JP5166679B2 - プロトン化度が低いジフェニルメタン系列のポリアミンの製造方法 - Google Patents

プロトン化度が低いジフェニルメタン系列のポリアミンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ジフェニルメタン系列のポリアミンの製造方法に関する。
ジフェニルメタン系列のポリアミンは、以下の一般式:
Figure 0005166679
[式中、xは、2〜nの数を示し、かつ
nは、>2の自然数を示す]に相当する化合物及びこの化合物の混合物であると解される。
ジフェニルメタン系列のポリアミン(以下、MDAと称する)の連続的製法、不連続的製法又は半連続的製法は、多数の特許及び出版物に記載されている(例えば、H.J.トイチェット著、化学協会誌3号(2)209頁(1974年)(H.J.Twitchett, Chem. Soc. Rev. 3(2), 209(1974)、M.V.ムーア:カークオスマー化学技術百科事典第3版、ニューヨーク、2、338〜348頁(M.V. Moore in : Kirk-Othmer Encycl. Chem. Technol., 3rd ed., New York, 2, 338-348(1978))を参照のこと)。この製法は、アニリンとホルムアルデヒドとの酸触媒存在下での反応により慣例的に実施される。HClは、酸触媒として慣例的に利用される。従来技術によれば、酸触媒は、プロセス終盤かつ最後の後処理工程の前(例えば、蒸留による過剰のアニリンの除去など)での塩基の添加により中和され、かつ従って消費される。
一般的に、ジフェニルメタン系列のポリアミンが得られる芳香族アミンとホルムアルデヒドとの酸性での縮合は、幾つかの反応段階において進行することが知られている。これらの段階は、例として、以下の式:
Figure 0005166679
により説明される。
酸触媒の不存在下では、最初にホルムアルデヒドとアニリンとが縮合を受けて、いわゆるアミナール及び水が生ずる。MDAをもたらす転位は、酸触媒下の第一の段階において起こり、パラアミノベンジルアニリン及びオルトアミノベンジルアニリンが生ずる。次いで、これらのアミノベンジルアニリンが第二の段階において転位して、MDAが得られる。このアニリンとホルムアルデヒドとの酸触媒反応の主生成物は、ジアミンである4,4’−MDA、その位置異性体である2,4’−MDA及び2,2’−MDA、並びに同族の高級なジフェニルメタン系列のポリアミンである。
酸触媒の存在下では、アミノベンジルアニリンはアニリンとホルムアルデヒドとから直接的に形成される。次いで、これらは更に反応して、2つの環を有するMDA異性体及び2つより多くの環を有するMDA同族体が得られる。
ジフェニルメタン系列のポリイソシアネート(以下、MDIと称する)は、相応のポリアミンのホスゲン化により製造される。このようにポリアミンから製造されたジフェニルメタン系列のポリイソシアネートは、その際、種々のイソシアネート異性体及びその高級な同族体を、そのポリアミンと同様の相対量で含有する。
アニリンとホルムアルデヒドとの酸触媒反応において異性体の分布に影響を及ぼす制御パラメータは、アニリンとホルムアルデヒドとのモル比の他に、本方法に利用される酸触媒量である。本文脈においては、HClなどのモノプロトン酸のプロトン化度は、利用される酸触媒と、反応混合物中に存在するアミン官能基のモル量とのモル比である。従って、MDAを所望の異性体分布で製造可能とするために、時に相当な量の酸触媒(高いプロトン化度に相当する)、及びこれに対応する相当な量の酸触媒中和用の塩基を利用しなければならない。
一例として、DE−A−1643449号は、プロトン化度が少なくとも25%、好ましくは少なくとも50%、特に好ましくは75〜100%になるように、反応前に酸と反応させたアニリンと、ホルムアルデヒドとを反応させることによる4,4’−MDA含有率が高いMDAの製法を記載している。この文脈においては、酸触媒を、反応が均一の相で行われるような量で利用することが必要である。反応水及び出発物質に由来する水は、両方とも反応混合物中に残留する。
DE−A−10111337号は、<20%のプロトン化度でのMDAの製法を記載しているが、この発明により2,4’異性体の含有率が増加したMDAが得られる。更にこの方法は、反応水及び出発物質に由来する水が反応混合物中に残留することを開示している。
MDAの異性体及び同族体の分布を、滞留時間及び温度のプロフィールを改変することにより、ある限度内で制御することができることが更に知られている。EP−A−1053222号に記載されているように、2,4’−MDA及び2,2’−MDAに富む型を好ましく製造すべき場合には、高温が有利である。
従来技術からすれば、低いプロトン化度で形成される2,4’−MDAの量が増加するのを、転位の間の温度を低くすることにより少なくとも部分的に回避することができる。しかしながら、低いプロトン化度は、酸触媒の消費が低いこと、及び更には縮合反応後にこの酸触媒を中和するのに必要な塩基の消費が低いことを意味する。従って、低いプロトン化度を伴う手順は特に経済的である。
しかしながら、驚くべきことに、技術的に実現可能なプロトン化の下限は、温度及び/又は滞留時間の調節を制限することにより設計されるものではない。逆に、従来技術に記載されている方法においては、25%未満のプロトン化度での反応においては、酸性反応混合物が不均質になるか又は2相になることが見出されている(例えば、DE−A−19804918号を参照のこと)。この2相の性質は、反応を行う際の問題に導くものである。
H.J.トイチェット著、化学協会誌3号(2)209頁(1974年) M.V.ムーア:カークオスマー化学技術百科事典第3版、ニューヨーク、2、338〜348頁 DE−A−1643449号 DE−A−10111337号 EP−A−1053222号 DE−A−19804918号
従って、本発明の課題は、反応混合物を2相系に分離させることなく酸触媒を<15%のプロトン化度で利用することができる、簡便かつ経済的なジフェニルメタン系列のポリアミンの製造方法を提供することであった。2,4’−MDAと4,4’−MDAとの異性体の比が低いポリアミンが製造されることが同時に望まれる。
本発明の概要
本発明は、ジフェニルメタン系列のポリアミンの酸触媒による製造方法を含む。本方法は、
a)アニリンとホルムアルデヒドとを、1.5:1〜6:1のモル比で、20〜100℃、好ましくは30〜95℃、特に好ましくは40〜90℃の温度で反応させ、その際、この酸性反応混合物の含水率を<20質量%にして、かつ<15%のプロトン化度を設定して、そして、
b)該酸性反応混合物中のp−アミノベンジルアニリンと4,4’−MDAとの質量含有量の比が1.00未満の値まで降下した際に、この反応混合物の温度を110〜250℃まで増加させることを含む。
本発明にかかる方法の一実施態様においては、最初にアニリンと酸触媒とを混合して、次いでホルムアルデヒドを添加する。しかしながら、アニリン、ホルムアルデヒド及び酸触媒とを別の順序で混合すること、又はこれらの成分を同時に混合することもまた可能である。好ましくは、酸触媒とアニリン及び/又はホルムアルデヒドとを、10kW/mより大きい、特に好ましくは20kW/mより大きい単位混合容積当たりの所動動力で混合する。本文脈においては、その所動動力は、例えば混合ノズル中においては、上流の圧力ポンプの圧力損失及びこの混合ノズル容量から導き出される。
本発明は、工程a)において、最初にアニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の不存在下で反応させて、アミナールを得て、次いで酸触媒を該アミナールに添加し、かつ該反応を20〜100℃の温度で続ける方法に関する。このようにして得られた酸性反応混合物は、100質量%の酸性反応混合物に対して0〜20質量%の含水率を有する。
本発明は、特に、工程a)において、アミナールが得られる反応後に、アミナール中で0〜5質量%の含水率が設定されるように、最初に少なくとも一部の水をアミナールから除去する方法に関する。次いで、酸触媒をアミナールに添加して、そしてこの反応を20〜100℃の温度で続けると、このようにして得られた酸性反応混合物は0〜20質量%の含水率を有する。
本発明の詳細な説明
本発明にかかる方法は、連続的な実施及び半連続的な実施の両方、並びに不連続的な実施が可能である。従来技術の慣用の反応装置は、その際の使用に好適である。好適な装置は、例えば撹拌反応器、管型反応器又は更には反応器中において滞留時間特性に影響を及ぼす多孔板などの邪魔板を有する管型反応器である。更に、幾つかの反応器型の組合せが好適である。
本発明にかかる方法を用いれば、ジフェニルメタン系列のポリアミンを、<15%、好ましくは4〜14%、特に好ましくは5〜13%のプロトン化度で製造することができる。本文脈においては、モノプロトン酸触媒(例えば、塩酸など)の場合のプロトン化度は、利用される酸触媒量と反応混合物中に存在するアミン官能基のモル量とのモル比である。ジプロトン酸及び多プロトン(n−プロトン)酸の場合においては、プロトン化度は、これに対応して、利用される酸触媒量の2倍又はn倍の量と反応混合物中に存在するアミン官能基のモル量とのモル比である。
好適なジフェニルメタン系列のポリアミン混合物は、アニリンとホルムアルデヒドとを1.5:1〜6:1、好ましくは1.8:1〜5:1のモル比で縮合させることより慣例的に得られる。
ホルムアルデヒドは、30〜50質量%の濃度で存在する水溶液として慣例的に工業的に利用される。しかしながら、別の濃度のホルムアルデヒド水溶液又はメチレン基を提供する他の化合物、例えばポリオキシメチレングリコール、パラホルムアルデヒド又はトリオキサンなどを利用することもまた可能である。
本発明に好適であることが判明している酸触媒は、強有機酸、そして好ましくは強無機酸である。好適な酸は、例えば塩酸、硫酸、リン酸及びメタンスルホン酸である。本発明にかかる方法においては、塩酸水溶液を利用するのが好ましい。塩酸水溶液は慣例的に、塩化水素を該塩酸水溶液の質量に対して25〜36質量%の濃度で有する。
本発明にかかる方法は、アニリンと、ホルムアルデヒド溶液と、HCl水溶液とを撹拌槽に導入して、そして混合するという手順により実施することができる。実施中の反応と並行して、大部分の水を蒸留分離により除去すると、100質量%の酸性反応混合物に対して0〜20質量%の含水率が設定される。更にアニリンと、ホルムアルデヒド溶液と、HCl水溶液とを、場合により、不連続法において時間に関連付けられた計量プロフィールで添加することができ、その際、出発物を添加する間又は添加した後に、例えば真空蒸留により水の除去を行うことが可能である。アニリンと、ホルムアルデヒド溶液と、HCl水溶液との混合は、20〜60℃の温度で実施するのが好ましい。
本発明は、好ましくは、最初にアニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の不存在下で反応させて、アミナールを得て、次いで酸触媒をこの反応混合物に添加する方法に関する。その際、アミナールと酸触媒との混合は、好ましくは、10kW/mより大きい単位混合容積当たりの所動動力、特に好ましくは20kW/mより大きい単位混合容積当たりの所動動力で、かつ20〜60℃の温度で実施するのが好ましい。酸触媒の添加及び水の除去は、例えば、HCl水溶液を、得られたアミナールを収容する撹拌槽内に添加して、そして大部分の水を反応の間に蒸留分離により除去して縮合生成物を得るとともに、100質量%の酸性反応混合物に対して0〜20質量%の含水率がもたらされるように実施することができる。
本方法の好ましい態様においては、アミナールが得られる反応後に、アミナールの質量に対して0〜5質量%の含水率が得られるように、最初に少なくとも一部の水をこれから除去する。次いで、アミナールと酸触媒とを混合し、その際、好ましくは混合を20〜60℃の温度で実施し、そしてこのように得られた酸性反応混合物を20〜100℃の温度で、かつ得られた100質量%の酸性反応混合物に対して0〜20質量%の含水率で反応させて、縮合生成物を得る。その際、アミナールと酸触媒との混合は、好ましくは10kW/mより大きい、特に好ましくは20kW/mより大きい単位混合容積当たりの所動動力で実施する。
本方法のこの好ましい実施態様においては、最初にアニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の不存在下で混合し、そしてこれらを20〜100℃、好ましくは40〜100℃、特に好ましくは60〜95℃の温度で反応させる。この反応において、アニリンとホルムアルデヒドとの縮合生成物(いわゆるアミナール)が形成される。このアミナール形成の後に、アミナール中に含まれる水の少なくとも一部を、例えば相分離又は他の好適な方法、例えば蒸留などにより除去する。これにより、アミナールの質量に対して0〜5質量%、好ましくは0.5〜5質量%、特に好ましくは1〜4質量%の含水率を有する反応生成物がもたらされる。この含水率は、例えばカールフィッシャー法により測定することができ、これは、例えばヤンダー、ヤール著、質量分析第15版、デ グルイター出版、ベルリン(1989年)(Jander, Jahr, Massanalyse, 15th ed., de Gruyter, Berlin(1989))289〜292頁に記載されている。
次いで、アミナールと酸触媒とを、好ましくは20〜60℃の温度で、かつ好ましくは10kW/mより大きい、特に好ましくは20kW/mより大きい単位混合容積当たりの所動動力で混合して、そしてこの混合物を、一台の滞留装置又は一連の滞留装置内で、20〜100℃、好ましくは30〜95℃で予備反応にかける。そのとき得られる酸性反応混合物の含水率は、100質量%の酸性反応混合物に対して0〜20質量%である。その際、酸触媒量は、<15%、好ましくは5〜14%、特に好ましくは6〜13%のプロトン化度が設定されるように選択する。
本発明にかかる方法の工程b)においては、反応混合物の温度は、段階的又は連続的に、場合により増加された圧力下で、110〜250℃の温度、好ましくは110〜180℃の温度、特に好ましくは110〜160℃の温度にする。本発明によれば、本文脈においては、工程b)において、温度は、酸性反応混合物中のp−アミノベンジルアニリンと4,4’−MDAとの質量含有量の比が1.00未満の値に、好ましくは0.50未満の値に、特に好ましくは0.25未満の値に、殊に好ましくは0.20未満の値に降下した極めて初期の段階で増加させる。
完全な変換を確保するために、工程b)の温度は、その温度範囲で、好ましくは20〜300分、特に好ましくは40〜200分、殊に好ましくは50〜180分の滞留時間にわたり維持する。これらの変換/温度の限度を守ることにより、生成物中の2,4’−MDA異性体及び4,4’−MDA異性体の質量比が0.05:1.00〜0.15:1.00に確保される。
酸性反応混合物中のp−アミノベンジルアニリンと4,4’−MDAとの質量含有量の比を測定するために、これらの成分の質量含有量を、例えば、メタノール、アセトニトリル及び水からなる溶剤混合物を用いる勾配溶離による逆相カラム上でのHPLC分析を用いて測定することができる。そのとき、これらの成分の検出は、UV検出器により波長254nmで行うのが好ましい。その際の続いての手順においては、例えば予備反応を20〜100℃の温度で実施して、そして試料を酸性反応混合物から採り出して、そしてこれらをp−ABAと4,4’−MDAとの質量比について分析する。その際、酸性反応混合物の組成が、試料を採り出すときと分析するときとの間で変化しないことが確保されるのが望ましい。このことは、例えば酸性反応混合物を、その組成がもはや顕著には変化しないほど反応速度が低くなるように、例えば0℃未満の温度まで苛酷に冷却することにより達成することができる。酸触媒が反応から引き抜かれ、そして結果としてこの反応が停止するように、塩基を酸性反応混合物に添加することもまた可能である。不連続法においては、例えば試料を反応槽から取り出して、そして望ましい任意の連続時間で分析するか、又は更には60分、好ましくは30分といった規則的な間隔で分析することができる。p−ABAと4,4’−MDAとの比が1.00未満の値に降下した際に、この混合物を110℃以上の温度まで加熱することができる。連続法においては、例えば、予備反応を20〜100℃で少なくとも一台の反応装置又は一連の反応装置内で実施して、試料を例えば最後の槽の出口で取り出して、そして上記方法により分析することができる。
