JP5157745B2 - 車両の側部車体構造 - Google Patents
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Description
また、リヤサスペンション装置からサスペンションタワー部への荷重は、通常、やや斜め内側上方に向けて入力されるので、リヤホイールハウス上部の剛性が(換言すれば、サスペンションタワー部の剛性が)十分でない場合には、所謂、サスペンションタワー部の内倒れを招き、車両の操縦安定性に悪影響を及ぼすことになる。
少なくともその一部が前記リヤホイールハウスの上部から前記ピラー部を通って略上方へ延びてルーフレール部に至るピラー・レインフォースメントが設けられ、該ピラー・レインフォースメントは、車幅方向における外方に開口する略コ字形の断面形状を有する断面コ字状部を備え、該断面コ字状部の頂部が、前記サスペンションタワー部を補強するサスペンションタワー・レインフォースメントに結合されており、前記車体側壁に設けられるサイドウインドウの下側に、車幅方向における内方に膨出する膨出部を有して車体前後方向に延びるインナパネルが配設され、該インナパネルの前記膨出部の前部を挟んで、前記ピラー・レインフォースメントと前記サスペンションタワー・レインフォースメントとが結合されている、ことを特徴としたものである。
特に、車体側壁にサイドウインドウが設けられている場合について、サイドウインドウの下側において車体前後方向へ延設されたインナパネルの車体内方への膨出部の前部を挟んで、ピラー・レインフォースメントとサスペンションタワー・レインフォースメントとを結合したので、前記インナパネルの膨出部を利用して、ピラー・レインフォースメントの剛性をより一層高めてサスペンション装置の支持剛性の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る車両の後部における右側の側部車体構造を車体外方から見て示した斜視図である。また、図2は、前記側部車体構造を車体内方から見て示した斜視図である。尚、図1は車体側部が外板パネル2で覆われた状態を示し、図2は車室各部の内板パネルの車室側を覆う装飾部材としての室内トリム(不図示)等が配設されていない状態を示すものである。
本実施形態に係る車両は、所謂ハッチバック型の自動車で、図2から分かるように、車室後端の壁面を構成する車体後壁部5には、車室後部を車両後方に向かって開放する大きな開口5Hが形成されている。この開口5Hは、所謂バックドア(不図示)により開閉されるものである。
リヤホイールハウス7は、リヤホイール(不図示)の少なくとも上部を覆って収容するもので、その車体前後方向における略中央部分には、サスペンションタワー部8が一体的に設けられている。このサスペンションタワー部8は、リヤホイールを懸架するリヤサスペンション装置(共に不図示)の上部を支持するためのもので、やはり側壁部6から車幅方向における内方へ膨出するようにして、リヤホイールハウス7と一体的に設けられている。
また、車体側壁部6の上方には、車体前後方向に延びるルーフレール部14が配設されている。該ルーフレール部14は、車室天井面を構成するルーフ部(不図示)の車幅方向における側端部を支持するものである。
一方、前記Cピラー17の後側には、車室後部の小窓としてのサイドウインドウ用の開口6Hが車体側壁部6に設けられ、このサイドウインドウ用開口6Hの下側には、車体前後方向に延びる所定幅の所謂ベルトライン部9が位置している(図1参照)。
以上のように、車体側部には、前側から順に、Aピラー(不図示),Bピラー16,Cピラー17及びDピラー18がそれぞれ略上下方向に延設されており、前記ルーフレール部14は、これら4本のピラーの上端に連結され強固に支持されている。
これにより、ピラーアウタ・レインフォースメント20からルーフレール・レインフォースメント44に荷重を伝達して、車体ルーフ側へのより効果的な荷重分散を実現することができる。
従って、リヤホイールハウス7の上部から略上方へ延びてルーフレール部に至るピラー・レインフォースメント20の上半部20Uにより、サスペンション装置(不図示)からリヤホイールハウス7側へ(つまりサスペンションタワー部8へ)入力される荷重を、確実に車体ルーフ側へ分散させることができ、リヤホイールハウス7によるサスペンション装置の支持剛性が高められる。
これにより、ピラーアウタ・レインフォースメント20からサイドシル・レインフォースメント42に荷重を伝達して、車体フロア11側へのより効果的な荷重分散を実現することができる。また、ピラーアウタ・レインフォースメント20とリヤホイールハウス7の前部との間に閉断面が形成されていることにより、ピラーアウタ・レインフォースメント20(その下半部20L)とサイドシル部12との結合強度をより一層高めて、車体フロア側へのより一層効果的な荷重分散を実現することができる。
一方、第2段差部22は、第1段差部21及び第1稜線21Rよりも所定量だけ車体内方に設けられ、第2段差部22の下半部(略下半部分)はサイドシル部12の後端部まで連続するように延設される(図3参照)と共に、当該第2段差部22の上部(略上半部分)はルーフレール部14まで連続するように延設されている。
尚、かかる節部23は、ピラーアウタ・レインフォースメント20の車体前後方向における前方と後方の2箇所にそれぞれ設けられることがより好ましい。これにより、ピラーアウタ・レインフォースメント20とルーフレール部14との結合強度をより一層高めて、車体ルーフ側への更に一層効果的な荷重分散を実現することができる。
そこで、より好ましくは、図8に示すように、サイドウインドウ用開口6Hの下側に位置するベルトライン・レインフォースメント39の前端部分に、比較的なだらかな傾斜部39kと、該傾斜部39kに続く平坦部39fとを設け、この平坦部39fを後述するピラーインナ・レインフォースメント30に接合するようにしている。
この場合、ピラーアウタ・レインフォースメント20の上半部20U(略上半部分)の下端側は、前記傾斜部39k及び平坦部39fの外面とでベルトライン・レインフォースメント39の前端部分に接合される。
