JP2005330996A - ガスケット - Google Patents
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Abstract
【課題】プラグチューブガスケット等において、ヘッドカバー等のハウジングに対する組み付けや取り外しの作業性に優れたガスケットを提供する。
【解決手段】ハウジング2の開口部2a内周に組み付けられ、ハウジング2とハウジング2の開口部2a内に配置した筒状部材3との間をシールするガスケット1であって、ハウジング2に固定される取付部5と、筒状部材3の外周面3aに密接するシールリップ6とを一体に有するガスケット1において、当該ガスケット1を、ハウジング2の開口部2aに対してハウジング2の外側から着脱自在に組み付けられるものとし、かつ同じくハウジング2の開口部2aに対してハウジング2の外側から着脱自在にねじ込まれるキャップ10によりハウジング2に固定されるものとする。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング2の開口部2a内周に組み付けられ、ハウジング2とハウジング2の開口部2a内に配置した筒状部材3との間をシールするガスケット1であって、ハウジング2に固定される取付部5と、筒状部材3の外周面3aに密接するシールリップ6とを一体に有するガスケット1において、当該ガスケット1を、ハウジング2の開口部2aに対してハウジング2の外側から着脱自在に組み付けられるものとし、かつ同じくハウジング2の開口部2aに対してハウジング2の外側から着脱自在にねじ込まれるキャップ10によりハウジング2に固定されるものとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、密封装置の一種であるガスケットに関するものである。本発明のガスケットは、自動車関連分野または一般産業機械の分野等において用いられ、例えば自動車関連分野においては、内燃機関におけるシリンダヘッドカバーとプラグチューブとの間またはシリンダヘッドカバーとインジェクションパイプとの間等をシールするために用いられる。
内燃機関におけるシリンダヘッドカバーとプラグチューブとの間をシールするため従来から、図6に示すプラグチューブガスケット51が知られており、このガスケット51は、ハウジングとしてのシリンダヘッドカバー52の開口部52aの内周面52bに嵌合される取付部53と、前記開口部52a内に配置される筒状部材としてのプラグチューブ54の外周面54aに密接するシールリップ55とを一体に有する構造を備えている(特許文献1または2参照)。
しかしながら、プラグチューブガスケット51については一般に、再組み付けが比較的頻繁に行なわれることから、ヘッドカバー52に対する組み付けが容易なだけでなく、ヘッドカバー52からの取り外しが容易であることも要求されており、この点について上記従来技術には、以下の不都合がある。
すなわち当該ガスケット51は、ヘッドカバー52の開口部52aに対してヘッドカバー52の外側Aからではなくヘッドカバー52の内側Bから組み付けられるものである。したがって、その組み付けや取り外しに際してはその都度、エンジンからヘッドカバー52を取り外さなければならず、よって組み付けや取り外しの作業性が良くない不都合がある。
また、当該ガスケット51はヘッドカバー52の開口部52aの内周面52bに所定の嵌合代をもって嵌合されるものである。したがって、組み付けに際しては力を加えて圧入しなければならず、取り外しに際しては力を加えて引き抜かなければならないために、この点からも組み付けや取り外しの作業性が良くない不都合がある。
また、本願に対する他の従来技術として、特開平10−331744号公報(特許文献3参照)に、ガスケットをヘッドカバーの開口部に対してヘッドカバーの外側からボルト止めする技術が開示されているが、この従来技術によると、組み付けや取り外しに際してその都度、複数のボルトを締めたり緩めたりしなければならないために、やはり組み付けや取り外しの作業性が良くない不都合がある。
本発明は以上の点に鑑みて、上記プラグチューブガスケット等において、ヘッドカバー等のハウジングに対する組み付けや取り外しの作業性に優れたガスケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケットは、ハウジングの開口部内周に組み付けられ、前記ハウジングと前記ハウジングの開口部内に配置した筒状部材との間をシールするガスケットであって、前記ハウジングに固定される取付部と、前記筒状部材の外周面に密接するシールリップとを一体に有するガスケットにおいて、当該ガスケットは、前記ハウジングの開口部に対して前記ハウジングの外側から着脱自在に組み付けられるものであり、かつ同じく前記ハウジングの開口部に対して前記ハウジングの外側から着脱自在にねじ込まれるキャップにより前記ハウジングに固定されるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるガスケットは、上記した請求項1のガスケットにおいて、当該ガスケットは、ハウジングの開口部内周に設けた段部と前記ハウジングの開口部にねじ込まれるキャップとの間に取付部が挟み込まれることにより前記ハウジングに固定されるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるガスケットは、上記した請求項1または2のガスケットにおいて、取付部は、ハウジングの開口部内周に設けた段部と前記ハウジングの開口部にねじ込まれるキャップとの間に補強環のフランジ部が挟み込まれることにより前記ハウジングに固定されるものであり、かつ前記補強環のフランジ部には、該フランジ部に被着されたゴム状弾性体よりなり前記ハウジングに密接するビード状の端面シール部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4によるガスケットは、上記した請求項1ないし3の何れかに記載したガスケットにおいて、当該ガスケットは、キャップに対して当該ガスケットを仮止めする仮止め係合部を有し、前記キャップに仮止めされた状態で前記キャップとともにハウジングの開口部に組み付けられるものであることを特徴とする。
更にまた、本発明の請求項5によるガスケットは、上記した請求項1ないし4の何れかに記載したガスケットにおいて、ハウジングは、内燃機関におけるシリンダヘッドカバーであり、筒状部材は、前記シリンダヘッドカバーの開口部内に配置されるプラグチューブまたはインジェクションパイプであることを特徴とする。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の請求項1によるガスケットにおいては、当該ガスケットがハウジングの開口部に対してハウジングの外側から着脱自在に組み付けられるものとされ、かつ同じくハウジングの開口部に対してハウジングの外側から着脱自在にねじ込まれるキャップによりハウジングに固定されるものとされているために、ハウジングの内側からではなくハウジングの外側からハウジングの開口部にキャップをねじ込んだり取り外したりするだけで、ガスケットの組み付けおよび取り外し作業を行なうことが可能となる。したがって所期の目的どおり、ハウジングに対するガスケットの組み付けおよび取り外しの作業性を向上させることができる。
また、ハウジングの開口部にキャップをねじ込むことによりガスケットをハウジングに固定するには、請求項2に記載したように、ハウジングの開口部内周に予め段部を設けて、この段部とキャップの間にガスケットの取付部を挟み込む構造とするのが好適であり、このような固定構造によると、ハウジングに対するガスケットの嵌合代を零設定とすることが可能となる。したがって、組み付けおよび取り外しがハウジングの外側から行なわれ、かつハウジングに対するガスケットの嵌合代が零設定とされることから作業に際して大きな力を必要とせず、よってハウジングに対するガスケットの組み付けおよび取り外しの作業性を一層向上させることができる。
また、ハウジングの開口部にキャップをねじ込むことによりガスケットをハウジングに固定するには、請求項3に記載したように、ハウジングの開口部内周に予め段部を設けて、この段部とキャップの間にガスケット取付部における金属環のフランジ部を挟み込む構造とするのが好適であり、このような固定構造によるとやはり、ハウジングに対するガスケットの嵌合代を零設定とすることが可能となる。したがって、組み付けおよび取り外しがハウジングの外側から行なわれ、かつハウジングに対するガスケットの嵌合代が零設定とされることから作業に際して大きな力を必要とせず、よってハウジングに対するガスケットの組み付けおよび取り外しの作業性を一層向上させることができる。また、補強環のフランジ部に被着されたビード状の端面シール部がハウジングに密接してシール作用を奏することから、ガスケットおよびハウジング間のシール性を十分に確保することができる。
また、ハウジングの開口部にキャップをねじ込むことによりガスケットをハウジングに固定するには、請求項4に記載したように、ガスケットにキャップに対する仮止め係合部を設けて、ガスケットをキャップに仮止めした状態でキャップとともにハウジングの開口部に組み付けるようにしても良く、このような固定構造によると、ハウジングにキャップをねじ込むのと同時にハウジングにガスケットを組み込むことが可能となり、ハウジングからキャップを取り外すのと同時にハウジングからガスケットを取り外すことが可能となる。したがって、キャップのねじ込みに先立ってハウジングの開口部にガスケットを挿入したり、あるいはキャップの取り外し後に改めてハウジングの開口部からガスケットを取り外したりする作業を省略することが可能となり、この点からも作業性を向上させることができる。
尚、本発明は、プラグチューブガスケットまたはインジェクションパイプシール等として好適に利用される。この場合、請求項1ないし4におけるハウジングは、内燃機関におけるシリンダヘッドカバーであり、筒状部材は、プラグチューブまたはインジェクションパイプである(請求項5)。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るガスケット1の半裁断面を示している。
当該実施例に係るガスケット(プラグチューブガスケット)1は、内燃機関におけるシリンダヘッドカバー2とプラグチューブ3との間をシールすべくヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bに組み付けられて、前記開口部2aに挿入されるプラグチューブ3の外周面3aに密接するものであって、以下のように構成されている。
図1は、本発明の第一実施例に係るガスケット1の半裁断面を示している。
当該実施例に係るガスケット(プラグチューブガスケット)1は、内燃機関におけるシリンダヘッドカバー2とプラグチューブ3との間をシールすべくヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bに組み付けられて、前記開口部2aに挿入されるプラグチューブ3の外周面3aに密接するものであって、以下のように構成されている。
すなわち先ず、当該ガスケット1は、ヘッドカバー2における開口部2aの内周面2bに固定される環状の取付部(外周取付部)5と、プラグチューブ3の外周面3aに密接する環状のシールリップ(内周リップ部)6とを一体に有しており、この取付部5およびシールリップ6によってガスケット本体4が形成されている。また当該ガスケット1は、金属等剛材製の補強環7と、この補強環7に被着されたゴム状弾性体8と、シールリップ6の先端に設けられたガータスプリング9とを有しており、この補強環7、ゴム状弾性体8およびガータスプリング9によって上記ガスケット本体4が形成されている。
上記補強環7は、筒状部7aの軸方向一端(ヘッドカバー2外側の端部)に径方向外方へ向けてフランジ部7bを一体成形して断面略L字形に形成されたものであって、筒状部7aの外周面に上記弾性体8の一部をなす外周ゴム部8aが被着され、フランジ部7bの下面(ヘッドカバー2内側の端面)に同じく上記弾性体8の一部をなす端面ゴム部8bが被着され、この端面ゴム部8bの下面にビード状の端面シール部8cが一体成形され、この補強環7、外周ゴム部8a、端面ゴム部8bおよび端面シール部8cによって上記取付部5が形成されている。そして、この取付部5の内周側に同じく弾性体8の一部をなすベロー部8dが一体成形されるとともにベロー部8dの更に内周側に同じく弾性体8の一部をなすシールリップ6が一体成形されており、このシールリップ6の先端に、プラグチューブ3に対する締め代を調整するための上記ガータスプリング9が埋設されている。シールリップ6は、ヘッドカバー2の外側(図上上側)を向くように形成されている。
また、上記ヘッドカバー2における開口部2aの内周面2bには、その最も外側に位置して、キャップ10をねじ込むための雌ネジ状のネジ部2cが設けられており、その内側(図上下側)に、補強環7の外周縁部が係合する環状の段部2dが設けられており、更にその内側に、端面シール部8cが密接する環状の段差部2eが設けられている。これらの段部2dおよび段差部2eは以下のように寸法設定されている。
すなわち、段部2dの外径寸法d1は、補強環7の外径寸法d2よりも大きく設定されており、段部2dの内径寸法d3は補強環7の外径寸法d2よりも小さく設定されている。また、段差部2eの外径寸法d4は端面ゴム部8bの外径寸法d5および端面シール部8cの外径寸法d6よりも大きく設定されており、段差部2eの内径寸法d7は端面シール部8cの内径寸法d8よりも小さく設定されている。また、段差部2eの内径寸法d7は外周ゴム部8aの外径寸法d9よりも大きく設定されている。
また、キャップ10は、中空部10aを有して環状に成形されており、かつその外周面に雄ネジ状のネジ部10bを有している。
上記構成のガスケット1は、ヘッドカバー2の開口部2aに対してヘッドカバー2の外側Aから着脱自在に組み付けられるものであり、かつ同じくヘッドカバー2の開口部2aに対してヘッドカバー2の外側Aから着脱自在にねじ込まれるキャップ10によりヘッドカバー2に固定されるものである。したがって、ヘッドカバー2の内側Bからではなくヘッドカバー2の外側Aからヘッドカバー2の開口部2aにキャップ10をねじ込んだり取り外したりするだけでガスケット1の組み付けおよび取り外し作業を行なうことができるために、ヘッドカバー2に対するガスケット1の組み付けおよび取り外しの作業性を向上させることができる。
また、上記構成のガスケット1は、ヘッドカバー2の開口部2a内周に設けた段部2dとヘッドカバー2の開口部2aにねじ込まれるキャップ10との間に取付部5が挟み込まれることによりヘッドカバー2に固定されるものであり、取付部5は、段部2dとキャップ10の間に補強環7のフランジ部7bが挟み込まれることによりヘッドカバー2に固定されるものである。したがって、ヘッドカバー2に対するガスケット1の嵌合代を零設定とすることができるために、ガスケット1の組み付けおよび取り外しに際して大きな力を必要とせず、よってヘッドカバー2に対するガスケット1の組み付けおよび取り外しの作業性を一層向上させることができる。当該実施例では上記したように段部2dおよび段差部2eの寸法設定がなされることにより、嵌合代の零設定が実現されている。
また、取付部5に端面シール部8cが設けられて、この端面シール部8cがヘッドカバー2の開口部2a内周に設けた段差部2eに密接するように構成されているために、ガスケット1およびヘッドカバー2間のシール性を十分に確保することができる。
尚、上記第一実施例に係るガスケット1は、その構成を以下のように変更しても良い。
第二実施例・・・
すなわち、上記第一実施例では、その組み付けに際して、ガスケット1をヘッドカバー2の開口部2aに挿入して補強環7を段部2d上に載せてからキャップ10をねじ込む手順となるが、ガスケット1を予めキャップ10に仮止めしてこの状態でガスケット1をキャップ10とともにヘッドカバー2の開口部2aに組み付けることにしても良い。この場合、ガスケット1には、当該ガスケット1をキャップ10に対して仮止めする仮止め係合部11を設けることとし、図2の例では、この仮止め係合部11が、補強環7の内周側に被着された内周ゴム部8eに設けられた仮止め用凸部8fによって構成されている。
すなわち、上記第一実施例では、その組み付けに際して、ガスケット1をヘッドカバー2の開口部2aに挿入して補強環7を段部2d上に載せてからキャップ10をねじ込む手順となるが、ガスケット1を予めキャップ10に仮止めしてこの状態でガスケット1をキャップ10とともにヘッドカバー2の開口部2aに組み付けることにしても良い。この場合、ガスケット1には、当該ガスケット1をキャップ10に対して仮止めする仮止め係合部11を設けることとし、図2の例では、この仮止め係合部11が、補強環7の内周側に被着された内周ゴム部8eに設けられた仮止め用凸部8fによって構成されている。
この仮止め用凸部8fは、内周ゴム部8eの内周面に径方向内方へ向けて突出するように形成されており、これに対応して、キャップ10の下部には、この凸部8fが係合する凹部10dを外周面に備えた筒状部10cが一体成形されている。したがって、この仮止め用の凸部8fおよび凹部10dよりなる仮止め係合部11を係合することによってガスケット1を予めキャップ10に仮止めし、この状態でガスケット1をキャップ10とともにヘッドカバー2の開口部2aに組み付ける。尚、この実施例では、ガスケット1は組付完了後もキャップ10に保持されたままであることから、ヘッドカバー2に対するキャップ10のねじ込み量の大小にしたがって、ヘッドカバー2に対するガスケット1の挿入深さが決定される。また、この実施例では、ガスケット1はヘッドカバー2およびキャップ10間に挟み込まれて支持されるものではないことから、上記第一実施例における段部2dは省略されている。
上記構成を備えたガスケット1によると、ヘッドカバー2にキャップ10をねじ込むのと同時にヘッドカバー2にガスケット1を組み込むことができ、またヘッドカバー2からキャップ10を取り外すのと同時にヘッドカバー2からガスケット1を取り外すことができる。したがって、キャップ10のねじ込みに先立ってヘッドカバー2の開口部2aにガスケット1を挿入したり、あるいはキャップ10の取り外し後に改めてヘッドカバー2の開口部2aからガスケット1を取り外したりする作業を省略することが可能となることから、この点からも作業性を向上させることができる。
第三実施例・・・
また、上記第一実施例では、ヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bに設けた雌ネジ状のネジ部2cに、キャップ10の外周面に設けた雄ネジ状のネジ部10bをねじ込む構成とされているが、ヘッドカバー2が樹脂製の場合には、雌ネジ加工は樹脂成形型からの離型が困難となることがある。この場合、ヘッドカバー2には、雌ネジ状ではなく雄ネジ状のネジ部2cを設けることとし、図3の例では、ヘッドカバー2に設けた雄ネジ状のネジ部2cに、キャップ10に設けた雌ネジ状のネジ部10bがねじ込まれている。したがってこの構成によると、ヘッドカバー2に設けられるのが雌ネジ状ではなく雄ネジ状のネジ部2cであることから、成形に際しての離型性を向上させることができる。
また、上記第一実施例では、ヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bに設けた雌ネジ状のネジ部2cに、キャップ10の外周面に設けた雄ネジ状のネジ部10bをねじ込む構成とされているが、ヘッドカバー2が樹脂製の場合には、雌ネジ加工は樹脂成形型からの離型が困難となることがある。この場合、ヘッドカバー2には、雌ネジ状ではなく雄ネジ状のネジ部2cを設けることとし、図3の例では、ヘッドカバー2に設けた雄ネジ状のネジ部2cに、キャップ10に設けた雌ネジ状のネジ部10bがねじ込まれている。したがってこの構成によると、ヘッドカバー2に設けられるのが雌ネジ状ではなく雄ネジ状のネジ部2cであることから、成形に際しての離型性を向上させることができる。
第四実施例・・・
また、上記第一実施例では、補強環7に被着した外周ゴム部8aの外周面およびこの外周面と対向するヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bが共に軸方向にストレートな円筒面とされているので、両者の径寸法が近似すると直ちに嵌合代が発生することがある。この場合、両者をテーパ面同士の組み合わせとすることとし、図4および図5の例では、外周ゴム部8aの外周面がヘッドカバー2の外側から内側へかけて漸次縮径するテーパ面8gとされ、ヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bもこれに対応してテーパ面2fとされている。したがってこの構成によると、両者の径寸法が近似しても両者に抜け方向のテーパが設定されるために、取り外し作業が困難となるのを防止することができる。尚、図では、外周ゴム部8aのテーパ面8gにビード状の外周シール部8hが併せ設けられている。
また、上記第一実施例では、補強環7に被着した外周ゴム部8aの外周面およびこの外周面と対向するヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bが共に軸方向にストレートな円筒面とされているので、両者の径寸法が近似すると直ちに嵌合代が発生することがある。この場合、両者をテーパ面同士の組み合わせとすることとし、図4および図5の例では、外周ゴム部8aの外周面がヘッドカバー2の外側から内側へかけて漸次縮径するテーパ面8gとされ、ヘッドカバー2の開口部2aの内周面2bもこれに対応してテーパ面2fとされている。したがってこの構成によると、両者の径寸法が近似しても両者に抜け方向のテーパが設定されるために、取り外し作業が困難となるのを防止することができる。尚、図では、外周ゴム部8aのテーパ面8gにビード状の外周シール部8hが併せ設けられている。
1 ガスケット(プラグチューブガスケット)
2 ヘッドカバー(ハウジング)
2a 開口部
2b 内周面
2c,10b ネジ部
2d 段部
2e 段差部
2f,8g テーパ面
3 プラグチューブ(筒状部材)
3a 外周面
4 ガスケット本体
5 取付部
6 シールリップ
7 補強環
7a,10c 筒状部
7b フランジ部
8 ゴム状弾性体
8a 外周ゴム部
8b 端面ゴム部
8c 端面シール部
8d ベロー部
8e 内周ゴム部
8f 仮止め用凸部
8h 外周シール部
9 ガータスプリング
10 キャップ
10a 中空部
10d 仮止め用凹部
11 仮止め係合部
A 外側
B 内側
2 ヘッドカバー(ハウジング)
2a 開口部
2b 内周面
2c,10b ネジ部
2d 段部
2e 段差部
2f,8g テーパ面
3 プラグチューブ(筒状部材)
3a 外周面
4 ガスケット本体
5 取付部
6 シールリップ
7 補強環
7a,10c 筒状部
7b フランジ部
8 ゴム状弾性体
8a 外周ゴム部
8b 端面ゴム部
8c 端面シール部
8d ベロー部
8e 内周ゴム部
8f 仮止め用凸部
8h 外周シール部
9 ガータスプリング
10 キャップ
10a 中空部
10d 仮止め用凹部
11 仮止め係合部
A 外側
B 内側
Claims (5)
- ハウジング(2)の開口部(2a)内周に組み付けられ、前記ハウジング(2)と前記ハウジング(2)の開口部(2a)内に配置した筒状部材(3)との間をシールするガスケット(1)であって、前記ハウジング(2)に固定される取付部(5)と、前記筒状部材(3)の外周面(3a)に密接するシールリップ(6)とを一体に有するガスケット(1)において、
当該ガスケット(1)は、前記ハウジング(2)の開口部(2a)に対して前記ハウジング(2)の外側(A)から着脱自在に組み付けられるものであり、かつ同じく前記ハウジング(2)の開口部(2a)に対して前記ハウジング(2)の外側(A)から着脱自在にねじ込まれるキャップ(10)により前記ハウジング(2)に固定されるものであることを特徴とするガスケット。 - 請求項1のガスケットにおいて、
当該ガスケット(1)は、ハウジング(2)の開口部(2a)内周に設けた段部(2d)と前記ハウジング(2)の開口部(2a)にねじ込まれるキャップ(10)との間に取付部(5)が挟み込まれることにより前記ハウジング(2)に固定されるものであることを特徴とするガスケット。 - 請求項1または2のガスケットにおいて、
取付部(5)は、ハウジング(2)の開口部(2a)内周に設けた段部(2d)と前記ハウジング(2)の開口部(2a)にねじ込まれるキャップ(10)との間に補強環(7)のフランジ部(7b)が挟み込まれることにより前記ハウジング(2)に固定されるものであり、かつ前記補強環(7)のフランジ部(7b)には、該フランジ部(7b)に被着されたゴム状弾性体(8)よりなり前記ハウジング(2)に密接するビード状の端面シール部(8c)が設けられていることを特徴とするガスケット。 - 請求項1ないし3の何れかに記載したガスケットにおいて、
当該ガスケット(1)は、キャップ(10)に対して当該ガスケット(1)を仮止めする仮止め係合部(11)を有し、前記キャップ(10)に仮止めされた状態で前記キャップ(10)とともにハウジング(2)の開口部(2a)に組み付けられるものであることを特徴とするガスケット。 - 請求項1ないし4の何れかに記載したガスケットにおいて、
ハウジング(2)は、内燃機関におけるシリンダヘッドカバーであり、筒状部材(3)は、前記シリンダヘッドカバーの開口部内に配置されるプラグチューブまたはインジェクションパイプであることを特徴とするガスケット。
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