JPH11324947A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH11324947A JPH11324947A JP10136640A JP13664098A JPH11324947A JP H11324947 A JPH11324947 A JP H11324947A JP 10136640 A JP10136640 A JP 10136640A JP 13664098 A JP13664098 A JP 13664098A JP H11324947 A JPH11324947 A JP H11324947A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/005—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
- F04C29/0057—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2230/00—Manufacture
- F04C2230/60—Assembly methods
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2230/00—Manufacture
- F04C2230/90—Improving properties of machine parts
- F04C2230/91—Coating
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動スクロールの端板面とクランクピンの先
端面との接触・摺動による摩耗粉発生や凝着を防止す
る。 【解決手段】 固定スクロール１６と協働して加圧室を
形成する可動スクロール１８を、シャフト１１に偏心し
て取り付けられたクランクピン１２により駆動する。ク
ランクピンの先端面とこれに対向する可動スクロールの
端板面との少なくとも一方に耐摩耗のための表面処理を
施す。クランクピン１２の先端面と可動スクロールの端
板面との間に耐摩耗板を設けてもよい。
端面との接触・摺動による摩耗粉発生や凝着を防止す
る。 【解決手段】 固定スクロール１６と協働して加圧室を
形成する可動スクロール１８を、シャフト１１に偏心し
て取り付けられたクランクピン１２により駆動する。ク
ランクピンの先端面とこれに対向する可動スクロールの
端板面との少なくとも一方に耐摩耗のための表面処理を
施す。クランクピン１２の先端面と可動スクロールの端
板面との間に耐摩耗板を設けてもよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用空
調装置等に使用されるスクロール型圧縮機に関するもの
である。
調装置等に使用されるスクロール型圧縮機に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】一般に、スクロール型圧縮機は、シャフ
トに偏心して取り付けられたクランクピンと、このクラ
ンクピンにより駆動される可動スクロールと、このスク
ロールと協働して加圧室を形成する固定スクロールとを
有している。ここで、シャフトや可動スクロールは、ベ
アリングなどによって回動自在に保持される。そして、
自動車のエンジンなどの駆動手段によってシャフトを回
転駆動することで、可動スクロールを固定スクロールに
対して自転することなく公転させる。これにより、流体
を加圧室に取り込み、その流体を圧縮して吐出する。
トに偏心して取り付けられたクランクピンと、このクラ
ンクピンにより駆動される可動スクロールと、このスク
ロールと協働して加圧室を形成する固定スクロールとを
有している。ここで、シャフトや可動スクロールは、ベ
アリングなどによって回動自在に保持される。そして、
自動車のエンジンなどの駆動手段によってシャフトを回
転駆動することで、可動スクロールを固定スクロールに
対して自転することなく公転させる。これにより、流体
を加圧室に取り込み、その流体を圧縮して吐出する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のス
クロール型圧縮機では、その構造によっては組み立て工
程において、可動スクロールのクランクピンに対向する
端板と、この端板に対向するクランクピンの端面とが接
触して摺動する場合がある。その場合には、この接触・
摺動により摩耗粉が発生したり、可動スクロールの端板
とクランクピンの端面とが凝着するなどの問題が生じ
