JPH09112456A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH09112456A JPH09112456A JP29590395A JP29590395A JPH09112456A JP H09112456 A JPH09112456 A JP H09112456A JP 29590395 A JP29590395 A JP 29590395A JP 29590395 A JP29590395 A JP 29590395A JP H09112456 A JPH09112456 A JP H09112456A
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- scroll
- end plate
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- fixed
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0276—Different wall heights
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性が高く、うず巻き体の頂部と端板との
当接部のシール性が高いスクロール型圧縮機を提供す
る。 【構成】 ハウジングと、端板と端板の一方の面に形成
されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定され
た固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成され
固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてか
み合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室を形
成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可
動スクロールと、可動スクロールを固定スクロールに対
して公転運動させる駆動装置とを備え、少なくとも一方
のうず巻き体は、うず巻き中間部からうず巻き終端部ま
での高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間部までの
高さよりも低く形成されている。
当接部のシール性が高いスクロール型圧縮機を提供す
る。 【構成】 ハウジングと、端板と端板の一方の面に形成
されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定され
た固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成され
固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてか
み合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室を形
成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可
動スクロールと、可動スクロールを固定スクロールに対
して公転運動させる駆動装置とを備え、少なくとも一方
のうず巻き体は、うず巻き中間部からうず巻き終端部ま
での高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間部までの
高さよりも低く形成されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮
機に関するものである。
機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ハウジングと、端板と端板の一方の面に
形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定
された固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成
され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらし
てかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室
を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設され
た可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロール
に対して公転運動させる駆動装置とを備えるスクロール
型圧縮機が知られている。従来のスクロール型圧縮機に
おいては、固定スクロールのうず巻き体も、可動スクロ
ールのうず巻き体も、うず巻きの始端から終端まで一定
の高さに形成されていた。
形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定
された固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成
され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらし
てかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室
を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設され
