JP5157532B2 - 空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム - Google Patents

空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラムに関する。
従来、特に米国の住宅またはオフィスビル等では、汎用のサーモスタットを空調機のマンマシンインターフェース(コントローラ)として利用することがデファクトスタンダードとなっており、当該サーモスタットを用いて、空調機とともに他の暖房用機器やファンを制御し、快適な空調環境を効率よく実現している(例えば、特許文献1)。また、米国の空調システムにおいては、空調機として、熱源となる圧縮機をオン・オフ制御するものが多く用いられており、サーモスタットは、入力された設定温度と室温値とを比較して、接点のオン・オフ制御を行うことで当該空調機を動作させる。
一方、最近では、圧縮機をきめ細かくインバータ制御する空調機も登場してきている。そのような空調機は、制御を行う際に設定温度値が必要となるため、設定温度値を出力できないサーモスタットではなく空調機専用のインターフェースを用意して、利用者がその空調機専用のインターフェースを用いて設定温度の入力をするように促している。
特表平8−505485号
しかし、従来の空調システムにインバータ制御を行う最新の空調機を組み込んだ場合、サーモスタットに加えて空調機専用のインターフェースを使わなければならなくなり、利用者にとって煩雑である。また、従来の空調システムにインバータ制御を行う最新の空調機のみを導入した場合であっても、利用者は、従来から使い慣れているサーモスタットではなく、最新の空調機専用のインターフェースの操作方法を習得し、利用しなければならない。
そこで、本発明の課題は、快適な空調環境の実現を効率よく行うため、既存の汎用のサーモスタットを用いて新たに導入したインバータ制御の空調機を利用可能とする環境を提供することにある。
第1発明に係る仲介装置は、空調インターフェースに接続され、空調機と空調インターフェースとを仲介する空調制御のための仲介装置であって、検出部と、第2室温値取得部と、空調目標温度値決定部と、接点変化時室温値記憶領域と、送信部と、第1値記憶領域と、算出部と、絶対値記憶領域とを備える。空調インターフェースは、自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる。検出部は、接点の変化を検出する。第2室温値取得部は、空調機で検知される第2室温値を取得する。空調目標温度値決定部は、接点の変化が検出された際に取得された第2室温値である接点変化時室温値に基づいて空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する。接点変化時室温値記憶領域は、接点変化時室温値を記憶する。送信部は、空調目標温度値、空調機に対する空調停止の指令、または空調機を動作させる温度の限界値を送信する。第1値記憶領域は、送信部によって送信される空調目標温度値である第1値を記憶する。算出部は、第1目標値と接点変化時室温値との差の絶対値を算出する。絶対値記憶領域は、絶対値を記憶する。第1目標値は、接点変化時室温値記憶領域に記憶された接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、第1接点変化時室温値の後に取得された接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値である。また、空調目標温度値決定部は、絶対値を接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、空調停止の指令または限界値が送信された後は、第2目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を空調目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第2目標値を空調目標温度値として決定する。さらに、空調目標温度値決定部は、空調停止の指令または限界値が送信される前は、第1目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第1目標値を空調目標温度値として決定する
したがって、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。また、2つの第2室温値の平均値を用いて決定された空調目標温度値に基づいて空調機の運転が行われるため、激しい温度変動を抑えた空調制御を行うことができる。さらに、空調目標温度値と第2室温値との差を用いて空調目標温度値を決定することにより、空調機の過去の制御を考慮した空調目標温度値を決定することができる。また、次の接点の変化が検出されるのを待たずに空調目標温度値を決定することができる。
第2発明に係る仲介装置は、第1発明に係る仲介装置であって、第2目標値は、絶対値を補正した補正絶対値を接点変化時室温値に加算または減算した値である。
第3発明に係る仲介装置は、第2発明に係る仲介装置であって、送信部は、空調目標温度値決定部によって決定された空調目標温度値をさらに補正した補正空調目標温度値を空調機に送る。
発明に係る仲介装置は、第1発明から第3発明のいずれかに係る仲介装置であって、限界値は、空調機に送信された後、接点の変化が検出された際に取得された第2室温値によって上書きされる。
本発明に係る仲介装置では、限界値が空調機に送信されると、当該限界値は、その後接点の変化が検出された際に取得された第2室温値によって上書きされる。ここで、限界値とは、冷房運転の下限値、暖房運転の上限値を意味する。
これにより、空調機を下限値あるいは上限値で制御する際に、過去の制御に応じて学習した値を用いることが可能になり、無駄なエネルギー消費を抑えた、効率の良い空調機の制御を行うことができる。
発明に係る空調制御システムは、請求項1記載の仲介装置と、空調インターフェースと、空調機と、を備える。空調インターフェースは、仲介装置によって空調機との接続が仲介される。空調機は、仲介装置から送信される空調目標温度値に基づき空調制御を行う。
本発明に係る仲介装置では、検出部によって接点の変化が検出された際に第2室温値取得部によって取得された第2室温値に基づいて空調目標温度値が決定され、当該空調目標温度値に基づいて空調機が制御される。
したがって、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
発明に係る空調制御方法は、空調インターフェースを利用して空調機を制御するための空調制御方法であって、検出ステップと、第2室温値取得ステップと、決定ステップと、接点変化時室温値記憶ステップと、送信ステップと、第1値記憶ステップと、算出ステップと、絶対値記憶ステップとを備える。空調インターフェースは、自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる。検出ステップでは、接点の変化を検出する。第2室温値取得ステップでは、空調機で検知される第2室温値を取得する。決定ステップでは、接点の変化が検出された際に取得された第2室温値である接点変化時室温値に基づいて空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する接点変化時室温値記憶ステップは、接点変化時室温値を記憶する。送信ステップは、空調目標温度値、空調機に対する空調停止の指令、または空調機を動作させる温度の限界値を送信する。第1値記憶ステップは、送信ステップによって送信される空調目標温度値である第1値を記憶する。算出ステップは、第1目標値と接点変化時室温値との差の絶対値を算出する。絶対値記憶ステップは、絶対値を記憶する。第1目標値は、接点変化時室温値記憶領域に記憶された接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、第1接点変化時室温値の後に取得された接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値である。また、決定ステップでは、絶対値を接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、空調停止の指令または限界値が送信された後は、第2目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を空調目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第2目標値を空調目標温度値として決定する。さらに、決定ステップにおいて、空調停止の指令または限界値が送信される前は、第1目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第1目標値を空調目標温度値として決定する。
