JP5157165B2 - 現像装置及び作像ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、現像装置及び作像ユニットに関し、より特定的には、磁力により現像剤を周面に担持する現像ローラを備えた現像装置及び作像ユニットに関する。
近年の画像形成装置では、画像形成装置の小型化が進んでおり、それに伴い現像ローラの小型化も図られている。このように、現像ローラを小型化した場合、印刷速度を維持するためには、現像ローラをより高速で回転させる必要がある。そのため、現像ローラの周面に付着した現像剤に生じる遠心力が増加し、現像装置からの現像剤の粉煙が問題となっている。単に、印刷の高速化を図る場合にも、同様の問題が発生する。
現像装置から発生した現像剤の粉煙は、画像形成装置内の気流により現像ローラの両端側に流れていく傾向がある。これは、主に、中間転写ベルトの駆動の際に発生した気流が、現像ローラに衝突して、現像ローラ上を側方へと流れるためである。このような気流により現像剤の粉煙が現像ローラの両端に集中した場合、現像ローラの軸受け等に現像剤が詰まってしまい、現像ローラの回転を妨げてしまうおそれがあった。
かかる問題を解決するために、特許文献1に記載の現像装置が提案されている。図10は、該現像装置に設けられる磁性シール部材101の構成を示した図である。該現像装置では、磁性体を含んだ現像剤が用いられた現像装置において、現像ローラ100の両端に、該現像ローラ100の周面に対向するように図10に示す磁性シール部材101が設けられている。これにより、磁性シール部材101と現像ローラ100との間に磁気ブラシが形成されて、該磁気ブラシが現像ローラ100の両端よりも外側に現像剤が漏れることを防止している。更に、図10に示すように、該磁性シール部材101に切り欠き102を設けて、該切り欠き102内に現像剤を捕集するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載の現像装置では、現像ローラ100の回転方向の上流側における磁性シール部材101の端部103に現像剤が溜まってしまうという問題があった。具体的には、現像ローラ100の周面に付着した現像剤は、現像ローラ100の回転にしたがって磁性シール部材101の端部103に運ばれ、磁性シール部材101の端部103、及び、磁性シール部材101に形成された磁気ブラシに引っかかってしまう。そして、現像ローラ100が回転し続けると、現像剤が、磁性シール部材101の端部103に堆積し、更に、画像形成装置内に零れ落ちてしまって、該画像形成装置内が汚れてしまうおそれがあった。
特開2003−270940号公報
そこで、本発明の目的は、現像ローラの両端において現像剤がこぼれることを防止できる現像装置及び作像ユニットを提供することである。
本発明は、磁性体を含む現像剤を格納する現像容器と、前記現像容器に回転可能に担持され、前記現像剤を磁力により担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体の端部の周面に対して間隔を空けて配置される磁性部材と、を備え、前記現像剤担持体の回転方向の上流側における前記磁性部材の端部は、該回転方向の下流側における該磁性部材の端部よりも小さい幅を有しており、前記現像容器は、前記現像剤坦持体の軸が挿入される孔が設けられた側壁を有しており、前記磁性部材は、前記側壁上であって前記孔から離れた位置に当接していること、を特徴とする。
本発明によれば、現像剤担持体の回転方向の上流側における磁性部材の端部の幅を、該回転方向の下流側における該磁性部材の端部の幅よりも小さくしているので、現像剤が溜まりやすい領域を狭くすることができる。その結果、多量の現像剤がたまってしまい、該現像剤が零れ落ちてしまうことが防止される。
本発明において、前記磁性部材は、長方形状であると共に、前記回転方向の上流側に位置する長方形の角部であって、かつ、前記現像剤担持体の長手方向の内側に位置する長方形の角部が切り落とされて形成された切り欠き部を有してもよい。このように、長方形の角部が切り落とされることにより、上流側における磁性部材の端部から斜め方向に端部現像領域に近づいていく切り欠き部を形成することができる。その結果、上流側から運ばれてきた現像剤が、上流側における磁性部材の端部に引っかかることなく、切り欠き部により下流に流されるようになる。その結果、多量の現像剤がたまってしまうことが防止されると共に、下流に流された現像剤を再利用することができるようになる。
