JP6222033B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
スクロール圧縮機10は、高低圧ドーム型の圧縮機である。スクロール圧縮機10は、空気調和装置を含む冷凍装置(図示せず)の室外機に使用され、冷凍装置の冷媒回路の一部を構成する。スクロール圧縮機10は、特に低温用途の冷凍装置に用いられる。低温用途の冷凍装置に用いられるスクロール圧縮機10では、吸入圧と吐出圧との差圧(冷媒回路における高圧と低圧との差圧)が大きくなりやすい。また、低温用途の冷凍装置に用いられるスクロール圧縮機10では、その運転/停止の切り替えの頻度が高い。なお、スクロール圧縮機10の用途は、低温用途に限定されるものではない。
スクロール圧縮機10の圧縮機構30について以下に詳述する。
固定スクロール31は、円板状の固定側鏡板311と、固定側鏡板311の前面311a(下面)から下方に延びる渦巻状の固定側ラップ312と、固定側ラップ312を囲む周縁部313と、を主に有する。
可動スクロール32は、略円板状の可動側鏡板321と、可動側鏡板321の前面321a(上面)から上方に延びる渦巻状の可動側ラップ322と、可動側鏡板321の背面321b(下面)から下方に突出する、円筒状に形成されたボス部323と、を主に有する(図2参照)。
ハウジング33は、可動スクロール32の可動側鏡板321の下方に配置される部材である(図1参照)。ハウジング33は、ケーシング20の円筒部材21に圧入され、ハウジング33の外周面の全周が、円筒部材21の内周面に固定されている。スクロール圧縮機10の運転時には、ケーシング20内のハウジング33より上方の空間は低圧空間(スクロール圧縮機10が一部を構成する冷媒回路における低圧の空間)となり、ケーシング20のハウジング33より下方の空間は高圧空間(スクロール圧縮機10が一部を構成する冷媒回路における高圧の空間)となる。ハウジング33の上方には、ハウジング33の上端面と固定スクロール31の周縁部313の下面とが密着するように固定スクロール31が配置され、ハウジング33と固定スクロール31とは、ボルト37により固定されている。
スクロール圧縮機10の動作について説明する。
(4−1)
本実施形態のスクロール圧縮機10は、固定スクロール31と、可動スクロール32とを備える。固定スクロール31は、固定側鏡板311と、固定側鏡板311の前面311aから延びる固定側ラップ312と、を有する。可動スクロール32は、可動側鏡板321と、可動側鏡板321の前面321aから延びる可動側ラップ322と、を有する。可動スクロール32は、固定スクロール31に対して旋回運動をする。固定側ラップ312と可動側ラップ322とは、固定側鏡板311の前面311aと可動側鏡板321の前面321aとが対向する状態で組み合わされて圧縮室Scを形成する。可動側ラップ322の巻き始め322dから巻き終わり322cにわたって、可動側鏡板321の前面321aから、可動スクロール32の旋回の軸方向における可動側ラップ322の最大高さ位置(最大高さHmaxの位置)まで上方に延びる仮想可動側ラップ100を仮想した時に、可動側ラップ322には、仮想可動側ラップ100に対して、巻き終わり322c周辺に切り欠き200が形成されている。切り欠き200の側面視形状400は、第1辺401と、第2辺402と、第3辺403と、第4辺404と、を含む多角形形状である。第1辺401は、仮想可動側ラップ100の巻き終わり(すなわち可動側ラップ322の巻き終わり322c)の上下に延びる直線101から、可動側鏡板321の前面321aの近傍(第2垂直部204に対応する部分)を除いた辺である。第2辺402は、第1辺401の上端から、可動側ラップ322の最大高さHmaxの位置において水平方向に延びる辺である。第3辺403は、第2辺402の端部から下方に延びる辺である。第4辺404は、第3辺403の下端から斜め下方向に、第1辺401側に延びる辺である。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、第3辺403と第4辺404との交差部分が丸められている。言い換えれば、第3辺403に対応する第1垂直部201と、第4辺404に対応する連結部202との接続部には、R面取り加工が施されている。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、第3辺403の長さhは、軸方向における可動側ラップ322の最大高さHmaxの1/3以上かつ1/2以下である。
本実施形態のスクロール圧縮機10では、切り欠き200は、平面視において、可動側ラップ322の、巻き終わり322cから、可動側鏡板321の中心Oに対して巻き終わり322cから10度以上かつ45度以下の角度θまでの区間に設けられる。特に、ここでは、切り欠き200は、平面視において、可動側ラップ322の、巻き終わり322cから、可動側鏡板321の中心Oに対して巻き終わり322cから35度の区間に設けられる。
本実施形態のスクロール圧縮機10は、非対称ラップ構造である。
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、変形例は、適宜組み合わされてもよい。
上記実施形態のスクロール圧縮機10では、切り欠き200の側面視形状400が、第4辺404の第1辺401側の端部から、第1辺401に向かって水平に延びる第5辺405を有するが、これに限定されるものではない。切り欠き200の側面視形状400は、第5辺405を有していなくてもよい。例えば、切り欠き200の側面視形状400は、第4辺404が、第3辺403の下端と第1辺401の下端とを結ぶ、台形状に形成されてもよい。
上記実施形態のスクロール圧縮機10は、非対称ラップ構造であるが、これに限定されるものではなく、本発明に係るスクロール圧縮機は、対称ラップ構造であってもよい。
上記実施形態のスクロール圧縮機10では、圧縮室Scで圧縮された高圧の冷媒が、可動側鏡板321に形成された吐出口321cおよび駆動軸40に形成された吐出通路43を通過して、ケーシング20内のハウジング33の下方の高圧空間に流れ出るが、これに限定されるものではない。本発明に係るスクロール圧縮機は、例えば、圧縮室Scで圧縮された高圧の冷媒が、固定側鏡板311に形成された吐出口、および、固定スクロール31およびハウジング33に形成された冷媒通路を通過して、ケーシング20内のハウジング33の下方の高圧空間に流れ出るよう構成されていてもよい。
31 固定スクロール
311 固定側鏡板
311a 固定側鏡板の前面
312 固定側ラップ
32 可動スクロール
321 可動側鏡板
321a 可動側鏡板の前面
322 可動側ラップ
322c 巻き終わり
322d 巻き始め
100 仮想可動側ラップ
101 直線
200 切り欠き
400 切欠きの側面視形状
401 第1辺
402 第2辺
403 第3辺
404 第4辺
h 第3辺の長さ
Hmax 可動側ラップの最大高さ
O 可動側鏡板の中心
Sc 圧縮室
θ 角度
Claims (5)
- 固定側鏡板(311)と、前記固定側鏡板の前面(311a)から延びる固定側ラップ(312)と、を有する固定スクロール(31)と、
可動側鏡板(321)と、前記可動側鏡板の前面(321a)から延びる可動側ラップ(322)と、を有し、前記固定スクロールに対して旋回運動をする可動スクロール(32)と、
を備え、
前記固定側ラップと前記可動側ラップとが、前記固定側鏡板の前記前面と前記可動側鏡板の前記前面とが対向する状態で組み合わされて圧縮室(Sc)を形成する、
スクロール圧縮機であって、
前記可動側鏡板の中央部には、前記可動側鏡板を貫通して延びる、前記圧縮室で圧縮された冷媒を吐出する吐出口が形成され、
前記可動側ラップの巻き始め(322d)から巻き終わり(322c)にわたって、前記可動側鏡板の前記前面から、前記可動スクロールの旋回の軸方向における前記可動側ラップの最大高さ(Hmax)位置まで上方に延びる仮想可動側ラップ(100)を仮想した時に、前記可動側ラップには、前記仮想可動側ラップに対して、前記巻き終わり周辺に切り欠き(200)が形成されており、
前記切り欠きの側面視形状(400)は、
前記仮想可動側ラップの前記巻き終わりの上下に延びる直線(101)から、前記可動側鏡板の前記前面の近傍を除いた第1辺(401)と、
前記第1辺の上端から、前記可動側ラップの前記最大高さ位置において水平方向に延びる第2辺(402)と、
前記第2辺の端部から下方に延びる第3辺(403)と、
前記第3辺の下端から斜め下方向に、前記第1辺側に延びる第4辺(404)と、
前記第4辺の前記第1辺側の端部から、水平方向に、前記第1辺まで延びる第5辺(405)と、
を含む五角形形状である。
スクロール圧縮機(10)。 - 前記第3辺と前記第4辺との交差部分が丸められている、
請求項1に記載のスクロール圧縮機。 - 前記第3辺の長さ(h)は、前記軸方向における前記可動側ラップの前記最大高さの1/3以上かつ1/2以下である、
請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。 - 前記切り欠きは、平面視において、前記可動側ラップの、前記巻き終わりから、前記可動側鏡板の中心(O)に対して前記巻き終わりから10度以上かつ45度以下の角度(θ)までの区間に設けられる、
請求項1から3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。 - 非対称ラップ構造である、
請求項1から4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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Family Applications (1)
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