JP5776623B2 - 冷間加工性に優れた鋼線材・棒鋼とその製造方法 - Google Patents

冷間加工性に優れた鋼線材・棒鋼とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車用部品、建設機械用部品等の機械構造用部品の製造に用いる冷間鍛造用鋼線材・棒鋼及びその製造方法に関するもので、特に成形割れの抑制が可能な冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼(バーインコイルを含む。以下、同じ。)とその製造方法に関わるものである。
従来、自動車用部品、建設機械用部品等の機械構造用部品を製造する構造用鋼材としては、機械構造用炭素鋼材や機械構造用低合金鋼材が用いられている。これらの鋼材から自動車のロッド、エンジン部品、駆動系部品等の機械構造部品を製造するには、従来は主として熱間鍛造−切削工程−浸炭により製造されているが、生産性の向上等を狙いとして、冷間鍛造工程への切り替えが指向されている。冷間鍛造工程では、通常、熱間圧延材に球状化焼鈍(SA)を施して冷間加工性を確保した後に、冷間鍛造が施されている。ところが、冷間鍛造では鋼材に加工硬化が生じ、延性が低下して割れ発生や金型寿命の低下を招くことが問題である。特に加工度が大きい冷鍛では、冷鍛時の割れ、つまり鋼材の延性の不足が熱鍛工程から冷鍛工程への切り替えの主たる阻害要因になっていることが多い。
鋼材の冷間鍛造性を向上させる技術は従来から種々の方法が提案されている。
特許文献1ではSiを0.15%以下、Mnを0.60%以下に制限して、かつ、TiとBを添加して冷間鍛造性を向上させた冷間鍛造用鋼が開示されている。しかし、この方法では軟質化の程度が不十分であるとともに、組織中のフェライトの体積率が高く、組織が不均一であることにより延性が低下し、十分な加工性が得られていない。
特許文献2ではフェライトの平均粒径が2〜5.5μm、かつ長径が3μm以下で、かつアスペクト比が3以下のセメンタイトの比率が全セメンタイトに対して70%以上である領域を表面から線径の10%以上とし、この領域より内部においてはフェライトおよびパーライト組織の面積率が80%以上であるすることで冷間加工性が向上することが開示されている。この方法では仕上げ圧延中に急冷−復熱させることで、表層部をフェライト・パーライト組織とし、セメンタイトの分断とフェライトを再結晶させることによって微細なフェライト粒を得ているが、再結晶前の組織をフェライト・パーライトとしているため、セメンタイトの分散には偏りがあり、加工時にひずみが不均一となり、加工性の向上効果は小さい。また、フェライト粒径の過度な微細化は硬さの上昇による延性の低下を招く。
特許文献3では、セメンタイト間距離の標準偏差をセメンタイト間距離の平均値で除した値が0.50以下とすることで、セメンタイト間の間隔がほぼ均一となり、その結果、冷間鍛造時の変形抵抗が低下し、かつ割れが低減されることが開示されている。この方法では、圧延後に急冷することでベイナイトあるいは疑似パーライトを主体とした組織とし、これを伸線後、球状化焼鈍することでセメンタイトを球状化しており、工程が複雑になる上、線材のC断面内の全域において微細な硬い組織となるため、変形抵抗が高くなり、金型寿命が低下する。
特許文献4では、線材圧延後に400〜600℃の溶融塩に浸漬し、A1温度以下で焼鈍することによって、セメンタイタイトを微細分散することで冷間加工性が向上することが開示されている。しかしながら、加工時の割れに至るボイドの発生はセメンタイト粗大化により促進され、ボイドの連結はセメンタイト間隔の微小化による促進されるため、セメンタイトの過度な微細分散はセメンタイト間の距離を過剰に小さくし、ボイドの連結を容易にするため、割れの抑制に有効では無い場合もある。
特許文献5および特許文献6では棒鋼圧延の仕上げ圧延後に表層を急冷し、表層の組織をマルテンサイトもしくはベイナイトとし、その後球状化焼鈍をすることで冷間加工性が向上することが開示されている。しかしながら一般的な球状化焼鈍を行っているため、おそらくセメンタイト粒径が適切では無く、十分な加工性が得られていない。
特開昭60−230960 特開2000−192148 特開2006−316291 特開2009−275250 特開2001−240940 特開2001−240941
本発明は、優れた冷間加工性を有するとともに、焼入れ処理後に組織や強度の均一化が実現可能な鋼線材または棒鋼とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋼材の変形能を向上させるため、金属組織の改良を検討した結果、冷間加工限界の向上と変形抵抗の低下を両立させるためには、(1)鋼材表層の棒線材半径の20%までの領域で、フェライト粒径を3〜15μmに微細化させ、かつセメンタイトの平均粒径0.3〜0.6μm、平均アスペクト比を2.5以下、個数密度を7×10個/mm以下とし、セメンタイトの面積率の標準偏差をセメンタイトの平均面積率で除した値が0.25以下であるように均一分散させること、(2)鋼材の中心から棒線材半径の75%以内の内部領域でフェライト粒径を20μm以上に粗大化させ、かつセメンタイトを平均粒径0.3〜0.6μmとすることが有効であることを見出し、本発明を完成した。
本発明の要旨は次のとおりである。
(1)質量%で、
C:0.05〜0.35%、
Si:0.01〜0.50%、
Mn:0.1〜1.0%、
N:0.003〜0.02%、
Al:0.005〜0.15%または/およびTi:0.005〜0.1%、
P:0.02%以下、
S:0.02%以下
を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなる鋼線材または棒鋼であって、
表面から断面半径の20%までの領域は、フェライトの平均粒径が3〜15μmであり、平均粒子径が0.3〜0.6μmで且つ平均アスペクト比が2.5以下の球状セメンタイトを7×10個/mm以下の個数密度で含有し、セメンタイトの面積率の標準偏差をセメンタイトの平均面積率で除した値が0.25以下であり、中心から断面半径の75%から中心までの内部領域においては、フェライトの平均粒径が20μm以上であり、平均粒子径が0.3μm以上の球状セメンタイトを含有することを特徴とする冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
(2)さらに、質量%で、
Cr:1.5%以下、
Ni:0.5%以下、
Co:0.5%以下、
V :0.5%以下、
Cu:0.2%以下、
Mo:0.3%以下、
W:0.2%以下、
Nb:0.1%以下、
B:0.005%以下
よりなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする上記(1)に記載の冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
(3)さらに、質量%で、
Ca:0.01%以下、
Zr:0.01%以下、
Mg:0.01%以下、
希土類元素:0.01%以下
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
(4)上記(1)〜(3)の内のいずれかに記載の成分の鋼を、熱間圧延するに際して、最終仕上圧延の出側の鋼材表面温度を700〜1000℃とし、急冷により表面温度を500℃以下にし、次いで鋼材の顕熱により表面温度が500〜700℃になるように復熱させる工程を少なくとも1回以上施した後、300℃以下に冷却し、しかる後に、740〜770℃に再加熱し、前記再加熱した温度で、1630−2×加熱温度(℃)<t<1690−2×加熱温度(℃)となる時間t(min)保持し、冷却に際して720℃から690℃までの温度域を3℃/h以上10℃/h未満の速度で冷却することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼の製造方法。
本発明の冷間鍛造用鋼線材または棒鋼は、球状化焼鈍後の冷間鍛造において、従来問題となっていた冷間鍛造時に発生する鋼材の割れを防止することを可能にした球状化焼鈍後の延性に優れた冷間鍛造用鋼線材または棒鋼である。このため加工度が大きい鍛造部品についても冷間鍛造工程で製造できるので、生産性の大幅な向上及び省エネルギーが達成できるという顕著な効果を奏する。
0.2%C鋼の表層フェライト粒径と限界圧縮率の関係を示す図である。 0.2%C鋼の表層セメンタイト粒径と限界圧縮率の関係を示す図である。 0.2%C鋼のセメンタイト数密度と限界圧縮率の関係を示す図である。 0.2%C鋼の中心部のフェライト粒径と変形抵抗の関係を示す図である。 0.2%C鋼の中心部のフェライト粒径と変形抵抗の関係を示す図である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明では鋼線材または棒鋼(以下、棒線材という。)を特定の組織とする必要がある。組織の限定理由を以下に説明する。
フェライト結晶粒の細粒化は結晶粒界に多く存在するセメンタイト粒子への応力集中を軽減し、セメンタイト粒子を起点としたボイドの発生を抑制することで変形能を改善するため、フェライトの平均粒径の範囲は3〜15μmが望ましい。一方、フェライト粒径の過度の微細化はフェライトマトリクス相の硬化を招き、マトリクスの延性が低下する。その結果、表層部のフェライト粒径が6μm未満になると変形能改善効果が頭打ちとなり、硬さの増加に伴う変形抵抗の増加の弊害が高くなるフェライトの平均粒径の範囲は6〜15μmがより望ましい。
また、成形割れの発生は球状セメンタイトの平均粒子径および平均アスペクト比と相関し、平均粒子径が0.6μm、平均アスペクト比が2.5を超えて大きくなると、歪みを受けたセメンタイトの周囲から粗大なボイドが発生し、これらが結合することで割れが発生しやすくなる。一方、平均粒子径が0.3μm未満より微細になると、個々のボイドのサイズは微細化するが、ボイド同士が近接して発生するため、ボイド間の結合が容易になり、割れが発生しやすくなる。そこで、表層部のセメンタイトの平均粒子径を0.3〜0.6μmで、平均アスペクト比が2.5以下、個数密度が7×10個/mm以下であり、連続した複数箇所のセメンタイトの面積率の標準偏差をセメンタイトの平均面積率で除した値が0.25以下であるように均一分散していることが望ましい。セメンタイトの個数密度は好ましくは3×10個/mm以下、より好ましくは2×10個/mm以下である。
ここで表層部とは、据え込み加工時に大きな引張変形を受ける、表面から棒線材断面半径の20%までの領域とした。これより深い範囲でフェライトを微細化させると、細粒化効果で硬さの高い面積率が大きくなり、圧縮加工時の変形抵抗が高くなるため、型寿命の低下を招く。表層部の平均硬HvはHv:100〜150であることが望ましい。
一方、棒線材の中心部は据え込み加工時には圧縮を受ける例が多く、フェライト・パーライト組織でも割れという観点では問題ない。ただし変形抵抗を低下させるためには、フェライト粒径を粗大化させ、セメンタイト粒子を粗大球状化させることが望ましい。そこで、内部のフェライトの平均粒径の範囲を20μm以上、セメンタイトの平均粒子径を0.3μm以上とする。内部の平均硬HvはHv≦75+200×C(質量%)であることが望ましい。
ここで内部とは、棒線材の中心から棒線材断面半径の75%以内の範囲と規定した。これは、据え込み、つば出し、ヘディング等の成形において、大きなひずみを受けて割れが発生するのが表層の領域であり、割れを抑制するには表面から半径25%以上までの深さの領域の延性を高めることが必要であること、一方で全体としての変形応力を低下させるためには、中心部の出来るだけ広い領域で組織を粗大化させ、硬さを下げることが有効なためである。
本発明でのフェライト粒径、球状セメンタイトの平均粒子径、アスペクト比、個数、及びセメンタイト面積分率間の測定方法を以下に説明する。
フェライト粒径の測定にはEBSD装置を用いた。表層部は、棒線材のC断面の、90度異なる4方向の表層から、200μm深さ、半径の20%の深さの部位の計8箇所において、それぞれ400×400μmの領域を測定したフェライトの結晶方位マップから、方位差15度以上となる境界をフェライト粒界とし、Johnson−Saltykovの方法(「計量形態学」内田老鶴圃、S47.7.30発行、原著:R.T.DeHoff,F.N.Rhiness.P189参照)にて平均粒径を求めた。中心部は、棒線材のC断面の、90度異なる4方向の半径の25%の深さ、半径の50%の深さ、中心部の計9箇所において、それぞれ400×400μmの領域を測定し、上記と同様の方法で平均粒径を求めた。
