JP5158812B2 - 板金製グリルバーナ - Google Patents
板金製グリルバーナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5158812B2 JP5158812B2 JP2009152689A JP2009152689A JP5158812B2 JP 5158812 B2 JP5158812 B2 JP 5158812B2 JP 2009152689 A JP2009152689 A JP 2009152689A JP 2009152689 A JP2009152689 A JP 2009152689A JP 5158812 B2 JP5158812 B2 JP 5158812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- body member
- sheet metal
- diaphragm
- grill burner
- throttle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Gas Burners (AREA)
Description
この従来のガステーブルにおけるグリルは、図5(a)に示されるように、前面に焼き物を出し入れする開口41と、天井の後部に排気口43を有するグリル室4を備えており、このグリル室4には両側下部に左右一対の下火バーナ5,5と、天井の中央に上火バーナ6が設けられている。
このように従来のグリルでは、上火バーナとしてセラミックバーナが使用されているので、どうしても製造コストが高くなるという問題を有している。
なお、符号7及び8は第1及び第2常火パイロットバーナであり、符号9はガス供給路90に設けられた安全弁91、メイン弁92、ガバナ93、及び絞り弁V1,V2から成る火力調整装置であり、符号71及び64は第1及び第2の点火装置である。
この板金製グリルバーナの上側本体部材1Aは金属板、例えばアルミメッキ鋼板をプレス加工したもので、図4(a)に示されるように略長方形状をしており、その一辺にベンチュリー混合管15が形成されている。この上側本体部材1Aの外周には、複数の取付け用ビス孔16とスカート状のカシメ部11a(図4(b)を参照)を有するフランジ部11が形成されている。このフランジ部11の内側には、燃料ガスをベンチュリー混合管15から炎口面20(図4(c)を参照)に供給する空間である絞り部12が形成されている。なお、符号17はプレス加工した際の肉余りを調整するための絞りである。
上記上側本体部材1Aと下側本体部材2を組み合わせて、該上側本体部材1Aのスカート状カシメ部11aをカシメて一体に結合することにより、板金製グリルバーナを構成することができる。
このような現象は、燃焼開始直後には定常燃焼状態時と比較してバーナ自体の温度が低いため、燃焼炎の熱が炎口面に奪われて、炎口での燃焼速度とガス噴出速度のバランスがくずれて燃焼状態が不安定となり、燃焼炎が周期的に振動する振動燃焼を生じることにより発生する。このように振動燃焼が起こると、絞り部12の内部空間を介して伝わる振動数と上側本体部材1Aの固有振動数が一致して共鳴し共鳴音を発生する。
なお、このとき下側本体部材2においては、その炎口面20側に熱歪補強絞り22が形成され、且つ、板金製グリルバーナが取付けられる排気カバーと密着する関係になっているため、共振し難くなっている。
上記特許文献2に記載されているように、セラミック製の燃焼プレート101では、その厚みを部分的に変えることにより共鳴音対策を行うことができるが、上記試作品の板金製グリルバーナでは、下側本体部材(燃焼プレート)2の炎口面20がプレス加工された金属製であるため、厚みを部分的に変えることができない。
(1) 本発明に係る板金製グリルバーナ(請求項1に対応)は、底面に多数の炎口を有する炎口面を備えるグリルバーナであって、
上記グリルバーナは、板金製上側本体部材と板金製下側本体部材から成り、
上記上側本体部材は、その外周に該上側本体部材と上記下側本体部材を気密に結合するためのフランジ部を備えると共に、このフランジ部の内側には上記炎口面に燃料ガスを供給する空間を形成する絞り部を備えており、
上記下側本体部材は、上記上側本体部材のフランジ部と重ね合わされるフランジ部を備えると共に、このフランジ部の内側には上記炎口面を備えており、
上記上側本体部材の絞り部に、絞りリブから成る補強絞りを形成することにより、共鳴音の発生を防止することである。
本発明では上記のように、上側本体部材の絞り部に絞りリブから成る補強絞りが形成されているので、この絞り部の剛性を大きくして上側本体部材の固有振動数を高くすることにより、振動燃焼の振動数からずらすことができる。その結果、燃焼開始直後にバーナの燃焼状態が不安定になり振動燃焼が起こった場合でも、その振動数に対し上側本体部材の絞り部の補強絞りによって、上側本体部材の固有振動数がずれて一致しないため共鳴することはなく、共鳴音の発生を防止することができる。
また、板金加工時に補強絞りを形成することにより、板厚を上げて剛性を大きくして固有振動数を高くする方向にずらすのではなく、製造コストを抑えて安価に作製することができる。
このように構成することにより、絞り部に形成する絞りリブを剛性の大きな絞り部の外周端につなげるので、この絞り部の剛性を一層大きくすることができ、該上側本体部材の共鳴を確実に防止することが可能である。
このように構成することにより、絞り部の外周端につなげる絞りリブが、板金製グリルバーナを排気カバーへ取付ける位置に対応して形成されるので、該絞り部の剛性をより一層大きくすることができ、共鳴をより確実に防止することが可能である。
このように構成することにより、絞り部に形成する複数の絞りリブの少なくとも1つが、該絞り部の中心を通るように形成されるので、該絞り部の剛性をバランスよく効率的に大きくすることができ、上側本体部材の共鳴を効率よく防止することが可能である。
