず図6(A)を参照して、入力画像W1では、領域Z1等にハレーションが生じている。
次に、図6(B)および図6(C)を参照して、Rプレーン画像W2では、ハレーションが生じていないのに対して、Bプレーン画像W3では、領域Z3等においてハレーションが生じている。
これにより、入力画像W1においてハレーションが生じていたのは、Bプレーン画像W3においてハレーションが生じていたことが起因していたものであり、また、Rプレーン画像W2にハレーションが生じていないのにBプレーン画像W3にハレーションが生じているのは、図4を参照して説明したように、赤色照明9Rと青色照明9Bとで、ワーク2に対して光を照射する向きが異なることに起因していると考えられる。
本実施の形態では、輝度情報合成部308は、入力画像データを、画素毎に、そして、各色についての受光濃度値ごとに、処理することによって、合成画像データを生成する。具体的には、画素毎に、R濃度値とB濃度値を比較し、比較結果に基づいてR濃度値とB濃度値を重み付けをして合成することにより、合成画像データを生成する。さらに具体的には、入力画像データの各画素について、R濃度値とB濃度値の中で、高い方の濃度値(反射光量が大きい方の濃度値)を他方の濃度値に対して低い割合で合成して、または、当該他方の濃度値のみで当該画素の濃度値を構成させることにより、合成画像データを生成する。
図6(D)は、輝度情報合成部308によって生成された合成画像データに基づく画像の一例である合成画像W4を示す。上記のように合成画像データが生成されることにより、合成画像W4では、ハレーションが見られなくなっている。
<合成画像データ生成の具体的な処理内容>
次に、上記のような合成画像データを生成するために、輝度情報合成部308が実行する具体的な処理(合成画像データ生成処理)の内容について、当該処理のフローチャートである図7を参照して説明する。
合成画像データ生成処理では、輝度情報合成部308は、まずステップS10で、Rメモリ305Rに記憶された第1番目の画素の濃度値(図3(A)の「R1」)とBメモリ305Bに記憶された第1番目の画素の濃度値(図3(C)の「B1」)を読込んで、ステップS20へ処理を進める。
ステップS20では、輝度情報合成部308は、直前のステップS10(または、後述するステップS60)で読込んだR濃度値とB濃度値とを比較して、ステップS30へ処理を進める。
ステップS30では、輝度情報合成部308は、ステップS20における比較の結果、低い方の濃度値をD1とし、高い方の濃度値をD2として、ステップS40へ処理を進める。
ステップS40では、輝度情報合成部308は、次の式(1)に従って、現在処理対象とされている画素についての合成データDCを算出して、ステップS50へ処理を進める。
DC=[D1×{R1/(R1+R2)}]+[D2×{R2/(R1+R2)}] …(1)
式(1)は、R濃度値とB濃度値を、これらの濃度値の大小関係に基づいて重み付けをして合成することにより合成データDCを生成するものである。式(1)中で、R1とR2は重み付けのために用いられる定数であって、次の式(2)の関係がある。
R1>R2 …(2)
つまり、処理対象となっている画像について、R濃度値とB濃度値の中で、濃度値の低い方が高い割合で合成されて合成データDCが生成される。
ステップS50では、輝度情報合成部308は、入力画像データ中のすべての画素について合成データDCを生成したか否かを判断し、まだ生成していないと判断するとステップS60へ処理を進める。
ステップS60では、輝度情報合成部308は、処理対象とする画素を現在処理対象としていた画素の次の画素とし、当該次の画素のR濃度値とB濃度値を読込んで、処理をステップS20へ戻す。
一方、ステップS50においてすべての画素について合成データDCを生成したと判断すると、輝度情報合成部308は、ステップS70へ処理を進める。
ステップS70では、輝度情報合成部308は、すべての画素についての合成データDCによって合成画像データを生成し、これを、ワーク2の検査や計測のために利用するために出力して、合成画像データ生成処理を終了させる。
以上説明した合成画像データ生成処理では、各画素についてのR濃度値とB濃度値とを、式(1)を用いて、大小関係に基づいた重み付けをして合成するにより、合成データDCが生成された。
ここで、R1とR2は、式(2)の関係を満たす限り、予め設定されていてもよいし、ユーザによって入力された情報に基づいて適宜変更されてもよい。
図8に、合成画像データ生成処理の変形例のフローチャートを示す。図8に示された処理は、基本的に図7に示された処理と同様であるが、ステップS30の後、(ステップS40の代わりに)ステップS41の処理が実行される点が異なる。ステップS41では、輝度情報合成部308は、処理対象となっている画素について、R濃度値とB濃度値のうち、濃度値が低い方の濃度値を、合成データDCとしている。つまり、この変形例では、R濃度値とB濃度値が、上記式(1)におけるR2の値が「0」とされて合成されて合成データDCが生成されていることになり、結果として、各画素の合成画像データは、異なる波長範囲ごとの受光光量の中の最も少ない受光光量が当該画素の受光光量とされる。
<合成画像データに基づく画像の具体例>
次に、本実施の形態の視覚センサシステム1によって生成された合成画像データに基づいて表示される画像の具体例を、図9および図10を参照して説明する。
図9を参照して、本実施の形態の視覚センサシステム1による処理の前後の画像の一例を示す。
図9(A)は、入力画像データに基づく画像であり、図9(B)は、上記したような合成画像データ生成処理によって生成された合成データに基づく画像の一例である。なお、図9(A)および図9(B)は、ビニール素材でできた菓子の個包装を撮影して得られた画像である。
図9(A)では、領域Z10では、赤色のハレーションが生じ、また、領域Z11では、青色のハレーションが生じている。つまり、領域Z10に対応する領域では、赤色照明9Rから照射された光についてハレーションが生じており、また、領域Z11に対応する領域では、青色照明9Bから照射される光によってワーク2上でハレーションが生じていることになる。
図9(B)では、図9(A)の画像において領域Z10および領域Z11で生じていたハレーションが、消滅している。
これは、合成画像データにおいて、赤色のハレーションが生じていた領域Z10の各画素については、B濃度値が高い割合で合成されて(または、B濃度値のみで)合成データが生成され、また、青色のハレーションが生じていた領域Z11の各画素については、R濃度値が高い割合で合成されて(または、R濃度値のみで)合成データが生成されたことに基づくと考えられる。
図10(A)は、入力画像データに基づく画像を示し、図10(B)は、図10(A)の画像に対応する入力画像データを本実施の形態の合成画像データ生成処理によって処理することにより生成された合成データに基づく画像の一例を示している。なお、図10(A)および図10(B)は、テーピングされた電子部品を撮影して得られた画像である。
図10(A)に示された画像では、被測定物に対応する画像Z21上に青色の光によるハレーションが生じているとともに、画像Z21の下方には被測定物とは無関係の格子状のハレーションが生じている。
本実施の形態の合成画像データ生成処理によれば、図10(B)に示すように、これらのハレーションを除去することができる。
<照明の構成>
本実施の形態の視覚センサシステム1では、撮像装置8で撮影されるワーク2に対して光を照射する照明機構は、撮像装置8と一体的に設けられてもよいし、図4に模式的に示されたように撮像装置8とは別体で設けられてもよい。
なお、本実施の形態では、互いに異なる波長範囲の光をワーク2に対して照射する少なくとも2つの照明が必要とされる。これらの照明は、ワーク2に対して互いに異なる方向で光を照射するために、離間して設置される。
また、いずれの照明も、ワーク2の、撮影対象となる面に対して均一に光を照射できるように配置等されることを必要とされる。
また、これらの照明の強度は同程度であることが好ましい。なお、照明の強度に差がある場合であっても、各照明によって得られる反射光についてのそれぞれの受光強度のバランス調整を行なうことにより、ある程度の照明強度の差は補填できると考えられる。
なお、本実施の形態では、色の異なる光を異なる方向からワーク2に照射して、それぞれの色の反射光の受光濃度に基づいて、ワーク2についての画像を生成する。したがって、本実施の形態の視覚センサシステムの被測定物としては、照明の色が変化しても反射特性に大きな差を生じないような、色味のない(無彩色の)物体であることが好ましい。
また、ワーク2に照射される、互いに異なる波長範囲の光は、ワーク2に対して異なる向きとされる。ここで、向きが異なるとは、図4において軸90Rと軸90Bとして示したように、ワーク2に対する光軸が互いに交わることを意味する。光軸の交わる角度は、90°が好ましいが、特にこれに限定されない。
図11に、撮像装置80の底面に赤色照明9Rと青色照明9Bとが設けられる場合の、これらの配置のパターンを、図11(A)〜図11(D)に例示する。なお、図11(A)〜図11(D)では、矩形状に示された赤色照明LR1〜LR6および青色照明LB1〜LB6は、それぞれ赤色または青色の光を発する領域として示されている。
