JP5155970B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置、及び当該画像形成装置に用いる現像装置に関する。
電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置としては、例えば、プリンタや、ファクシミリ機、複写機、及びこれら3つの機能を併せ持つ複合機(MFP:Multi Function Peripheral(又はProduct))等がある。
この種の画像形成装置は、現像装置、露光装置、転写機構、及び定着装置を備えている。
現像装置は、現像剤によって、後記する感光体ドラムの表面に、現像剤像を形成する装置である。
露光装置は、後記する感光体ドラムを露光して、感光体ドラムの表面に後記する静電潜像を形成する装置である。
転写機構は、感光体ドラムの表面に形成された現像剤像を転写媒体に転写する機構である。なお、「転写媒体」とは、後記する現像剤像が転写される媒体を意味しており、紙等の記録媒体及び転写ベルトを指している。
定着装置は、記録媒体に転写された現像剤像を記録媒体に定着させる装置である。
現像装置は、一般に、トナー収容器、トナー供給ローラ、感光体ドラム、帯電ローラ、現像ローラ、現像ブレード、クリーニングブレード等の構成要素が一体化されており、画像形成装置に対して脱着自在な構成となっている。ただし、現像装置の中には、トナー収容器が着脱可能に設けられたものもある。
トナー収容器は、現像剤であるトナーを収容する容器である。トナー収容器は、一般に、感光体ドラムの斜め上方に設けられている。
トナー供給ローラは、トナーを現像ローラに供給する部材である。トナー供給ローラは、トナー収容器の下方に、現像ローラと当接するように設けられている。トナー供給ローラは、少なくとも現像ローラと当接する主要部分が弾性部材によって弾性層として形成されている。
感光体ドラムは、後記する静電潜像及び現像剤像を担持する像担持体となる部材である。感光体ドラムの周囲には、帯電ローラ、現像ローラ、及びクリーニングブレードが、感光体ドラムと当接するように、設けられている。また、露光装置が、感光体ドラムと対向するように、帯電ローラと現像ローラとの間に、設けられている。
帯電ローラは、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる部材である。
現像ローラは、トナー供給ローラによって供給されたトナーを担持して、トナーを感光体ドラムに供給する現像剤担持体となる部材である。現像ローラは、トナーを感光体ドラムの表面に形成された静電潜像上に付着させて、静電潜像をトナー像として顕像化(可視化)する。現像ローラは、少なくともトナー供給ローラと当接する主要部分が弾性部材によって弾性層として形成されている。現像ローラの弾性層は、通常、トナー供給ローラの弾性層よりも硬く構成されている。現像ローラの周囲には、トナー供給ローラ、及び現像ブレードが、現像ローラと当接するように、設けられている。
現像ブレードは、現像ローラと接触して、トナー供給ローラによって現像ローラに供給されたトナーの層厚を規制する部材である。
クリーニングブレードは、感光体ドラムと接触して、感光体ドラムから転写媒体に転写されずに感光体ドラムの表面に残留しているトナー(以下、「転写残トナー」と称する)を掻き取る部材である。
画像形成装置は、画像形成時に、まず、帯電ローラによって、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる。以下、感光体ドラムの表面を一様に帯電させる処理を、「帯電処理」と称する。
帯電処理の後、画像形成装置は、露光装置によって、印刷データに基づいて、一様に帯電させられた感光体ドラムの表面の感光層を選択的に露光する。このとき、感光体ドラムの感光層のうち、露光された部分は帯電電荷が除去され、露光されなかった部分は帯電電荷が残存することにより、帯電電荷が除去された部分が静電潜像となる。以下、感光体ドラムを露光して、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する処理を、「露光処理」と称する。
露光処理と並行して、画像形成装置は、トナー供給ローラによって、トナー収容器に収容されたトナーを現像ローラに供給する。これにより、現像ローラは、表面にトナーが付着した現像剤担持体となる。以下、トナーを現像ローラに供給する処理を、「供給処理」と称する。
供給処理の後、画像形成装置は、現像ブレードによってトナーの層厚を規制しながら、現像ローラの表面に付着したトナーを感光体ドラムの表面に形成された静電潜像上に付着させる。これにより、画像形成装置は、感光体ドラムの表面に、現像剤像であるトナー像を形成する。以下、現像剤であるトナーを静電潜像上に付着させて、静電潜像を顕像化する処理を、「現像処理」と称する。
現像処理の後、画像形成装置は、転写機構によって、感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を、転写媒体に転写する。以下、現像剤像を転写媒体に転写する処理を、「転写処理」と称する。
転写処理の後、転写媒体が記録媒体である場合に、画像形成装置は、定着装置によって、記録媒体を加圧及び加熱して、記録媒体に転写されたトナー像を溶融させる。これにより、画像形成装置は、トナー像を記録媒体に定着させる。以下、現像剤像であるトナーを記録媒体に定着させる処理を、「定着処理」と称する。
一方、転写媒体が転写ベルトである場合に、画像形成装置は、濃度センサによって、転写ベルトに転写されたトナー像の濃度を測定し、測定されたトナー像の濃度に基づいて、露光処理時の露光エネルギーや現像処理時の印加バイアス等を補正する。
また、転写処理の後、画像形成装置は、クリーニングブレードによって、感光体ドラムから転写残トナーを掻き取る。
ところで、画像形成装置の中には、現像処理後に、現像処理で使用されずに、現像ローラの表面に残留しているトナー(以下、「現像残トナー」と称する)が存在する場合に、トナー供給ローラによって、現像ローラから現像残トナーを掻き取るものがある。
この従来の画像形成装置は、トナーを現像ローラに効率よく供給することができるように、また、現像ローラから現像残トナーを効率よく掻き取ることができるように、トナー供給ローラの弾性層が「セル」と称される多数の穴を有する発泡体状に形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この従来の画像形成装置は、現像ローラの弾性層がトナー供給ローラの弾性層に食い込むように、現像ローラの回転軸とトナー供給ローラの回転軸との間の距離(以下、「軸間距離」と称する)が現像ローラの半径とトナー供給ローラの半径との和よりも小さく設定されている。すなわち、従来の画像形成装置は、現像ローラとトナー供給ローラとを、現像ローラの半径とトナー供給ローラの半径との和よりも小さな軸間距離に、押し込む構成となっている。
そのため、トナー供給ローラは、弾性層に形成されたセル(以下、「トナー供給ローラのセル」と称する)が、現像ローラとトナー供給ローラとが接触していない箇所では、膨らんだ形状となり、現像ローラとトナー供給ローラとが接触した箇所では、現像ローラからの接触圧を受けて、押し潰された形状となる。
その結果、トナー供給ローラのセルは、現像ローラとトナー供給ローラとが接触していない箇所では、内部にトナーを蓄え、一方、現像ローラとトナー供給ローラとが接触した箇所では、変形して、内部に蓄えたトナー(以下、「貯留トナー」と称する)を外部に放出する。これにより、トナー供給ローラは、トナーを現像ローラに供給する。
また、トナー供給ローラのセルは、トナー供給ローラ及び現像ローラの回転に伴って、各セルを区切る弾性部材の壁(以下、「セル壁」と称する)が、現像ローラの表面と接触しながら移動する。そのため、セル壁は、現像ローラの表面に現像残トナーが残留している場合に、現像ローラから現像残トナーを掻き取るように機能する。これにより、トナー供給ローラは、現像ローラから現像残トナーを除去する。
このような従来の画像形成装置は、現像ローラとトナー供給ローラとの間の押し込み量、トナー供給ローラのセルの形状、セルの径、セル壁の厚さ等を任意の値に設定することにより、トナーの現像ローラへの供給性及び現像ローラからの現像残トナーの掻き取り性を調整していた。なお、「押し込み量」とは、2つの弾性部材(ここでは、現像ローラ及びトナー供給ローラ)を2つの弾性部材の軸間距離よりも短いフレームに押し込むことによって取り付ける際に生じる、軟らかい方の部材(ここでは、トナー供給ローラ)に対する硬い方の部材(ここでは、現像ローラ)の食い込み量を意味している。
特開2005−148664
しかしながら、従来の画像形成装置は、以下に説明するように、現像残トナー、すなわち、現像処理後に現像ローラの表面に残留しているトナーの掻き取り不良が発生する場合がある、という課題があった。
すなわち、従来の画像形成装置は、カラー化に対応して、複数個の現像装置が設けられていることが多い。
しかしながら、従来の画像形成装置は、熱源となる定着装置からの熱により、個々の現像装置の内部に収容されているトナーが変質して、付着力のバラツキが発生することや、トナーの色に応じて帯電特性のバラツキがあること等について、考慮されていない。
そのため、従来の画像形成装置は、トナーの変質による付着力のバラツキやトナーの色に応じた帯電特性のバラツキにより、熱源となる定着装置に近い現像装置や帯電性の高いトナーを使用する現像装置において、現像残トナーの掻き取り不良が発生する場合があった。
また、従来の画像形成装置は、現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制するための設定を行った場合に、小型化が妨げられる、という課題もあった。
すなわち、従来の画像形成装置は、すべての現像装置で現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制するために、例えば、すべての現像装置の現像ローラとトナー供給ローラとの間の押し込み量やすべての現像装置の現像ローラと現像ブレードとの間の押し込み量等を一律に増大させる設定を、行っている。
しかしながら、従来の画像形成装置は、このような設定を行った場合に、すべての現像装置の現像ローラ及びトナー供給ローラの回転駆動に必要となる負荷トルクが増大する。そのため、従来の画像形成装置は、高出力のモータが必要となる。
その結果、従来の画像形成装置は、このような設定を行った場合に、大型化してしまい、小型化が妨げられていた。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置の小型化を妨げることなく、現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、第1発明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像上に現像剤を付着させて前記像担持体の表面に現像剤像を形成する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に接触して、前記現像剤を前記現像剤担持体に供給するとともに前記現像剤担持体の表面に残留している前記現像剤を前記現像剤担持体から掻き取る供給部材とを有する現像装置を複数備え、さらに、前記像担持体の表面に形成された前記現像剤像を記録媒体に転写する転写機構と、前記記録媒体に転写された前記現像剤像を加圧及び加熱して前記記録媒体に定着させる定着装置とを備える画像形成装置であって、前記複数の現像装置は、前記現像剤担持体が有する弾性層に前記供給部材が有する弾性層を接触させる接触強度として、前記現像剤担持体と前記供給部材との間の押し込み量が設定されており、前記複数の現像装置は、少なくとも、前記定着装置に最も近い現像装置の前記押し込み量が他の現像装置の前記押し込み量よりも大きくなるように設定されている構成とする。例えば、画像形成装置は、押し込み量が、定着装置に近い現像装置ほど大きくなるように、定着装置からの距離の増加に従って、減少した値に設定されている構成とする。