本発明は、上側本体部材の絞り部において、絞りリブから成る補強絞りを形成することにより、上側本体部材の固有振動数を高くすることができるので、燃焼開始直後にバーナが不安定な燃焼状態となり振動燃焼が起った場合でも、振動燃焼の振動数に対して上側本体部材の固有振動数は一致することなく、共鳴音の発生を防止することが可能である。
また、絞りリブによって補強絞りを形成しているので、板厚を上げることなく、製造コストをかけないで安価に作製することができる。
また、絞り部に形成される絞りリブがこの絞り部の中心を通るように形成されることにより、該絞り部の剛性をバランスよく効率的に大きくすることができ、上側本体部材の共鳴を効率よく防止することが可能である。
本発明の板金製グリルバーナは、図4に示された上記試作品の板金製グリルバーナにおいて、燃焼開始直後に発生する共鳴音を防止するために、上側本体部材1Aの絞り部12に補強絞り10を形成したものであり、この点を除けば、その他の構成は上記試作品の板金製グリルバーナと同じである。
上記補強絞り10おける絞りリブの配置は種々の選択が可能であるが、図1(a)に示される補強絞り10では、2本の縦方向(長手方向)絞りリブ10a及び2本の横方向絞りリブ10bから成る長方形状の環状絞りリブと、この環状絞りリブにつながりその中心部を通る3本の放射状絞りリブ10cと、該環状絞りリブを複数箇所(例えば、5箇所)で絞り部の外周端12aへつなげる接続絞りリブ10dから構成されている。
このような板金製グリルバーナGBの一つの具体例を示すと、縦方向(長手方向)長さが約285mm、横方向長さが約174mmであり、上側本体部材1の絞り部12の縦方向長さが約226mm、横方向長さが約136mm、高さが約6mmである。また、上側本体部材1のアルミメッキ鋼板の厚さは0.5mmであり、下側本体部材2のステンレス板の厚さは0.4mmである。
そして、上側本体部材1の絞り部12に形成されている補強絞り10における環状絞りリブ10a,10bと放射状絞りリブ10cの幅は10mmであり、接続絞りリブ10dの幅は15mmである。また、これらの絞りリブ10a〜10dの高さはいずれも2.5mmである。
上記板金製グリルバーナGBに燃料ガスを供給して燃焼を開始すると、上述した試作品の板金製グリルバーナと同様に、燃焼開始直後から定常燃焼状態になるまでの3〜4分間は、バーナの燃焼状態が不安定になり振動燃焼が発生する。しかし、この絞り部12の上側面には補強絞り10が形成され、該絞り部12の剛性が大きくされその固有振動数が振動燃焼の振動数に対してずらされているので、上側本体部材1が上記振動燃焼によって発生する振動に共鳴することはなく、共鳴音の発生を防止することができる。
また、上記実施例において説明したように、絞り部12に形成する絞りリブ10a,10b…を、図1に示す接続絞りリブ10dのように、絞り部の外周端12aにつなげると、該絞りリブを剛性の大きい箇所につなげることになり、絞り部12の剛性を一層大きくすることができる。さらに、絞り部の外周端12aとつなげる位置を、排気カバー3に対する板金製グリルバーナGBの取付け位置(取付け用ビス31)に対応させることにより、例えば、図1(a)に示されているように、接続絞りリブ10d(下部の1つを除き4箇所)の中心位置にビス孔26を設けることにより、絞り部12の絞りリブが排気カバー3につながることになるから、絞り部12の剛性をより一層大きくすることができる。
なお、図1(a)に示されるように、長方形状の環状絞りリブ10a,10bの対角線や横方向中心線のように、絞り部12の中心をとおる複数の絞りリブ10cが上下左右方向に対象に形成されると、全体的なバランスがとれ効率的に剛性を大きくすることができるので、大変好都合である。
3…排気カバー
10…補強絞り 10a〜10d…絞りリブ
11…フランジ部 11a…スカート状のカシメ部
12…絞り部 12a…絞り部の外周端
15…ベンチュリー混合管 16…ビス孔
20…炎口面 21…フランジ部
22…熱歪補強絞り 23…炎口
26…ビス孔
31…取付け用ビス 32…排気口
GB…板金製グリルバーナ
Claims (4)
- 底面に多数の炎口を有する炎口面を備えるグリルバーナであって、
上記グリルバーナは、板金製上側本体部材と板金製下側本体部材から成り、
上記上側本体部材は、その外周に該上側本体部材と上記下側本体部材を気密に結合するためのフランジ部を備えると共に、このフランジ部の内側には上記炎口面に燃料ガスを供給する空間を形成する絞り部を備えており、
上記下側本体部材は、上記上側本体部材のフランジ部と重ね合わされるフランジ部を備えると共に、このフランジ部の内側には上記炎口面を備えており、
上記上側本体部材の絞り部に、絞りリブから成る補強絞りを形成することにより、共鳴音の発生を防止することを特徴とする板金製グリルバーナ。 - 上記絞り部に形成する絞りリブを、該絞り部の外周端につなげることを特徴とする請求項1に記載の板金製グリルバーナ。
- 上記絞り部の外周端につなげる絞りリブが、板金製グリルバーナをグリルの天井に固定する排気カバーへ取付ける位置に対応して形成されることを特徴とする請求項2に記載の板金製グリルバーナ。
- 上記絞り部に形成する複数の絞りリブの少なくとも1つは、該絞り部の中心を通るように形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の板金製グリルバーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152689A JP5158812B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 板金製グリルバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009152689A JP5158812B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 板金製グリルバーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011007442A JP2011007442A (ja) | 2011-01-13 |
JP5158812B2 true JP5158812B2 (ja) | 2013-03-06 |
Family
ID=43564312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009152689A Active JP5158812B2 (ja) | 2009-06-26 | 2009-06-26 | 板金製グリルバーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5158812B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5882263B2 (ja) * | 2013-07-26 | 2016-03-09 | リンナイ株式会社 | グリルバーナ |
JP6278453B2 (ja) * | 2014-03-20 | 2018-02-14 | リンナイ株式会社 | グリルバーナ |
JP6208608B2 (ja) * | 2014-03-26 | 2017-10-04 | リンナイ株式会社 | グリル |
JP5999780B2 (ja) * | 2014-03-27 | 2016-09-28 | リンナイ株式会社 | グリル |
JP7017265B2 (ja) * | 2020-09-16 | 2022-02-08 | 株式会社パロマ | グリルバーナ及びグリル付コンロ |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212327U (ja) * | 1975-07-15 | 1977-01-28 | ||
JP2664010B2 (ja) * | 1992-12-14 | 1997-10-15 | リンナイ株式会社 | 燃焼プレート |
JP2659328B2 (ja) * | 1993-08-31 | 1997-09-30 | リンナイ株式会社 | グリル装置 |
JP2922831B2 (ja) * | 1995-12-07 | 1999-07-26 | 株式会社ハーマン | 焙焼器用上バーナ |
JP3787955B2 (ja) * | 1997-06-04 | 2006-06-21 | 松下電器産業株式会社 | ガス調理器 |
JP3816678B2 (ja) * | 1998-08-27 | 2006-08-30 | 株式会社リコー | 画像形成装置等の静音化機構 |
JP2005140399A (ja) * | 2003-11-06 | 2005-06-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | バーナ |
-
2009
- 2009-06-26 JP JP2009152689A patent/JP5158812B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011007442A (ja) | 2011-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5158812B2 (ja) | 板金製グリルバーナ | |
US9546558B2 (en) | Damping resonator with impingement cooling | |
JP2009097841A (ja) | ガスタービン | |
CN104595928B (zh) | 扩散燃烧室声学火焰筒 | |
CN110617616B (zh) | 燃烧器组件和燃气热水器 | |
US20190331337A1 (en) | Gas burner and hob comprising a gas burner | |
JP4630985B2 (ja) | ガスコンロ | |
JP2007333223A (ja) | 燃焼装置 | |
EP2583032A1 (en) | Damping device for damping pressure oscillations within a combustion chamber of a turbine | |
JP4128980B2 (ja) | 内炎式バーナ | |
AU2016214700B2 (en) | A gas burner assembly | |
CA2494877A1 (en) | Gas-fired heating apparatus | |
US20170038076A1 (en) | Gas burner, in particular for a cooking top for household use | |
US9127839B2 (en) | Combustion apparatus | |
US9982887B2 (en) | Burner | |
JP6684496B2 (ja) | グリル付コンロ | |
JP7017265B2 (ja) | グリルバーナ及びグリル付コンロ | |
JP6602146B2 (ja) | グリルバーナ及びグリル | |
JP5882263B2 (ja) | グリルバーナ | |
US7341448B2 (en) | Gas-fired heating apparatus | |
JP6832556B2 (ja) | グリルバーナ及びグリル付コンロ | |
KR200380864Y1 (ko) | 오븐레인지의 벤트 어셈블리 | |
CN217441972U (zh) | 燃气热水器及其壳体组件 | |
CN111578346B (zh) | 灶具隔热罩及包括其的灶具 | |
KR20230095370A (ko) | 세라믹 그릴 버너 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110706 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121206 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5158812 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |