JP5163977B2 - 表面処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成形品の加工過程などにおいて生じるバリの除去や表面研磨などを行う表面処理装置に関し、更に具体的には、処理対象に接触する回転ブラシを備えた表面処理装置に関するものである。
合成樹脂などの成形品の表面に、装飾や機能性の向上といった目的のため、フィルムや箔を設けることは広く行われている。このような成形品に被膜を設けるには、転写成形やインモールド成形のように、樹脂製品の成形と被膜の接触を同時に行う手法など様々なものがあるが、いずれの手法を用いても成形品の表面縁部にバリが生じる場合が多い。また、樹脂成形品に限らず、例えば、板金加工物の加工過程においても、縁部にバリが生じる。バリが残っていると、成形品の見栄えが低下するため取り除く必要がある。現状では、主に、(1)グラインダー,ベルトサンダー,ヤスリ等を用いた手作業による除去,(2)加工対象を固定し、ベルトサンダー等の研磨工具(ないし治具)をロボットに取り付けて除去する方法,(3)主として平面のバリ取りを目的とした平面バリ取り機などの技術がある。
前記(3)の平面バリ取り機は、平面に対して垂直に立てた回転軸に対して、水平面内で回転する複数(例えば4〜6個)のブラシを配置した回転ブラシ構造を有しており、若干の突起部分のバリも取れるようになっている。このような平面バリ取り技術としては、例えば、以下の特許文献1に記載の「加工品表面のサンダー仕上げ方法」や、特許文献2に記載の「製品、特に金属製品のバリ取りの方法及びその方法の使用」がある。
特表2001−521828公報 特表2000−515434公報
しかしながら、以上のような背景技術には次のような不都合がある。まず、(1)の手作業での除去作業は、作業効率が低くて時間が掛かるほか、作業者の熟練度や能力によって製品の加工品の仕上がりに差がでたり、工具の選定に時間がかかったりするという不都合がある。次に、(2)のロボットを使用してのバリ取りは、作業スピードが遅く、また、治具交換やティーチングの時間と費用が掛かることから、多種少量生産には不向きである。
次に、(3)の特許文献1及び2に記載の技術では、複数の回転ブラシが平面内で回転する構造であり、回転ブラシが適切な押圧をワークに与えながらバリ取りをするため、部品(ワーク)の突起の有無やその大小によって、ワーク自体が回転平面内で振り回されることがある。例えば、凹凸が8mm以上になるとワーク自体が回されてしまうため、バリ取りが不能になる。また、凹凸が5mm前後であったとしても、ブラシにワークが動かされてバリ取りができないという不都合もある。前記ワークの突起の有無や寸法や数は、部品ごとに異なるため、大量生産や少量生産を交えて生産する現場では、加工対象が変わる都度、装置の最適化を図るための段取り調整が必要となり、生産効率が大きく低下するという問題がある。
また、搬送ベルト上に載せられたワークは、それぞれに回転する複数のブラシの回転面の下を押圧されながら通過するため、通過時点の回転ブラシの擦掻模様がつくことになる。この模様が製品ごとにばらつくと、外観品質を著しく損なってしまう。通常、この種の模様は、ヘアラインと呼ばれる一様で美観があることが望まれている。
更に、この種の装置は大型で利便性が低い,複数の回転ブラシを一つの回転ブラシヘッドとしてまとめて駆動制御する機構が必要となる,複数の回転ブラシの中心ではバリ取り性能が著しく低下するため、必然的にヘッド自身を大きく揺動させる必要がある,複数のブラシを揃って交換しないとワークの仕上がりがばらつくなどの不都合がある。
このほか、ワークのIN−OUTが別のため2名の作業者が必要になる,径方向に伸びた複数のブラシがそれぞれ回転するため切粉や塵埃が飛散しやすく、大きな集塵機が必要となる,あるいは、バリ取り機周辺の埃が目立つ,集塵機の騒音が大きい,広い設置面積が必要,運搬に苦労する,ブラシ交換時には工具を使用して固定ネジを脱着する必要がある,6本のブラシの制御(回転スピード・高さ調節)が別々にできないなどの不都合が生じる。
本発明は、以上の点に着目したもので、その目的は、簡単な構成で、使い勝手がよく、平面状のみならず凹凸を有する処理対象についても効率良く所望の表面処理を施すことができる表面処理装置を提供することである。
前記目的を達成するため、本発明の表面処理装置は、処理対象を所定方向に搬送する第1の搬送手段,該第1の搬送手段上に、前記処理対象の搬送方向とローラの回転軸が略直交ないし非平行となるように配置されており、前記処理対象に接触する多数のブラシ体が前記ローラ表面に設けられた少なくとも一つの回転ブラシ,該回転ブラシを回転駆動するための回転駆動手段,前記回転ブラシを回転可能であって、かつ、着脱可能に支持する支持手段,前記各手段を収納ないし支持する本体フレーム,前記第1の搬送手段の搬送面にレーザ加工によって形成された多数の穴と、前記搬送面の内側に形成された減圧室と、該減圧室内部を減圧するための減圧装置とにより構成されており、前記処理対象を、前記多数の穴の一部によって前記第1の搬送手段の搬送面上に吸着保持するとともに、前記処理対象を吸着していない部分で表面処理により生じた切粉を回収する吸着手段,前記第1の搬送手段の下方に配置されており、該第1の搬送手段と逆方向に処理対象を搬送する第2の搬送手段,を備えており、前記吸着手段の穴の形状,大きさ,位置,数を、処理対象に応じて変更することで減圧装置のみで吸着と切粉回収を可能としたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記多数の穴は、形状の異なる穴の組み合せであることを特徴とする。
他の形態の一つは、前記多数の穴の下方かつ前記減圧室の上方に、空気の通路が略垂直方向に形成されたハニカム構造体を配置したことを特徴とする。
更に他の形態の一つは、前記回転ブラシのブラシ体が、サンドペーパーを用いた細帯状のものであることを特徴とする。
本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明は、減圧によって処理対象を搬送手段の搬送面上に吸着保持する吸着手段が、表面処理により生じた切粉を回収する集塵手段を兼用することとしたので、集塵効果をより高めることができる。また、搬送面上の吸着用の穴をレーザ加工により形成することで、搬送手段の繊維の縁が溶着するようになり、多様な穴を形成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図9を参照しながら、本発明の実施例1を説明する。本発明の表面処理装置は、各種成形品の縁のバリ取りや、ステンレス板などの研磨処理やヘアライン加工などを行うための装置であって、処理対象としては、平面状のみならず、若干の凹凸(100mm前後)を有するものも含まれる。本実施例では、成形品の縁のバリ取りを行う場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例のバリ取り装置の外観斜視図であり、(A)はワーク(処理対象)の搬送方向前方から見た図,(B)は搬送方向後方から見た図である。図2は、前記バリ取り装置の内部構成を示す斜視図,図3は、前記図2を矢印F3方向から見た正面図,図4は、前記図2を矢印F4方向から見た側面図であり、(A)は外観図,(B)は内部構成図,図5は、前記図2を矢印F5方向から見た平面図である。図6は、本実施例のバリ取り装置の上部コンベアを示す図であり、(A)は搬送面を示す平面図,(B)は内部ハニカム構造を示す平面図,(C)は前記(B)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(D)は前記(C)を一部拡大して示す図,(E)は搬送面の変形例を示す平面図である。図7は、本実施例の回転ブラシの着脱部を示す図であり、(A)は正面図,(B)は分解斜視図,(C)は前記(B)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。図8は、本実施例の回転ブラシを示す図であり、(A)は側面図,(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断した断面図,(C)は前記(B)を#D−#D線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。図9は、本実施例の回転ブラシの高さ調節の様子を示す斜視図である。