したがって、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
第10発明に係る空調制御プログラムは、空調インターフェースを利用して空調機を制御するための空調制御プログラムであって、検出ステップと、第2室温値取得ステップと、決定ステップと、接点変化時室温値記憶ステップと、送信ステップと、第1値記憶ステップと、算出ステップと、絶対値記憶ステップとを備える。空調インターフェースは、自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる。検出ステップでは、接点の変化を検出する。第2室温値取得ステップでは、空調機で検知される第2室温値を取得する。決定ステップでは、接点の変化が検出された際に取得された第2室温値である接点変化時室温値に基づいて空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する接点変化時室温値記憶ステップは、接点変化時室温値を記憶する。送信ステップは、空調目標温度値、空調機に対する空調停止の指令、または空調機を動作させる温度の限界値を送信する。第1値記憶ステップは、送信ステップによって送信される空調目標温度値である第1値を記憶する。算出ステップは、第1目標値と接点変化時室温値との差の絶対値を算出する。絶対値記憶ステップは、絶対値を記憶する。第1目標値は、接点変化時室温値記憶領域に記憶された接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、第1接点変化時室温値の後に取得された接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値である。また、決定ステップでは、絶対値を接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、空調停止の指令または限界値が送信された後は、第2目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を空調目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第2目標値を空調目標温度値として決定する。さらに、決定ステップにおいて、空調停止の指令または限界値が送信される前は、第1目標値と第1値との差が所定の値以内である場合に、第1値を目標温度値として決定し、所定の値以内でない場合に、第1目標値を空調目標温度値として決定する。
したがって、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
発明に係る仲介装置では、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。また、激しい温度変動を抑えた空調制御を行うことができる。また、空調機の過去の制御を考慮した空調目標温度値を決定することができる。また、ユーザが所望する空調機の制御を行うことができる。また、次の接点の変化が検出されるのを待たずに空調目標温度値を決定することができる。さらに、無駄なエネルギー消費を抑えた、効率の良い空調機の制御を行うことができる。
発明に係る空調制御システムでは、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
発明に係る空調制御方法では、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
発明に係る空調制御プログラムでは、既存の空調インターフェースを用いて運転に設定温度値を必要とする空調機を動作させることができる。
≪第1実施形態≫
<空調システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る空調システム1の構成を示す。この空調システム1は、例えば、住宅またはオフィスビル等の建物(物件)で用いられる空調システムであり、主として、室外機10および室内機20a−20cからなる空調機と、空調制御のためのインターフェースとして用いる汎用のサーモスタット30a−30cと、仲介装置40a−40cと、から構成されている。
室外機10と室内機20a―20cとは冷媒路88および通信線81を介して接続されている。また、室内機20a−20cは、仲介装置40a−40cと通信線82を介して通信可能に接続されている。2種類の通信線81および82は、同一種類の通信線であっても、異なる種類の通信線であってもよい。さらに、仲介装置40a−40cは、サーモスタット30a−30cと制御線83で接続されている。詳細には、図1に示すように、各室内機20a―20cに、仲介装置40a−40cおよびサーモスタット30a−30cが一対一で接続されている。本実施形態では、サーモスタット30a−30cは、仲介装置40a−40cを介して、それぞれに接続される室内機20a−20cの制御を行う。
<各部の構成>
(1)サーモスタット30a−30cの構成
まず、図2および図3を用いて、サーモスタット30a−30cについて説明する。図2は、サーモスタット30a−30cの表示部の一例を示す。サーモスタット30a−30cは、特に米国で、空調機、ガスファーネス、およびファン等のインターフェースとして多く用いられており、サーモスタット30a−30cに接続される機器のオン・オフ制御機能、温度設定機能、冷暖房の設定機能、除湿設定機能、ファンのオン・オフ設定機能等を有する。さらに、サーモスタット30a−30cは、接続される機器のスケジュール制御が可能である。図3は、サーモスタット30a−30cから出力される信号を示す表である。本実施形態では、後述する仲介装置40a−40cが、これらの信号を空調機の読み取り可能な信号に変換して空調機に送信する。
サーモスタット30a−30cは、設定温度の入力部と、室温を検知する温度センサとを有している。サーモスタット30a−30cは、設定温度と温度センサで検知された室温(第1室温値に相当)との関係で、接点をONまたはOFFに変化する。例えば、冷房運転モードで動作している場合、温度センサで検知される室温が設定温度よりも高くなった場合、接点はONに設定され、温度センサで検知される室温が設定温度よりも低くなった場合は、接点はOFFに設定される。反対に、暖房運転モードで動作している場合は、温度センサで検知される室温が設定温度よりも低くなった場合には、接点はONに設定され、温度センサで検知される室温が設定温度よりも高くなった場合は、接点がOFFに設定される。なお、本実施形態で用いるサーモスタット30a−30cは、ディファレンシャル温度の設定が可能であり、温度センサによって検知される室温がディファレンシャル温度を超えた場合に、接点がONまたはOFFに変化する。
(2)空調機の概略構成
次に、本実施形態の空調システム1に用いられる空調機について説明する。
本実施形態で用いられる空調機は、マルチタイプのヒートポンプ式空調機であり、室外機10と、室内機20a−20cとが、冷媒路88および通信線81により接続されている。室内機20a−20cには、ケーシング内に吸込まれる室内空気の温度である吸込み温度値(第2室温値に相当)を検知する吸込み温度センサ21a−21cが設けられている。以下、室外機10と、室内機20aとからなる空調機について説明するが、その他の室内機20b,20cについても室内機20aと同様の構成であるものとする。
