JP2002061675A - 電磁クラッチおよび該電磁クラッチを備えた圧縮機 - Google Patents

電磁クラッチおよび該電磁クラッチを備えた圧縮機

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JP2002061675A
JP2002061675A JP2000247853A JP2000247853A JP2002061675A JP 2002061675 A JP2002061675 A JP 2002061675A JP 2000247853 A JP2000247853 A JP 2000247853A JP 2000247853 A JP2000247853 A JP 2000247853A JP 2002061675 A JP2002061675 A JP 2002061675A
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armature
drive rotor
coil
armature plate
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Makoto Hattori
誠 服部
Hirohide Ando
博秀 安藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルフラックス形のアマチュア板における
磁気短絡を防止し、磁力を有効に利用することでトルク
の伝達効率を向上させることができる電磁クラッチの提
供を目的とする。 【解決手段】 外周リング34aの内径側と内周リング
34bの外周側との間にかしめ用リベット50を複数配
設する。このかしめ用リベット50をかしめて、外周リ
ング34a及び内周リング34bを一体化する。ここで
使用するかしめ用リベット50は、非磁性材が好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば車両用空
気調和装置などに用いて好適な電磁クラッチおよびこの
電磁クラッチを備えた圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の電磁クラッチの一例を示す
縦断面図である。この電磁クラッチ100は車両用空気
調和装置等の圧縮機に備えられ、この圧縮機と図示しな
い駆動源とを機械的に、かつ断続的に接続するものであ
り、圧縮機のフロントケースのノーズ部101に配置さ
れている。ノーズ部101の外周には、クラッチ軸受1
02を介して駆動ロータ103が回転自在に支持され、
この駆動ロータ103にはコイル104が内蔵されてい
る。この駆動ロータ103に対向するように同一軸線を
有してアマチュア板105が配設されている。なお、図
中の符号104aはコイルハウジングである。
【0003】圧縮機の駆動軸112の突出部には、ハブ
106がナット107により固定されている。このハブ
106に接続プレート108の一端がリベット110に
よって固定され、他端はリベット109を介してアマチ
ュア板105に固定されている。上記クラッチ軸受10
2、駆動ロータ103、コイル104、アマチュア板1
05、ハブ106、接続プレート108、リベット10
9、110を主要部材として電磁クラッチ100が構成
されている。また、駆動ロータ103の外周にはベルト
プーリ111が設けられ、これに掛け渡された図示しな
いVベルトを介してエンジン等の駆動源と連結されてい
る。
【0004】上記構成の電磁クラッチ100において、
駆動ロータ103はエンジン等の駆動源と連結されてい
るので、駆動源の回転中は常時回転している。この状態
でコイル104に通電し、コイル104が励磁される
と、コイル104の磁力によりアマチュア板105は駆
動ロータ103に吸着される。そして、駆動源の回転ト
ルクは、駆動ロータ103、アマチュア板105、リベ
ット109、接続プレート108、リベット110、ハ
ブ106の順に経て駆動軸111に伝達されることにな
る。これにより、圧縮要素の駆動軸112が回転させら
れることになる。この状態からコイル104への通電を
止めると、アマチュア板105は駆動ロータ103から
離間し、駆動軸112への動力伝達が遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した圧
縮機の電磁クラッチ100においては、アマチュア板1
05を外周リングと内周リングとに分割し、磁束漏れを
防ぐことでトルクの伝達効率を向上させるようにしたダ
ブルフラックス形と呼ばれるものがある。しかしなが
ら、このようなダブルフラックス形のアマチュア板にお
いても、両者が一体に回転するには機械的な結合部分が
必要となるため、従来のダブルフラックス形のアマチュ
ア板では、上述した機械的結合部において磁気短絡が生
じるという問題があった。特に、近年においては、省エ
ネルギ等の観点から圧縮機の効率向上が求められてお
り、駆動源の出力を効率よく使用するためにも電磁クラ
ッチにおけるトルク伝達の効率向上が望まれる。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、ダブルフラックス形のアマチュア板における
磁気短絡を防止し、磁力を有効に利用することでトルク
の伝達効率を向上させることができる電磁クラッチおよ
び該電磁クラッチを備えた圧縮機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では以下の手段を採用した。請求項1に記載
の電磁クラッチは、駆動源に連動するよう接続されてい
るとともに、コイルを内蔵する駆動ロータと、該駆動ロ
ータに対向し、かつ同一回転軸線を有して配置されたア
マチュア板を有するアマチュアとを備え、前記コイルが
電圧を印加されて励磁されたときに該コイルの磁力によ
り、前記駆動ロータの端面と前記アマチュア板とを吸着
あるいは離間させて、前記駆動ロータと前記アマチュア
とを断続的に連動連結すると共に、前記アマチュア板が
外周リングと内周リングとに分割されているダブルフラ
ックス形の電磁クラッチにおいて、前記外周リングの内
径側と前記内周リングの外周側との間にかしめ用リベッ
トを複数配設し、該かしめ用リベットをかしめて前記外
周リング及び前記内周リングを一体化したことを特徴と
するものである。
【0008】このような電磁クラッチによれば、かしめ
用リベットをかしめるという簡単な作業で外周リング及
び内周リングを確実に一体化することができる。また、
機械的な結合部はかしめ用リベットのみであるため、磁
気短絡を最小限に抑えることができる。
【0009】請求項1に記載の電磁クラッチにおいて
は、非磁性材のかしめ用リベットを使用するのが好まし
く、これにより、機械的結合部における磁気短絡を防止
することが可能になる。なお、好適な非磁性材として
は、ステンレス、銅、銅合金などがある。また、上記の
ような電磁クラッチにおいては、前記かしめ用リベット
を前記アマチュア板の支持部材と兼用してもよく、これ
によって部品点数の削減が可能となる。
【0010】請求項4に記載の電磁クラッチは、駆動源
に連動するよう接続されているとともに、コイルを内蔵
する駆動ロータと、該駆動ロータに対向し、かつ同一回
転軸線を有して配置されたアマチュア板を有するアマチ
ュアとを備え、前記コイルが電圧を印加されて励磁され
たときに該コイルの磁力により、前記駆動ロータの端面
と前記アマチュア板とを吸着あるいは離間させて、前記
駆動ロータと前記アマチュアとを断続的に連動連結する
と共に、前記アマチュア板が外周リングと内周リングと
に分割されているダブルフラックス形の電磁クラッチに
おいて、前記外周リング及び前記内周リングを、非透磁
性の非鉄金属を用いて、両リング間に分離壁を設けたダ
イキャストにより一体化したこと特徴とするものであ
る。
【0011】このような電磁クラッチによれば、非透磁
性の非鉄金属を用いてダイキャストすることで、外周リ
ングと内周リングとの間に非透磁性の非鉄金属による分
離壁を設けて容易に一体化することが可能になる。この
ため、外周リングと内周リングとの間で磁気短絡が生じ
るのを分離壁で防止することができる。なお、好適な非
透磁性の非鉄金属としては、アルミニウムやマグネシウ
ムなどがある。
【0012】請求項5に記載の圧縮機は、圧縮要素によ
り流体を圧縮する圧縮機において、請求項1ないし請求
項4のいずれかに記載のダブルフラックス形の電磁クラ
ッチを介して、前記駆動ロータに対して機械的に連結さ
れた駆動源の動力が、前記アマチュアに対して機械的に
接続された前記圧縮要素の駆動軸に伝達されることを特
徴とするものであり、アマチュア板における磁気短絡を
抑制または防止することで磁力を有効に利用できるた
め、電磁クラッチのトルク伝達効率を向上させることが
できる。従って、駆動源の動力を有効に利用して、圧縮
機を効率よく運転することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る圧縮機
の一実施形態を示す縦断面図である。図1に示す圧縮機
において、符号1はハウジングを示し、該ハウジング1
は、カップ状本体2と、これに図示しないボルトによっ
て締結されたフロントケース3とからなる。
【0014】カップ状本体2内には固定スクロール11
および旋回スクロール12からなるスクロール圧縮要素
が配設されている。固定スクロール11は端板13とそ
の内面に立設された渦巻状ラップ14とを備え、この端
板13はボルト15によってカップ状本体2に締結され
ている。旋回スクロール12は端板16とその内面に立
設された渦巻状ラップ17とを備えている。旋回スクロ
ール12と固定スクロール11とは互いに公転旋回半径
だけ偏心し、かつ180度だけ角度をずらせて噛み合わ
されて設けられており、これにより渦巻の中心に対して
ほぼ点対称をなす複数の密閉小室18a,18bが形成
されている。
【0015】端板16の外面中央部に突設された円筒状
のボス20の内部にはドライブブッシュ21が旋回軸受
22を介して回転自在に収容され、このドライブブッシ
ュ21に穿設された偏心孔23内には駆動軸4の内端に
突設された偏心駆動ピン24が回転自在に嵌合されてい
る。この駆動軸4は、フロントケース3のノーズ部5を
貫通して外部に突出し、軸受6および7を介してフロン
トケース3に軸支されている。図に示すように、フロン
トケース3のノーズ部5の外周にはクラッチ軸受31を
介して駆動ロータ32が回転自在に支持され、この駆動
ロータ32には、固定部材を介してノーズ部5に固定さ
れたコイル33が内蔵されている。つまり、駆動ロータ
32は固定されたコイル33に対して回転自在となるよ
うに設けられている。そして、この駆動ロータ32に対
向するように同一軸線を有してアマチュア板34が配設
されている。なお、図中の符号33aは、コイル33を
格納するコイルハウジングである。
【0016】圧縮機の駆動軸4の突出部にはハブ35が
ナット36により固定されている。このハブ35に対し
て接続プレート37の一端がリベット38によって固定
され、他端はリベット39を介してアマチュア板34に
固定されている。上記クラッチ軸受31、駆動ロータ3
2、コイル33、アマチュア板34、ハブ35、接続プ
レート37、リベット38,39を主要部材として電磁
クラッチ30が構成されている。また、アマチュア板3
4、ハブ35、接続プレート37、リベット38,39
によってアマチュアが構成されている。駆動ロータ32
の外周にはベルトプーリ40が設けられ、これに掛け渡
された図示しないVベルトを介してエンジン等の駆動源
と連結されている。
【0017】上記構成の圧縮機は以下のように作用す
る。駆動ロータ32はエンジン等の駆動源とVベルトを
介して連結されているので、エンジン等の駆動源の回転
中は常時回転している。この状態でコイル33に通電
し、コイル33が励磁されると、コイル33の磁力によ
りアマチュア板34は駆動ロータ32の端面32aに吸
着される。そして、駆動ロータ32の回転は、アマチュ
ア板34、リベット39、接続プレート37、リベット
38、ハブ35の順を経て駆動軸4に伝達されることに
なる。これにより、圧縮機構の駆動軸4が回転させられ
ることになる。この状態からコイル33への通電を止め
ると、アマチュア板34は駆動ロータ32から離間し、
駆動軸4への動力伝達が遮断される。
【0018】駆動軸4が回転すると、偏心駆動ピン2
4、ドライブブッシュ21、旋回軸受22、ボス20を
介して旋回スクロール12が駆動され、旋回スクロール
12は自転阻止機構25によってその自転を阻止されな
がら円軌道上を公転旋回運動する。各渦巻状ラップ1
4,17間の線接触部が次第に渦巻の中心に向かって移
動し、これにより、密閉小室18a,18bが容積を減
少しながら、渦巻の中心に向かって移動する。これに伴
って、図示しない吸入口を通って吸入室26へ流入した
ガスは、渦巻状ラップ14,17間の外終端開口部から
密閉小室18a,18b内に取り込まれて圧縮されなが
ら中心の小室18cに至り、ここから固定スクロール1
1の端板13に穿設された吐出ポート61を通り、吐出
弁62を押し開いて吐出キャビティ63へ吐出され、そ
こから吐出口64を経て流出する。
【0019】次に、上記構成の圧縮機において、本発明
の特徴部分である電磁クラッチについて、第1の実施形
態を図2を参照して説明する。図2は、電磁クラッチを
構成するダブルフラックス形のアマチュア板を示してお
り、(a)は摩擦面の反対側から見た平面図、(b)は
(a)のA−A断面図で駆動ロータ32と共に示されて
いる。
【0020】アマチュア板34は、磁性体の厚板よりな
る別体の外周リング34aおよび内周リング34bがか
しめ用リベット50により複数箇所(図示の例では3箇
所)でかしめられ、一体化されている。外周リング34
aおよび内周リング34bは同じ板厚とし、外周リング
34aの内径側に内周リング34bが収まり、両リング
間には隙間51が形成されている。なお、かしめが完了
した状態のかしめ用リベット50は、図2(b)に示す
ように、両端の円盤状部分50a,50bが外周リング
34aおよび内周リング34bを挟持するようにして一
体化しており、円盤状部分50aの周囲には凹部52が
形成されている。
【0021】このようなかしめ用リベット50には、非
磁性材よりなるものを使用するのが好ましい。非磁性材
よりなるかしめ用リベット50としては、ステンレス
製、銅製、あるいは銅合金製のものが好ましく、このよ
うな非磁性材よりなるかしめ用リベットを使用すること
で、外周リング34aと内周リング34bとを機械的に
一体化しているかしめ部分での磁気短絡を防止できる。
すなわち、外周リング34aと内周リング34bとは、
隙間51および非磁性材のかしめ用リベット50によ
り、磁気的には完全に分離された状態になる。
【0022】ここで、ダブルフラックス形のアマチュア
板34を採用した電磁クラッチについて、通電時におけ
る磁気回路を図2(b)に矢印で示して簡単に説明す
る。なお、図2(b)において、32は駆動ロータ、3
3はコイル、33aはコイルハウジングであり、駆動ロ
ータ32の端面32a側には非磁性体よりなる磁束遮断
部32bが設けられている。
【0023】コイル33に通電して形成される磁気回路
は、アマチュア板34と端面32aとの間において、ア
マチュア板34側の非磁性材よりなるかしめ用リベット
50および隙間51と、駆動ロータ32側の磁束遮断部
32bとの存在により、矢印のように2往復して流れ
る。この結果、アマチュア板34の外周リング34aか
ら内周リング34bへ直接漏れる磁束がなくなり、すな
わち磁束短絡がなくなって、その分端面32a側へ磁力
によりアマチュア板34を吸着する力が増すので、滑り
のない強固なトルク伝達が可能となる。
【0024】上記の実施形態ではかしめ用リベット50
を3箇所に用いていたが、これに限定されることはな
く、たとえばアマチュア板34の直径、かしめ用リベッ
ト50の強度など諸条件に応じて適宜設定可能である。
また、かしめ用リベット50の素材については、磁束短
絡の問題を考慮しなくてよい場合には、すなわち、単に
外周リング34aと内周リング34bとを一体化する目
的のみで使用する場合などは、必ずしも非磁性材のもの
を採用する必要はない。そして、上述したかしめ用リベ
ット50と、図1におけるリベット39、すなわち接続
プレート37にアマチュア板34を固定するリベットと
を兼用して、電磁クラッチの部品点数を低減することも
可能である。
【0025】さらに、上述したアマチュア板34につい
ては、これまで説明した厚板に限定されることはなく、
たとえば厚さ0.3〜1.0mm程度の金属薄板を複数
積層してなる積層体の外周リングおよび内周リングを、
上述したかしめ用リベットで一体化してもよく、この場
合、金属薄板間の微小な空気層により、クラッチ接続時
の衝撃音を低減することができる。なお、この場合にお
ける好適な金属薄板の素材としては、たとえばS12,
S15,S17,SPCC(新日本製鐵株式会社より供
給されるSPCC−Eを用いてもよい。)を用いた磁性
体がある。
【0026】続いて、上記構成の圧縮機において、本発
明の特徴部分である電磁クラッチに係る第2の実施形態
を図3を参照して説明する。この実施形態では、厚板よ
りなる外周リング34aおよび内周リング34bの周囲
を、少なくとも摩擦面を除いて、非透磁性の非鉄金属を
用いてダイキャストにより一体化した構成のアマチュア
板34Aとされている。なお、図中の符号55はダイキ
ャスト層である。また、外周リング34aの同一円周上
には3箇所均等な角度を有して接続プレートとの接続用
穴43が設けられている。
【0027】外周リング34aと内周リング34bとの
間には、ダイキャスト層55の分離壁56が存在して両
リングが接触しないよう完全に分離させている。そし
て、ダイキャスト層55を非透磁性の非鉄金属で形成す
ることにより、両リング34a,34bは磁気的に完全
に分離される。このような構成のダブルフラックス形の
アマチュア板34Aとしても、磁気漏れを防いで伝達効
率の向上に有効なため、圧縮機に伝達可能なトルクアッ
プが可能となる。なお、上述した非透磁性の非鉄金属と
しては、一般的にダイキャストに用いられて軽量のアル
ミニウムやマグネシウムが好ましいが、両リングを単に
一体化するだけであればこれに限定されることはない。
【0028】アマチュア板34Aを上記構成としたこと
により、非磁性体の非鉄金属で外周リング34a,内周
リング34bがダイキャストすることで容易に一体化さ
れ、この結果、第1の実施形態と同様に、外周リング3
4aと内周リング34bとの間における磁気漏洩を完全
に防止できる。従って、磁気漏洩が防止されたことで、
アマチュア板34Aを駆動ロータ32の端面32aに吸
着させる磁力が増すので、駆動力の伝達効率が向上す
る。この結果、駆動源が同じであれば、伝達効率が増し
た分だけ圧縮機を駆動するトルクを増すことができる。
【0029】ところで、上記の各実施形態では、スクロ
ール圧縮機について説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、ロータリー圧縮機、レシプロ型圧縮機等の他の圧
縮機にも適用される。また、本実施形態では、コイルに
電圧を印加して励磁されたときに、コイルの磁力により
駆動ロータの端面とアマチュア板とを吸着させる場合に
ついて説明したが、本発明はコイルの磁力により駆動ロ
ータの端面とアマチュア板とを離間させる場合をも含む
ものである。
【0030】
【発明の効果】上述した本発明の電磁クラッチによれ
ば、外周リングと内周リングとをかしめ用リベットで容
易に一体化してダブルフラックス形のアマチュア板を形
成することができ、特に、かしめ用リベットに非磁性材
を用いると、両リング間における磁気短絡をも防止する
ことができる。このため、電磁クラッチの通電時におい
ては、駆動ロータ側へアマチュア板を吸着する磁力が増
すので、滑りのない高効率のトルク伝達が可能となっ
て、圧縮機の運転効率を向上させることができる。
【0031】また、ダイキャスト層に非透磁性の非鉄金
属を採用し、分離壁を設けて外周リングおよび内周リン
グを一体化すれば、両リング間における磁気短絡のない
ダブルフラックス形のアマチュア板を容易に製造でき
る。このような構成としても、電磁クラッチにおける伝
達効率の向上により、圧縮機のトルクアップが可能にな
る。
【0032】そして、このような電磁クラッチを採用す