球状セメンタイトの平均粒子径とアスペクト比と個数は走査型電子顕微鏡写真を画像解析することにより求めた。表層部はC断面の90度異なる4方向の表層から、200μm深さ、半径の20%の深さの部位の計8箇所において、中心部はC断面の、90度異なる4方向の半径の25%の深さ、半径の50%の深さ、中心部の計9箇所において、3000倍の倍率で観察し、撮影写真をニレコ製Luzex画像解析装置にて解析することで求めた。平均粒子径は円相当径として、アスペクト比は(長径の長さ)/(短径の長さ)とした。また、各々の部位におけるセメンタイトの面積分率を測定し、表層部(8箇所)、中心部(9箇所)の平均値と、面積率の標準偏差を求めた。
本発明の鋼線材は、質量%で、C:0.05〜0.35%、Si:0.01〜0.50%、Mn:0.1〜1.0%、P:0.02%以下、S:0.020%以下、N:0.003〜0.02%、Al:0.005〜0.15%もしくはTi:0.005〜0.1%のいずれか、あるいは両方を主成分とし、残部Feおよび不可避的不純物からなる。以下にこれらの元素の範囲を限定した理由を説明する。なお、成分についての「%」は質量%を意味する。
Cは機械部品としての強度を確保するため添加する。0.05%未満では機械部品として必要な強度を確保できず、0.35%を越えると延性及び靱性が劣化するため0.05〜0.35%とした。
Siは脱酸元素として機能するとともに、鋼に必要な強度、焼入れ性を付与し、焼戻し軟化抵抗を向上するのに有効な元素である。0.01%未満ではこれらの効果が不十分で、0.50%を越えると靱性、延性が劣化するとともに、フェライトへの固溶強化により硬度が上昇し冷間鍛造性を劣化させるため、0.01〜0.50%とした。
Mnは鋼に必要な強度、焼入れ性を付与するために必要な元素である。0.10%未満では効果が不十分であり、1.0%を越えると靱性が劣化するとともに硬度が上昇し冷間鍛造性を劣化させるため、0.10〜1.0%とした。
Pは不純物として含有され冷間鍛造時の変形抵抗を高め、靱性を劣化させる。また粒界偏析して焼入れ焼戻し後の結晶粒界を脆化して靱性を劣化させるため低減することが望ましい。従って上限を0.02%とした。
Sは不純物として含有されMn等の合金元素と反応して硫化物として存在する。これらの硫化物は被削性を向上させる効果があるが、0.020%を超えて添加すると冷間鍛造性を劣化させるとともに、焼入れ焼戻し後の結晶粒界を脆化させ靱性が劣化する。このため0.020%以下を許容範囲とした。冷間鍛造性の観点からは低い方が好ましく、好ましくは0.010%以下、より好ましくは0.005%以下である。
Nはオーステナイト結晶粒の微細化を目的に添加する。NはAl、Ti等と結合し窒化物を形成しピン止め粒子として機能し結晶粒を細粒化する。0.003%未満では窒化物の析出量が不足し、結晶粒が粗大化し延性が劣化する。また0.02%を越えて添加すると固溶Nによる動的歪時効により変形抵抗が増加し加工性を劣化させるため、0.003〜0.02%とした。浸炭時の粗大粒防止の観点からは、好ましくは0.008%以上、より好ましくは0.01%以上である。
Alは脱酸及びオーステナイト結晶粒の微細化を目的に添加する。Alは脱酸元素として機能するとともに、AlNを形成しピン止め粒子として機能し、結晶粒径を細粒化し加工性を向上させる。また固溶Nを固定して動的歪時効を抑制し、変形抵抗を低減する効果がある。0.005%未満ではこれらの効果が機能せず、また、0.15%を越えると固溶硬化によって変形抵抗が増加し加工性を劣化させるため、上限を0.15%とした。
TiはCあるいはNと化合物を形成しTiC、TiN、あるいはTi(CN)として存在する。これらの炭窒化物はピン止め粒子として有効である。またB添加による焼入れ性の向上効果を有効に機能させるため鋼中のNを固定するために添加する。0.005%未満では効果が現れず、0.1%を越えるとその効果が飽和するとともに炭窒化物が過剰に析出し、その析出硬化により硬度の上昇を招き冷間鍛造性が劣化するため0.005〜0.1%とした。
なお、AlとTiはいずれもピン止め粒子としての析出物として析出させることが重要であり、その効果は単独添加でも得られるが、複合添加することでもTi(CN)とAlN両方の析出が期待できるため、複合添加も可能である。
また、本発明の棒線材はCr:1.5%以下(0%を含まない),Ni:0.5%以下(0%を含まない),Co:0.5%以下(0%を含まない),V:0.5%以下(0%を含まない),Cu:0.2%以下(0%を含まない)、Mo:0.3%以下(0%を含まない)、W:0.2%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)、B:0.005%以下(0%を含まない)、よりなる群から選択される少なくとも1種以上を含有させることができる。
Cr、Ni、Co、Mo、Cu、Wは焼入れ調整元素であり、焼入れ焼戻しによって強度と靭性を調整するために添加される。しかしながら、過剰に含有させると変形抵抗の上昇を招くので好ましくない。こうした観点から、Crはその上限を1.5%、Ni、Coはその上限を0.5%、Moはその上限を0.3%、Cu、Wはその上限を0.2%とした。尚これらの元素添加による上記効果は、上記範囲内で含有量を増加させるにつれて大きくなるが、上記効果を発揮させる為には、Crは0.03%以上、Ni、Co、Mo、Cu、Wは0.01%以上を添加することが好ましい。
Bは焼入れ性の向上を目的に添加する。0.005%を越えて添加しても効果が飽和するので、0.005%以下とした。焼入れ性向上効果を発揮させる為には0.0005%以上の添加が好ましい。
Nb、Vは微細な炭窒化物を形成し、オーステナイト結晶粒の粗大化抑制に有効に機能する。しかしながら、過剰に含有させると変形抵抗の上昇を招くので好ましくない。こうした観点から、Vはその上限を0.5%とし、Nbはその上限を0.1%とした。尚これらの元素添加による上記効果は、上記範囲内で含有量を増加させるにつれて大きくなるが、上記効果を発揮させる為には、Vは0.03%以上、Nbは0.01%以上を添加することが好ましい。
さらに本発明の棒線材はCa:0.01%以下、Zr:0.01%以下、Mg:0.01%以下、希土類元素:0.01%以下の1種以上を含有させることができる。これらの元素は脱酸に有効であるとともに、酸化物を微細化して冷間鍛造加工性の向上や疲労強度を向上させる効果がある。しかしながら、過剰に含有させると変形抵抗の上昇を招くので好ましくない。こうした観点から、それらの上限を0.01%とした。一方、このような効果を発揮させるためには0.0005%以上の添加が好ましい。
なお、Oは鋼中に不可避的に含有されAlやTiなどの酸化物として存在する。O含有量が高いと粗大な酸化物が形成し、疲労破壊の原因となるので0.01%以下に抑制することが望ましい。
次に、本発明の製造方法を以下に説明する。
上記成分組成を有するブルームまたはビレットを熱間圧延により棒線材に圧延し、最終仕上圧延出側の棒線材表面温度を700〜1000℃とする低温仕上圧延を行う。次いで、仕上圧延された棒線材表面に注水するなどにより急冷して(例えば平均冷却速度30℃/sec以上とすることが好ましい)表面温度を500℃以下、好ましくは450℃以下にし、表面をベイナイト+マルテンサイト主体の組織とする。冷却終了後、棒線材中心部の顕熱と変態潜熱により表面温度が500〜700℃となるように復熱させる工程を少なくとも1回以上施した後、300℃以下に冷却し、表面を焼戻しマルテンサイト主体の組織、中心部をフェライト・パーライト主体の組織とする。その後、球状化焼鈍を行うに際して、加熱温度を740〜770℃へ再加熱後、冷却するに際して、720℃から690℃の温度域の冷却速度を3℃/h以上10℃/h未満とする。ここで、急冷したときの表面温度を500℃以下としたのは、本発明の鋼成分のマルテンサイトスタート温度(Ms温度)が500℃以下であることから、表層を焼入れ組織とするためである。復熱温度を500〜700℃としたのは、復熱温度が500℃以下になるような強冷却をした場合には棒線材の中心部(中心から棒線半径75%以内の範囲)まで冷却され焼きが入り、中心部まで硬く微細な組織となったことを意味するため、中心まで焼きを入れない温度として、500以上と規定した。一方、復熱温度が700℃以上になるということは、一旦焼入れ組織とした表層が加熱されすぎて逆変態し、その後の冷却によって粗いフェライト・パーライト組織になる可能性が高いことを意味しているため、これを防止するため、700℃以下と規定した。この復熱の工程を複数回繰り返しても棒線材の表層と中心部は目的とする組織が得られるため、例えば設備の制約上、水冷を複数回に分けて実施し、冷却と復熱の工程を複数回実施することも可能である。その後、300℃以下に冷却するのは、内部のフェライト・パーライト変態を完了させるためであり、下限は特に規定は無く、室温まで自然冷却してもかまわない。
鋼材表面温度を700〜1000℃とするのは、その後の冷却を早め、所定の時間内に表層組織をベイナイト+マルテンサイト主体の組織とするためである。しかし、700℃未満となると表層のオーステナイト粒径が過剰に微細化し、焼入れ性が低下し、初析フェライトの生成を抑制できなくなるため、球状化焼鈍後のセメンタイトの均一分散が困難になる。そのため、最終仕上圧延出側の鋼材表面温度を700〜1000℃とした。
球状化焼鈍時の加熱温度を740〜770℃とし、720から690℃の冷却速度を3〜10℃/hとしたのは、必要最小限のセメンタイト粒子を残存させ、微細粒の生成を抑制しながら残存セメンタイトを成長させるためである。加熱温度が低すぎるとセメンタイトの溶解が不十分で冷却後のセメンタイト数密度が高くなり、フェライト粒径も微細になりすぎる。加熱温度が高すぎると大部分のセメンタイトが溶解してしまい、冷却時に多数のセメンタイトが析出する上、パーライトラメラ組織が生成し易くなり、セメンタイト数密度が高くなると同時にセメンタイトのアスペクト比が高くなる。冷却速度が大きすぎると、残存セメンタイトの成長の成長が温度低下に追随できず、微細なセメンタイトが析出すると同時にパーライトラメラ組織が生成し易くなる。冷却速度が小さすぎると、熱処理に多大な時間がかかる上、セメンタイトが粗大化しすぎる。加熱時の保持時間t(min)は、
1630−2×加熱温度(℃)<t<1690−2×加熱温度(℃)
であることが望ましく、冷却速度は5〜7℃/hが望ましい。
次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例に限定されるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
サンプル作製方法:
表1に示す鋼材を表2に示す圧延条件で、棒鋼・線材に圧延した。圧延材のサイズは、直径40mm〜54mmである。その後、表2の条件で球状化焼鈍を行った。変形抵抗は、直径は圧延材のサイズで、高さが直径の1.5倍の円柱状の試験片を据え込み試験を行うことにより計測した。また、限界圧縮率は、上記の円柱状試験片の表面に深さ0.8mm、先端曲率半径0.15mmに切欠きをつけた試験片を用いて据え込み試験を行うことにより求めた。C断面を埋め込み研磨し、硬さ測定とSEM観察を実施した。撮影したSEM写真を用いて、セメンタイトの平均径、平均アスペクトレシオ、個数密度を測定した。フェライト粒径はEBSD測定にて求めた。
評価試験方法:
フェライト粒径の測定にはEBSD装置を用いた。表層部は、棒線材のC断面の、90度異なる4方向の表層から、200μm深さ、半径の20%の深さの部位の計8箇所において、それぞれ400×400μmの領域を測定したフェライトの結晶方位マップから、方位差15度以上となる境界をフェライト粒界とし、Johnson−Saltykovの方法(「計量形態学」内田老鶴圃、S47.7.30発行、原著:R.T.DeHoff,F.N.Rhiness.P189参照)にて平均粒径を求めた。中心部は、棒線材のC断面の、90度異なる4方向の半径の25%の深さ、半径の50%の深さ、中心部の計9箇所において、それぞれ400×400μmの領域を測定し、上記と同様の方法で平均粒径を求めた。
