JP5159296B2 - 冷間加工用鋼線材または棒鋼、およびその製造方法ならびに冷間加工鋼部品 - Google Patents

冷間加工用鋼線材または棒鋼、およびその製造方法ならびに冷間加工鋼部品 Download PDF

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Description

本発明は、冷間加工用鋼およびその製造方法ならびに冷間加工鋼部品に関するものである。
冷間加工(例えば200℃以下の雰囲気における鋼の加工)は、熱間加工や温間加工と比較して、生産性が高く、寸法精度が良く、しかも鋼材の歩留が良好であるといった利点を有するため、各種部品の製造に幅広く用いられている。
このような背景下、冷間加工に使用される鋼は、冷間加工時の変形抵抗が低いことが必要とされる。鋼の変形抵抗が高いと、冷間加工に使用する金型の寿命低下を招くからである。
鋼の変形抵抗を低下させるには、C(炭素)、Si、Mnなどの添加元素を低下させればよいことが知られている。しかしながら、単純に添加元素を低減し、変形抵抗を低下させると、金型の寿命は改善できるものの、加工後に必要な部品強度が得られないという問題が生じる。そのため、従来、鋼を所定形状に冷間加工した後は、所定の硬度を確保するため、焼入れ焼戻しが施されていた。しかし部品加工後に焼入れ焼戻しを行うと、部品寸法が変化し易いため、更に部品加工を行わなければならないといった問題がある。
また特許文献1には、特にCuを含有させて、冷間加工後に450〜550℃で熱処理することにより、所定の部品強度が得られる旨開示されている。しかし特許文献1には、上記熱処理を数回繰り返し行うことがよい旨記載されており、生産性向上や省エネルギーの観点からは改善が必要と思われる。
冷間加工後の熱処理を短縮した技術として、特許文献2には、金属組織を「体積率で3〜20%の残留オーステナイトおよび3〜70%のフェライトで残部がベイナイトおよび/またはマルテンサイト」とすることで、鋼の強度を確保しつつ、特に上記残留オーステナイトを変態させることで変形抵抗を低減できる旨開示されている。しかし、この技術は、ひずみの小さい加工にしか適用されていないことから、変形抵抗のより一層高まるひずみの大きな加工を施す場合については、変形抵抗低減の手段を別途検討する必要がある。
特開2002−12938号公報 特開平9−287056号公報
本発明はこの様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、冷間加工性に優れる(特に、冷間加工鋼部品に割れが生じず、かつ、部品硬さに対する加工時の変形抵抗が低く抑えられて、金型の長寿命化を図り得ることをいう)と共に、加工後は所定の硬度・強度を確保することのできる冷間加工用鋼、およびその製造方法、ならびに該冷間加工用鋼を用いて得られる冷間加工鋼部品を提供することにある。
本発明に係る冷間加工用鋼とは、
C:0.04〜0.12%(化学成分については質量%、以下同じ)、
(Si+Al):0.4〜2.0%、
Mn:1〜3.5%、
P:0.05%以下(0%を含まない)、
S:0.05%以下(0%を含まない)、
(Cu+Ni):1%以下(0%を含む)、
N:0.01%以下(0%を含まない)、および
下記式(1)を満たし、残部は鉄及び不可避的不純物からなると共に、鋼組織が、
粒径1.5μm以下の残留オーステナイト:0.10〜3.0%(鋼組織については面積%、以下同じ)、
粒径1.5μm超の残留オーステナイト:0.1%以下(0%を含む)、および
フェライト:80%以上を満たすところに特徴を有する。
2.8≦[Mn+3×(Cu+Ni)]≦5.2 …(1)
[式(1)中、Mn、Cu、Niは、それぞれ鋼に含まれるMn量、Cu量、Ni量(いずれも単位は質量%)を示す]
尚、上記「粒径」とは、後述する実施例に示す通り円相当直径をいう(以下同じ)。
上記冷間加工用鋼は、更に他の元素として、
(a)Cr:2%以下(0%を含まない)、および/またはMo:2%以下(0%を含まない)
(b)Ti:0.2%以下(0%を含まない)、Nb:0.2%以下(0%を含まない)、およびV:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種
