JP5165541B2 - 検査治具及び検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エージング検査やバーンイン検査などの半導体素子の電気的特性を検査するために用いられる検査治具及び半導体素子の検査装置に関する。
従来、半導体レーザ等の半導体素子では所定温度下で駆動させて動作不良となる素子を検出するエージング検査やバーイン検査等の信頼性検査が行われているが、半導体素子の特性は、pn接合等の接合部における温度、いわゆるジャンクション温度によって決まるため、通電され接合部が発熱する動作状態において、ジャンクション温度を適切な温度範囲に設定管理することが必要となる。そこで、検査対象の半導体素子を所定温度に設定された恒温室内に収納した状態で動作不良となる素子を検出するものが提案されている(例えば、下記特許文献1,2参照)。
このような検査では、複数の半導体素子を検査治具に載置し、これらを同時に駆動させて信頼性検査を行うことで、検査作業効率の向上を図る場合があるが、このような場合、半導体素子は通電時の発熱によってその特性が変化しやすいため、次のような問題がある。
すなわち、動作不良の半導体素子の中には、半導体素子内部で起こるメタル配線のショートやコンタクトホールの抵抗異常などにより、通電することで異常発熱するものがある。上記のように検査治具に複数の半導体素子を配設して信頼性検査すると、異常発熱する不良素子から発生した熱が検査治具を介して近接する半導体素子まで伝わり、検査治具に配設された半導体素子のジャンクション温度を一様に適切な温度範囲に設定管理することが困難となり、正確に信頼性検査を行うことができないという問題がある。
特開2000−249740号公報 特開2001−91574号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の半導体素子を検査治具に載置し、これらを同時に駆動させて検査を行う場合であっても、近接する半導体素子から発生する熱の影響を受けにくく、各半導体素子の温度を一様に設定管理することができる検査治具及び検査装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる検査治具は、複数の半導体素子が熱交換可能な状態で載置される載置板を備え、前記載置板に載置された前記半導体素子を駆動させて前記半導体素子の電気特性を検査するための検査治具において、前記載置板は、複数の前記半導体素子が載置される一方面と、前記一方面と対向する他方面と、隣接する前記半導体素子の間を区画し前記一方面から前記他方面に向けて凹設された凹溝とを備え、前記他方面における前記凹溝の底面と対向する位置の少なくとも一部において、前記載置板を加熱又は冷却する熱源と熱交換可能に接触することを特徴とする。
上記の本発明では、複数の半導体素子が熱交換可能な状態で載置される載置板には隣接する半導体素子の間を区画する溝が形成されているため、半導体素子から発生した熱が載置板を介して隣接する半導体素子へ伝わりにくく正確に半導体素子の検査を行うことができる。また、載置板が、前記他方面における前記凹溝の底面と対向する位置の少なくとも一部において、前記載置板を加熱又は冷却する熱源と熱交換可能に接触することで、半導体素子から発生した熱が載置板を介して隣接する半導体素子に伝導される伝導経路の途中に載置板と熱交換する熱源を配設することができ、半導体素子から発生した熱が隣接する半導体素子へより一層伝わりにくくなり、正確に半導体素子の検査を行うことができる。
上記の本発明において、前記凹溝の少なくとも一部が前記載置板を貫通して設けられてもよく、これにより、半導体素子から発生した熱が貫通して設けられた凹溝を挟んで隣接する半導体素子により一層伝わりにくくなり、正確に半導体素子の検査を行うことができる。
また、本発明において、検査治具は前記半導体素子と電気的に接続される電極が配置された回路基板を前記載置板の前記他方面側に備え、前記凹溝の底面と対向する位置において前記載置板の他方面から凸条が突設し、前記凸条の先端部が前記回路基板に設けられた貫通孔を通って前記熱源と接触するように構成してもよい。
また、本発明は、上記の検査治具を用いた半導体素子の検査装置を提供するものであり、すなわち、複数の半導体素子が載置される検査治具と、前記検査治具に載置された前記半導体素子を駆動させる駆動部と、を備え、前記駆動部により前記半導体素子を駆動させ前記半導体素子の電気特性を検査する検査装置において、前記検査治具は複数の半導体素子が熱交換可能な状態で載置される載置板を備え、前記載置板は、複数の前記半導体素子が載置される一方面と、前記一方面と対向する他方面と、隣接する前記半導体素子の間を区画し前記一方面から前記他方面に向けて凹設された凹溝とを備え、前記他方面における前記凹溝の底面と対向する位置の少なくとも一部において、前記載置板を加熱又は冷却する熱源と熱交換可能に接触することを特徴とする。