球状セメンタイトの平均粒子径とアスペクト比と個数は走査型電子顕微鏡写真を画像解析することにより求めた。表層部はC断面の90度異なる4方向の表層から、200μm深さ、半径の20%の深さの部位の計8箇所において、中心部はC断面の、90度異なる4方向の半径の25%の深さ、半径の50%の深さ、中心部の計9箇所において、3000倍の倍率で観察し、撮影写真をニレコ製Luzex画像解析装置にて解析することで求めた。平均粒子径は円相当径として、アスペクト比は(長径の長さ)/(短径の長さ)とした。また、各々の部位におけるセメンタイトの面積分率を測定し、表層部(8箇所)、中心部(9箇所)の平均値と、面積率の標準偏差を求めた。
限界圧縮率は、上記の形状のサンプルを10mm/minの速度で、0.5mmの割れが発生するまで圧縮し、割れが発生した時点の圧縮率を限界圧縮率とした。試験数はn=5とし、累積破損率50%(f50)となる限界圧縮率を求めた。
変形抵抗は、上記の形状のサンプルをひずみ速度10s−1相当で圧縮し、圧縮率70%の時点での相当応力を求めた。
表1において、A〜Lは本発明に係る鋼成分、M〜Pは比較成分例である。
表2においてA−1、B−1、C−1〜3、D−1、E−1、F−1、G−1、H−1、I−1、J−1、K−1、L−1、Q−1は発明例であり、C−4〜9、D−2〜6、E−2〜3、H−2、I−2、M−1、N−1、O−1、P−1は比較例である。
C−4:仕上げ温度が低く、表面の初析フェライトが抑制できなかったため、セメンタイト面積率の標準偏差が大きく、限界圧縮率が低い例である。C−5:仕上げ温度が高く冷却が不十分で、表面の初析フェライトが抑制できなかったため、セメンタイト面積率の標準偏差が大きく、限界圧縮率が低い例である。C−6:圧延速度を下げて深部まで焼き入れたため、復熱が不十分で内部まで焼きが入り、硬い例である。C−7:球状化焼鈍時の冷速が小さくセメンタイトが粗大化し、限界圧縮率が低い例である。C−8:加熱温度が低く冷速も大きいため、セメンタイトが微細化しすぎて、限界圧縮率が低い例である。C−9:加熱時間が短いためセメンタイトの溶解が不十分なため、冷却後のセメンタイトが微細化しすぎて、限界圧縮率が低い例である。
D−2:球状化焼鈍時の加熱温度高く、セメンタイトが微細化しすぎて、限界圧縮率が低い例である。D−3:球状化焼鈍時の加熱温度低く、フェライトとセメンタイトが微細化し、限界圧縮率が低い例である。D−4:球状化焼鈍時の冷速高く、セメンタイトが微細化し、限界圧縮率が低い例である。D−5:仕上げ温度が低く、表面の初析フェライトが抑制できなかったため、セメンタイト面積率の標準偏差が大きく、限界圧縮率が低い例である。D−6:加熱温度が低く加熱時間も短いため、セメンタイトが微細化しすぎて、限界圧縮率が低い例である。
E−2:仕上げ圧延後に冷却なしのため、表層組織粗大で、限界圧縮率が低い例である。E−3:加熱時間が長すぎたため、セメンタイトが溶解しすぎ、冷却中にパーライト組織が生成したため、アスペクト比の大きいセメンタイトが微細分散したため、限界圧縮率が低い例である。
H−2:仕上げ圧延後に冷却なしのため、表層組織粗大で、限界圧縮率が低い例である。I−2:球状化焼鈍時の加熱温度低く、フェライトとセメンタイトが微細化し、限界圧縮率が低い例である。M−1:C高く、表層のセメンタイト数密度が高く、かつ内部のフェライト粒径が小さいため、圧縮限界が低く、変形抵抗が高い例である。N−1:Si高く、中心部が硬い例である。O−1:Mn高く、中心部が硬い例である。P−1:Ti高く、中心部が硬い例である。
表2から明らかなように、本発明例は同一成分の比較例に比較して、鋼材の延性の指標である限界圧縮率が顕著に優れており、変形抵抗も低く成形性が良好である。
炭素量が材料の強度と延性に影響し、高Cになるに従って硬さは高くなり、延性(限界圧縮率)は低くなる傾向にある。そのため、以下の図では、セメンタイトやフェライトの組織が延性に及ぼす影響を明確にするため、表1、2の実施例中の0.18〜0.2%Cの鋼材の組織が延性、変形抵抗に及ぼす影響を比較した。
図1は、表層フェライト粒径と限界圧縮率の関係を示す図であり、0.2%C鋼の表層フェライト粒径と圧縮限界粒径と圧縮限界に示すように、フェライト粒径を3〜15μmとすることで、限界圧縮率が粗大粒よりも高くなることが分かる。なお、図中の◆印しは発明例で、■印しは比較例である。図2〜5においても同様である。
図2は、表層セメンタイト粒径と限界圧縮率の関係を示す図であり、0.2%C鋼のセメンタイト粒径(平均θ粒径)が0.3μm以上0.6μm以下の場合、限界圧縮率は高くなり、0.3μm未満もしくは0.6μmより大きいと、限界圧縮率は低くなることが分かる。
図3は、セメンタイト数密度と限界圧縮率の関係を示す図であり、0.2%C鋼のセメンタイトの数密度(θ数密度)が7×10個/mm以下の場合、それより多い場合と比較して限界圧縮率が高いことが分かる。
図4は、中心部のフェライト粒径と変形抵抗の関係を示す図であり、0.2%C鋼の中心部のフェライトの平均粒径が20μm以上になると、変形抵抗が低下することが分かる。
図5は、表層セメンタイトの面積率の標準偏差をセメンタイト平均面積率で除した値と限界圧縮率を示す図であり、0.2%C鋼の表層セメンタイト(θ)の面積率の標準偏差をセメンタイトの平均面積率で除した値が0.25以下の場合、限界圧縮率が向上することが分かる。

Claims (4)

  1. 質量%で、
    C:0.05〜0.35%、
    Si:0.01〜0.50%、
    Mn:0.1〜1.0%、
    N:0.003〜0.02%、
    Al:0.005〜0.15%および/またはTi:0.005〜0.1%、
    P:0.02%以下、
    S:0.02%以下
    を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなる鋼線材・棒鋼であって、
    表面から断面半径の20%までの領域は、フェライトの平均粒径が3〜15μmであり、平均粒子径が0.3〜0.6μmで且つ平均アスペクト比が2.5以下の球状セメンタイトを7×10個/mm以下の個数密度で含有し、セメンタイトの面積率の標準偏差をセメンタイトの平均面積率で除した値が0.25以下であり、中心から断面半径の75%から中心までの内部領域においては、フェライトの平均粒径が20μm以上であり、平均粒子径が0.3μm以上の球状セメンタイトを含有することを特徴とする冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
  2. さらに、質量%で、
    Cr:1.5%以下、
    Ni:0.5%以下、
    Co:0.5%以下、
    V :0.5%以下、
    Cu:0.2%以下、
    Mo:0.3%以下、
    W:0.2%以下、
    Nb:0.1%以下、
    B:0.005%以下
    よりなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
  3. さらに、質量%で、
    Ca:0.01%以下、
    Zr:0.01%以下、
    Mg:0.01%以下、
    希土類元素:0.01%以下
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼。
  4. 請求項1〜3の内のいずれかに記載の成分の鋼を、熱間圧延するに際して、最終仕上圧延の出側の鋼材表面温度を700〜1000℃とし、急冷により表面温度を500℃以下にし、次いで鋼材の顕熱により表面温度が500〜700℃になるように復熱させる工程を少なくとも1回以上施した後、300℃以下に冷却し、しかる後に、740〜770℃に再加熱し、前記再加熱した温度で、1630−2×加熱温度(℃)<t<1690−2×加熱温度(℃)となる時間t(min)保持し、冷却に際して720℃から690℃までの温度域を3℃/h以上10℃/h未満の速度で冷却することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された冷間加工性に優れた鋼線材または棒鋼の製造方法。
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