(c)B:0.005%以下(0%を含まない)
(d)Ca:0.05%以下(0%を含まない)、REM:0.05%以下(0%を含まない)、Mg:0.02%以下(0%を含まない)、Li:0.02%以下(0%を含まない)、Pb:0.5%以下(0%を含まない)、およびBi:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種
を含んでいてもよい。
本発明は、上記冷間加工用鋼を製造する方法も規定するものであって、該方法は、上記化学組成を有する鋼を用いて、Ac1〜(Ac1+40℃)の温度範囲で30分以上保持するところに特徴を有する。
また本発明は、上記冷間加工用鋼を加工温度200℃以下で冷間加工することにより製造される冷間加工鋼部品であって、冷間加工後の部品強度(H)と冷間加工中の変形抵抗の最大値(DR)が、下記式(2)を満たすところに特徴を有する冷間加工鋼部品も含む。
H≧(DR+1000)/6 …(2)
[式(2)中、Hは冷間加工後の部品強度(Hv)、DRは冷間加工中の変形抵抗の最大値(MPa)を示す]
本発明によれば、冷間加工後に焼入れ焼戻しを行ったり煩雑な熱処理を施すことなく、従来よりも、冷間加工鋼部品の硬さを向上できる。また、割れを生じさせることなく、ひずみの大きな冷間加工を良好に行うことができる(例えば、真ひずみが150%の冷間加工も良好に行うことができる)。更には、冷間加工に用いられる金型の長寿命化を図ることができる。
本発明者らは、冷間加工中は良好な加工性を示し、ひずみの大きな加工を良好に行い得ると共に、該加工に用いる金型の長寿命化を図ることができ、更には、加工後に所定の硬度・強度を確保することのできる冷間加工用鋼を得るべく鋭意研究を行った。その結果、特に、鋼中に規定サイズの残留オーステナイトを規定量存在させればよいことを見出した。また、上記サイズ・量の残留オーステナイトを存在させるための鋼材の化学成分や製造条件についても検討を行い、その最適範囲を見出した。以下、本発明について詳述する。
従来、「残留オーステナイトは変形を加えると直ちに変態する組織であり、冷間加工用鋼に残留オーステナイトを存在させると、冷間加工初期(変形初期)に一気に変態してマルテンサイトとなり鋼が急激に硬化するので、冷間加工に用いる金型に与えるダメージが大きい」と考えられてきた。
しかし、本発明者らが検討したところ、残留オーステナイトのサイズを従来よりも小さくすれば、変態し難く安定度が向上すること、そしてこのことにより、残留オーステナイトが冷間加工初期に一気に変態せず、結果として、変形抵抗の増大を生じさせることなく加工を行うことができ、金型寿命を向上し得ることを見出した。
また、残留オーステナイトのサイズを小さくすれば、残留オーステナイトが上述の通り冷間加工初期に一気に変態せずに、冷間加工中期・後期(即ち、圧縮ひずみのより大きな加工段階)まで持ちこたえ、上記冷間加工中期・後期にマルテンサイトに徐々に変態し、加工発熱による鋼の温度上昇で上記マルテンサイト中のCが材料中に拡散され(固溶Cが鋼中に供給され)、該固溶Cが鋼中の可動転位に固着されることにより、所定の部品硬度・強度を達成できると考えられる。
尚、冷間加工中期・後期において、固溶Cが供給される鋼部位は変形抵抗が高くなるが、本発明では残留オーステナイト量の上限を規定することで、残留オーステナイト以外の組織(フェライト等)が変形を担うため、変形抵抗を著しく高めることなく加工を行うことができる。
本発明では、この様な作用機構により、変形抵抗が従来の様に冷間加工中に著しく高まることがないので、ひずみの大きな加工を行う場合であっても、金型に著しい負担をかけることなく、静的時効の効果で部品強度を十分に高めることができる。
上記作用機構を実現させるには、残留オーステナイトのサイズを、粒径で1.5μm以下とする必要がある。これより大きい残留オーステナイトは、冷間加工初期に変態しやすくなる。残留オーステナイトの粒径は、好ましくは1.4μm以下であり、より好ましくは1.3μm以下である。尚、後述する実施例に示す通り、倍率1万倍で観察すると、観察できる残留オーステナイトの粒径の下限値は0.05μm程度となる。
そして本発明では、上記サイズの残留オーステナイトを0.10%以上(好ましくは0.15%以上、より好ましくは0.2%以上)鋼中に存在させることにより、鋼部品の強度向上を図ることができる。一方、上記サイズの残留オーステナイトが多過ぎると、多量の残留オーステナイトが変態して、必要以上に硬化が進み、材料自体が割れるといった問題が生じる。また、冷間加工初期に変形抵抗が著しく高まり、金型寿命が短くなるといった問題も生じる。よって、上記サイズの残留オーステナイト量は3.0%以下(好ましくは2.5%以下、より好ましくは2%以下)とする。
また、粒径1.5μm超の残留オーステナイトは0.1%以下に抑える必要がある。上述の通り、粒径1.5μm超の残留オーステナイトは冷間加工初期に変態しやすく、上記作用機構を十分に発現できないからである。上記粒径1.5μm超の残留オーステナイトは少なければ少ないほど好ましい。
また、鋼組織中に占めるフェライト量を80%以上とする。フェライト量が80%未満であると、残留オーステナイトの形態を上記の通り制御しても、変形抵抗が高くなるので好ましくない。フェライト量は好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上である。尚、上記フェライトはポリゴナルフェライトを意味する。その他のフェライト(例えば針状のフェライト)だと変形抵抗が増大するので好ましくない。
尚、上記残留オーステナイトのサイズ・量およびフェライト量は、後述する実施例に示す通り、FE-SEM(Field Emission type Scanning Electron Microscope;電界放射型走査型電子顕微鏡)を用いて観察・画像撮影を行い、結晶方位解析装置(EBSP:Electron Back Scattering Pattern:後方散乱電子回折法を使用)で画像解析を行って求めたものである。
本発明の鋼は、上記残留オーステナイトおよびフェライト以外に、製造工程で不可避的に形成され得るその他の組織として、ベイナイトやマルテンサイト等を含みうるが、これらの組織は少なければ少ないほど好ましく、10%以下であることが好ましい。
本発明は、上記の通り、特に鋼組織を制御する点に特徴があるが、該鋼組織を形成して良好な冷間加工性を容易に確保すると共に、鋼部品の強度や鋼部品として必要なその他の特性を確保するには、化学成分を下記範囲内とする必要がある。
〔C:0.04〜0.12%〕
Cは、残留オーステナイトの確保に必要な元素である。詳細には、オーステナイト相中に十分なCを含ませ、室温で規定量のオーステナイトを残留させるのに重要な元素である。よって、C量は0.04%以上とする。好ましくは0.045%以上、より好ましくは0.05%以上である。しかしC量が0.12%を超えると、必要以上に残留オーステナイトが生成し、特に冷間加工初期の変態量が増加して変形抵抗が増大するので好ましくない。よって本発明では、C量の上限を0.12%とした。好ましくは0.11%以下であり、より好ましくは0.10%以下である。
〔(Si+Al):0.4〜2.0%〕
SiとAlは、残留オーステナイトが分解して炭化物が生成するのを有効に抑える重要な元素である。この様な作用を有効に発現させるには、SiとAlを合計で0.4%以上(好ましくは0.45%以上、より好ましくは0.5%以上)含有させる必要がある。しかし、SiとAlの含有量が合計で2.0%を超えると、変形抵抗の増大を招くと共に、圧延中の脱炭を進行させて製品の表面品質が劣化するため好ましくない。よってSiとAlの含有量を合計で2.0%以下(好ましくは1.8%以下、より好ましくは1.6%以下)とする。
〔Mn:1〜3.5%〕
Mnは、Ms点を低下させて、所望の残留オーステナイトを得るのに必要な元素である。この様な作用を有効に発揮させるには、1%以上含有させることが望ましい。好ましくは1.2%以上、より好ましくは1.4%以上である。一方、Mnが過剰に含まれると変形抵抗が増大するため、Mn量は3.5%以下(好ましくは3.2%以下、より好ましくは3.0%以下)とする。
〔P:0.05%以下(0%を含まない)〕
リン(P)は、不可避的不純物であり、フェライト粒界に偏析して冷間加工性を劣化させる元素である。また、フェライトを固溶強化させて変形抵抗の増大をもたらす元素でもある。よって、冷間加工性向上の観点から、P量を0.05%以下とする。好ましくは0.03%以下であるが、P量を0にすることは、工業上困難である。