本実施形態に係る空調機は、設定温度値に応じて圧縮機の回転数と室内膨張弁の開度とを段階的に調整することで、室外機10から室内機20aに送られる冷媒を流量調整する。また、室内機20aは、サーモOFFおよびサーモONの運転を自動的に繰り返し、室内環境が当該設定温度値の近傍で保たれるように制御される。ここで、サーモOFFとは、冷房運転および暖房運転が停止した状態をいう。詳細には、冷媒を流さない送風のみの運転または冷媒を僅かに流す低負荷の運転が行われている状態をいう。一方、サーモONとは、冷房運転または暖房運転を実施している状態をいう。詳細には、ファンを作動させ、さらに冷媒流量などを調整して、室内温度が設定温度に近づくにように運転している状態をいう。冷房運転時に吸込み温度値が設定温度値の0.5℃以下になった場合および暖房運転時に設定温度値の0.5℃以上になった場合、室内機20aはサーモONの運転からサーモOFFの運転に切り替わる。一方、冷房運転時に吸込み温度値が設定温度値の0.5℃以上になった場合および暖房運転時に設定温度値の0.5℃以下になった場合、室内機20aはサーモOFFの運転からサーモONの運転に切り替わる。
(3)仲介装置40a−40cの概略構成
次に、仲介装置40a−40cについて説明する。仲介装置40a−40cは、それぞれに接続される一つのサーモスタット30a−30cから入力される各種信号を空調機の読み取り可能な信号に変換し、変換した信号をそれぞれに接続された一つの室内機20a−20cに送信する。また、仲介装置40a−40cは、サーモスタット30a−30cから入力される信号および吸込み温度センサ21a−21cで検知される吸込み温度値等を用いて空調目標温度値を決定し、当該空調目標温度値を設定温度値としてそれぞれに接続された室内機20a−20cに送信する。以下、図4を用いて仲介装置40aの構成について説明するが、他の仲介装置40b、40cも同様の構成であるものとする。
仲介装置40aは、主として、通信部41と、記憶部42と、タイマー部43と、制御部44とを備える。通信部41は、入出力ポートからなり、サーモスタット30aおよび室内機20aからの各種信号を入力し、空調機に対し制御信号を出力する。
記憶部42には、後述する空調目標温度値を決定するために用いられる制御プログラムが記憶されている。また、記憶部42は、吸込み温度値記憶領域42aと、空調目標温度値記憶領域42bと、絶対値記憶領域42cと、限界値記憶領域42dとを有する。
吸込み温度値記憶領域42aには、後述する吸込み温度値取得部44dに取得される吸込み温度値が記憶される。なお、本実施形態では、吸込み温度値記憶領域42aには、予め初期値として冷房運転モードの上限値(35℃)および暖房運転モードの下限値(15℃)が記憶されている。吸込み温度値記憶領域42aに記憶された値(記憶値M)は、吸込み温度値取得部44dによって新たな吸込み温度値が取得されるたびに、当該新たな吸込み温度値によって上書きされる。
空調目標温度値記憶領域42bには、後述する空調目標温度値決定部44fによって空調目標温度値として決定された値のうち、吸込み温度値を用いて算出された変数Aであって、空調機に設定温度値として送信される値が記憶される。空調目標温度値記憶領域42bに記憶された値(記憶値S)は、変数Aが算出されて新たな空調目標温度値として決定されるたびに、当該新たな空調目標温度値によって上書きされる。
絶対値記憶領域42cには、後述する算出部44eによって算出された値の絶対値が記憶されている。
限界値記憶領域42dには、冷房運転モードおよび暖房運転モードのそれぞれについて、所定の下限値および上限値が記憶されている。ここで、冷房運転モードの下限値および暖房運転モードの上限値とは、空調機を最大負荷で制御する際の温度値であり、冷房運転モードの上限値および暖房運転モードの下限値とは、空調機を最小負荷で制御する際の温度値である。本実施形態では、冷房運転モードの下限値は18℃、暖房運転モードの上限値は30℃であり、さらに、冷房運転モードの上限値は35℃、暖房運転モードの下限値は15℃である。
タイマー部43は、サーモスタット30a−30cの接点が変化した後の時間を計測する。
制御部44は、CPU等により構成されており、主として、検出部44aと、運転状況把握部44bと、フラグ切替部44cと、吸込み温度値取得部(第2室温値取得部に相当)44dと、算出部44eと、空調目標温度値決定部44fと、信号変換部44gと、送信部44hとを有する。
検出部44aは、仲介装置40aに接続されたサーモスタット30aの接点の変化を検出する。本実施形態では、Y1(コンプレッサ)信号がONまたはOFFのいずれに設定された状態であるか、また、ONまたはOFFのいずれに変化したかが検出される。このとき、サーモスタット30aから出力されるO(冷房)信号およびB(暖房)信号に基づき、冷房運転モードおよび暖房運転モードが区別される。具体的には、冷房運転モードではO信号がONであり、暖房運転モードではB信号がONである。
運転状況把握部44bは、室内機20aがサーモONで動作している状況か、サーモOFFで動作している状況かを示す信号(サーモ信号)を室内機20aから取得し、室内機20aの運転状況を把握する。
フラグ切替部44cは、差分使用フラグをONまたはOFFに切り替える。具体的に、フラグ切替部44cは、仲介装置40aから空調機に対して下限値での運転の指令または空調停止の指令が送信されると、差分使用フラグをOFFからONに切り替え、後述する空調目標温度値決定部44fによって絶対値を用いた変数Aが算出されると、差分使用フラグをONからOFFに切り替える。
吸込み温度値取得部44dは、吸込み温度センサ21aで検知された吸込み温度値を室内機20aから取得する。なお、吸込み温度値取得部44dによって取得された吸込み温度値は、上述の吸込み温度値記憶領域42aに上書きされていく。
算出部44eは、Y1信号の変化が検出された際の吸込み温度値と、当該吸込み温度値を用いて算出された変数Aとの差の絶対値Bを算出し、絶対値Bを上述の絶対値記憶領域42cに記憶する。例えば、吸込み温度値が28℃であり、当該吸込み温度値28℃に基づいて算出された変数Aが26℃であった場合、当該差の絶対値は2℃である。算出部44eは、Y1信号の変化が検出された際の吸込み温度値と、当該吸込み温度値を用いて算出された変数Aとの差の絶対値を算出するたびに、当該絶対値を上述の絶対値記憶領域42cに上書きしていく。
空調目標温度値決定部44fは、室内機20aを動作させるための空調目標温度値を決定する。具体的には、空調目標温度値決定部44fは、Y1信号の変化が検出された際に取得される吸込み温度値と、吸込み温度値記憶領域42aに記憶された記憶値Mとの平均値である変数A(第1目標値に相当)を算出し、さらに、当該変数Aと空調目標温度値記憶領域42bに記憶された記憶値Sとを比較して、今回の空調目標温度値を決定する。また、上述の差分使用フラグがONの場合には、上述の絶対値記憶領域42cに記憶された絶対値Bを用いて変数A(第2目標値に相当)を算出し、さらに、当該変数Aと空調目標温度値記憶領域42bに記憶された記憶値Sとを比較して、今回の空調目標温度値を決定する。より詳細には、下記の<空調目標温度値の決定方法>の欄で説明する。
信号変換部44gは、図3に示した、サーモスタット30aの出力信号を空調機の読み取り可能な信号に変換する。本実施形態では、信号G(ファン)は、運転/停止指令に変換され、その他の信号B(暖房),W1(ヒーター),O(冷房),Y1(コンプレッサ),DHM(除湿)は、それぞれの信号パターンから運転モード(冷房運転モード/暖房運転モード)が判断され、空調機の読み取り可能な運転モードの信号に変換される。
送信部44hは、上述の通信部41を介して、信号変換部44gによって変換された信号および室内機20aの空調停止命令等を室内機20aに送信する。また、送信部44hは、空調目標温度値として決定された値であって、空調目標温度値記憶領域42bに記憶された記憶値Sを設定温度値として室内機20aに送信する。
<空調目標温度値の決定方法>