p−ABAと4,4’−MDAとの比が1.00の値を上回るのであれば、次いで値が1.00未満に降下するように反応過程を好適な手段により制御すべきである。例えば、ここで滞留時間を増加させることにより予備反応の高度な変換が最後の反応槽の出口で達成され、かつこのときp−ABAと4,4’−MDAとの比が1.00未満の値になるように、酸性反応溶液の処理量を減らしてよい。しかしながら、温度又は温度プロフィールが20〜100℃の範囲内で維持される限り、最後の槽の出口でp−ABAと4,4’−MDAとの比が1.00未満の値になるような、予備反応に使用される反応槽の温度又は予備反応に使用される反応槽の温度プロフィールを採用することもまた可能である。
ジフェニルメタン系列のポリアミンが得られる酸触媒の存在下でのアニリンとホルムアルデヒドとの反応は、更なる物質、例えば塩又は有機酸及び無機酸の存在下で影響を受けることがある。
本発明にかかる方法の結果として、<15%という低いプロトン化度にかかわらず、反応の間に分離が生じることはない。このことは無論、利点である。それというのも、低いプロトン化度で、同時に高い含水率では、酸性反応混合物は水相と有機相とに分離して、そして大部分の酸触媒は水相中に移り、そして該触媒をもはや有機相にほとんど利用することができず、従って該触媒が反応から引き抜かれるからである。このことは、一方では低い反応速度に導き、そしてこの理由のために反応に長い滞留時間が必要となる。他方では、このことは方法の採算性を損なうものである。しかしながら、このことにより不都合な生成物組成になる。それというのも、例えば多量の不所望な2,4’−MDAがそのとき形成されるからである。
同時に、本発明にかかる方法の結果として、MDAを、2,4’−MDA異性体と4,4’−MDA異性体との質量比0.05:1.00〜0.15:1.00で得ることができる。p−アミノベンジルアニリンと4,4’−MDAとの比は、達成された変換の尺度である。p−アミノベンジルアニリン及び他の異性体のアミノベンジルアニリン並びに多数の環を有するアミノベンジルアニリンの反応の間の高温により、2,2’−MDA異性体及び2,4’−MDA異性体の形成が促進される。このことは、大部分の変換が高温、即ち110℃を上回って達成される場合には、2,4’−MDAが大量に形成されることを意味している。逆に、大部分の変換が低温で達成される場合には、2,2’−MDA及び2,4’−MDAは少量で形成され、これに対して4,4’−MDAは多量で形成される。従って、本発明にかかる方法を用いれば、4,4’−MDAの形成を促進することができ、かつ2,2’−MDA及び2,4’−MDAの形成を妨害することができる。このことは、本発明にかかる方法においては、p−アミノベンジルアニリンと4,4’−MDAとの質量部の比が1.00未満の値になった際に反応混合物の温度が110〜250℃まで増加されるにすぎないという事実によるものである。結果として、生成物中の2,4’−MDA異性体と4,4’−MDA異性体との質量比は、0.5:1.00〜0.15:1.00になる。
酸性反応混合物の後処理のために、従来技術により反応混合物を塩基を用いて中和する。従来技術によれば、この中和は、例えば90〜100℃の温度で、更なる物質を添加することなく慣例的に実施する(H.J.トイチェット著、化学協会誌3号(2)223頁(1974年)(H. J. Twitchett, Chem. Soc. Rev. 3(2), 223(1974)))。しかしながら、この中和は、例えば問題となる副生物の分解を促進させるために、更に別の温度レベルで実施してもよい。好適な塩基は、例えばアルカリ金属元素及びアルカリ土類金属元素の水酸化物である。NaOH水溶液を使用するのが好ましい。
中和に利用される塩基は、利用された酸触媒の中和に化学量論的に必要とされる量の100%より高い量で、好ましくは105〜120%の量で利用する。
中和の後に、有機相を水相から分離槽内において慣例的に分離する。水相が分離された後に残留し、生成物を含有する有機相を更なる後処理工程(例えば、洗浄)にかけて、次いでそれを過剰のアニリン及び混合物中に存在している他の物質(例えば、更なる溶剤)から、好適な方法、例えば蒸留、抽出又は結晶化などにより遊離させる。
このように得られたジフェニルメタン系のポリアミン又はポリアミン混合物と、ホスゲンとを、公知の方法により不活性有機溶媒中で反応させて、相応のジフェニルメタン系のジイソシアネート及びポリイソシアネート、即ちMDIを得ることができる。粗製MDAとホスゲンとのモル比は、NH基1モルにつき1〜10モル、好ましくは1.3〜4モルのホスゲンが反応混合物中に存在するように便宜的に選択する。塩素化芳香族炭化水素、例えばモノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、相応のトルエン及びキシレン並びにクロロエチルベンゼンなどが、好適な不活性有機溶剤であることが判明している。特に、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン又はこれらのクロロベンゼン混合物を、不活性有機溶剤として使用する。溶剤量は、反応混合物が該反応混合物の全質量に対して2〜40質量%、好ましくは5〜20質量%のイソシアネート含有率を有するように便宜的に選択する。ホスゲン化が完了した際に、過剰のホスゲン、不活性有機溶剤又はこの混合物を、反応混合物から蒸留により分離する。
従来技術により知られている、2つ以上の環を有するジフェニルメタン系列のジイソシアネート及びポリイソシアネートを含有するポリメリックMDI系列の生成物、及び2つの環を有するジフェニルメタン系列のジイソシアネートを含有するモノメリックMDI系列の生成物、特に25℃で80〜3000mPasという高粘度のポリメリックMDI型、技術規準の純度の4,4’−MDI及び/又は技術規準の純度の2,4’−MDI並びにこれらの混合物形は、得られた粗製MDIから製造することができる。これらの生成物は、従来技術による方法、例えば蒸留により粗製MDIから取り出すことができる。これらの生成物は、ポリマー及びプレポリマーの形のポリウレタンを、ポリオールを用いる反応により製造するための原料として使用するのに好適である。
本発明を、以下の実施例により詳細に説明する。
以下の実施例は、本発明の詳細を更に説明するものである。前述の開示において説明された本発明は、これらの実施例によりその精神及び範囲の何れについても限定されるべきではない。以下の手順の条件についての公知の変形例を使用できることを、当業者は容易に理解する。特に記載がない限り、全ての温度は摂氏温度であり、かつ全てのパーセントは質量パーセントである。
ポリアミン混合物の組成の測定のために、この混合物をHewlett Packard社製HPLC1050を用いて、メタノール、アセトニトリル及び水からなる三成分混合物を用いる勾配溶離によるC18カラム上での逆相クロマトグラフィーにより分離して、その際、UV検出器を波長254nmで使用した。成分p−ABAと4,4’−MDAとが、明瞭に分離された個々のシグナルとして見られた。酸性反応混合物からの試料を、分析前に中和した。
実施例1(本発明によるものではない例、2相の反応混合物):
31.7質量%の濃度のホルムアルデヒド水溶液310gを、アニリン670gに80℃で20分の経過にわたり、撹拌しつつ滴加した。添加後に、この混合物を80℃で更に5分間撹拌し、次いで35℃まで冷却した。31.9質量%の濃度の塩酸水溶液83.0gを、この反応混合物にこの温度で激しく撹拌しつつ添加した。この酸性反応混合物の含水率は、30.7質量%であった。この酸性反応混合物は、110℃まで加熱した後でさえ、依然として明らかに2相であり、即ち撹拌機の作用なしで、酸性反応混合物の水相及び有機相への分離が生じた。
実施例2(本発明によるものではない例、>110℃での完全な変換):