図1〜図5に示すように、本実施例のバリ取り装置10は、サイドフレーム14A〜14D,上部フレーム16A〜16D,下部フレーム18A〜18Dにより本体フレーム12が構成されている。前記下部フレーム18A〜18Dには、キャスタ148が設けられており、バリ取り装置10全体が移動可能となっている。前記本体フレーム12には、上部コンベア28及び下部コンベア34,一対の回転ブラシ50A及び50B,ワークWを前記上部コンベア28から下部コンベア34へ送るための落下ガイド42,前記回転ブラシ50A及び50Bを回転駆動するためのモータ84A及び84Bなどが収納ないし支持されている。また、前記回転ブラシ50A及び50Bを支持する昇降フレーム52及び54,該昇降フレーム52及び54を昇降させるためのモータ132及び142,前記回転ブラシ50A及び50Bに前記モータ84A及び84Bの出力を伝達するためのベルト伝達機構や、ベルトのテンションを調整するためのテンション調整機構106なども、前記本体フレーム12に設けられている。
前記本体フレーム12は、図1(A)及び(B)に示すように、正面側上部カバー20A,正面側下部カバー20B,背面側上部カバー22A,背面側下部カバー22B,側面カバー24A及び24B,上部カバー26によって適宜位置が覆われている。また、前記正面側上部カバー20Aの下方には、簾状の出口側カーテン23が設けられており、前記背面側上部カバー22Aの下方には、入口側カーテン21が設けられている。ここでいう正面側とはワークWの搬送方向前方(ないし出口側)であり、背面側とは搬送方向後方(ないし入口側)である。なお、前記側面カバー24Bには、図4(A)に示すように、回転ブラシ50A,50Bを外側から確認するための窓25が形成されており、該窓25には透明カバー25Aが設けられている。このような窓25を設けることにより、前記回転ブラシ50A及び50Bの減り具合を確認し、ブラシ交換時期が容易に分かるようになる。このほか、前記本体フレーム12には、ワークWの搬入口(入口)や排出口となる開口部などが、適宜位置に形成されている。
前記上部コンベア28は、本体フレーム12の補助フレーム36A〜36Dに略水平方向に固定されたガイドフレーム29(図2及び図4(B)参照)に取り付けられている。該上部コンベア28は、ワークWを図2に矢印F1aで示す方向に搬送するためのものであって、その搬送機構は公知である。本実施例では、上部コンベア28は、排出側(図2の左側)の側面に駆動用の小型のモータ28Aを備えており、全体が前記ガイドフレーム29に対して着脱自在となっている。また、本実施例では、前記上部コンベア28の搬送面30には、図6(A)に示すように、前記ワークWを搬送面30上に吸着保持するための多数の丸穴32A及び長穴(ないし楕円穴)32Bが形成されている。更に、図6(C)に示すように、前記搬送面30の内側に形成された減圧室150A及び150Bは、吸引口152A及び152Bに接続されたホース156を介して減圧装置160に接続されており(図1参照)、該減圧装置160によって内部が減圧されている。
本実施例では、図6(B)及び(C)に示すように、前記減圧室150A及び150Bの上方,すなわち、前記丸穴32A及び長穴32Bの下方に、ハニカム構造体154A及び154Bが設けられている。該ハニカム構造体154A,154Bは、空気の通路が略垂直方向となるように配置されており、これによって、吸引の流れが上部から下部へ向けて真っ直ぐになるように整流化し、吸引力の向上を図ると同時に、吸引時に発生する音を抑制している。以上のような構成とすることにより、図6(D)に示すように、前記搬送面30上に載置したワークWは、前記丸穴32A及び長穴32Bに吸着保持され、回転ブラシ50A及び50Bによるバリ取り加工時に位置ずれが生じることがない。前記丸穴32Aは、例えば、φ4mm程度であり、前記長穴32Bは、例えば、4mm×7mm程度に形成されている。このような形状の異なる穴を組み合わせることにより、ワークWが大きい場合から小さい場合まで良好に吸着させることができる。前記減圧室150A,150Bには、所定の圧力に達した時点で真空を開放するための弁が必要に応じて設けられる。
また、前記丸穴32A及び長穴32Bは、前記図6(D)に示すように、ワークWを吸着していない部分を、表面処理によって発生した切粉ないし塵埃の回収に利用することができる。すなわち、後述する吸引口146とホース158を用いた集塵機構とは別に、上部コンベア28が集塵機構を兼ねることが可能となっている。前記搬送面30に設ける穴は、ワークWに応じて大きさ,配置,数を変える必要がある。仮に、プレスや刃物などで穴を開けると穴の縁の繊維がばらけるが、本実施例では、前記穴をレーザ加工により形成しており繊維の縁が溶着するため、ばらけることがなく、多様なワークWに対応した穴を形成することができる。例えば、図6(E)に示すように、丸穴32Aと楕円状の長穴32Cをランダム配置に形成することも容易である。
一方、下部コンベア34は、前記補助フレーム36A〜36Dに略水平に固定されたガイドフレーム35(図2及び図4(B)参照)に取り付けられている。該下部コンベア34は、前記上部コンベア28よりも下方に所定の間隔をおいて設置されており、バリ取り加工が済んだワークWを、図2に矢印F1bで示す方向に送り返すためのものである。下部コンベア34についても、前記上部コンベア28と同様にその搬送機構は公知である。また、ワークWを送り返す場合の排出側(図2の右側)の側面端部に駆動用の小型のモータ34Aを備えており、全体が前記ガイドフレーム35から着脱自在となっている。
以上のような上部コンベア28の搬送方向前方には、前記ワークWを下部コンベア34へ送るための落下ガイド42が設けられている。該落下ガイド42は、前記上部コンベア28及び下部コンベア34の端部側面に取り付けられる略V字状の一対のアーム44A,44Bと、上部コンベア28を通過したワークWを受ける斜面46と、前記ワークWの脱落を防止するためのストッパ48により構成されている。前記斜面46は、一端に前記ストッパ48が設けられ、他端が前記下部コンベア34へ連結している。なお、前記ストッパ48は、前記上部コンベア28の搬送面30とほぼ同程度の高さとなるように設定されている。このような構成の落下ガイド42を設けることにより、前記上部コンベア28を通過したワークWは、斜面46に沿って落下し、下部コンベア34へ送られる。
次に、回転ブラシ50A及び50Bとその支持機構について説明する。前記回転ブラシ50A及び50Bは、前記ワークWの搬送方向に略直交するように配置され、前記本体フレーム12内に設けられた昇降フレーム52及び54によって支持されている。これら回転ブラシ50A及び50Bの支持機構は基本的に同様となっているため、以下、回転ブラシ50Aを例に挙げて説明する。図3,図7,図8に示すように、回転ブラシ50Aは、略円柱状のローラ56の表面に多数のブラシ体58を有しており、両端が前記昇降フレーム52の取付面52A及び52Bに設けられた軸受62及び72に回転可能に支持されている。前記ローラ56は、図7(B)に示すように、略中央部に軸方向に沿って、断面略方形状の溝66Aを備えた中空部66が形成されている。該中空部66には、図7(B)及び(C)に示すように、前記溝66Aと係合する凸状のキー68Aを備えた略筒状の内挿体68が収納可能となっており、前記キー68Aと溝66Aの係合により、内挿体68がローラ56とともに回転可能となっている。
ここで、一方の軸受62には、鍔65を備えた軸64が回転可能に支持されており、該鍔65よりも先端の部分を、前記内挿体68の中空部に差込むと、軸64に設けた突起と前記内挿体68に形成された溝(いずれも図示せず)が係合し、ローラ56と軸64が一体に回転可能となる。他方の軸受72には、回転軸74が回転可能に支持されており、該回転軸74の外周面には、鍔77,凸状のキー78A及び78B,締付棒80を備えた外筒76が設けられている。前記回転軸74の外周面と、前記外筒76の内周面には、ネジ部74A及び76Aが形成されており、本実施例では、前記ネジ部74Aが雄ネジ、前記ネジ部76Aが雌ネジとなっている。そして、前記締付棒80の操作によって外筒76を回転させると、該外筒76を、前記回転軸74に沿ってスライドさせることが可能となっている。一方、前記ローラ56の中空部66に収納される内挿体68の端部には、前記外筒76のキー78A及び78Bと係合可能なキー溝70A,70Bが形成されている。このため、前記締付棒80の操作によって、前記キー78A及び78Bが前記キー溝70A及び70Bに嵌るまで外筒76をスライドさせると、回転軸74の回転が外筒76及び内挿体68を介してローラ56に伝達し、回転軸74とローラ56が一体となって回転するようになる。なお、前記ネジ部74A及び76Aは、回転ブラシ50Aの回転方向と逆ネジとし、ブラシの緩み止めが図られている。
ここで、前記回転ブラシ50Aの構造について、図8を参照して説明する。回転ブラシ50Aは、図8(A)に示すように、ローラ56の表面に所定の間隔をおいて多数のブラシ体58が配置されている。本実施例では、前記ブラシ体58は、図8(B)に示すように、前記ローラ56の軸方向と略直交する面(図に点線で示す面)に対して所定の角度傾斜するように形成された略リング状の複数の溝56Aに、細長い帯状のサンドペーパー59を、紐60などを用いて多数固定したものとなっている。本実施例では、前記図8(B)に示すように、前記溝56Aの側面が前記軸方向と略直交する面に対して傾斜しているため、前記サンドペーパー59も前記ローラ56の軸に対して傾いている。他方の回転ブラシ50Bについても基本的に同様の構成となっているが、本実施例では、前記ローラ56の軸に略直交する面に対して、ワークWの入口側の回転ブラシ50Aが約7度程度傾き、ワークWの出口側の回転ブラシ50Bの角度が約20度程度傾くように設定されている。このように回転ブラシの角度を設定すると、入口側の回転ブラシ50Aでは、ワークWの平面部分のバリ取りが良好に行われ、出口側の回転ブラシ50Bでは、ワークWの凹凸部分(立体部分)のバリ取りが良好に行われる。
仮に、前記溝56Aが前記ローラ56の軸方向と略直交するように形成されているとすると、前記サンドペーパー59の先端は、ワークWの立ち上がり部分の側面に形成されたバリに当たらないため、バリ取りができない。また、溝56A間の隙間にはサンドペーパー59が埋め込まれていないため、前記隙間部分はワークWに当たらずバリ取りができない。従って、回転ブラシ50Aを軸方向に揺動させるなどしてサンドペーパー59をワークWに当てる必要がある。これに対して、本実施例の回転ブラシ50Aでは、角度を持たせたサンドペーパー59が斜めに回転するため、その先端がバリに接触し、立ち上がり部のバリ取りが良好に行われる。なお、図示の例は一例であり、サンドペーパー59以外の素材を用いてブラシ体58を形成するようにしてもよいし、ブラシ体58を傾けずに前記ローラ56の軸方向と略直交するように固定してもよい。
次に、前記回転ブラシ50A及び50Bの回転駆動機構について説明する。前記本体フレーム12の下部フレーム18B側には、他の下部フレーム18A及び18Cにわたって、固定板82が設けられている。該固定板82上には、前記回転ブラシ50A及び50Bを、それぞれ独立して回転駆動させるためのモータ84A及び84Bが設けられている。これらモータ84A,84Bの出力軸の先端には、ベルト90A及び90Bを架けるためのプーリ88A及び88Bが設けられている。一方、前記昇降フレーム52及び54の軸受72に支持された回転軸74は、前記昇降フレーム52,54の側面の固定板52B及び54Bを貫通しており、その先端には、前記ベルト90A及び90Bを架けるためのプーリ86A及び86Bが設けられている。
また、前記昇降フレーム52及び54の側面には、前記回転ブラシ50A及び50Bの反対側に、前記プーリ86A及び86Bを覆うカバー96A及び96Bが固定されている。該カバー96A及び96Bの底面には、前記ベルト90A及び90Bを通すためのスリット状の開口部98A及び98Bが形成されている。更に、前記カバー96A及び96Bの底面には、伸縮可能な中空の伸縮カバー94A及び94Bが取り付けられている。該伸縮カバー94A及び94Bは、前記側面フレーム14B及び14C側の適宜位置に設けられた補助フレーム38及び39上の固定板92に固定されている。また、前記カバー96A及び96Bの上方には、他の固定板93が、サイドフレーム14B及び14Cに固定されている。該固定板93と、下方の固定板92の間には、伸縮カバー94A及び94Bと、カバー96A及び96Bを貫通する支柱100A,102A,100B,102Bの両端がそれぞれ固定されている。また、前記カバー96A及び96B内の底面には、前記支柱100A,102A,100B,102Bがスライド可能に貫通する略筒状の受部104A,105A,104B,105Bの下端が固定されている。
前記カバー94A,94B,伸縮カバー96A,96Bは、表面処理を行う際に生じる切粉や塵埃が、前記モータ84A及び84Bにかかるのを防止するためのものである。そして、前記昇降フレーム52及び54が、後述する機構により昇降する際には、ジャバラ状の伸縮カバー94A及び94Bが伸縮することにより、前記昇降フレーム52及び54に固定されたカバー96A及び96Bも昇降することが可能となっている。なお、このときの昇降は、前記受部104A,105A,104B,105Bが、前記支柱100A,102A,100B,102Bに沿ってスライドすることによりガイドされる。
