JP5155188B2 - セラミック繊維およびセラミック繊維の製造方法 - Google Patents

セラミック繊維およびセラミック繊維の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子を含有するセラミック繊維、およびその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、優れた耐熱性を有し、かつ、光触媒活性を有するセラミック超極細繊維、およびその製造方法に関する。
セラミック繊維は、電気絶縁性、低熱伝導性、高弾性等の性質を活かして、電気絶縁材、断熱材、フィラー、フィルター等様々な分野で用いることのできる有用な材料である。このようなセラミック繊維は、通常、溶融法、スピンドル法、ブローイング法等によって作製されており、その繊維径は、一般的に数μmである(特許文献1参照)。
ところで、近年、特にフィラーやフィルターの分野においては、マトリックス材料との接着面積の増大や、フィルター効率の向上のために、より細いセラミック繊維が求められるようになってきている。
しかしながら、従来の方法によって得られるセラミック繊維は、その繊維径を小さくすることに限界があった。また、2000℃近くの高温による溶融紡糸工程を経なければならないことから、ショットと呼ばれる未繊維化粒子状物が含まれ、当該セラミック繊維をフィルター等として使用するためには、ショットを除去する工程が必須となっていた。
ここで、従来の繊維よりも細い繊維を作製する方法として、有機高分子からなる材料を中心として、エレクトロスピニング法(静電紡糸法)が知られている。エレクトロスピニング法(静電紡糸法)は、有機高分子等の繊維形成性の溶質を溶解させた溶液に、高電圧を印加して帯電させることにより、溶液を電極に向かって噴出させ、噴出によって溶媒が蒸発することから、極細の繊維構造体を簡便に得ることのできる方法である(特許文献2参照)。
そして、有機高分子以外にもチタニア繊維が、上記のエレクトロスピニング法によって作製できることは、既に知られている(非特許文献1参照)。チタニア繊維は光触媒活性を有することから、当該活性を必要とする用途において、大きな期待が寄せられている。
また、ケイ素、酸素、炭素、および、遷移金属からなるセラミック極細繊維を、エレクトロスピニング法によって作製する方法も、既に提案されている(特許文献3参照)。特許文献3に記載されたケイ素含有セラミック極細繊維は、光触媒活性を有し、かつ、高温での使用に耐えうることから、様々な用途に有用である。
特開2003−105658号公報 特開2002−249966号公報 国際公開第2006/001403号パンフレット Dan Li、Younan Xia著、「Fabrication of Titania Nanofibers by Electrospinning」、2003年4月、第3巻、第4号、P555〜560
しかしながら、非特許文献1に記載された方法によって得られるチタニア繊維は、600℃以上に加熱すると、結晶構造がルチル型に転移する。ルチル型結晶は光触媒活性が小さい結晶型であるため、非特許文献1に記載されたチタニア繊維は、光触媒活性を必要とする用途においては、高温環境下に曝さらされる態様では用いることができなかった。
また、特許文献3に記載されたセラミック繊維を得るためには、高価な含ケイ素ポリマーを使用せねばならないことからコスト面において問題があり、さらに、作成時にハロゲン系溶媒を使用するため環境に与える影響も懸念されていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、繊維径が小さく、高温環境下に曝されても十分な光触媒活性を有し、かつ、コスト面において有利であるとともに、製造時の環境も安全なセラミック繊維および当該セラミック繊維の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を重ねた。その結果、チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子を含む組成物を用いて、当該組成物から静電紡糸法にて繊維集合体を製造し、これを焼成することにより、安価な原料により、繊維径が小さく、高温環境下に曝されても十分な光触媒活性を維持するセラミック繊維が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子を含む酸化物セラミックスからなり、平均繊維径が50nm以上1000nm以下であるセラミック繊維であって、前記酸化物セラミックスが、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が5モル%以上80モル%以下、ケイ素原子が1モル%以上50モル%以下、アルミニウム原子が10モル%以上90モル%以下含まれるものであり、
チタン原子の含有量とアルミニウム原子の含有量との合計が、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、65モル%を超えるセラミック繊維である。
また別の本発明は、チタン化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、水、および、繊維形成性物質を含む繊維形成用組成物を調製する繊維形成用組成物調製工程と、静電紡糸法にて前記繊維形成用組成物を噴出することにより繊維を得る紡糸工程と、前記繊維を累積させて繊維集合体を得る累積工程と、前記繊維集合体を焼成して繊維構造体を得る焼成工程と、を含む上記のセラミック繊維の製造方法である。
本発明のセラミック繊維は、繊維の平均繊維径が小さいことから、柔軟性を有する繊維となる。また、従来の光触媒繊維と比較して、表面積が大きくなるため、光触媒フィルターや触媒担持基材等に使用した場合に、十分な触媒効率を発現することができる。
さらに、本発明のセラミック繊維は、高温環境下に曝されても十分な光触媒活性を有するものである。このため、耐熱性を要する環境においても、光触媒活性を十分に発現することができる。