アミナールを製造するために、32.1質量%ホルムアルデヒド水溶液334gを、アニリン931gに80℃で20分の過程にわたり、撹拌しつつ滴加した。添加後に、この混合物を80℃で更に5分間撹拌し、そして相分離を70〜80℃で実施した。有機相、即ちアミナール900gと、32.0質量%塩酸水溶液137gとを115℃で10分の過程にわたり、激しく撹拌しつつ混合した。塩酸の添加後では、含水率は12.0質量%であり、かつ4,4’−MDAに対するp−ABAの比は0.27であった。115℃で更に3時間撹拌した後に、2つの環を有するアミノベンジルアニリンは全て反応した。4,4’−MDAに対する2,4’−MDAの比は、0.38であった。この実施例は、完全な変換が>110℃の高温で達成された際の生成物組成に対する影響を示すものであった。
実施例3(本発明による例、20〜100℃での大部分の変換):
実施例2の記載と同様の方法を行い、アミナールを得た。アミナール900gと、32.0質量%の濃度の塩酸水溶液137gとを、45℃で10分の経過にわたり、激しく撹拌しつつ混合した。塩酸の添加後では、含水率は12.0質量%であり、かつ撹拌機の作用なしで、得られた反応混合物は水相及び有機相への分離の兆候を示さなかった。この混合物を45℃で10分間撹拌した後に、80℃まで加熱して、そして80℃で更に60分間撹拌した。p−ABA/4,4’−MDA比は、0.05:1.00であった。次いで、この混合物を115℃まで加熱して、そしてこの温度で更に3時間撹拌した。2つの環を有するアミノベンジルアニリンはもはや検出不能であり、かつ2,4’−MDAと4,4’−MDAとの比は0.14:1.00であった。
実施例2に対して、2,4’−MDAと4,4’−MDAとの比が明らかに低いことが見出された。それというのも、大部分の変換が<110℃の温度で達成されたからである。
本発明を説明の目的のために前記のとおり詳細に記載したが、そのような詳細は説明の目的のためにすぎず、本発明は特許請求の範囲により限定されるものであり、かつ当業者は本発明の精神及び範囲から逸脱せずそこに変更を加えてもよいと解されるのが望ましい。

Claims (5)

  1. ジフェニルメタン系列のポリアミンの酸触媒による製造方法であって、
    a)アニリンとホルムアルデヒドとを、1.5:1〜6:1のモル比で、20〜100℃の温度で反応させ、その際、この酸性反応混合物の含水率を20質量%未満にして、かつ15%未満のプロトン化度を設定して、そして、
    b)該酸性反応混合物中の4,4’−ジアミノジフェニルメタンの質量含有量に対する、p−アミノベンジルアニリンの質量含有量の比が1.00未満の値に降下した際に、反応温度を110〜250℃まで増加させることを含む方法。
  2. 前記a)の工程が、
    (1)最初にアニリンとホルムアルデヒドとを酸触媒の不存在下で反応させて、アミナールを得る工程と、
    (2)酸触媒を前記アミナールに添加する工程と、
    (3)20〜100℃の温度と0〜20質量%の含水率にて反応させる工程と、
    を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記a)の工程において、アニリンとホルムアルデヒドとを反応させてアミナールを得る(1)の工程の後に、アミナール中で0〜5質量%の含水率が設定されるように、少なくとも一部の水をアミナールから除去し、次いで、(2)酸触媒を前記アミナールに添加し、(3)20〜100℃の温度と0〜20質量%の含水率にて反応させる請求項2に記載の方法。
  4. ジフェニルメタン系列のポリイソシアネートの製造方法であって、(A)ジフェニルメタン系列のポリアミンをホスゲン化することを含み、その際、前記ジフェニルメタン系列のポリアミンは請求項1の方法により製造されている方法。
  5. ポリウレタンの製造方法であって、ジフェニルメタン系列のポリイソシアネートと、1種以上のポリエーテルポリオール及び/又はポリエステルポリオールとを反応させてポリウレタンを得ることを含み、その際、前記ジフェニルメタン系列のポリイソシアネートが、請求項4の方法により製造されている方法。
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