JP5165980B2 - 読み出し電圧発生装置 - Google Patents
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Description
1つは、ゲート絶縁膜上に電荷蓄積膜となる浮遊ゲートと呼ばれる導電体を酸化膜などで囲って電気的に絶縁された状態で設け、その浮遊ゲートに電荷を蓄積するFG(Floating Gate:フローティングゲート)型である。もう1つは、複数の絶縁膜を積層させた電荷蓄積膜を有し、この電荷蓄積膜内の電荷トラップに蓄積する電荷量を制御することによって情報の記憶を行うMNOS(Metal−Nitride−Oxide−Silicon)型やMONOS(Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Silicon)型である。
ここで、メモリ素子に記憶されているデータを読み出す時にメモリ素子のゲート電極に印加する電圧Vcgの値を、Vte<Vcg<Vtwの関係が成り立つように設定すると、メモリ素子のドレイン電流が、書き込みデータを記憶している状態では流れず、消去データを記憶している状態では流れるため、書き込みデータと消去データとの判別が可能となる。
時間の経過と供に読み出しマージンが小さくなった場合の対処の方法としてはいくつかの提案を見るところである(例えば、特許文献1参照。)。
不揮発性メモリ210が出力する読み出し信号は、第1のセンスアンプ220に供給される。第1のセンスアンプ220は、読み出し信号のレベルと第1の基準レベルとを比較し、読み出し信号のレベルに応じた第1の論理値を出力する。
第1の論理値が記憶されたデータとして半導体記憶装置200から出力される。
記憶手段350が出力するイネーブル信号が検出手段230に供給され、検出手段230を構成する第2のセンスアンプ231と、第3のセンスアンプ232と、検出回路233とが各々起動する。
第2のセンスアンプ231は、読み出し信号のレベルと第1の基準レベルより大きい第2の基準レベルとを比較し、読み出し信号のレベルに応じた第2の論理値を出力する。
第3のセンスアンプ232は、読み出し信号のレベルと第1の基準レベルより小さい第3の基準レベルとを比較し、読み出し信号のレベルに応じた第3の論理値を出力する。
第1の論理値から第3の論理値は、検出回路233に供給される。
第1の論理値から第3の論理値がすべて一致する場合は、記憶されたデータを正しく読み出すために十分な読み出しマージンがまだあると判断出来るため、対処動作はここで終了する。
制御手段340は、検出信号に対応する不揮発性メモリ210の記憶領域に読み出し信号と同一の内容で再書き込みを実行するアクセス制御信号を、不揮発性メモリ210に供給する。
再書き込みが正常に行われた場合、第1の論理値から第3の論理値がすべて一致するため、検出回路233からの検出信号は供給されなくなる。
、読み出しマージンが所定の値よりも小さくなった不揮発性メモリ210の記憶領域に対して、データの再書き込みもしくはアクセス禁止の対処を行うことにより、半導体記憶装置200の信頼性が向上するという特徴を有している。
不揮発性メモリ装置は、不揮発性メモリ素子と読み出し負荷素子とを有し、不揮発性メモリ素子へデータを書き込むとき、略同時にデータの内容に対応して読み出し負荷素子が所定の負荷値となるように読み出し電圧を設定し、不揮発性メモリ装置に記憶されているデータを読み出すとき、読み出し電圧を読み出し負荷素子に印加する読み出し電圧発生装置において、
所定の電圧を発生する電圧発生部と、この所定の電圧を読み出し電圧に変換する変換部と、を有し、変換部は、不揮発性記憶手段と電圧調整用抵抗とを有し、不揮発性記憶手段は、第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子と第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子とを有し、第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子と電圧調整用抵抗とを直列に接続し、これと並列に第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子を接続してなり、不揮発性メモリ素子へデータを書き込むとき、略同時にデータと同一のデータを第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子に記憶するとともに、データと相反するデータを第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子に記憶することで、所定の電圧を前記読み出し電圧に変換して出力し、所定の負荷値を、読み出し負荷素子の読み出しマージンが大きくなるような値にすることを特徴とする。
図1は、本発明による読み出し電圧発生装置を説明するためのブロック図である。
図1において、10は不揮発性記憶手段、11は第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子、12は第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子、20は電圧調整用抵抗、21は定抵抗、30は変換部、40は電圧発生部、100はこれらを有する読み出し電圧発生装置である。50は不揮発性メモリ装置、51は不揮発性メモリ素子、52は読み出し負荷素子、53はコンパレータである。
電圧発生部40から出力し、変換部30に入力する所定の電圧をVa、変換部30から出力し、不揮発性メモリ装置50に入力する読み出し電圧をV10とする。この所定の電圧Vaとは、変換部30において電圧を調整し、読み出し電圧V10を生成するための元になる電圧である。
定抵抗21は読み出し電圧V10と接地電位との間に設ける。
モリ素子51がMビットの場合には、第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子11と第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子12とは、それぞれMビットとなる。
次に、本発明の読み出し電圧発生装置の動作を引き続き図1を用いて説明する。
