JP5161034B2 - 多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造および接続方法 - Google Patents
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Description
ここで、図1(a)(b)を参照しながら、従来の多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造について詳細に説明する。
この図1(a)(b)に示す多層プリント基板100は、所定の厚さを有する誘電体12a、12b、12cを積層して、第1〜第4層を形成している。
ここで、多層プリント基板100の第1層目に設けられたマイクロストリップ線路14における接続部14aは、同軸コネクタ26の中心導体28とハンダにより接続されるため、ハンダ周りを良くし、かつ、中心導体28と多層プリント基板100との接続強度を高めるために、マイクロストリップ線路14における線路部14bのパターン幅L1より広い幅L2を有するように形成されている。
ところで、マイクロストリップ線路14における接続部14aは、特性インピーダンスが50Ωのマイクロストリップ線路14における線路部14bのパターン幅L1より広い幅L2を有するように形成されているため、容量性をもつこととなる。
こうした問題点を解決するための手段として、図2(a)(b)の多層プリント基板200に示すように、マイクロストリップ線路14における接続部14aの近傍に、マイクロストリップ線路14における接続部14aの容量性を相殺するような、例えば、チップインダクタのような誘導性をもった部品32を実装することにより、インピーダンスの整合をとって信号反射の発生を防止する方法が知られている。
しかしながら、多層プリント基板200には誘導性をもった部品32が実装されているため、部品点数が増加することになって製品コストの上昇を招来するとともに、製品自体の小型化の障害となることが新たな問題点として生じていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
従って、本発明によれば、マイクロストリップ線路の近傍に誘導性をもった部品を実装することなしにインピーダンスの整合をとることができる。
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、筐体内に配置され、同軸コネクタの中心導体と接続するマイクロストリップ線路における接続部が容量性をもって形成される多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造において、上記同軸コネクタが差し込まれる上記筐体の側面部に対向する上記多層プリント基板の側面部に、上記多層プリント基板の最上層から最下層まで連通する切り欠き部を設け、上記中心導体が上記切り欠き部上を通って上記接続部に接続される際に、上記中心導体における上記切り欠き部上に位置する部分の長さを、所望の周波数に対して最適な長さに設定して、上記中心導体における上記切り欠き部上に位置する部分に上記接続部の容量性を相殺する誘導性をもたせるようにしたものである。
ここで、図3(a)には、本発明による多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造において用いられる多層プリント基板の要部を示す概略構成斜視説明図が示されており、また、図3(b)には、図3(a)に示す多層プリント基板に同軸コネクタが接続された際の要部を示す概略構成断面説明図が示されており、また、図3(c)には、図3(b)のA矢視図が示されている。
この多層プリント基板10は、上記した多層プリント基板100と同様に、所定の厚さを有する絶縁体樹脂などよりなる誘電体12a、12b、12cを積層することにより、第1層〜第4層を形成しており、第1層目にはマイクロストリップ線路14が形成され、第2層目にはグランドパターンが形成された内層16が形成され、第3層目には所定のパターンが形成された内層18が形成され、第4層目にはグランド面20が形成されているが、同軸コネクタ26と接続されるマイクロストリップ線路14における接続部14aの近傍には、誘電体12aから第4層目のグランド面20まで切り欠き部34が形成されている点において、多層プリント基板100と異なっている。
ここで、多層プリント基板10の第1層目に設けられたマイクロストリップ線路14における接続部14aは、同軸コネクタ26の中心導体28における端部28aとハンダにより接続されるため、ハンダ周りを良くし、かつ、中心導体28と多層プリント基板10との接続強度を高めるために、マイクロストリップ線路14における線路部14bのパターン幅L1より広いパターン幅L2を有するように形成されている。このマイクロストリップ線路14における線路部14bにおける特性インピーダンスは、上記したように同軸コネクタ26の同軸線路30の特性インピーダンスと等しく、例えば、50Ωである。
以上において説明したように、本発明は、多層プリント基板10上に形成されるマイクロストリップ線路14における接続部14aの近傍の同軸コネクタ26が差し込まれる筐体22の外側面部22bと対向する側面10aにおいて切り欠き部34を設けることにより、同軸コネクタ26の中心導体28におけるマイクロストリップ線路14と接続しない切り欠き部34上に位置する部分28bに誘導性をもたせ、誘導性をもたせた中心導体28における切り欠き部34上に位置する部分28bによってマイクロストリップ線路14における接続部14aの容量性を相殺するようにしたため、マイクロストリップ線路14の近傍にチップインダクタンスなどの誘導性をもった部品を実装することなくインピーダンスの整合をとることができるものである。
12a、12b、12c 誘電体
14 マイクロストリップ線路
16、18 内層
20 グランド面
22 筐体
24 孔
26 同軸コネクタ
28 中心導体
30 同軸線路
32 部品
34 切り欠き部
Claims (3)
- 筐体内に配置され、同軸コネクタの中心導体と接続するマイクロストリップ線路における接続部が容量性をもって形成される多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造において、
前記同軸コネクタが差し込まれる前記筐体の側面部に対向する前記多層プリント基板の側面部に、前記多層プリント基板の最上層から最下層まで連通する切り欠き部を設け、
前記中心導体が前記切り欠き部上を通って前記接続部に接続される際に、前記中心導体における前記切り欠き部上に位置する部分の長さを、所望の周波数に対して最適な長さに設定して、前記中心導体における前記切り欠き部上に位置する部分に前記接続部の容量性を相殺する誘導性をもたせる
ことを特徴とする多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造。 - 請求項1に記載の多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造において、
前記マイクロストリップ線路の接続部の周辺にスタブ接続用パターンを設ける
ことを特徴とする多層プリント基板における同軸コネクタの接続構造。 - 筐体内に配置され、同軸コネクタの中心導体と接続するマイクロストリップ線路における接続部が容量性をもって形成される多層プリント基板における同軸コネクタの接続方法において、
前記同軸コネクタが差し込まれる前記筐体の側面部に対向する前記多層プリント基板の側面部に、前記多層プリント基板の最上層から最下層まで連通する切り欠き部を設け、
前記中心導体が前記切り欠き部上を通って前記接続部に接続される際に、前記中心導体における前記切り欠き部上に位置する部分の長さを、所望の周波数に対して最適な長さに設定して、前記中心導体における前記切り欠き部上に位置する部分に所望の誘導性をもたせて、前記接続部の容量性を相殺する
ことを特徴とする多層プリント基板における同軸コネクタの接続方法。
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