JPH11257556A - オイルポンプ用リザーブタンク - Google Patents

オイルポンプ用リザーブタンク

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JPH11257556A
JPH11257556A JP10078376A JP7837698A JPH11257556A JP H11257556 A JPH11257556 A JP H11257556A JP 10078376 A JP10078376 A JP 10078376A JP 7837698 A JP7837698 A JP 7837698A JP H11257556 A JPH11257556 A JP H11257556A
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nipple
collar
reserve tank
oil pump
seal ring
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Susumu Honaga
進 穂永
Osamu Watanabe
修 渡辺
Masami Kimoto
正己 木本
Isao Hasegawa
長谷川  功
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリング保持用のカラーの装着されるニ
ップル部に過大な力が加わらないようにする。 【解決手段】 合成樹脂材にてリザーブタンク本体と一
体的に成形されたニップル部11の、その最先端部のと
ころに、外周部の全周にわたって段付き部111を設け
る。ここにシールリング3を装着する。シールリング3
保持用のフランジ部23を有するカラー2をニップル部
11の内径部側に装着する。カラー2の円筒部21のと
ころにはスリット22が設けられており、本カラー2装
着時に、上記ニップル部11に過大な力が加わらないよ
うになる。その結果、ニップル部11における割れの発
生等が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプ用リ
ザーブタンクのポンプ吸入口への連結部を成すニップル
部の構造に関するものであり、特に、当該ニップル部の
先端部のところに設けられるシールリングの、その保持
用カラーの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルポンプ用リザーブタンクの
ポンプ吸入口への連結方法は、例えば図7に示す如く、
合成樹脂製部材にて一体的に成形されたリザーブタンク
10のニップル部110の先端部のところに円環状の凹
溝130を設けておき、ここに、ゴム製のシールリング
30を装着し、このようなニップル部110をポンプハ
ウジング50等に設けられたオイル吸入口(吸入口)5
50のところに挿入し、更に、このようなリザーブタン
ク10とポンプハウジング50とを別途設けられた締結
手段にて結合することによって形成されるようになって
いるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成からなるものにおいて、リザーブタンク10が合成
樹脂材からなるものであって、インジェクション成形手
段等により一体的に成形されるものにおいては、その型
合せ面のところには、図7に示すような成形バリ(バ
リ)が生ずることとなる。そして、このバリの生じた部
分と接触するシールリング30の面においては、液密性
が保ちにくいという問題点を有する。このような問題点
を解決するために、リザーブタンク成形時における型合
せ面がニップル部におけるシールリングの接触面に来な
いようにした、すなわち、上下型からなるものが考えら
れている。しかしながら、このような上下型方式を採る
とすると、シールリング30の設置される溝130をリ
セス溝とすることが不可能となる。従って、この場合、
図8に示す如く、ニップル部110の最先端部のところ
には、下方に向けて開放された円環状の段付き部150
を設けておき、ここに、シールリング保持用のフランジ
部230を有するカラー20を装着するようにしなけれ
ばならない。そして、この場合には、カラー20の抜け
止め処置等を講じなければならない。このような問題点
を解決するために、カラーに所定の抜止め手段を設ける
ようにしたオイルポンプ用リザーブタンクを提供しよう
とするのが、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、請求項1記載の発明においては、合成樹
脂製部材からなるものであって、オイルポンプの吸入口
への連結部を形成するニップル部を一体的に有するリザ
ーブタンクに関して、上記ニップル部の最先端部のとこ
ろに、所定の深さを有する段付き部を、その外周部の全
周にわたって設けるとともに、当該段付き部のところに
シールリングを設置し、このように設置されたシールリ
ングを保持するように形成されたフランジ部を有すると
ともに、上記ニップル部の内径部側に挿入されるもので
あって軸方向に所定幅のスリットの設けられた円筒部を
有するカラーを、上記ニップル部の先端部のところに設
けるようにした構成を採ることとした。
【0005】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては次のような作用を呈することとなる。
すなわち、本発明にかかるリザーブタンクの型合わせ面
は、一般にニップル部の付け根のところ等に設定される
こととなるので、シールリングの装着されるところには
インジェクション成形時等に形成されるバリが生じない
ようになる。その結果、シールリング部の液密性が保た
れ、シール性が向上することとなる。また、このような
シールリングを保持するカラーは、当該カラーの円筒部
が上記ニップル部の内径側に圧入されることによって、
上記ニップル部の先端部のところに保持されるようにな
っているものではあるが、本発明にかかるカラーの円筒
部のところにはスリットが設けられるようになってお
り、このスリットの作用により、上記ニップル部のとこ
ろには、あまり大きな力(荷重)は加わらないようにな
る。その結果、カラー装着時におけるニップル部の破損
等を避けることができるようになる。
【0006】また、このようにしてシールリングの保持
された状態のリザーブタンクがオイルポンプに装着され
て使用に供せられるようになった場合において、上記カ
ラーが金属製材料からなるものであると、オイルの温度
上昇等により、上記ニップル部のところに設けられたカ
ラーが熱膨張することがあるが、上記円筒部に設けられ
たスリットの作用により、合成樹脂材からなるニップル
部には、あまり大きな力(荷重)は加わらないようにな
る。すなわち、上記ニップル部には大きな応力は生じな
いようになる。その結果、ニップル部に割れ等の損傷等
が生ずるのを防止することができるようになる。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、カラーの
一方の端部のところに、ポンプ吸入口に設けられた段付
き部と係合するストッパ部を設け、これによって、リザ
ーブタンクがオイルポンプに装着された際にカラーがニ
ップル部から抜け出ないようにしたことである。すなわ
ち、合成樹脂製部材からなるものであって、オイルポン
プの吸入口への連結部を形成するニップル部を一体的に
有するリザーブタンクに関して、上記ニップル部の最先
端部のところに、所定の深を有する段付き部を、その外
周部の全周にわたって設けるとともに、当該段付き部の
ところにシールリングを設置し、このように設置された
シールリングを保持するように形成されたフランジ部ま
たは折り返し部を有するとともに、当該フランジ部また
は折り返し部に連続して設けられるものであって上記オ
イルポンプの吸入口に形成された段付き穴のところと係
合するように形成されたストッパ部を有し、更に、上記
ニップル部の内径部側に挿入されるものであって円筒状
の形態からなる円筒部を有するカラーを、上記ニップル
部の先端部のところに設けるようにした構成を採ること
とした。
【0008】このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、上記請求項1記載のものにおける液
密性の確保の外に、上記シールリング保持用のカラー
が、リザーブタンクのオイルポンプへの取付状態時にお
いて、上記リザーブタンクのニップル部から脱落及び抜
け落ちるのを完全に防止することができるようになる。
すなわち、ニップル部がポンプの吸入口に挿入(装着)
された状態においては、カラーの先端部のところに設け
られたストッパ部が、ポンプの吸入口のところに設けら
れた段付き穴のところに接触して動かないようになる。
その結果、オイルポンプ等からの振動が、上記リザーブ
タンクのところに伝播されて来ても、これによってカラ
ーはニップル部から抜け落ちたりすることが無い。
【0009】次に、請求項3記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、請求項2
記載のオイルポンプ用リザーブタンクにおいて、ニップ
ル部の先端部のところに設けられるカラーを、その円筒
部のところに、当該円筒部の軸方向に沿うように形成さ
れた所定幅のスリットを有する構成からなるようにした
ことである。このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、カラーのニップル部への取付けが、
より確実に行なわれるとともに、スリットの作用によ
り、ニップル部には不要な力が加わらないようになる。
その結果、ニップル部における割れ等の損傷の発生を未
然に防止することができるようになる。また、カラーの
円筒部とニップル部の内径側とを、ある程度の弾力性を
有した状態で嵌合させることができるようになり、これ
によって、カラーをニップル部の先端部のところに仮止
めさせておくことができるようになる。その結果、ニッ
プル部にシールリング及びカラーを取り付けた状態のア
センブリ状態で、リザーブタンクを持ち運びすることが
できるようになり、リザーブタンクのオイルポンプへの
取付けに関する、その作業性を向上させることができる
ようになる。なお、このような状態の本リザーブタンク
のニップル部がオイルポンプの吸入口のところに装着さ
れた状態においては、ストッパ部がポンプの吸入口のと
ころに設けられた段付き穴と係合して、カラーの抜け防
止が図られることは、上記請求項2記載のものと同じで
ある。
【0010】次に、請求項4記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項2または
請求項3記載のものと同じである。その特徴とするとこ
ろは、リザーブタンクのニップル部の先端部のところに
設けられるカラーを、その円筒部のところが上記ニップ
ル部の内径部に対して隙間嵌めの状態となるようにした
ことである。このような構成を採ることにより、本発明
のものにおいては、リザーブタンクのニップル部のとこ
ろに、カラーの挿入により、割れ等の破損の生ずるのを
未然に防止することができるようになる。すなわち、本
発明のものにおいては、リザーブタンクのニップル部が
ポンプの吸入口に取付けられた状態において、カラーの
先端部に設けられたストッパ部がポンプの吸入口に設け
られた取付部に係合して、本カラーは抜け落ちないよう
になっているので、カラーの円筒部とニップル部内径側
との係合状態を締り嵌めの状態にする必要がない。従っ
て、上記の如く、隙間嵌めの状態としておき、ニップル
部には不要な力(応力)が加わらないようにすることが
できる。その結果、ニップル部における割れの発生等を
未然に防止することができるようになる。
【0011】次に、請求項5記載の発明について説明す
る。このものも、その基本的な点は上記請求項1記載の
ものと同じである。その特徴とするところは、請求項1
記載のオイルポンプ用リザーブタンクにおいて、ニップ
ル部の先端部のところに設けられるカラーを、その円筒
部の一方の端部であって、上記シールリング保持用のフ
ランジ部の設けられる側とは反対の側のところに、本カ
ラーが上記ニップル部から抜け落ちないようにするため
の係止部を設けるようにしたことである。このような構
成を採ることにより、本発明のものにおいては、カラー
の円筒部とニップル部の内径部との間の嵌合状態は緩め
の状態に保ったうえで、本カラーのニップル部からの脱
落を完全に防止することができるようになる。すなわ
ち、本発明にかかるカラーは、円筒部の一方の端部のと
ころに爪状あるいはフランジ状の係止部を有するように
なっており、この係止部が、ニップル部の付け根のとこ
ろであってリザーブタンク本体の壁のところに係合する
ようになっているので、これら係合関係によってカラー
はニップル部に固定されることとなる。また、これによ
ってシールリングもニップル部先端部のところに保持さ
れることとなる。また、このように、カラー自体は上記
係止部によってニップル部に固定されることとなるの
で、円筒部とニップル部内径部との係合状態(嵌合状
態)も緩めに設定することができるようになり、ニップ
ル部における割れ(破損)の発生等を防止することがで
きるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図6を基に説明する。本実施の形態に関するも
のの、その構成は、図1に示す如く、合成樹脂材にて、
ニップル部11等とともに、インジェクション成形手段
等にて一体的に成形されるリザーブタンク1と、当該リ
ザーブタンク1が取付ブラケット6及び所定の締結手段
7等を介して取付けられるオイルポンプ5と、からなる
ことを基本とするものである。このような基本構成から
なるものにおいて、上記リザーブタンク1のニップル部
11が、上記オイルポンプ5のハウジング等に設けられ
たオイル吸入口(吸入口)51のところに挿入(装着)
されて、上記リザーブタンク1からの作動油がポンプ5
に供給されるようになっているものである。なお、この
ようなリザーブタンク1とオイルポンプ5との連結部の
ところには、当該連結部における液密性を保つために、
Oリング等からなるシールリング3が装着されるように
なっている。
【0013】なお、このような構成からなるニップル部
11等を有する本リザーブタンク1は、インジェクショ
ン成形手段等により一体的に成形されるものであるが、
その場合における金型の合せ面は、リザーブタンク本体
とニップル部11との連結部であるAA面(図1参照)
等にて形成されるようになっているものである。その結
果、シールリング3の装着面であるニップル部11の段
付き部111のところにはバリ(成形バリ)が生じない
ようになる。従って、このような型構成からなるものに
おいては、型抜きの都合上、上記シールリング3の装着
されるところには、凹陥状のリセス溝を設けることが難
しいので、図1に示す如く、下側に開放された段付き溝
が採用されるようになっている。すなわち、ニップル部
11の最先端のところには、外周部の全周にわたって円
環状の段付き部111が設けられるようになっているも
のである。そして、この円環状の段付き部111のとこ
ろにシールリング3が装着された状態で、更に金属製の
カラー2が取付けられるようになっているものである。
そして更に、このカラー2に設けられたフランジ部23
にて上記シールリング3はニップル部11の外周部に保
持されるようになっているものである。
【0014】次に、このような構成からなるニップル部
11の、その先端部に設けられる金属製のカラー2につ
いて、以下に説明する。まず、第一の実施の形態にかか
るものは、図2及び図3に示す如く、ニップル部11の
内径部側に挿入される円筒部21と、当該円筒部21の
一方の端部に設けられるものであって、上記ニップル部
11の段付き部111のところに装着されたシールリン
グ3を保持する役目を果たすフランジ部23と、上記円
筒部21の、その軸線方向に所定の幅をもった状態で設
けられるスリット22と、からなるものである。なお、
このような構成からなるものにおいて、上記スリット2
2は、少なくとも上記円筒部21のところには設けられ
るようになっているものである。このようなスリット2
2を円筒部21に設けることによって、当該円筒部21
がニップル部11の内径部側に圧入手段等により嵌め込
まれた状態において、ニップル部11にかかることとな
る面圧を低減化することができるようになり、ニップル
部11の破損等を未然に防止することができるようにな
る。また、オイルポンプ5の稼働時において、オイルの
温度上昇によりカラー2が膨張したような場合において
も、この熱膨張分を上記スリット22のところで吸収す
ることができるようになり、ニップル部11における割
れの発生等を防止することができるようになる。
【0015】次に、第二の実施の形態に係るものについ
て、図4及び図5を基に説明する。このものも、上記第
一の実施の形態にかかるものと、その基本的な点は同じ
である。異なるところは、上記第一の実施の形態のもの
に加えて、フランジ部または折り返し部23のところか
ら当該フランジ部または折り返し部23に連続して大径
部からなるストッパ部25を設けるようにしたことであ
る。そして、このストッパ部25の先端部はオイルポン
プ5の、その吸入口51のところに設けられた段付き穴
55のところに係合するようになっているものである。
従って、このようなカラー2を有するリザーブタンク1
のニップル部11が上記吸入口51のところに挿入され
ると、カラー2は下方に抜け落ちないようになる。これ
により、上記円筒部21の外径を上記ニップル部11の
内径よりも小さくし、これら円筒部21とニップル部1
1とを隙間嵌めの状態とすることが可能となり、カラー
2の挿入によるニップル部11の破損のおそれが無くな
る。なお、このようなストッパ部25を有するカラー2
としては、図4に示すものの如く、プレス加工手段等に
より成形されたフランジ部23を有するもの、あるいは
図5に示すものの如く、バルジ加工手段等により成形さ
れた折り返し部23を有するもの等が挙げられる。ま
た、このような構成かなるストッパ部25を有するもの
において、図4に示す如く、上記円筒部21のところに
スリット22を設けるようにしたものも考えられる。こ
のようなスリット22を設けることにより、ニップル部
11の内径部への装着状態を締り嵌め状態とすることが
でき、リザーブタンク1をポンプ吸入口51から引き抜
いた状態においてカラー2及びシールリング3の脱落を
防止することができるようになり、メインテナンス作業
時等における、その作業性の向上を図ることができるよ
うになる。
【0016】次に、第三の実施の形態にかかるものにつ
いて、図6を基に説明する。このものも、その基本的な
点は、上記第一の実施の形態のもの、あるいは第二の実
施の形態のものと同じである。異なるところは、それら
のものに加えて、円筒部21のフランジ部23が設けら
れる側の端部とは反対の側の端部のところに、爪状ある
いはフランジ状の形態からなる係止部24を設けるよう
にしたことである。そして、このような係止部24をニ
ップル部11の内径側の付け根部のところであってリザ
ーブタンク本体の壁112のところに係合させるように
したことである。このような係合を行なわせることによ
ってカラー2の脱落が完全に防止されることとなる。従
って、リザーブタンク1にシールリング3等を装着した
状態、すなわち、リザーブタンクアセンブリの状態で持
ち運び等をすることができるようになり、リザーブタン
クアセンブリのオイルポンプへの取付作業、あるいはリ
ザーブタンク周りのメインテナンス作業についての、そ
の作業性の向上を図ることができるようになる。以上説
明した各実施の形態のものにおいては、金属製のカラー
2を用いたものについて説明してきたが、このような金
属製のものに限定されるものでは無い。例えば、オイル
ポンプ用リザーブタンクに用いられる際の耐熱性、静的
または動的強度、弾性等に関して、所定の条件を満たし
ているものであれば合成樹脂製のもの等であっても良
い。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、合成樹脂製部材からな
るものであって、オイルポンプの吸入口への連結部を形
成するニップル部を一体的に有するリザーブタンクに関
して、上記ニップル部の最先端部のところに、所定の深
さを有する段付き部を、その外周部の全周にわたって設
けるとともに、当該段付き部のところにシールリングを
設置し、このように設置されたシールリングを保持する
ように形成されたフランジ部を有するとともに、上記ニ
ップル部の内径部側に挿入されるものであって軸方向に
所定幅のスリットの設けられた円筒部を有するカラーを
上記ニップル部の先端部のところに設けるようにした構
成を採ることとしたので、シールリングの装着されると
ころにはインジェクション成形時等に形成されるバリを
生じさせないようにすることができるようになり、シー
ル部の液密性が保たれ、シール性の向上を図ることがで
きるようになった。
【0018】また、このようなシールリングを保持する
カラーは、そのカラーの円筒部のところにはスリットが
設けられるようになっているので、このスリットの作用
により、上記ニップル部のところには、あまり大きな力
が加わらないようになった。その結果、カラー装着時に
おけるニップル部の破損等を避けることができるように
なった。また、オイルポンプ稼働時において、上記カラ
ーが金属製材料からなるものであると、オイルの温度上
昇等により、上記ニップル部のところに設けられたカラ
ーが熱膨張をすることとなるが、上記円筒部に設けられ
たスリットの作用により、合成樹脂材からなるニップル
部には大きな力が加わらないようになり、ニップル部の
破損(割れ)等を防止することができるようになった。
また、フランジ部の下方部に当該フランジ部に連続して
大径部からなるストッパ部を設けるようにしたものにお
いては、ニップル部がポンプの吸入口のところに挿入さ
れた状態において、カラーの下方への脱落(抜け落ち)
を防止することができるようになった。また、円筒部の
フランジ部が設けられる側とは反対の側に係止部を設け
るようにしたものにおいては、当該係止部の作用によ
り、カラー及びシールリングの脱落を完全に抑止するこ
とができるようになった。これによって、リザーブタン
ク周りのメインテナンス作業の、その作業性の向上を図
ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の主要部を成すカラーについての、その
第一の実施形態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の主要部を成すカラーについての、その
第一の実施形態を示す平面図である。
【図4】本発明の主要部を成すカラーについての、その
第二の実施形態にかかるものの取付状態を示す断面図で
ある。
【図5】本発明の主要部を成すカラーについての、その
第二の実施形態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の主要部を成すカラーについての、その
第三の実施形態にかかるものの取付状態を示す断面図で
ある。
【図7】ニップル部にリセス溝を有する従来例の全体構
成を示す図である。
【図8】シールリング保持用のカラーを有する従来例の
全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 リザーブタンク 11 ニップル部 111 段付き部 112 壁 2 カラー 21 円筒部 22 スリット 23 フランジ部(折り返し部) 24 係止部 25 ストッパ部 3 シールリング 5 ポンプ(オイルポンプ) 51 吸入口(オイル吸入口) 55 段付き穴 6 取付ブラケット 7 締結手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 功 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製部材からなるものであって、
    オイルポンプの吸入口への連結部を形成するニップル部
    を一体的に有するリザーブタンクにおいて、上記ニップ
    ル部の最先端部のところに、所定の深さを有する段付き
    部を、その外周部の全周にわたって設けるとともに、当
    該段付き部のところにシールリングを設置し、このよう
    に設置されたシールリングを保持するように形成された
    フランジ部を有するとともに、上記ニップル部の内径部
    側に挿入されるものであって軸方向に所定幅のスリット
    の設けられた円筒部を有するカラーを、上記ニップル部
    の先端部のところに設けるようにしたことを特徴とする
    オイルポンプ用リザーブタンク。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製部材からなるものであって、
    オイルポンプの吸入口への連結部を形成するニップル部
    を一体的に有するリザーブタンクにおいて、上記ニップ
    ル部の最先端部のところに、所定の深さを有する段付き
    部を、その外周部の全周にわたって設けるとともに、当
    該段付き部のところにシールリングを設置し、このよう
    に設置されたシールリングを保持するように形成された
    フランジ部または折り返し部を有するとともに、当該フ
    ランジ部または折り返し部に連続して設けられるもので
    あって上記オイルポンプの吸入口に形成された段付き穴
    のところと係合するように形成されたストッパ部を有
    し、更に、上記ニップル部の内径部側に挿入されるもの
    であって円筒状の形態からなる円筒部を有するカラー
    を、上記ニップル部の先端部のところに設けるようにし
    たことを特徴とするオイルポンプ用リザーブタンク。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のオイルポンプ用リザーブ
    タンクにおいて、上記ニップル部の先端部のところに設
    けられるカラーを、その円筒部のところに、当該円筒部
    の軸方向に沿うように形成された所定幅のスリットを有
    する構成からなるようにしたことを特徴とするオイルポ
    ンプ用リザーブタンク。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3記載のオイルポ
    ンプ用リザーブタンクにおいて、上記ニップル部の先端
    部のところに設けられるカラーを、その円筒部のところ
    が上記ニップル部の内径部に対して隙間嵌めの状態とな
    るようにしたことを特徴とするオイルポンプ用リザーブ
    タンク。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のオイルポンプ用リザーブ
    タンクにおいて、上記ニップル部の先端部のところに設
    けられるカラーを、その円筒部の一方の端部であって上
    記シールリング保持用のフランジ部の設けられる側とは
    反対の側のところに、本カラーの上記ニップル部からの
    脱落を防止する係止部を有するようにしたことを特徴と
    するオイルポンプ用リザーブタンク。
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CN103470885A (zh) * 2013-09-22 2013-12-25 湖南埃瓦新能源科技有限公司 一种用于固定热水器管道的固定件

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