る。
クロール型圧縮機では、その構造によっては組み立て工
程において、可動スクロールのクランクピンに対向する
端板と、この端板に対向するクランクピンの端面とが接
触して摺動する場合がある。その場合には、この接触・
摺動により摩耗粉が発生したり、可動スクロールの端板
とクランクピンの端面とが凝着するなどの問題が生じ
る。
【０００４】それ故に本発明の課題は、可動スクロール
の端板とクランクピンの端面との接触・摺動による摩耗
粉発生や凝着などを防止できるスクロール型圧縮機を提
供することにある。
の端板とクランクピンの端面との接触・摺動による摩耗
粉発生や凝着などを防止できるスクロール型圧縮機を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、シャフ
トに偏心して取り付けられたクランクピンと、前記クラ
ンクピンにより駆動される可動スクロールと、前記可動
スクロールと協働して加圧室を形成する固定スクロール
とを有するスクロール型圧縮機において、前記クランク
ピンの先端面とこれに対向する可動スクロールの端板面
との摩耗を防止する耐摩耗手段を設けたことを特徴とす
るスクロール型圧縮機が得られる。
トに偏心して取り付けられたクランクピンと、前記クラ
ンクピンにより駆動される可動スクロールと、前記可動
スクロールと協働して加圧室を形成する固定スクロール
とを有するスクロール型圧縮機において、前記クランク
ピンの先端面とこれに対向する可動スクロールの端板面
との摩耗を防止する耐摩耗手段を設けたことを特徴とす
るスクロール型圧縮機が得られる。
【０００６】前記耐摩耗手段は、前記クランクピンの先
端面とこれに対向する可動スクロールの端板面とのうち
少なくとも一方に施した摺動特性の良い表面処理であっ
てもよい。
端面とこれに対向する可動スクロールの端板面とのうち
少なくとも一方に施した摺動特性の良い表面処理であっ
てもよい。
【０００７】又、前記耐摩耗手段は前記クランクピンの
先端面とこれに対向する可動スクロールの端板面とのう
ち少なくとも一方に配された耐摩耗板であってもよい。
先端面とこれに対向する可動スクロールの端板面とのう
ち少なくとも一方に配された耐摩耗板であってもよい。
【０００８】前記耐摩耗板は金属、樹脂等の薄板であれ
ばよい。
ばよい。
【０００９】又、前記耐摩耗手段は前記クランクピンの
先端面に設けた面取等の異形加工であってもよい。
先端面に設けた面取等の異形加工であってもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
スクロール型圧縮機を、図面を参照して説明する。
スクロール型圧縮機を、図面を参照して説明する。
【００１１】図１を参照して、このスクロール型圧縮機
は、ハウジング１０、シャフト１１、クランクピン１
２、ベアリング１３および１４、電磁クラッチ１５、固
定スクロール１６、吐出弁１７、可動スクロール１８な
どを有している。
は、ハウジング１０、シャフト１１、クランクピン１
２、ベアリング１３および１４、電磁クラッチ１５、固
定スクロール１６、吐出弁１７、可動スクロール１８な
どを有している。
【００１２】ハウジング１０は、大径の有底円筒体から
なるケーシング１０ａと、ケーシング１０ａに固定され
たフロントハウジング１０ｂとを有している。ここで、
ケーシング１０ａとフロントハウジング１０ｂとは、中
心軸線Ｃに対して同心状に配設されている。なお、中心
軸線Ｃは、ハウジング１０およびシャフト１１の中心軸
線である。
なるケーシング１０ａと、ケーシング１０ａに固定され
たフロントハウジング１０ｂとを有している。ここで、
ケーシング１０ａとフロントハウジング１０ｂとは、中
心軸線Ｃに対して同心状に配設されている。なお、中心
軸線Ｃは、ハウジング１０およびシャフト１１の中心軸
線である。
【００１３】シャフト１１は、中心軸線Ｃ上に配設され
ており、またフロントハウジング１０ｂを通ってハウジ
ング１０の内側に延在している。シャフト１１は、小径
部１１ａと、大径部１１ｂとを備えている。大径部１１
ｂは、ベアリング１３を介して、フロントハウジング１
０ｂの図１において右側の大径円筒部に回転自在に支承
されている。さらに、小径部１１ａは、ベアリング１４
を介して、フロントハウジング１０ｂの図１において左
側の小径円筒部に回転自在に支承されている。
ており、またフロントハウジング１０ｂを通ってハウジ
ング１０の内側に延在している。シャフト１１は、小径
部１１ａと、大径部１１ｂとを備えている。大径部１１