図11(A)では、赤色照明LR1と青色照明LB1とは、ほぼ正方形で示された撮像装置8の底面において、当該正方形の対向する2辺にそれらの長手方向が沿うように、配置されている。この配置により、撮像装置8のほぼ真下に配置されたワーク2に対して、赤色照明LR1と青色照明LB1がワーク2に対して照射する光の光軸は、向きが異なるものとなる。
図11(B)では、赤色照明LR2と青色照明LB2とが、撮像装置8の底面において、これらの長手方向が直交するように、配置されている。この配置により、撮像装置8のほぼ真下に配置されたワーク2に対して、赤色照明LR2と青色照明LB2がワーク2に対して照射する光の光軸は、向きが異なるものとなる。
図11(C)では、撮像装置8の底面において、赤色照明LR3は、その長手方向が青色照明LB3および青色照明LB4の長手方向に対して直交するように配置され、また、赤色照明LR4も、同様に、その長手方向が、これらの長手方向に直交するように配置されている。この配置により、撮像装置8のほぼ真下に配置されたワーク2に対して、赤色照明LR3,LR4と青色照明LB3,LB4がワーク2に対して照射する光の光軸は、向きが異なるものとなる。
図11(D)では、赤色照明LR5は、その長手方向を、青色照明LB5の長手方向に対して直交するように配置され、また、赤色照明LR6は、その長手方向を、青色照明LB6の長手方向に直交するように配置されている。この配置により、赤色照明LR5と赤色照明LR6を一体として赤色照明と考え、また、青色照明LB5と青色照明LB6とを一体として青色照明と考えた場合、撮像装置8のほぼ真下に配置されたワーク2に対して、赤色照明と青色照明がワーク2に対して照射する光の光軸は、向きが異なるものとなる。
<操作画面の説明>
図12〜図15は、モニタ102において表示される、合成画像データ生成処理によって生成された合成画像データによる画像を含む画面の一例を示す。
まず、図12を参照して、画面400には、表示欄401,401A、表示切替ボタン402、スライドバー403、数値入力欄404およびOKボタン405が含まれる。
表示欄401には、入力画像データが入力されて初めて生成された合成画像データに基づく画像が表示される。
表示欄401Aには、表示欄401に表示された画像が縮小して表示される。
スライドバー403は、合成画像データ生成処理において用いられる、入力画像データにおけるR濃度値やB濃度値の増幅度合いを0%から200%に変更するための情報を入力するためのものである。
図12では、スライドバー403のスライドボタンは中央に位置している。これは、R濃度値とB濃度値の増幅度がいずれも100%であることに対応している。
スライドボタンが左側に移動されるほど、B濃度値の増幅度が1%ずつ増加するとともに同じ割合だけR濃度値の増幅度が減少する。スライドボタンが左端に移動されると、B濃度値の増幅度が200%とされ(図12では「+100%」と記載)、R濃度値の増幅度が0%とされる。
スライドボタンが右側に移動されるほど、R濃度値の増幅度が1%ずつ増加するとともに同じ割合だけB濃度値の増幅度が減少する。スライドボタンが右端に移動されると、R濃度値の増幅度が200%とされ(図12では「+100%」と記載)、B濃度値の増幅度が0%とされる。
数値入力欄404は、入力画像データ全体についてのゲイン調整値を入力するものである。
表示切替ボタン402は、表示欄401および表示欄401Aに表示された画像を更新するために操作される。この更新により、表示欄401および表示欄401Aに表示されている画像は、スライドバー403および数値入力欄404に入力された情報に基づいてR濃度値とB濃度値を増幅した後で実行された合成画像データ生成処理において生成された合成画像データに基づく画像に更新される。
つまり、表示切替ボタン402に対して操作されると、スライドバー403におけるその時点での上記のスライドボタンの位置と、数値入力欄404におけるゲイン調整値の値に基づいて、R濃度値とB濃度値が変更されて、合成画像データ生成処理が実行されて、合成画像データが生成される。そして、モニタ102中の画面400において、表示欄401に表示されていた画像は、当該生成された合成画像データに基づく画像に更新される。
たとえば、スライドボタンが右側に移動されて、R濃度値が+20%となるように設定された場合、B濃度値は−20%となるように設定されていることになる。そして、さらに、ゲイン調整値が、入力画像データの濃度値全体を150%に増幅するように設定されていたとする。