本発明によれば、複数の半導体素子を検査治具に載置し、これらを同時に駆動させて検査を行う場合であっても、近接する半導体素子から発生する熱の影響を受けにくく正確に半導体素子の検査を行うことができる。
以下、本発明の1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる半導体検査装置10を概略的に示す正面図であり、図2は半導体検査装置10に用いられる検査治具50の平面図、図3は載置板52の平面図、図4は回路基板70の平面図、図5は図2のA−A断面の要部拡大断面図、図6は図2のB−B断面の要部拡大断面図、図7は押圧板20の斜視図、図8は押さえ板22の要部拡大平面図、図9は押さえ板22に加圧板24を積層させた状態を示す要部拡大平面図、図10〜図12は治具保持部100の動作を示す正面図、図13はフィルタ保持部128が押圧板20と所定間隔をあけて相対向している状態を示す治具保持部100の要部拡大断面図、図14はフィルタ保持部128が押圧板20に当接した状態を示す治具保持部100の要部拡大断面図、図15は押さえ板22が半導体素子1を押圧した状態を示す治具保持部100の要部拡大断面図である。
本実施形態にかかる半導体検査装置10は、複数個の半導体レーザ素子などの半導体素子1のエージング検査やバーイン検査等の信頼性検査に用いる装置であって、前面に開口部を有する箱状の筐体12の内部に矩形板状の検査治具50を挿入するためのガイドレール110を備えた治具保持部100が上下に複数段(本実施形態では4段)配設され、ヒンジにより回動可能に設けられた開閉扉16により筐体12の前面開口を閉塞している。
検査治具50は、図16に例示するようなCANタイプの半導体素子1が格子状に複数個(本実施形態では例えば10行×20列の格子状に200個)配設され、これらの半導体素子1を筐体12内に搭載するための治具であって、複数個の半導体素子1が載置される載置板52と、半導体素子1と電気的に接続されるソケット72を備えた回路基板70と、を備え、枠体54により載置板52と回路基板70とを積層した状態で固定されている。
載置板52は、アルミニウムなどの熱伝導率の高い金属材からなる板状の部材であって、載置される複数個の半導体素子1に対応して複数個(本実施形態では10行×20列の格子状に200個)の貫通孔58が穿設されている。複数の貫通孔58のそれぞれに半導体素子1の電極1aを載置板52の表面側から挿通することで、半導体素子1のステム1bを載置板52に面接触させ半導体素子1が載置板52に熱交換可能な状態で載置される。
半導体素子1が配設される載置板52の表面には、図2,3に示すように、隣接する貫通孔58の間を区画する複数の凹溝61,62が裏面に向けて凹設され、載置板52の裏面には、複数条の凸条64が互いに平行をなすように突設されている。
詳細には、載置板52には、図2,3における横方向に相当する行方向Rに隣接する半導体素子1の間を区画し、図2,3における縦方向に相当する列方向Cに延びる複数(本実施形態では9個)の凹溝61が互いに平行に凹設され、列方向Cに隣接する半導体素子1の間を区画し、行方向Rに延びる複数(本実施形態では19個)の凹溝62が互いに平行に凹設されている。
載置板52の裏面には、列方向Cに延びる凹溝61の底面61aと対向する位置において凸条64が形成され、該凹溝61が載置板52の表面側から凸条64の内部まで載置板52の裏面に向けて延びている(図5参照)。また、行方向Rに延びる凹溝62は載置板52を貫通して設けられている(図6参照)。
回路基板70には、図4に示すように、載置板52に穿設された複数の貫通孔58に対応して複数個(本実施形態では10行×20列の格子状に200個)のソケット72が配設されている。ソケット72は、回路基板70が載置板52の裏面側に積層された状態で、載置板52に穿設された貫通孔58と相対向する位置に配設されており、載置板52に半導体素子1を載置することで、貫通孔58を介して半導体素子1の電極1aがソケット72に挿通され電気接続される。
回路基板70には、行方向Rに隣接するソケット72の間において、列方向Cに延びる長孔74が回路基板70を貫通して設けられ、載置板52の裏面側に回路基板70を積層した状態において、載置板52に突設された凸条64が回路基板70に穿設された長孔74に挿通される。
回路基板70の一端部には、多層配線(不図示)を介してソケット72と電気接続された電極アダプタ76が配設されている。
