JP5160847B2 - バイオガスシステム - Google Patents

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Description

本発明はバイオガスシステムに関し、詳しくはメタン発酵消化液からのアンモニアストリッピングを効率的に行うことができ、かつアンモニアストリッピング装置の容量も抑えることができるバイオガスシステムに関する。
畜産し尿などの有機性廃棄物をメタン発酵処理し、メタンガスを得て電気や熱を回収するバイオガスシステムはバイオエネルギー技術として注目されているが、欧米ほど普及が進んでいない。
その理由として、日本は小規模な施設が多いこともあり、メタン発酵により発生するメタンガスから電力を回収する場合、発電量はせいぜい数百kW程度と、得られるエネルギー量が少なく、経済的な利点が少ないことが挙げられる。
また、メタン発酵後の消化液の処理が難しいことも一因として挙げられる。
メタン発酵後の消化液は、肥料の三要素であるカリや窒素成分(アンモニア)が多量に含まれているため、農地に肥料として還元することができるが、一般に、消化液をそのまま農地還元するには窒素が過剰となり、地下水の硝酸汚染等を引き起こすため規制されるようになった。
このような消化液をそのまま農地に肥料として還元すると、地下水の汚染の他に、窒素過多な牧草を食した家畜に健康被害が起こるおそれもあるので、過剰分を除去する必要がある。
消化液の窒素除去手段としては、膜分離(特許文献1)や、アンモニアストリッピング(特許文献2)が知られているが、次の工程に共脱窒を行う場合は、得られるアンモニア液の質の点からアンモニアストリッピング法が優れた方法である。
アンモニアは温度が上昇すると分離しやすくなるので、特許文献2では、アンモニアストリッピング工程の前に加温手段を設け、アンモニアストリッピングの効率を上げようとしている。
特開2007−44579号公報 膜分離で除去 特開2006−218429号公報 アンモニアストリッピングで除去
しかしながら、特許文献2では、消化液に含まれる二酸化炭素について何等処理がされていない。消化液に含まれる二酸化炭素は、比較的容易に放散し、放散によって例えば5〜10m/m−消化液ほどの量が発生する。アンモニアの放散量は1m/m−消化液程度なので、アンモニアストリッピング工程において発生する気体のほとんどが二酸化炭素となってしまう。
その上、発生する気体量が大きくなるため、アンモニアストリッピングを行うアンモニアストリッピング装置の容量を、予想されるアンモニア放散量よりも5〜10倍大きく設定しなければならず、また、アンモニアストリッピング装置に吹き込む空気も大量になるため、コストがかかってしまう。
本発明者らは、メタン発酵消化液からのアンモニアストリッピングを効率的に行うことができ、かつアンモニアストリッピング装置の容量も抑えることができるバイオガスシステムを構築することが不可欠であると考え、鋭意研究を継続した結果、本発明に至った。
そこで、本発明の課題は、メタン発酵消化液からのアンモニアストリッピングを効率的に行うことができ、かつアンモニアストリッピング装置の容量も抑えることができるバイオガスシステムを提供することにある。
本発明の他の課題は以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
バイオマスをメタン発酵槽に導入して50℃を超える高温でメタン発酵するメタン発酵工程と、
前記メタン発酵槽から抜き出された消化液を、70℃を超える環境下に30分以上置いて、該消化液から二酸化炭素を除去する調整工程と、
前記調整工程で二酸化炭素が除去された消化液をアンモニアストリッピング装置に導入してアンモニアを放散させるアンモニアストリッピング工程と、
前記アンモニアストリッピング工程でストリッピングしたアンモニアを水に溶解してアンモニア水として回収するアンモニア回収工程と、