ｂは、ベアリング１３を介して、フロントハウジング１
０ｂの図１において右側の大径円筒部に回転自在に支承
されている。さらに、小径部１１ａは、ベアリング１４
を介して、フロントハウジング１０ｂの図１において左
側の小径円筒部に回転自在に支承されている。
【００１４】ここで、シャフト１１をベアリング１３で
はなくベアリング１４に固定する構造を採用した場合、
組み立て工程において、ベアリング１４がない状態（例
えば、ベアリング１４がまだ組み込まれていない状態）
でシャフトが回転駆動された場合、シャフト１１が中心
軸線Ｃの右方向にずれる虞がある。そして、このずれた
状態でシャフト１１が回転した場合、可動スクロール１
８のクランクピン１２に対向する端板１８ａと、この端
板１８ａに対向するクランクピン１２の端面１２ａとが
接触して摺動することがあり、接触摺動によって摩耗粉
が発生し、あるいは可動スクロール１８の端板１８ａと
クランクピン１２の端面１２ａとが凝着する。
はなくベアリング１４に固定する構造を採用した場合、
組み立て工程において、ベアリング１４がない状態（例
えば、ベアリング１４がまだ組み込まれていない状態）
でシャフトが回転駆動された場合、シャフト１１が中心
軸線Ｃの右方向にずれる虞がある。そして、このずれた
状態でシャフト１１が回転した場合、可動スクロール１
８のクランクピン１２に対向する端板１８ａと、この端
板１８ａに対向するクランクピン１２の端面１２ａとが
接触して摺動することがあり、接触摺動によって摩耗粉
が発生し、あるいは可動スクロール１８の端板１８ａと
クランクピン１２の端面１２ａとが凝着する。
【００１５】クランクピン１２は、シャフト１１の大径
部１１ｂの端面において、中心軸線Ｃから偏心し、また
中心軸線Ｃに平行に延在した状態で取り付けられてい
る。ここで、図２をさらに参照して、可動スクロール１
８の端板１８ａとこれに対向するクランクピン１２の端
面１２ａのうち少なくとも一方には、耐摩耗のための表
面処理が施されている。このような表面処理は、具体的
には、アルマイト処理、金属メッキ処理、テフロンコー
ティング処理、金属溶射処理などによって、耐摩耗性が
高くて凝着しにくい材料からなる耐摩耗層を形成するこ
とで行われる。
部１１ｂの端面において、中心軸線Ｃから偏心し、また
中心軸線Ｃに平行に延在した状態で取り付けられてい
る。ここで、図２をさらに参照して、可動スクロール１
８の端板１８ａとこれに対向するクランクピン１２の端
面１２ａのうち少なくとも一方には、耐摩耗のための表
面処理が施されている。このような表面処理は、具体的
には、アルマイト処理、金属メッキ処理、テフロンコー
ティング処理、金属溶射処理などによって、耐摩耗性が
高くて凝着しにくい材料からなる耐摩耗層を形成するこ
とで行われる。
【００１６】さらに、クランクピン１２の端面１２ａは
面取りされている。また、端面１２の表面は適宜な直径
を有する凸曲面、つまりＲ形状となっている。なお、端
面１２ａを面取りする構成、および同じくＲ形状とする
構成は、任意であり、省くこともできる。あるいは、こ
れらの構成のいずれか一方を採用する構造でも良い。
面取りされている。また、端面１２の表面は適宜な直径
を有する凸曲面、つまりＲ形状となっている。なお、端
面１２ａを面取りする構成、および同じくＲ形状とする
構成は、任意であり、省くこともできる。あるいは、こ
れらの構成のいずれか一方を採用する構造でも良い。
【００１７】電磁クラッチ１５は、フロントハウジング
１０ｂの小径円筒部を包囲する状態で配設され、次に説
明する構成をもつ。フロントハウジング１０ｂの小径円
筒部には、プーリ１５ａが回転自在に外嵌している。プ
ーリ１５ａは、例えばＶベルト等のベルト（図示せず）
を介して例えば自動車などのエンジンの主力軸外部駆動
源（図示せず）にて回転駆動される。フロントハウジン
グ１０ｂには、励磁コイル１５ｂが固定されている。シ
ャフト１１の小径部１１ａの端部にはクラッチアーマチ
ュア１５ｃが固定結合されている。クラッチアーマチュ
ア１５ｃはプーリ１５ａの軸端面に対向している。励磁
コイル１５ｂの非通電時には、クラッチアーマチュア１
５ｃはプーリ１５ａの軸端面から離れ、したがってプー
リ１５ａの回転力はシャフト１１には伝わらない。一
方、励磁コイル１５ｂに通電されると、クラッチアーマ
チュア１５ｃがプーリ１５ａの軸端面に吸着され、した
がってプーリ１５ａの回転力がシャフト１１に伝わり、
シャフト１１が回転駆動される。
１０ｂの小径円筒部を包囲する状態で配設され、次に説
明する構成をもつ。フロントハウジング１０ｂの小径円
