JP5814606B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍・空調用途等の冷凍サイクル内で用いられるスクリュー圧縮機に関するものである。
スクリュー圧縮機の性能の向上を図った従来のスクリュー圧縮機としては、例えば特許文献1に記載のスクリュー圧縮機が提案されている。特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、ケーシング内で複数の螺旋状のスクリュー溝を有するスクリューロータと複数の歯を有するゲートロータとを組み合わせて圧縮室を形成している。また、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、スクリューロータの回転軸方向へスライド移動する柱状のスライドバルブを設けている。そして、スライドバルブをスライド移動することにより、バイパスポートの開度と吐出ポートの開度を調整できるように構成している。
特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機の吐出ポートは、ケーシングに設けた開口部の壁面とスライドバルブの吐出側端面とで形成され、スライドバルブの移動によって面積変化する可変ポートと、可変ポートの下部とゲートロータ歯が挿入される開口部(以下、ゲートロータ用開口部と称する)との間に設けられた固定ポートと、で構成されている。さらに、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、全負荷運転時の吐出面積を拡大するために、固定ポートの吸入側に平行四辺形形状の副ポートを設けている。つまり、スライドバルブが吸入側にスライドしている全負荷運転時には副ポートが圧縮室及び可変ポートに連通し、スライドバルブが吐出側へスライドしている部分負荷運転時には副ポートがスライドバルブの側面部によって閉塞され、可変ポートと切り離される構成となっている。つまり、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、部分負荷運転時、スライドバルブが吸入側から吐出側へスライドして、バイパスポートが開くことによって圧縮開始のタイミングを遅らせている。また、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、副ポートが吸入側の固定された位置にあるので、部分負荷運転時に吐出開始のタイミングが変化せず、内部容積比が小さくなってしまうのを防止している。
特開2005−54719号公報
スクリュー圧縮機は、スクリューロータの回転に伴ってケーシングの吸入側から吐出側へ相対的に移動する螺旋状のスクリュー溝とケーシングに形成された吐出ポートとの対向領域が実質の吐出面積となる。特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、吐出行程終盤の吐出面積を確保するために、吐出ポートの吐出側隅部までケーシングを切り欠いて固定ポートを形成している。これにより、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、吐出損失の増大を抑制している。ここで、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、固定ポートのゲートロータ用開口部側の壁面と、ゲートロータ用開口部の固定ポート側壁面とが、スクリューロータの回転軸に沿って平行な形状となっている。すなわち、吐出ポートのゲートロータ用開口部側の壁面とゲートロータ用開口部の吐出ポート側壁面との距離は、固定ポートの設けられている範囲の距離が固定ポートの設けられていない範囲よりも短くなっている。
ここで、吐出ポートのゲートロータ用開口部側の壁面とゲートロータ用開口部の吐出ポート側壁面との間は、高圧となっているスクリュー溝と低圧となっているゲートロータサポート室とを区画するシール部としても機能する。このため、特許文献1に記載の従来のスクリュー圧縮機は、固定ポートの形成範囲において吐出ポートのゲートロータ用開口部側の壁面とゲートロータ用開口部の吐出ポート側壁面との距離が短くなっているので、当該部位を通って高圧の冷媒ガスが漏れ、漏れ損失が増大してしまうという問題点があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、吐出損失の増大を抑制しつつ、漏れ損失を低減できるスクリュー圧縮機を得ることを目的とする。
本発明に係るスクリュー圧縮機は、複数条のスクリュー溝が外周面に形成されたスクリューロータと、前記スクリュー溝に噛み合わされる複数の歯が外周部に形成されたゲートロータと、前記スクリューロータが収納される収容部を形成するケーシングと、該収容部に開口する吐出ポートと、を備え、前記ケーシングは、前記収容部に開口するゲートロータ用開口部が形成され、前記ゲートロータは、その外周部が該ゲートロータ用開口部を介して前記収容部に挿入されて、前記スクリュー溝と前記歯が噛み合わされ、前記スクリューロータが回転することにより、前記収容部の内壁、前記スクリューロータ及び前記ゲートロータで囲まれた空間である圧縮室に冷媒を吸入して圧縮し、前記吐出ポートから圧縮された冷媒を吐出するスクリュー圧縮機において、前記吐出ポートにおける前記スクリューロータの回転軸方向の中央部では、前記吐出ポートと前記ゲートロータ用開口部との間の距離が、前記スクリューロータの回転軸方向に沿って、吸入側よりも吐出側が相対的に長くなっているものである。
吐出損失と漏れ損失は、トレードオフの関係にある。本発明においては、吐出行程全般の内で吐出面積(スクリュー溝と可変ポートとの対向領域)が小さくなる吐出行程前半は、吐出ポートとゲートロータ用開口部との間の距離を相対的に小さくしている。これにより、吐出行程前半、吐出面積を大きくして吐出オーバーシュート圧力の低減を行うことができる。また、本発明においては、吐出行程全般の内で吐出面積(スクリュー溝と可変ポートとの対向領域)が大きくなる吐出行程中盤は、吐出面積を縮小させても吐出損失への影響が小さいため、吐出ポートとゲートロータ用開口部との間の距離を相対的に長くしている。これにより、吐出行程中盤、漏れ経路の摩擦抵抗を増して高圧から低圧への漏れ損失を低減することができる。また、本発明においては、吐出行程全般の内で吐出面積(スクリュー溝と可変ポートとの対向領域)が再び小さくなる吐出行程終盤も、吐出ポートとゲートロータ用開口部との間の距離を相対的に長くしている。そして、吐出行程中盤と同様に、漏れ経路の摩擦抵抗を増して高圧から低圧への漏れ損失を低減している。吐出行程終盤は、圧縮室の容積変化率(つまり冷媒の流出量)が小さくなるため、吐出面積が縮小しても吐出損失への影響力が小さいからである。
以上のように、本発明は、吐出行程中の吐出面積変化や容積変化を考慮した形状に吐出ポートを形成しているので、吐出損失の増大を抑制しつつ、漏れ損失を低減できる高効率なスクリュー圧縮機が得られる。
本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の概略断面図(平面断面図)である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15近傍(収容部)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15近傍の説明図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の圧縮原理を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100におけるスクリューロータ4の回転角と圧縮室11の容積との関係を示す特性図である。 スクリューロータ4と収容部1cとの間に形成される隙間からの冷媒漏れ経路を模式的に示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100におけるスクリュー回転角と吐出面積との関係を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100におけるスクリュー回転角と吐出面積との関係を示す特性図である。 本発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。 本発明の実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。 本発明の実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。 本発明の実施の形態6に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機の概略断面図(平面断面図)である。また、図2は、図1のA−A断面図である。なお、図1,2及び以下に示す図において、同一の符号を付したものは同一又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
スクリュー圧縮機100は、ケーシング1、スクリューロータ4、ゲートロータ7、及びスクリューロータ4を回転駆動させる電動機8、スライドバルブ12等を備えている。
ケーシング1は、スクリューロータ4、ゲートロータ7、及びスクリューロータ4を回転駆動させる電動機8、スライドバルブ12等を収容するものであり、その内部には、スクリューロータ4を収納する略円筒状の空間である収容部1cが形成されている。また、ケーシング1には、収容部1cに開口する吐出ポート15が形成されている。なお、吐出ポート15の詳細については後述する。
収容部1cには、略円筒形状のスクリューロータ4が収容されている。このスクリューロータ4の外周面には、複数条のスクリュー溝10が螺旋状に形成されている。また、スクリューロータ4には、その中心軸(回転軸)にスクリュー軸9が設けられている。このスクリュー軸9は、ケーシング1に設けられた高圧側軸受2及び低圧側軸受3によって回転自在に支持されている。また、スクリュー軸9の低圧側軸受3側の端部には、例えばインバータ(図示省略)で周波数制御される電動機8が接続されている。
また、ケーシング1には、収容部1c(つまり、スクリューロータ4)の左右に、略円板形状のゲートロータ7を収容するゲートロータサポート室6が形成されている。ゲートロータサポート室6に収容されているゲートロータ7は、ゲートロータサポート室6に収容されたゲートロータサポート5に設けられている。ゲートロータサポート5は、その中心軸(回転軸)がスクリューロータ4の回転軸(つまり、スクリュー軸9)と略垂直となるように配置され、ゲートロータサポート室6の上部及び下部に配置された軸受5aによって回転自在に支持されている。図2に示すように、収容部1c(つまり、スクリューロータ4)の左側に形成されたゲートロータサポート室6に収容されているゲートロータ7及びゲートロータサポート5と、収容部1c(つまり、スクリューロータ4)の右側に形成されたゲートロータサポート室6に収容されているゲートロータ7及びゲートロータサポート5とは、スクリューロータ4の回転軸(つまり、スクリュー軸9)を中心にして180°回転させた配置となっている。
ゲートロータ7は、収容部1c及びスクリューロータ4と共に圧縮室11を形成するものであり、その外周部には、スクリュー溝10に噛み合わされる複数のゲートロータ歯7aが形成されている。より詳しくは、ケーシング1には、収容部1cとゲートロータサポート室6とを連通する(収容部1cに開口する)ゲートロータ用開口部1dが形成されている。そして、ゲートロータ7の外周部は、ゲートロータ用開口部1dに挿入されている。つまり、ゲートロータ7はゲートロータ用開口部1dを介して収容部1c内に挿入され、ゲートロータ7のゲートロータ歯7aがスクリューロータ4のスクリュー溝10に噛み合わされている。これにより、ゲートロータ7、収容部1cの内壁及びスクリューロータ4で囲まれた空間(換言すると、ゲートロータ7のゲートロータ歯7a及び収容部1cで仕切られたスクリュー溝10)が圧縮室11となる。
また、ケーシング1には、収容部1cの外周側に、スクリューロータ4の回転軸(つまり、スクリュー軸9)方向に移動自在となるようにスライドバルブ12を収容する2つのスライド孔14が形成されている。詳しくは、2つのスライド孔14は、略円筒形状に形成され、側面部の一部が収容部1cと連通する形状となっている。そして、これらスライド孔14は、スクリューロータ4の回転軸(つまり、スクリュー軸9)を中心にして180°回転させた配置となっている。
スライド孔14に設けられているスライドバルブ12は、スライド孔14と同様に、略円筒形状に形成されている。そして、これらスライドバルブ12は、収容部1cと対向する外周面が収容部1cの内周壁に沿った形状に形成されている。スライドバルブ12には直動アクチュエータ(図示せず)が接続されており、直動アクチュエータを駆動させることにより、スライド孔14内をスクリューロータ4の回転軸(つまり、スクリュー軸9)方向に移動する。
(吐出ポート15近傍の詳細構成)
次に、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15近傍の詳細構成について説明する。
図3は、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出ポート15近傍(収容部)を示す斜視図である。図4は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15近傍の説明図である。図5は、このスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図6は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。なお、図3は、図2の白抜き矢印側から見た斜視図である。また、図3(a)はスライドバルブ12が吐出側に移動している状態を示し、図3(b)はスライドバルブ12が吸入側に移動している状態を示している。
図3に示すように、スライドバルブ12はスクリュー軸9と平行にスライド孔14(図示省略)に移動可能に嵌め込まれ、スライドバルブ12の吐出側端面12dの位置を変更することにより吐出開始のタイミングを調整する。つまり、スライドバルブ12が設けられた本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、吐出ポート15は、ケーシング1に形成された開口部(より詳しくは、収容部1cに開口する開口部)の壁面とスライドバルブ12の吐出側端面12dとで囲まれて形成されている。
ここで、以降の説明にあたり、図4に示すように吐出ポート15を定義する。つまり、吐出ポート15のうち、スライドバルブ12と同じスクリューロータ中心角範囲に開口する領域を、可変ポート15a(図中太斜線部)とする。また、吐出ポート15のうち、可変ポート15a以外の領域を固定ポート15b(図中細斜線部)とする。また、吐出ポート15の周壁の一部及びゲートロータ用開口部1dの周壁の一部を図3のように定義する。つまり、図3に示すように、ゲートロータ用開口部1dは吐出ポート15の下方に形成されている(つまり、図3の裏面側においては、ゲートロータ用開口部1dは吐出ポート15の上方に形成されている)。ここで、スクリュー軸9に沿って形成されたゲートロータ用開口部1dの吐出ポート15側の壁面をケーシングリップ面1aと定義する。また、固定ポート15bのゲートロータ用開口部1d側の壁面を吐出ポート壁面1bとする。
図5及び図6に示すように、本実施の形態1では、ゲートロータ用開口部1dのケーシングリップ面1aから固定ポート15bの吐出ポート壁面1bまでの距離を、スクリュー軸9の方向で異ならせている。すなわち、固定ポート15bの吸入側は、開口面積が大きくなるように、ゲートロータ用開口部1dのケーシングリップ面1aから固定ポート15bの吐出ポート壁面1bまでの距離を短くしている。そして、吐出側に向かって開口面積が小さくなるように、ゲートロータ用開口部1dのケーシングリップ面1aから固定ポート15bの吐出ポート壁面1bまでの距離を徐々に長くしている。また、本実施の形態1では、吐出行程終盤の吐出面積を調整するため、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)の開口形状が矩形の切欠き15cを形成している。また、この切欠き15cは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)、固定ポート15bの吐出ポート壁面1b、及び収容部1cの外周面に開口している。さらに、吐出ポート15(可変ポート15a及び固定ポート15b)の吸入側壁面は、吐出開始時のスクリュー溝10の傾斜に沿った形状としている。ここで、切欠き15cが本発明における吐出面積調整部に相当する。
(動作説明)
続いて、上記のように構成されたスクリュー圧縮機100の動作について説明する。
図7は、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の圧縮原理を示す説明図である。また、図8は、このスクリュー圧縮機100におけるスクリューロータ4の回転角と圧縮室11の容積との関係を示す特性図である。
図7に示すように、スクリューロータ4が電動機8によりスクリュー軸9を介して回転させられることで、吸入行程、圧縮行程及び吐出行程を繰り返すようになっている。図7(a)は吸入行程における圧縮室11の状態を示している。スクリューロータ4が電動機8により駆動されて実線矢印の方向に回転すると、図7に示す下側のゲートロータ7はスクリューロータ4の回転に伴い、白抜き矢印の方向に回転する。また、図7に示す上側のゲートロータ7は、白抜き矢印で示すように、下側のゲートロータ7とは反対方向に回転する。吸入行程においては、圧縮室11は最も拡大した容積となり、低圧空間と連通した状態で圧縮室11内には低圧の冷媒ガスが満たされている。
さらにスクリューロータ4が回転すると、圧縮室11内の冷媒ガスは、図7(b)のように2つのゲートロータ歯7aが順次吐出ポート15の方へ回転移動し、これにより冷媒ガスが圧縮室11内に閉じ込められて、圧縮室11の容積(体積)が縮小し、冷媒ガスが圧縮される。
引き続きスクリューロータ4が回転すると、図7(c)に示すように、圧縮室11が吐出ポート15に連通する。これにより圧縮された高圧の冷媒ガスが吐出ポート15より外部へ吐出される。そして、再びスクリューロータ4の背面で同様の圧縮が行われる。
なお、ケーシング1(つまり、収容部1cの内壁面)に覆われていない開放されたスクリュー溝10内は、反対側のゲートロータ7及びゲートロータサポート5が収納されるゲートロータサポート室6と連通し、吸入圧力雰囲気となっている。
本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、上述した圧縮開始から吐出完了までの圧縮動作は、スクリューロータ4の回転角度(以下、スクリュー回転角とも称する)が0°から180°以下の範囲で行なわれ、スクリュー回転角に対する圧縮室11の容積変化は図8に示すようになる。
上記の圧縮動作を行うには、スクリューロータ4とゲートロータ7を相対移動させる必要があり、スクリューロータ4とケーシング1とを相対移動させる必要がある。このため、スクリューロータ4とゲートロータ7との間、及びスクリューロータ4とケーシング1との間に隙間を形成する必要があり、圧縮室11は完全に密閉されていない。このため、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100は、高圧の圧縮室11から隙間を通って低圧の圧縮室11やゲートロータサポート室6へ圧縮した冷媒ガスが漏れることを防止するため、積極的に冷凍機油等の油(潤滑な液体)を圧縮室11内に注入することにより隙間からの冷媒漏れを低減している。
図9は、スクリューロータ4とケーシング1(収容部1c)との間に形成される隙間からの冷媒漏れ経路を模式的に示した説明図である。図9おいて、矢印(1)は、隣り合う圧縮室11間の冷媒漏れ経路である。本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、複数の圧縮室11を形成して漏れ差圧を小さくすることにより、圧縮室11間の冷媒漏れを抑制している。矢印(2)は、圧縮室11から高圧側軸受2が収納される吸入圧空間への冷媒漏れ経路である。本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、スクリューロータ4の端部に直交形ラビリンスシール(図示省略)を設けることにより、当該経路からの冷媒漏れを抑制している。また、矢印(3)は、固定ポート15bからゲートロータサポート室6への冷媒漏れ経路である。本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、冷媒漏れ経路となるケーシングリップ面1aから吐出ポート壁面1bまでの距離を部分的に長くして流路の摩擦抵抗を増すことにより、冷媒漏れを抑制している。
ここで、吐出ポート壁面1bの形状につき、上記のように矢印(3)の漏れ流路長さを長くすると、吐出面積が縮小し、吐出損失の増大が懸念される。しかしながら、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、ゲートロータ用開口部1dのケーシングリップ面1aから固定ポート15bの吐出ポート壁面1bまでの距離が上記のように形成されるように吐出ポート壁面1bを形成している。つまり、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100は、吐出ポート壁面1bの形状を吐出損失への影響が小さい領域を閉塞する(漏れ流路長さが長くなる)形状としている。以下、図10及び図11を用いて、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出行程中の動作の詳細について説明する。なお、スクリュー圧縮機の実質的な吐出面積は、吐出ポートとスクリュー溝との対向領域となる。
図10は、本発明の実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100におけるスクリュー回転角と吐出面積との関係を説明するための説明図である。また、図11は、このスクリュー圧縮機100におけるスクリュー回転角と吐出面積との関係を示す特性図である。
なお、図10は、スクリューロータ4外周面の展開図上に、吐出面積領域を示している。より詳しくは、図10(a)は、スクリュー回転角80°付近の吐出面積(横線部で表されたスクリュー溝10と吐出ポート15との対向領域C)と、スクリュー回転角140°付近の吐出面積(斜線部で表されたスクリュー溝10と吐出ポート15との対向領域D)を示している。図10(b)は、スクリュー回転角90°付近の吐出面積(横線部で表されたスクリュー溝10と吐出ポート15との対向領域C)と、スクリュー回転角150°付近の吐出面積(斜線部で表されたスクリュー溝10と吐出ポート15との対向領域D)を示している。また、図10(c)は、スクリュー回転角130°付近の吐出面積(横線部で表されたスクリュー溝10と吐出ポート15との対向領域C)を示している。
また、図11に示すように、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100の吐出面積は、スクリュー回転角120°付近で極大となる上に凸の放物線で表される。
図10及び図11からわかるように、圧縮室11が吐出ポート15に連通した直後は吐出面積が小さく、吐出流速が増大する。また、動圧損失は吐出流速の2乗に比例して増大する。しかしながら、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100は、固定ポート15bの吸入側開口部を大きくとって吐出開始直後の吐出面積を拡大することで吐出損失の低減を図っている。一方、スクリュー回転角120°付近では吐出面積が大きくなるので、固定ポート15b部分の吐出面積の寄与度が小さくなる。このため、上述の通り、固定ポート15b中央部では開口部を小さくして、図9の矢印(3)で示す経路の漏れを低減している。
スクリュー回転角120°以降はスクリュー溝10の回転移動とともに吐出面積が縮小する。そして、スクリュー回転角150°付近になると、スクリュー溝10と固定ポート15bとの対向部分のみが吐出面積となる。しかしながら、図8の破線部で囲んだスクリュー回転角130°付近以降は容積変化が小さくなり、スクリュー回転角150°になると容積変化は吸入容積の1%以下となる。吐出行程に必要な動力は容積変化と圧縮室内圧力との積分で表されることから、吐出行程終盤で吐出面積が縮小して圧力上昇したとしても容積変化が小さいために損失そのものは小さくなる。さらに、スクリュー回転角140°以降は図10(a),(b)に示すように隣接するスクリュー溝10が吐出ポート15を介して連通するため、圧力上昇が過大にならない。したがって、吐出行程終盤のスクリュー溝10が通過する固定ポート15bの吐出側隅部は、上述の通り、スリット状の小さな切欠き15cを設ける程度にして、図9矢印(3)の漏れを低減している。
以上、本実施の形態1に係るスクリュー圧縮機100においては、固定ポート15bの形状を、スクリュー回転角に応じて変化する吐出面積や容積を考慮し、吐出損失を増大させない範囲で漏れ損失を低減できる形状としたので、総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、吐出面積調整部として、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)の開口形状が矩形の切欠き15cを形成した。これに限らず、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に形成される吐出面積調整部を次のような形状としてもよい。なお、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とする。
図12は、本発明の実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図13は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
図12及び図13に示すように、本実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部として、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に切欠き15dが形成されている。この切欠き15dは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)の開口形状が吐出側隅部を鋭角とする直角三角形に形成されている。また、この切欠き15dは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)、固定ポート15bの吐出ポート壁面1b、及び収容部1cの外周面に開口している。
以上、本実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100においても、スクリュー回転角に応じて変化する吐出面積や容積を考慮し、吐出損失を増大させない範囲で漏れ損失を低減できる形状に固定ポート15bを形成したので、実施の形態1と同様に総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。また、本実施の形態2に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部を切欠き15dのように形成することにより、実施の形態1と比べ、固定ポート15bからゲートロータサポート室6への漏れ流路長さを保持しつつ、容積変化の大きいスクリュー回転角範囲の吐出面積をより大きくすることができる。
実施の形態3.
また、吐出面積調整部を例えば次のように形成してもよい。なお、本実施の形態3で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とする。
図14は、本発明の実施の形態3に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図15は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
図14及び図15に示すように、本実施の形態3に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部として、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)へ連通する貫通穴15eが形成されている。この貫通穴15eの他端は、固定ポート15bの吐出ポート壁面1bに連通している。なお、貫通穴15eの他端を収容部1cの外周面に連通させてもよい。
以上、本実施の形態3に係るスクリュー圧縮機100においても、スクリュー回転角に応じて変化する吐出面積や容積を考慮し、吐出損失を増大させない範囲で漏れ損失を低減できる形状に固定ポート15bを形成したので、実施の形態1及び実施の形態2と同様に総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。
実施の形態4.
また例えば、吐出面積調整部を次のように形成してもよい。なお、本実施の形態4で特に記述しない項目については実施の形態2と同様とする。
図16は、本発明の実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図17は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
図16及び図17に示すように、本実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部として、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に切欠き15fが形成されている。この切欠き15fは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)の開口形状が吐出側隅部を鋭角とする直角三角形に形成されている。ここで、この切欠き15fは、実施の形態2で示した切欠き15dと異なり、収容部1cの外周面に開口しない形状となっている。換言すると、切欠き15fは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)及び固定ポート15bの吐出ポート壁面1bに開口しており、スクリューロータ4外周面と収容部1c内壁面との間の隙間を拡大する程度の深さになっている。
以上、本実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100においても、スクリュー回転角に応じて変化する吐出面積や容積を考慮し、吐出損失を増大させない範囲で漏れ損失を低減できる形状に固定ポート15bを形成したので、実施の形態2と同様に総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。また、本実施の形態4に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部を切欠き15fのように形成することにより、実施の形態2と比べて吐出面積調整部を容易に加工することができる。
実施の形態5.
また例えば、吐出面積調整部を次のように形成してもよい。なお、本実施の形態5で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とする。
図18は、本発明の実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図19は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
図18及び図19に示すように、本実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部として、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に切欠き15gが形成されている。この切欠き15gは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)の開口形状が矩形に形成されている。ここで、この切欠き15gは、実施の形態1で示した切欠き15cと異なり、収容部1cの外周面に開口しない形状となっている。換言すると、切欠き15gは、スクリュー溝10側(つまり、収容部1c内)及び固定ポート15bの吐出ポート壁面1bに開口しており、スクリューロータ4外周面と収容部1c内壁面との間の隙間を拡大する程度の深さになっている。
以上、本実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100においても、スクリュー回転角に応じて変化する吐出面積や容積を考慮し、吐出損失を増大させない範囲で漏れ損失を低減できる形状に固定ポート15bを形成したので、実施の形態1と同様に総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。また、本実施の形態5に係るスクリュー圧縮機100は、吐出面積調整部を切欠き15gのように形成することにより、実施の形態1と比べて吐出面積調整部を容易に加工することができる。
実施の形態6.
実施の形態1〜実施の形態5で示した吐出面積調整部(切欠き15c、切欠き15d、貫通穴15e、切欠き15f、切欠き15g)は、必ずしも設けなければいけないものではない。例えば、吐出面積調整部を形成せずとも、上記の各実施の形態で示したスクリュー圧縮機100と同様に高効率なスクリュー圧縮機を得ることができる。なお、本実施の形態6で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とする。
図20は、本発明の実施の形態6に係るスクリュー圧縮機100の収容部1c内壁面及びスクリューロータ4外周面の展開図である。また、図21は、このスクリュー圧縮機100の吐出ポート15を収容部1c内から見た斜視図である。
図20及び図21に示すように、本実施の形態6に係るスクリュー圧縮機100は、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に吐出面積調整部が形成されていない構成となっている。
図10からわかるように、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部が吐出面積領域として大きく影響しはじめるスクリュー回転角は140°付近以降である。また、図8からわかるように、この範囲は容積変化が小さい範囲である。このため、スクリューロータ4外周面と収容部1c内壁面との間の隙間が十分ある場合には、当該隙間が吐出面積調整部として機能する。
以上、本実施の形態6に係るスクリュー圧縮機100においては、固定ポート15b(吐出ポート壁面1b)の吐出側隅部に吐出面積調整部が形成されていないので、図9の矢印(3)で示す経路の冷媒漏れを一層低減することができ、スクリュー圧縮機100の効率をより向上させることができる。
なお、以上の各実施の形態(実施の形態1〜実施の形態6)では、スライドバルブ12を設けた(換言すると、吐出ポート15周壁の一部をスライドバルブ12の吐出側端面12dで構成する)スクリュー圧縮機100について説明した。これに限らず、スライドバルブ12が設けられていないスクリュー圧縮機であっても、吐出ポート15を上記各実施の形態で示した形状とすることにより、総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。
また、以上の各実施の形態(実施の形態1〜実施の形態6)では、2つのゲートロータ7を設けたツインタイプのスクリュー圧縮機100について説明した。これに限らず、1つのゲートロータを設けたシングルタイプのスクリュー圧縮機であっても、吐出ポート15を上記各実施の形態で示した形状とすることにより、総合的に損失の小さい高効率なスクリュー圧縮機とすることができる。
1 ケーシング、1a ケーシングリップ面、1b 吐出ポート壁面、1c 収容部、1d ゲートロータ用開口部、2 高圧側軸受、3 低圧側軸受、4 スクリューロータ、5 ゲートロータサポート、5a 軸受、6 ゲートロータサポート室、7 ゲートロータ、7a ゲートロータ歯、8 電動機、9 スクリュー軸、10 スクリュー溝、11 圧縮室、12 スライドバルブ、12d 吐出側端面、14 スライド孔、15 吐出ポート、15a 可変ポート、15b 固定ポート、15c 切欠き、15d 切欠き、15e 貫通穴、15f 切欠き、15g 切欠き、100 スクリュー圧縮機。

Claims (8)

  1. 複数条のスクリュー溝が外周面に形成されたスクリューロータと、
    前記スクリュー溝に噛み合わされる複数の歯が外周部に形成されたゲートロータと、
    前記スクリューロータが収納される収容部を形成するケーシングと、
    該収容部に開口する吐出ポートと、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記収容部に開口するゲートロータ用開口部が形成され、
    前記ゲートロータは、その外周部が該ゲートロータ用開口部を介して前記収容部に挿入されて、前記スクリュー溝と前記歯が噛み合わされ、
    前記スクリューロータが回転することにより、前記収容部の内壁、前記スクリューロータ及び前記ゲートロータで囲まれた空間である圧縮室に冷媒を吸入して圧縮し、前記吐出ポートから圧縮された冷媒を吐出するスクリュー圧縮機において、
    前記吐出ポートにおける前記スクリューロータの回転軸方向の中央部では、前記吐出ポートと前記ゲートロータ用開口部との間の距離、前記スクリューロータの回転軸方向に沿って、吸入側よりも吐出側が相対的に長くなっていることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 複数条のスクリュー溝が外周面に形成されたスクリューロータと、
    前記スクリュー溝に噛み合わされる複数の歯が外周部に形成されたゲートロータと、
    前記スクリューロータが収納される収容部を形成するケーシングと、
    該収容部に開口する吐出ポートと、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記収容部に開口するゲートロータ用開口部が形成され、
    前記ゲートロータは、その外周部が該ゲートロータ用開口部を介して前記収容部に挿入されて、前記スクリュー溝と前記歯が噛み合わされ、
    前記スクリューロータが回転することにより、前記収容部の内壁、前記スクリューロータ及び前記ゲートロータで囲まれた空間である圧縮室に冷媒を吸入して圧縮し、前記吐出ポートから圧縮された冷媒を吐出するスクリュー圧縮機において、
    前記吐出ポートと前記ゲートロータ用開口部との間の距離は、前記スクリューロータの回転軸方向に沿って、吸入側よりも吐出側が相対的に長くなっており、
    前記ケーシングは、前記吐出ポートの吐出側隅部に、吐出面積を調整する吐出面積調整部が形成されていることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 前記吐出面積調整部は、前記収容部に開口するように前記吐出ポートの吐出側端部に形成され、前記収容部内の開口形状が矩形状に形成された切欠きであることを特徴とする請求項2に記載のスクリュー圧縮機。
  4. 前記吐出面積調整部は、前記収容部に開口するように前記吐出ポートの吐出側端部に形成され、前記収容部内の開口形状が三角形状に形成された切欠きであることを特徴とする請求項2に記載のスクリュー圧縮機。
  5. 前記吐出面積調整部は、前記収容部に連通する貫通穴であることを特徴とする請求項2に記載のスクリュー圧縮機。
  6. 前記吐出面積調整部は、前記収容部の内部、及び前記吐出ポートの壁面に開口していることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のスクリュー圧縮機。
  7. 前記ケーシングは、前記吐出ポートの吸入側側面部が前記スクリュー溝の傾斜に沿って形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のスクリュー圧縮機。
  8. 駆動軸を介して前記スクリューロータと接続され、前記スクリューロータを回転させる電動機を備え、
    該電動機は、インバータで駆動される電動機であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のスクリュー圧縮機。
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