回路基板70は、検査治具50の後端(図2において上端に相当)に回路基板70の電極アダプタ76が位置するように載置板52の裏面に積層され、枠体54により固定されている。枠体54の前端面には把手55が設けられ、枠体54の両側後端部にはローラ56が設けられている。
上記のような検査治具50は、図10に示すように、上面に押圧板20が積層された状態で半導体検査装置10の筐体12内に配設された治具保持部100が備えるガイドレール110に挿入されることで、載置板52に載置された半導体素子1を筐体12内に搭載する。
押圧板20は、図7に示すように、検査治具50上の半導体素子1を載置板52に押さえ付け固定するための押さえ板22と、押さえ板22を下方へ押圧する加圧板24とが積層されてなる。
押さえ板22は、ステンレスなどの金属製の板体23からなり、載置板52に穿設された複数の貫通孔58に対応して開口部26及び切欠部28が穿設されてなる複数個(本実施形態では10行×20列の格子状に200個)の押圧部30が設けられている。
詳細には、押圧部30には、図8に示すように、半導体素子1のキャップ1cの外径より大きく、かつ、ステム1bの外径より小さい口径をなす開口部26と、開口部26と連通する複数個(本実施形態では4個)の切欠部28と、が穿設されており、開口部26と複数個の切欠部28との間に複数個(本実施形態では4個)の支持片32が形成されている。
複数個の切欠部28のうち、一対の切欠部28a,28aが行方向Rに開口部26を挟んで対向する位置に穿設され、他の一対の切欠部28b,28bが列方向Cに開口部26を挟んで対向する位置に穿設されている。
行方向Rに互いに対向する一対の切欠部28aは、略三角形状をなす穴部28a−1の一の角部から行方向Rに沿って延びるスリット28a−2が行方向Rに相対向する位置において開口部26と連通して形成されている。また、列方向Cに互いに対向する切欠部28bは、略三角形状をなす穴部28b−1の一の角部から列方向Cに沿って延びるスリット28b−2が列方向Cに相対向する位置において開口部26と連通して形成されている。
なお、押さえ板22に複数の支持片32を形成する場合、各支持片32の付け根部32aの幅寸法Lを所定寸法に均一に形成することが好ましく、これにより、支持片32の先端部32bに応力が付与された際の支持片32の断面二次モーメントを一定にすることができ、各押圧部32ごとに半導体素子1に付与される圧力を均一にすることができる。
押圧部30を構成する開口部26及び切欠部28が穿設された押さえ板22は、例えば、板体23を選択エッチング加工や打ち抜き加工することにより形成することができる。押さえ板22を選択エッチング加工により形成する場合、穴部28a−1,28b−1の角部に矩形状や円形状などの打ち抜き孔29を形成することが好ましく、穴部28a−1,28b−1の角部へのエッチング液の液回りが良くなり支持片32の付け根部32aの幅寸法Lを所定寸法に形成することができる。
加圧板24は、押さえ板22に格子状に複数個設けられた押圧部30に対応して複数個の貫通孔34が格子状に穿設されており、図9に示すように、押さえ板22の上側に加圧板24が積層された時に貫通孔34の縁部34aが支持片32の付け根部32aと当接する。
このような押圧板20は、押さえ板22に穿設された開口部26に半導体素子1のキャップ1cが挿通され、ステム1bに押さえ板22の支持片32の先端部32bが当接した状態で検査治具50の上面に積層される。
治具保持部100は、筐体12に固定される上側ベース102と下側ベース104との間に、クランパ106と、昇降プレート108と、ガイドレール110と、熱源プレート112と、が配設されている。
詳細には、クランパ106は、上端部が上側ベース102に固定されており、側面に設けられたレバ105を回動させることで下端部から駆動軸107が上下動する(図11,図12参照)。
昇降プレート108は、上面がクランパ106の駆動軸107に固定され、下面がシャフト114に挿通されたバネ116により上方に付勢されている。昇降プレート108の左右両側部には検査治具50が挿入されるガイドレール110がシャフト118に挿通されたバネ119により下方に付勢された状態で固定されている。
左右一対のガイドレール110は検査治具50の側端部を保持するものであって、検査治具50に設けられたローラ56と、ガイドレール110の前端部に設けられたローラ111と、によって検査治具50をガイドレール110に対して筐体12の前後方向に摺動可能としている。
ガイドレール110の後端部には下方に陥没する不図示の凹部が設けられており、ガイドレール110を摺動する検査治具50に設けられたローラ56が該凹部に嵌り込むとともに、ガイドレール110の前端部に設けられたローラ111による検査治具50の支持が外れることで、検査治具50の枠体54がローラ56,111を介することなくガイドレール110に直接支持され、検査治具50がガイドレール110に固定される。
検査治具50がガイドレール110に固定された状態において、検査治具50の後端に配設された電極アダプタ76が筐体12に配設された不図示のコネクタと電気接続されることで、電極アダプタ76から回路基板70内の多層配線(不図示)及びソケット72を介して半導体素子1が半導体検査装置10に設けられた駆動部11と電気接続され、駆動部11から出力されるテスト信号を半導体素子1に入力して半導体素子1を駆動する。
また、昇降プレート108の下面には、左右のガイドレール110の間において半導体素子1から出力される光出力を検出する測定部120が配設され、測定部120の下面には、ガイドレール110に固定された検査治具50上の半導体素子1を押圧するための押圧板20が配設されており、昇降プレート108の上下動に伴って、測定部120が上下動するように構成されている。
測定部120は、図13に示すように、検査治具50の載置板52に穿設された複数の貫通孔58に対応して複数個(本実施形態では10行×20列の格子状に200個)の受光素子122が配設された受光回路基板124と、受光回路基板124に配設された受光素子122が嵌り込む複数個(本実施形態では10行×20列の格子状に200個)の凹部126が形成されたフィルタ保持板128を備える。
受光回路基板124は、ガイドレール110に固定された検査治具50に載置された半導体素子1の上方位置に受光素子122が位置し、受光素子122の受光部を下方に向けて半導体素子1と相対向するように昇降プレート108の下面に固定されている。
フィルタ保持板128は、半導体素子1と受光素子122との間に配設される減光フィルタなどのフィルタ130を保持するものであり、受光素子122が嵌り込む凹部126の底面にフィルタ130が配設され、凹部126の底面に穿設された貫通孔132を介して半導体素子1からの出力光がフィルタ130を通して受光素子122の受光部に導入される。
熱源プレート112は、内部に水などの熱媒体が流通する流路が形成され不図示の恒温槽と配管接続されており、恒温槽にて温度制御された熱媒体が熱源プレート112の内部を流通することで、熱源プレート112に埋設された測温体113が所定温度を検出するように熱源プレート112の温度が制御される。
熱源プレート112は、下側ベース104の上面に配設され、ガイドレール110に固定された検査治具50の載置板52の下面と接触することで載置板52と熱交換して載置板52及びその上に載置された半導体素子1を所定温度に温度制御する。
上記構成の半導体検査装置10及び検査治具50を用いて半導体素子1の検査を行うには、まず、図10に示すように、クランパ106が治具保持部100の昇降プレート108を下方に押圧していない状態において、半導体素子1の電極1aを載置板52の貫通孔58に通してソケット72に挿入することで複数個の半導体素子1が載置された検査治具50に押圧板20を積層した後、該検査治具50を筐体12内に配設された治具保持部100のガイドレール110に挿入し、検査治具50をガイドレール110に固定するとともに、電極アダプタ76を筐体12に配設されたコネクタと電気接続する。なお、クランパ106が治具保持部100の昇降プレート108を下方に押圧していない状態ではガイドレール110の摺動面が熱源プレート112の上面より上方に位置し、検査治具50の下面が熱源プレート112と接触することがない。
そして、図11に示すように、クランパ106のレバ105を回動操作して駆動軸107を下方に突出させて昇降プレート108を下方に押圧し下降させる。この昇降プレート108の下降に伴ってガイドレール110も下降し、ガイドレール110の下面が下側ベース104に当接した状態では、ガイドレール110から検査治具50の下面が離れ、検査治具50が熱源プレート112に移載される。
熱源プレート112に移載された検査治具50は、図13に示すように、載置板52の裏面から突設された凸条64が熱源プレート112と面接触し、これにより、載置板52の裏面における凹溝61の底面61aと対向する位置において、載置板52を加熱又は冷却する熱源プレート112と熱交換可能に接触している。
なお、この状態では、昇降プレート108の下面に配設されたフィルタ保持部128と押圧板20の加圧板24とが所定間隔をあけて相対向している。
そして、更にクランパ106のレバ105を回動操作して駆動軸107を下方に突出させると、図12に示すように、下側ベース104がガイドレール110の下面に当接しガイドレール110の下方への移動を制限しているため、昇降プレート108がシャフト118に挿通されたバネ119の付勢力に抵抗して下方へ移動し、昇降プレート108の下面に配設されたフィルタ保持部128が検査治具50に積層された押圧板20の加圧板24を下方に押圧することで、検査治具50上に載置された半導体素子1を載置板52に押さえ付け固定する。
詳細には、図13に示すようなフィルタ保持板128と加圧板24とが所定間隔をあけて相対向している状態から、昇降プレート108の下降に伴いフィルタ保持部128が下降することで、図14に示すように、フィルタ保持部128が加圧板24に当接する。そして、更にレバ105を回動操作してフィルタ保持部128を降下させると、図15に示すように、押圧板20が更に下方に押圧され押さえ板22の上面に積層された加圧板24が押さえ板22を下方に加圧することで、支持片32は加圧板24に設けられた貫通孔34の縁部34aとの当接位置である付け根部32aを支点にして半導体素子1のステム1bにより上方に押圧された先端部32bが上方に向けて撓み、支持片32の弾性により半導体素子1が下方に押圧され載置板52に固定される。
なお、クランパ106のレバ105の回動角度に対して駆動軸107の移動量、つまり昇降プレート108の移動量が変化するように設定してもよく、例えば、押圧板20にフィルタ保持部128が当接した後のレバ105の回動角度に対する駆動軸107の移動量を、押圧板20にフィルタ保持部128が当接するまでのレバ105の回動角度に対する駆動軸107の移動量より小さく設定してもよい。このように設定することで、押さえ板22に大きな荷重を付与しやすくなるとともに、電極1aなどを破損することなく確実に半導体素子1を検査治具50上に押さえ付け固定することができる。
以上のように、本実施形態において検査治具50は、載置板52の裏面から突設された凸条64が熱源プレート112と面接触し、載置板52の裏面における凹溝61の底面61aと対向する位置において、載置板52を加熱又は冷却する熱源プレート112と熱交換可能に接触している。図5及び図17に示すように、半導体素子1から発生した熱が凹溝61を介して隣接する半導体素子1へ伝導する場合の熱抵抗をR1、半導体素子1から発生した熱が載置板52を介して熱源プレート112へ伝導する場合の熱抵抗をR2とすると、一の半導体素子1が異常発熱した場合など、一の半導体素子1と、これに隣接する半導体素子1及び熱源プレート112と、の間に温度差が生じた場合であっても、熱抵抗R1は熱抵抗R2に比べて極めて大きいため、一の半導体素子1から発生した熱は、凹溝61を介して隣接する半導体素子1へ伝導されることなく、載置板52を介して熱源プレート112へ伝導され、熱源プレート112と熱交換される。そのため、半導体素子から発生した熱は凹溝61を挟んで行方向Rに隣接する半導体素子1に伝わりにくくなり、複数の半導体素子を検査治具に載置し、これらを同時に駆動させて検査を行う場合であっても、半導体素子の温度を一様に設定管理することができ、正確に半導体素子の検査を行うことができる。
また、本実施形態では、半導体素子1が載置される載置板52に設けられた行方向Rに延びる凹溝62は、載置板52を貫通しているため、半導体素子1から発生した熱が凹溝62を挟んで列方向Cに隣接する半導体素子1に伝わりにくいため、複数の半導体素子1を検査治具に載置し、これらを同時に駆動させて検査を行う場合であっても、半導体素子1の温度を一様に設定管理することができ、正確に半導体素子1の検査を行うことができる。
更にまた、上記した本実施形態では、温度調節された空気を循環させる恒温室内に検査治具50を設けることなく、載置板52を介して熱源プレート112と半導体素子1とを熱交換させることで検査治具50の搭載された半導体素子1を所定温度に温度制御する。そのため、恒温室を用いる場合のように温度調節された空気を循環させるための流路を設ける必要がなく装置を小型化することができるととともに、循環する空気によって埃が舞って測定不良を招くこともない。しかも、金属材からなる載置板52は空気に比べ効率よく熱源からの熱を伝導することができるため恒温室を用いる場合に比べて大幅に消費電力を抑えることができる。
なお、本実施形態では、検査治具50の下面側に所定温度に温度制御される熱源プレート112を設け、載置板52の下面に突設された凸条64を回路基板70に穿設した長孔74を介して熱源プレート112と熱交換可能に面接触させて、載置板52及び半導体素子1の温度制御を行うように構成したが、例えば、図18に示すように、載置板52の下面に突設された凸条64を設けることなく、フィルムヒータなど熱源140を載置板52に埋設し又は載置板52の下面に付着して、載置板52に設けた凹溝61の底面61aと対向する位置に熱源140を配設してもよい。
このような場合であって、一の半導体素子1から発生した熱は、凹溝61を介して隣接する半導体素子1へ伝導されることなく、載置板52を介して熱源プレート112へ伝導され、熱源プレート112と熱交換されるため、検査治具50上の複数の半導体素子1を同時に駆動させて検査を行う場合であっても、近接する半導体素子1から発生する熱の影響を受けにくく、各半導体素子1の温度を一様に設定管理することができる。
また、上記実施形態において、検査治具50には、載置板52を貫通する凹溝62が設けられているが、図18に示すように、載置板52を貫通することなく凹溝62を設けてもよい。
また、本実施形態では、半導体レーザのエージング検査やバーイン検査等の信頼性検査に用いる装置について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、半導体素子として半導体レーザ以外の各種半導体素子の検査に用いることができ、また、信頼性検査以外の各種検査に用いることができる。
本実施形態にかかる半導体検査装置を概略的に示す正面図である。 本実施形態にかかる検査治具の平面図である。 載置板の平面図である。 回路基板の平面図である。 図2のA−A断面の要部拡大断面図である。 図2のB−B断面の要部拡大断面図である。 押圧板の斜視図である。 押さえ板の要部拡大平面図である。 押さえ板に加圧板を積層させた状態を示す要部拡大平面図である。 治具保持部の動作を示す正面図である。 治具保持部の動作を示す正面図である。 治具保持部の動作を示す正面図である。 フィルタ保持部が押圧板と所定間隔をあけて相対向している状態を示す治具保持部の要部拡大断面図である。 フィルタ保持部が押圧板に当接した状態を示す治具保持部の要部拡大断面図である。 押さえ板が半導体素子を押圧した状態を示す治具保持部の要部拡大断面図である。 被検査対象の一例を示す半導体素子の斜視図である。 検査治具の熱抵抗を説明する回路図である。 本発明の変更例にかかる検査治具の要部拡大断面図である。
符号の説明
1…半導体素子
10…半導体検査装置
11…駆動部
22…押さえ板
23…板体
24…加圧板
26…開口部
28…切欠部
30…押圧部
32…支持片
50…検査治具
52…載置板
70…回路基板
100…治具保持部
108…昇降プレート

Claims (4)

  1. 複数の半導体素子が熱交換可能な状態で載置される載置板を備え、前記載置板に載置された前記半導体素子を駆動させて前記半導体素子の電気特性を検査するための検査治具において、
    前記載置板は、複数の前記半導体素子が載置される一方面と、前記一方面と対向する他方面と、隣接する前記半導体素子の間を区画し前記一方面から前記他方面に向けて凹設された凹溝とを備え、前記他方面における前記凹溝の底面と対向する位置の少なくとも一部において、前記載置板を加熱又は冷却する熱源と熱交換可能に接触することを特徴とする検査治具。
  2. 前記凹溝の少なくとも一部が前記載置板を貫通して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の検査治具。
  3. 前記半導体素子と電気的に接続される電極が配置された回路基板を前記載置板の前記他方面側に備え、
    前記凹溝の底面と対向する位置において前記載置板の他方面から凸条が突設し、前記凸条の先端部が前記回路基板に設けられた貫通孔を通って前記熱源と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の検査治具。
  4. 複数の半導体素子が載置される検査治具と、前記検査治具に載置された前記半導体素子を駆動させる駆動部と、を備え、前記駆動部により前記半導体素子を駆動させ前記半導体素子の電気特性を検査する検査装置において、
    前記検査治具は複数の前記半導体素子が熱交換可能な状態で載置される載置板を備え、
    前記載置板は、複数の前記半導体素子が載置される一方面と、前記一方面と対向する他方面と、隣接する前記半導体素子の間を区画し前記一方面から前記他方面に向けて凹設された凹溝とを備え、前記他方面における前記凹溝の底面と対向する位置の少なくとも一部において、前記載置板を加熱又は冷却する熱源と熱交換可能に接触することを特徴とする検査装置。
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