第1発明は、現像剤担持体と供給部材との間の押し込み量を、すべての現像装置で一律に設定するのではなく、少なくとも、定着装置に最も近い現像装置の押し込み量が他の現像装置の押し込み量よりも大きくなるように設定する。そのため、第1発明は、少なくとも、定着装置に最も近い現像装置で、現像剤担持体と供給部材との間の押し込み量を減少させることができる。したがって、第1発明は、少なくとも、定着装置に最も近い現像装置の現像ローラ及びトナー供給ローラの回転駆動に必要となる負荷トルクを減少させることができ、これにより、従来の画像形成装置よりも低出力のモータを使用することを可能にする。その結果、第1発明は、画像形成装置の小型化を妨げることなく、現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することができる。
また、第2発明は、表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像上に現像剤を付着させて前記像担持体の表面に現像剤像を形成する現像剤担持体と、前記現像剤担持体と接触して、前記現像剤を前記現像剤担持体に供給するとともに前記現像剤担持体の表面に残留している前記現像剤を前記現像剤担持体から掻き取る供給部材と、先端が曲げ加工を施された曲げ加工部となっており、当該曲げ加工部によって前記現像剤担持体に接触し、前記供給部材によって前記現像剤担持体に供給された前記現像剤の層厚を規制する層規制部材とを有する現像装置を複数備える画像形成装置であって、前記複数の現像装置は、前記曲げ加工部の曲げ率が所定の値に設定されることによって、前記層規制部材の前記現像剤担持体と接触する単位面積当たりの接触圧が調整されており、前記曲げ加工部の曲げ率は、少なくとも、最も帯電し易い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率が、最も帯電し難い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率よりも小さくなるように設定されており、かつ、装着される位置が異なる2つの前記現像装置の中で、帯電電位が高くなる方の前記現像剤を使用する前記現像装置を第1現像装置とし、当該第1現像装置に比べて帯電電位が低くなる方の前記現像剤を使用する前記現像装置を第2現像装置とする場合に、当該第1現像装置の前記現像剤担持体に対する前記層規制部材の接触圧は、当該第2現像装置の前記現像剤担持体に対する前記層規制部材の接触圧よりも高く設定されている構成とする。
第2発明は、層規制部材の先端が曲げ加工を施された曲げ加工部となっており、層規制部材が曲げ加工部によって現像剤担持体と接触する。そして、複数の現像装置は、曲げ加工部の曲げ率が所定の値に設定されることによって、層規制部材の現像剤担持体と接触する単位面積当たりの接触圧が調整されており、曲げ加工部の曲げ率は、少なくとも、最も帯電し易い現像剤を使用する現像装置の曲げ加工部の曲げ率が、最も帯電し難い現像剤を使用する現像装置の曲げ加工部の曲げ率よりも小さくなるように設定されている。また、第2発明は、第1現像装置の現像剤担持体に対する層規制部材の接触圧が、第2現像装置の現像剤担持体に対する層規制部材の接触圧よりも高く設定されている。そのため、第2発明は、各現像装置で、現像剤担持体と供給部材との間の押し込み量を増大させることなく、現像剤担持体からトナーを十分に掻き取るためのトナー規制力を得ることができる。したがって、第2発明は、各現像装置の現像ローラ及びトナー供給ローラの回転駆動に必要となる負荷トルクを増大させることがないため、従来の画像形成装置よりも低出力のモータを使用することを可能にする。その結果、第2発明は、画像形成装置の小型化を妨げることなく、現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することができる。
第1発明及び第2発明によれば、ともに、画像形成装置の小型化を妨げることなく、現像残トナーの掻き取り不良の発生を抑制する画像形成装置を提供することができる
実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す図である。 実施形態1に係る現像装置の構成を示す図である。 実施形態1に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。 実施形態1で用いる現像剤の挙動の説明図である。 実施形態1に係るトナー供給ローラの構成を示す図である。 実施形態1に係るトナー供給ローラの動作を示す図である。 実施形態1に係る現像ローラとトナー供給ローラとの間の押し込み量と現像ローラ上のトナー電位との関係を示すグラフ図である。 実施形態1に係る実験例を示す図である。 実施形態2に係る現像ブレードの曲げ加工部の曲げRと圧力波形との関係を示す図である。 実施形態2に係る現像ブレードの曲げ加工部の曲げRと現像ローラ上のトナー電位との関係を示すグラフ図である。 実施形態2に係る実験例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態1]
本実施形態1は、現像剤担持体である現像ローラと供給部材であるトナー供給ローラとの間の押し込み量が、定着装置に近い現像装置20ほど大きくなるように、熱源となる定着装置からの距離に応じて、個別に設定されていることを特徴としている。
具体的には、本実施形態1では、少なくとも、定着装置に最も近い現像装置の押し込み量が、定着装置から最も遠い現像装置の押し込み量よりも大きくなるように設定されている。
<画像形成装置の構成>
以下、図1を参照して、本実施形態1に係る画像形成装置の構成につき説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す図である。ここでは、画像形成装置の一例として、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び黄(Y)の各色に対応する4つの現像装置を用いる電子写真方式のカラープリンタを例にして説明する。ただし、画像形成装置は、これに限るものではなく、複数の現像装置を用いる装置であればよい。
なお、図1中、XYZ座標は、後記する転写ベルト11による記録媒体6の搬送方向にX軸をとり、後記する感光体ドラム21の回転軸方向にY軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。
図1に示すように、画像形成装置1は、用紙カセット2、ホッピングローラ3、ピンチローラ4、レジストローラ5、露光装置10、転写ベルト11、現像装置20、転写機構としての転写ローラ40、定着装置50、排出ローラ61、及びスタッカ部62を備えている。
用紙カセット2は、紙等の記録媒体6を重ねた状態で収容する容器である。図示例では、用紙カセット2は、画像形成装置1の外部に突出するように設けられている。
ホッピングローラ3は、用紙カセット2の中から記録媒体6を1枚ずつ分離して搬送方向の下流側に繰り出す部材である。
ピンチローラ4は、記録媒体6を搬送方向の下流側に搬送する部材である。
レジストローラ5は、ピンチローラ4と共に記録媒体6の斜行を修正する部材である。レジストローラ5は、ピンチローラ4と対向して設けられており、図示せぬ付勢手段によってピンチローラ4側に付勢されている。
ピンチローラ4及びレジストローラ5は、用紙カセット2から繰り出された記録媒体6を後記する現像装置20Kまで搬送する。
露光装置10は、現像装置20の後記する感光体ドラム21を露光して、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成する装置である。露光装置10は、感光体ドラム21の周囲の、後記する帯電ローラ22と現像ローラ23との間(図2参照)に設けられている。
露光装置10は、LED等の多数の発光素子が配置された発光素子アレイによって構成されている。露光装置10は、後記する印刷制御部71及び露出制御部83(図3参照)が印刷データに基づいて発光指示を出力することにより、各発光素子を選択的に発光させる。露光装置10は、各発光素子によって発生した光を収束するロッドレンズアレイ等を備えており、光を収束して後記する感光体ドラム21の表面に照射する。これにより、露光装置10は、感光体ドラム21の表面に静電潜像を形成する。なお、露光装置10は、レーザ光源等によって構成することもできる。
転写ベルト11は、記録媒体6を搬送方向の下流側の定着装置50まで搬送する部材である。転写ベルト11は、導電性の材料によって無端状に形成されている。転写ベルト11は、後記する4つの現像装置20K,20C,20M,20Yの感光体ドラム21と当接するように、ドライブローラ12とテンションローラ13とによって、各現像装置20K,20C,20M,20Yの下方に、張架されている。なお、ドライブローラ12は、回転駆動して、転写ベルト11を走行させる部材である。ドライブローラ12は、用紙搬送モータ91(図3参照)から図示せぬアイドルギア等を介して動力が伝達される。一方、テンションローラ13は、ドライブローラ12とともに、転写ベルト11を支持する部材である。テンションローラ13は、転写ベルト11が弛(たる)まないように、転写ベルト11をドライブローラ12から離間する方向に付勢している。
転写ベルト11は、各色のトナー像の濃度のバランス(以下、「カラーバランス」と称する)を調整する場合に、トナー像が転写される転写媒体となる。すなわち、画像形成装置1は、カラーバランスを調整する場合に、各色のトナー像を転写ベルト11に転写する。この後、画像形成装置1は、後記するセンサ群76の濃度センサによって、転写ベルト11に転写された各トナー像の濃度を測定し、測定された各トナー像の濃度に基づいて、露光処理時の露光エネルギーや現像処理時の印加バイアス等を補正する。これにより、画像形成装置1は、カラーバランスを調整する。
現像装置20は、現像剤であるトナーによって、後記する感光体ドラム21の表面に、現像剤像であるトナー像を形成する装置である。各現像装置20は、画像形成装置1に対して着脱自在な構成となっている。
現像装置20は、使用するトナーの色に対応して、複数設けられている。本実施形態1では、現像装置20は、使用するトナーの色として、黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及び黄(Y)の4つの色に対応して、4つ設けられている。以下、各色に対応する構成要素を区別する場合に、対応する色を表す「K」、「C」、「M」、又は、「Y」を、構成要素を表す符号に付加して説明する。
図1に示す例では、4つの現像装置20K,20C,20M,20Yが、記録媒体6の搬送方向の上流から下流に亘って順に配置されている。したがって、本実施形態1では、画像形成装置1は、タンデム型のプリンタとなっている。なお、各現像装置20の配置の順序は、これに限らず、任意に変更することができる。また、各現像装置20に用いるトナーの色の組み合わせも、任意に変更することができる。また、各現像装置20は、一体化することができる。
各現像装置20は、内部に異なる色のトナーを収容する以外は、同様の構成となっている。現像装置20の構成については、図2を用いて後記する。
転写ローラ40は、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を、記録媒体6や転写ベルト11等の転写媒体に転写する機構である。転写ローラ40は、転写ベルト11の裏面側から転写ベルト11を介して感光体ドラム21と対向するように、転写ベルト11の裏面に当接して配置されている。したがって、本実施形態1では、画像形成装置1は、感光体ドラム21に形成されたトナー像を転写媒体に直接転写する直接印刷方式のプリンタとなっている。転写ローラ40は、少なくとも転写ベルト11と当接する主要部分が導電性の弾性部材によって弾性層として形成されている。
定着装置50は、記録媒体6に転写されたトナー像を記録媒体6に定着させる装置である。定着装置50は、加熱ローラ51、及びバックアップローラ52を有している。加熱ローラ51は、記録媒体6に転写されたトナー像を加熱する部材である。加熱ローラ51は、内部又は周囲に図示せぬヒータを有している。一方、バックアップローラ52は、記録媒体6を加熱ローラ51に押圧する部材である。バックアップローラ52は、加熱ローラ51と対向して設けられており、図示せぬ付勢手段によって加熱ローラ51側に付勢されている。加熱ローラ51及びバックアップローラ52は、記録媒体6を挟み込み、記録媒体6を加熱しながら加圧することによって、記録媒体6に転写されたトナー像を溶融させて、記録媒体6に定着させる。
排出ローラ61は、定着処理された記録媒体6を、定着装置50からスタッカ部62へ向けて搬送する部材である。
スタッカ部62は、定着処理された記録媒体6を集積する部材である。図示例では、スタッカ部62は、画像形成装置1の外部に突出するように設けられている。
<現像装置の構成>
以下、図2を参照して、本実施形態1に係る現像装置20の構成につき説明する。図2は、実施形態1に係る現像装置の構成を示す図である。
図2に示すように、各現像装置20は、それぞれ、感光体ドラム21、帯電ローラ22、現像ローラ23、トナー供給ローラ24、トナー収容器25、現像ブレード26、トナー貯蔵部27、クリーニングブレード31、廃トナー収容部32、廃トナー排出機構33等を有している。各現像装置20は、これらの構成要素が一体化されている。ただし、現像装置20は、トナー収容器25を着脱自在な構成にしてもよい。
感光体ドラム21は、静電潜像及びトナー像を担持する像担持体となる部材である。感光体ドラム21は、金属製の図示せぬ回転軸と、その回転軸の外周を覆うように円筒状に形成された、弾性を有する有機感光体とによって、構成されている。感光体ドラム21は、端部に設けられている図示せぬギアが、画像形成装置1に設けられた図示せぬアイドルギアと噛み合い、画像形成装置1から駆動力を得ることによって、回転する。
感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム21と当接するように、帯電ローラ22、現像ローラ23、及びクリーニングブレード31が、設けられている。また、感光体ドラム21の周囲には、帯電ローラ22と現像ローラ23との間に、露光装置10が、設けられている。
帯電ローラ22は、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させる部材である。帯電ローラ22は、金属製の図示せぬ回転軸と、その回転軸の外周を覆うように円筒状に形成された、例えばエピクロルヒドリンゴム等の弾性部材とによって、構成されている。
帯電ローラ22は、回転軸に対して、帯電ローラ用電源77(図3参照)から帯電電圧が印加される。これにより、帯電ローラ22は、その表面から感光体ドラム21の表面に向けて放電して、感光体ドラム21を帯電させる。
帯電ローラ22は、感光体ドラム21に従動して、感光体ドラム21と逆方向に回転する。
現像ローラ23は、トナー供給ローラ24によって供給されたトナー36を担持して、トナー36を感光体ドラム21に供給する現像剤担持体となる部材である。
現像ローラ23は、少なくともトナー供給ローラ24と当接する主要部分が弾性部材によって弾性層として形成されている。本実施形態1では、現像ローラ23は、金属製の図示せぬ回転軸と、その回転軸の外周を覆うように円筒状に形成された、例えばウレタンゴム等の弾性部材とによって、構成されている。現像ローラ23の弾性層は、トナー供給ローラ24の弾性層よりも硬く構成されている。
現像ローラ23は、現像ローラ用電源78(図3参照)から現像電圧が印加されることによって、トナー36を感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像上に付着させる。これにより、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像は、トナー像として顕像化される。
顕像化されたトナー像は、転写媒体に転写される。以下、このトナー像を構成するトナー36、すなわち、静電潜像上に付着したトナー36を、「転写用トナー36A」と称する。この転写用トナー36Aは、転写処理時に、感光体ドラム21から転写媒体に転写されるが、この転写処理で、感光体ドラム21から転写媒体に転写されずに、感光体ドラム21の表面に残留することがある。以下、転写処理後に、感光体ドラム21の表面に残留しているトナー36を、「転写残トナー36B」と称する。
現像ローラ23は、端部に設けられている図示せぬギアが、画像形成装置1に設けられた図示せぬアイドルギアと噛み合い、画像形成装置1から駆動力を得ることによって、感光体ドラム21と逆方向に、また、トナー供給ローラと同方向に、回転する。現像ローラ23の周囲には、トナー供給ローラ24、及び現像ブレード26が、現像ローラ23と当接するように、設けられている。
トナー供給ローラ24は、トナー36を現像ローラ23に供給する部材である。トナー供給ローラ24は、トナー貯蔵部27の中で、現像ローラ23と当接するように設けられている。トナー供給ローラ24は、少なくとも現像ローラ23と当接する主要部分が弾性部材によって弾性層として形成されている。本実施形態1では、トナー供給ローラ24は、金属製の回転軸24a(図5参照)と、その回転軸24aの外周を覆うように円筒状に形成された、例えばシリコーンフォーム等の弾性部材24b(図5参照)とによって、構成されている。なお、「シリコーンフォーム」とは、「セル」と称される多数の穴を有する発泡体状に形成されたシリコーンゴムを意味している。
トナー供給ローラ24は、端部に設けられている図示せぬギアが、画像形成装置1に設けられた図示せぬアイドルギアと噛み合い、画像形成装置1から駆動力を得ることによって、現像ローラ23と同方向に回転する。そのため、トナー供給ローラ24は、現像ローラ23と擦れ合うように回転する。
トナー収容器25は、現像剤であるトナー36を収容する容器である。図示例では、トナー収容器25は、感光体ドラム21の斜め上方に設けられている。トナー収容器25は、現像装置20に対して着脱自在な構成であることが好ましいが、一体化された構成にすることもできる。トナー収容器25は、その下部に、開閉自在な供給口25aが設けられている。トナー収容器25は、供給口25aが開放されると、トナー36をトナー貯蔵部27に放出する。
現像ブレード26は、トナー供給ローラ24によって現像ローラ24に供給されたトナー36の層厚を規制する部材である。現像ブレード26は、例えばステンレス板によって構成されている。
現像ブレード26は、先端部分26aが曲げ加工されている。現像ブレード26は、その先端部分26a(以下、「曲げ加工部26a」と称する)で現像ローラ23と接触することによって、現像ローラ23の表面に付着したトナー36を薄層化する。
トナー貯蔵部27は、トナー収容器25から放出されたトナー36を一時貯蔵する部位である。トナー貯蔵部27は、トナー収容器25の下方に設けられている。トナー貯蔵部27の中には、現像ローラ23、トナー供給ローラ24、及び現像ブレード26が設けられている。
クリーニングブレード31は、感光体ドラム21と接触して、転写残トナー36B、すなわち、感光体ドラム21から感光体ドラム21から転写媒体に転写されずに感光体ドラム21の表面に残留しているトナー36を掻き取る部材である。
クリーニングブレード31によって掻き取られた転写残トナー36Bは、廃棄用のトナーとなる。以下、クリーニングブレード31によって掻き取られた転写残トナー36Bを、「廃トナー36C」と称する。
廃トナー収容部32は、廃トナー36Cを収容する部位である。
廃トナー排出機構33は、廃トナー収容部32に収容された廃トナー36Cを、現像装置20の外部に排出する機構である。
なお、画像形成装置1は、図示されていないが、搬送経路に沿って最小媒体間隔未満の距離に設けられた複数のローラ類や、各ローラ類を回転させるモータ、搬送経路を切り替えるためのソレノイド等を有している。なお、「最小媒体間隔」とは、搬送される記録媒体6のうち、最も小さな媒体の長さを意味している。
<画像形成装置の機能構成>
以下、図3を参照して、画像形成装置1の機能構成につき説明する。図3は、実施形態1に係る画像形成装置の機能構成を示す図である。
図3に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置1の動作を制御する機能手段として、印刷制御部71、インタフェース制御部(以下、「I/F制御部」と称する)72、受信メモリ73、画データ編集メモリ74、操作部75、センサ群76、帯電ローラ用電源77、現像ローラ用電源78、供給ローラ用電源79、転写ローラ用電源80、搬送モータ制御部81、駆動制御部82、露光制御部83、定着制御部84等の機能手段を備えている。これらの機能手段は、CPU、ROM、RAM、プログラム、タイマ、入出力ポート、及び電源供給手段によって実現される。
印刷制御部71は、印刷時に、画像形成装置1の全体のシーケンスを制御する機能手段である。印刷制御部71は、図示せぬタイマを備えており、I/F制御部72を介して図示せぬ上位装置から受信データ(主に、印刷データ及び制御コマンド)を受信し、画像形成装置1の全体のシーケンスを制御して印刷処理を行う。
I/F制御部72は、図示せぬ上位装置との間で各種データを送信又は受信する機能手段である。I/F制御部72は、上位装置から受信した印刷データを受信メモリ73に格納する。
受信メモリ73は、I/F制御部72を介して上位装置から受信した印刷データを一時的に格納する記憶手段である。
画データ編集メモリ74は、印刷データを編集処理することによって形成されたイメージデータを格納する記憶手段である。印刷制御部71は、受信メモリ73から印刷データを読み出して、印刷データをイメージデータとして各色に対応して編集し、その各色に対応するイメージデータを画データ編集メモリ74に格納する。
操作部75は、操作者によって操作される構成要素である。操作部75は、画像形成装置1の状態を表示するディスプレイや操作者から画像形成装置1への指示を入力するスイッチ等を備えている。
センサ群76は、画像形成装置1の動作状態を監視するための各種のセンサである。センサ群76は、例えば、用紙の有無や位置を検出する用紙検出センサ、温度を検出する温度センサ、湿度を検出する湿度センサ、転写ベルト11に転写されたトナー像の濃度を検出する濃度センサ等を備えている。
帯電ローラ用電源77は、感光体ドラム21の表面を帯電させるための帯電電圧を帯電ローラ22に印加する構成要素である。帯電ローラ用電源77は、印刷制御部71の指示に従って、帯電電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yの帯電ローラ22に印加する。
現像ローラ用電源78は、トナー36を感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像上に付着させるための現像電圧を現像ローラ23に印加する構成要素である。現像ローラ用電源78は、印刷制御部71の指示に従って、現像電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yの現像ローラ23に印加する。
供給ローラ用電源79は、トナー36を現像ローラ23に付着させるための供給電圧をトナー供給ローラ24に印加する構成要素である。供給ローラ用電源79は、印刷制御部71の指示に従って、供給電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yのトナー供給ローラ24に印加する。
転写ローラ用電源80は、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を転写媒体に転写させるための転写電圧を転写ローラ40に印加する構成要素である。転写ローラ用電源80は、印刷制御部71の指示に従って、転写電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yに対応する各転写ローラ40に印加する。
搬送モータ制御部81は、記録媒体6の搬送を制御する機能手段である。搬送モータ制御部81は、印刷制御部71の指示に従って、所定のタイミンクで、用紙搬送モータ91を回転駆動させる。これにより、用紙搬送モータ91は、ホッピングローラ3、ピンチローラ4、ドライブローラ12、排出ローラ61等を回転させて、記録媒体6を搬送したり停止させたりする。
駆動制御部82は、感光体ドラム21、帯電ローラ22、現像ローラ23、トナー供給ローラ24、転写ローラ40等の回転部材(図1及び図2参照)の回転を制御する機能手段である。駆動制御部82は、印刷制御部71の指示に従って、各回転部材を回転させるための駆動モータ92を回転駆動させる。各回転部材は、駆動モータ92が駆動されると、それぞれ同期して、図1及び図2に示す矢印方向に回転する。
露光制御部83は、各露光装置10の露光処理を制御する機能手段である。露光制御部83は、印刷制御部71の指示に従って、画像データ編集メモリ74に格納された各色に対応するイメージデータを各露光装置10に出力する。
定着制御部84は、定着装置50の定着処理を制御する機能手段である。定着制御部84は、印刷制御部71の指示に従って、センサ群76の温度センサによって検出される加熱ローラ51の表面温度を参照し、定着装置50の加熱ローラ51が一定の温度になるように、記録媒体6に転写されたトナー像を記録媒体6に定着させるための定着電圧を、定着装置50に印加する。
<画像形成装置の動作>
以下、図1及び図2を参照して、画像形成装置1の動作につき説明する。ここでは、カラー画像形成時の動作を例にして説明する。なお、画像形成装置1は、図示せぬタイマによって計測された時間に基づいて動作する。また、画像形成装置1の一連の動作は、ROMやRAM等の図示せぬ記憶手段に読み出し自在に予め格納されたプログラムによって規定されている。以下、これらの点については、情報処理では常套手段であるので、その詳細な説明を省略する。
画像形成装置1は、カラー画像形成時において、転写媒体が記録媒体6であれば、記録媒体6の搬送処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、搬送モータ制御部81(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、用紙搬送モータ91(図3参照)を回転させて、ホッピングローラ3、ピンチローラ4、及びレジストローラ5を回転駆動させる。これにより、画像形成装置1は、ホッピングローラ3よって、用紙カセット2に収容されている記録媒体6を、上から1枚ずつ分離して搬送方向の下流側に繰り出し、さらに、ピンチローラ4とレジストローラ5とによって、記録媒体6の斜行を矯正しながら、記録媒体6を転写ベルト11まで搬送する。
記録媒体6の搬送処理と並行して、画像形成装置1は、各現像装置20K、20C、20M、20Yにおいて、帯電処理、すなわち、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させる処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、帯電ローラ用電源77(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、帯電電圧として−1000Vの直流電圧を、各現像装置20K、20C、20M、20Yの帯電ローラ22に印加する。これにより、各現像装置20K、20C、20M、20Yの帯電ローラ22が、帯電し、それぞれに対応する感光体ドラム21に放電する。その結果、各感光体ドラム21の表面が、−550Vに帯電する。
帯電処理の後、画像形成装置1は、各現像装置20K、20C、20M、20Yにおいて、露光処理、すなわち、露光装置10によって、印刷データに基づいて、一様に帯電させられた感光体ドラム21の表面の感光層を選択的に露光する処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、露光制御部83(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、画像データ編集メモリ74(図3参照)に格納された各色に対応するイメージデータを、各現像装置20K、20C、20M、20Yに対応して設けられた各露光装置10に出力する。各露光装置10は、イメージデータに基づいて、各露光装置10に設けられた各発光素子を選択的に発光させる。各発光素子は、それぞれに対応する感光体ドラム21の表面を部分的に露光する。このとき、露光された部分と露光されなかった部分とでは、帯電位に差が発生する。すなわち、各感光体ドラム21の感光層のうち、露光された部分は帯電電荷が除去され、露光されなかった部分は帯電電荷が残存する。その結果、各感光体ドラム21の表面に、静電潜像が形成される。
露光処理と並行して、画像形成装置1は、各現像装置20K、20C、20M、20Yにおいて、供給処理、すなわち、トナー供給ローラ24によって、トナー貯蔵部27に一時貯蔵されたトナー36を現像ローラ23に供給する処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、供給ローラ用電源79(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、トナー36の極性がマイナスとなるように、供給電圧として−250Vの直流電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yのトナー供給ローラ24に印加する。これにより、各トナー供給ローラ24の周囲のトナー36が、トナー供給ローラ24と現像ローラ23との間の電位差により、各トナー供給ローラ24に対応する各現像ローラ23の表面に付着する。その結果、各現像ローラ23は、表面にトナー36が付着した現像剤担持体となる。なお、現像ローラ23の表面に付着したトナー36は、現像ローラ23の回転に伴って、現像ブレード26と接触する。その際に、トナー36は、現像ブレード26によって、層厚が規制される。
供給処理の後、画像形成装置1は、各現像装置20K、20C、20M、20Yにおいて、現像処理、すなわち、現像ローラ23の表面に付着したトナー36を感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像上に付着させる処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、現像ローラ用電源78(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、現像電圧として−200Vの直流電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yの現像ローラ23に印加する。これにより、トナー36が、転写用トナー36A(図2参照)として、各現像ローラ23に対応する各感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像上に付着する。その結果、各感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像が、トナー像として顕像化される。したがって、画像形成装置1は、各感光体ドラム21の表面に、各色に対応したトナー像を形成する。
現像処理の後、画像形成装置1は、転写処理、すなわち、各感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を、転写媒体に重ねて転写する処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、転写ローラ用電源80(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、転写電圧としてトナー像と逆極性の直流電圧を各現像装置20K,20C,20M,20Yに対応する各転写ローラ40に印加する。これにより、各転写ローラ40が、帯電する。各転写ローラ40は、転写媒体の背面からトナー像と逆極性の電荷を転写媒体に与える。その結果、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像が、各転写ローラ40に引き寄せられて、転写媒体に転写される。
転写処理の後、転写媒体が記録媒体6である場合に、画像形成装置1は、定着処理、すなわち、記録媒体6に転写されたトナー像を溶融させて記録媒体6に定着させる処理を行う。
具体的には、画像形成装置1は、定着制御部84(図3参照)が、印刷制御部71(図3参照)の指示に従って、センサ群76(図3参照)の温度センサによって検出される加熱ローラ51の表面温度が一定の温度になるように、定着電圧を、定着装置50に印加する。定着装置50は、定着電圧が印加されると、ヒータに発熱させて加熱ローラ51を加熱させるとともに、加熱ローラ51とバックアップローラ52とによって記録媒体6を加圧する。これにより、記録媒体6に転写されたトナー像が、溶融して、記録媒体6に定着する。この後、画像形成装置1は、排出ローラ61によって、トナー像が定着された記録媒体6を、スタッカ部62に搬送して、スタッカ部62上に集積させる。
一方、転写媒体が転写ベルト11である場合に、画像形成装置1は、カラーバランスの調整処理、すなわち、印刷制御部71(図3参照)が、センサ群76の濃度センサ(図3参照)によって、転写ベルト11に転写された各トナー像の濃度を測定し、測定された各トナー像の濃度に基づいて、露光処理時の露光エネルギーや現像処理時の印加バイアス等を補正する処理を行う。
このようにして、画像形成装置1は、カラー画像を形成する。
なお、転写処理の後、画像形成装置1は、クリーニングブレード31によって、感光体ドラム21から転写残トナー36B、すなわち、転写処理後に感光体ドラム21の表面に付着している転写用トナー36Aを掻き取る。掻き取られた転写残トナー36Bは、廃トナー収容部32に落下し、廃トナー36Cとして廃トナー収容部32に収容される。そして、画像形成装置1は、廃トナー排出機構33によって、廃トナー収容部32に収容された廃トナー36Cを、現像装置20の外部に排出する。
<トナーの挙動>
ところで、トナー36は、熱源となる定着装置からの熱や回転部材からの圧力等を受けると、回転部材、特に、現像ローラ23に残留し易くなる。以下、図4を参照して、本実施形態1で用いるトナー36の挙動につき説明する。図4は、実施形態1で用いる現像剤の挙動の説明図である。図4は、本実施形態1で用いる現像剤であるトナーの構成を示している。
図4(a)に示すように、トナー36は、樹脂やワックス等からなる母材37と、母材37の周りに添加された外添剤38とによって構成されている。なお、「外添剤」とは、流動性及び帯電特性を調整するためにトナー36に添加された、数ナノメートルオーダの、シリカや金属酸化物(例えば、酸化チタン)等の微粒子を意味している。外添剤38は、トナー36が他の部材(例えば、他のトナー36や、現像ローラ23の表面等)と接触した場合に、間接剤として機能し、母材37と他の部材とが直接固着することを防止する。
ところで、画像形成装置1は、定着処理時に、トナー36を記録媒体6に定着させるために、定着装置50によって、トナー36を加圧及び加熱して溶融させる。このとき定着装置50で発生する熱は、画像形成装置1及び現像装置20内に蓄積される。そのため、現像装置20内に収容されているトナー36が、蓄積された熱の影響を受けて、母材37が軟化する。
また、現像処理で使用されるトナー36は、現像装置20内部で、トナー供給ローラ24、現像ブレード26、感光体ドラム21等の部材と現像ローラ23とが接触している部分によって、摩擦される。そのため、現像処理で使用されるトナー36は、せん断力等の力を受ける。
このように、トナー36は、蓄積された熱の影響を受けて母材37が軟化することにより、また、せん断力等の力を受けることにより、図4(b)に示すように、表面に付着した外添剤38が母材37の中に埋め込まれてしまう。以下、母材37の中に埋め込まれた外添剤38を、「埋没外添剤38a」と称する。この埋没外添剤38aは、間接剤として機能しない。そのため、トナー36は、埋没外添剤38aの量が増加すると、母材37と他の部材とが直接固着し易くなる。
また、外添剤38の中には、せん断力等の力によってトナー36の表面から剥ぎ取られるものがある。これにより、トナー36は、間接剤として機能する外添剤38の量が減少する。そのため、トナー36は、表面から剥ぎ取られた外添剤38の量が増加すると、母材37と他の部材とが直接固着し易くなる。
トナー36は、母材37と他の部材とが直接固着し易くなると、他の部材との固着の強度が高くなる。そのため、他の部材からトナー36を掻き取るために必要となる力は、トナー36が熱や力等を受ける前よりも増大する。その結果、他の部材(特に、現像ローラ23)に残留するトナーの量が増大する。
そこで、画像形成装置1は、トナー供給ローラ24の弾性層に形成された「セル」によって、現像ローラ23から、現像ローラ23に残留するトナー、すなわち、現像残トナーを効率よく掻き取っている。
<トナー供給ローラの構成及び動作>
以下、図5及び図6を参照して、トナー供給ローラ24の構成及び動作につき説明する。図5は、実施形態1に係るトナー供給ローラの構成を示す図である。また、図6は、実施形態1に係るトナー供給ローラの動作を示す図である。図6は、トナー供給ローラ24の表面に形成された、ある一つのセル301の動作を模式的に示している。
図5に示すように、トナー供給ローラ24は、回転軸24aと、シリコーンフォーム等の弾性部材によって構成された弾性層24bとを有している。トナー供給ローラ24の弾性層24bは、セル301と称される多数の穴が存在する。各セル301は、セル壁302と称される弾性部材のソリッドな壁によって、区切られている。セル壁302は、一般に、周長がセル301よりも長く形成されている。セル壁302は、厚さが厚すぎると、セル301による現像ローラ23へのトナー36の供給性を低下させる。そのため、セル壁302は、厚さがセル301の径よりも小さい方が好ましい。
画像形成装置1は、現像ローラ23の弾性層がトナー供給ローラ24の弾性層24bに食い込むように、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の軸間距離が現像ローラ23の半径とトナー供給ローラ24の半径との和よりも小さく設定されている。すなわち、画像形成装置1は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24とを、現像ローラ23の半径とトナー供給ローラ24の半径との和よりも小さな軸間距離に、押し込む構成となっている。
そのため、トナー供給ローラ24の弾性層24bに形成されたセル301は、現像ローラ23と接触していない状態では、現像ローラ23からの圧力を受けずに、膨らんだ形状となり、現像ローラ23と接触している状態では、現像ローラ23からの圧力を受けて、押し潰された形状となる。
図6(a)は、ある一つのセル301が現像ローラ23と接触していない状態を示している。図6(a)に示すように、この状態において、セル301は、トナー供給ローラ24の周囲に開口した状態となっている。そのため、トナー供給ローラ24の周囲のトナー36が、セル301の内部に入り込む。これにより、セル301は、内部にトナー36を蓄える。以下、セル301の内部に蓄えられたトナー36を「貯留トナー36a」と称する。
図6(b)は、セル301が現像ローラ23と接触している状態を示している。セル301は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24とが同方向に回転すると、セル301が現像ローラ23と接触した状態となる。図6(b)に示すように、この状態において、セル301は、セル壁302が、現像ローラ23からの圧力を受けて変形した状態となる。その際に、セル301は、内部に蓄えられていた貯留トナー36aを外部に放出する。トナー供給ローラ24は、現像ローラ23と同方向に回転しながら、放出した貯留トナー36aを現像ローラ23に擦りつける。これにより、トナー供給ローラ24は、貯留トナー36aを、現像ローラ23に供給する。供給された貯留トナー36aは、現像処理に使用されるトナー(以下、「現像用トナー36b」と称する)として、現像ローラ23に付着する。
図6(c)は、現像残トナー(以下、「現像残トナー36c」と称する)が存在する場合、すなわち、現像処理後に、現像ローラ23に付着している現像用トナー36bが残留している場合に、セル301が現像残トナー36cと接触するときの状態を示している。セル301は、さらに、現像ローラ23とトナー供給ローラ24とが同方向に回転すると、セル301が現像残トナー36cと接触した状態となる。図6(c)に示すように、この状態において、セル301は、変形したセル壁302が現像ローラ23上を接触しながら移動するので、変形したセル壁302が現像ローラ23上の現像残トナー36cを掻き取るように機能する。これにより、トナー供給ローラ24は、現像ローラ23から現像残トナー36cを除去する。
ところで、トナー供給ローラ24のセル301は、一つの直径が数十〜数千μm(具体的には、200〜1000μm)に形成されており、また、セル壁302は、一つの厚みが数十〜数百μm(具体的には、15〜50μm)に形成されている。
一方、現像残トナー36c(すなわち、トナー36)は、直径が数μm(具体的には、5〜7μm)となっている。
このように、トナー供給ローラ24のセル301は、サイズが、掻き取る対象の現像残トナー36cに比べて、著しく異なる。
また、トナー供給ローラ24は、弾性層24bが発泡体(スポンジ)状に構成されているため、回転軸方向に約200〜500μmの振れ精度がある。
トナー供給ローラ24は、これらセル301及びセル壁302の寸法精度やトナー供給ローラ24の振れ精度等の関係により、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量が小さいと、トナー供給ローラ24の軸方向の全領域において、セル壁302が現像残トナー36cと接触しないか接触したとしても1回程度しか接触しない部分が発生する。トナー供給ローラ24は、このような部分が発生すると、現像残トナー36cを十分に掻き取ることができないため、現像ローラ23上に、現像残トナー36cが多く残留する。
そのため、トナー供給ローラ24は、このような部分が発生しないように、すなわち、トナー供給ローラ24の軸方向の全領域において、セル壁302が現像残トナー36cと複数回接触するように、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を十分に大きくすることが好ましい。
図7に、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量と現像残トナー36cの量との関係を示す。図7は、実施形態1に係る現像ローラとトナー供給ローラとの間の押し込み量と現像ローラ上のトナー電位との関係を示すグラフ図である。図7中、X軸は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量(mm)を示しており、Y軸は、現像ローラ23上のトナー36の電位(−V)を示している。なお、図7は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を変化させた場合の、現像残トナー36cの量を、現像ローラ23上のトナー36(すなわち、現像残トナー36c)の電位によって示している。
図7に示すように、現像ローラ23上のトナー36の電位は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量が小さいほど、高くなる。これは、押し込み量が小さいと、トナー供給ローラ24が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができないまま、次のトナー36が供給されることによって、現像ローラ23上のトナー36の量が増加していることを示している。
現像装置20は、現像ローラ23上のトナー36の電位が所定の値以上に高くなると、印刷汚れが発生する。なお、「印刷汚れ」とは、感光体ドラム21の静電潜像が形成されていない非現像部分にトナー像が形成されて、そのトナー像が記録媒体6に定着される現象を意味している。
図7に示す例では、印刷汚れは、現像ローラ23上のトナー36の電位の絶対値が100V以上になると、発生している。したがって、現像装置20は、印刷汚れが発生しないように、現像ローラ23上のトナー36の電位の絶対値を100V未満にする必要がある。そのためには、現像装置20は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を0.6mm以上に設定する必要がある。
図8に、各現像装置20における現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量と印刷汚れとの関係を示す。図8は、実施形態1に係る実験例を示す図である。図8は、各現像装置20における押し込み量を変更したときの、印刷汚れを評価した結果を示している。
(汚れの評価方法)
汚れの評価は、実験例1、実験例2、及び実験例3の3段階で、各現像装置20における押し込み量を変更し、各実験例における印刷汚れの良否を判定することによって、行われた。
なお、各実験例は、各現像装置20で現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の軸間距離が同じ値に形成されたフレームに、外径が異なるトナー供給ローラ24を押し込むことによって、各現像装置20の押し込み量を調整している。
印刷汚れの良否の判定は、以下の式(1)を満たす場合に、「良好」と判定し、満たさない場合に、「不良」と判定することによって、行われた。なお、以下の式(1)を満たさない場合に、印刷汚れが発生し易くなる。
Vp−Vd−T<Vt …式(1)
ここで、各記号の意味は、
Vp:帯電処理後の感光体ドラムの表面電位、
Vd:現像電圧、
T:定数、
Vt:現像ローラ上に形成されたトナー層の電位、
である。
なお、「定数T」は、過去の実験の経験値によって得られた値である。
各記号の具体的な値は、Vpが−550Vで、Vdが−250Vで、Tが−200Vである。
各試験例では、画像形成装置1として、株式会社沖データ製のカラープリンタC3400が用いられた。この画像形成装置1は、帯電電圧として−1000Vの直流電圧を各現像装置20の帯電ローラ22に印加し、供給電圧として−250Vの直流電圧を各現像装置20のトナー供給ローラ24に印加し、現像電圧として−200Vの直流電圧を各現像装置20の現像ローラ23に印加する。なお、帯電処理後の各感光体ドラム21の表面電位は、−550Vとなる。
なお、各実験例では、各現像装置20の現像ローラ23上に形成されたトナー層の電位は、黒(K)のトナー36が−80Vとなり、シアン(C)のトナー36が−79Vとなり、マゼンタ(M)のトナー36が−52Vとなり、黄(Y)のトナー36が−55Vとなった。