た可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロール
に対して公転運動させる駆動装置とを備えるスクロール
型圧縮機が知られている。従来のスクロール型圧縮機に
おいては、固定スクロールのうず巻き体も、可動スクロ
ールのうず巻き体も、うず巻きの始端から終端まで一定
の高さに形成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】スクロール型圧縮機の
組立完了後に、固定スクロールのうず巻き体と可動スク
ロールの端板とが適正な面圧で当接し、また、可動スク
ロールのうず巻き体と固定スクロールの端板とが適正な
面圧で当接していることを確認するために、スクロール
型圧縮機の駆動軸を微小速度で回転させてトルク（静ト
ルク）計測が行われる。従来のスクロール型圧縮機にお
いては、うず巻き体の高さがうず巻きの始端から終端ま
で一定であり、うず巻き体の頂部全体が対峙する端板に
当接していたので、うず巻き体の頂部の平面度、うず巻
き体の平行度のバラツキにより発生する、うず巻き体と
端板の頂部との間の面圧分布のバラツキが大きく、静ト
ルクが不安定となって、不良品として廃棄される製品数
が多く、生産性が低いという問題があった。また、うず
巻き体の頂部と端板との当接部の隙間分布のバラツキが
大きく、うず巻き体の頂部と端板との当接部のシール性
が低いという問題もあった。本発明は上記問題に鑑みて
なされたものであり、生産性が高く、うず巻き体の頂部
と端板との当接部のシール性が高いスクロール型圧縮機
を提供することを目的とする。
組立完了後に、固定スクロールのうず巻き体と可動スク
ロールの端板とが適正な面圧で当接し、また、可動スク
ロールのうず巻き体と固定スクロールの端板とが適正な
面圧で当接していることを確認するために、スクロール
型圧縮機の駆動軸を微小速度で回転させてトルク（静ト
ルク）計測が行われる。従来のスクロール型圧縮機にお
いては、うず巻き体の高さがうず巻きの始端から終端ま
で一定であり、うず巻き体の頂部全体が対峙する端板に
当接していたので、うず巻き体の頂部の平面度、うず巻
き体の平行度のバラツキにより発生する、うず巻き体と
端板の頂部との間の面圧分布のバラツキが大きく、静ト
ルクが不安定となって、不良品として廃棄される製品数
が多く、生産性が低いという問題があった。また、うず
巻き体の頂部と端板との当接部の隙間分布のバラツキが
大きく、うず巻き体の頂部と端板との当接部のシール性
が低いという問題もあった。本発明は上記問題に鑑みて
なされたものであり、生産性が高く、うず巻き体の頂部
と端板との当接部のシール性が高いスクロール型圧縮機
を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、ハウジングと、端板と端板の一
方の面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に
配設固定された固定スクロールと、端板と端板の一方の
面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度
をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間
に圧縮室を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に
配設された可動スクロールと、可動スクロールを固定ス
クロールに対して公転運動させる駆動装置とを備え、少
なくとも一方のうず巻き体は、うず巻き中間部からうず
巻き終端部までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き
中間部までの高さよりも低く形成されていることを特徴
とするスクロール型圧縮機を提供する。
に、本発明においては、ハウジングと、端板と端板の一
方の面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に
配設固定された固定スクロールと、端板と端板の一方の
面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度
をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間
に圧縮室を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に
配設された可動スクロールと、可動スクロールを固定ス
クロールに対して公転運動させる駆動装置とを備え、少
なくとも一方のうず巻き体は、うず巻き中間部からうず
巻き終端部までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き
中間部までの高さよりも低く形成されていることを特徴
とするスクロール型圧縮機を提供する。
【０００５】本発明に係るスクロール型圧縮機にあって
は、少なくとも一方のうず巻き体は、うず巻き中間部か
らうず巻き終端部までの高さが、うず巻き始端部からう
ず巻き中間部までの高さよりも低く形成されており、う
ず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず巻き体の頂
部は、対峙する端板に当接しない。従って、本発明に係
るスクロール型圧縮機にあっては、うず巻き体の頂部の
全面が対峙する端板に当接する従来のスクロール型圧縮
機に比べて、うず巻き体の頂部と対峙する端板との間の
面圧分布のバラツキが小さく、静トルクが安定する。こ
の結果、不良品として廃棄される製品数が少なく、生産
性が高い。また、うず巻き体の頂部と端板との当接部の
隙間分布のバラツキが小さく、うず巻き体の頂部と端板
との当接部のシール性が高い。
は、少なくとも一方のうず巻き体は、うず巻き中間部か
らうず巻き終端部までの高さが、うず巻き始端部からう
ず巻き中間部までの高さよりも低く形成されており、う
ず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず巻き体の頂
部は、対峙する端板に当接しない。従って、本発明に係
るスクロール型圧縮機にあっては、うず巻き体の頂部の
全面が対峙する端板に当接する従来のスクロール型圧縮
機に比べて、うず巻き体の頂部と対峙する端板との間の
面圧分布のバラツキが小さく、静トルクが安定する。こ
の結果、不良品として廃棄される製品数が少なく、生産
性が高い。また、うず巻き体の頂部と端板との当接部の
隙間分布のバラツキが小さく、うず巻き体の頂部と端板
との当接部のシール性が高い。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する。図１
において、１０は圧縮機のハウジングである。ハウジン
グ１０は、大径の有底円筒体から成るリアハウジング１
０ａと、大径円筒部１０ｂ1 と小径円筒部１０ｂ2 とを
有しリアハウジング１０ａに固定されたフロントハウジ
ング１０ｂとを備えている。リアハウジング１０ａとフ
ロントハウジング１０ｂとは同心状に配設されている。
ハウジング１０の中心軸線Ｘ上に配設されたシャフト１
１が、フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 を通っ
て、ハウジング１０内に延びている。シャフト１１は、
フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 に包囲された
小径部１１ａと、フロントハウジングの大径円筒部１０
ｂ1 に包囲された大径部１１ｂとを備えている。大径部
１１ｂの端面には、軸線Ｘに平行に延びるクランクピン
１２が、軸心から偏心して固定されている。シャフト１
１は、大径部１１ｂがボールベアリング１３を介してフ
ロントハウジングの大径円筒部１０ｂ1 により回転自在
に支承され、小径部１１ａがボールベアリング１４を介
してフロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 により回
転自在に支承されている。
において、１０は圧縮機のハウジングである。ハウジン
グ１０は、大径の有底円筒体から成るリアハウジング１
０ａと、大径円筒部１０ｂ1 と小径円筒部１０ｂ2 とを
有しリアハウジング１０ａに固定されたフロントハウジ
ング１０ｂとを備えている。リアハウジング１０ａとフ
ロントハウジング１０ｂとは同心状に配設されている。
ハウジング１０の中心軸線Ｘ上に配設されたシャフト１
１が、フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 を通っ
て、ハウジング１０内に延びている。シャフト１１は、
フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 に包囲された
小径部１１ａと、フロントハウジングの大径円筒部１０
ｂ1 に包囲された大径部１１ｂとを備えている。大径部
１１ｂの端面には、軸線Ｘに平行に延びるクランクピン
１２が、軸心から偏心して固定されている。シャフト１
１は、大径部１１ｂがボールベアリング１３を介してフ
ロントハウジングの大径円筒部１０ｂ1 により回転自在
に支承され、小径部１１ａがボールベアリング１４を介
してフロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2 により回
転自在に支承されている。
【０００７】フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ2
を包囲して電磁クラッチ１５が配設されている。電磁ク
ラッチ１５は、フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ
2 に回転自在に外嵌すると共に、図示しないＶベルトを
介して図示しない外部駆動源に接続されたプーリ１５ａ
と、フロントハウジング１０ｂに固定された電磁石１５
ｂと、シャフト１１の小径部１１ａの端部にセレーショ
ン結合されたクラッチアーマチュア１５ｃとを備えてい
る。電磁クラッチ１５を介して、図示しない外部駆動源
によりシャフト１１が回転駆動される。
を包囲して電磁クラッチ１５が配設されている。電磁ク
ラッチ１５は、フロントハウジングの小径円筒部１０ｂ
2 に回転自在に外嵌すると共に、図示しないＶベルトを
介して図示しない外部駆動源に接続されたプーリ１５ａ
と、フロントハウジング１０ｂに固定された電磁石１５
ｂと、シャフト１１の小径部１１ａの端部にセレーショ
ン結合されたクラッチアーマチュア１５ｃとを備えてい
る。電磁クラッチ１５を介して、図示しない外部駆動源
によりシャフト１１が回転駆動される。
【０００８】リアハウジング１０ａ内には、固定スクロ
ール１６が配設されている。固定スクロール１６は、リ
アハウジング１０ａに嵌合する円板状の端板１６ａと、
端板１６ａの一方の側面に形成されたうず巻き体１６ｂ
と、端板１６ａの他方の側面に形成された脚１６ｃとを
備えている。端板１６ａの中心部には吐出穴１６ａ1 が
形成されている。うず巻き体１６ｂには、図１〜図３に
示すように、うず巻き中間部βからうず巻き終端部γま
での高さｈが、うず巻き始端部αからうず巻き中間部β
までの高さＨよりも僅かに低くなるように、うず巻き中
間部βからうず巻き終端部γまでのうず巻き体１６ｂの
頂部に、該頂部が可動スクロール２０の端板２０ａに当
接するのを阻止し、且つスクロール型圧縮機の性能は低
下させない程度の微量の段差が形成されている。固定ス
クロール１６は、脚１６ｃがリアハウジング１０ａの底
部１０ａ1 に当接した状態で、ボルト１７により、リア
ハウジング１０ａに固定されている。固定スクロールの
端板１６ａにより、リアハウジング１０ａの内部空間は
吸入室１８と吐出室１９とに仕切られている。
ール１６が配設されている。固定スクロール１６は、リ
アハウジング１０ａに嵌合する円板状の端板１６ａと、
端板１６ａの一方の側面に形成されたうず巻き体１６ｂ
と、端板１６ａの他方の側面に形成された脚１６ｃとを
備えている。端板１６ａの中心部には吐出穴１６ａ1 が
形成されている。うず巻き体１６ｂには、図１〜図３に
示すように、うず巻き中間部βからうず巻き終端部γま
での高さｈが、うず巻き始端部αからうず巻き中間部β
までの高さＨよりも僅かに低くなるように、うず巻き中
間部βからうず巻き終端部γまでのうず巻き体１６ｂの
頂部に、該頂部が可動スクロール２０の端板２０ａに当
接するのを阻止し、且つスクロール型圧縮機の性能は低
下させない程度の微量の段差が形成されている。固定ス
クロール１６は、脚１６ｃがリアハウジング１０ａの底
部１０ａ1 に当接した状態で、ボルト１７により、リア
ハウジング１０ａに固定されている。固定スクロールの
端板１６ａにより、リアハウジング１０ａの内部空間は
吸入室１８と吐出室１９とに仕切られている。
【０００９】リアハウジング１０ａ内には、固定スクロ
ール１６に隣接して可動スクロール２０が配設されてい
る。可動スクロール２０は、円板状の端板２０ａと、端
板２０ａの一方の側面に形成されたうず巻き体２０ｂ
と、端板２０ａの他方の側面に形成された環状のボス２
０ｃとを備えている。うず巻き体２０ｂにも、うず巻き
体１６ｂと同様に、うず巻き中間部からうず巻き終端部
までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間部まで
の高さよりも僅かに低くなるように、うず巻き中間部か
らうず巻き終端部までのうず巻き体２０ｂの頂部に、該
頂部が固定スクロール１６の端板１６ａに当接するのを
阻止し、スクロール型圧縮機の性能は低下させない程度
の微量の段差が形成されている。可動スクロール２０の
うず巻き体２０ｂと、固定スクロール１６のうず巻き体
１６ｂとは、１８０°の角度のずれをもってかみ合って
いる。うず巻き体１６ｂの頂部のうず巻き始端部からう
ず巻き中間部までは端板２０ａに当接し、うず巻き体２
０ｂの頂部のうず巻き始端部からうず巻き中間部までは
端板１６ａに当接している。
ール１６に隣接して可動スクロール２０が配設されてい
る。可動スクロール２０は、円板状の端板２０ａと、端
板２０ａの一方の側面に形成されたうず巻き体２０ｂ
と、端板２０ａの他方の側面に形成された環状のボス２
０ｃとを備えている。うず巻き体２０ｂにも、うず巻き
体１６ｂと同様に、うず巻き中間部からうず巻き終端部
までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間部まで
の高さよりも僅かに低くなるように、うず巻き中間部か
らうず巻き終端部までのうず巻き体２０ｂの頂部に、該
頂部が固定スクロール１６の端板１６ａに当接するのを
阻止し、スクロール型圧縮機の性能は低下させない程度
の微量の段差が形成されている。可動スクロール２０の
うず巻き体２０ｂと、固定スクロール１６のうず巻き体
１６ｂとは、１８０°の角度のずれをもってかみ合って
いる。うず巻き体１６ｂの頂部のうず巻き始端部からう
ず巻き中間部までは端板２０ａに当接し、うず巻き体２
０ｂの頂部のうず巻き始端部からうず巻き中間部までは
端板１６ａに当接している。
【００１０】図１に示すように、ボス２０ｃには、厚肉
円板状のブッシュ２１が、ニードルベアリング２２を介
して回転自在に内嵌している。ブッシュ２１には、軸線
Ｘに平行に延びる貫通穴２３が形成されている。貫通穴
２３は、シヤフト１１の大径部１１ｂに固定されたクラ
ンクピン１２を収容している。この結果、シャフト１１
が回転すると、クランクピン１２に支承された可動スク
ロール２０は軸線Ｘの回りに公転、すなわち円軌道運動
をする。
円板状のブッシュ２１が、ニードルベアリング２２を介
して回転自在に内嵌している。ブッシュ２１には、軸線
Ｘに平行に延びる貫通穴２３が形成されている。貫通穴
２３は、シヤフト１１の大径部１１ｂに固定されたクラ
ンクピン１２を収容している。この結果、シャフト１１
が回転すると、クランクピン１２に支承された可動スク
ロール２０は軸線Ｘの回りに公転、すなわち円軌道運動
をする。
【００１１】フロントハウジング１０ｂと可動スクロー
ル２０との間には、可動スクロール自転防止用のボール
カップリング機構３０が配設されている。
ル２０との間には、可動スクロール自転防止用のボール
カップリング機構３０が配設されている。
【００１２】上記構成を有する本実施例に係るスクロー
ル型圧縮機の作動を説明する。図示しない外部駆動源に
より、電磁クラッチ１５を介して、シャフト１１が回転
駆動される。シャフト１１の回転により、クランクピン
１２に支承された可動スクロール２０が軸線Ｘの回りに
公転する。公転に伴う可動スクロール２０の自転は、ボ
ールカップリング機構３０により阻止される。可動スク
ロール２０の公転により、互いにかみ合う可動スクロー
ルのうず巻き体２０ｂと固定スクロールのうず巻き体１
６ｂとの間に形成された空間、すなわち圧縮室が、その
容積を減少させつつ、うず巻きの中心方向へ移動する。
この結果、外部流体回路からハウジング１０に形成され
た吸入ポート１００を通って吸入室１８に流入した流体
が、両うず巻き体の外周端部から圧縮室内に取り込ま
れ、圧縮室内で圧縮され、固定スクロールに形成された
吐出穴１６ａ1 を通って、吐出室１９に流出する。吐出
室１９に流入した圧縮流体は、ハウジング１０に形成さ
れた吐出ポート２００を通って、外部流体回路へ流出す
る。
ル型圧縮機の作動を説明する。図示しない外部駆動源に
より、電磁クラッチ１５を介して、シャフト１１が回転
駆動される。シャフト１１の回転により、クランクピン
１２に支承された可動スクロール２０が軸線Ｘの回りに
公転する。公転に伴う可動スクロール２０の自転は、ボ
ールカップリング機構３０により阻止される。可動スク
ロール２０の公転により、互いにかみ合う可動スクロー
ルのうず巻き体２０ｂと固定スクロールのうず巻き体１
６ｂとの間に形成された空間、すなわち圧縮室が、その
容積を減少させつつ、うず巻きの中心方向へ移動する。
この結果、外部流体回路からハウジング１０に形成され
た吸入ポート１００を通って吸入室１８に流入した流体
が、両うず巻き体の外周端部から圧縮室内に取り込ま
れ、圧縮室内で圧縮され、固定スクロールに形成された
吐出穴１６ａ1 を通って、吐出室１９に流出する。吐出
室１９に流入した圧縮流体は、ハウジング１０に形成さ
れた吐出ポート２００を通って、外部流体回路へ流出す
る。
【００１３】本実施例に係るスクロール型圧縮機にあっ
ては、うず巻き体１６ｂは、うず巻き中間部βからうず
巻き終端部γまでの高さが、うず巻き始端部αからうず
巻き中間部βまでの高さよりも低く形成されており、う
ず巻き中間部βからうず巻き終端部γまでのうず巻き体
１６ｂの頂部は、対峙する端板２０ａに当接しない。ま
た、うず巻き体２０ｂは、うず巻き中間部からうず巻き
終端部までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間
部までの高さよりも低く形成されており、うず巻き中間
部からうず巻き終端部までのうず巻き体２０ｂの頂部
は、対峙する端板１６ａに当接しない。従って、本実施
例に係るスクロール型圧縮機にあっては、うず巻き体の
頂部の全面が対峙する端板に当接する従来のスクロール
型圧縮機に比べて、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部と
対峙する端板２０ａ、１６ａとの間の面圧分布のバラツ
キが小さく、静トルクが安定する。この結果、不良品と
して廃棄される製品数が少なく、生産性が高い。うず巻
き体１６ｂ、２０ｂのうず巻き中間部からうず巻き終端
部までの部分は、吸入行程乃至圧縮行程の初期段階にあ
り比較的内圧の低い圧縮室を形成する部分なので、うず
巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部の、うず巻き中間部からう
ず巻き終端部までの部分と端板２０ａ、１６ａとの間に
隙間が存在しても、スクロール圧縮機の性能は低下しな
い。本実施例に係るスクロール型圧縮機にあっては、圧
縮行程にある圧縮室を形成する、うず巻き体１６ｂ、２
０ｂのうず巻き始端部からうず巻き中間部までの部分の
頂部のみが端板２０ａ、１６ａに当接する。従って、う
ず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部の全面が端板２０ａ、１
６ａに当接する場合に比べて、うず巻き体１６ｂ、２０
ｂの頂部と端板２０ａ、１６ａとの当接部の隙間分布の
バラツキが小さく、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部と
端板２０ａ、１６ａとの当接部のシール性が高い。
ては、うず巻き体１６ｂは、うず巻き中間部βからうず
巻き終端部γまでの高さが、うず巻き始端部αからうず
巻き中間部βまでの高さよりも低く形成されており、う
ず巻き中間部βからうず巻き終端部γまでのうず巻き体
１６ｂの頂部は、対峙する端板２０ａに当接しない。ま
た、うず巻き体２０ｂは、うず巻き中間部からうず巻き
終端部までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間
部までの高さよりも低く形成されており、うず巻き中間
部からうず巻き終端部までのうず巻き体２０ｂの頂部
は、対峙する端板１６ａに当接しない。従って、本実施
例に係るスクロール型圧縮機にあっては、うず巻き体の
頂部の全面が対峙する端板に当接する従来のスクロール
型圧縮機に比べて、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部と
対峙する端板２０ａ、１６ａとの間の面圧分布のバラツ
キが小さく、静トルクが安定する。この結果、不良品と
して廃棄される製品数が少なく、生産性が高い。うず巻
き体１６ｂ、２０ｂのうず巻き中間部からうず巻き終端
部までの部分は、吸入行程乃至圧縮行程の初期段階にあ
り比較的内圧の低い圧縮室を形成する部分なので、うず
巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部の、うず巻き中間部からう
ず巻き終端部までの部分と端板２０ａ、１６ａとの間に
隙間が存在しても、スクロール圧縮機の性能は低下しな
い。本実施例に係るスクロール型圧縮機にあっては、圧
縮行程にある圧縮室を形成する、うず巻き体１６ｂ、２
０ｂのうず巻き始端部からうず巻き中間部までの部分の
頂部のみが端板２０ａ、１６ａに当接する。従って、う
ず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部の全面が端板２０ａ、１
６ａに当接する場合に比べて、うず巻き体１６ｂ、２０
ｂの頂部と端板２０ａ、１６ａとの当接部の隙間分布の
バラツキが小さく、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部と
端板２０ａ、１６ａとの当接部のシール性が高い。
【００１４】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。例えば、上記実施例にお
いては、うず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず
巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部に微量の段差を形成した
が、うず巻き中間部からうず巻き終端部へ向かってテー
パ状にうず巻き体１６ｂ、２０ｂの高さを減少させても
良い。また、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの一方のみを、
うず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず巻き体の
高さがうず巻き始端部からうず巻き中間部までのうず巻
き体の高さよりも低くなるように形成しても良い。
は上記実施例に限定されない。例えば、上記実施例にお
いては、うず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず
巻き体１６ｂ、２０ｂの頂部に微量の段差を形成した
が、うず巻き中間部からうず巻き終端部へ向かってテー
パ状にうず巻き体１６ｂ、２０ｂの高さを減少させても
良い。また、うず巻き体１６ｂ、２０ｂの一方のみを、
うず巻き中間部からうず巻き終端部までのうず巻き体の
高さがうず巻き始端部からうず巻き中間部までのうず巻
き体の高さよりも低くなるように形成しても良い。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスク
ロール型圧縮機にあっては、少なくとも一方のうず巻き
体は、うず巻き中間部からうず巻き終端部までの高さ
が、うず巻き始端部からうず巻き中間部までの高さより
も低く形成されており、うず巻き中間部からうず巻き終
端部までのうず巻き体の頂部は、対峙する端板に当接し
ない。従って、本発明に係るスクロール型圧縮機にあっ
ては、うず巻き体の頂部の全面が対峙する端板に当接す
る従来のスクロール型圧縮機に比べて、うず巻き体の頂
部と対峙する端板との間の面圧分布のバラツキが小さ
く、静トルクが安定する。この結果、不良品として廃棄
される製品数が少なく、生産性が高い。また、うず巻き
体の頂部と端板との当接部の隙間分布のバラツキが小さ
く、うず巻き体の頂部と端板との当接部のシール性が高
い。
ロール型圧縮機にあっては、少なくとも一方のうず巻き
体は、うず巻き中間部からうず巻き終端部までの高さ
が、うず巻き始端部からうず巻き中間部までの高さより
も低く形成されており、うず巻き中間部からうず巻き終
端部までのうず巻き体の頂部は、対峙する端板に当接し
ない。従って、本発明に係るスクロール型圧縮機にあっ
ては、うず巻き体の頂部の全面が対峙する端板に当接す
る従来のスクロール型圧縮機に比べて、うず巻き体の頂
部と対峙する端板との間の面圧分布のバラツキが小さ
く、静トルクが安定する。この結果、不良品として廃棄
される製品数が少なく、生産性が高い。また、うず巻き
体の頂部と端板との当接部の隙間分布のバラツキが小さ
く、うず巻き体の頂部と端板との当接部のシール性が高
い。
【図１】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機の側
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機の固
定スクロールの斜視図である。
定スクロールの斜視図である。
【図３】図２の線III-III に沿った断面図である。
１０ ハウジング １２ クランクピン １６ 固定スクロール １６ａ 端板 １６ｂ うず巻き体 ２０ 可動スクロール ２０ａ 端板 ２０ｂ うず巻き体
Claims (1)
- 【請求項１】 ハウジングと、端板と端板の一方の面に
形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設固定
された固定スクロールと、端板と端板の一方の面に形成
され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらし
てかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間に圧縮室
を形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設され
た可動スクロールと、可動スクロールを固定スクロール
に対して公転運動させる駆動装置とを備え、少なくとも
一方のうず巻き体は、うず巻き中間部からうず巻き終端
部までの高さが、うず巻き始端部からうず巻き中間部ま
での高さよりも低く形成されていることを特徴とするス
クロール型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29590395A JPH09112456A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29590395A JPH09112456A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09112456A true JPH09112456A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17826650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29590395A Pending JPH09112456A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09112456A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6527527B2 (en) | 2001-01-18 | 2003-03-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| EP1293674A1 (en) * | 2000-06-22 | 2003-03-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scrawl compressor |
| US6659745B2 (en) | 2001-07-24 | 2003-12-09 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor having different tip clearances for spiral bodies having different heights |
| US6758658B2 (en) | 2001-05-31 | 2004-07-06 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| JP2016079873A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
| CN109519372A (zh) * | 2017-09-19 | 2019-03-26 | 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 | 单向轴承组件、油刹车装置、涡旋压缩机 |
| WO2021117490A1 (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
| CN114616395A (zh) * | 2019-11-04 | 2022-06-10 | 丹佛斯商用压缩机公司 | 包括第一和第二轴向稳定装置的涡旋式压缩机 |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP29590395A patent/JPH09112456A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1293674A1 (en) * | 2000-06-22 | 2003-03-19 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scrawl compressor |
| EP1293674A4 (en) * | 2000-06-22 | 2003-08-06 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | SPIRAL COMPRESSOR |
| US6527527B2 (en) | 2001-01-18 | 2003-03-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| US6758658B2 (en) | 2001-05-31 | 2004-07-06 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor |
| US6659745B2 (en) | 2001-07-24 | 2003-12-09 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Scroll compressor having different tip clearances for spiral bodies having different heights |
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| CN109519372B (zh) * | 2017-09-19 | 2024-01-23 | 谷轮环境科技（苏州）有限公司 | 单向轴承组件、油刹车装置、涡旋压缩机 |
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| WO2021117490A1 (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | ダイキン工業株式会社 | スクロール圧縮機 |
| CN114761690A (zh) * | 2019-12-12 | 2022-07-15 | 大金工业株式会社 | 涡旋压缩机 |
| US11725656B2 (en) | 2019-12-12 | 2023-08-15 | Daikin Industries, Ltd. | Scroll compressor including a fixed-side first region receiving a force which presses a movable scroll against a moveable scroll against a fixed scroll |
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