本実施例では、前記昇降フレーム52,54を後述する昇降機構により昇降させるため、上述したベルト伝達機構のベルト90A,90Bに弛みが生じる場合がある。本実施例では、前記本体フレーム12に、図4及び図9に示すようなテンション調整機構106を設けることによって、前記ベルト90A,90Bのテンションを適切に保つように調整している。該テンション調整機構106は、サイドフレーム14B及び14C側の補助フレーム39及び41に上下の縁部が固定された固定板108に、多数のローラを備えた構造となっている。詳述すると、前記固定板108の略中央部には、上下方向に4つのホルダ112A〜112Dが配置されており、該ホルダ112A〜112Dには、先端にローラ116A〜116Dが設けられたアーム114A〜114Dがスライド可能に収納されている。前記アーム114A〜114Dは、前記ホルダ112A〜112D内に設けられた公知の往復機構によりスライド可能となっており、前記ローラ116A〜116Dを前記ベルト90A及び90Bに押し付けることによって、前記ベルト90A及び90Bのテンションを適切に保っている。前記固定板108には、他のローラ110A〜110Dも設けられている。本実施例では、前記ローラ110C,116B,116D,110Dによってベルト90Aのテンションを調整し、前記ローラ110A,116A,116C,110Bによってベルト90Bのテンションを調整することとなっている。
次に、前記昇降フレーム52及び54の昇降機構について説明する。前記昇降フレーム52及び54の上方には、前記ワークWの搬送方向に沿って固定板52C及び54Cが設けられている。該固定板52C及び54Cの略中央部には、略垂直方向に設置されるシリンダ122及び124の下端が適宜手段により固定されている。該シリンダ122及び124の上端側外周面には、図示しないラックが軸方向に間欠的に形成されている。一方、本体フレーム12の上部フレーム16A及び16Cの間には、支持板120が設けられている。該支持板120上には、前記シリンダ122及び124に対応する位置に、受部126及び136が設けられている。
まず、受部126について説明すると、該受部126には、前記シリンダ122のラックと噛み合う歯車(図示せず)を備えた軸128が回転可能に支持されるとともに、前記シリンダ122の上部を覆う中空の筒部126Aが略垂直方向に設けられている。また、前記軸128の一端にはプーリ128Aが設けられている。一方、前記支持板120の上には、モータ132が固定されており、該モータ132の出力軸134の先端に設けられたプーリ134Aと、前記軸128のプーリ128Aの間にベルト130が掛け回される。そして、前記ベルト130を介して前記モータ132の出力を軸128に伝達して回転させると、該軸128の図示しない歯車とシリンダ122のラックが噛み合うことにより、前記シリンダ122が昇降する。そして、該シリンダ122の昇降に伴い、それに固定された昇降フレーム52及び回転ブラシ50Aが昇降する。
他方の受部136についても同様の構成となっており、シリンダ124をスライド可能に受ける筒部136Aを備えるとともに、前記シリンダ124に形成されたラックと噛み合う歯車(図示せず)を備えた軸138を回転可能に支持している。そして、前記軸138の先端のプーリ138Aと、前記支持板120上に設けられたモータ142の出力軸144の先端のプーリ144Aの間にベルト140を架け回すことにより、前記モータ142の出力をシリンダ124に伝達し、前記昇降フレーム54及び回転ブラシ50Bを昇降させることができる。
ところで、前記支持板120には、表面処理によって発生した切粉ないし塵埃を回収するための吸引口146が支持部146Aによって取り付けられている。前記吸引口146は、図1に示すようにホース158を介して、前記減圧装置160に接続されている。すなわち、本実施例では、前記減圧装置160が、前記上部コンベア28の内側を減圧するための減圧手段と、集塵のための減圧手段を兼ねる構成となっている。なお、本実施例では、前記吸引口146を一対の回転ブラシ50A及び50Bの突き合わせ部分の上方に設けることとしたが、必要に応じて吸引口146の位置は適宜変更してよい。
次に、本実施例の作用を説明する。まず、上述した方法によって、回転ブラシ50A及び50Bを、昇降フレーム52及び54の軸受62及び72に取り付ける。次に、モータ84A及び84Bを駆動し、ワークWの入口側となる回転ブラシ50Aを、図4に矢印F7aで示す方向に回転させ、ワークWの出口側となる回転ブラシ50Bを、図4に矢印F7bで示す方向に回転駆動する。また、ワークWの形状や,凹凸の有無,凹凸の寸法などに応じて、昇降用のモータ132及び142を駆動し、回転ブラシ50A及び50Bの高さを調節する。また、回転ブラシ50A及び50Bの高さに応じて、テンション調整機構106により、ベルト90A及び90Bのテンションを調整する。そして、上部コンベア28と下部コンベア34のモータ28A及34Aに通電し、前記上部コンベア28を図2に矢印F1aで示す方向に駆動し、下部コンベア34を図2に矢印F1bで示す方向に駆動する。また、上部コンベア28内の減圧室150A及び150Bを、前記減圧装置160により減圧し、上部コンベア28の搬送面30上のワークWを、丸穴32A及び長穴32Bによって吸着保持できるようにする。
このような状態で、ワークWを上部コンベア28に載せると、搬送面30に設けられた丸穴32A及び長穴32BによりワークWが吸着保持されながら、矢印F1a方向に移動し、回転ブラシ50A及び50Bの下を通過する。このとき、回転ブラシ50A及び50Bのブラシ体58が、ワークWの表面に当たってバリ取りが行われる。また、ワークWに凹凸がある場合も、100mm程度までの凹凸であれば、回転ブラシ50A又は50Bの高さを変えることでブラシ体58の先端が所望の部分に当たるようになるため、バリ取りを行うことができる。バリ取りされたワークWは、上部コンベア28を通過すると、落下ガイド42の斜面46に沿って下部コンベア34に送られ、該下部コンベア34によって、上部コンベア28の搬送方向の逆方向に送り返される。
以上のような処理中に生じる切粉や塵埃は、2つの回転ブラシ50A及び50Bが逆方向に回転しているため、これらの突き合わせ部分に集まるようになる。このため、前記減圧装置160に接続されたホース158を介して、集まった切粉などを上方に設けられた吸引口146から回収すると、周囲への飛散を最小限に抑えることができる。また、前記切粉や塵埃を、上部コンベア28の搬送面30の丸穴32Aや長穴32Bから回収するようにしてもよい。なお、前記回転ブラシ50A及び50Bの高さは、処理中(回転中)であっても、上述した昇降機構により任意に変更することが可能である。回転ブラシ50Aや50Bを交換する際には、前記外筒76の締付棒80を回し、外筒76を受部72側へスライドさせると、キー78A及び78Bとローラ56の係合が解除されるため、工具を用いることなく回転ブラシ50Aや50Bを取り外すことができる。なお、前記側面カバー24Bの窓25から見たときに、前記回転ブラシ50Aや50Bのブラシ体58が支持金具により見えなくなった場合は、ブラシ体58が磨耗したものと判断して交換するが、これは一例であり、必要に応じて、その他のタイミングで交換するようにしてよい。
このように、実施例1によれば、次のような効果がある。
(1)ワークWの搬送方向に略直交するように回転可能に支持した回転ブラシ50A及び50Bを、凹凸の嵌合及びネジ部の螺合を利用することにより、工具を用いることなく昇降フレーム52及び54に対して着脱可能としたので、回転ブラシ50A及び50Bの交換を容易に行うことができる。
(2)ワークWの形状や凹凸の有無及びその寸法に応じて、回転ブラシ50Aや50Bの高さを調節することとしたので、凹凸を有する3次元形状のワークWについても処理を行うことができる。また、回転ブラシ50A,50Bのブラシ体58の磨耗程度に応じて高さを調節するようにしてもよい。
(3)上部コンベア28の搬送面30に多数の丸穴32A及び長穴32Bを設けるとともに、前記上部コンベア28内の減圧室150A,150Bを減圧することとしたので、ワークWを搬送面30に吸着保持することができる。また、前記減圧室150A,150Bにハニカム構造体154A,154Bを設けることとしたので、吸引の流れを整流化し、吸引力の向上とともに、吸引時の音の低減を図ることができる。更に、形状及び寸法の異なる丸孔32Aと長穴32Bを組み合わせることとしたので、ワークWのサイズ変化に良好に対応することができる。また、前記丸穴32A及び長穴32Bを、切粉や塵埃の回収にも利用することで、集塵効果をより高めることができる。
(4)テンション調整機構106を設けることとしたので、回転ブラシ50Aや50Bを昇降させる場合であっても、モータ84A,84Bの出力を回転ブラシ50A及び50Bに伝達するためのベルト90A及び90Bが弛むことなく、テンションを適切に保つことができる。
(5)上部コンベア28の下段に、該上部コンベア28の搬送方向と逆方向にワークWを搬送する下部コンベア34を設置するとともに、前記上部コンベア28を通過したワークWを、前記下部コンベア34へ送るための落下ガイド42を設けることとしたので、作業者が一人でも効率良く加工を行うことができる。
(6)一対の回転ブラシ50A及び50Bを略平行に配置して互いに逆回転させることとしたので集塵効果が得られ、切粉や塵埃の回収が容易となる。
(7)前記回転ブラシ50A及び50Bを回転させるための回転軸74や、その先端のプーリ86A及び86B,ベルト90A及び90Bなどを覆うための伸縮カバー94A及び94B,カバー96A及び96Bを設けることとしたので、切粉や塵埃が電気系統へかかるのを防止することができる。
(8)上部コンベア28及び下部コンベア34に小型のモータ28A及び34Aを設けることとしたので、必要に応じて、本体フレーム12から上部コンベア28又は下部コンベア34を容易に取り外すことができる。このため、メンテナンスなども容易となる。
(9)キャスタ148を設けることとしたので、設置場所の変更が容易である。
(10)回転ブラシ50A及び50Bを独立して駆動できるため、ブラシ体58の傾斜角度や粗さ,高さ,回転数などを変えることによって、効率的なバリ取りが可能となる。
(11)減圧装置160が、上部コンベア28内を減圧する手段と、切粉ないし塵埃を集塵する手段を兼ねることとしたので、装置構成を簡略化することができる。
(12)側面カバー24Bに窓25及び透明カバー25Aを設けることとしたので、回転ブラシ50A及び50Bの様子を外部から確認し、交換時期などを容易に把握することができる。
次に、図10(A)を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする(以下の実施例についても同様)。図10(A)は本実施例のバリ取り装置の平面図,図10(B)は前記(A)を矢印F10a方向から見た側面図である。本実施例は、回転ブラシ50A,50Bが、ワークWの搬送方向と略直交する方向(矢印F10b方向)に揺動可能な構成となっている。図10(A)に示すように、バリ取り装置200では、本体フレーム12の両側の支持部202A,202Bに、連結板212,214によって連結した一対のベース210A,210Bが設けられている。一方の支持部202Aには、図10(B)に示すように、適宜位置に設けられた固定板204,206に、前記回転ブラシ50A,50Bを揺動させるためのモータ208が固定されている。前記モータ208の軸208Aは、支持部202Aの上面を貫通しており、その先端は、前記モータ208の動力を後述するベース210Aに伝達するための伝達機構234に接続されている。
前記ベース210A上には、回転ブラシ50A,50Bを回転駆動させるためのモータ216,218が、複数の脚220によって支持された台222に固定されるとともに、前記回転ブラシ50A,50Bの軸224,240の一方の端部を受ける軸受226A,242Aが1組ずつ設けられている。前記モータ216,218の軸216A,218Aは、ベルト228,244を介して前記回転ブラシ50A,50Bの軸224,240に接続されており、その動力の伝達が可能となっている。他方のベース210B上には、前記回転ブラシ50A,50Bの軸224,240の他方の端部を回転可能に受ける軸受226B,242Bが1組ずつ設けられている。なお、詳細な構成は省略されているが、前記回転ブラシ50A,50Bは、前記実施例1と同様に、軸受226A,226B,242A,242Bに対して工具などを用いることなく着脱可能となっている。
また、前記ベース210Aの裏面には、複数の直動ベアリング230が設けられており、該直動ベアリング230が、前記支持部202Aの上面に設けられたレール232A,246Aに沿って移動することにより、前記ベース210Aが矢印F10b方向に揺動可能となっている。他方のベース210Bの裏面にも、同様に複数の直動ベアリング230が設けられており、これら直動ベアリング230が、前記支持部202Bの上面に設けられたレール232B,246Bに沿って移動することにより、前記ベース210Bが矢印F10b方向に揺動可能となっている。ここで、前記ベース210A及び210Bは、前記連結板212,214によって連結されているため、前記モータ208の駆動によってベース210Aを揺動させると、他方のベース210Bも揺動する。すなわち、これらベース210A,210B上に支持された回転ブラシ50A,50Bが、矢印F10b方向に揺動可能となる。なお、揺動範囲は、前記レール232A,232B,246A,246Bの長さと直動ベアリング230の取付位置によって規定される。
本実施例のバリ取り装置200では、上部コンベア28上のワークWは、上述した実施例1と同様に回転ブラシ50A,50Bにより処理される。このとき、前記モータ208を駆動させると、その軸208Aの先端に設けられた伝達機構234を介してベース210Aと、該ベース210Aに連結したベース210Bが揺動する。そして、これらベース210A,210B上に支持された回転ブラシ50A,50Bが、矢印F10b方向,すなわち、ワークWの搬送方向と略直交する方向に揺動する。揺動は、例えば、10mm〜20mmで、2〜5回/秒程度である。このように、回転と揺動を組み合わせると、回転のみによる処理の場合と比べて、ワークWの表面の擦り傷を滑らかに仕上げることが可能となる。
次に、図11を参照しながら本発明の実施例3を説明する。図11は、本実施例のバリ取り装置を示す側面図である。上述した実施例1がワークWの形状や回転ブラシ50A,50Bの磨耗程度に応じて、回転ブラシ50A,50Bを昇降させる構造であるのに対し、本実施例は、上部コンベア28を昇降可能な構造とした例である。図11に示すように、本実施例のバリ取り装置300では、本体フレーム12の適宜位置に昇降可能に支持された台302上に、上部コンベア28が取り付けられている。前記本体フレーム12には、前記台302の適宜位置を貫通する複数の支柱304A〜304Cの上下端を固定するための固定部306,308が適宜位置に設けられている。前記台302は、前記支柱304A〜304Cに沿って昇降可能となっている。
また、前記本体フレーム12には、前記台302の下方に固定板310が設けられており、該固定板310には、前記台302及び上部コンべア28を昇降させるためのモータ312が設けられている。更に、前記固定板310には、該固定板310を略垂直方向に貫通するシリンダ314,316を受ける受部318,320が設けられている。前記シリンダ314,316の外周面には図示しないラックが軸方向に間欠的に形成されており、その上端314A,316Bは適宜手段によって前記台302の底面に固定されている。前記受部318,320には、前記シリンダ314,316のラックに噛み合う歯車を備えた軸(図示せず)が回転可能に支持されている。前記受部318の軸の一端のプーリ318Aと、前記モータ312の出力軸の先端に設けられたプーリ312Aの間にはベルト322が掛け回されており、前記受部318の軸の他端のプーリと、他方の受部320の軸の端部のプーリにはベルト324が掛け回されている。このため、前記ベルト322を介して前記モータ312の出力を受部318の軸に伝達して回転させると、該軸の図示しない歯車とシリンダ314のラックが噛み合うことにより、前記シリンダ314が昇降するとともに、該シリンダ314に連動して他方のシリンダ316も昇降する。そして、これらシリンダ314,316の昇降に伴って、台302が支柱304A〜304Cに沿って昇降することにより、前記台302に設置された上部コンベア28を、矢印F11方向に昇降させることができる。
本実施例では、回転ブラシ50A,50Bではなく、上部コンベア28を昇降させているため、上述した実施例1に示すテンション機構を設ける必要がなくなり、装置構成を簡単にすることができる。なお、本実施例の上部コンベア昇降機構は、回転ブラシ50A,50B側に昇降機構を設けるのが難しい場合(例えば、前記実施例2)に特に有効であるが、前記実施例1のように回転ブラシ50A,50Bの昇降機構を備えた装置に適用するようにしてもよい。
次に、図12及び図13を参照しながら本発明の実施例4を説明する。図12は、本実施例の回転ブラシの取付角度に関する説明図,図13は、本実施例の具体例を示す図であり、(A)は斜視図,(B)は平面図である。前記実施例1では、回転ブラシ50A,50Bを、図12(B-2)に示すようにワークWの搬送方向に対して略直交するように配置したが、本実施例は、図12(A)に示すように、回転ブラシ50Aが前記搬送方向に対して斜めに配置されている。前記図12(B-2)に示す回転ブラシ50Aは、前記実施例1で説明したように、ローラ56の軸方向と略直交するブラシ体352を備えた回転ブラシ350(図12(B-1)参照)よりも、ワークWの側面L3,L4に形成されたバリを取りやすい構成となっている。しかしながら、ローラ56に対してほぼ直交するようにワークWが送られるため、側面L3,L4の縁部には、側面L1,L2と比較し、ブラシ回転数の半分しかサンドペーパー59の先端が当たらない。
そこで、図12(A)に示すように、回転ブラシ50Aのローラ56を、図12(B-2)に示す状態から10〜20度程度傾けることにより、前記側面L3,L4に当たる面が増加して縁部のバリ取りが良好に行われる。むろん、上述した実施例1のように、ローラ56に対するブラシ体58の傾斜角度を深くするようにしてもよい。本実施例では、例えば、図13(A)及び(B)に示すように、ワークWの搬送方向に対して角度がついた回転ブラシ50A,50Bによってバリ取りを行い、更に前記搬送方向に対してローラ56が略直交した他の回転ブラシ50Cによって表面処理を行うようにしているが、これは一例であり、搬送方向に対して角度をつけた回転ブラシを1本のみ使用するようにしてよい。あるいは、図12(C)に示すように、回転ブラシ50Aを矢印F12で示すように、一方の軸受を支点にして回動可能とし、ワークWに応じてローラ56の角度の調節を行うようにしてもよい。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した各部の形状,大きさは一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。例えば、前記実施例1で示した搬送面30の丸穴32A及び長穴32B,32Cの形状・寸法・配置も一例であり、いずれか一つの形状のものを多数形成するようにしてもよいし、更に他の形状の穴を組み合わせるようにしてもよい。
(2)前記実施例1では、上部コンベア28と下部コンベア34を設けたが、下部コンベア34は必要に応じて設けるようにすればよい。また、前記落下ガイド42も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。
(3)前記実施例では、一対の回転ブラシ50A及び50Bを略平行に設けることとしたが、これも一例であり、いずれか一方の回転ブラシを用いるようにしてもよいし、回転ブラシを軸方向に複数配置して、幅広のワークWの加工を行うようにしてもよい。
(4)回転ブラシ50A及び50Bの構造も一例であり、本実施例では、ローラ56の軸に略直交する面に対して、ブラシ体58を所定角度傾斜させることとしたが、ブラシ体58を傾けなくてもよい。また、サンドペーパー59の利用も一例であり、他の公知の各種のブラシ体を用いてよい。更に、前記サンドペーパー59の粗さの粒度を変えることで、磨き粗さの調整を行うようにしてもよい。
(5)上部コンベア28の搬送面30に、ワークWを吸着保持するのも一例であり、上部コンベア28内の減圧は必要に応じて行うようにすればよい。例えば、矢印F7b方向(上部コンベア28の搬送方向と逆方向)に回転する回転ブラシ50Bの下を通過しようとするワークWの寸法が大きく、他方の回転ブラシ50Aで押圧できるような場合には、必ずしも減圧による吸着は行わなくてもよい。
(6)前記実施例では、回転ブラシ50A及び50Bを逆方向に回転させることとしたが、同方向に回転させることを妨げるものではない。
(7)前記実施例では、説明を容易にするため、図4及び図9で、入口側の回転ブラシ50Aを出口側の回転ブラシ50Bよりも高くなるように図示したが、これも一例であり、回転ブラシ50B側を高くなるように調整してもよい。
(8)前記実施例の回転駆動機構,昇降機構,テンション調整機構,揺動機構も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、他の公知の各種の機構を適用してよい。例えば、前記実施例2では、回転ブラシ50A,50Bを一つのモータ208で揺動させることとしたが、これも一例であり、回転ブラシ50A,50B毎に揺動用のモータを設けるようにしてもよい。
(9)前記実施例では、回転ブラシ50A及び50Bは、表面処理中は一定の高さに保つこととしたが、これも一例であり処理中に昇降するようにしてもよい。例えば、図14(A)に示す例のように、回転ブラシ50A及び50Bの手前にセンサ170を設け、該センサ170の検出結果に応じて、前記昇降用のモータ132及び142の駆動を自動的に制御するようにしてもよい。また、図14(B)に示す例のように、読込装置172によって、ワークWの形状を事前に読み込んで記憶し、それに基づいて前記モータ132及び142を自動的に制御するようにしてもよい。このような構成とすることにより、3次元形状のワークWに対しても、精度よく表面処理を施すことが可能となる。
(10)回転ブラシ50A又は50Bの上方に、図14(C)に示すようなカメラ174を設置し、画像処理によって前記回転ブラシ50Aや50BによるワークWの巻き込みの有無を監視し、巻き込みがあったと判断された場合には、自動的に回転駆動用のモータ84A及び84Bを非常停止させるようにしてもよい。
(11)前記実施例1では、上部コンベア28の入口側に簾状のカーテン21,出口側にカーテン23を設けることとしたがこれも一例であり、例えば、図15(A-1)及び(A-2)に示すように、入口側に、下端に曲面部362を備えたシャッタ360を設けるようにしてもよい。前記シャッタ360は、同図に矢印F15aで示すように上下動可能となっており、上部コンベア28で搬送されたワークWが前記曲面部362に当たると、該ワークW自体が前記シャッタ360を押し上げて処理部に送り込まれる。前記シャッタ360は、ワークWが通り過ぎると自重で落下する。なお、落下スピードの制御は、側面の抵抗又はバランサなどで行うようにすればよい。また、図15(B-1)及び(B-2)に示すように、出口側に、蝶番366によって開閉可能なシャッタ364を設けるようにしてもよい。ワークWが処理部を通過して出口側に搬送されてくると、前記シャッタ364に当たったワークWが、該シャッタ364を矢印F15b方向に押し上げる。ワークWが通過すると、前記シャッタ364は自重で閉じる。なお、前記蝶番366の作用により、出口の外側から押してもシャッタ364が内側に入り込むことはない。
(12)前記実施例では、ワークWを直に上部コンベア28の搬送面30に吸着させることとしたが、図16に示す治具370を利用するようにしてもよい。前記治具370は、内側にワークWを収納する凹部372を有している。搬送面30の丸穴32Aなどに対して、ワークWが小さく十分な吸着が見込めない場合は、前記ワークWよりも吸着される面積が大きい治具370を利用することによって、ワークWを良好に保持して搬送することができる。なお、回転ブラシ50A,50Bとの接触により、図16(B-1)及び(B-2)で示すように、前記ワークWは前記凹部372内で動くが、その周囲の縁部374に係合するため治具370から外れることはない。
(13)前記実施例1では、上部コンべア28の搬送面30に設ける長穴(楕円穴)32Bを、その長手方向が上部コンベア28の進行方向に概略一致するように形成することとしたが、図17(A)に示すように、上部コンベア28の搬送方向(矢印F17方向)に対して、長穴32Bの長手方向が略直交するように設けてもよい。例えば、図17(B)に示すように、上部コンベア28の進行方向(矢印F17方向)と長穴32Bの長手方向が一致する場合、同図に点線で示すようにベルト(搬送面30)が削れて長穴32Bが結合し、最後にはベルトが切れてしまうことがある。これに対し、図17(A)に示すように長穴32Bの長手方向を上部コンベア28の進行方向と略直交するように配置すると、ベルトが削れて長穴32B同士が結合するのを遅らせ、ベルトの寿命を長くすることが可能となる。
(14)前記実施例のバリ取り装置10,200,300は、例えば、鋼板及び表面処理鋼板の主としてプレス部品のバリ取りや、アルミニウム及びステンレス等の非鉄金属板の主としてプレス部品のバリ取りや、エポキシ樹脂及びフェノール樹脂などの合成樹脂の成形時のバリ取り及び部品加工時のバリ取り、凹凸が最大100mm程度の大きな寸法変化を持つ部品のバリ取りなど、公知の各種の成形品及び加工品のバリ取りに適用可能である。
(15)前記回転ブラシ50A,50Bのブラシ体58の長さを整える手段を設けるようにしてもよい。回転ブラシ50A,50Bは、通常、中央付近の使用頻度が高く、ブラシ体58に摩耗部が生じてしまう。そこで、図18に示すバリ取り装置250では、ブラシドレッサー270を設けている。バリ取り装置250は、前記実施例2と同様に、回転ブラシ50A,50Bが、ワークWの搬送方向と略直交する方向に揺動可能であるとともに、前記実施例3と同様に、上部コンベア28が昇降可能となっている。前記上部コンベア28は、本体フレーム12の下段に設けられた昇降用のモータ258の駆動によって、ガイド260を介して支柱262A,262Bに沿って昇降する。本実施例では、前記回転ブラシ50A,50Bの下方に、摩耗したブラシ体58の先端を削るためのブラシドレッサー270が設けられている。該ブラシドレッサー270は、上部コンベア28の両端のフレームに設けられた取付ネジ(図示せず)に着脱可能に固定される固定板272と、該固定板272の上縁部に設けられたブレード274によって構成されている。前記ブレード274としては、例えば、ハイス鋼,セラミック板,ダイヤモンド吹付け板などが用いられる。
そして、回転ブラシ50A,50Bの使用頻度が高い中央付近のブラシ体58に、図に点線で示すように摩耗が見られるようになったら、ワークWの処理を行っていないときに、前記ブラシドレッサー270を上部コンベア28の両側のフレームに取り付け、回転ブラシ50A,50Bを回転させてブラシ体58の先端を削って均一な長さに整える。なお、削り具合は、上部コンベア28の昇降により調整が可能である。
あるいは、上部コンベア28によって搬送される図示しない板状体を用意し、該板状体の表面に、砥粒の粗いサンドペーパー(例えば、40〜70番程度)を両面テープなどで固定したものを利用してもよい。前記板状体を上部コンベア28に送って回転ブラシ50A,50Bの下方を通過させることにより、前記サンドペーパーでブラシ体58の先端を削る(ドレッシングする)ことが可能となる。むろん、上述したブラシドレッサー270やサンドペーパーを設けた板状体によるドレッシング機構も一例であり、同様の効果を奏するものであれば、必要に応じて適宜設計変更してよい。
(16)前記実施例1に示した伸縮カバー94A,94Bや、カバー96A,96Bによるモータや電装部品などの防塵も一例であり、同様の効果を奏するように適宜設計変更してよい。例えば、前記図18に示すバリ取り装置250のように、回転ブラシ50A,50Bが揺動する場合は、その両側に防塵機構を設けるようにしてもよい。図18に示すように、回転ブラシ50Aの一方の端部(図の右側)には、支持部202Aの上面に、カバー252A,254,256が設けられており、モータ216や208に鉄粉やアルミ粉などが入るのを防止している。また、他方の端部(図の左側)には、支持部202Bの上面に、カバー252Bが設けられている。
図19は、支持部202B側の防塵機構を拡大して示したものである。同図に示すように、回転ブラシ50Aの軸224は、ブラシ固定部225を介して回転ブラシ50Aに固定されるとともに、ベース210Bに設けられた一対の軸受226Bによって回転可能に支持されている。ここで、前記カバー252Bには、前記軸224が貫通可能な開口253が設けられるとともに、板ゴム286を固定するための固定フランジ280が設けられている。一方、前記軸224の適宜位置には、玉軸受け282が固定されており、該玉軸受け282には他の固定フランジ284が固定されている。前記板ゴム286を、前記固定フランジ280及び284に固定することにより、回転ブラシ50Aの回転及び揺動を妨げることなく、モータや電装部品などに切粉がかかるのを防止することができる。他方の支持部202A側の防塵機構も同様である。
(17)前記実施例では、本発明をバリ取り装置に適用することとしたが、これも一例であり、本発明は、薄板の表面研磨の加工仕上げや、木材表面の磨き上げ加工にも適用可能である。このほか、ステンレスのヘアライン加工にも適用可能であり、この場合は、ワークWを上部コンベア28に載せる方向を変えることにより、へアライン方向の調整が可能となる。
本発明によれば、減圧によって処理対象を搬送手段の搬送面上に吸着保持する吸着手段が、表面処理により生じた切粉を回収する集塵手段を兼用することとしたので、集塵効果をより高めることができる。また、搬送面上の吸着用の穴をレーザ加工により形成することで、搬送手段の繊維の縁が溶着するようになり、多様な穴を形成することができる。従って、回転ブラシを備えた表面処理装置の用途に適用できる。特に、前記回転ブラシ又は搬送手段の昇降が可能であることから、凹凸部分を有する処理対象の表面処理に好適である。

本発明の実施例1のバリ取り装置の外観斜視図であり、(A)はワークの搬送方向前方から見た図,(B)は前記搬送方向後方から見た図である。 前記実施例1のバリ取り装置の内部構成を示す斜視図である。 前記図2を矢印F3方向から見た正面図である。 前記図2を矢印F4方向から見た側面図であり、(A)は外観図,(B)は内部構成を示す図である。 前記図2を矢印F5方向から見た平面図である。 本実施例のバリ取り装置の上部コンベアを示す図であり、(A)は搬送面を示す平面図,(B)は内部ハニカム構造を示す平面図,(C)は前記(B)を#A−#A線に沿って切断し矢印方向に見た断面図,(D)は前記(C)を一部拡大して示す図,(E)は搬送面の変形例を示す平面図である。 前記実施例1の回転ブラシの着脱部を示す図であり、(A)は正面図,(B)は分解斜視図,(C)は前記(B)を#B−#B線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 前記実施例1の回転ブラシを示す図であり、(A)は側面図,(B)は前記(A)を#C−#C線に沿って切断した断面図,(C)は前記(B)を#D−#D線に沿って切断し矢印方向に見た断面図である。 前記実施例1の回転ブラシの高さ調節の様子を示す斜視図である。 本発明の実施例2を示す図であり、(A)は平面図,(B)は前記(A)を矢印F10a方向から見た側面図である。 本発明の実施例3を示す側面図である。 本発明の実施例4の回転ブラシの取付角度を示す説明図である。 前記実施例4の具体例を示す図であり、(A)は斜視図,(B)は平面図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。
符号の説明
10:バリ取り装置
12:本体フレーム
14A〜14D:サイドフレーム
16A〜16D:上部フレーム
18A〜18D:下部フレーム
20A:正面側上部カバー
20B:正面側下部カバー
21,23:カーテン
22A:背面側上部カバー
22B:背面側下部カバー
24A,24B:側面カバー
25:窓
25A:透明カバー
26:上部カバー
28:上部コンベア
28A,34A:モータ
29,35:ガイドフレーム
30:搬送面
32A:丸穴
32B,32C:長穴
34:下部コンベア
36A〜36C,38,39,40A,40B,41:補助フレーム
42:落下ガイド
44A,44B:アーム
46:斜面
48:ストッパ
50A,50B,50C:回転ブラシ
52,54:昇降フレーム
52A,52B,54A,54B:取付面
52C,54C:固定板
56:ローラ
56A:溝
58:ブラシ体
59:サンドペーパー
60:紐
62:軸受
64:軸
65:鍔
66:中空部
66A:溝
68:内挿体
68A:キー
70A,70B:キー溝
72:軸受
74:回転軸
74A,76A:ネジ部
76:外筒
77:鍔
78A,78B:キー
80:締付棒
82:固定板
84A,84B:モータ
86A,86B,88A,88B:プーリ
90A,90B:ベルト
92,93:固定板
94A,94B:伸縮カバー
96A,96B:カバー
98A,98B:開口部
100A,100B,102A,102B:支柱
104A,104B,105A,105B:受部
106:テンション調整機構
108:固定板
110A〜110D,116A〜116D:ローラ
112A〜112D:ホルダ
114A〜114D:アーム
120:支持板
122,124:シリンダ
126,136:受部
126A,136A:筒部
128,138:軸
128A,138A,134A,144A:プーリ
130,140:ベルト
132,142:モータ
134,144:出力軸
146:吸引口
146A:支持部
148:キャスタ
150A,150B:減圧室
152A,152B:吸引口
154A,154B:ハニカム構造体
156,158:ホース
160:減圧装置
170:センサ
172:読込装置
174:カメラ
200:バリ取り装置
202A,202B:支持部
204,206:固定板
208:モータ
208A:軸
210A,210B:ベース
212,214:連結板
216,218:モータ
216A,218A:軸
220:脚
222:台
224,240:軸
225:ブラシ固定部
226A,226B,242A,242B:軸受
228,244:ベルト
230:直動ベアリング
232A,232B,246A,246B:レール
234:伝達機構
250:バリ取り装置
252A,252B,254,256:カバー
253:開口
258:モータ
260:ガイド
262A,262B:支柱
270:ブラシドレッサー
272:固定板
274:ブレード
280,284:固定フランジ
282:玉軸受け
286:板ゴム
300:バリ取り装置
302:台
304A〜304C:支柱
306,308:固定部
310:固定板
312:モータ
312A,318A:プーリ
314,316:シリンダ
314A,316A:上端
318,320:受部
322,324:ベルト
350:回転ブラシ
352:ブラシ体
360,364:シャッタ
362:曲面部
366:蝶番
370:治具
372:凹部
374:縁部

Claims (4)

  1. 処理対象を所定方向に搬送する第1の搬送手段,
    該第1の搬送手段上に、前記処理対象の搬送方向とローラの回転軸が略直交ないし非平行となるように配置されており、前記処理対象に接触する多数のブラシ体が前記ローラ表面に設けられた少なくとも一つの回転ブラシ,
    該回転ブラシを回転駆動するための回転駆動手段,
    前記回転ブラシを回転可能であって、かつ、着脱可能に支持する支持手段,
    前記各手段を収納ないし支持する本体フレーム,
    前記第1の搬送手段の搬送面にレーザ加工によって形成された多数の穴と、前記搬送面の内側に形成された減圧室と、該減圧室内部を減圧するための減圧装置とにより構成されており、前記処理対象を、前記多数の穴の一部によって前記第1の搬送手段の搬送面上に吸着保持するとともに、前記処理対象を吸着していない部分で表面処理により生じた切粉を回収する吸着手段,
    前記第1の搬送手段の下方に配置されており、該第1の搬送手段と逆方向に処理対象を搬送する第2の搬送手段,
    を備えており、
    前記吸着手段の穴の形状,大きさ,位置,数を、処理対象に応じて変更することで減圧装置のみで吸着と切粉回収を可能としたことを特徴とする表面処理装置。
  2. 前記多数の穴は、形状の異なる穴の組み合せであることを特徴とする請求項1記載の表面処理装置。
  3. 前記多数の穴の下方かつ前記減圧室の上方に、空気の通路が略垂直方向に形成されたハニカム構造体を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の表面処理装置。
  4. 前記回転ブラシのブラシ体が、サンドペーパーを用いた細帯状のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表面処理装置。
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