筒部には、プーリ１５ａが回転自在に外嵌している。プ
ーリ１５ａは、例えばＶベルト等のベルト（図示せず）
を介して例えば自動車などのエンジンの主力軸外部駆動
源（図示せず）にて回転駆動される。フロントハウジン
グ１０ｂには、励磁コイル１５ｂが固定されている。シ
ャフト１１の小径部１１ａの端部にはクラッチアーマチ
ュア１５ｃが固定結合されている。クラッチアーマチュ
ア１５ｃはプーリ１５ａの軸端面に対向している。励磁
コイル１５ｂの非通電時には、クラッチアーマチュア１
５ｃはプーリ１５ａの軸端面から離れ、したがってプー
リ１５ａの回転力はシャフト１１には伝わらない。一
方、励磁コイル１５ｂに通電されると、クラッチアーマ
チュア１５ｃがプーリ１５ａの軸端面に吸着され、した
がってプーリ１５ａの回転力がシャフト１１に伝わり、
シャフト１１が回転駆動される。
【００１８】固定スクロール１６は、ケーシング１０ａ
内に配設されている。固定スクロール１６は、ケーシン
グ１０ａに嵌合する円板状の端板１６ａ、端板１６ａの
一方の面に形成された渦巻き体１６ｂ、端板１６ａの他
方の面に形成された脚１６ｃなどを備えている。また、
端板１６ａの中心部付近には、吐出穴１６ｅが形成され
ている。さらに、吐出穴１６ｅは吐出弁１７により覆わ
れている。
内に配設されている。固定スクロール１６は、ケーシン
グ１０ａに嵌合する円板状の端板１６ａ、端板１６ａの
一方の面に形成された渦巻き体１６ｂ、端板１６ａの他
方の面に形成された脚１６ｃなどを備えている。また、
端板１６ａの中心部付近には、吐出穴１６ｅが形成され
ている。さらに、吐出穴１６ｅは吐出弁１７により覆わ
れている。
【００１９】固定スクロール１６は、脚１６ｃがケーシ
ング１０ａの底部１０ｃに当接した状態で、ボルトなど
によって、ケーシング１０ａに固定されている。また、
固定スクロール１６の端板１６ａにより、ケーシング１
０ａの内部空間は吸入室２０と吐出室２１とに仕切られ
ている。
ング１０ａの底部１０ｃに当接した状態で、ボルトなど
によって、ケーシング１０ａに固定されている。また、
固定スクロール１６の端板１６ａにより、ケーシング１
０ａの内部空間は吸入室２０と吐出室２１とに仕切られ
ている。
【００２０】固定スクロール１６の渦巻き体１６ｂの端
面には、渦巻きに沿って延在する溝１６ｄが形成されて
いる。溝１６ｂの内側には、渦巻き状シール部材１９が
嵌合して収容されている。
面には、渦巻きに沿って延在する溝１６ｄが形成されて
いる。溝１６ｂの内側には、渦巻き状シール部材１９が
嵌合して収容されている。
【００２１】可動スクロール１８は、ケーシング１０ａ
内において固定スクロール１６に隣接して配設されてい
る。可動スクロール１８は、円板状の端板１８ａ、端板
１８ａの一方の面に形成された渦巻き体１８ｂ、端板１
８ａの他方の面に形成された環状のボス１８ｃなどを備
えている。可動スクロール１８の渦巻き体１８ｂは、固
定スクロール１６の渦巻き体１６ｂと１８０°のずれを
もって噛み合っている。可動スクロール１８の渦巻き体
１８ｂの端面には、渦巻きに沿って延在する溝１８ｄが
形成されている。溝８ｂ内には、渦巻き状のシール部材
２２が嵌合して収容されている。
内において固定スクロール１６に隣接して配設されてい
る。可動スクロール１８は、円板状の端板１８ａ、端板
１８ａの一方の面に形成された渦巻き体１８ｂ、端板１
８ａの他方の面に形成された環状のボス１８ｃなどを備
えている。可動スクロール１８の渦巻き体１８ｂは、固
定スクロール１６の渦巻き体１６ｂと１８０°のずれを
もって噛み合っている。可動スクロール１８の渦巻き体
１８ｂの端面には、渦巻きに沿って延在する溝１８ｄが
形成されている。溝８ｂ内には、渦巻き状のシール部材
２２が嵌合して収容されている。
【００２２】ボス１８ｃには、円筒状のブッシュ２４
が、ニードルベアリング２５を介して回転自在に内嵌し
ている。ブッシュ２４には、中心軸線Ｃに平行に延在す
る貫通穴２６が形成されている。貫通穴２６は、シャフ
ト１１の大径部１１ｂに固定されたクランクピン１２を
摺動回転可能に収容している。このため、可動スクロー
ル１８は、クランクピン１２によりブッシュ２４、ニー
ドルベアリング２５を介して摺動回転可能に支承されて
いる。さらに、フロントハウジング１０ｂと可動スクロ
ール１８との間には、可動スクロール１８の自転を防止
するためのボールカプリング機構３０が配設されてい
る。そして、これらの機能によりシャフト１１が回転す
ると、クランクピン１２に支承された可動スクロール１
８は中心軸線Ｃの回りで公転、つまり円軌道運動をす
る。
が、ニードルベアリング２５を介して回転自在に内嵌し
ている。ブッシュ２４には、中心軸線Ｃに平行に延在す
る貫通穴２６が形成されている。貫通穴２６は、シャフ
ト１１の大径部１１ｂに固定されたクランクピン１２を
摺動回転可能に収容している。このため、可動スクロー
ル１８は、クランクピン１２によりブッシュ２４、ニー
ドルベアリング２５を介して摺動回転可能に支承されて
いる。さらに、フロントハウジング１０ｂと可動スクロ
ール１８との間には、可動スクロール１８の自転を防止
するためのボールカプリング機構３０が配設されてい
る。そして、これらの機能によりシャフト１１が回転す
ると、クランクピン１２に支承された可動スクロール１
８は中心軸線Ｃの回りで公転、つまり円軌道運動をす
る。
【００２３】上記の構成をもつスクロール型圧縮機で
は、外部駆動源により、電磁クラッチ１５を介して伝達
される駆動力により、シャフト１１が回転駆動される。
シャフト１１の回転により、クランクピン１２に回転可
能に支承された可動スクロール１８が中心軸線Ｃの回り
を円軌道運動する。ここで、この円軌道運動に伴う可動
スクロール１８の自転は、ボールカプリング機構３０に
より阻止される。
は、外部駆動源により、電磁クラッチ１５を介して伝達
される駆動力により、シャフト１１が回転駆動される。
シャフト１１の回転により、クランクピン１２に回転可
能に支承された可動スクロール１８が中心軸線Ｃの回り
を円軌道運動する。ここで、この円軌道運動に伴う可動
スクロール１８の自転は、ボールカプリング機構３０に
より阻止される。
【００２４】可動スクロール１８の円軌道運動により、
互いに噛み合う可動スクロール１８の渦巻き体１８ｂと
端板１８ａ、及び、固定スクロール１６の渦巻き体１６
ｂと端板１６ａ、の間に形成された空間、つまり加圧室
が、その容積を減少しつつ、渦巻きの中心方向に移動す
る。こうして、加圧室内で圧縮された後、固定スクロー
ル１６に形成された吐出穴１６ｅおよび吐出弁１７を通
って、吐出室２１に流入する。一方、外部流体回路から
ハウジング１０に形成された吸入ポート２９を通って吸
入室２０に流入した潤滑油を含む流体は、両方の渦巻き
の外周端部から加圧室内に取り込まれる。なお、吐出室
２１に流入した加圧流体は、ハウジング１０に形成され
た吐出ポート２３を通って図示しない外部流体回路に流
入する。
互いに噛み合う可動スクロール１８の渦巻き体１８ｂと
端板１８ａ、及び、固定スクロール１６の渦巻き体１６
ｂと端板１６ａ、の間に形成された空間、つまり加圧室
が、その容積を減少しつつ、渦巻きの中心方向に移動す
る。こうして、加圧室内で圧縮された後、固定スクロー
ル１６に形成された吐出穴１６ｅおよび吐出弁１７を通
って、吐出室２１に流入する。一方、外部流体回路から
ハウジング１０に形成された吸入ポート２９を通って吸
入室２０に流入した潤滑油を含む流体は、両方の渦巻き
の外周端部から加圧室内に取り込まれる。なお、吐出室
２１に流入した加圧流体は、ハウジング１０に形成され
た吐出ポート２３を通って図示しない外部流体回路に流
入する。
【００２５】上述したスクロール型圧縮機によれば、ス
クロール圧縮機の組み立て工程において可動スクロール
１８の端板１８ａとクランクピン１２が上記のように接
触・摺動した場合でも、可動スクロール１８の端板１８
ａまたはクランクピン１２の端面の少なくとも一方に形
成された耐摩耗層によって、磨耗の程度を著しく低減で
きるため、従来のような摩耗粉の発生や可動スクロール
１８の端板１８ａとクランクピン１２との凝着が起こり
にくくなる。
クロール圧縮機の組み立て工程において可動スクロール
１８の端板１８ａとクランクピン１２が上記のように接
触・摺動した場合でも、可動スクロール１８の端板１８
ａまたはクランクピン１２の端面の少なくとも一方に形
成された耐摩耗層によって、磨耗の程度を著しく低減で
きるため、従来のような摩耗粉の発生や可動スクロール
１８の端板１８ａとクランクピン１２との凝着が起こり
にくくなる。
【００２６】また、この結果、可動スクロール１８の端
板１８ａとクランクピン１２との摺動状態が滑らかとな
り、例えば、静シャフトトルク測定時にも値の振れ幅が
小さくなる。さらに、この効果は、クランクピン１２の
端面を上記のように面取りし、あるいはＲ形状とするこ
とでさらに高まる。
板１８ａとクランクピン１２との摺動状態が滑らかとな
り、例えば、静シャフトトルク測定時にも値の振れ幅が
小さくなる。さらに、この効果は、クランクピン１２の
端面を上記のように面取りし、あるいはＲ形状とするこ
とでさらに高まる。
【００２７】図３に、本発明の他の実施の形態に係るス
クロール型圧縮機の要部の構造を示した。このスクロー
ル型圧縮機では、図２のように可動スクロール１８の端
板１８ａあるいはクランクピン１２の端面に耐摩耗層を
形成することに代えて、薄板からなる耐摩耗板２７を可
動スクロール１８の端板１８ａとクランクピン１２との
間に介在させた構造としている。図示した例では、可動
スクロール１８の端板１８ａとニードルベアリング２５
と間で耐摩耗板２７の外周部を挟持している。
クロール型圧縮機の要部の構造を示した。このスクロー
ル型圧縮機では、図２のように可動スクロール１８の端
板１８ａあるいはクランクピン１２の端面に耐摩耗層を
形成することに代えて、薄板からなる耐摩耗板２７を可
動スクロール１８の端板１８ａとクランクピン１２との
間に介在させた構造としている。図示した例では、可動
スクロール１８の端板１８ａとニードルベアリング２５
と間で耐摩耗板２７の外周部を挟持している。
【００２８】このような耐摩耗板２７を設けることで、
図２を用いた説明と同様に、摩耗粉の発生や可動スクロ
ール１８の端板１８ａとクランクピン１２との凝着が起
こりにくくなる。
図２を用いた説明と同様に、摩耗粉の発生や可動スクロ
ール１８の端板１８ａとクランクピン１２との凝着が起
こりにくくなる。
【００２９】なお、耐摩耗板２５を挟み込む構造に加
え、クランクピン１２の端板１８ａ側の面に、耐摩耗層
を形成したり、面取りを行いあるいはＲ形状とする構成
を付加することは任意である。
え、クランクピン１２の端板１８ａ側の面に、耐摩耗層
を形成したり、面取りを行いあるいはＲ形状とする構成
を付加することは任意である。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスクロー
ル型圧縮機によれば、組み立ての際における可動スクロ
ールの端板とクランクピンとの接触・摺動による、摩耗
粉発生、あるいは可動スクロールの端板とクランクピン
の凝着が起こり難くなる。また、可動スクロールの端板
とクランプピンの摺動状態が滑らかとなるので、例え
ば、静シャフトトルク測定時にも値の振れ幅を小さく抑
えることができる。
ル型圧縮機によれば、組み立ての際における可動スクロ
ールの端板とクランクピンとの接触・摺動による、摩耗
粉発生、あるいは可動スクロールの端板とクランクピン
の凝着が起こり難くなる。また、可動スクロールの端板
とクランプピンの摺動状態が滑らかとなるので、例え
ば、静シャフトトルク測定時にも値の振れ幅を小さく抑
えることができる。
【図１】本発明の実施の形態に係るスクロール型圧縮機
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図２】図１のスクロール型圧縮機の要部の断面図であ
る。
る。
【図３】本発明の他の実施の形態に係るスクロール型圧
縮機の要部の断面図である。
縮機の要部の断面図である。
１０ ハウジング １１ シャフト １２ クランクピン １３ ベアリング １４ ベアリング １５ 電磁クラッチ １６ 固定スクロール １７ 吐出弁 １８ 可動スクロール
Claims (8)
- 【請求項１】 シャフトに偏心して取り付けられたクラ
ンクピンと、前記クランクピンにより駆動される可動ス
クロールと、前記可動スクロールと協働して加圧室を形
成する固定スクロールとを有するスクロール型圧縮機に
おいて、前記クランクピンの先端面とこれに対向する可
動スクロールの端板面との摩耗を防止する耐摩耗手段を
設けたことを特徴とするスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 前記耐摩耗手段は、前記クランクピンの
先端面とこれに対向する可動スクロールの端板面とのう
ち少なくとも一方に施した摺動特性の良い表面処理を含
む請求項１記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項３】 前記表面処理は前記クランクピンの先端
面に施されたものである請求項２記載のスクロール型圧
縮機。 - 【請求項４】 前記耐摩耗手段は前記クランクピンの先
端面とこれに対向する可動スクロールの端板面との間に
配された耐摩耗板を含む請求項１記載のスクロール型圧
縮機。 - 【請求項５】 前記耐摩耗板は前記可動スクロールの端
板面に付加されたものである請求項４記載のスクロール
型圧縮機。 - 【請求項６】 前記耐摩耗板は金属または樹脂の薄板で
ある請求項４又は５記載のスクロール型圧縮機。 - 【請求項７】 前記耐摩耗手段は前記クランクピンの先
端面に設けた異形加工である請求項１記載のスクロール
型圧縮機。 - 【請求項８】 前記異形加工は面取りである請求項７記
載のスクロール型圧縮機。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10136640A JPH11324947A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール型圧縮機 |
| AU28136/99A AU2813699A (en) | 1998-05-19 | 1999-05-13 | Scroll type compressor having an abrasion-resistant means between a crank pin and a movable scroll in an axial direction |
| EP99109717A EP0959252A1 (en) | 1998-05-19 | 1999-05-17 | Scroll compressor with abrasion-resistant means between crank pin and movable scroll |
| US09/312,059 US6116876A (en) | 1998-05-19 | 1999-05-17 | Scroll type compressor having an abrasion-resistant means between a crank pin and a movable scroll in an axial direction |
| CA002272177A CA2272177A1 (en) | 1998-05-19 | 1999-05-18 | Scroll type compressor having an abrasion-resistant means between a crank pin and a movable scroll in an axial direction |
| MYPI99001955A MY133143A (en) | 1998-05-19 | 1999-05-18 | Scroll type compressor having an abrasion-resistant means between a crank pin and a movable scroll in an axial direction |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10136640A JPH11324947A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11324947A true JPH11324947A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15180044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10136640A Withdrawn JPH11324947A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6116876A (ja) |
| EP (1) | EP0959252A1 (ja) |
| JP (1) | JPH11324947A (ja) |
| AU (1) | AU2813699A (ja) |
| CA (1) | CA2272177A1 (ja) |
| MY (1) | MY133143A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19858996B4 (de) * | 1998-12-21 | 2007-10-18 | Schaeffler Kg | Anordnung zum Lagern einer Welle |
| JP2000320460A (ja) * | 1999-05-12 | 2000-11-21 | Sanden Corp | 圧縮機の軸受け構造 |
| US6706415B2 (en) | 2000-12-28 | 2004-03-16 | Copeland Corporation | Marine coating |