〔S:0.05%以下(0%を含まない)〕
硫黄(S)も、Pと同様に不可避的不純物であり、FeSとして結晶粒界に膜状に析出し、加工性を劣化させる元素である。また、熱間脆性を引き起こす作用がある。そこで変形能を向上させる観点から、本発明ではS量を、0.05%以下(好ましくは0.03%以下)とする。但しS量を0にすることは、工業上困難である。尚、Sは被削性を向上させる効果を有するため、被削性向上の観点からは、0.002%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.006%以上含有させることが推奨される。
〔(Cu+Ni):1%以下(0%を含む)〕
CuとNiも、Mnと同様にMs点を低下させて、所望の残留オーステナイトを得るのに必要な元素である。しかし、CuとNiの含有量が合計で1%を超えると、変形抵抗が過大となり、かつ割れも生じ易くなる。よって、CuとNiの含有量は合計で1%以下(好ましくは合計で0.9%以下、より好ましくは合計で0.8%以下)とする。
〔N:0.01%以下(0%を含まない)〕
窒素(N)は、不可避的不純物であり、変形抵抗を増大させる元素である。よってN量を0.01%以下とする、好ましくは0.009%以下であり、より好ましくは0.008%以下である。
〔2.8≦[Mn+3×(Cu+Ni)]≦5.2 …(1)
[式(1)中、Mn、Cu、Niは、それぞれ鋼線材に含まれるMn量、Cu量、Ni量(いずれも単位は質量%)を示す]〕
上記C量の範囲内で、残留オーステナイトを室温で安定的に存在させ、所望サイズ・量の残留オーステナイトを確実に得るには、Ms点を低下させる元素であるMn、NiおよびCuの含有量が上記式(1)を満たすようにする必要がある。
[Mn+3×(Cu+Ni)]が2.8%未満であると、規定の残留オーステナイトを確保することが困難である。[Mn+3×(Cu+Ni)]は好ましくは2.9%以上、より好ましくは3.0%以上であるのがよい。しかし、[Mn+3×(Cu+Ni)]が5.2%を超えると、変形抵抗が過大となるので好ましくない。[Mn+3×(Cu+Ni)]は、好ましくは5.1%以下であり、より好ましくは5.0%以下である。
本発明で規定する含有元素は上記の通りであって、残部は鉄および不可避的不純物である。該不可避的不純物としては、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる元素の混入が許容され得る。尚、必要に応じて、以下の元素を更に含有させても良い。
〔Cr:2%以下(0%を含まない)及び/又はMo:2%以下(0%を含まない)〕
Cr、Moは、冷間加工後の部品の硬さおよび靱性を向上させる作用を有する元素である。この様な効果を有効に発現させるには、Crを含有させる場合、好ましくは0.1%以上、より好ましくは0.2%以上含有させることが有効である。またMoを含有させる場合には、好ましくは0.04%以上、より好ましくは0.1%以上含有させることが推奨される。
しかし、Crの過剰添加は変形抵抗を増大し、冷間加工性が低下するので、Cr量は2%以下とすることが好ましく、より好ましくは1.5%以下である。また、Moが過剰に含まれると冷間加工性が劣化するので、Mo量は、2%以下とすることが好ましく、より好ましくは1.5%以下、更に好ましくは1%以下である。
〔Ti:0.2%以下(0%を含まない)、Nb:0.2%以下(0%を含まない)、およびV:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種〕
Ti、Nb、Vは、窒素と共に窒化物を形成して結晶粒を微細化し、冷間加工後に得られる部品の靱性を高めるために有効な元素である。この様な効果を有効に発現させるには、Tiを含有させる場合、好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.002%以上のTiを含有させるのがよく、Nbを含有させる場合には、好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.002%以上のNbを含有させるのがよい。また、Vを含有させる場合には、好ましくは0.001%以上、より好ましくは0.002%以上のVを含有させることが推奨される。
一方、これらの元素は、窒素との親和力が強く、窒化物を形成して、冷間加工後の硬化上昇に有効な固溶窒素を低減させてしまうため、上限量を次のように定めた。Ti量は、好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.1%以下であり、Nb量は、好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.1%以下であり、V量は、好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.1%以下である。
〔B:0.005%以下(0%を含まない)〕
Bは、結晶粒界の強度を高めることにより鋼の変形能を向上させる元素である。そこで必要に応じて、Bを好ましくは0.0001%以上、より好ましくは0.0002%以上含有させることが推奨される。しかしBは、窒素との親和力が強く、B窒化物を形成するが、このB窒化物が過剰になると冷間加工性が低下し易くなる。よってB量は、好ましくは0.005%以下、より好ましくは0.003%以下とする。
〔Ca:0.05%以下(0%を含まない)、REM:0.05%以下(0%を含まない)、Mg:0.02%以下(0%を含まない)、Li:0.02%以下(0%を含まない)、Pb:0.5%以下(0%を含まない)、およびBi:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種〕
Ca、REM(希土類元素)Mg、Li、PbおよびBiは、鋼の被削性向上に寄与する元素である。またCa、REM、MgおよびLiは、MnS等の硫化物系介在物を球状化させ、鋼の靱性を高める作用も有する。この様な効果を有効に発現させるには、Caを含有させる場合、好ましくは0.0005%以上、より好ましくは0.001%以上のCaを含有させるのがよく、REMを含有させる場合、好ましくは0.0005%以上、より好ましくは0.001%以上のREMを含有させるのがよい。また、Mgを含有させる場合には、好ましくは0.0005%以上、より好ましくは0.0008%以上のMgを含有させるのがよく、Liを含有させる場合には、好ましくは0.0001%以上、より好ましくは0.0005%以上のLiを含有させるのがよく、Pbを含有させる場合には、好ましくは0.005%以上、より好ましくは0.01%以上のPbを含有させるのがよい。また、Biを含有させる場合には、好ましくは0.005%以上、より好ましくは0.01%以上のBiを含有させることが推奨される。
しかしこれらの元素量が過剰でも、その効果が飽和する。そこで含有させる場合の上限量を、それぞれ次のように定めた。Ca量は、好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.01%以下、REM量は、好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.01%以下、Mg量は、好ましくは0.02%以下、より好ましくは0.01%以下、Li量は、好ましくは0.02%以下、より好ましくは0.01%以下、Pb量は、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.3%以下、およびBi量は、好ましくは0.2%以下、より好ましくは0.1%以下である。
次に、本発明の製造方法について説明する。本発明の鋼は、上述の通り規定サイズの微細な残留オーステナイトを規定量含むところに特徴を有する。この残留オーステナイトを確保するには、一般的な方法で溶解・圧延し、熱間加工(熱間圧延や熱間鍛造等)を施した後に、特に、焼ならし温度:Ac1〜(Ac1+40℃)の範囲で30分間以上保持し、その後冷却する焼ならしを行うことが大変有効であることを見出した。
上記焼ならし温度がAc1未満であるとパーライトが生成し、残留オーステナイトが確保できなくなるので好ましくない。好ましくは(Ac1+5℃)以上とするのがよく、より好ましくは(Ac1+10℃)以上である。一方、焼ならし温度が(Ac1+40℃)を超えると、オーステナイトへのCの濃化が不十分となり、残留オーステナイトの安定性が低下して変形初期に変態しやすくなるので好ましくない。よって、焼ならし温度は、(Ac1+40℃)以下、好ましくは(Ac1+35℃)以下、より好ましくは(Ac1+30℃)以下とする。尚、Ac1〜(Ac1+40℃)の温度範囲内であれば一定温度で保持するのみならず、該温度範囲内で焼ならし温度が変動する場合も含み得る。
また上記温度範囲での保持時間が短いと、オーステナイトへのC濃化が不十分となり、残留オーステナイトの安定性が低下し、変形初期に変態しやすくなる。よって保持時間を30分以上(好ましくは35分以上、より好ましくは40分以上)とする。残留オーステナイトを確保する観点からは、保持時間の上限は特に定めないが、生産性を考慮すると、保持時間は3時間以下(好ましくは2時間30分以下、より好ましくは2時間以下)とするのがよい。
上記条件で加熱した後は、室温まで冷却するが、冷却方法については特に問わず、放冷等により室温まで冷却すればよい。
以上のようにして製造される冷間加工用鋼(線材や棒鋼)は、その後、冷間加工され、鋼部品(ボルトやナット等の部品、自動車用部品、その他の機械部品)となる。ここでの冷間加工方法には、冷間鍛造、冷間圧造、冷間転造等の冷間加工が含まれる。また、部品の加工に必要であれば、伸線等の加工を行ってもよい。
加工の際の温度も冷間加工性に影響するため、加工温度の上限値は、好ましくは200℃、より好ましくは180℃、さらに好ましくは160℃に設定することが推奨される。加工温度が高すぎると変形中に動的歪み時効が発生し、変形抵抗が上昇してしまうからである。一方、冷間加工は通常、室温で実施されるが、0℃を下回ると温度依存性により変形抵抗が逆に高くなってしまうため、加工温度の好ましい下限は0℃とする。なお加工温度は、加工の際の雰囲気温度を指す。
この様な条件下で得られる本発明の鋼部品は、その強度が、冷間加工中の変形抵抗の最大値との関係において、下記式(2)を満たすところに特徴を有する。
H≧(DR+1000)/6 …(2)
[式(2)中、Hは冷間加工後の部品強度(Hv)、DRは冷間加工中の変形抵抗の最大値(MPa)を示す]
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
まず、下記(I)(II)の条件で順次製造し、次いで下記(III)に示す通り、表3または表4に示す条件(焼ならし温度T、保持時間t)で加熱し、その後、室温まで放冷する焼ならしを行い、表1および表2に示す化学成分組成の線材を得た。
尚、表1および表2中のAc1は、下記K.W.Andrewsの式(「レスリー鉄鋼材料学」丸善(1985)p.273)によって計算した。
Ac1(℃)=723−10.7(%Mn)−16.9(%Ni)+29.1(%Si)+16.9(%Cr)+290(%As)+6.38(%W)
(上記%は、鋼中各成分の質量%を示す)
(I)溶解・圧延:ビレット溶製 → 溶製材を1150〜1250℃に加熱 →155mm角に圧延
(II)熱間圧延:1100〜1250℃に加熱 → 直径12mmに圧延 → 放冷
(III)焼ならし:表3または表4に示す焼ならし温度T×保持時間t → 放冷
上記の様にして得られた直径12mmの線材を用いて、鋼組織の観察、加工試験および変形抵抗の測定、および鋼部品のビッカース硬さ(Hv)の測定を、それぞれ下記の要領で行った。
〔鋼組織の観察〕
粒径1.5μm以下の残留オーステナイト(残留γ)の面積%、粒径1.5μm超の残留オーステナイトの面積%、およびフェライトの面積%は、以下(i)〜(iv)の手順により求めた。
(i)上記線材を、軸中心を通る圧縮加工方向に平行な面で切断
(ii)上記断面(観察面)を観察できるように樹脂に埋め込み、エメリー紙による研磨、ダイヤモンドバフによる研磨および電解研磨を順次行って観察面を鏡面に仕上げた。
(iii)日立製作所製SU−70電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM)を用い、加速電圧20kV、観察倍率1万倍で上記観察面を観察・画像撮影を行った。
(iv)OXFORD社製HKL Channel5結晶方位解析装置(EBSP)を用い、画像解析を行った。詳細には、既知の結晶系[残留オーステナイトの場合はFCC相(面心立方格子)、フェライトの場合はBCC相(体心立方格子)]を用いたシミュレーションによるパターンとの比較によって決定したFCC相、BCC相をカラーマップする。そして、残留オーステナイト(FCC相)について、個々の結晶粒の粒径を円相当直径として求め、1.5μm以下のもの、粒径1.5μm超のものについて、それぞれ面積%を求めた。
また、BCC相の領域の面積%を求め、これをフェライト量(面積%)と定めた。これらの測定結果を表3および表4に併記する。
Figure 0005159296
Figure 0005159296
Figure 0005159296
Figure 0005159296
次に、上記焼ならしを施した鋼材の中心部から、φ6mm×長さ9mmの試験片を切り出した。該試験片を用いて、加工試験を行い、変形抵抗の測定、割れ有無の確認、および加工後(鋼部品)のビッカース硬さ(Hv)を測定した。尚、一般に変形抵抗が下がると金型寿命が向上し、変形抵抗が20%下がると金型寿命が5〜10倍延びることから、ここでは金型寿命の評価を変形抵抗の値で行った。
〔加工試験および変形抵抗の測定〕
上記試験片を、歪み速度:1/秒、加工温度:20〜200℃、圧縮率:20〜80%の加工条件で、容量200kNの加工フォーマスター試験装置を用いて鍛造し、鋼部品に加工した。歪み速度は、加工中(塑性変形中)の歪み速度の平均値を用いた。得られた部品について、観察倍率20倍での実態顕微鏡で表面を観察して、割れの有無を確認した。各部品の冷間加工条件(加工温度、圧縮率)、各部品の割れの有無(割れが発生した場合を×、割れが発生しなかった場合を○とする)、および変形抵抗の最大値を表5および6に示す。
尚、表5および表6の圧縮率は、[(1−L/L0)×100(%)](L0:加工前の試験片長さ、L:加工後の試験片長さ)をいう。
〔鋼部品のビッカース硬さ(Hv)の測定〕
加工試験後の試験片を用い、荷重:1000g、測定位置:試験片断面のD/4中央部(D:部品直径)、および測定回数:5回の条件で、ビッカース硬さ試験機を用いて、鋼部品のビッカース硬さ(Hv)を測定した。測定結果を表5および表6に併記する。
〔式(2)による判定〕
表5および表6には、各試験片が下記式(2)を満たすか否かを示しており、式(2)を満たす場合には「○」、式(2)を満たさない場合には「×」を付している。
H≧(DR+1000)/6 …(2)
但し、H:冷間加工後の部品強度(Hv)、DR:冷間加工時の最大変形抵抗(MPa)
本実施例では、部品に割れが無く、かつ部品硬さに対して鋼の変形抵抗が低い鋼(具体的には上記式(2)を満たすもの)を、冷間加工性に優れると判定した。
Figure 0005159296
Figure 0005159296
表1〜6から次のように考察できる(尚、下記記号は、表1〜6の鋼記号を示す)。
1C、1D、1G、1I〜1K、1M〜1Q、1S、1T、1X〜1Z、2A〜2J、2M〜2P、2R〜2Tは、本発明で規定する要件を満足する例であり、部品に割れが無く、かつ部品硬さに対して鋼の変形抵抗が低い鋼材が得られている。これに対し、本発明の要件を満たさないものは、割れが発生しているか、部品硬さに対する加工時の変形抵抗が高くなっており(即ち、上記式(2)を満たさず)、金型の長寿命化が望めないものとなっている。
詳細には、1Aは、焼ならし温度TがAc1を下回っているため、残留オーステナイトを形成できず、式(2)を満たさないものとなった。
1Bは、C量が不足し、規定の残留オーステナイトを十分確保できなかったため式(2)を満たさないものとなった。
1Eは、Mn量が過剰であるため、変形抵抗が増大し、部品に割れが生じた。
1Hは、(Si+Al)量が不足しているため、規定の残留オーステナイトを十分確保できず、式(2)を満たさないものとなった。
1Lは、S量が過剰であるため、冷間加工時の割れの起点として作用するFeS介在物が形成され、部品に割れが生じた。
1Rは、焼ならし時の保持時間tが短いため、規定の残留オーステナイトを十分確保できず、式(2)を満たさないものとなった。
1Uは、CuとNiの合計量が規定上限を超えており、式(1)を満たしていないため、残留オーステナイトが過剰に形成されて、変形抵抗が増大し、部品に割れが生じた。
1Vは、フェライト粒界に偏析して冷間加工性を劣化させるPが過剰に存在するため、部品に割れが生じた。
1Wは、N量が過剰であるため、部品に割れが生じた。
2Kは、C量が過剰であり、残留オーステナイトが過剰となったため、変形抵抗が増大して部品に割れが生じた。
2L、2Xは、焼ならし温度Tが(Ac1+40℃)を超えているため、冷間加工初期に変態しやすいサイズの大きな残留オーステナイトが生成し、部品が割れる結果となった。
2Qは、式(1)を満たしていないため、残留オーステナイトが過剰に形成されて、部品に割れが生じる結果となった。
2Uは、(Si+Al)量が過剰であるため、変形抵抗が増大し、部品に割れが生じた。
2Vは、Mn量が不足しており、式(1)も満たさないため、微細な残留オーステナイトを確保できず、式(2)も満たさないものとなった。
2Wは、式(1)を満たしていないため、規定の残留オーステナイトを十分確保できず、式(2)を満たさないものとなった。

Claims (7)

  1. C:0.04〜0.12%(化学成分については質量%、以下同じ)、
    (Si+Al):0.4〜2.0%、
    Mn:1〜3.5%、
    P:0.05%以下(0%を含まない)、
    S:0.05%以下(0%を含まない)、
    (Cu+Ni):1%以下(0%を含む)、
    N:0.01%以下(0%を含まない)、および
    下記式(1)を満たし、残部は鉄及び不可避的不純物からなると共に、鋼組織が、
    粒径1.5μm以下の残留オーステナイト:0.10〜3.0%(鋼組織については面積%、以下同じ)、
    粒径1.5μm超の残留オーステナイト:0.1%以下(0%を含む)、および
    フェライト:80%以上を満たすことを特徴とする冷間加工用鋼線材または棒鋼
    2.8≦[Mn+3×(Cu+Ni)]≦5.2 …(1)
    [式(1)中、Mn、Cu、Niは、それぞれ鋼に含まれるMn量、Cu量、Ni量(いずれも単位は質量%)を示す]
  2. 更に他の元素として、
    Cr:2%以下(0%を含まない)、および/または
    Mo:2%以下(0%を含まない)
    を含有する請求項1に記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼
  3. 更に他の元素として、
    Ti:0.2%以下(0%を含まない)、
    Nb:0.2%以下(0%を含まない)、および
    V:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1または2に記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼
  4. 更に他の元素として、B:0.005%以下(0%を含まない)を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼
  5. 更に他の元素として、
    Ca:0.05%以下(0%を含まない)、
    REM:0.05%以下(0%を含まない)、
    Mg:0.02%以下(0%を含まない)、
    Li:0.02%以下(0%を含まない)、
    Pb:0.5%以下(0%を含まない)、および
    Bi:0.2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼を製造する方法であって、
    請求項1〜5のいずれかに記載の化学組成を有する鋼を用い、Ac1〜(Ac1+40℃)の温度範囲で30分以上保持することを特徴とする冷間加工用鋼線材または棒鋼の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の冷間加工用鋼線材または棒鋼を加工温度200℃以下で冷間加工することにより製造される冷間加工鋼部品であって、冷間加工後の部品強度(H)と冷間加工中の変形抵抗の最大値(DR)が、下記式(2)を満たすことを特徴とする冷間加工鋼部品。
    H≧(DR+1000)/6 …(2)
    [式(2)中、Hは冷間加工後の部品強度(Hv)、DRは冷間加工中の変形抵抗の最大値(MPa)を示す]
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