また、各実験例では、測定機として、以下の機能を有する装置が用いられた。すなわち、測定機として、(1)感光体ドラム21(具体的には、株式会社沖データ製のカラープリンタC3400で使用されている感光体ドラム21)を所定の速度で回転駆動させることができる、(2)感光体ドラム21に直流電圧を印加できる、(3)さらに、感光体ドラム21の回転駆動時間、印加する直流電圧量、印加するタイミング等をコントロールできる等の機能を有する装置が用いられた。
また、各実験例では、以下の条件を満たす部材が用いられた。
(トナーに関する条件)
(1)トナー36は、平均粒径が5〜7μmとなっている。
(2)各色のトナー36の帯電性は、マゼンタ(M)≦黄(Y)≦シアン(C)<黒(K)の関係を満たしている。具体的には、黒(K)のトナー36は29μC/gとなっており、シアン(C)のトナー36は20μC/gとなっており、マゼンタ(M)のトナー36は19μC/gとなっており、さらに、黄(Y)のトナー36は16μC/gとなっている。
(現像ローラに関する条件)
(1)現像ローラ23は、弾性層の硬度がアスカC硬度計による測定で65〜85度の範囲内となっている。各実験例では、一例として、アスカC硬度計による測定で76度となっている現像ローラ23が用いられている。なお、「アスカ硬度」とは、JIS規格の「JIS Z 2245」等によって標準化された単位である。「アスカ硬度」の詳細については、日本工業標準調査会(JISC)のホームページ上に開示されている(「http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=37880」参照)。
(2)現像ローラ23は、回転軸(図示せず)の径が10mmとなっており、回転軸の長さが228mmとなっており、外径(すなわち、弾性層(図示せず)の径)が14mmとなっており、弾性層の長さが221mmとなっており、表面粗さが3〜15μm(具体的には、7μm)となっている。
(トナー供給ローラに関する条件)
(1)トナー供給ローラ24は、弾性層の硬度がアスカF硬度計による測定で45〜65度の範囲内となっている。各実験例では、一例として、アスカF硬度計による測定で56度となっているトナー供給ローラ24が用いられている。なお、トナー36は、トナー供給ローラ24の硬度がアスカF硬度計による測定で40〜70度の範囲内であれば、各実験例のように、現像装置20の押し込み量が0.65mmから0.95mmに変化しても、埋没外添剤38a(図4(a)参照)やトナー36の表面から剥ぎ取られる外添剤38(図4(b)参照)の発生を抑制することができる。そのため、トナー36は、トナー供給ローラ24の硬度がアスカF硬度計による測定で40〜70度の範囲内であれば、トナー36の変質による付着力のバラツキが発生しない。
(2)また、トナー供給ローラ24は、セル301の径が0.2〜1mmとなっており、セル壁302の厚さが15〜50μmとなっている。
(3)また、トナー供給ローラ24は、形状が以下の2種類のいずれかである。
1種類目のトナー供給ローラ24は、回転軸24a(図5参照)の径が6mmとなっており、回転軸の長さが228mmとなっており、外径(すなわち、弾性層24b(図5参照)の径)が12.7mmとなっており、弾性層24bの長さが221mmとなっており、セル径が数百μm〜数mm(具体的には、0.1〜1mm)となっている。この1種類目のトナー供給ローラ24は、現像装置20の押し込み量を0.65mmにする場合に、用いる。
2種類目のトナー供給ローラ24は、回転軸24aの径が6mmとなっており、回転軸の長さが228mmとなっており、外径(すなわち、弾性層24bの径)が13.3mmとなっており、弾性層24bの長さが221mmとなっており、セル径が数百μm〜数mm(具体的には、0.1〜1mm)となっている。この2種類目のトナー供給ローラ24は、現像装置20の押し込み量を0.95mmにする場合に、用いる。
現像装置20の感光体ドラム21のギアを回転させるのに必要な負荷トルク(以下、「現像装置20の負荷トルク」と称する)は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量が0.95mmの場合に、5.71kgf・cmとなり、押し込み量が0.65mmの場合に、5.13kgf・cmとなるように、設定されている。
図8に示すように、実験例1は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yの押し込み量を一律に0.65mmに設定して、汚れの評価を行っている。その結果、現像装置20K,20C,20Mでは、汚れの評価が「良好」と判定され、現像装置20Yでは、汚れの評価が「不良」と判定されている。
また、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yの押し込み量を一律に0.95mmに設定して、汚れの評価を行っている。その結果、すべての色の現像装置20K,20C,20Mでは、汚れの評価が「良好」と判定されている。
さらに、実験例3は、黄(Y)の現像装置20Yの押し込み量のみを0.95mmに設定し、他の現像装置20K,20C,20Mの押し込み量を0.65mmに設定して、汚れの評価を行っている。その結果、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yでは、汚れの評価が「良好」と判定されている。
ここで、各実験例における現像装置20の負荷トルクを算出すると、以下のようになる。すなわち、実験例1では、現像装置20の負荷トルクが、5.13×4=20.5kgf・cmとなる。また、実験例2では、現像装置20の負荷トルクが、5.71×4=22.8kgf・cmとなる。さらに、実験例3では、現像装置20の負荷トルクが、(5.13×3)+(5.71×1)=21.1kgf・cmとなる。
実験例1は、黄(Y)の現像装置20Yで、トナー供給ローラ24のセル壁302が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができないため、印刷汚れが発生している。そのため、実験例1は、黄(Y)の現像装置20Yで、汚れの評価が「不良」と判定されている。したがって、実験例1は、好ましくない。
一方、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、トナー供給ローラ24のセル壁302が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができるため、印刷汚れが発生していない。そのため、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、汚れの評価が「良好」と判定されている。したがって、実験例2は、実験例1よりも好ましい。しかしながら、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、現像装置20の押し込み量を一律に設定しているため、現像装置20の負荷トルクが増大している。
これに対して、実験例3は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、供給ローラ24のセル壁302が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができるため、印刷汚れが発生していない。そのため、実験例3は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、汚れの評価が「良好」と判定されている。しかも、実験例3は、現像装置20の押し込み量を個別に設定しているため、現像装置20の負荷トルクが実験例2よりも1.7kgf・cm(すなわち、7.5%)減少している。したがって、実験例3は、実験例2よりもさらに好ましい。画像形成装置1は、このような実験例3で得られた押し込み量を適用することにより、印字品位が良好で、小型化が可能な装置となる。
ところで、間接剤として機能する外添剤38(図4(a)参照)の量は、前記したように、熱やせん断力等の力の影響で、埋没外添剤38a(図4(b)参照)の量が増加したり、トナー36の表面から剥ぎ取られたりすることによって、減少する。トナー36は、間接剤として機能する外添剤38の量が減少すると、母材37(図4(a)参照)と現像ローラ23の表面とが直接固着し易くなるため、現像ローラ23の表面に残留し易くなる。
そのため、画像形成装置1は、間接剤として機能する外添剤38の量の減少に応じて掻き取り効率を高くしなければ、現像ローラ23上に、大量の現像残トナー36cが発生し、これにより、印刷汚れが、発生し易くなる。
この間接剤として機能する外添剤38の量は、熱源となる定着装置50に近い現像装置20ほど、減少し易い。
したがって、画像形成装置1は、熱源となる定着装置50に近い現像装置20ほど、現像残トナー36cを高効率に(大量に)掻き取る必要がある。そのため、画像形成装置1は、定着装置50に近い現像装置20ほど、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を大きくする必要がある。
この点について、従来の画像形成装置は、すべての現像装置20で現像残トナー36cを高効率に掻き取るために、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量をすべての現像装置20で一律に増大するように設定している。そのため、従来の画像形成装置は、すべての現像装置20の現像ローラ23及びトナー供給ローラ24の回転駆動に必要となる負荷トルクが増大し、これにより、高出力のモータが必要となるため、大型化していた。
一方、画像形成装置1は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を、すべての現像装置20で一律に設定するのではなく、定着装置50に近い現像装置20ほど大きくなるように、熱源となる定着装置からの距離に応じて、個別に設定している。そのため、画像形成装置1は、いくつかの現像装置20で、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量を減少させることができる。したがって、画像形成装置1は、いくつかの現像装置20の負荷トルクを減少させることができ、これにより、従来の画像形成装置よりも低出力のモータを使用することを可能にする。その結果、画像形成装置1は、大型化しなくても、現像残トナー36cの掻き取り不良の発生を抑制することができ、これにより、印刷汚れのない良好な印字を得ることができる。
以上の通り、本実施形態1に係る画像形成装置1によれば、大型化しなくても、現像残トナー36cの掻き取り不良の発生を抑制することができ、これにより、印刷汚れのない良好な印字を得ることができる。
[実施形態2]
本実施形態2は、曲げ加工部26a(図2参照)の感光体ドラム21と接触する単位面積当たりの接触圧が、使用されるトナー36の帯電性に応じて、個別に設定されていることを特徴としている。
なお、本実施形態2では、単位面積当たりの接触圧は、曲げ加工部26aの曲げ率(以下、「曲げR」と称する)で調整する。したがって、本実施形態2では、曲げ加工部26aの曲げRが、帯電し易いトナー36を使用する現像装置20の現像ブレード26ほど小さくなるように、トナー36の帯電性に応じて、個別に設定されている。
具体的には、本実施形態2では、少なくとも、最も帯電し易いトナー36(具体的には、黒(K)のトナー36)を使用する現像装置20Kの現像ブレード26の曲げRが、最も帯電し難いトナー36(具体的には、マゼンタ(M)のトナー36)を使用する現像装置20Mの現像ブレード26の曲げRよりも小さくなるように設定されている。
なお、各色のトナー36の帯電性は、定性的には、以下の関係となっている。
マゼンタ(M)≦黄(Y)≦シアン(C)<黒(K)
本実施形態2では、各現像装置20のすべての現像ブレード26は、同じ材質のステンレス材によって構成されており、かつ、現像ローラ23に対する押し込み量や自由長等が同じに設定されているものとする。そのため、すべての現像ブレード26は、同じ押圧で現像ローラ23に対して接触している。
ただし、最も帯電し易い黒(K)のトナー36を使用する現像装置20Kの現像ブレード26は、曲げ加工部26aの曲げRが0.18mmとなっている。これに対して、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26は、曲げ加工部26aの曲げRが0.23mmとなっている。そのため、現像装置20Kの現像ブレード26は、単位面積当たりの接触圧が、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26よりも大きくなっている。
なお、本実施形態2では、すべてのトナー供給ローラ24は、外径が同じ値(具体的には、13.3mm)に形成されているものとする。そのため、すべてのトナー供給ローラ24は、現像ローラ23との間の押し込み量が同じ値(具体的には、0.95mm)となっている。したがって、本実施形態2では、トナー供給ローラ24のセル壁302(図5参照)による現像ローラ23からの現像残トナー36c(図6(c)参照)の掻き取り性は、すべての現像装置20で同等になっている。
その他の構成は、実施形態1と同じである。
ところで、トナー36は、現像ローラ23やトナー供給ローラ24と接触し、摩擦されることによって、帯電する。帯電したトナー36は、鏡像力等によって現像ローラ23の表面に付着する。
ここで、最も帯電し易い黒(K)のトナー36は、現像ローラ23の表面との間の鏡像力による付着力が、他の色のトナー36よりも強くなる。また、前記したように、トナー供給ローラ24のセル壁302による現像ローラ23からの現像残トナー36cの掻き取り性は、すべての現像装置20で同等になっている。そのため、4つの現像装置20の中で、現像装置20Kは、他の現像装置20C,20M,20Yに比べて、トナー36が現像ローラ23上に残留し易い。すなわち、現像装置20Kは、現像残トナー36c(図6(c)参照)が他の現像装置20C,20M,20Yよりも発生し易い。
したがって、画像形成装置1は、現像残トナー36cを十分に除去できるように、現像装置20Kの現像ブレード26のトナー規制力を大きくする必要がある。
この点について、画像形成装置1は、現像装置20Kの現像ブレード26のトナー規制力を大きくするために、現像装置20Kにおける現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧を大きくすると、現像装置20Kの負荷トルクが増大し、これにより、高出力のモータが必要となるため、大型化する。
そこで、本実施形態2では、画像形成装置1は、現像装置20Kの負荷トルクを増大させることなく、現像装置20Kの現像ブレード26のトナー規制力を大きくするために、現像装置20毎に各現像ブレード26の曲げRが設定される構成とする。具体的には、画像形成装置1は、現像装置20Kの現像ブレード26の曲げRが、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26の曲げRよりも小さくなるように設定された構成とする。これにより、画像形成装置1は、現像装置20における現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧を大きくする。
図9に、現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧を一定とし、現像ブレード26の曲げRを変化させた場合の、現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧の圧力波形を示す。図9は、実施形態2に係る現像ブレードの曲げ加工部の曲げRと圧力波形との関係を示す図である。図9(a)は、現像ブレード26の曲げRが0.18mmとなっている場合の、現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧の圧力波形1001を示している。一方、図9(b)は、現像ブレード26の曲げRが0.23mmとなっている場合の、現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧の圧力波形1002を示している。
図9(a)に示す曲げRが0.18mmとなっている現像ブレード26は、図9(b)に示す曲げRが0.23mmとなっている現像ブレード26に比べて、先端の曲げRが小さいため、曲げRが0.23mmとなっている現像ブレード26よりも現像ローラ23に深く食い込む。しかも、曲げRが0.18mmとなっている現像ブレード26は、曲げRが0.23mmとなっている現像ブレード26よりも、現像ローラ23との間の接触部分の幅が狭くなる。そのため、図9(a)及び図9(b)に示すように、圧力波形1001は、圧力波形1002に比べて、現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧が一定であるにも関わらず、現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧(すなわち、接触部分内の圧力)のピーク値が、高くなる。
本実施形態2では、前記したように、現像装置20Kの現像ブレード26の曲げRが、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26の曲げRよりも小さくなるように設定されている。そのため、現像装置20Kの現像ブレード26は、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26よりも現像ローラ23に深く食い込む。しかも、現像装置20Kの現像ブレード26は、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26よりも、現像ローラ23との間の接触部分の幅が狭くなる。そのため、現像装置20Kの現像ブレード26は、現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧のピーク値を、他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26と現像ローラ23との間の単位面積当たりの接触圧のピーク値よりも高くすることができる。これにより、現像装置20Kの現像ブレード26は、トナー規制力を現像残トナー36cの鏡像力による付着力よりも大きくすることができる。
その結果、画像形成装置1は、現像装置20における現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧を大きくすることなく、現像装置20Kの現像ブレード26のトナー規制力を大きくすることができ、これにより、現像ローラ23上のトナー36を十分に掻き取ることができる。
図10は、実施形態2に係る現像ブレードの曲げ加工部の曲げRと現像ローラ上のトナー電位との関係を示すグラフ図である。図10中、X軸は現像ブレード26の曲げ加工部26aの曲げR(mm)を示しており、Y軸は、現像ローラ23上のトナー36の電位(−V)を示している。なお、図10は、現像ブレード26の曲げRを変化させた場合の、現像残トナー36cの量を、現像ローラ23上のトナー36(すなわち、現像残トナー36c)の電位によって示している。
図10に示すように、現像ローラ23上のトナー36の電位は、現像ブレード26の曲げRが小さいほど、低くなる。これは、現像ブレード26の曲げRが小さいと、現像ブレード26が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができることを示している。
現像装置20は、現像ローラ23上のトナー36の電位が所定の値以上に高くなると、印刷汚れが発生する。
図10に示す例では、印刷汚れは、現像ローラ23上のトナー36の電位が−100V以上になると、発生している。したがって、現像装置20は、印刷汚れが発生しないように、現像ローラ23上のトナー36の電位を−100V未満にする必要がある。そのためには、現像装置20は、現像ブレード26の曲げRを0.2mm未満に設定する必要がある。
図11に、各現像装置20における現像ブレード26の曲げRと印刷汚れとトナー像の濃度との関係を示す。図11は、実施形態2に係る実験例を示す図である。図11は、各現像装置20における現像ブレード26の曲げRを変更したときの、印刷汚れ及びトナー像の濃度を評価した結果を示している。
(汚れの評価方法)
汚れの評価は、実験例1、実験例2、及び実験例3の3段階で、各現像装置20における現像ブレード26の曲げRを変更し、各実験例における印刷汚れの良否及びトナー像の濃度の良否を判定することによって、行われた。
なお、印刷汚れの良否の判定は、前記した式(1)を満たす場合に、「良好」と判定し、満たさない場合に、「不良」と判定することによって、行われた。
また、トナー像の濃度の良否の判定は、エス・ディ・ジー株式会社製のX−Rite500シリーズを用い、分光濃度を測定することによって、行われた。トナー像は、分光濃度が低くなると、文字や線等の鮮明度が低下する。そこで、このトナー像の濃度の評価は、ベタ印刷によって形成されたトナー像の分光濃度が1.2よりも高い場合に、「良好」と評価し、1.2以下の場合に、「不良」と判定することによって、行われた。
本実施形態2の各試験例では、実施形態1の各実験例と同様に、画像形成装置1として、株式会社沖データ製のカラープリンタC3400が用いられた。
また、本実施形態2の各実験例では、実施形態1の各実験例と同様に、各現像装置20の現像ローラ23上に形成されたトナー層の電位は、黒(K)のトナー36が−80Vとなり、シアン(C)のトナー36が−79Vとなり、マゼンタ(M)のトナー36が−52Vとなり、黄(Y)のトナー36が−55Vとなった。
また、本実施形態2の各実験例では、測定機として、実施形態1の各実験例と同じ装置が用いられた。
また、本実施形態2の各実験例では、以下の条件を満たす部材が用いられた。
トナー36は、実施形態1の各実験例と同じトナーが用いられた。
現像ローラ23は、実施形態1の各実験例と同じ現像ローラが用いられた。
トナー供給ローラ24は、実施形態1の各実験例の1種類目のトナー供給ローラが用いられた。すなわち、本実施形態2の各実験例で用いられたトナー供給ローラ24は、回転軸24a(図5参照)の径が6mmとなっており、回転軸の長さが228mmとなっており、弾性層24b(図5参照)の径が12.7mmとなっており、弾性層24bの長さが221mmとなっており、セル径が数百μm〜数mm(具体的には、0.1〜1mm)となっている。
なお、現像装置20の負荷トルクは、5.13kgf・cmとなるように、設定されている。
図11に示すように、実験例1は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yにおける現像ブレード26の曲げRを一律に0.23mmに設定して、汚れの評価及び濃度の評価を行っている。その結果、現像装置20Kでは、汚れの評価が「不良」と判定され、現像装置20C,20M,20Yでは、汚れの評価が「良好」と判定されている。また、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yでは、濃度の評価が「良好」と判定されている。
また、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yにおける現像ブレード26の曲げRを一律に0.18mmに設定して、汚れの評価及び濃度の評価を行っている。その結果、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yでは、汚れの評価が「良好」と判定されている。これに対して、現像装置20Kでは、濃度の評価が「良好」と判定されているものの、現像装置20C,20M,20Yでは、濃度の評価が「不良」と判定されている。なお、濃度の評価が「不良」とは、トナー36が過剰に掻き取られたことを意味している。
さらに、実験例3は、現像装置20Kにおける現像ブレード26の曲げRを0.18mmに設定し、他の現像装置20C,20M,20Yにおける現像ブレード26の曲げRを0.23mmに設定して、汚れの評価及び濃度の評価を行っている。その結果、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yでは、汚れの評価が「良好」と判定されている。また、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yでは、濃度の評価が「良好」と判定されている。
実験例1は、帯電し易い黒(K)のトナー36を使用する現像装置20Kで、現像ブレード26が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができないため、印刷汚れが発生している。そのため、実験例1は、黒(K)の現像装置20Yで、汚れの評価が「不良」と判定されている。したがって、実験例1は、好ましくない。
一方、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、現像ブレード26が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができるため、印刷汚れが発生していない。そのため、実験例2は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、汚れの評価が「良好」と判定されている。しかしながら、実験例2は、帯電し難いシアン(C)、マゼンタ(M)、及び黄(Y)のトナー36を使用する現像装置20C,20M,20Yで、現像ブレード26が現像用トナー36b(図6(b)参照)を過剰に掻き取るため、トナー像の濃度が低下する。そのため、実験例2は、現像装置20C,20M,20Yで、濃度の評価が「不良」と判定されている。したがって、実験例2も、好ましくない。
これに対して、実験例3は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、現像ブレード26が現像残トナー36cを十分に掻き取ることができるため、印刷汚れが発生していない。そのため、実験例3は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、汚れの評価が「良好」と判定されている。しかも、実験例3は、帯電し難いシアン(C)、マゼンタ(M)、及び黄(Y)のトナー36を使用する現像装置20C,20M,20Yで、現像ブレード26が現像用トナー36bを過剰に掻き取らないため、トナー像の濃度が低下しない。そのため、実験例3は、すべての色の現像装置20K,20C,20M,20Yで、濃度の評価が「良好」と判定されている。したがって、実験例3は、好ましい。画像形成装置1は、このような実験例3で得られた現像ブレード26の曲げRを適用することにより、すなわち、帯電し易い黒(K)のトナー36を使用する現像装置20Kの現像ブレード26の曲げRを他の現像装置20C,20M,20Yの現像ブレード26よりも小さくすることにより、現像装置20Kにおける現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧を大きくすることなく、現像装置20Kの現像残トナー36cを十分に掻き取ることができる。このような画像形成装置1は、現像装置20Kにおける現像ブレード26と現像ローラ23との間の全体の押圧を大きくしないため、現像装置20Kの負荷トルクが増大しない。そのため、このような画像形成装置1は、高出力のモータを使用する必要がない。その結果、画像形成装置1は、大型化しなくても、現像残トナー36cの掻き取り不良の発生を抑制することができ、これにより、印刷汚れのない良好な印字を得ることができる。
以上の通り、本実施形態2によれば、大型化しなくても、現像残トナー36cの掻き取り不良の発生を抑制することができ、これにより、印刷汚れのない良好な印字を得ることができる。
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、本発明は、プリンタに限らず、複写機、FAX、MFP等の画像形成装置に用いることができる。なお、「MFP」とは、Multi Function Peripheral(又はProduct)の略称で、プリンタにファクシミリ機能やスキャナ機能、コピー機能等を付加した装置である。
また、例えば、画像形成装置1は、実施形態1の構成と実施形態2の構成とを併せ持つ構成にしてもよい。すなわち、画像形成装置1は、現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の押し込み量が、定着装置50に近い現像装置20ほど大きくなるように、熱源となる定着装置50からの距離に応じて、個別に設定されているとともに、現像ブレード26の曲げRが、帯電し帯電し易いトナー36を使用する現像装置20ほど小さくなるように、トナー36の帯電性に応じて、個別に設定されている構成にしてもよい。
また、例えば、実施形態1の各実験例では、画像形成装置1は、各現像装置20で現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の軸間距離が同じ値に形成されたフレームに、外径が異なるトナー供給ローラ24を押し込むことによって、各現像装置20の押し込み量を調整している。しかしながら、画像形成装置1は、各現像装置20で現像ローラ23とトナー供給ローラ24との間の軸間距離が異なる値に形成されたフレームに、外径が同じ値のトナー供給ローラ24を押し込むことによって、現像装置20の押し込み量を調整するようにしてもよい。
1 画像形成装置
2 用紙カセット
3 ホッピングローラ
4 ピンチローラ
5 レジストローラ
6 記録媒体
10 露光装置
11 転写ベルト
12 ドライブローラ
13 テンションローラ
20(20K,20C,20M,20Y) 現像装置
21 感光体ドラム
22 帯電ローラ
23 現像ローラ
24 トナー供給ローラ
24a 回転軸
24b 弾性層
25 トナー収容器
25a 供給口
26 現像ブレード
26a 曲げ加工部
27 トナー貯蔵部
31 クリーニングブレード
32 廃トナー収容部
33 廃トナー排出機構
36 トナー
36A 転写用トナー
36B 転写残トナー
36C 廃トナー
36a 貯留トナー
36b 現像用トナー
36c 現像残トナー
37 母材
38 外添剤
38a 埋没外添剤
50 定着装置
51 加熱ローラ
52 バックアップローラ
61 排出ローラ
62 スタッカ部
63 クリーニング機構
301 セル
302 セル壁

Claims (7)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像上に現像剤を付着させて前記像担持体の表面に現像剤像を形成する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に接触して、前記現像剤を前記現像剤担持体に供給するとともに前記現像剤担持体の表面に残留している前記現像剤を前記現像剤担持体から掻き取る供給部材とを有する現像装置を複数備え、さらに、前記像担持体の表面に形成された前記現像剤像を記録媒体に転写する転写機構と、前記記録媒体に転写された前記現像剤像を加圧及び加熱して前記記録媒体に定着させる定着装置とを備える画像形成装置において、
    前記複数の現像装置は、前記現像剤担持体が有する弾性層に前記供給部材が有する弾性層を接触させる接触強度として、前記現像剤担持体と前記供給部材との間の押し込み量が設定されており、
    前記複数の現像装置は、少なくとも、前記定着装置に最も近い現像装置の前記押し込み量が他の現像装置の前記押し込み量よりも大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記複数の現像装置の前記押し込み量は、前記現像装置が前記定着装置に近いほど大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記静電潜像上に現像剤を付着させて前記像担持体の表面に現像剤像を形成する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に接触して、前記現像剤を前記現像剤担持体に供給するとともに前記現像剤担持体の表面に残留している前記現像剤を前記現像剤担持体から掻き取る供給部材と、先端が曲げ加工を施された曲げ加工部となっており、当該曲げ加工部によって前記現像剤担持体と接触し、前記供給部材によって前記現像剤担持体に供給された前記現像剤の層厚を規制する層規制部材とを有する現像装置を複数備える画像形成装置において、
    前記複数の現像装置は、前記曲げ加工部の曲げ率が所定の値に設定されることによって、前記層規制部材の前記現像剤担持体と接触する単位面積当たりの接触圧が調整されており、
    前記曲げ加工部の曲げ率は、少なくとも、最も帯電し易い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率が、最も帯電し難い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率よりも小さくなるように設定されており、かつ、
    装着される位置が異なる2つの前記現像装置の中で、帯電電位が高くなる方の前記現像剤を使用する前記現像装置を第1現像装置とし、当該第1現像装置に比べて帯電電位が低くなる方の前記現像剤を使用する前記現像装置を第2現像装置とする場合に、当該第1現像装置の前記現像剤担持体に対する前記層規制部材の接触圧は、当該第2現像装置の前記現像剤担持体に対する前記層規制部材の接触圧よりも高く設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記第1現像装置に使用される、帯電電位が高くなる方の前記現像剤は、黒色の前記現像剤であり、
    前記第2現像装置に使用される、帯電電位が低くなる方の前記現像剤は、黒以外の色の前記現像剤である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記単位面積当たりの接触圧は、前記曲げ加工部の曲げ率を小さくすると、大きくなり、一方、前記曲げ加工部の曲げ率を大きくすると、小さくなる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記複数の現像装置は、少なくとも、最も帯電し易い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率が、最も帯電し難い現像剤を使用する現像装置の前記曲げ加工部の曲げ率よりも小さくなるように設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    さらに、前記像担持体の表面に形成された前記現像剤像を記録媒体に転写する転写機構と、前記記録媒体に転写された前記現像剤像を加圧及び加熱して前記記録媒体に定着させる定着装置とを備え、
    前記複数の現像装置は、前記現像剤担持体が有する弾性層に前記供給部材が有する弾性層を接触させる接触強度として、前記現像剤担持体と前記供給部材との間の押し込み量が設定されており、
    前記押し込み量は、前記現像装置が前記定着装置に近いほど大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
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