さらには、本発明のセラミック繊維は、繊維形状であることから、従来の粉末形状の光触媒材料と比較して、後の加工が容易であり、また、バインダー等を添加して固定化する必要なくそのまま触媒として用いることができる。このため、本発明のセラミック繊維をフィルター等として使用した場合には、バインダーの分解による粒子の脱落や、バインダー含有量が多いことから触媒効率が低下するのを防止することができる。
したがって、本発明のセラミック繊維は、繊維径が小さく、高温環境下に曝されても十分な光触媒活性を有し、バインダー等を添加して固定化せずともそのまま使用することができるため、光触媒フィルター、触媒担持基材等として非常に有用である。
また、本発明のセラミック繊維は、編み込む等の加工を施すことで、様々な構造体を形成することができる。さらには、取り扱い性やその他の要求事項に合わせて、本発明のセラミック繊維以外のセラミック繊維と組み合わせて用いることも可能である。
本発明のセラミック繊維を製造するための製造装置を模式的に示した図である。 実施例1で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例2で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例1で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例3で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例4で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例5で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例6で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例7で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例8で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例2で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例9で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例10で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例11で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例12で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例3で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例13で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例4で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例5で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例6で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 比較例7で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。 実施例14で得られたセラミック繊維の表面を走査型電子顕微鏡で撮影(20000倍)して得られた写真図である。
符号の説明
1 繊維形成用組成物噴出ノズル
2 繊維形成用組成物
3 繊維形成用組成物保持槽
4 電極
5 高電圧発生器
以下、本発明について詳細に説明する。
<セラミック繊維>
本発明のセラミック繊維は、チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子が含まれる酸化物セラミックスからなり、平均繊維径が50nm以上1000nm以下のものである。
[チタン原子の含有量]
本発明のセラミック繊維におけるチタン原子の含有量は、繊維における酸素元素以外の元素の原子量全体に対して5モル%以上80モル%以下であることが好ましい。チタン原子の含有量が5モル%未満である場合には、光触媒活性が小さくなるため好ましくない。一方、90モル%を超える場合には、繊維が脆くなるため好ましくない。より好ましいチタン原子の含有量は、10モル%以上70モル%以下、特に好ましくは、12モル%以上65モル%以下である。
[ケイ素原子の含有量]
本発明のセラミック繊維におけるケイ素原子の含有量は、繊維における酸素元素以外の元素の原子量全体に対して1モル%以上50モル%以下であることが好ましい。ケイ素原子の含有量が1モル%未満である場合、および50モル%を超える場合には、加熱処理後に光触媒活性を失うため好ましくない。より好ましいケイ素原子の含有量は、1モル%以上40モル%以下、特に好ましくは、2モル%以上35モル%以下である。
[アルミニウム原子の含有量]
本発明のセラミック繊維におけるアルミニウム原子の含有量は、繊維における酸素元素以外の元素の原子量全体に対して10モル%以上90モル%以下であることが好ましい。アルミニウム原子の含有量が10モル%未満である場合には、セラミック繊維の耐熱性が悪くなるため好ましくない。一方、90モル%を超える場合には、光触媒活性が小さくなるため好ましくない。より好ましいアルミニウム原子の含有量は、15モル%以上80モル%以下、特に好ましくは、20モル%以上75モル%以下である。
なお、チタン原子の含有量とアルミニウム原子の含有量との合計は、繊維における酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、65モル%を超えることが好ましい。チタン原子とアルミニウム原子の含有量の合計が65モル%以下の場合には、加熱処理後に光触媒活性を失うため好ましくない。
[その他の原子]
本発明のセラミック繊維は、その力学的強度を向上させることを目的として、チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子以外の原子を含んでもよい。セラミック繊維に含まれる、チタン原子、ケイ素原子、および、およびアルミニウム原子以外の原子としては、例えば、ジルコニウム、ゲルマニウム、亜鉛、ニッケル、バナジウム、タングステン、イットリウム、ホウ素、鉄、鉛、マグネシウム等を挙げることができ、これらの中では、得られるセラミック繊維の柔軟性や耐熱性が改善できる観点から、ジルコニウムが好ましい。
[セラミック繊維の平均繊維径]
次に、セラミック繊維の平均繊維径について説明する。本発明のセラミック繊維の平均繊維径は、50nm以上1000nm以下である。本発明のセラミック繊維は、平均繊維径が50nm以上1000nm以下の範囲にあることにより、高温での使用に耐えうる耐久性を有する。また、セラミック繊維の平均繊維径が1000nmを超える場合には、比表面積が大きくなることによって光触媒反応が行われる表面が少なくなるため好ましくなく、一方で、平均繊維径が50nm未満の場合には、セラミック繊維の強度が小さくなるため好ましくない。
より好ましい平均繊維径は、70nm以上600nm以下の範囲であり、さらに好ましくは、100nm以上500nm以下の範囲である。
[繊維径2000nm以上の部分]
本発明のセラミック繊維は、繊維径が2000nm以上となる部分を含まないことが好ましい。ここで、「繊維径が2000nm以上となる部分を含まない」とは、電子顕微鏡によって繊維の任意の場所を観察した場合に、2000nm以上となる部分が観察されないことを意味する。繊維が、繊維径2000nm以上となる部分を含む場合には、光触媒反応において光を有効に利用できなくなるため好ましくない。なお、繊維径が1500nm以上となる部分を含まないことがより好ましい。
[繊維長]
本発明のセラミック繊維は、繊維長が10μm以上であることが好ましい。セラミック繊維の繊維長が10μm未満となる場合には、得られるセラミック繊維を繊維構造体として用いる際に力学強度が不十分なものとなり好ましくない。なお、好ましくは20μm以上であり、さらに好ましくは100μm以上である。
[加熱処理後の光触媒活性(繊維の結晶構造)]
本発明においては、セラミック繊維がチタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子を含むため、高温環境下に曝された場合であっても、光触媒活性の高いアナターゼ型結晶を維持しやすく、ルチル型結晶への転移を抑制することができる。
本発明のセラミック繊維は、1000℃で10分加熱処理した後に、光触媒活性を有していることが好ましい。この条件を満たせば、高温環境下に曝されても、機能を落とすことなく使用することができる。なお、1000℃で20分加熱処理した後に、光触媒活性を有していることがより好ましい。
<セラミック繊維の製造方法>
次に、本発明のセラミック繊維を製造するための態様について説明する。
本発明のセラミック繊維を製造するには、前述の要件を同時に満足するようなセラミック繊維が得られる手法であればいずれも採用することができるが、チタン化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、および、繊維形成性物質を含む繊維形成用組成物を調製する繊維形成用組成物調製工程と、静電紡糸法にて前記繊維形成用組成物を噴出することにより繊維を得る紡糸工程と、前記繊維を累積させて繊維集合体を得る累積工程と、前記繊維集合体を焼成して繊維構造体を得る焼成工程と、を含むセラミック繊維の製造を、好ましい一態様として挙げることができる。
本発明の製造方法においては、静電紡糸法により繊維を形成することにより、焼成直後においてもショットを含まない繊維を得ることができる。
以下に、本発明のセラミック繊維を得る方法の好ましい一態様となる繊維形成用組成物の構成成分、および、各製造工程等につき説明する。
[繊維形成用組成物の構成]
本発明のセラミック繊維を得るための好ましい製造方法の一態様に用いられる繊維形成用組成物について説明する。好ましい態様として用いられる繊維形成用組成物は、チタン化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、水、および、繊維形成性物質を、必須成分として含むものである。繊維形成用組成物の構成について以下に説明する。
〔チタン化合物〕
チタン化合物としては、水を含有する溶媒への溶解性を示し、後の焼成工程においてチタン酸化物が形成されるものであれば用いることができる。このような化合物としては、例えば、チタン酸アルキルを水中で加水分解反応させて得られるチタン化合物や、チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム等が挙げられる。チタン酸アルキルとしては、例えば、テトラブトキシチタン、テトライソプロピルチタン、テトラノルマルプロピルチタン等を挙げることができるが、溶液の安定性等の観点から、テトラブトキシチタンを用いることが好ましい。
〔ケイ素化合物〕
ケイ素化合物としては、水を含有する溶媒への溶解性を示し、後の焼成工程においてケイ素酸化物が形成されるものであれば用いることができる。このような化合物としては、例えば、ケイ酸アルキルを水中で加水分解反応させて得られるケイ素化合物等が挙げられる。ケイ酸アルキルとしては、例えば、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラデシルオキシシラン等を挙げることができるが、溶液の安定性や入手の容易さ等の観点から、テトラエトキシシランを用いることが好ましい。
〔アルミニウム化合物〕
アルミニウム化合物としては、水を含有する溶媒への溶解性を示し、後の焼成工程においてアルミニウム酸化物が形成されるものであれば用いることができる。このような化合物としては、例えば、塩基性塩化アルミニウムや乳酸アルミニウムが挙げられ、後の紡糸工程における安定性の観点から、塩基性塩化アルミニウムを用いることが好ましい。ここで、塩基性塩化アルミニウムとは、Al(OH)3−XClの一般式で表される化合物であり、必要に応じてXの値を調整することができるが、溶液の安定性等の観点から、Xの値は0.3〜1.5の範囲であることが好ましい。
〔水〕
好ましい製造方法の態様において用いられる水は、特に限定されるものではなく、本発明のセラミック繊維の特性を損なうほどの不純物が含まれるものでなければ用いることができる。なかでも、入手容易性の観点から、蒸留水やイオン交換水を用いることが好ましい。
また、添加する水の量は、チタン化合物、ケイ素化合物、および、アルミニウム化合物を溶解し、得られる繊維形成用組成物からセラミック繊維を作製することのできる量であれば特に限定されるものではないが、繊維形成用組成物中に含まれる金属化合物の質量に対して0.5倍量以上100倍量以下であることが好ましく、1倍量以上50倍量以下であることがより好ましい。
〔繊維形成性物質〕
本発明のセラミック繊維を得るための好ましい製造方法の態様においては、繊維形成用組成物に曳糸を持たせるためことを目的として、繊維形成用組成物に繊維形成性物質を溶解または分散させる必要がある。用いられる繊維形成性物質としては、本発明のセラミック繊維を作製することのできるものであれば特に限定されないが、取り扱い容易さの観点や焼成工程においてによって除去される必要があることから、有機高分子を用いることが好ましい。
用いられる有機高分子としては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルエステル、ポリビニルエーテル、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド、エーテルセルロース、ペクチン、澱粉、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリエチレンサクシネート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリヘキサメチレンカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルイソシアネート、ポリブチルイソシアネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリノルマルプロピルメタクリレート、ポリノルマルブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリパラフェニレンテレフタラミド、ポリパラフェニレンテレフタラミド−3,4′―オキシジフェニレンテレフタラミド共重合体、ポリメタフェニレンイソフタラミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、メチルセルロース、プロピルセルロース、ベンジルセルロース、フィブロイン、天然ゴム、ポリビニルアセテート、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルエチルエーテル、ポリビニルノルマルプロピルエーテル、ポリビニルイソプロピルエーテル、ポリビニルノルマルブチルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリビニルターシャリーブチルエーテル、ポリビニリデンクロリド、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(N−ビニルカルバゾル)、ポリ(4−ビニルピリジン)、ポリビニルメチルケトン、ポリメチルイソプロペニルケトン、ポリプロピレンオキシド、ポリシクロペンテンオキシド、ポリスチレンサルホン、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610、ナイロン612、並びにこれらの共重合体等が挙げられる。
中でも、水を含む溶媒に対する溶解性の観点から、ポリエチレンオキシド、ポリビニルアルコール、ポリビニルエステル、ポリビニルエーテル、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド、エーテルセルロース、ペクチン、澱粉等が好ましく、ポリエチレンオキシドが特に好ましい。
用いられる有機高分子の数平均分子量は、本発明のセラミック繊維を作製することができれば特に限定されるものではないが、数平均分子量が低い場合には、有機高分子の添加量を大きくせねばならないことから、焼成工程において発生する気体が多くなり、また、得られるセラミック繊維の構造に欠陥が発生する可能性が高くなるため好ましくない。一方で、数平均分子量が高い場合には、粘度が高くなりすぎるため紡糸が困難となり好ましくない。用いられる有機高分子の好ましい数平均分子量は、ポリエチレンオキシドの場合には、100,000以上8,000,000以下の範囲であり、より好ましくは100,000以上600,000以下の範囲である。
繊維形成性物質の添加量としては、セラミック繊維の緻密性を向上させる観点から、繊維を形成することのできる濃度範囲において可能な限り少量であることが好ましく、繊維形成用組成物全体に対して0.01質量%以上5質量%以下の範囲が好ましく、0.01質量%以上2重量%以下の範囲がより好ましい。
〔その他の成分〕
本発明のセラミック繊維を得るための好ましい製造方法の態様においては、繊維形成用組成物から繊維を形成でき、本発明の要旨を超えない範囲であれば、上記の必須成分以外の成分を、繊維形成用組成物の成分として含有させてもよい。
本発明においては、得られるセラミック繊維の力学的強度を向上させることを目的として、チタン化合物、ケイ素化合物、および、アルミニウム化合物以外に、例えば、ジルコニウムの化合物等を添加することができる。添加することのできるジルコニウム化合物としては、例えば、塩化酸化ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、酢酸水酸化ジルコニウム等が挙げられるが、溶液の安定性等の観点から、塩化酸化ジルコニウムを用いることが好ましい。
〔溶媒〕
本発明のセラミック繊維を得るための好ましい製造方法の態様においては、水を必須成分として用いるが、この水は溶媒としての役割をも果たすものである。好ましい態様においては、繊維形成用組成物の安定性や紡糸の安定性を向上させる観点から、水以外の溶媒、例えば、アルコール類、ケトン類、アミン類、アミド類、カルボン酸類等を併用することも可能であるし、塩化アンモニウム等の塩を添加することも可能である。とりわけ、紡糸工程における繊維形成用組成物の安定性を向上させるためには、カルボン酸類を用いることが好ましく、特に、酢酸を用いることが好ましい。
[繊維形成用組成物調製工程]
繊維形成用組成物調製工程においては、チタン化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、水、および、繊維形成性物質を含む繊維形成用組成物を調製する。
本発明のセラミック繊維を得るための好ましい製造方法の態様においては、上記の必須成分を含む繊維形成用組成物を調製できる方法であれば、組成物の調製方法は特に限定されるものではない。例えば、これらを混合することにより、組成物を調製することができる。その際、混合の方法は、特に限定されるものではなく、攪拌等の周知の方法により混合することができる。また、混合の順序も特に限定されるものではなく、同時添加であっても、あるいは逐次添加であっても差し支えない。 本発明において、繊維形成用組成物の溶液の安定性や紡糸の安定性の観点から、水以外の溶媒やその他の任意成分を組成物に添加する場合には、繊維形成用組成物調製工程のいずれの時点においても添加することが可能である。
[紡糸工程]
紡糸工程においては、静電紡糸法にて、上記で得られた繊維形成用組成物を噴出することにより、繊維を作製する。以下に、紡糸工程における紡糸方法および紡糸装置について説明する。
〔紡糸方法〕
好ましい態様の紡糸工程においては、静電紡糸法によって繊維を作製する。ここで、「静電紡糸法」とは、繊維形成性の基質等を含む溶液または分散液を、電極間で形成された静電場中に吐出し、溶液または分散液を電極に向けて曳糸することにより、繊維状物質を形成する方法である。なお、紡糸により得られる繊維状物質は、後記する累積工程において、捕集基板である電極上に積層される。
また、形成される繊維状物質は、繊維形成用組成物に含まれていた溶媒が完全に留去した状態のみならず、溶媒が繊維状物質に含まれたまま残留する状態も含む。
なお、通常の静電紡糸は室温で行われるが、溶媒の揮発が不十分な場合等、必要に応じて紡糸雰囲気の温度を制御したり、捕集基板の温度を制御したりすることも可能である。
〔紡糸装置〕
次いで、静電紡糸法で用いる装置について説明する。
静電場を形成するための電極は、導電性を示しさえすれば、金属、無機物、または有機物等のいかなるものであってもよい。また、絶縁物上に導電性を示す金属、無機物、または有機物等の薄膜を設けたものであってもよい。
また、静電場は一対または複数の電極間で形成されるものであり、静電場を形成するいずれの電極に高電圧を印加してもよい。これは、例えば、電圧値が異なる高電圧の電極2つ(例えば15kVと10kV)と、アースにつながった電極1つの合計3つの電極を用いる場合をも含み、または3つを越える数の電極を用いる場合も含むものとする。
[累積工程]
累積工程においては、上記の紡糸工程で得られた繊維を累積させて、繊維集合体を得る。具体的には、上記の紡糸工程で形成される繊維状物質を、捕集基板である電極上に累積(積層)することによって繊維集合体を得る。
したがって、捕集基板となる電極として平面を用いれば平面状の繊維集合体を得ることができるが、捕集基板の形状を変えることによって、所望の形状の繊維集合体を作製することができる。また、繊維集合体が捕集基板上の一箇所に集中して累積(積層)される等、均一性が低い場合には、基板を揺れ動かしたり、回転させたりすることも可能である。
また、繊維集合体は上記同様に、繊維形成用組成物に含まれていた溶媒が完全に留去して集合体となっている状態のみならず、溶媒が繊維状物質に含まれたまま残留する状態も含まれる。
[焼成工程]
焼成工程においては、上記の累積工程において得られた繊維集合体を焼成することにより、本発明のセラミック繊維の繊維構造体を得る。
焼成にあたっては、一般的な電気炉を用いることができるが、必要に応じて、焼成雰囲気の気体を置換することが可能な電気炉を用いてもよい。また、焼成温度は、600℃以上1400℃以下の範囲とすることが好ましい。600℃以上で焼成することにより、耐熱性に優れたセラミック繊維を作製するができる。しかしながら、1400℃以上で焼成すると、セラミック繊維中の粒成長が大きくなったり、低融点物が溶融したりすることから、力学強度の低下してしまう。より好ましい焼成温度は、800℃以上1200℃以下の範囲である。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により何等限定を受けるものではない。
<測定・評価方法>
実施例および比較例においては、以下の項目について、以下の方法によって測定・評価を実施した。
[平均繊維径]
走査型電子顕微鏡(日立製作所製、商品名:S−2400)により、得られたセラミック繊維の表面を撮影(倍率:2000倍)し、写真図を得た。得られた写真図から無作為に20箇所を選択し、フィラメントの径を測定した。繊維径のすべての測定結果(n=20)の平均値を求めて、セラミック繊維の平均繊維径とした。
[光触媒活性]
メチレンブルーの退色反応を用いて、セラミック繊維の光触媒活性の評価を実施した。具体的には、55mmのシャーレに10ppmのメチレンブルー水溶液を10mL注ぎ入れ、この溶液にセラミック繊維20mgを浸した。続いて、セラミック繊維を浸したシャーレを、紫外線ボックス(相互理化学硝子製作所製、型式:Cat.No.1469 UV IRRADIATER)に入れ、強度14mW/cmの紫外線を6時間照射した。また、セラミック繊維への単なる吸着の影響を把握するため、上記と同様にセラミック繊維を浸したシャーレを、暗室で6時間保管した。紫外線照射後のメチレンブルー水溶液と暗室に保管したメチレンブルー水溶液について、665nmの吸光度を測定し、両者の比(紫外線照射後の溶液の吸光度/暗室保管後の溶液の吸光度)を求めることにより、光触媒活性パラメータとして光触媒活性を評価した。
光触媒活性パラメータ=紫外線照射後の溶液の吸光度/暗室保管後の溶液の吸光度
(値が小さいほど光触媒活性は高い。)
<実施例1>
[繊維形成用組成物調製工程]
オルト珪酸テトラエチル(和光純薬工業製)1質量部に、pH1に調製した硫酸水溶液を1質量部添加した。硫酸水溶液を添加した直後は、液体は相分離しているが、室温にて10分間激しく攪拌することにより相溶化した。
得られた相溶化した溶液76質量部に、塩基性塩化アルミニウム水溶液(大明化学工業製、商品名:アルファイン83、Al換算含有量:23.3wt%、塩基度:83.1wt%)100質量部、チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液(シグマアルドリッチ製)136質量部、ポリエチレンオキシド(シグマアルドリッチ製、数平均分子量:200,000)3.8質量部、酢酸(和光純薬工業製、試薬特級)68質量部を混合し、均一な繊維形成用組成物(紡糸溶液)を調製した。
[紡糸工程・累積工程]
上記で得られた繊維形成用組成物(紡糸溶液)を用いて、図1に示す静電紡糸装置により繊維形成用組成物を噴出し、繊維を紡糸した。さらに、紡糸した繊維を蓄積させて、繊維集合体を作製した。なお、このときの噴出ノズル1の内径は0.4mm、電圧は15kV、噴出ノズル1から電極4までの距離は10cmであった。
[焼成工程]
上記で得られた繊維集合体を、空気雰囲気下で、電気炉を用いて1000℃まで1.8時間かけて昇温し、その後、1000℃で2時間保持することによりセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が27モル%、ケイ素原子が21モル%、アルミニウム原子が52モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.68であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図2に示す。
<実施例2>
[繊維形成用組成物調製工程]
オルト珪酸テトラエチル(和光純薬工業製)1質量部に、pH1に調製した硫酸水溶液を1質量部添加した。硫酸水溶液を添加した直後は、液体は相分離しているが、室温にて10分間激しく攪拌することにより相溶化した。
得られた相溶化した溶液76質量部に、塩基性塩化アルミニウム水溶液(大明化学工業製、商品名:アルファイン83、Al換算含有量:23.3wt%、塩基度:83.1wt%)100質量部、チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液(シグマアルドリッチ製)136質量部、塩化酸化ジルコニウム・八水和物(和光純薬工業製、特級)37質量部、ポリエチレンオキシド(シグマアルドリッチ製、数平均分子量:200,000)4質量部、酢酸(和光純薬工業製、試薬特級)68質量部を混合し、均一な繊維形成用組成物(紡糸溶液)を調製した。
[紡糸工程・累積工程・焼成工程]
上記で得られた繊維形成用組成物(紡糸溶液)を用いて、実施例1と同様にして、セラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が23モル%、ケイ素原子が19モル%、アルミニウム原子が46モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.88であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図3に示す。
<比較例1>
塩基性塩化アルミニウム水溶液(大明化学工業製、商品名:アルファイン83、Al換算含有量:23.3wt%、塩基度:83.1wt%)74質量部、チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液(シグマアルドリッチ製)100質量部、ポリエチレンオキシド(シグマアルドリッチ製、数平均分子量:200,000)2.7質量部、酢酸(和光純薬工業製、試薬特級)100質量部を混合し、均一な繊維形成用組成物(紡糸溶液)を調製した。
[紡糸工程・累積工程・焼成工程]
上記で得られた繊維形成用組成物(紡糸溶液)を用いて、実施例1と同様にして、セラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が67モル%、アルミニウム原子が33モル%であった。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは1.0であり、光触媒活性を示さないことが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図4に示す。
<実施例3>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を75質量部、ポリエチレンオキシド5.2質量部、酢酸104質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が31モル%、ケイ素原子が24モル%、アルミニウム原子が45モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは0.70であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図5に示す。
<実施例4>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を251質量部、ポリエチレンオキシド23質量部、酢酸121質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が15モル%、ケイ素原子が12モル%、アルミニウム原子が74モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は300nm、光触媒活性パラメータは0.90であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図6に示す。
<実施例5>
チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液を272質量部、ポリエチレンオキシド6.5質量部、酢酸194質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が42モル%、ケイ素原子が17モル%、アルミニウム原子が41モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは0.65であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図7に示す。
<実施例6>
チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液を678質量部、ポリエチレンオキシド13質量部、酢酸458質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が64モル%、ケイ素原子が10モル%、アルミニウム原子が26モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.64であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図8に示す。
<実施例7>
オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を9質量部、ポリエチレンオキシド3.4質量部、酢酸99質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が33モル%、ケイ素原子が3モル%、アルミニウム原子が64モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.70であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図9に示す。
<実施例8>
オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を124質量部、ポリエチレンオキシド4.9質量部、酢酸132質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が23モル%、ケイ素原子が30モル%、アルミニウム原子が46モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は300nm、光触媒活性パラメータは0.75であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図10に示す。
<比較例2>
チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液を13質量部、ポリエチレンオキシド2.1質量部、酢酸27質量部用いた以外は、実施例1と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が3モル%、ケイ素原子が28モル%、アルミニウム原子が67モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図11に示す。
<実施例9>
チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液を271質量部、ポリエチレンオキシド6.2質量部、酢酸136質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が38モル%、ケイ素原子が15モル%、アルミニウム原子が38モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.85であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図12に示す。
<実施例10>
チタン酸二水酸化二乳酸アンモニウム50%水溶液を678質量部、ポリエチレンオキシド12質量部、酢酸339質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が60モル%、ケイ素原子が10モル%、アルミニウム原子が24モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは0.62であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図13に示す。
<実施例11>
オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を10質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が28モル%、ケイ素原子が3モル%、アルミニウム原子が55モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は300nm、光触媒活性パラメータは0.85であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図14に示す。
<実施例12>
オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を95質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が22モル%、ケイ素原子が22モル%、アルミニウム原子が44モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは0.82であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図15に示す。
<比較例3>
オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を380質量部、ポリエチレンオキシドを7.9質量部、酢酸を139質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が13モル%、ケイ素原子が53モル%、アルミニウム原子が27モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図16に示す。