以下、図5から図9を参照して、冷房運転時の仲介装置40a−40cにおける空調目標温度値の決定方法を詳細に説明する。なお、以下の説明では、サーモスタット30aおよび仲介装置40aを用いて、室内機20aを制御する際の空調目標温度値の決定方法を説明するが、サーモスタット30bおよび仲介装置40bを用いて室内機20bを制御する場合、およびサーモスタット30cおよび仲介装置40cを用いて室内機20cを制御する場合も同様であるものとする。
(1)処理の流れ
初めに、図5および図6を用いて、仲介装置40aの処理の流れについて説明する。
まず、検出部44aは、サーモスタット30aから出力されるY1信号に変化があったかどうかを判断する(ステップS101)。ステップS101でY1信号の変化が検出されない場合は、Y1信号の変化が検出されるまで待機する。ステップS101でY1信号の変化が検出されると、タイマー部43は時間の計測を開始する(ステップS102)。
次に、差分使用フラグがONか否かが判断される(ステップS103)。ステップS103において差分使用フラグがOFFであると判断された場合には、ステップS104に進み、空調目標温度値決定部44fによって、変数Aが算出される。ここでは、吸込み温度値記憶領域42aに記憶されている値である記憶値M(初期値または前回の吸込み温度値T)と、今回の吸込み温度値Tとの平均値が算出される(ステップS104)。その後、算出部44eによって、変数Aと今回の吸込み温度値Tとの差の絶対値Bが算出され(ステップS105)、絶対値Bが絶対値記憶領域42cに記憶される。その後、ステップS110に進む。
一方、ステップS103において差分使用フラグがONであると判断された場合には、ステップS106に進み、Y1信号がONか否かが判断される。ステップS106において、Y1信号がOFFであった場合には、空調目標温度値決定部44fは、今回の吸込み温度値Tに絶対値記憶領域42cに記憶されている絶対値Bを加算することにより変数A(加算値に相当)を算出し(ステップS107)、ステップS109に進む。一方、ステップS106において、Y1信号がONであった場合には、今回の吸込み温度値Tから絶対値記憶領域42cに記憶されている絶対値Bを減算することにより変数A(減算値に相当)を算出し(ステップS108)、ステップS109に進む。ステップS109では、フラグ切替部44cによって、差分使用フラグがONからOFFに切り替えられる。
ステップS110では、空調目標温度値記憶領域42bに記憶値Sがあるか否かが判断される。ステップS110で記憶値Sがあると判断された場合、ステップS111に進む。一方、ステップS110で記憶値Sがないと判断された場合、ステップS112に進む。ステップS111では、変数Aと、記憶値Sとの差が0.5℃以内か否かが判断される。ステップS111で、変数Aと記憶値Sとの差が0.5℃以内であった場合には、ステップS113に進む。ステップS111で変数Aと、記憶値Sとの差が0.5℃を上回っている場合には、ステップS112に進む。
ステップS112では、空調目標温度値決定部44fが変数Aを空調目標温度値として決定し、当該値を記憶値Sとして空調目標温度値記憶領域42bに記憶し、ステップS113に進む。ステップS113では、送信部44hが、空調目標温度値記憶領域42bに記憶されている記憶値Sを設定温度値として室内機20aに送信する。その後、今回の吸込み温度値Tが吸込み温度値記憶領域42aに記憶される(ステップS114)。ステップS113で空調目標温度値が室内機20aに送信されることで、室内機20aは当該空調目標温度値に基づいた空調制御を行う。
その後、検出部44aは、Y1信号が変化したか否かを判断する(ステップS115)。ステップS115でY1信号の変化が検出されると、ステップS102に戻って、上記のステップを繰り返し、空調目標温度値決定部44fが改めて空調目標温度値を決定し、当該空調目標温度値が送信部44hによって設定温度値として室内機20aに送信される。ステップS115でY1信号の変化が検出されない場合、タイマー部43で計測される時間が15分を経過したか否かが判断される(ステップS116)。ステップS116で、15分が経過していないと判断された場合には、ステップS115に戻る。ステップS116で、15分が経過していると判断された場合には、ステップS117に進む。
ステップS117では、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致の状態であるか否かが判断される。ここで、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致の状態とは、Y1信号がONでサーモ信号がOFFの場合、あるいはY1信号がOFFでサーモ信号がONの場合をいう。ステップS117において、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが一致していると判断された場合は、ステップS115に戻る。ステップS117において、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致であると判断された場合には、サーモ信号がOFFか否かが判断される(ステップS118)。ステップS118で、サーモ信号がOFFの場合には、空調目標温度値決定部44fは、限界値記憶領域42dに記憶されている下限値を空調目標温度値として決定し、送信部44hは、当該空調目標温度値を設定温度値として室内機20aに送信する(ステップS119)。ステップS118で、下限値が送信された後は、ステップS121に進む。ステップS118で、サーモ信号がONの場合には、空調停止の指令が室内機20aに送信され(ステップS120)、ステップS121に進む。ステップS121では、フラグ切替部44cが差分使用フラグをOFFからONに切り替える。その後ステップS101に戻って、Y1信号が変化するまで待機する。
(2)タイミングチャート
図7から図9は、冷房運転時に仲介装置40aで行われる処理のタイミングチャートである。図7から図9には、サーモスタット30aで検知される室温値(第1室温値に相当)、サーモスタット30aの設定温度、Y1信号のON/OFF状態、吸込み温度センサ21aで検知される吸込み温度値(第2室温値に相当)、吸込み温度値記憶領域42aに記憶された吸込み温度値である記憶値M、仲介装置40aから室内機20aに設定温度値として送信される空調目標温度値、最低温度(下限値)、空調機の発停状態、サーモ信号のON/OFF状態、および差分使用フラグのON/OFF状態が示されている。
具体的には、図7は、サーモスタット30aに設定された温度が一定の場合を示し、図8は、サーモスタット30aに設定された温度が上昇した場合を示し、図9は、サーモスタット30aに設定された温度が下降した場合を示す。
図7から図9が示すように、検出部44aによってY1信号の変化が検出されるたびにタイマー部43によって時間の計測が行われる。また、Y1信号の変化が検出された際の差分使用フラグがOFFの場合には、空調目標温度値決定部44fは、Y1信号の変化時に取得された吸込み温度値Tと吸込み温度値記憶領域42aに記憶されている過去の吸込み温度値である記憶値Mとの平均値である変数Aを算出し、記憶値Sと変数Aとを比較して空調目標温度値を決定する。一方、Y1信号の変化が検出された際の差分使用フラグがONの場合には、空調目標温度値決定部44fは、Y1信号の変化時に取得された吸込み温度値と絶対値記憶領域42cに記憶されている絶対値Bとを用いて変数Aを算出し、記憶値Sと変数Aとを比較して空調目標温度値を決定する。
差分使用フラグは、空調機に対して下限値での運転の指令または空調停止の指令が送信された後ONに切り替えられ、Y1信号の変化時に取得された吸込み温度値と絶対値記憶領域42cに記憶されている絶対値Bとを用いた変数Aが算出された後OFFに切り替えられる。
なお、空調目標温度値決定部44fは、変数Aを算出した後、空調目標温度値記憶領域42bに記憶された記憶値Sと、新たに算出した変数Aとの差が0.5℃以内である場合には、空調目標温度値記憶領域42bに既に記憶されている記憶値Sを空調目標温度値として決定する。そのため、設定温度値として先に送信された空調目標温度値に基づく運転が空調機で維持される。
<特徴>
(1)本実施形態に係る空調システム1において、仲介装置40a−40cはサーモスタット30a−30cから出力される制御信号を空調機の読み取り可能な信号に変換する。また、仲介装置40a−40cは、サーモスタット30a−30cから入力される信号および空調機で検知される吸込み温度値に基づいてサーモスタット30a−30cで設定された温度の近似値である空調目標温度値を決定する。当該空調目標温度値が設定温度値として空調機に送信されるため、サーモスタット30a−30cを用いて運転に設定温度値が必要な空調機を動作させることができる。これにより、インバータ制御を行う空調機を新たに導入する場合であっても、従来から使用する空調インターフェースとしてのサーモスタット30a−30cを新たな空調機のインターフェースとして継続して用いることができる。
また、米国では、地下室等にガスファーネスユニットおよびファンユニットを備える補助ユニットを配置する住宅等もある。ガスファーネスユニットは、主として、ガスの燃焼を行うガスファーネスと、その燃焼量を制御するガスファーネスコントローラとから構成されており、ファンユニットは、主として、シロッコファン等のファンと、ファンコントローラとから構成されている。このガスファーネスユニットおよびファンユニットは、サーモスタット30a−30cを用いて制御され、補助ユニット内の空気を過熱し、室内に送り出すことで、室内の空調制御を行っている。本実施形態に係る仲介装置40a−40cを空調システム1に導入することにより、既存のサーモスタット30a−30cを用いて、インバータ制御を行う最新の空調機とガスファーネスユニットおよびファンユニットとの双方を制御することができる。したがって、ユーザに新たな空調インターフェースの操作方法の習得を強いることなく、従来の空調インターフェースを使用したまま、効率の良い空調制御を行うことができる。
(2)サーモスタット30a−30cは種類によって出力信号も多様であるが、本実施形態に係る仲介装置40a−40cは、サーモスタット30a−30cから出力される基本的な信号を用いて設定温度値の代替となる空調目標温度値を決定するため、大部分のサーモスタット30a−30cに適用することができる。
(3)本実施形態に係る仲介装置40a−40cは、タイマー部43を備えており、検出部44aが検出する接点信号の状態と、運転状況把握部44bが取得するサーモ信号の状態と、タイマー部43で計測する時間とに応じて、改めて空調目標温度値を決定するための制御が行われる。これにより、ユーザによって設定温度が変更された場合であっても、適宜、適当な方法で空調目標温度値が決定されるため、ユーザの所望する室内環境を継続して提供することができる。
(4)本実施形態においては、空調目標温度値決定部44fが変数Aを算出すると、空調目標温度値記憶領域42bに記憶された記憶値Sと変数Aとを比較し、その差が0.5℃を越えていた場合に限り、新たに算出された変数Aを空調目標温度値として決定し、当該空調目標温度値を室内機20a−20cの制御に用いるように設計されている。これにより、室内機20a−20cにおいて頻繁に温度を変更する必要がないため、空調機の処理負荷を抑えることができる。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態に係る空調システムの構成について説明する。なお、仲介装置400a−400cの構成を除いては第1実施形態に係る空調システム1の構成と同様であるため、全体構成、サーモスタット30a−30cの構成、及び空調機の概略構成については説明を省略する。
(1)仲介装置400a−400cの構成
仲介装置400a−400cは、それぞれに接続される一つのサーモスタット30a−30cから入力される各種信号を空調機の読み取り可能な信号に変換し、変換した信号をそれぞれに接続された一つの室内機20a−20cに送信する。また、仲介装置400a−400cは、サーモスタット30a−30cから入力される信号および吸込み温度センサ21a−21cで検知する吸込み温度値等を用いて空調目標温度値を決定し、当該空調目標温度値を設定温度値として、それぞれに接続された室内機20a−20cに送信する。以下、図10を用いて仲介装置400aについて詳細に説明するが、他の仲介装置400b、400cも同様の構成であるものとする。
仲介装置400aは、主として、通信部401と、記憶部402と、タイマー部403と、制御部404とを備える。なお、通信部401およびタイマー部403は、第1実施形態に係る通信部41およびタイマー部43と同じであるため、説明を省略する。
記憶部402には、後述する空調目標温度値を決定するために用いられる制御プログラムが記憶されている。また、記憶部402は、吸込み温度値記憶領域402aと、空調目標温度値記憶領域402bと、限界値記憶領域402cとを有する。なお、本実施形態に係る吸込み温度値記憶領域402aは、第1実施形態に係る吸込み温度値記憶領域42aと同じであるため、説明を省略する。
空調目標温度値記憶領域402bには、後述する空調目標温度値決定部404eによって空調目標温度値として決定された値のうち、吸込み温度値を用いて算出された平均値Aであって、空調機に設定温度値として送信される値が記憶される。空調目標温度値記憶領域402bに記憶された値(記憶値S)は、平均値Aが算出されて新たな空調目標温度値として決定されるたびに、当該新たな空調目標温度値によって上書きされる。
限界値記憶領域402cには、冷房運転モードおよび暖房運転モードのそれぞれについて、所定の下限値および上限値が記憶されている。ここで、冷房運転モードの下限値および暖房運転モードの上限値とは、空調機を最大負荷で制御する際の温度値であり、冷房運転モードの上限値および暖房運転モードの下限値とは、空調機を最小負荷で制御する際の温度値である。初期値は、冷房運転モードの下限値が18℃、暖房運転モードの上限値が30℃であり、冷房運転モードの上限値が35℃、暖房運転モードの下限値が15℃である。但し、冷房運転モードの下限値および暖房運転モードの上限値は、学習下限値または学習上限値によってそれぞれ上書きされていく。学習下限値とは、冷房運転モードにおいて、下限値での運転の指令が空調機に送信された後の接点の変化時に、吸込み温度値取得部404dによって取得される吸込み温度値である。また、学習上限値とは、暖房運転モードにおいて、上限値での運転の指令が空調機に送信された後の接点の変化時に、吸込み温度値取得部404dによって取得される吸込み温度値である。
制御部404は、CPU等により構成されており、主として、検出部404aと、運転状況把握部404bと、フラグ切替部404cと、吸込み温度値取得部(第2室温値取得部に相当)404dと、空調目標温度値決定部404eと、信号変換部404fと、送信部404gとを有する。本実施形態に係る検出部404a、運転状況把握部404b、吸込み温度値取得部404d、信号変換部404f、および送信部404gは、第1実施形態に係る運転状況把握部44b、吸込み温度値取得部44d、信号変換部44g、および送信部404gと同じであるため、説明を省略する。
フラグ切替部404cは、学習フラグをONまたはOFFに切り替える。具体的に、フラグ切替部404cは、仲介装置400aから空調機に対して下限値での運転の指令が送信されると、学習フラグをOFFからONに切り替え、検出部404aによってY1信号の変化が検出されると、学習フラグをONからOFFに切り替える。
空調目標温度値決定部404eは、室内機20aを動作させるための空調目標温度値を決定する。具体的には、空調目標温度値決定部404eは、Y1信号の変化が検出された際に取得される吸込み温度値と、吸込み温度値記憶領域402aに記憶された記憶値Mとの平均値Aを算出し、当該平均値Aと空調目標温度値記憶領域402bに記憶された記憶値Sとを比較し、今回の空調目標温度値を決定する。より詳細には、下記の<空調目標温度値の決定方法>の欄で説明する。
<空調目標温度値の決定方法>
以下、図11から図13を参照して、冷房運転時の仲介装置400a−400cにおける空調目標温度値の決定方法を詳細に説明する。なお、以下の説明では、サーモスタット30aおよび仲介装置400aを用いて、室内機20aを制御する際の空調目標温度値の決定方法を説明するが、サーモスタット30bおよび仲介装置400bを用いて室内機20bを制御する場合、およびサーモスタット30cおよび仲介装置400cを用いて室内機20cを制御する場合も同様であるものとする。
(1)処理の流れ
初めに、図11および図12を用いて、仲介装置400aの処理の流れについて説明する。
まず、検出部404aは、サーモスタット30aから出力されるY1信号に変化があったかどうかを判断する(ステップS201)。ステップS201でY1信号の変化が検出されない場合は、Y1信号の変化が検出されるまで待機する。ステップS201でY1信号の変化が検出されると、タイマー部403は時間の計測を開始する(ステップS202)。
次に、学習フラグがONか否かが判断される(ステップS203)。ステップS203で、学習フラグがONであると判断された場合には、ステップS204に進み、吸込み温度値Tを学習下限値として限界値記憶領域402cに記憶し、学習フラグがOFFに切り替えられる。ステップS203で、学習フラグがOFFであると判断された場合には、ステップS205に進む。ステップS205では、吸込み温度値記憶領域42aに記憶されている値である記憶値M(初期値または前回の吸込み温度値T)と、今回の吸込み温度値Tとの平均値Aが算出され、ステップS205に進む。
次に、ステップS205では、空調目標温度値記憶領域402bに記憶値Sがあるか否かが判断される。ステップS205で記憶値Sがあると判断された場合、ステップS207に進む。一方、ステップS205で空調目標温度値記憶領域402bに記憶値Sがないと判断された場合、ステップS208に進む。ステップS207では、平均値Aと記憶値Sとの差が0.5℃以内か否かが判断される。ステップS207で、平均値Aと記憶値Sとの差が0.5℃以内であった場合には、ステップS209に進む。ステップS207で平均値Aと記憶値Sとの差が0.5℃を上回っている場合には、ステップS208に進む。
ステップS208では、空調目標温度値決定部404eが平均値Aを空調目標温度値として決定し、当該空調目標温度値を記憶値Sとして空調目標温度値記憶領域402bに記憶し、ステップS209に進む。ステップS209では、送信部404gが、空調目標温度値記憶領域402bに記憶されている記憶値Sを設定温度値として室内機20aに送信する。その後、今回の吸込み温度値Tが吸込み温度値記憶領域402aに記憶される(ステップS210)。ステップS209で空調目標温度値が室内機20aに送信されることで、室内機20aは当該空調目標温度値に基づいた空調制御を行う。
その後、検出部404aは、Y1信号が変化したか否かを判断する(ステップS211)。ステップS211でY1信号の変化が検出されると、ステップS202に戻って、上記のステップを繰り返し、空調目標温度値決定部404eが改めて空調目標温度値を決定し、当該空調目標温度値が送信部404gによって設定温度値として室内機20aに送信される。ステップS211でY1信号の変化が検出されない場合、タイマー部43で計測される時間が15分を経過したか否かが判断される(ステップS212)。ステップS212で、15分が経過していないと判断された場合には、ステップS211に戻る。ステップS212で、15分が経過していると判断された場合には、ステップS213に進む。
ステップS213では、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致の状態であるか否かが判断される。ここで、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致の状態とは、Y1信号がONでサーモ信号がOFFの場合、あるいはY1信号がOFFでサーモ信号がONの場合をいう。ステップS213において、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが一致していると判断された場合は、ステップS211に戻る。ステップS213において、Y1信号の状態と、サーモ信号の状態とが不一致であると判断された場合には、サーモ信号がOFFか否かが判断される(ステップS214)。ステップS214で、サーモ信号がOFFの場合には、空調目標温度値決定部404eは、限界値記憶領域402cに記憶されている学習下限値を空調目標温度値として決定し、当該空調目標温度値が送信部404gによって設定温度値として室内機20aに送信される(ステップS215)。その後、フラグ切替部404cによって学習フラグがONに切り替えられ(ステップS216)、ステップS201に戻って、Y1信号が変化するまで待機する。ステップS214で、サーモ信号がONの場合には、空調停止の指令が室内機20aに送信される(ステップS217)。その後、ステップS201に戻って、Y1信号が変化するまで待機する。
(2)タイミングチャート
図13は、冷房運転時に仲介装置400aで行われる処理のタイミングチャートである。図13には、サーモスタット30aで検知される室温値(第1室温値に相当)、サーモスタット30aの設定温度、Y1信号のON/OFF状態、吸込み温度センサ21aで検知される吸込み温度値(第2室温値に相当)、吸込み温度値記憶領域42aに記憶された吸込み温度値である記憶値M、仲介装置400aから室内機20aに設定温度値として送信される空調目標温度値、最低温度(学習下限値)、室内機20aの発停状態、サーモ信号のON/OFF状態、および学習フラグのON/OFF状態が示されている。
具体的には、図13は、サーモスタット30aに設定された温度が下降した場合に仲介装置400aで下限値を更新するタイミングを示す。
図13が示すように、検出部404aによってY1信号の変化が検出されるたびにタイマー部403によって時間の計測が行われる。Y1信号の変化が検出されると、空調目標温度値決定部404eは、Y1信号の変化時に取得された吸込み温度値と吸込み温度値記憶領域42aに記憶されている過去の吸込み温度値である記憶値Mとの平均値Aを算出し、記憶値Sと平均値Aとを比較して空調目標温度値を決定する。
また、Y1信号の変化が検出された後15分間、Y1信号の変化が検出されない場合には、Y1信号の状態とサーモ信号の状態とが比較される。Y1信号の状態とサーモ信号の状態とが一致している場合は、不一致の状態になるまで待機する。その後、Y1信号の変化が検出されずにY1信号の状態とサーモ信号の状態とが不一致になった場合には、サーモ信号の状態に応じて室内機20aに対して下限値での運転の指令が送信され、この際、学習フラグがOFFからONに切り替えられる。その後、Y1信号の変化時に取得される吸込み温度値が学習下限値として記憶され、学習フラグがONからOFFに切り替えられる。このようにして、限界値記憶領域402cには学習下限値が記憶され、次に室内機20aに対して下限値が送信される際は、当該学習下限値が送信される。
なお、空調目標温度値決定部404eは、平均値Aを算出した後、空調目標温度値記憶領域402bに記憶された記憶値Sと、新たに算出した平均値Aとの差が0.5℃以内である場合には、空調目標温度値記憶領域402bに既に記憶されている記憶値Sを空調目標温度値として決定する。そのため、設定温度値として先に送信された空調目標温度値に基づく運転が空調機で維持される。
<特徴>
(1)本実施形態に係る仲介装置400a−400cも第1実施形態に係る仲介装置40a−40cと同様、空調目標温度値決定部404eが平均値Aを算出すると、空調目標温度値記憶領域402bに記憶された記憶値Sと平均値Aとを比較し、その差が0.5℃を越えていた場合に限り、新たに算出された平均値Aを空調目標温度値として決定し、当該空調目標温度値が室内機20a−20cの制御に用いられるように設計されている。これにより、室内機20a−20cにおいて頻繁に温度を変更する必要がないため、空調機の処理負荷を抑えることができる。
(2)本実施形態に係る仲介装置40a―40cでは、限界値記憶領域402cに記憶される冷房運転モードの下限値および暖房運転モードの上限値が学習下限値または学習上限値によって上書きされる。従って、必要以上の負荷をかけずに空調目標温度値を再度決定することができる。
<変形例>
(1)第1および第2実施形態では、マルチタイプのヒートポンプ式空調機を用いたが、シングルタイプのヒートポンプ式空調機を用いても構わない。また、ヒートポンプ式空調機に限らず、インバータ制御される空調機であれば、その他の空調機にも適用できる。
(2)第1および第2実施形態では冷房運転を例に挙げていたが、暖房運転においても同様に適用できる。この場合、暖房運転モードでは、冷房運転モードで用いた下限値の代わりに暖房運転モードの上限値を用い、冷房運転モードで用いた上限値の代わりに暖房運転モードの下限値を用いる。また、第1実施形態について、暖房運転モードで絶対値Bを用いた変数Aを算出する場合、冷房運転モードで絶対値が加算されるタイミングで絶対値が減算され、冷房運転モードで絶対値が減算されるタイミングで絶対値が加算される。なお、上述したように、冷房運転モードおよび暖房運転モードの区別は、O信号およびB信号のいずれがONになっているかで判断される。
また、設定を変更することにより、暖房運転モードで用いる信号を、サーモスタット30a−30cのコンプレッサ信号(Y1)の代わりに、ヒーターの制御信号(W1)にすることもできる。すなわち、冷房運転モードではY1信号が用いられ、暖房運転モードではW1信号が用いられる。
さらに、図3に示すような、他の出力信号を用いて空調目標温度値を決定しても構わない。
(3)第1および第2実施形態に係る空調システムにおいて、室内機20a―20cのそれぞれが、個別のリモコンを備えていてもよい。室内機20a―20cにリモコンが設定された場合は、室内機20a―20cの制御がサーモスタット30a−30cからの出力信号に基づく空調目標温度値および個別のリモコンで入力された設定温度値のいずれか一方を選択できるようにしてもよい。これにより、快適な空調環境の実現を柔軟に行うことができる。
(4)第1および第2実施形態に係る方法で決定した空調目標温度値を補正し、補正後の値に基づいて空調機が動作するように設計しても構わない。
(5)第1および第2実施形態において、空調目標温度値記憶領域42b,402bに記憶されている値(記憶値S)があるか否かを判断しているが、予め初期値(例えば、0)を与えておき、記憶値Sが初期値(例えば、0)に等しいかどうかを判定してもよい。
(6)第1および第2実施形態では、仲介装置40a−40c,400a−400cにおいて、摂氏(℃)を用いて空調目標温度値の決定等を行っているが、摂氏に代えて華氏(°F)を用いても構わない。
(7)第1および第2実施形態に係る空調システム1では、仲介装置40a−40cは、室内機20a―20cが検知する吸込み温度値Tを用いて空調目標温度値を決定したが、仲介装置40a−40c,400a−400cは、吸込み温度値の代わりに、室内機20a―20cが把握する他の温度センサで得られた値を用いて空調目標温度値を決定することもできる。例えば、室内機20a―20cの吹出し温度センサや、室内機20a―20cのそれぞれに接続されたリモコンの温度センサ、室内機20a―20cの本体からそれぞれ延長して設けた温度センサであるリモートセンサ等によって得られた値を用いることによっても空調目標温度を決定することができる。
(8)第1実施形態において、絶対値記憶領域42cに記憶される差の絶対値は、算出部44eが差の絶対値Bを算出するたびに当該絶対値によって上書きされ、最新の絶対値のみが記憶されるが、複数の絶対値を記憶させ、複数の絶対値の平均値を用いることもできる。さらに、絶対値の補正値または絶対値の平均値の補正値であっても構わない。
(9)第1実施形態に係る仲介装置40a−40cから空調機に送信される冷房運転モードの下限値および暖房運転モードの上限値が、第2実施形態に係る仲介装置400a−400cのように、更新された学習下限値および学習上限値であっても構わない。すなわち、空調機に対して、限界値記憶領域42dに記憶されている冷房運転モードの下限値あるいは暖房運転モードの上限値が送信されると、その後接点の変化が検出された際に取得された吸込み温度値によって上書きされてもよい。
(10)第1および第2実施形態では、複数のサーモスタット30a−30cおよび複数の仲介装置40a−40c,400a−400cが室内機20a―20cと一対一で接続され、仲介装置40a−40c,400a−400cで変換されたサーモスタット30a−30cからの制御信号が、それぞれに接続される一台の室内機20a―20cに送信されることにより個別空調を行っているが、図14に示すように、サーモスタット30および仲介装置40が、物件内にそれぞれ一台設置され、サーモスタット30からの制御信号が仲介装置40で変換され、変換された制御信号が室内機20a―20cに送信されてもよい。この場合には、サーモスタット30を用いて複数の室内機20a―20cの集中制御を行うことができる。さらに、物件内にサーモスタット30および仲介装置40がそれぞれ一台設けられる空調システムにおいて、図15に示すように、サーモスタット30からの制御信号が仲介装置40で変換され、変換された制御信号が室外機10に送信されてもよい。この場合にも、サーモスタット30を用いて複数の室内機20a―20cの集中制御を行うことができる。なお、1台のサーモスタット30で複数台の室内機20a−20cを制御する場合は、代表機として設定した室内機のサーモ信号を、室内機20a−20cのサーモ信号として取得する。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明は、快適な空調環境の実現を効率よく行うため、既存の汎用のサーモスタットを用いて新たに導入したインバータ制御の空調機を利用可能とする環境を提供するという効果を有し、空調制御の仲介装置、空調制御システム、空調制御方法および空調制御プログラムとして有用である。
第1実施形態に係る空調制御システムの概観図である。 第1実施形態に係るサーモスタットの例である。 第1実施形態に係るサーモスタットから出力される制御信号を示す図である。 第1実施形態に係る仲介装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る仲介装置の空調目標温度値の決定方法を示す図である。 第1実施形態に係る仲介装置の空調目標温度値の決定方法を示す図である。 第1実施形態に係る仲介装置で行われる処理のタイミングチャートである。 第1実施形態に係る仲介装置で行われる処理のタイミングチャートである。 第1実施形態に係る仲介装置で行われる処理のタイミングチャートである。 第2実施形態に係る仲介装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る仲介装置の空調目標温度値の決定方法を示す図である。 第2実施形態に係る仲介装置の空調目標温度値の決定方法を示す図である。 第2実施形態に係る仲介装置で行われる処理のタイミングチャートである。 第1および第2実施形態の変形例(10)に係る空調制御システムの外観図である。 第1および第2実施形態の変形例(10)に係る空調制御システムの外観図である。
1 空調制御システム
10 室外機
20a−20c 室内機
30a−30c サーモスタット(空調インターフェース)
40a−40c,400a−400c 仲介装置
81,82 通信線
88 冷媒路

Claims (7)

  1. 自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる空調インターフェース(30a−30c)に接続され、空調機(10,20a−20c)と前記空調インターフェースとを仲介する空調制御のための仲介装置(40a―40c,400a―400c)であって、
    前記接点の変化を検出する検出部(44a,404a)と、
    前記空調機で検知される第2室温値を取得する第2室温値取得部(44d,404d)と、
    前記接点の変化が検出された際に取得された前記第2室温値である接点変化時室温値に基づいて前記空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された前記接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する、空調目標温度値決定部(44f,404e)と、
    前記接点変化時室温値を記憶する接点変化時室温値記憶領域(42a)と、
    前記空調目標温度値、前記空調機に対する空調停止の指令、または前記空調機を動作させる温度の限界値を送信する送信部(44h)と、
    前記送信部によって送信される前記空調目標温度値である第1値を記憶する第1値記憶領域と、
    前記第1目標値と前記接点変化時室温値との差の絶対値を算出する算出部(44e)と、
    前記絶対値を記憶する絶対値記憶領域(42c)と、
    を備え
    前記第1目標値は、前記接点変化時室温値記憶領域に記憶された前記接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、前記第1接点変化時室温値の後に取得された前記接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値であり、
    前記空調目標温度値決定部は、
    前記絶対値を前記接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信された後は、前記第2目標値と前記第1値との差が所定の値以内である場合に、前記第1値を前記空調目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第2目標値を前記空調目標温度値として決定し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信される前は、前記第1目標値と前記第1値との差が前記所定の値以内である場合に、前記第1値を前記目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第1目標値を前記空調目標温度値として決定する、
    仲介装置。
  2. 前記第2目標値は、前記絶対値を補正した補正絶対値を前記接点変化時室温値に加算または減算した値である、
    請求項1に記載の仲介装置。
  3. 前記送信部は、前記空調目標温度値決定部によって決定された前記空調目標温度値をさらに補正した補正空調目標温度値を前記空調機に送る、
    請求項2に記載の仲介装置。
  4. 前記限界値は、前記空調機に送信された後、前記接点の変化が検出された際に取得された第2室温値によって上書きされる、
    請求項1から3のいずれかに記載の仲介装置。
  5. 請求項1記載の仲介装置(40a−40c,400a―400c)と、
    前記仲介装置によって空調機との接続が仲介される前記空調インターフェース(30a−30c)と、
    前記仲介装置から送信される前記空調目標温度値に基づき空調制御を行う前記空調機(10,20a−20c)と、
    を備える空調制御システム。
  6. 自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる空調インターフェース(30a―30c)を利用して空調機(10,20a−20c)を制御するための空調制御方法であって、
    前記接点の変化を検出する検出ステップと、
    前記空調機で検知される第2室温値を取得する第2室温値取得ステップと、
    前記接点の変化が検出された際に取得された前記第2室温値である接点変化時室温値に基づいて前記空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された前記接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する、決定ステップと、
    前記接点変化時室温値を記憶する接点変化時室温値記憶ステップと、
    前記空調目標温度値、前記空調機に対する空調停止の指令、または前記空調機を動作させる温度の限界値を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップによって送信される前記空調目標温度値である第1値を記憶する第1値記憶ステップと、
    前記第1目標値と前記接点変化時室温値との差の絶対値を算出する算出ステップと、
    前記絶対値を記憶する絶対値記憶ステップと、
    を備え
    前記第1目標値は、前記接点変化時室温値記憶領域に記憶された前記接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、前記第1接点変化時室温値の後に取得された前記接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値であり、
    前記決定ステップでは、
    前記絶対値を前記接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信された後は、前記第2目標値と前記第1値との差が所定の値以内である場合に、前記第1値を前記空調目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第2目標値を前記空調目標温度値として決定し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信される前は、前記第1目標値と前記第1値との差が前記所定の値以内である場合に、前記第1値を前記目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第1目標値を前記空調目標温度値として決定する、
    空調制御方法。
  7. 自己の温度センサで検知する第1室温値と自己に設定された設定温度とに基づき接点を変化させる空調インターフェース(30a―30c)を利用して空調機(10,20a−20c)を制御するためにコンピュータに実行させる空調制御プログラムであって、
    前記接点の変化を検出する検出ステップと、
    前記空調機で検知される第2室温値を取得する第2室温値取得ステップと、
    前記接点の変化が検出された際に取得された前記第2室温値である接点変化時室温値に基づいて前記空調機の空調目標温度値を決定し、連続して検出された前記接点の変化の際に取得された2つの接点変化時室温値の平均値である第1目標値を算出する、決定ステップと、
    前記接点変化時室温値を記憶する接点変化時室温値記憶ステップと、
    前記空調目標温度値、前記空調機に対する空調停止の指令、または前記空調機を動作させる温度の限界値を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップによって送信される前記空調目標温度値である第1値を記憶する第1値記憶ステップと、
    前記第1目標値と前記接点変化時室温値との差の絶対値を算出する算出ステップと、
    前記絶対値を記憶する絶対値記憶ステップと、
    を備え
    前記第1目標値は、前記接点変化時室温値記憶領域に記憶された前記接点変化時室温値である第1接点変化時室温値と、前記第1接点変化時室温値の後に取得された前記接点変化時室温値である第2接点変化時室温値との平均値であり、
    前記決定ステップでは、
    前記絶対値を前記接点変化時室温値に加算または減算した値である第2目標値をさらに算出し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信された後は、前記第2目標値と前記第1値との差が所定の値以内である場合に、前記第1値を前記空調目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第2目標値を前記空調目標温度値として決定し、
    前記空調停止の指令または前記限界値が送信される前は、前記第1目標値と前記第1値との差が前記所定の値以内である場合に、前記第1値を前記目標温度値として決定し、前記所定の値以内でない場合に、前記第1目標値を前記空調目標温度値として決定する、
    空調制御プログラム。
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