本発明において、前記現像容器は、前記現像剤担持体の一部を外部に露出させる開口を有しており、前記現像容器は、前記開口の前記回転方向の下流側に位置する部分において、前記現像剤担持体と所定の間隔をもって対向しており、前記切り欠き部の前記回転方向における長さは、前記現像剤担持体と前記現像容器とが対向している部分の該回転方向における長さ以上であってもよい。これにより、より効率的に現像剤を現像容器に回収させることができるようになる。
本発明において、前記現像剤担持体内には、該現像剤担持体の長手方向に延在する磁石が設けられており、前記磁性部材は、その一部が前記磁石の周面に対向するように配置されていてもよい。磁石と磁性部材とが重なることにより、磁石と磁性部材との間から現像剤が漏れることを防止できる。
本発明において、前記磁性部材は、S極と、N極と、を含み、前記S極及び前記N極は、前記現像剤担持体の回転方向に延在する形状を有すると共に、該現像剤担持体の長手方向に交互に並ぶように配置されていてもよい。S極とN極とが現像剤担持体の回転方向に延在する形状を有するので、磁性部材により形成される磁気ブラシも、回転方向に延在する縞模様となる。ここで、現像剤担持体の端部から漏れようとする現像剤は、磁性部材を長手方向に横切っていこうとする。そのため、長手方向に対して垂直に磁気ブラシの縞が形成されることにより、該磁気ブラシの縞が現像剤にとって壁となる。その結果、現像剤が現像剤担持体の端部から漏れることが防止される。
本発明において、前記現像剤担持体の回転方向の上流側における前記磁性部材の端部は、前記S極と前記N極とを少なくとも1つずつ以上含む幅を有していてもよい。このように、S極とN極とが少なくとも1つずつ、磁性部材の端部に含まれることにより、磁性部材の上流側の端部と下流側の端部とをつなぐような磁気ブラシの縞が少なくとも一本は形成されるようになる。その結果、現像剤が現像剤担持体の端部から漏れることをより確実に防止できるようになる。
本発明において、前記回転方向の上流側における前記磁性部材の端部の厚みは、該回転方向の下流側における該磁性部材の端部の厚みよりも厚くてもよい。これにより、より効率よく現像剤を現像容器に回収することができるようになる。
本発明において、前記現像剤は、キャリアとトナーとの2成分からなる現像剤又はトナーのみの1成分からなる現像剤であってもよい。
本発明に係る現像装置は、作像ユニットに対しても適用することができる。具体的には、該作像ユニットは、前記現像装置と、前記現像装置から現像剤の供給を受けて周面にトナー画像が形成される感光体と、を備える。
以下に、本発明の実施形態に係る現像装置及び作像ユニットについて図面を参照しながら説明する。
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る作像ユニットが搭載された画像形成装置1の構成図である。該画像形成装置1は、例えば、複写機であり、本体2及び読み取り部3を備える。読み取り部3は、原稿を読み取って画像データを得るスキャナである。本体2は、前記読み取り部3により得た画像データに基づいて、紙等の印刷媒体に画像を印刷する。
本体2は、概略、作像ユニット14(14Y,14M,14C,14K)、中間転写ユニット20、レーザ走査ユニット30、給紙ユニット40及び定着ユニット50を備える。
作像ユニット14(14Y,14M,14C,14K)は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色につき設けられている。なお、ブラックの作像ユニット14Kの使用頻度が最も高いので、該作像ユニット14Kは、他の作像ユニット14Y,14M,14Cよりも大きく作製されている。各作像ユニット14(14Y,14M,14C,14K)は、感光体ドラム10(10Y,10M,10C,10K)及び現像装置15(15Y,15M,15C,15K)からなる。そして、現像装置15(15Y,15M,15C,15K)は、磁性体を含む現像剤を格納する現像剤容器16(16Y,16M,16C,16K)と、現像剤担持体としての現像ローラ17(17Y,17M,17C,17K)と、を含む。中間転写ユニット20は、中間転写ベルト21を駆動ローラ22、従動ローラ23にエンドレス状に保持したもので、1次転写ローラ24(24Y,24M,24C,24K)を備えている。
画像の形成は、まず、4色の色毎の画像がレーザ走査ユニット30から感光体ドラム10(10Y,10M,10C,10K)に対して露光される(静電潜像の形成)。次に、静電潜像が、各色の現像装置15(15Y,15M,15C,15K)によって現像(トナー像化)される。このトナー像は1色毎に1次転写ローラ24(24Y,24M,24C,24K)から付与される電界によって中間転写ベルト21上に1次転写され、4色の画像が中間転写ベルト21上に重ね合わされる。
一方、用紙は、給紙ユニット40からピックアップローラ41、給紙ローラ42及び分離ローラ43により一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対44,45,46により、駆動ローラ22にて支持されている中間転写ベルト21と2次転写ローラ27とのニップ部(2次転写部)に搬送される。ニップ部に搬送された用紙には、2次転写ローラ27から付与される電界によって中間転写ベルト21から合成画像が2次転写される。その後、用紙は定着ユニット50にてトナーの加熱定着を施され、排出ローラ対55から用紙トレイ56上に排出される。
(現像装置の構成)
以下に、図面を参照しながら現像装置15の構成について説明する。現像装置15は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いた2成分現像方式の現像装置である。なお、4つの現像装置15Y,15M,15C,15Kは、同様の構成を有するので、以下ではその代表を現像装置15として説明する。図2は、現像装置15の外観斜視図である。図3は、現像装置15を含む作像ユニット14のA−A'(現像領域)における断面構造図である。図4は、現像装置15を含む作像ユニット14のB−B'(現像ローラ端部)における断面構造図である。図5は、現像ローラ17の長手方向に平行な断面構造図である。
図2、図3及び図4に示すように、現像装置15は、現像剤容器16、現像ローラ17、搬送部材18、撹拌部材19、規制部材25、及び、磁性部材としての磁性シール部材26を含む。
現像剤容器16は、磁性体を含む現像剤を格納する役割を果たし、図2に示すように、現像ローラ17の一部を外部に露出させる開口Oを上部に有している。現像ローラ17は、図3及び図4に示すように、磁石31及びスリーブ33を含んでおり、現像剤容器16に回転可能に担持され、モータ(図示せず)の駆動力により、矢印の方向に回転させられる。更に、図3及び図4に示すように、現像ローラ17は、開口Oを介して、感光体ドラム10と対向している。そして、現像剤容器16は、開口Oに対して現像ローラ17の回転方向の下流側に位置する部分(以下、入り口Eと称す)において、現像ローラ17と所定の隙間をもって対向している。この入り口Eから、現像後に現像ローラ17に残った現像剤が現像剤容器16に回収される。なお、入り口Eの前記回転方向の幅をW1とする。
撹拌部材19は、現像剤容器16に回転可能に担持されたスクリューであり、トナーと磁性キャリアとからなる2成分現像剤を撹拌して、トナーを帯電させる役割を果たす。搬送部材18は、現像剤容器16に回転可能に担持されたスクリューであり、撹拌部材19により帯電させられたトナーを含む現像剤を現像ローラ17に供給する役割を果たす。なお、搬送部材18及び撹拌部材19は、画像形成装置に一般的に用いられるこれらの部材と同様の構成であるので、詳細については省略する。
現像ローラ17は、磁力により現像剤をその周面に担持して、磁気ブラシを形成する役割を果たし、図5に示すように、磁石31、軸32、スリーブ33及び軸34を含む。磁石31は、現像ローラ17内において、該現像ローラ17の長手方向に延在するように設けられており、現像領域Xを形成している。この磁石31は、図3に示すように、現像ローラ17の長手方向に対して垂直な断面において、扇形を有する複数の磁極に分割されている。より詳細には、磁石31は、6分割されている。磁石31の搬送部材18と対向する領域には、磁極が形成されておらず、それ以外の5つの領域にはS極とN極とが交互に配置されている。なお、磁石31は、扇形状に限らず四角形状でもよい。
スリーブ33は、非磁性部材であるアルミニウムからなる筒状部材であり、内部に磁石31を収納している。スリーブ33の左端には、軸34が設けられている。また、軸32は磁石31を貫通するように設けられており、軸32の左端はスリーブ33内に支持され、軸32の右端はスリーブ33の右端を貫通して外部に突出している。そして、軸32が現像剤容器16に固定的に取り付けられ、軸34が回転可能に現像剤容器16に取り付けられることにより、磁石31の周囲をスリーブ33が回転できるようになる。
規制部材25は、非磁性部材又は磁性部材により形成され、磁気ブラシが一定の高さを有するように規制する役割を果たす。なお、該規制部材25は、画像形成装置に一般的に用いられるものと同様の構成であるので、詳細な説明については省略する。
(磁性シール部材について)
次に、磁性シール部材26について説明する。なお、磁性シール部材26は、現像ローラ17の両端にそれぞれ設けられるものであるが、両磁性シール部材26は同じ構造を有するので、以下では、右端に配置された磁性シール部材についてのみ説明する。図6は、現像装置15から現像ローラ17及び搬送部材18を取り除いたときの、現像ローラ17の端部における斜視図である。なお、図6中、孔61は現像ローラ17の軸32が挿入される孔であり、孔62は、搬送部材18が挿入される孔である。
背景技術において説明したように、画像形成装置1内の気流により、現像剤の粉煙は、図2に示すように、現像ローラ17の両端に集中する。そこで、本実施形態では、表面磁力が10〜50mTであり厚みが0.4〜1.0mmである可撓性のラバーマグネットシートからなる磁性シール部材26を、図4に示すように、現像ローラ17の端部の周面に対して所定間隔(0〜1.5mm)を空けて配置している。これにより、磁性シール部材26と現像ローラ17との間に磁気ブラシmを形成している。この磁気ブラシmは、現像剤が現像ローラ17の両端へと漏れないように、磁性シール部材26と現像ローラ17との間を封止する役割を果たす。
次に、磁性シール部材26の形状について説明する。現像ローラ17の回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部に、多量の現像剤が溜まってしまうことを防止するために、図5に示すように、現像ローラ17の回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部の幅w1を、該回転方向の下流側における磁性シール部材26の端部の幅w2よりも狭くしている。より詳細には、磁性シール部材26は、長方形状であると共に、回転方向の上流側に位置する長方形の角部であって、かつ、現像ローラ17の長手方向の内側に位置する長方形の角部が直線状に切り落とされて形成された切り欠き部Cを有する。これにより、切り欠き部Cは、回転方向の上流側から下流側へといくにしたがって、現像領域Xに近づくように傾斜する。
更に、図5に示すように、磁性シール部材26は、S極とN極とを含んでいる。これらS極及びN極は、現像ローラ17の回転方向に延在する形状を有すると共に、現像ローラ17の長手方向に交互に並ぶように配置される。更に、図5に示すように、現像ローラ17の回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部の幅w1には、S極とN極とが少なくとも1つずつ以上含まれている。
次に、磁性シール部材26の取り付け位置について説明する。図6に示すように、磁性シール部材26は、孔61が形成されている側壁63に隙間なく当接するように、現像剤容器16の内周面に両面テープ或いは接着剤により貼り付けられる。この際、切り欠き部Cと入り口Eとが、現像ローラ17の長手方向に重なるように配置される。更に、切り欠き部Cの回転方向における長さW2は、入り口Eの前記回転方向の幅W1以上とされる。
更に、磁性シール部材26は、その一部が磁石31の周面に対向するように配置される。磁性シール部材26と磁石31との重なりは、図5に示すように、例えば、磁石31の長手方向の長さが312mmである場合に、0〜2mm程度である。
(現像装置の動作)
以下に、図3を参照しながら、現像装置15の動作について説明する。搬送部材18から供給された現像剤は、磁石31のS極S1において磁力により吸引され、スリーブ33の現像領域Xの周面に磁気ブラシが形成される(ステップS1)。
スリーブ33が時計回りに回転し、磁気ブラシが、規制部材25に到達すると、該磁気ブラシの高さが規制部材により一定の高さにそろえられる(ステップS2)。更に、スリーブ33が回転し、感光体ドラム10と現像ローラ17とが対向する現像部に到達すると、現像剤の内、帯電しているトナーのみが、感光体ドラム10の電位に引かれて、感光体ドラム10側へと移動する。これにより、感光体ドラム10の周面に、トナー画像が形成される(ステップS3)。
スリーブ33が更に回転すると、該スリーブ33上の磁気ブラシは、入り口Eから現像剤容器16に入る(ステップS4)。そして、S極S5を通過して、磁極が形成されていない領域に磁気ブラシが到達すると、磁性キャリアに対する磁力が解かれて、現像剤がスリーブ33から離れて下方に落下する(ステップS5)。これにより、現像剤が現像剤容器16に回収される。
(効果)
以上のように構成された現像装置15の効果について図面を参照しながら説明する。図7は、現像ローラ17の両端近傍における現像剤の流れを示した図である。図8は、磁性シール部材26に発生する磁界を示した図である。
図7に示すように、現像ローラ17の現像領域Xには、現像剤による磁気ブラシが形成される。更に、磁性シール部材26の主面上には、該磁性シール部材26と現像ローラ17との間を塞ぐように、磁気ブラシmが形成される。このように磁気ブラシが形成された状態において、図7の矢印の方向に現像ローラ17が回転すると、通常は、前記ステップS4において、回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部に、現像剤が溜まる。
そこで、本実施形態に係る現像装置15では、回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部の幅w1を、回転方向の下流側における磁性シール部材26の端部の幅w2よりも小さくしている。これにより、現像剤が留まる領域が小さくなり、現像剤の堆積量を減らすことができるので、堆積した現像剤が自重や外部からの衝撃により画像形成装置1内に零れ落ちることを防止できる。
更に、回転方向の上流側における磁性シール部材26の端面に対して、斜めにカットされた切り欠き部Cを設けることにより、図7に示すように、現像剤が、切り欠き部Cに沿って斜め方向に下流側へと流れていくようになる。そして、この現像剤は、ステップS5において、現像剤容器16に回収される。その結果、現像ローラ17の両端に流れてきた現像剤が、再利用されるようになる。
更に、磁性シール部材26のS極及びN極は、現像ローラ17の回転方向に延在する形状を有すると共に、現像ローラ17の長手方向に交互に並ぶように配置されるので、現像剤が現像ローラ17の端部から漏れることを効果的に防止できる。以下に、図8を参照しながら説明する。
磁力線は、N極からS極に向かって発生し、磁気ブラシmは、この磁力線に沿って形成される。そのため、N極とS極との境界には相対的に濃く磁気ブラシmが形成され、N極上及びS極上には相対的に薄く磁気ブラシmが形成される。図8に示す磁性シール部材26では、縦方向にN極及びS極が伸びるように形成されているので、縦縞模様に磁気ブラシmが形成される。これにより、磁性シール部材26を横切って現像ローラ17の端部から漏れようとする現像剤に対して、磁気ブラシmが壁の役割を果たすようになる。その結果、現像ローラ17の端部から現像剤が漏れることを効果的に防止できるようになる。
なお、図5に示すように、現像ローラ17の回転方向の上流側における磁性シール部材26の端部の幅w1に、S極とN極とが少なくとも1つずつ以上含まれることにより、現像剤が現像ローラ17の端部から漏れてしまうことを効果的に防止できる。具体的には、少なくとも一対のS極とN極とが、現像ローラ17の回転方向に延在するように存在することにより、濃く形成された磁気ブラシmの筋を該回転方向に少なくとも一筋以上形成することができる。その結果、現像剤が、磁性シール部材26を、現像ローラ17の長手方向に横切ってしまうことが防止され、現像ローラ17の端部から現像剤が漏れてしまうことが防止される。
なお、図6に示すように、切り欠き部Cの回転方向における長さW2を、入り口Eの前記回転方向の幅W1以上とすることにより、効率よく現像剤を現像剤容器16に回収することができる。
また、図5に示すように、磁性シール部材26と、磁石31とが重なるように配置されているので、現像剤が現像ローラ17の端部から漏れることを効果的に防止できる。これは、磁性シール部材26と磁石31とが重なっていない場合には、磁性シール部材26と磁石31との間の空間に入り込んだ現像剤が、磁性シール部材26及び磁石31のいずれにも吸着されずに画像形成装置1内に漏れてしまうからである。
ただし、磁性シール部材26と磁石31との重なりの幅は、大きすぎないことが好ましい。具体的には、現像領域Xの幅が312mmのときに、該重なりの幅は2mm以下であることが好ましい。重なりの幅が大きすぎると、現像ローラ17の周面に形成された磁気ブラシが磁性シール部材26により掻き取られてしまうからである。
(変形例)
図9は磁性シール部材26の変形例を示した図である。磁性シール部材26の切り欠き部Cは、図9(a)に示すように、磁性シール部材26の中心から外側に膨らんだ円弧状であってもよい。この場合、円弧部分の半径Rは、図6の入り口Eの回転方向の幅W1より大きいことが好ましい。また、図9(b)に示すように、切り欠き部Cは、磁性シール部材26の中心方向にへこんだ円弧状であってもよい。
また、図9(c)に示すように、磁性シール部材26の上流側における端部の厚みt1を、切り欠き部Cの下流側における端部の厚みt2よりも厚くし、磁性シール部材26の厚みが上流から下流にいくにしたがって薄くなるようにしてもよい。これにより、より効果的に現像剤を現像剤容器16に回収することができるようになる。
なお、現像剤は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤であるとして説明を行ってきたが、該現像剤は、トナーのみからなる1成分現像剤であってもよい。
本発明の一実施形態に係る作像ユニットが搭載された画像形成装置の構成図である。 現像装置の外観斜視図である。 作像ユニットのA−A'における断面構造図である。 作像ユニットのB−B'における断面構造図である。 現像ローラの長手方向に平行な断面構造図である。 現像装置から現像ローラ及び搬送部材を取り除いたときの、現像ローラの端部における斜視図である。 現像ローラの両端近傍における現像剤の流れを示した図である。 磁性シール部材に発生する磁界を示した図である。 磁性シール部材の変形例を示した図である。 従来の磁性シール部材の構成を示した図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
10 感光体ドラム
14 作像ユニット
15 現像装置
16 現像剤容器
17 現像ローラ
18 搬送部材
19 撹拌部材
25 規制部材
26 磁性シール部材
31 磁石
32,34 軸
33 スリーブ
C 切り欠き部
E 入り口
O 開口
X 現像領域
m 磁気ブラシ

Claims (9)

  1. 磁性体を含む現像剤を格納する現像容器と、
    前記現像容器に回転可能に担持され、前記現像剤を磁力により担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体の端部の周面に対して間隔を空けて配置される磁性部材と、
    を備え、
    前記現像剤担持体の回転方向の上流側における前記磁性部材の端部は、該回転方向の下流側における該磁性部材の端部よりも小さい幅を有しており、
    前記現像容器は、前記現像剤坦持体の軸が挿入される孔が設けられた側壁を有しており、
    前記磁性部材は、前記側壁上であって前記孔から離れた位置に当接していること、
    を特徴とする現像装置。
  2. 前記磁性部材は、長方形状であると共に、前記回転方向の上流側に位置する長方形の角部であって、かつ、前記現像剤担持体の長手方向の内側に位置する長方形の角部が切り落とされて形成された切り欠き部を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像容器は、前記現像剤担持体の一部を外部に露出させる開口を有しており、
    前記現像容器は、前記開口の前記回転方向の下流側に位置する部分において、前記現像剤担持体と所定の間隔をもって対向しており、
    前記切り欠き部の前記回転方向における長さは、前記現像剤担持体と前記現像容器とが対向している部分の該回転方向における長さ以上であること、
    を特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記現像剤担持体内には、該現像剤担持体の長手方向に延在する磁石が設けられており、
    前記磁性部材は、その一部が前記磁石の周面に対向するように配置されること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記磁性部材は、S極と、N極と、を含み、
    前記S極及び前記N極は、前記現像剤担持体の回転方向に延在する形状を有すると共に、該現像剤担持体の長手方向に交互に並ぶように配置されること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記現像剤担持体の回転方向の上流側における前記磁性部材の端部は、前記S極と前記N極とを少なくとも1つずつ以上含む幅を有すること、
    を特徴とする請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記回転方向の上流側における前記磁性部材の端部の厚みは、該回転方向の下流側における該磁性部材の端部の厚みよりも厚いこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 前記現像剤は、キャリアとトナーとの2成分からなる現像剤又はトナーのみの1成分からなる現像剤であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の現像装置と、
    前記現像装置から現像剤の供給を受けて周面にトナー画像が形成される感光体と、
    を備えること、
    を特徴とする作像ユニット。
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