JP5160313B2 - シリンダヘッドカバー - Google Patents

シリンダヘッドカバー Download PDF

Info

Publication number
JP5160313B2
JP5160313B2 JP2008149353A JP2008149353A JP5160313B2 JP 5160313 B2 JP5160313 B2 JP 5160313B2 JP 2008149353 A JP2008149353 A JP 2008149353A JP 2008149353 A JP2008149353 A JP 2008149353A JP 5160313 B2 JP5160313 B2 JP 5160313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer shell
valve case
cylinder head
head cover
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008149353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009293555A (ja
Inventor
浩嗣 小嶋
訓寛 山浦
良明 角谷
喬裕 山崎
一也 吉島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2008149353A priority Critical patent/JP5160313B2/ja
Priority to US12/475,747 priority patent/US8161928B2/en
Publication of JP2009293555A publication Critical patent/JP2009293555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5160313B2 publication Critical patent/JP5160313B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、エンジンのシリンダヘッドに装着されるシリンダヘッドカバーに係り、合成樹脂製の外殻部に、オイルコントロールバルブのバルブケースがインサート成形されて、外殻部に対してバルブケースが強固に固着されたシリンダヘッドカバーに関する。
従来、エンジンのシリンダヘッドの上に装着されるシリンダヘッドカバーは、その外殻部を合成樹脂で形成することにより、軽量化されている。そして、その合成樹脂製の外殻部に対し、オイルコントロールバルブを装着するためのバルブケースを組み込んだり、バルブケースをインサートして外殻部を成形したりして、バルブケースと外郭部とを一体化したシリンダヘッドカバーが提案されている。
特許文献1には、外殻部に対するバルブケースの組み付けを容易にした取付構造が開示されている。その構造によれば、外殻部にバルブケースを仮止めした後、バルブケースのボス部を通るボルトによりカムキャップにバルブケースを固定し、同時にそのボルトを用い、前記ボス部の外周の嵌合筒体を介して外殻部とバルブケースとを固定するようになっている。また、シリンダヘッドカバー内のオイルが嵌合筒体の内面を伝って外部へ漏れないように嵌合筒体とボス部との間にOリングが装着されている。そのOリングは、嵌合筒体が外殻部に溶着されるときに押圧されて、嵌合筒体の下端面とバルブケースの上面との間で挟持されている。
特許文献2には、外殻部とバルブケースとの間に溝部を設け、その溝部内に配置した接着剤によってオイルの漏出を防止する取付構造が開示されている。即ち、この取付構造においては、図13に示すように、シリンダヘッドカバー1を形成する合成樹脂製の外殻部3とバルブケース2とが一体化されている。そして、バルブケース2にはボルト締結部5が形成され、ボルト6によりバルブケース2は外殻部3と共にカムキャップ4に固定されている。ボルト締結部5の外周に突設されたフランジ部41の上面には環状の溝部40が形成されている。そして、バルブケース2をインサートするシリンダヘッドカバー1の成形に先立ち、この溝部40に接着剤を塗布しておけば、接着剤は射出された合成樹脂に押し流されることがない。従って、固化した合成樹脂とバルブケース2とが接着剤を介して接合され、ボルト締結部5の近傍において、バルブケース2と外殻部3との接合部分からオイルが外部へ漏出することが防止されるようになっている。
特開2007−100657号公報([要約]を参照) 特開2007−107479号公報([特許請求の範囲]、[図6]、[図7]を参照)
ところが、特許文献1に開示されている取付構造においては、外殻部にバルブケースを仮止めできる等の優れた組み付け性があるものの、嵌合筒体の端面でOリングを押圧した状態に保ちつつ、嵌合筒体と外殻部との溶着をしなければならない煩雑さが伴うものとなっている。