このような場合、R濃度値に対しての増幅率は、次の式(3)から、1.8倍と算出される。なお、式(3)において、1.2(120%)は、スライドボタンの位置に基づく値であり、1.5(150%)は、数値入力欄404におけるゲイン調整値の値に基づく値である。
1.2(120%)×1.5(150%)=1.8(180%) …(3)
また、このような場合、B濃度値に対しての増幅率は、次の式(4)から、1.8倍と算出される。なお、式(3)において、1.2(120%)は、スライドボタンの位置に基づく値であり、1.5(150%)は、数値入力欄404におけるゲイン調整値の値に基づく値である。
0.8(80%)×1.5(150%)=1.2(120%) …(4)
そして、このような場合、表示切替ボタン402が操作されると、輝度情報更新部304は、入力画像データ中のR濃度値を1.8倍し、そして、入力画像データ中のB濃度値を1.2倍して、それぞれRメモリ305R,Bメモリ305Bに格納し、合成画像データ生成処理に利用する。
スライドバー403、数値入力欄404および表示切替ボタン402に対する操作は、たとえば、キーボード103および/またはマウス104を介して入力される。
図13〜図15は、上記のようにスライドバー403および/または数値入力欄404に対して入力された情報に基づいてR濃度値およびB濃度値の値が変更された際の、合成画像データに基づく画像を表示する画面を示す図である。
なお、図13には、画面400に対して、数値入力欄404中のゲイン調整がなされず、スライドバー403のスライドボタンが中央から左側に(B濃度値の増幅率をR濃度値の増幅率よりも高くするように)移動された場合の、変更後の合成画像データに基づく画像を表示欄411,411Aに示す画面410が示されている。
また、図14には、画面400に対して、スライドバー403のスライドボタンの位置を中央のままとされ、数値入力欄404にゲインを上げる(入力画像データ中の濃度値を全体的に上げる)ような数値が入力された場合の、変更後の合成画像データに基づく画像を表示欄421,421Aに示す画面420が示されている。
また、図15には、画面400に対して、数値入力欄404中のゲイン調整がなされず、スライドバー403のスライドボタンが中央から右側に(R濃度値の増幅率をB濃度値の増幅率よりも高くするように)移動された場合の、変更後の合成画像データに基づく画像を表示欄431,431Aに示す画面430が示されている。
<その他の変形例等>
以上説明した本実施の形態では、少なくとも2つの異なる波長範囲の光を被測定物に照射して、被測定物の画像を撮影する。なお、2つの異なる波長範囲の光は、本実施の形態のように、赤色の光と青色の光を含むことが好ましい。可視光の中では、これらの光の組合せは、たとえば、赤色の光と緑色(たとえば、500〜565nm)の光の組合せや青色の光と緑色の光の組合せと比較して互いの波長範囲が離れている。したがって、一方の反射光の受光光量が他方の反射光の受光光量に与える影響が少ないものと考えられる。なお、視覚センサシステム1において、被測定物の画像に利用される光は可視光に限定されない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う画像処理装置を含む視覚センサシステムの全体構成を示す概略図である。 図1の視覚センサシステムのコンピュータのハードウェア構成を示す概略構成図である。 図1の視覚センサシステムの撮像装置の撮像素子の構成の一例を模式的に示す図である。 図1の撮像装置による被測定物の撮影の原理を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態に従う画像処理装置の制御構造を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態に従う画像処理装置における合成画像データの生成について説明するための図である。 図5の輝度情報合成部が実行する合成画像データ生成処理のフローチャートである。 図7の合成画像データ生成処理の変形例のフローチャートである。 この発明の実施の形態に従う画像処理装置による画像処理の結果の一例を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う画像処理装置による画像処理の結果の他の例を説明するための図である。 図1の視覚センサシステムにおける照明の配置の具体例を説明するための図である。 図1の視覚センサシステム1のモニタに表示される画面の一例を示す図である。 