ることにより、騒音の少ない圧縮機が実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧縮機の一実施形態を示す断面
図である。
【図2】 図1に示したアマチュア板の第1の実施形態
を示す図で、(a)は摩擦面と反対側から見た平面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】 図1に示したアマチュア板の第2の実施形態
を示す図で、(a)は摩擦面側から見た平面図、(b)
は(a)のB−B断面図である。
【図4】 従来の電磁クラッチの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
30 電磁クラッチ 32 駆動ロータ 32a (駆動ロータの)端面 33 コイル 34,34A アマチュア板 34a 外周リング 34b 内周リング 50 かしめ用リベット 51 隙間 55 ダイキャスト層 56 分離壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に連動するよう接続されている
    とともに、コイルを内蔵する駆動ロータと、該駆動ロー
    タに対向し、かつ同一回転軸線を有して配置されたアマ
    チュア板を有するアマチュアとを備え、 前記コイルが電圧を印加されて励磁されたときに該コイ
    ルの磁力により、前記駆動ロータの端面と前記アマチュ
    ア板とを吸着あるいは離間させて、前記駆動ロータと前
    記アマチュアとを断続的に連動連結すると共に、 前記アマチュア板が外周リングと内周リングとに分割さ
    れているダブルフラックス形の電磁クラッチにおいて、 前記外周リングの内径側と前記内周リングの外周側との
    間にかしめ用リベットを複数配設し、該かしめ用リベッ
    トをかしめて前記外周リング及び前記内周リングを一体
    化したことを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記かしめ用リベットが非磁性材であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記かしめ用リベットを前記アマチュ
    ア板の支持部材と兼用したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の電磁クラッチ。
  4. 【請求項4】 駆動源に連動するよう接続されている
    とともに、コイルを内蔵する駆動ロータと、該駆動ロー
    タに対向し、かつ同一回転軸線を有して配置されたアマ
    チュア板を有するアマチュアとを備え、 前記コイルが電圧を印加されて励磁されたときに該コイ
    ルの磁力により、前記駆動ロータの端面と前記アマチュ
    ア板とを吸着あるいは離間させて、前記駆動ロータと前
    記アマチュアとを断続的に連動連結すると共に、 前記アマチュア板が外周リングと内周リングとに分割さ
    れているダブルフラックス形の電磁クラッチにおいて、 前記外周リング及び前記内周リングを、非透磁性の非鉄
    金属を用いて、両リング間に分離壁を設けたダイキャス
    トにより一体化したこと特徴とする電磁クラッチ。
  5. 【請求項5】 圧縮要素により流体を圧縮する圧縮機
    において、 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のダブルフラ
    ックス形の電磁クラッチを介して、前記駆動ロータに対
    して機械的に連結された駆動源の動力が、前記アマチュ
    アに対して機械的に接続された前記圧縮要素の駆動軸に
    伝達されることを特徴とする圧縮機。
JP2000247853A 2000-08-17 2000-08-17 電磁クラッチおよび該電磁クラッチを備えた圧縮機 Withdrawn JP2002061675A (ja)

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JP2000247853A Withdrawn JP2002061675A (ja) 2000-08-17 2000-08-17 電磁クラッチおよび該電磁クラッチを備えた圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008544168A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 ワーナー エレクトリック テクノロジー リミテッド ライアビリティ カンパニー 回転電磁結合装置

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JP2008544168A (ja) * 2005-06-10 2008-12-04 ワーナー エレクトリック テクノロジー リミテッド ライアビリティ カンパニー 回転電磁結合装置

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