また、特許文献2において、フランジ部41の外周面42に接合している外殻部3の接合面43は、合成樹脂が固化する際の成形収縮により、合成樹脂の射出直後における外周面42との密着状態からわずかに浮き上がることが起こり得る。そして、エンジン稼動時の高温環境と、エンジン停止時の常温環境とが交互に繰り返されれば、接合面43の外周面42からの浮き上がり状態が下面側の接合部44から奥へ進行することがある。すると、溝部40における接着剤に繰返し応力が作用して、やがては接着剤が破壊され、その破壊された部分を通ってオイルが外部へ漏出する虞がある。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、シリンダヘッドカバーを形成する合成樹脂製の外殻部を成形する際、バルブケースをインサート成形して外殻部と一体化しても、合成樹脂の成形収縮による外殻部とバルブケースとの接合面間の隙間の発生を防止できるシリンダヘッドカバーを提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載のシリンダヘッドカバーの発明は、オイルコントロールバルブの本体が収容される円筒状の収容部と、その収容部の外側に形成されたフランジ部とを有する金属製のバルブケースと、合成樹脂製の外殻部とを備え、バルブケースをインサートして外殻部を成形したシリンダヘッドカバーにおいて、前記バルブケースと外殻部との間には、その外殻部がバルブケースから剥離することを防止するための剥離防止手段を設け、前記フランジ部全体を前記外殻部に埋設するとともに、該フランジ部に形成された貫通孔内に前記外殻部を構成する合成樹脂を充填して、前記フランジ部を覆う合成樹脂が前記貫通孔において表裏連結することにより、前記剥離防止手段が構成されたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、前記バルブケースには、そのバルブケースをシリンダヘッドに固定するためのボルト用の挿通孔を形成し、前記貫通孔をその挿通孔の周囲に形成したことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、前記剥離防止手段を、前記収容部の端部と外殻部の端部との間に設け、収容部の内外の少なくとも一方から収容部の剥離を防止するようにしたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、前記収容部の端部全体を外殻部により包被することにより収容部の端部を内外から把持して収容部の剥離を防止するようにしたことを特徴とするものである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、前記収容部の端部に貫通孔を形成し、外殻部を構成する合成樹脂が前記貫通孔内に充填されたことを特徴とするものである。
(作用)
本発明のシリンダヘッドカバーにおいては、合成樹脂を用いて外殻部を成形するに際してバルブケースがインサートされて、外殻部とバルブケースとが一体化されている。バルブケースは、外殻部と共にシリンダヘッドに固定されているカムキャップにボルトで締結されている。そのボルト締結部の外周面に突設されたフランジ部には貫通孔が形成されるように構成すれば、フランジ部が外殻部に埋設されるとき、その貫通孔は合成樹脂により充填される。従って、フランジ部を覆う合成樹脂が貫通孔において表裏連結して、外殻部は強固にフランジ部に接合することになり、合成樹脂が成形収縮してもフランジ部との接合面に隙間を生じることが防止される。また、外殻部とバルブケースとの間に熱膨張率の差があっても、外殻部とフランジ部との接合面に隙間を生じることが防止される。
また、バルブケースの収容部の端部と外殻部の端部との間において、収容部の端部全体が外殻部により包被されるようにすれば、収容部の端部は内外から把持されて収容部の剥離が防止される。そのとき、収容部の端部に貫通孔を形成すれば、外殻部を構成する合成樹脂が貫通孔内に充填されて、収容部の端部はより確実に把持されるようになる。
本発明によれば、合成樹脂の成形収縮及び合成樹脂と金属との熱膨張率の相違により外殻部とバルブケースの接合面に隙間が生じることが防止されるシリンダヘッドカバーを提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したシリンダヘッドカバー1の実施形態を図1〜5を用いて説明する。なお、従来技術と同一の構成については、その説明において用いた同一の符号を用いるものとする。
図1に示すように、エンジン30のシリンダブロック(シリンダヘッドを含む)の上部にはシリンダヘッドカバー1が固定されている。図2に示すように、シリンダヘッドカバー1の外殻部3は、耐熱性の合成樹脂により一体に成形されている。このシリンダヘッドカバー1は射出成形され、その外殻部3には、金属よりなるバルブケース2がインサートされて一体化されている。バルブケース2の円筒状をなす収容部2aの外周には凹溝2hが形成され、外殻部3の成形時にこの凹溝2h内に合成樹脂が充填されることにより、外殻部3とバルブケース2とが位置ずれしないように固定されている。
前記バルブケース2の収容部2aの外端(図2の左端)の開口部2iの内周には、円環状の凹部2jが形成されている。シリンダヘッドカバー1の外殻部3には、収容部2aの開口部2iの外端側に突出する円環状の突出部3hが形成されている。突出部3hの内端縁には、収容部2aの内周側において凹部2j内へ軸方向に進入する円筒状の進入部3iが形成されている。そして、この進入部3iと外殻部3との間において、収容部2aの開口部2i側の端部が内外から挟持されている。
前記収容部2a内にはオイルコントロールバルブのバルブ本体21が、その収容部2aの開口部2i側から挿入されることにより組み付けられている。バルブケース2の開口部2i側おいて、突出部3hの進入部3iの内周面とバルブ本体21の外周面との間に介在されるように、バルブ本体21の外周にはシールリング24が取り付けられている。バルブ本体21の外周面には、オイル孔23を有する複数のオイル溝22が形成されている。そして、バルブケース2に対するバルブ本体21の組み付け状態において、突出部3hの進入部3iの内方端部が、最外側に位置するオイル溝22よりも外側に配置されるように構成されている。
以上のように構成されたシリンダヘッドカバー1においては、外殻部3の進入部3iとシールリング24との係合により、バルブケース2とバルブ本体21との間のシール性が保持される。このため、バルブケース2と外殻部3との間に隙間が生じたとしても、その隙間が外部と連通することを防止できる。
図3及び図4に示すように、前記バルブケース2は、その外側面14に形成したボルト締結部5のボルト挿通孔5aに通されたボルト6により、外殻部3と共に図示しないシリンダヘッドに固定したカムキャップ4に締結されている。ボルト締結部5の上面の座面8は、ボルト締結部5の上面部5bに突設され、外殻部3の上面部3aよりも低い位置に配置されている。そのため、座面8の周囲の外殻部3は、座金7を介してボルト6の締結力を受けて弾性圧縮されることになる。
一方、図3及び図5に示すように、ボルト締結部5の上面部5bの外周には外方へ向かってフランジ部9が延出され、そのフランジ部9は外殻部3に埋設されている。また、そのフランジ部9には、その厚さ方向に複数の貫通孔10が貫通され、フランジ部9を覆う合成樹脂がその貫通孔10に流入して連結部12を形成している。この連結部12は、フランジ部9を覆う外殻部3のうち、上方からフランジ部9を覆う上側部11と下方からフランジ部9を覆う下側部13とを連結するものである。また、射出された合成樹脂が成形収縮する際に連結部12も収縮するので、連結部12に引き付けられて、上側部11と下側部13とがフランジ部9を挟持することになる。従って、貫通孔10が剥離防止手段として作用し、フランジ部9に対する上側部11の下面及び下側部13の上面との密着状態はより確実に維持される。貫通孔10は、ボルト挿通孔5aの周囲に等間隔に配置されている。また、フランジ部9はバルブケース2の外側面14に形成されている外周フランジ部15に連結されている。
なお、本実施形態の外殻部3を形成する合成樹脂は、PA(ポリアミド)、PE(ポリエチレン)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等が好適に用いられるが、公知の耐熱性合成樹脂を適宜選択して用いることができる。また、本実施形態のバルブケース2はアルミ合金製である。
従って、上記実施形態のシリンダヘッドカバー1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ボルト締結部5の上面部5bから外方へ延出するフランジ部9を形成し、そのフランジ部9が外殻部3を形成する合成樹脂に埋設されるようにした。そして、フランジ部9に穿設された貫通孔10に合成樹脂を流入させて連結部12を形成した。そのため、フランジ部9は、連結部12の成形収縮により引き付けられる上側部11及び下側部13により挟持されるので、フランジ部9を覆う合成樹脂とフランジ部9との間に隙間が形成されることが防止される。従って、外殻部3の成形においてインサートされて一体化され、ボルト締結部5近傍からオイルが外部へ漏出することが防止されたシリンダヘッドカバー1を提供することができる。
(2)上記実施形態では、フランジ部9において、ボルト締結部5の周囲に貫通孔10を複数配置したので、ボルト締結部5近傍からオイルが外部へ漏出することが防止されたシリンダヘッドカバー1を提供することができる。
(3)上記実施形態では、座面8をその周囲の外殻部3の上面部3aよりも低くしたので、座面8の周囲の外殻部3は、座金7を介してボルト6の締結力を受けて弾性圧縮される。そして、座金7は、ボルト締結部5の上面部5bに対して面圧力を作用する。従って、座面8周辺からオイルが外部へ漏出することが防止されるシリンダヘッドカバー1を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化したシリンダヘッドカバー1の第2の実施形態を図6及び図7を用いて説明する。
図6及び図7に示すように、バルブケース2の円筒状に形成された収容部2aの先端部分には、環状凹部2cの形成により、外側の第1環状突部2bと内側の第2環状突部2dとが形成されている。
シリンダヘッドカバー1の外殻部3を成形する際、成形型内にインサートされたバルブケース2は、その大部分が外殻部3に埋設されるが、その時、第1環状突部2bは外殻部3を形成する合成樹脂により包被されて剥離防止手段となっている。また、環状凹部2cに合成樹脂が充填されて外殻部3の端部3dから後方(図の右側)へ突出する環状凸部3cが形成される。そして、環状凸部3cの先端部3bは環状凹部2c内において全外周を埋設されているので、上下左右への移動が極めて困難な状態に置かれている。従って、外殻部3を形成する合成樹脂が成形収縮しても、環状凸部3cと環状凹部2cとの間にオイルの通過を許容する隙間は生じ難い。また、シリンダヘッドカバー1が加熱及び放冷されて、とバルブケース2との熱膨張率の差により、環状凸部3cと環状凹部2cとの間に繰り返し応力が作用しても、そこにオイルの通過を許容する隙間は生じ難い。
従って、上記実施形態のシリンダヘッドカバー1によれば、第1の実施形態の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(4)上記実施形態では、第1環状突部2bが外殻部3を形成する合成樹脂により包被されるようにした。また、第1環状突部2bと第2環状突部2dとの間の環状凹部2cを合成樹脂が充填するようにして環状凸部3cを形成した。そのため、環状凸部3cの先端部3bが反り返るようなことが防止され、環状凸部3cと環状凹部2cとの間にオイルの通過を許容する隙間が生じることが防止される。従って、外殻部3とバルブケース2との熱膨張率の差により、環状凸部3cと環状凹部2cとの間に繰り返し応力が作用しても、オイル漏れが防止されるシリンダヘッドカバー1を提供できる。
(第3の実施形態)
本発明を具体化したシリンダヘッドカバー1の第3の実施形態を図8及び図9を用いて説明する。なお本実施形態におけるバルブケース2は、第1環状突部2bに貫通孔2eが穿設された点が第2の実施形態と異なり、その他の部分は同一である。従って、その異なる分を中心に説明し、同一の部分の説明は省略する。
図8及び図9に示すように、第1環状突部2bの根元付近には第1環状突部2bの半径方向に向かう貫通孔2eが周方向において均等間隔の8ヶ所に穿設されている。外殻部3を形成する合成樹脂はその貫通孔2eに充填され、収容部2aの外周面を覆う合成樹脂と環状凸部3cを形成する合成樹脂とを連結している。従って、外殻部3を形成する合成樹脂が成形収縮しても、外殻部3とバルブケース2との熱膨張率の差があっても、環状凸部3cと環状凹部2cとの間にオイルの通過を許容する隙間は生じ難い。
従って、上記実施形態のシリンダヘッドカバー1によれば、第1及び第2の実施形態の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、第1環状突部2bの根元付近に周方向の均等間隔の8ヶ所に貫通孔2eを穿設し、収容部2aの外周面を覆う合成樹脂と環状凸部3cを形成する合成樹脂とが連結するようにした。そのため、外殻部3を形成する合成樹脂が成形収縮しても、また、外殻部3とバルブケース2との間に熱膨張率の差があっても、環状凸部3cと環状凹部2cとの間にオイルの通過を許容する隙間は生じ難い。従って、オイル漏れが防止されるシリンダヘッドカバー1を提供できる。
(第4の実施形態)
本発明を具体化したシリンダヘッドカバー1の第4の実施形態を図10〜図12を用いて説明する。
図10に示すように、本実施形態の外殻部3の外周にはめっき処理をした鋼鉄製の環状板体20が剥離防止手段として外嵌されている。この環状板体20はシリンダヘッドカバー1の外殻部3を成形する際、バルブケース2と共に図示しない成形型にインサートされて外殻部3と共に一体に成形される。そして、環状板体20の端面20b、外殻部3の端面3e及びバルブケース2の端面2fが同一面に配置されており、外殻部3がバルブケース2の円筒状部2gの外周面から浮き上がることが防止されている。
環状板体20の下側の一部は外殻部3を形成する合成樹脂に覆われている。そして、環状板体20の内面と円筒状部2gの外周面との間を充填する合成樹脂と、外殻部3の立壁部3gを形成する合成樹脂とは、環状板体20の3ヶ所に形成された孔20aを介して連結されている。また、外殻部3の側壁部3fは、図示しない成形型に環状板体20がインサートされてもアンダーカット部を形成しないようにするための肉盛部分である。
従って、上記実施形態のシリンダヘッドカバー1によれば、第1〜第3の実施形態の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(6)上記実施形態では、環状板体20が外殻部3を外嵌するようにした。そのため、外殻部3を形成する合成樹脂とバルブケース2を形成する金属との間に熱膨張率の差があっても、端面3e付近の外殻部3がバルブケース2の円筒状部2gの外周面から浮き上がることが防止される。従って、円筒状部2gと外殻部3との間にオイルの通過を許容する隙間が生じ難いので、オイル漏れが防止されるシリンダヘッドカバー1を提供できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、座面8の周囲の上面部5bにシール部を設けていないが、その部分に環状の溝部を形成し、Oリング又は液状ガスケットなどを配置するようにしてもよい。
・上記実施形態では、ボルト6として六角ボルトを用いたが、ボルト6はこれに限らず六角穴付ボルトであってもよい。
・上記実施形態では、ボルト締結部5の外側の形状を半円筒状としたが、半円筒状に限らず角筒状としてもよい。
・上記第4の実施形態では、環状板体20の3ヶ所に形成された孔20aを介して環状板体20の内外面の合成樹脂を連結するようにしたが、孔20aの数は3ヶ所に限らず幾つであってもよい。また、孔20aはなくてもよい。
本発明のシリンダヘッドカバーの外殻部とエンジンとの関係を示す模式図。 第1実施形態におけるバルブケースにバルブ本体が挿入された状態を模式的に示す断面図。 第1実施形態におけるバルブケースがインサートされた外殻部のカムシャフトと平行な一部断面を示す模式図。 図1を正面図としたときのフランジ部近傍を示す平面図。 同じく、バルブケースのフランジ部近傍を示す平面図。 第2実施形態におけるバルブケースの収容部の軸方向に沿った一部断面を示す模式図。 図4のAA矢視の一部断面図。 第3実施形態におけるバルブケースの収容部の軸方向に沿った一部断面を示す模式図。 図6のBB矢視の一部断面図。 第4実施形態におけるバルブケースが一体成形された部分の外殻部を模式的に示す一部正面図。 第4実施形態におけるバルブケースが一体成形された部分の外殻部を模式的に示す一部左側面図。 図8のCC矢視の一部断面図。 従来技術のバルブケースを一体化したシリンダヘッドカバーを模式的に示す断面図。
符号の説明
1…シリンダヘッドカバー、2…バルブケース、2a…収容部、2e,10…貫通孔、3…外殻部、3d…端部、9…フランジ部。

Claims (5)

  1. オイルコントロールバルブの本体が収容される円筒状の収容部と、その収容部の外側に形成されたフランジ部とを有する金属製のバルブケースと、合成樹脂製の外殻部とを備え、バルブケースをインサートして外殻部を成形したシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記バルブケースと外殻部との間には、その外殻部がバルブケースから剥離することを防止するための剥離防止手段を設け
    前記フランジ部全体を前記外殻部に埋設するとともに、該フランジ部に形成された貫通孔内に前記外殻部を構成する合成樹脂を充填して、前記フランジ部を覆う合成樹脂が前記貫通孔において表裏連結することにより、前記剥離防止手段が構成されたことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  2. 前記バルブケースには、そのバルブケースをシリンダヘッドに固定するためのボルト用の挿通孔を形成し、前記貫通孔をその挿通孔の周囲に形成したことを特徴とする請求項に記載のシリンダヘッドカバー。
  3. 前記剥離防止手段を、前記収容部の端部と外殻部の端部との間に設け、収容部の内外の少なくとも一方から収容部の剥離を防止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダヘッドカバー。
  4. 前記収容部の端部全体を外殻部により包被することにより収容部の端部を内外から把持して収容部の剥離を防止するようにしたことを特徴とする請求項に記載のシリンダヘッドカバー。
  5. 前記収容部の端部に貫通孔を形成し、外殻部を構成する合成樹脂が前記貫通孔内に充填されたことを特徴とする請求項に記載のシリンダヘッドカバー。
JP2008149353A 2008-06-06 2008-06-06 シリンダヘッドカバー Expired - Fee Related JP5160313B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149353A JP5160313B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 シリンダヘッドカバー
US12/475,747 US8161928B2 (en) 2008-06-06 2009-06-01 Cylinder head cover

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008149353A JP5160313B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 シリンダヘッドカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009293555A JP2009293555A (ja) 2009-12-17
JP5160313B2 true JP5160313B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=41399147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008149353A Expired - Fee Related JP5160313B2 (ja) 2008-06-06 2008-06-06 シリンダヘッドカバー

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8161928B2 (ja)
JP (1) JP5160313B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5012770B2 (ja) * 2008-11-21 2012-08-29 トヨタ紡織株式会社 燃料ポンプの支持構造
US9303535B2 (en) * 2008-12-18 2016-04-05 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Oil control valve mounting arrangement
JP5622024B2 (ja) * 2010-03-23 2014-11-12 アイシン精機株式会社 オイルコントロールバルブ用バルブケース
JP5555067B2 (ja) * 2010-06-15 2014-07-23 トヨタ紡織株式会社 シリンダヘッドカバー

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61248990A (ja) * 1985-04-25 1986-11-06 株式会社 シンセイ 管継手およびその製造方法
JPH01165879U (ja) * 1988-05-16 1989-11-20
JPH02289319A (ja) * 1989-04-28 1990-11-29 Toyoda Gosei Co Ltd 二色成形品の製造方法
JP4137019B2 (ja) 2004-07-05 2008-08-20 トヨタ自動車株式会社 樹脂製シリンダヘッドカバー
JP4118262B2 (ja) * 2004-07-14 2008-07-16 トヨタ自動車株式会社 バルブケース及び樹脂製シリンダヘッドカバー
JP4347229B2 (ja) * 2005-01-18 2009-10-21 トヨタ自動車株式会社 バルブケース及びシリンダヘッドカバー
JP4384071B2 (ja) * 2005-02-28 2009-12-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関のシリンダヘッドカバー
JP2007100657A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Kojima Press Co Ltd 合成樹脂製シリンダヘッドカバーに対するオイルコントロールバルブの取付構造並びに合成樹脂製シリンダヘッドカバー
JP4468880B2 (ja) * 2005-10-14 2010-05-26 トヨタ自動車株式会社 オイルコントローラバルブの取り付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
US8161928B2 (en) 2012-04-24
JP2009293555A (ja) 2009-12-17
US20090301427A1 (en) 2009-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4801720B2 (ja) 複合部材の固定構造
JP2008510912A (ja) 内燃機関シリンダヘッドのシリンダヘッドカバー
US9303535B2 (en) Oil control valve mounting arrangement
RU2602014C2 (ru) Улучшенная бобышка для композитного резервуара
JP5160313B2 (ja) シリンダヘッドカバー
JP5509737B2 (ja) ソレノイドバルブの取付構造
US20070062841A1 (en) Cover body mounting structure of resin container
JP5147066B2 (ja) 密封構造
US9488143B2 (en) Fuel injector
JP2004502914A (ja) ユニットの密封装置
JP2014181593A (ja) 内燃機関用オイルパン
JP4561540B2 (ja) コネクタ
JP2009174468A (ja) ネジ弛緩防止構造
JPH11141427A (ja) 樹脂製燃料タンク
JP2011027576A (ja) 樹脂封止型センサ
JP5555067B2 (ja) シリンダヘッドカバー
JP7090308B2 (ja) ガスケット
JP4268554B2 (ja) 機械部品
JP6384870B2 (ja) 温度センサのシール構造
JPH10281293A (ja) 密封装置
JP7246905B2 (ja) 密封装置
KR100896709B1 (ko) 볼 조인트 소켓과 너클이 일체로 제작된 볼 조인트
JP2006233933A (ja) 樹脂製ガスケット及び樹脂製ガスケットを備える樹脂成形部品
JP5428587B2 (ja) 樹脂製バルブユニット
JPH11257556A (ja) オイルポンプ用リザーブタンク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5160313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees