JP5166803B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、渦巻き状ラップの先端面とボトム面とにそれぞれ段部を備え、該段部よりも渦巻き状ラップの外周側においてラップ高さが内周側のラップ高さよりも高くされ、渦巻き状ラップの周方向および高さ方向に三次元圧縮が可能な構成としたスクロール圧縮機に関するものである。
スクロール部材の外径を大きくすることなく、圧縮機容量を増加することができるスクロール圧縮機として、一対の固定スクロール部材および旋回スクロール部材の渦巻き状ラップの先端面とボトム面とにそれぞれ段部を備え、該段部よりも渦巻き状ラップの外周側においてラップ高さを内周側のラップ高さよりも高くし、渦巻き状ラップの周方向および高さ方向に三次元圧縮ができる構成としたスクロール圧縮機が提案されている。この圧縮機は、渦巻き状ラップの周方向だけでなく、ラップの高さ方向にも圧縮が可能なため、コンベンショナルタイプのスクロール圧縮機(二次元圧縮)に比べて、押しのけ量を大きくし、圧縮機容量を増加することができる。従って、同容量の圧縮機で比較すると、小型コンパクト化、軽量化が可能になる等の特長を有する。
上記のスクロール圧縮機においては、渦巻き状ラップに設けられる段部の根元部に対して渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力がかかることになる。この根元部に対する応力の集中を緩和するために、段部の根元部に微小なコーナーR等により構成されるリブを設けたものが特許文献1に記載されている。また、上記した段部におけるチップシールの切れ目部分に微小高さの段差面を設け、チップシールの切れ目部分におけるチップ隙間からのガス漏れを低減するようにしたものが特許文献2に記載されている。
特開2002−5046号公報(段落[0029]〜[0030]及び図4) 特開2006−342776号公報(段落[0021]〜[0024]及び図1)
三次元圧縮が可能な上記構成のスクロール圧縮機にあっては、渦巻き状ラップに設ける段部の高さを高くするほど、押しのけ量を増大することが可能となり、その特長を活かすことができる。しかしながら、一方では、段部の高さを高くすると、その根元部にかかる圧力差ΔPによる応力が大きくなるため、渦巻き状ラップの強度が課題となってくる。特に、吸入圧力が高い運転条件下では、渦巻き状ラップの高さが高い渦巻き方向の外周側で圧力差ΔPによる応力が大きくなり、その応力が段部の根元部に集中することから、上記特許文献1に示されたようなリブではラップ強度が不足するおそれがある。
また、特許文献2に記載されている段差面は、チップ隙間を埋めるためのもので、その高さは精々数十μm程度と微小であることから、これによって段部の根元部にかかる応力に対抗するだけの強度アップは望むべくもなかった。
以上の状況から、三次元圧縮可能なスクロール圧縮機では、その特長を十分に活かせるように、段部高さを高くして、押しのけ量を大きくしながら、ラップ強度を必要かつ十分に確保できるような対策の出現が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、渦巻き状ラップの段部高さを十分に高くしつつ、ラップ強度を必要かつ十分に確保することができ、しかもラップ加工が容易にできる三次元圧縮可能なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスクロール圧縮機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるスクロール圧縮機は、端板上に渦巻き状ラップを立設して構成される一対の固定スクロール部材および旋回スクロール部材の前記渦巻き状ラップの先端面とボトム面とにそれぞれ段部を備え、該段部よりも前記渦巻き状ラップの外周側において渦巻き状ラップ高さを内周側の渦巻き状ラップ高さよりも高くし、前記渦巻き状ラップの周方向および高さ方向に三次元圧縮が可能な構成としたスクロール圧縮機において、前記渦巻き状ラップの先端面とボトム面とに設けられる段部を複数段の段部により構成するとともに、各段部は、それぞれの段部の根元応力が略等しくなるように高さおよび段部間距離が設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、渦巻き状ラップの先端面とボトム面とに設けられる段部を複数段の段部により構成し、各段部の高さおよび段部間距離をそれぞれの段部の根元応力が略等しくなるように設定しているため、ラップ高さが高くなる渦巻き状ラップの外周側において、段部根元部に作用する渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力を複数段の段部に対して略均等に分散し、各段部の根元部に作用する応力を半減することができる。これにより、段部高さを十分に高くしながら、上記圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができる。従って、外径を大きくすることなく、押しのけ量を大きくし、圧縮機容量を増加することができるという三次元圧縮可能なスクロール圧縮機の特長を十分活かすことができる。また、段部を複数段で構成するだけのため、その加工が特に複雑化することはなく、渦巻き状ラップの先端面とボトム面とに段部を備えた従来のスクロール部材の加工の延長上で複数段の段部を容易に加工することができる。
さらに、本発明のスクロール圧縮機は、上記の本発明のスクロール圧縮機において、前記複数段の段部の渦巻き方向内方側の高段側段部の高さをL1、前記高段側段部とその渦巻き方向外方側の低段側段部との間の段部間距離をH、前記高段側段部および前記低段側段部の応力をσとし、その応力σが略等しい範囲を、σmax/σmin≦1.5としたとき、段部間距離Hは、H≧2L1を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、高段側段部の高さをL1、段部間距離をH、複数段の段部の各段部に作用する応力をσとし、その応力σが略等しい範囲、すなわち該応力σの最小値σminと最大値σmaxとの比をσmax/σmin≦1.5としたとき、段部間距離Hを、H≧2L1に設定すれば、応力場の影響を小さくすることができる。つまり、段部間距離Hが十分に大きい場合、それぞれの段部は独立した段部として扱うことができる。一般的に独立した段差部での応力は高さの2乗に比例する。しかし、Hが小さい場合、上部段部の応力分布が下部段部にも影響を与え、下部段部の応力は単独で見積もった場合に比べ大きくなる。この特性を示したものが図6であり、段部間距離Hは応力影響域に対しての感度と云える。切欠きによる応力集中が近接している場合、その応力場が互いに影響することは学術上明らかであり、スクロール部材において、渦巻き状ラップの段部を複数段の段部により構成したとき、段部間距離Hが各段部の根元に作用する応力に影響を及ぼすことは明白である。この段部間距離Hを十分離した場合の応力をσ∞とすれば、σ∞/σは、応力低減効果(σ∞/σ=1が最大効果)を示すことになる。ここで、段部間距離Hを大きくした場合の応力σは、H/L1=5程度で頭打ち(σ∞/σ≒1)となり、H/L1<2で応力低減効果が急激に小さくなる(図6参照)。このため、H≧2L1とすれば、渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力を複数段の段部に略均等に分散し、各段部の根元部に作用する応力を低減した上で応力場の影響を小さくすることができる。これによって、段部高さを十分に高くしながら、上記圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができる。
さらに、本発明のスクロール圧縮機は、上記の本発明のスクロール圧縮機において、前記段部よりも内方側の渦巻き状ラップの内周側ボトム面からのラップ高さをL、前記複数段の段部で構成される前記段部の高さをLr、前記複数段の段部の渦巻き方向内方側の高段側段部とその外方側の低段側段部との間の段部間距離をHとし、前記複数段の段部のそれぞれの高さを略等しくしたとき、段部間距離Hは、H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、段部よりも内方側の渦巻き状ラップの内周側ボトム面からのラップ高さをL、複数段の段部により構成される段部の高さをLr、段部間距離をHとしたとき、段部間距離Hを、H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5に設定すれば、複数段の段部の各段部に作用する根元応力を略等しくした上で、複数段の段部のそれぞれの高さを略等しくすることができる。つまり、複数段の段部により構成される段部の高さLrは、常に段部よりも内方側の渦巻き状ラップのラップ高さLよりも小さくされる。何故なら、LrがLよりも大きい場合、固定および旋回スクロール部材で構成される圧縮室の高さが0となるので、スクロール圧縮機が成立しなくなる。このため、極限的に、Lr=Lを考えると、α=0.5の場合、H≧Lの関係となる。また、L1をLr/2に設定した場合、H≧2L1からH≧Lr=Lとなるため、複雑な応力計算をすることなく、段部間距離Hをこの範囲に設定すれば、応力場の干渉を軽減することが可能となる。ここで、高段側段部の高さL1と低段側段部の高さL2とを等しく(L1=L2)とした場合のαは、図7に示されるように、L1/L2と、H/L+Lrとの関係から、0.5以上となる。このため、H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5とすれば、複数段の段部のそれぞれの高さを略等しくしても、渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力を複数段の段部に略均等に分散し、各段部の根元部に作用する応力を低減することができる。これによって、段部高さを十分に高くしながら、上記圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができる。
さらに、本発明のスクロール圧縮機は、上述のいずれかの本発明のスクロール圧縮機において、前記渦巻き状ラップの先端面に設けられる前記複数段の段部の根元部にそれぞれリブを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、渦巻き状ラップの先端面に設けられる複数段の段部の根元部にそれぞれリブを設けているため、各段部の根元部における応力の集中をリブにより緩和することができる。従って、複数段の段部を備えた渦巻き状ラップの強度を一段と高めることができる。
さらに、本発明のスクロール圧縮機は、上記の本発明のスクロール圧縮機において、前記リブを設けた前記固定スクロール部材または旋回スクロール部材に噛み合う相手方のスクロール部材の前記ボトム面側に、前記リブとの干渉を回避する面取りまたは控えを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、リブを設けたスクロール部材に噛み合う相手方のスクロール部材のボトム面側に、リブとの干渉を回避する面取りまたは控えを設けているため、応力の集中を緩和するリブに対する干渉を回避して固定スクロール部材周りに旋回スクロール部材を円滑に公転旋回駆動することができる。これにより、各段部の根元部に対して応力の集中を緩和するためのリブの設置を可能とし、複数段の段部を備えた渦巻き状ラップの強度を一段と高めることができる。
本発明によると、段部高さを十分に高くしながら、渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができるため、外径を大きくすることなく、押しのけ量を大きくし、圧縮機容量を増加することができるという三次元圧縮可能なスクロール圧縮機の特長を十分活かすことができる。また、段部を複数段で構成するだけのため、その加工が特に複雑化することはなく、従来の渦巻き状ラップの先端面とボトム面とに段部を備えたスクロール部材の加工の延長上で段部を容易に加工することができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかる密閉型スクロール圧縮機の部分縦断面図が示されている。密閉型スクロール圧縮機1は、内部がディスチャージカバー3により低圧室(吸入室)4側と高圧室(吐出室)5側とに仕切られた密閉ハウジング2を備えている。低圧室4には、冷媒回路側から低圧冷媒ガスを吸入する吸入管6が接続され、高圧室5には、圧縮された高圧冷媒ガスを冷媒回路側に吐出する吐出管7が接続されている。
密閉ハウジング2内の下方部には、ステータ8とロータ9とからなる電動モータ10が固定設置され、そのロータ9には、クランク軸11が一体に結合されている。クランク軸11は、密閉ハウジング2内に固定設置された上部軸受12および下部軸受13により回転自在に支持され、電動モータ10により回転駆動されるようになっている。上部軸受12には、一対の固定スクロール部材15と旋回スクロール部材16とを組み合わせて構成されるスクロール圧縮機構14が組み込まれている。固定スクロール部材15は、吐出ポート15Cを有する端板15Aと、端板15Aから立設された渦巻き状ラップ15Bとから構成され、旋回スクロール部材16は、背面にボス部16Cを有する端板16Aと、端板16Aから立設された渦巻き状ラップ16Bとから構成されている。
上記の固定スクロール部材15と旋回スクロール部材16とは、各々の中心を旋回半径分だけ離すとともに、渦巻き状ラップ15B,16Bの位相を180度ずらして噛み合わせることにより組み込まれる。これによって、両スクロール部材15,16間に、端板15A,16Aおよび渦巻き状ラップ15,16Bにより限界される一対の圧縮室17,17が、スクロール中心に対して対称に形成される。固定スクロール部材15は、上部軸受12にボルト等により固定設置され、旋回スクロール部材16は、端板16Aの背面に設けられているボス部16Cに、クランク軸11の一端側に設けられているクランクピン11Aがドライブブッシュ18を介して連結され、クランク軸11の回転によって旋回駆動されるようになっている。
また、旋回スクロール部材16は、上部軸受12に形成されているスラスト面12Aに端板16Aの背面が支持されている。そして、このスラスト面12Aと端板16Aの背面との間には、ピンリング機構あるいはオルダムリング機構等により構成される自転阻止機構19が介装され、旋回スクロール部材16は、自転阻止機構19により、自転を阻止されながら固定スクロール部材15の周りを公転旋回駆動されるように構成されている。
上記のスクロール圧縮機1は、吸入管6を介して密閉ハウジング2内の低圧室4内に吸入した低圧冷媒ガスを、スクロール圧縮機構14の一対の圧縮室17,17内に吸い込んで高温高圧状態に圧縮するよう動作する。スクロール圧縮機構14は、モータ10の駆動によりクランク軸11が回転され、クランクピン11Aに連結されている旋回スクロール部材16が、自転阻止機構19により自転を阻止されながら固定スクロール部材15の周りを公転旋回運動することによって圧縮作用を行う。この圧縮作用により、圧縮室17はその容積を減少しながら中心側に移動し、高温高圧状態に圧縮した冷媒ガスを吐出ポート15Cから高圧室5内に吐き出し、吐出管7より外部へと吐出する。
上記スクロール圧縮機において、固定スクロール部材15および旋回スクロール部材16は、それぞれ渦巻き状ラップ15B,16Bの先端面とボトム面との渦巻き方向に沿う所定位置に、それぞれ段部が設けられた構成とされている。以下に、旋回スクロール部材16を例にその具体的構成について説明する。なお、固定スクロール部材15は、旋回スクロール部材16とは端板15Aの外形形状が多少異なるものの、渦巻き状ラップ15Bの先端面とボトム面、および段部の構成等については旋回スクロール部材16と対称につき、説明は省略する。
図2および図3に示されるように、旋回スクロール部材16において、渦巻き状ラップ16Bの先端面16Dとボトム面16Eとの渦巻き方向に沿う所定位置に、それぞれ段部16F,16Gが設けられている。この段部16F,16Gを境に、ラップ先端面16Dにおいては、旋回スクロール部材16の中心軸線L方向に外周側の先端面16Hが高くされ、内周側の先端面16Iが低くされている。また、ボトム面16Eにおいては、中心軸線L方向に外周側のボトム面16Jが低くされ、内周側のボトム面16Kが高くされている。これによって、渦巻き状ラップ16Bは、その段部よりも外周側におけるラップ高さが内周側のラップ高さよりも高くされる。
固定スクロール部材15の渦巻き状ラップ15Bも上記した旋回スクロール部材16の渦巻き状ラップ16Bと同一構成とされる。そして、かかる構成を有する固定スクロール部材15と旋回スクロール部材16とを噛み合わせることにより形成される一対の圧縮室17は、中心軸線L方向高さが渦巻き状ラップ15B,16Bの外周側において内周側の高さよりも高くされる。これによって、渦巻き状ラップ15B,16Bの周方向およびラップ高さ方向に圧縮ができる三次元圧縮が可能なスクロール圧縮機構14が構成されることになる。
さらに、本実施形態においては、上記の段部16F,16Gを複数段の段部によって構成している。つまり、渦巻き状ラップ16Bの先端面16Dとボトム面16Eとに設けられる段部16F,16Gの根元部分にそれぞれ高段側段部16L,16Mを設けることにより、段部16F,16Gを渦巻き方向内方側の高段側段部16L,16Mと、その渦巻き方向外方側に位置する低段側段部をなす段部16F,16Gとの複数段(2段)の段部により構成している。そして、これらの複数段の段部を構成する高段側段部16L,16Mの高さL1と、低段側段部をなす段部16F,16Gの高さL2およびその段部間距離Hとを、それぞれの段部16L,16Mおよび16F,16Gに作用する根元応力が略等しくなるように設定している。
ここで、高段側段部16L,16Mおよび低段側段部をなす段部16F,16Gに作用する渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる根元応力σを略等しくした上で、応力場の影響を小さくするには、高段側段部16L,16Mおよび低段側段部をなす段部16F,16Gの高さを以下のように設定する必要がある。具体的には、図4に示されるように、高段側段部16Lの高さをL1、低段側段部をなす段部16Fの高さをL2、複数段の段部で構成される段部の高さをLr(Lr=L1+L2)、高段側段部16Lと低段側段部をなす段部16Fとの間の段部間距離をH、各段部16F,16に作用する根元応力をσとし、その応力σが略等しい範囲を、σmax/σmin≦1.5としたとき、段部間距離Hを、H≧2L1を満たすように設定すればよい。この場合に、高段側段部16Lの高さL1と低段側段部をなす段部16Fの高さL2とを等しくする必要はなく、高段側段部16Lの高さL1を、低段側段部をなす段部16Fの高さL2よりも低くしてもよい。
なお、上記段部間距離Hが十分に大きい場合は、それぞれの段部16F,16Lは独立した段部として扱うことができる。一般的に独立した段差部での応力は高さの2乗に比例する。しかし、Hが小さい場合は、高段側段部16Lの応力分布が低段側段部16Fにも影響を与え、低段側段部16Fの応力は単独で見積もった場合に比べ大きくなる。この特性を示したものが図6であり、段部間距離Hは応力影響域に対しての感度と云える。切欠きによる応力集中が近接している場合、その応力場が互いに影響することは学術上明らかであり、旋回スクロール部材16において、渦巻き状ラップ16Bの段部を複数段の段部16F,16Lにより構成したとき、段部間距離Hが各段部16F,16Lの根元に作用する応力に影響を及ぼすことは明白である。
つまり、高段側段部16Lの高さL1および段部間距離Hをパラメータとして、各段部16F,16Lに作用する根元応力σを解析すると、図6に示されるように、H/L1<2において応力低減効果(σ∞/σ1)が急激に低下することが解る。なお、図6において、σ∞は段部間距離Hを十分に離した場合の応力、σ1は高段側段部16Lの応力(=σ2)、σ2は低段側段部をなす段部16Fの応力(=σ1)であり、σ∞/σ1は応力低減効果を示し、σ∞/σ1=1が最大効果を示すことになる。また、段部間距離Hを大きくした場合の応力は、H/L1=5程度で頭打ちとなり、低下しなくなる。このときの応力値をσ∞としており、応力値σ∞に応力値σ1を近づけることが応力低減効果となる。
図6から明らかな通り、H/L1<2では、応力低減効果が急激に小さくなる。このことは、高段側段部16Lの応力σ1が急激に大きくなっていることを意味し、高段側段部16Lおよび低段側段部をなす段部16Fに作用する根元応力σを略等しくするには、段部間距離Hを、H≧2L1を満たすように設定すればよいことが解る。この場合、高段側段部16Lの高さL1と低段側段部16Fの高さL2とを、同じ高さ(L1=L2)に設定する必要はなく、高段側段部16Lの高さL1を低段側段部16Fの高さL2よりも低くすることにより、設計上あるいは加工上の自由度を確保することができる。
また、段部16F,16Gを複数段の段部により構成するに当たって、図5に示されるように、高段側段部16Lおよび低段側段部をなす段部16Fの根元部に、それぞれ応力の集中を緩和するためのリブ(例えば、微小なコーナーRにより構成)16Nを設けるとともに、このリブ16Nを設けた固定スクロール部材15または旋回スクロール部材16に噛み合う相手方のスクロール部材のボトム面15E側に、リブ16Nとの干渉を回避する面取り15Pまたは控えを設けた構成としている。
なお、固定スクロール部材15側に設けられる段部についても、旋回スクロール部材16側の段部と同様に、複数段の段部により構成されることはもちろんである。
以上説明の構成により、本実施形態のスクロール圧縮機によれば、以下の作用効果を奏する。なお、以下の説明では、固定スクロール部材15側の対応する部分(図示省略)の符号を便宜上( )内に示している。
本実施形態においては、固定スクロール部材15および旋回スクロール部材16の渦巻き状ラップ15B,16Bの先端面16D(15D)とボトム面16E(15E)とに設けられる段部16F,16G(15F,15G)を、複数段の高段側段部16L,16M(15L,15M)および低段側段部をなす段部16F,16G(15F,15G)により構成しており、これら高段側段部16L,16M(15L,15M)および低段側段部16F,16G(15F,15G)の高さをそれぞれの段部の根元応力が略等しくなる高さに設定している。これによって、渦巻き状ラップ15B,16Bのラップ高さが高くなる渦巻き方向の外周側において、その段部16F,16G(15F,15G)に作用する渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力を、高段側段部16L,16M(15L,15M)と低段側段部16F,16G(15F,15G)とにそれぞれ略均等に分散し、各段部の根元部に作用する応力を略半分に低減することができる。
このため、渦巻き状ラップ15B,16Bの渦巻き方向に設けられる段部16F,16G(15F,15G)をその高さを十分に高くし、渦巻き状ラップ15B,16Bの外周側ラップ高さを高くしながら、段部根元部に作用する渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができる。従って、スクロール部材15,16の外径を大きくすることなく(渦巻き状ラップの巻き数を増やすことなく)、押しのけ量を大きくし、圧縮機容量を増加することができるという三次元圧縮可能なスクロール圧縮機の特長を十分に活かすことができる。
また、固定スクロール部材15および旋回スクロール部材16の各渦巻き状ラップ15B,16Bに設けられる段部16F,16G(15F,15G)を複数段の段部で構成するだけのため、その加工が特に複雑化することはなく、渦巻き状ラップ15B,16Bの先端面16D(15D)とボトム面16E(15E)とに単段の段部16F,16G(15F,15G)を備えた従来のスクロール部材の加工の延長上で複数段の段部を容易に加工することができる。
さらに、複数段の高段側段部16L,16M(15L,15M)および低段側段部をなす段部16F,16G(15F,15G)の高さを、それぞれの段部の根元応力が略等しくなる高さに設定するに当って、H≧2L1の関係を満たせば、応力場の影響を小さくすることができる。このため、高段側段部16L,16M(15L,15M)の高さL1と低段側段部16F,16G(15F,15G)の高さL2とを同じ高さに設定する必要はなく、高段側段部16F,16G(15F,15G)の高さL1を低段側段部16F,16G(15F,15G)の高さL2よりも低くすることが可能である等、設計上あるいは加工上の自由度を増すことができる。
また、複数段の高段側段部16L,16M(15L,15M)および低段側段部である段部16F,16G(15F,15G)の根元部にそれぞれリブ16N(15N)を設けているため、各段部の根元部における応力の集中をリブ16N(15N)により緩和することができる。これによって、段部を備えた渦巻き状ラップ15B,16Bの強度を一段と高めることができる。さらには、リブ16N(15N)を設けたスクロール部材に噛み合う相手方のスクロール部材のボトム面15E(16E)側に、リブ16N(15N)との干渉を回避する面取り15P(16P)または控えを設けているため、応力の集中を緩和するためのリブ16N(15N)に干渉することなく、固定スクロール部材15周りに旋回スクロール部材16を円滑に公転旋回運動させることができる。従って、上記各段部の根元部に対して応力集中を緩和するためのリブ16N(15N)の設置を可能とし、段部を備えた渦巻き状ラップ15B,16Bの強度を一段と高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図4および図7を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、複数段の段部の高さを略同一に設定している点が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態は、複数段の段部を構成する高段側段部16L,16Mおよび低段側段部をなす段部16F,16Gの高さを、それぞれの段部の根元応力が略等しくなる高さに設定するに当り、各段部の高さを略同一とするものである。
本実施形態においては、図4に示される高段側段部16Lの高さL1と低段側段部をなす段部16Fの高さL2とが、同じ高さ、すなわちL1=L2とされる。この場合、複数段の段部で構成される段部の高さをLr(Lr=L1+L2)、高段側段部16Lと低段側段部をなす段部16Fとの間の段部間距離をH、渦巻き状ラップ16Bの内周側のボトム面16Kから先端面16Iまでの高さ(渦巻き状ラップ16Bの段部より内周側のラップ高さ)をLとしたとき、段部間距離Hを、H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5を満たすように設定すればよい。言い換えると、段部間距離Hは、渦巻き状ラップ16Bの内周側のボトム面16Kから渦巻き状ラップ16Bの外周側の先端面16Hまでの高さの半分以上の寸法を確保すればよいことになる。
つまり、複数段の段部16F,16Lにより構成される段部の高さLrは、常に段部16Lよりも内方側の渦巻き状ラップ16Bのラップ高さLよりも小さくされる。何故ならLrがLよりも大きい場合は、固定および旋回スクロール部材15,16で構成される圧縮室17の高さが0となるので、スクロール圧縮機が成立しなくなる。このため、極限的に、Lr=Lを考えると、α=0.5の場合、H≧Lの関係となる。また、高段側段部16Lの高さL1をLr/2に設定した場合、H≧2L1からH≧Lr=Lとなるため、複雑な応力計算をすることなく、段部間距離Hをこの範囲に設定すれば、応力場の干渉を軽減することが可能となる。
ここで、図7は、複数段の段部を構成する高段側段部16L,16Mおよび低段側段部をなす段部16F,16Gの高さを、それぞれの段部の根元応力が等応力となるように設定した場合におけるL1/L2と、H/L+Lrとの関係を示したものである。この図7から明らかなように、高段側段部の高さL1と、低段側段部の高さL2とを等しくした場合、すなわちL1/L2=1(L1=L2)とした場合におけるαは、0.5以上であることが解る。
このため、高段側段部16Lおよび低段側段部をなす段部16Fのそれぞれの高さを略等しくしても、段部間距離Hを、H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5とすれば、複数段の段部を構成する高段側段部16Lおよび低段側段部である段部16Fの各段部に作用する応力を略等しくでき、渦巻き状ラップ両面にかかる圧力差ΔPによる応力を複数段の段部、すなわち高段側段部16Lと低段側段部をなす段部16Fとに略均等に分散し、各段部の根元部に作用する応力を低減することができる。これによって、段部16F,16Gの高さを十分に高くしながら、上記圧力差ΔPによる応力の集中を回避し、必要なラップ強度を確保することができる。また、本実施形態において、各段部の根元部にリブ16Pを設けるとともに、対応するスクロール部材のボトム面16E側に、リブ16Nとの干渉を回避する面取り16Pまたは控えを設けてもよいことはもちろんである。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、モータを内蔵した密閉型スクロール圧縮機の例により本発明を説明したが、本発明は、モータを内蔵せず外部駆動源により駆動される開放型スクロール圧縮機にも適用できることはもちろんである。
本発明の第1実施形態にかかるスクロール圧縮機の部分縦断面図である。 図1に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部材の平面図である。 図2に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部材の縦断面図である。 図2に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに設けられる段部部分の展開斜視図である。 図2に示すスクロール圧縮機の旋回スクロール部材の渦巻き状ラップに設けられる段部部分の噛み合い状態図である。 本発明の第1実施形態にかかるスクロール圧縮機において、H/L1と応力低減効果との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態にかかるスクロール圧縮機において、H/(L+Lr)とL1/L2との関係を示すグラフである。
1 密閉型スクロール圧縮機
15 固定スクロール部材
15A 端板
15B 渦巻き状ラップ
15E ボトム面
15P 面取り
16 旋回スクロール部材
16A 端板
16B 渦巻き状ラップ
16D,16H,16I 先端面
16E,16J,16K ボトム面
16F,16G 段部(低段側段部をなす段部)
16L,16M 高段側段部
16N リブ

Claims (5)

  1. 端板上に渦巻き状ラップを立設して構成される一対の固定スクロール部材および旋回スクロール部材の前記渦巻き状ラップの先端面とボトム面とにそれぞれ段部を備え、該段部よりも前記渦巻き状ラップの外周側において渦巻き状ラップ高さを内周側の渦巻き状ラップ高さよりも高くし、前記渦巻き状ラップの周方向および高さ方向に三次元圧縮が可能な構成としたスクロール圧縮機において、
    前記渦巻き状ラップの先端面とボトム面とに設けられる段部を複数段の段部により構成するとともに、各段部は、それぞれの段部の根元応力が略等しくなるように高さおよび段部間距離が設定されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記複数段の段部の渦巻き方向内方側の高段側段部の高さをL1、前記高段側段部とその渦巻き方向外方側の低段側段部との間の段部間距離をH、前記高段側段部および前記低段側段部の応力をσとし、その応力σが略等しい範囲を、σmax/σmin≦1.5としたとき、段部間距離Hは、
    H≧2L1、
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記段部よりも内方側の渦巻き状ラップの内周側ボトム面からのラップ高さをL、前記複数段の段部で構成される前記段部の高さをLr、前記複数段の段部の渦巻き方向内方側の高段側段部とその外方側の低段側段部との間の段部間距離をHとし、前記複数段の段部のそれぞれの高さを略等しくしたとき、段部間距離Hは、
    H≧α(L+Lr)、ただし、α≧0.5
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記渦巻き状ラップの先端面に設けられる前記複数段の段部の根元部にそれぞれリブを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記リブを設けた前記固定スクロール部材または旋回スクロール部材に噛み合う相手方のスクロール部材の前記ボトム面側に、前記リブとの干渉を回避する面取りまたは控えを設けたことを特徴とする請求項4に記載のスクロール圧縮機。
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