| US9605677B2 (en) | 2012-07-23 | 2017-03-28 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Anti-wear coatings for scroll compressor wear surfaces |
| IN2015MN00117A (ja) | 2012-07-23 | 2015-10-16 | Emerson Climate Technologies | |
| CN103671107A (zh) * | 2013-12-25 | 2014-03-26 | 江苏晨宇车业有限公司 | 新型汽车空调用涡旋压缩机及其制造方法 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS581278B2 (ja) * | 1980-04-05 | 1983-01-10 | サンデン株式会社 | スクロ−ル型圧縮機 |
| JPS57195801A (en) * | 1981-05-27 | 1982-12-01 | Sanden Corp | Fluidic device of volute type |
| JPS58148291A (ja) * | 1982-02-26 | 1983-09-03 | Hitachi Ltd | スクロ−ル圧縮機 |
| JPH01182588A (ja) * | 1988-01-18 | 1989-07-20 | Toshiba Corp | スクロール翼 |
| JPH029972A (ja) * | 1988-06-27 | 1990-01-12 | Toshiba Corp | 密閉形スクロール圧縮機 |
| JPH02112685A (ja) * | 1988-10-20 | 1990-04-25 | Sanyo Electric Co Ltd | スクロール型圧縮機 |
| US5011384A (en) * | 1989-12-01 | 1991-04-30 | Carrier Corporation | Slider block radial compliance mechanism for a scroll compressor |
| JP2666612B2 (ja) * | 1991-07-18 | 1997-10-22 | 株式会社日立製作所 | 密閉形スクロール圧縮機 |
| US5201646A (en) * | 1992-04-20 | 1993-04-13 | General Motors Corporation | Scroll compressor eccentric bushing retainer |
| JP3106735B2 (ja) * | 1992-10-28 | 2000-11-06 | 株式会社豊田自動織機製作所 | スクロール型圧縮機 |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10136640A patent/JPH11324947A/ja not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-05-13 AU AU28136/99A patent/AU2813699A/en not_active Abandoned
- 1999-05-17 US US09/312,059 patent/US6116876A/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-05-17 EP EP99109717A patent/EP0959252A1/en not_active Withdrawn
- 1999-05-18 MY MYPI99001955A patent/MY133143A/en unknown
- 1999-05-18 CA CA002272177A patent/CA2272177A1/en not_active Abandoned
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA2272177A1 (en) | 1999-11-19 |
| US6116876A (en) | 2000-09-12 |
| EP0959252A1 (en) | 1999-11-24 |
| MY133143A (en) | 2007-10-31 |
| AU2813699A (en) | 1999-11-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |