JP5161824B2 - 印刷用紙 - Google Patents
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Description
(1)古紙パルプの配合比率が20%以上のパルプ原料を使った原紙の少なくとも片面に、バインダーと表面サイズ剤とを含む処理液で表面処理を行った印刷用紙において、原紙の灰分が10〜25質量%であり、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.05〜0.13質量%添加し、かつ表面サイズ剤として、融点が40℃以下の低融点アルキルケテンダイマーが片面当たり0.03〜0.07g/m 2 付着していることを特徴とする印刷用紙。
(2)処理液に表面サイズ剤として融点が40℃以下の低融点アルキルケテンダイマー(A)と、スチレン−アクリル系、オレフィン系から選ばれる少なくとも1種の表面サイズ剤(B)を含有し、AとBの質量比(A/B)が2/1〜12/1である処理液で表面処理を行った(1)記載の印刷用紙。
下記条件で印刷用紙用の原紙1〜11を作製した。
<原紙1>
濾水度450mlCSFのLBKP80質量%、濾水度400mlCSFの上質紙DIP20質量%からなるパルプ配合とし、全パルプ100質量%に対して、下記の薬品を配合し調製したパルプスラリーを用いて坪量60g/m2の原紙を長網抄紙機において抄造した。抄造した原紙1の灰分は5%であった。
<内添薬品配合>
硫酸バンド 1.0%
軽質炭酸カルシウム(商品名:TP121、奥多摩工業社製) 10%
カチオン化澱粉(商品名:ネオタック40T、日本食品加工製) 0.8%
AKDサイズ剤(商品名:サイズパインK−903−20、荒川化学社製) 0.05%
歩留まり剤(商品名:ハイモロックNR11LS、ハイモ社製) 0.01%
LBKPの配合率50%、上質紙DIP50%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙2を抄造した。原紙2の灰分は5%であった。
LBKPの配合率30%、上質紙DIP70%に変更した以外は、原紙1と同一の内容
で原紙3を抄造した。原紙3の灰分は5%であった。
上質紙DIP100%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙4を抄造した。原紙4の灰分は5%であった。
軽質炭酸カルシウムの配合量を10%から20%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙5を抄造した。原紙5の灰分は10%であった。
軽質炭酸カルシウムの配合量を10%から34%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙6を抄造した。原紙6の灰分は17%であった。
軽質炭酸カルシウムの配合量を10%から50%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙7を抄造した。原紙7の灰分は25%であった。
軽質炭酸カルシウムの配合量を10%から54%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙8を抄造した。原紙8の灰分は27%であった。
AKDサイズ剤の配合量を0.05%から0.03%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙9を抄造した。原紙9の灰分は5%であった。
AKDサイズ剤の配合量を0.05%から0.13%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙10を抄造した。原紙10の灰分は5%であった。
AKDサイズ剤の配合量を0.05%から0.15%に変更した以外は、原紙1と同一の内容で原紙11を抄造した。原紙11の灰分は5%であった。
下記条件でサイズプレス液1〜14を作製した。
<サイズプレス液1〜14>
酸化澱粉(商品名:MS3800、日本食品化工社製) 3.0%
表面サイズ剤 表1に記載した使用薬品、サイズプレス液に対する配合量
サイズプレスはウエット塗布量を40g/m2とした。各サイズプレス液でのサイズ剤の付着量を表1に示した。
表2に示した原紙及びサイズプレス液の組合せで、サイズプレス処理を行った。また、サイズプレス後はシリンダードライヤーで乾燥し、カレンダーで平滑化処理を行い、坪量64g/m2、密度0.75g/cm3に調整し、実施例1〜3、参考例1〜17及び比較例1〜5の印刷用紙を作製した。
実施例1〜3、参考例1〜17および比較例1〜5の印刷用紙について、製造時における操業性と作製された印刷用紙の品質を下記の項目について評価した。
印刷用紙の原紙を製造した際の、プレスからドライヤーにかけての各ロールの汚れ具合を目視評価した。
3:ロール部分に汚れなし。
2:ロール部分を斜光で見た場合にわずかに曇りがある。
1:ロール部分に汚れが見られ、紙離れも不安定になる。
評価結果で「2」以上であれば問題がないと判断する。
印刷用紙の原紙の上にサイズプレスを行った場合、コーター周りからドライヤーにかけての汚れ具合を目視評価した。
3:ロール部分に汚れなし。
2:ロール部分を斜光で見た場合にわずかに曇りがある。
1:ロール部分に汚れが見られ、紙離れも不安定になる。
評価結果で「2」以上であれば問題がないと判断する。
JIS P8122に従って、各印刷用紙のステキヒトサイズを測定した。印刷用紙が印刷時の湿し水で表面が濡れたりした場合の耐性や用紙の筆記性を考慮すると、64g/m2換算で7秒以上であれば実用上問題ない。
JIS P8149に従って、各印刷用紙の不透明度を測定した。64g/m2の印刷用紙として、86%以上あれば印刷時の裏抜けが少ないものと判断した。
印刷時のインキ乾燥性の指標として、「RI−1型印刷試験器」にてインキの定着性を下記の条件にて評価した。評価用インキはDIC社製「スペースカラーフュージョンG墨」0.7cc、ドラム回転数は70rpmでRI印刷を行った。印刷して60分後に印刷部分にセロハンテープを貼り、すぐに剥がした時のセロハンテープへのインキの転写の程度を目視評価した。
5:セロハンテープへのインキ転写が見られない。
4:セロハンテープのところどころにインキ転写が見られる。
3:セロハンテープへ斑状にインキ転写が見られる。
2:セロハンテープの半分以上の部分にインキ転写が見られる。
1:セロハンテープの全面にインキ転写が見られる。
評価結果で「3」以上であれば問題ないと判断する。
コピー用紙としての使用を考慮し、トナー定着性を下記の条件にて評価した。コピー機はシャープ社製「MX−450F」で各サンプルに黒ベタを印刷し、印刷直後に黒ベタ部の半分にセロハンテープを貼った後すぐに剥がした。セロハンテープを貼っていない黒ベタ部の濃度と、剥がした後の部分の黒ベタ部の濃度を、サカタインクスエンジニアリング社製濃度計「SpectroEye」にてそれぞれ測定し、「((剥離後の濃度)/(剥離前の濃度))×100」をトナー残存率として算出した。トナー残存率80%以上が実用上必要であり、90%以上あれば良いレベル、97%以上あれば非常に良いレベルである。
Claims (1)
- オフセット印刷および電子写真印刷に用いる印刷用紙であって、古紙パルプの配合比率が20%以上のパルプ原料を使った原紙の少なくとも片面に、バインダーと表面サイズ剤とを含む処理液で表面処理を行った印刷用紙において、原紙の灰分が10〜25質量%であり、内添サイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.05〜0.13質量%添加し、かつ表面サイズ剤として融点が40℃以下の低融点アルキルケテンダイマー(A)およびオレフィン系から選ばれる少なくとも1種(B)を含有し、AとBの質量比(A/B)が2/1〜12/1であって、かつ融点が40℃以下の低融点アルキルケテンダイマーが片面あたり0.03〜0.07g/m2付着していることを特徴とする印刷用紙。
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