不揮発性メモリ素子51へ書き込みデータを記憶するときには、略同時に第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子11へ書き込みデータと同一のデータ、つまり書き込みデータを、第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子12へ書き込みデータと相反するデータ、つまり消去データを記憶する。このようにデータを記憶することで読み出し電圧V10の値は、図示はしないがV11に設定される。
V11=Va
となる。
電圧調整用抵抗20の値をR10、定抵抗21の値をRaとすると、読み出し電圧V10の値は、
V12=(Ra/(Ra+R10))Va
となる。
次に、読み出し電圧V10の値をV11もしくはV12にすることによる、センスレベル及び読み出しマージンの変化について説明する。
ここで、読み出し電圧がV11のときのセンスレベルをS1、読み出し電圧がV12のときのセンスレベルをS2とする。
図3に示すように、センスレベルがS1となることで、書き込みデータを記憶している状態のしきい値電圧Vtwとの読み出しマージンが大きくなり、時間が経過しても記憶したデータを正しく読み出すことができる。
図3に示すように、センスレベルがS2となることで、消去データを記憶している状態のしきい値電圧Vteとの読み出しマージンが大きくなり、時間が経過しても記憶したデータを正しく読み出すことができる。
S1<V0<S2
と設定することで、書き込みデータも消去データも、時間が経過しても正しく読み出すことができる。
つまり、不揮発性メモリ素子51の特性を鑑みて、VaとR10とRaとの値を適するものにすることで、不揮発性メモリ装置に記憶したデータを、時間が経過しても正しく読み出すための読み出し電圧を出力する、本発明の読み出し電圧発生装置が実現するのである。
すでに説明した不揮発性メモリ素子51と不揮発性記憶手段10とは、同一構造のメモリ素子とすることができる。つまり、不揮発性メモリ素子51と不揮発性記憶手段10を構成する第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子11と第2のセンスレベルシフ
ト用不揮発性メモリ素子12とを同一構造のメモリ素子とすることができる。
これらのメモリ素子は、特に限定しないが、複数の絶縁膜を積層してなる積層膜を有したメモリ素子、例えば、MONOS型やMNOS型のメモリ素子を用いることができる。
また、同一構造のメモリ素子とすることで、書き込み電圧や消去電圧を同一とすることができるため、これらの電圧を発生する手段も同一にすることができるため、これもまた、コストの削減と時間の短縮に寄与する。
Vtw=A・log(T)+B
Vte=C・log(T)+D
ここで、Aは図3におけるVtwの傾き、Bは書き込みデータを記憶した直後のVtwの値、Cは図3におけるVteの傾き、Dは消去データを記憶した直後のVteの値、Tは図3における横軸の値、つまりデータを記憶してから経過した時間である。
そのため、熱平衡状態のしきい値電圧V0の値を求めるためにVtw=Vteとなるまで長い時間を待たなくても、データを記憶した直後から短い時間でのVtwとVteとの値の変化を読み取り、A、B、C及びDの値を求めることで、熱平衡状態のしきい値電圧V0の値が容易に推測できる。
よって、読み出しマージンを大きくするためのセンスレベルS1及びS2の設定が短時間に確実に行えるというメリットもある。
11 第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子
12 第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子
20 電圧調整用抵抗
21 定抵抗
30 変換部
40 電圧発生部
50 不揮発性メモリ装置
51 不揮発性メモリ素子
52 読み出し負荷素子
53 コンパレータ
100 読み出し電圧発生装置
Ra 定抵抗の値
R10 電圧調整用抵抗の値
S1、S2 センスレベルの値
V10 読み出し電圧
V11、V12 読み出し電圧の値
Va 所定の電圧
Vtw 書き込みデータを記憶している状態のしきい値電圧
Vte 消去データを記憶している状態のしきい値電圧
V0 熱平衡状態のしきい値電圧
X 出力データ
Claims (3)
- 不揮発性メモリ装置に記憶されているデータを読み出すための読み出し電圧を発生する読み出し電圧発生装置であって、
前記不揮発性メモリ装置は、不揮発性メモリ素子と読み出し負荷素子とを有し、
前記不揮発性メモリ素子へデータを書き込むとき、略同時に前記データの内容に対応して前記読み出し負荷素子が所定の負荷値となるように前記読み出し電圧を設定し、
前記不揮発性メモリ装置に記憶されている前記データを読み出すとき、前記読み出し電圧を前記読み出し負荷素子に印加する読み出し電圧発生装置において、
所定の電圧を発生する電圧発生部と、該所定の電圧を前記読み出し電圧に変換する変換部と、を有し、
前記変換部は、不揮発性記憶手段と電圧調整用抵抗とを有し、
前記不揮発性記憶手段は、第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子と第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子とを有し、
前記第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子と前記電圧調整用抵抗とを直列に接続し、これと並列に前記第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子を接続してなり、
前記不揮発性メモリ素子へデータを書き込むとき、略同時に前記データと同一のデータを前記第1のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子に記憶するとともに、前記データと相反するデータを前記第2のセンスレベルシフト用不揮発性メモリ素子に記憶することで、前記所定の電圧を前記読み出し電圧に変換して出力し、前記所定の負荷値を、前記読み出し負荷素子の読み出しマージンが大きくなるような値にすることを特徴とする読み出し電圧発生装置。 - 前記不揮発性メモリ素子と前記不揮発性記憶手段とは、同一構造であることを特徴とする請求項1に記載の読み出し電圧発生装置。
- 前記不揮発性記憶手段は、複数の絶縁膜を積層してなる積層膜を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の読み出し電圧発生装置。
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