前記アンモニア回収工程で回収されたアンモニア水を導入して亜硝酸化及び脱窒を行う共脱窒工程を有することを特徴とするバイオガスシステムにおける処理方法であって、
前記共脱窒工程は、アンモニア酸化細菌及びアナモックス菌を担持した電極に、アンモニア性窒素から亜硝酸性窒素を生成する反応は生起し進行するが、硝酸性窒素を生成する反応は生起しない電位であり、且つ窒素が安定して存在する電位を印加することによって、前記亜硝酸化及び前記脱窒を同時に行うことを特徴とするバイオガスシステムにおける処理方法。
(請求項2)
前記メタン発酵の温度が60〜80℃であることを特徴とする請求項記載のバイオガスシステムにおける処理方法
本発明によれば、メタン発酵消化液からのアンモニアストリッピングを効率的に行うことができ、かつアンモニアストリッピング装置の容量も抑えることができるバイオガスシステムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明のメタン発酵方法に用いられるバイオマス(有機性廃棄物)としては、例えば畜産廃棄物(例えば牛、豚、羊、山羊、ニワトリなどの家畜糞尿や飼料残渣、敷稈)、緑農廃棄物、生ごみ、農水産業廃棄物、食品加工廃棄物、廃水処理汚泥(例えば下水処理汚泥やし尿処理汚泥など)などを挙げることができ、これらバイオマスの2以上の種類を組み合わせてメタン発酵原料とする共発酵を行うこともできる。
図1は本発明のバイオガスシステムを実施する好ましい態様を示すフロー図である。
図1において、1はメタン発酵工程であり、2は調整工程であり、3はアンモニアストリッピング工程であり、4はアンモニア回収工程、5は共脱窒工程である。
メタン発酵工程1では、メタン発酵槽10において、55℃を超える高温、好ましくは60℃〜80℃で、メタン発酵が行われる。メタン発酵によって得られたバイオガスは、バイオガス輸送管11により、次の精製工程に送られる。バイオガスの精製工程としては、例えば生物脱硫法が挙げられる。
消化液は、消化液排出管12を通して、調整工程2に送られる。
調整工程2では、貯留槽21内において、消化液中の二酸化炭素の除去と、消化液の滅菌が行われる。図2は、本発明における調整工程2を示す図である。
消化液には、大過剰の二酸化炭素が溶解しているので、メタン発酵槽内の分圧と、メタン発酵槽外の分圧の差から、大気に開放するだけでもある程度の二酸化炭素が放散される。
そのため、図2においては、タンク状の貯留槽21の上部に、二酸化炭素排出口22を設け、二酸化炭素排出口22から放散された二酸化炭素を外部に排出している。貯留槽21の構造は、放散された二酸化炭素を排出することができれば限定されない。また、貯留槽21に隣接して消化液から放出された二酸化炭素を回収する設備(図示せず)などを設ければ、二酸化炭素を回収し、利用することもできる。
この二酸化炭素の放散によって、消化液中の重炭酸イオンが減少し、消化液のpHを1程度上昇させることができ、アンモニアストリッピングに適した状態に調整することができる。
さらに、貯留槽21は、消化液を、70℃を超える環境下におくための加温装置23を備えていることが好ましい。加温装置23により、貯留槽21内の消化液は70℃を超えるように加温され、30分以上その状態を維持する。
加温装置23としては、コージェネレーションからの熱水を用いる温水コイルなどが好ましく、熱源としては、本発明により得られるバイオガスを燃焼させて生成する熱エネルギーを用いることが低コスト化を図る上で好ましい。
調整槽21内で、70℃を超える環境下に30分以上という、高温の環境下に置かれることによってバイオマス中の病原菌などが殺菌され、脱窒後消化液の衛生上の問題(消化液の殺菌や雑草の種子の不活性化を行わなければならない)を解決することができる。30分未満であると、上記の問題を解決できない。なお、この温度保持時間には効果の上で必要な上限はない。
また、加温されて消化液の温度が上がることにより、アンモニアが放散しやすい状態になる。
この調整工程2では、二酸化炭素の放散をすることで消化液のpHを上昇させることができ、殺菌のために加温することで、アンモニアが更に放散しやすい状態とすることができるので、消化液輸送管24を通して、次のアンモニアストリッピング手段で効率的にアンモニアストリッピングを行うことができる。
3はアンモニアストリッピング工程である。アンモニアストリッピング工程3はアンモニアストリッピング装置30を備える。アンモニアストリッピング装置30の構成例を図3に示す。
アンモニアストリッピング装置30は、アンモニア放散塔301と、アンモニアを除去した消化液を一時的に貯蔵する貯蔵タンク302からなり、架台303の上に貯蔵タンク302を設置し、該貯蔵タンク302の上方にアンモニア放散塔301が設けられ、タワー形式に構成できる。消化液は、消化液輸送管24、送液ポンプ304を通してアンモニア放散塔301に導入される。
アンモニア放散塔301の例としては、内部に多孔板306が設けられ、多孔板306上に樹脂、金属、セラミックで形成される各種の充填材307が充填される。充填材307の上方には消化液輸送管24と接続されたスプレーノズル308が設けられ、消化液を充填材307に散布可能に構成されている。
アンモニア放散塔301の下部には空気導入口305があり、コンプレッサ又はブロワ309により空気を導入する。コンプレッサ又はブロワ309から導入する空気もあらかじめ加温されていることが好ましい。
消化液輸送管24から送られてくる消化液は、二酸化炭素が除かれているため、アンモニア放散塔にて発生する気体はほとんどがアンモニアのみであり、アンモニア放散塔の容量を小さくすることができ、またコンプレッサ又はブロワ309により導入しなければならない空気量も少なくすることができる。更に70℃を超える高温に加温されているので効率よくアンモニア放散が行われる。
アンモニアストリッピング装置30でアンモニア成分を除いた消化液(脱窒消化液)は、アンモニア放散塔301下部の接続管310を通して貯蔵タンク302へ移され、循環タンク302に設けられたドレンバルブ311から脱窒消化液として排出される。
脱窒消化液は窒素成分が除去されているので有機性排水として処理しやすい状態になっており、有機性排水処理施設において処理することができる。また、調整手段2において70℃以上で30分以上という高温条件におかれ、病原体等が殺菌されているので、衛生的な肥料として農地還元することも容易に行える。
アンモニア放散塔301において、放散されたアンモニアは、ガス状あるいはミスト状でアンモニア放散塔301の上方に設けたアンモニア排出口312から排出され、アンモニア回収工程4に送られる。
アンモニア回収工程4は凝縮器41を備えている。凝縮器41は水を蓄えており、アンモニア排出口312から排出されたガス状あるいはミスト状となったアンモニアを凝集器41内部に蓄えた水に吸収させアンモニア水とする。アンモニアは水に溶解しやすいので比較的容易にアンモニア水として回収できる。
回収したアンモニア水は、アンモニア性窒素を亜硝酸性窒素に酸化する独立栄養型のアンモニア酸化細菌と、前記亜硝酸性窒素とアンモニアの反応により窒素を生成するアナモックス菌を担持した繊維性処理材を用いて同時に脱窒を行う共脱窒工程5に送られる。
アンモニアストリッピング工程3、アンモニア回収工程4によってアンモニアを凝縮して得た溶液は、通常CODやSSが10ppm以下などと小さく、共脱窒には非常に適した溶液(被処理液)となる。膜処理においてここまでCODやSSを低下させた被処理液を得るのは困難である。
なお、脱窒処理されて窒素分を除いた水の一部は凝集器41へ返送され再びアンモニアを吸収する。
共脱窒工程5は、共脱窒リアクタ5Aからなる。
図4は共脱窒リアクタの一例を示す図であり、同図において、共脱窒リアクタ5Aは独立栄養性アンモニア酸化細菌と、アナモックス菌を担持した微生物担体501を備えており、該微生物担体501は、上下を支持杆502、503によって支持されている。微生物担体501は、平板状のものが複数枚並設される態様であっても、円筒状に形成されたものが環状に配置される態様であってもよい。また微生物担体501は、図示しないが、渦巻状に形成されていてもよい。
504は凝集器41からのアンモニア水(以下、被処理液とする)を導入する被処理液導入部であり、505は処理液排出部である。506は空気導入部であり、507は空気移送管である。共脱窒リアクタ5Aの上部には図示しない窒素ガス排出部を有している。
また、508はpH制御部、509は温度制御部である。
共脱窒リアクタ5Aでは、共脱窒リアクタ5A内の温度、被処理液のpH、DO、酸化還元電位(ORP)の少なくともいずれか一つ以上を調整して、アンモニア性窒素から亜硝酸を生成し、該生成した亜硝酸とアンモニアの反応により窒素を生成して共脱窒を行うように反応速度論的な制御を行う。
微生物担体501としては、厚さ5mm以上の不織布(ポリアクリロニトリル繊維など)にアンモニア酸化細菌とアナモックス菌(アンモニア−亜硝酸共脱窒菌)を担持した担体が用いられる。
この態様において、共脱窒リアクタ5A内の微生物担体501は、表面に沿って被処理液が流通する構造であってもよいし、あるいは微生物担体501内を被処理液が流通する構造であってもよく、更に両者を組み合わせた構造であってもよい。
次に、本発明において採用される共脱窒リアクタの他の例について説明する。
この態様は、菌を担持した導電性微生物担持電極を備え、導電性微生物担持電極に対してカーボンプレートなどを用いた対極を設置しており、微生物電極の電位を調節することによってアンモニア含有水の共脱窒を行うことができる。
図5は、電位制御方式の共脱窒リアクタを示す概略断面図であり、共脱窒リアクタ5Aは、基本的に本体50Aと蓋体50Bとからなる反応槽50Cを備えている。
該反応槽50Cは凝集器41からのアンモニア水を導入する被処理液導入部50と、処理液排出部51と、窒素ガス排出部52と、空気導入部53とを備えている。
また反応槽50Cは、アンモニア酸化と脱窒を行う導電性微生物担持電極54と隔膜(イオン交換膜)を介して対極55からなる一対の電極を備えている。56はリード線である。
導電性微生物担持電極54は、一例として、導電性の炭素繊維製フェルトあるいはクロスを例えば渦巻状に巻設して筒状に形成したものが用いられる。
導電性微生物担持電極54としては、たとえば、導電性炭素繊維のフェルト(不織布)あるいはクロス(布)以外に、好ましくは1200℃以上、より好ましくは1500℃以上で焼成し、空気を遮断して焼成した各種炭化物などが挙げられ、導電性を十分に付与したものが好ましい。更に表面処理によって表面の導電性をほとんど損なうことなく水素過電圧を向上せしめたものも好ましく使用できる。
導電性微生物担持電極54には、アンモニア性窒素から亜硝酸性窒素を生成するアンモニア酸化細菌と、亜硝酸性窒素とアンモニア性窒素から窒素を生成する共脱窒菌(アナモックス菌)が担持される。
アンモニア酸化細菌および共脱窒菌は、導電性微生物担持電極54を構成する導電性繊維表面に直接担持されることによってその代謝活性が電極電位の規制を受けることになる。
導電性の炭素繊維製フェルトあるいはクロスには、アンモニア酸化細菌が生息するように担持される領域と、共脱窒菌が生息するように担持される領域がゾーン分割されていることが好ましい。
例えば、導電性の炭素繊維製フェルトあるいはクロスが渦巻状に巻設して筒状に形成された導電性微生物担持電極54上にアンモニア酸化細菌や共脱窒菌を担持する際には、筒状の中心部側に、空気供給管の先端が配置される場合には、その近傍にアンモニア酸化細菌群が生息するように担持され、また空気供給されない筒状外周側領域では共脱窒菌が生息するように担持されることが好ましい。
導電性微生物担持電極におけるアンモニア酸化細菌担持部分と共脱窒菌担持分を接触させているのは、亜硝酸生成の平衡電位と窒素が安定して存在する平衡電位の領域が共通しているためである。
導電性微生物担持電極54と対極55との間には隔膜あるいは隔壁57が設けられ、両者の電気的短絡を防止している。58は参照極である。参照極58としては、銀−塩化銀(Ag/AgCl)電極を使用できる。
この共脱窒リアクタ5Aにおいては、微生物担持電極54と対極55からなる一対の電極に、アンモニア性窒素から亜硝酸性窒素を生成する反応は生起し進行するが、硝酸性窒素を生成する反応は生起しない電位を印加する。
この印加電位の制御においては、pHの影響を考慮する必要があるので、印加電位の制御をより確実に行うには、被処理液のpH値を測定して、その値を印加電位の制御に反映させることは好ましい態様である。
59は消化液のpHを測定するpH測定部であり、測定データは電位制御部510に入力する。電位制御部510はpH測定部59からのデータに基き、pH調整信号や電位印加部511への電位印加信号を出力し、4NH+3O→2HNO+2NH+2HOの反応によって亜硝酸を生成し、次いで、HNO+NH→N+2HOの反応によって窒素ガスを生成するように制御して、共脱窒を行う。
電位制御部510による電位制御を行うことによって、例えば一酸化二窒素の生成など好ましくない副反応が生じる危険性を排除し、アンモニアを窒素ガスに変換して排出することができる。
本発明のメタン発酵システムを実施する好ましい態様を示すフロー図 本発明に用いる調整手段の例を示す図 本発明に用いるアンモニアストリッピング装置の例を示す図 本発明に用いる共脱窒リアクタの例を示す図 本発明に用いる共脱窒リアクタの別の例を示す図
符号の説明
1:メタン発酵工程
10:メタン発酵槽
11:バイオガス輸送管
12:消化液排出管
2:調整工程
21:貯留槽
22:二酸化炭素排出口
23:加温装置
24:消化液輸送管
3:アンモニアストリッピング工程
30:アンモニアストリッピング装置
301:アンモニア放散塔
302:貯蔵タンク
303:架台
304:送液ポンプ
305:空気導入口
306:多孔板
307:充填材
308:スプレーノズル
309:コンプレッサ又はブロワ
310:接続管
311:ドレンバルブ
312:アンモニア排出口
4:アンモニア回収工程
41:凝縮器
5:共脱窒工程
5A:共脱窒リアクタ
50A:本体
50B:蓋体
50C:反応槽
50:被処理液導入部
51:処理液排出部
52:窒素ガス排出部
53:空気導入部
54:導電性微生物担持電極
55:対極
56:リード線
57:隔膜あるいは隔壁
58:参照極
59:pH測定部
510:電位制御部
501:微生物担体
502、503:支持杆
504:被処理液導入部
505:処理液排出部
506:空気導入部
507:空気移送管
508:pH制御部
509:温度制御部
510:電位制御部
511:電位印加部

Claims (2)

  1. バイオマスをメタン発酵槽に導入して50℃を超える高温でメタン発酵するメタン発酵工程と、
    前記メタン発酵槽から抜き出された消化液を、70℃を超える環境下に30分以上置いて、該消化液から二酸化炭素を除去する調整工程と、
    前記調整工程で二酸化炭素が除去された消化液をアンモニアストリッピング装置に導入してアンモニアを放散させるアンモニアストリッピング工程と、
    前記アンモニアストリッピング工程でストリッピングしたアンモニアを水に溶解してアンモニア水として回収するアンモニア回収工程と、
    前記アンモニア回収工程で回収されたアンモニア水を導入して亜硝酸化及び脱窒を行う共脱窒工程を有することを特徴とするバイオガスシステムにおける処理方法であって、
    前記共脱窒工程は、アンモニア酸化細菌及びアナモックス菌を担持した電極に、アンモニア性窒素から亜硝酸性窒素を生成する反応は生起し進行するが、硝酸性窒素を生成する反応は生起しない電位であり、且つ窒素が安定して存在する電位を印加することによって、前記亜硝酸化及び前記脱窒を同時に行うことを特徴とするバイオガスシステムにおける処理方法。
  2. 前記メタン発酵の温度が60〜80℃であることを特徴とする請求項記載のバイオガスシステムにおける処理方法
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