図1の視覚センサシステム1のモニタに表示される画面の他の例を示す図である。 図1の視覚センサシステム1のモニタに表示される画面のさらに他の例を示す図である。 図1の視覚センサシステム1のモニタに表示される画面の別の例を示す図である。 従来の画像処理装置に画像データを提供する撮像装置における被測定物の撮影についての問題点を説明するための図である。 従来の画像処理装置に画像データを提供する撮像装置における被測定物の撮影についての問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 視覚センサシステム、2 ワーク(被測定物)、4a 受光部、4b 投光部、6 搬送機構、8 撮像装置、100 コンピュータ、101 コンピュータ本体、102 モニタ、103 キーボード、104 マウス、105 CPU、109 メモリ、107 固定ディスク、109 カメラインターフェイス部、111 FD駆動装置、113 CD−ROM駆動装置、115 PLCインターフェイス部、117 センサインターフェイス部、300 撮影制御部、302 画像メモリ、304 輝度情報更新部、305R Rメモリ、305G Gメモリ、305B Bメモリ、308 輝度情報合成部、212 画像生成部。

Claims (6)

  1. 被測定物に対して少なくとも異なる2つの方向からそれぞれ異なる波長範囲の光を照射するステップと、
    前記異なる波長範囲ごとに、前記被測定物からの反射光についての受光光量を検出するステップと、
    画素毎に前記異なる波長範囲の受光光量を比較するステップと、
    前記異なる波長範囲の受光光量を、前記比較の結果に基づいて重み付けをして合成することにより、前記被測定物に関する受光光量についての画像を生成するステップとを備える、画像処理方法。
  2. 前記重み付けは、前記異なる波長範囲の受光光量のうち反射光量が大きい受光光量を小さい受光光量に対して低い割合で合成するためのものである、請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記波長範囲ごとに、受光光量の検出の結果の増幅度合いを変更する情報の入力を受付けるステップをさらに備え、
    前記受光光量を比較するステップは、前記受付けた情報に基づいて前記波長範囲ごとの受光光量を増幅して、前記異なる波長範囲の受光光量を比較する、請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記異なる波長範囲の光は、赤色の光と青色の光を含む、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理方法。
  5. 前記異なる2つの方向は、直交する方向である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理方法。
  6. 少なくとも2種類の異なる波長範囲の光を互いに異なる方向で被測定物に照射し、前記被測定物からの各波長範囲の反射光についての受光光量を検出する撮像装置が提供する画像を利用した画像処理装置であって、
    画素毎に前記異なる波長範囲の受光光量を比較する比較手段と、
    前記異なる波長範囲の受光光量を、前記比較手段による比較の結果に基づいて重み付けをして合成することにより、前記被測定物に関する受光光量についての画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段が生成した画像を表示させる表示手段と、
    前記波長範囲ごとに、受光光量の検出の結果の増幅度合いを変更する情報の入力を受付ける受付手段とを備え、
    前記比較手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、当該情報に基づいて前記波長範囲ごとに増幅された受光光量を比較し、
    前記画像生成手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、前記比較手段が前記情報に基づいて前記波長範囲ごとに受光光量を増幅した後での当該受光光量についての比較結果に基づいて、前記異なる波長範囲の受光光量を合成することにより前記画像を生成し、
    前記表示手段は、前記受付手段に前記情報が入力された場合には、当該情報の入力後に前記画像生成手段によって生成された画像を表示させる、画像処理装置。
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