<実施例13>
塩化酸化ジルコニウム・八水和物を8質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が26モル%、ケイ素原子が20モル%、アルミニウム原子が51モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は300nm、光触媒活性パラメータは0.80であり、光触媒活性を維持することが確認された。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図17に示す。
<比較例4>
塩化酸化ジルコニウム・八水和物を74質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が21モル%、ケイ素原子が17モル%、アルミニウム原子が42モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は500nm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図18に示す。
<比較例5>
塩化酸化ジルコニウム・八水和物を222質量部、ポリエチレンオキシドを6.7質量部、酢酸を128質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が15モル%、ケイ素原子が12モル%、アルミニウム原子が29モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は3μm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図19に示す。
<比較例6>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を25質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が36モル%、ケイ素原子が28モル%、アルミニウム原子が18モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は200nm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図20に示す。
<比較例7>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を50質量部、ポリエチレンオキシドを37質量部、酢酸を75質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が31モル%、ケイ素原子が24モル%、アルミニウム原子が30モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は300nm、光触媒活性パラメータは1.00であり、光触媒活性を維持しなかった。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図21に示す。
<比較例8>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を5質量部用いた以外は、実施例2と同様にして紡糸用溶液の作製を試みた。しかしながら、溶液はすぐにゲル化してしまい、紡糸することが出来なかった。
<実施例14>
塩基性塩化アルミニウム水溶液を208質量部、オルトケイ酸テトラエチルと硫酸水溶液より得られた相溶化した溶液を63質量部、塩化酸化ジルコニウム・八水和物を32質量部、ポリエチレンオキシドを5質量部、酢酸72質量部用いた以外は、実施例2と同様にしてセラミック繊維の繊維構造体を得た。
[測定・評価]
得られたセラミック繊維はショットを含まず、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が16モル%、ケイ素原子が11モル%、アルミニウム原子が66モル%である。
また、得られたセラミック繊維につき、上記の測定・評価を実施した。その結果、平均繊維径は400nm、光触媒活性パラメータは0.88であり、光触媒活性を維持することを確認した。得られたセラミック繊維の電子顕微鏡写真を図22に示す。

Claims (6)

  1. チタン原子、ケイ素原子、および、アルミニウム原子を含む酸化物セラミックスからなり、
    平均繊維径が50nm以上1000nm以下である光触媒活性を有するセラミック繊維であって、前記酸化物セラミックスが、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、チタン原子が5モル%以上80モル%以下、ケイ素原子が1モル%以上50モル%以下、アルミニウム原子が10モル%以上90モル%以下含まれるものであり、
    チタン原子の含有量とアルミニウム原子の含有量との合計が、酸素元素以外の元素の原子量全体に対して、65モル%を超えるセラミック繊維。
  2. 前記セラミック繊維は、焼成直後においてショットを含まないものである請求項1記載のセラミック繊維
  3. 1000℃で10分間の加熱処理を実施した後であっても、光触媒活性を有する請求項1または2に記載のセラミック繊維
  4. チタン化合物、ケイ素化合物、アルミニウム化合物、水、および、繊維形成性物質を含む繊維形成用組成物を調製する繊維形成用組成物調製工程と、
    静電紡糸法にて前記繊維形成用組成物を噴出することにより繊維を得る紡糸工程と、
    前記繊維を累積させて繊維集合体を得る累積工程と、
    前記繊維集合体を焼成して繊維構造体を得る焼成工程と、を含む請求項1記載のセラミック繊維の製造方法
  5. 前記繊維形成性物質が、数平均分子量10,000以上10,000,000以下の有機高分子である請求項4記載のセラミック繊維の製造方法
  6. 前記有機高分子が、ポリエチレンオキシドである請求項5記載のセラミック繊維の製造方法
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