このように、リヤホイールハウス7の上部(つまり、サスペンションタワー部8の上部)とルーフレール部14とを連結して略上下方向に延設されたピラーインナ・レインフォースメント30とピラーアウタ・レインフォースメント20とで閉断面空間S1が形成されていることにより、ピラーアウタ・レインフォースメント20の剛性をより高めてサスペンション装置(不図示)の支持剛性のより一層の向上を図ることができ、また、ピラーアウタ・レインフォースメント20とルーフレール部14との結合強度をより一層高めて、車体ルーフ側への更に一層効果的な荷重分散を実現することができる。
また、図2及び図10〜12に示されるように、リヤホイールハウス7の車体前後方向における中央部分の上部(つまり、サスペンションタワー部8の上部)には、サスペンションタワー部8の強度および剛性を高めるための補強部材の一つとして、サスペンションタワーアウタ・レインフォースメント37(以下、サスタワーアウタ・レインフォースメントと略称する)が配設され、その下側には、サスペンションタワーインナ・レインフォースメント36(以下、サスタワーインナ・レインフォースメントと略称する)が配設されている。
換言すれば、ベルトライン・インナパネル38の前記膨出部38aの前部を挟んで、前記ピラーインナ・レインフォースメント30とサスタワーアウタ・レインフォースメント37とが結合されていることになる。
かかる節部33f,33rを設けたことにより、ピラーインナ・レインフォースメント30とルーフレール部14との結合強度をより高めて、車体ルーフ側へのより効果的な荷重分散を実現することができる。また、結合部に前記節部33f,33rを設けたことにより、ルーフレール部14の断面の捩り抵抗でサスペンションタワー部8の内倒れを抑制することができる。
5H (車体後壁部の)開口
6 車体側壁部
6H サイドウインドウ用開口
7 リヤホイールハウス
7a (リヤホイールハウスの)外側膨出部
8 サスペンションタワー部
9 ベルトライン
11 フロア部
12 サイドシル部
14 ルーフレール部
17 Cピラー部
17L Cピラー部の下半部
17U Cピラー部の上半部
20,20’ ピラーアウタ・レインフォースメント
20L ピラーアウタ・レインフォースメントの下半部
20U ピラーアウタ・レインフォースメントの上半部
21 第1段差部
21R 第1稜線
22 第2段差部
22R 第2稜線
23 曲折部(節部)
30 ピラーインナ・レインフォースメント
32 断面コ字状部
32b 頂部
33f,33r 曲折部(節部)
37 サスタワーアウタ・レインフォースメント
38 ベルトライン・インナパネル
38a ベルトライン・インナパネルの膨出部
39 ベルトライン・レインフォースメント
39a ベルトライン・レインフォースメントの膨出部
42 サイドシル・レインフォースメント
44 ルーフレール・レインフォースメント
S1,S3 閉断面空間
Claims (6)
- 開口を有する車体後壁と、該車体後壁の前方に位置する車体側壁と、該車体側壁に設けられたリヤホイールハウスと、該リヤホイールハウスと一体的に設けられリヤサスペンション装置の上部を支持するサスペンションタワー部と、少なくともその一部が前記リヤホイールハウスの近傍から略上方へ延びるピラー部と、を備えた車両の側部車体構造であって、
少なくともその一部が前記リヤホイールハウスの上部から前記ピラー部を通って略上方へ延びてルーフレール部に至るピラー・レインフォースメントが設けられ、
該ピラー・レインフォースメントは、車幅方向における外方に開口する略コ字形の断面形状を有する断面コ字状部を備え、
該断面コ字状部の頂部が、前記サスペンションタワー部を補強するサスペンションタワー・レインフォースメントに結合されており、
前記車体側壁に設けられるサイドウインドウの下側に、車幅方向における内方に膨出する膨出部を有して車体前後方向に延びるインナパネルが配設され、
該インナパネルの前記膨出部の前部を挟んで、前記ピラー・レインフォースメントと前記サスペンションタワー・レインフォースメントとが結合されている、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 前記ピラー・レインフォースメントの前記ルーフレール部との結合部に、該ルーフレール部の内部を車幅方向に横切る節部が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両の側部車体構造。
- 前記節部が、前記ピラー・レインフォースメントの車体前後方向における前方と後方の2箇所にそれぞれ設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の車両の側部車体構造。
- 前記インナパネルの前記膨出部の外側に、車体前後方向に延びるベルトライン・レインフォースメントが配設され、
該ベルトライン・レインフォースメントと前記ピラー・レインフォースメントとの間に閉断面が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両の側部車体構造。 - 前記ベルトライン・レインフォースメントは、前記インナパネルの前記膨出部に対応して、車幅方向における外方に膨出する膨出部を備えている、ことを特徴とする請求項4に記載の車両の側部車体構造。
- 前記リヤホイールハウスの上部は前記インナパネルから車幅方向における外方に膨出する膨出部を備え、
前記リヤホイールハウスの上部と前記ルーフレール部とを連結するピラーアウタ・レインフォースメントが略上下方向に延設され、
該ピラーアウタ・レインフォースメントと前記ピラー・レインフォースメントとで閉断面が形成されている、
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の車両の側部車体構造。
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