JP5155046B2 - 取鍋の使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、取鍋の使用方法に関する。
この種の技術として特許文献1(特開平3−169474号公報)は、取鍋内張りの残厚の測定方法を開示する。この残厚測定方法は、予め取鍋の鉄皮温度とその内張り残厚との関係基準指標を作成しておき(第2頁左下第19行目〜同右下第6行目)、取鍋に受湯した後に、赤外線センサーで鉄皮温度を検出し、上記の関係基準指標に基づいて、内張りの残厚を間接的に測定する手順となっている。
また、特許文献2(特開2000−167657号公報)は、取鍋底部の異常判定方法を開示する。この異常判定方法は、取鍋内の溶鋼を鋳造後、排滓した後、取鍋の底部の鉄皮の温度を測定し、鉄皮の局所的高温部位を検知して、鉄皮の異常を判定する手順となっている。
上記特許文献1のように、取鍋の鉄皮温度に基づいて内張りの残厚を測定する技術に関しては種々の報告が散見されるが、その効果としてはどれも似たようなもので、即ち、上記特許文献1に記載されているように、『耐熱容器(取鍋に相当)内張り材の溶損による使用限界を的確に判断して、内張り補修又は取替えを行』(第3頁右下第9〜11行目)えるといったものである。
本願発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、上記の残厚測定技術を全く異なる視点から活用する方法を提案することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、本願出願人らは、鋭意創造の末、上記の取鍋の耐火物で最も溶損し易い箇所は酸化物であるスラグが直に接するスラグライン部であるという事実と、このスラグライン部の溶損は工程の種別により程度に差があるという事実と、の二つの技術的背景をうまく組み合わせ、以下の発明を完成させた。
次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本願発明の観点によれば、転炉から受鋼し、ガスを吹き込んで溶鋼を攪拌することで精錬し、そして連続鋳造するために用いる取鍋の使用は、以下のような方法で行われる。即ち、上記精錬の際、前記取鍋の鉄皮のうちスラグライン部に相当する鉄皮の温度を測定し、上記鉄皮の温度と、所定の閾値と、を比較し、上記鉄皮の温度が上記所定の閾値を上回ったら、上記精錬を中断し、中断した上記精錬に代えて、真空脱ガス精錬又は簡易取鍋精錬を実施する。上記特許文献1のように、従来は、繰り返し使用する前記取鍋の使用限界ばかりに注視するあまり、折角少なからずの上記精錬が進んだ溶鋼の存在を軽視する傾向にあった。しかし、上記の使用方法によれば、上記精錬で最も溶損し易い部分を集中して管理しているので上記精錬を前記取鍋の使用限界を必要十分に配慮しつつ最大限に継続できるし、例え、この上記精錬を中断しなければならない事態となったとしても、前記取鍋内の溶鋼を何らかのかたちで活用することができる。
また、中断した上記精錬に代えて真空脱ガス精錬や簡易取鍋精錬を実施すれば、おおよそ鋼種の変更は免れられないが、前記取鍋内の溶鋼を活用できるという意味で、前記取鍋の溶損に起因した各種の損害(取鍋内の溶鋼を廃棄しなければならないといった損害)を最小限に食い止めることができる。同様に、中断した上記精錬に代えて造塊を実施することも考えられる。
さらに、上記の取鍋の使用において、その後、鋳造が完了してから取鍋整備設備へと前記取鍋が搬送される間に、前記取鍋の側壁鉄皮と底部鉄皮の温度を測定し、この測定結果と、取鍋解体の際に測定した耐火物の残厚と前記取鍋解体の直前に測定した上記各鉄皮の温度とに基づいて設けた第1閾値及び前記第1閾値より高温側に設けた第2閾値とを比較し、前記測定結果が前記第2閾値以上であったら、熱間補修又は冷間補修を実施し、前記測定結果が前記第1閾値以上であり、且つ前記第2閾値未満であったら、耐火物の現況を把握すべく熱間で目視確認し、異常が認められたら熱間補修又は冷間補修を実施する。以上の方法によれば、前記取鍋の耐火物のうちスラグライン部以外の部分に相当する耐火物の溶損の状況を感度よく把握できると共に、溶損状況に応じた適切な補修を実施できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を説明する。先ず、図1を参照されたい。図1は、本願発明の一実施形態に係る取鍋の使用方法のフローである。以下、この図1に基づいて、本実施形態に係る取鍋の使用方法のうち、LF精錬開始から鋳造完了に至るまでのフローを説明する。各説明においては、適宜に図3〜5を参照する。
先ず、転炉で適宜に脱炭処理された溶鋼を取鍋に受け(S100)、この取鍋をLF精錬設備へ搬送し、LF精錬を開始する(S110)。LF精錬とは、取鍋内の溶鋼から不純物を除去したり、合金成分を調整したりすることを目的とした操業である。この目的を達成するため、LF精錬では、取鍋内の溶鋼に対して例えばArガスなどの不活性ガスを吹き込んで溶鋼を強力に循環して攪拌し、この溶鋼を溶鋼上に浮設されている例えばCaO−SiO−Al系スラグとの間で反応させ、もって、溶鋼中の例えばサルファーがスラグに吸着されるようになっている。上記の不活性ガスは、溶鋼中に浸漬させた耐火物製ランスを用いて吹き込む場合や、取鍋の底部に形成された微小なガス吹き用耐火物(いわゆるポーラスプラグやスリットプラグ、ノズルなど)を介して吹き込む場合、などが挙げられる。本願出願人は、前者、即ち耐火物製ランスを用いた吹き込みを採用しているので、以降の説明では上記不活性ガスは耐火物製ランスを用いて吹き込むものとする。なお、一般に、不活性ガスの吹き込みは、平面視で取鍋の中心を若干外して行われる。取鍋内の溶鋼に一方向のしっかりとした攪拌流が形成されるからである。
上記のLF精錬においては、取鍋の耐火物のうちスラグライン部に相当する耐火物は、酸化物たるスラグと直に接触することで他の部位と比較して溶損し易くなっている。特に、三相電極による電極加熱を実施する場合は、電極に近い耐火物ほど高温により溶損し易くなっている。この溶損を放置すると耐火物が脱落して鉄皮の赤熱の原因となり、遠くは漏鋼の虞もある。従って、本実施形態に係る取鍋の使用方法では、赤外線カメラ(NEC Avio赤外線テクノロジー株式会社:TH3104MR)を用いて鉄皮温度を以下のように監視することとしている(S120〜S130)。
ここで、図3を参照されたい。図3は、鉄皮温度の監視方法を例示する図である。本図(a)は取鍋の平面図であり、(b)は取鍋の立面図である。
本図に示されるように取鍋1は、有底円筒であって、側壁は内周側から順に耐火物2と鉄皮3から構成される。取鍋1を枢支するためのトラニオン5が一対で設けられると共に、取鍋1の開口にはスラグを排出するための除滓口4が形成される。本実施形態では、上記鉄皮3のうちスラグライン部に相当し、特に除滓口4の周辺の鉄皮3を温度測定の対象となるように上記の赤外線カメラ6を設置する。即ち、上記の除滓口4を含み、取鍋1の全周方向で1/4〜1/3となる範囲を温度測定の対象とする。除滓口4周辺の耐火物2が最も溶損し易いからである。この理由を後に詳しく説明する。
次に、図4を参照されたい。図4は、図3に類似する図であって、鉄皮温度の他の監視方法を例示する図である。本図(a)は取鍋の平面図であり、(b)は取鍋の立面図である。本図に示されるように、上記の除滓口4を含み、取鍋1の全周方向で1/4〜1/3となる範囲を温度測定の対象とできさえすれば、赤外線カメラ6の設置位置、設置向きは他の設備レイアウト上の兼ね合いを含めて自由に調整できる。
再度、図1を参照されたい。上記の赤外線カメラ6を用いて測定した鉄皮3の温度は、汎用PCに入力して、問題がないか適宜に解析する(S130)。具体的には以下の通りである。
図略の上記汎用PCは、CPU(Central Proccessing Unit)とROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、液晶ディスプレイなどの表示器を備える。上記ROMには、CPUに図1に示される鉄皮温度測定(S120)と鉄皮温度解析(S130)を実行するための解析プログラムが記憶されており、この解析プログラムが適宜にCPUに読み込まれて実行されることで、CPUは、原則として上記のLF精錬が完了するまで(S150)、除滓口周辺の鉄皮温度を測定したり(S120)、測定した鉄皮温度を適宜に解析し(S130)、その解析結果に基づいて必要に応じて警告を発するようになっている。以下、上記の解析プログラムに基づく解析フローを簡単に説明する。即ち、CPUは、赤外線カメラ6を用いて取鍋1の鉄皮3のうちスラグライン部に相当する鉄皮3であって、更に除滓口4周辺の鉄皮3の温度を測定し(S120)、この鉄皮3の温度を所定の閾値(ここでは、450℃とする。)と比較し、鉄皮3の温度がこの閾値を上回ったと判断したら、上記の表示器にその旨を表示してオペレータに注意を促す。
オペレータは、上記表示器を介して警告を受けたら(S140:Y)、LF精錬を直ちに中断し(S160)、このLF精錬に代えて、取鍋1の耐火物のうちスラグライン部に相当する耐火物が上記LF精錬と比較して溶損し難い他の工程を実施する(S170〜S190)。一方、上記表示器に何ら警告が表示されなかったら(S140:N)、LF精錬が完了次第(S150:Y)、取鍋1を連続鋳造設備へ搬送し、連続鋳造を実施する(S200)。
上記の「他の工程」とは、例えば、RH精錬(真空脱ガス精錬、S170)や簡易取鍋精錬(S180)、造塊(S190)などが該当する。RH精錬(S170)は、取鍋内の溶鋼を一対の環流管を介して真空槽に吸い上げ、一方の環流管と、真空槽と、他方の環流管と、取鍋と、の順に溶鋼を循環させることを特徴としており、取鍋内のスラグに直接、外力が加わるようなことがないので、この点、取鍋1の耐火物のうちスラグライン部に相当する耐火物がLF精錬と比較して溶損し難いと言える。簡易取鍋精錬(S180)は、取鍋底部に形成されたポーラスプラグから例えばArガスなどの不活性ガスを溶鋼内に吹き込んで溶鋼表面を隆起させてスラグを一時的に側壁へと押し退け、スラグのない不活性ガスでシールされた湯面を確保し、この湯面に対して合金などを投入することを特徴としており、上記湯面が確保された後には取鍋内のスラグに直接、外力が加わるようなことがないので、この点、取鍋1の耐火物のうちスラグライン部に相当する耐火物がLF精錬と比較して溶損し難いと言える。溶鋼中にアルミニウムが歩留るほど溶鋼中のフリー酸素が十分に低くなっている場合は、造塊(S190)を選択することができる。この造塊(S190)は、取鍋1から出鋼するという点で、取鍋1の耐火物のうちスラグライン部に相当する耐火物がLF精錬と比較して溶損し難いと言える。
上記のRH精錬(S170)や簡易取鍋精錬(S180)によって所定成分の溶鋼が得られたら、その溶鋼を用いて連続鋳造を実施し(S200)、鋳造完了となる(S210)。一方、上記「他の工程」として造塊(S190)を選択した場合は、造塊完了時点で、同様に、鋳造完了となる(S210)。
続いて、図2を参照されたい。図2は、本願発明の一実施形態に係る取鍋の使用方法のフローである。以下、図2に基づいて、本実施形態に係る取鍋の使用方法のうち、鋳造完了から補修に至るまでのフローを説明する。各説明においては、適宜に図6〜7を参照する。
なお、この図2に示されるフローは、以下のような趣旨により成り立っている。即ち、上記のLF精錬中で鉄皮温度に異常が発生しなかったとしても、その後、鋳造中に取鍋耐火物の脱落などの異常が発生する虞がある。また、上記LF精錬中における鉄皮温度の監視は、スラグライン部に相当する鉄皮のみを対象としていたので必ずしも十分に取鍋耐火物の残厚を管理できているとは限らない。そこで、鋳造後に取鍋全体の鉄皮温度を入念に測定し、その取鍋が通常の整備のみでその後も使用を継続できるかを検査しようという趣旨である。
先ず、上記の鋳造が完了したら(S210、図1を併せて参照)、略空となった取鍋1を連続鋳造設備(又は造塊設備)から取鍋整備設備へと搬送する(S300)。そして、上記搬送の間に、取鍋1の側壁鉄皮と底部鉄皮の温度を測定して、解析する(S310)。ここで、図5を参照されたい。図5は、取鍋搬送中の鉄皮温度を監視するための鉄皮温度監視システムの概略図である。本図に示されるように、鉄皮温度監視システム7は、搬送中の取鍋1の鉄皮温度を監視するためのものであって、5台の赤外線カメラ8(NEC Avio赤外線テクノロジー株式会社:TS7302)と、この赤外線カメラ8が接続された汎用PC9と、この汎用PC9に接続された液晶ディスプレイなどの表示器10と、から構成される。5台の赤外線カメラ8のうち4台の赤外線カメラ8は、取鍋1の側壁鉄皮の温度を測定するのに供され、具体的には取鍋1の外周側で周方向に所定のピッチで配設される。残る一台の赤外線カメラ8は、取鍋1の底部鉄皮の温度を測定するのに供され、具体的には取鍋1の下方から底部を見上げるように配設される。要するに、取鍋全体の耐火物の異常を検査しようとするものである。
再度、図2を参照されたい。上記の赤外線カメラ8を用いて測定した鉄皮3の温度は、汎用PC9に入力して、問題がないか適宜に解析する(S310)。具体的には、以下の通りである。
図5に示される上記汎用PC9は、CPU(Central Proccessing Unit)とROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備える。上記ROMには、CPUに図6に示される鉄皮温度測定(S510)や鉄皮温度解析(S520〜S530)などを実行させるための解析プログラムが記憶されており、この解析プログラムが適宜にCPUに読み込まれて実行されることで、CPUは、鉄皮温度を測定したり(S510)、鉄皮温度を解析できるようになっている(S520〜S530)。以下、上記の解析プログラムに基づく解析フローを説明する。即ち、CPUは、5台の赤外線カメラ8を用いて、取鍋1の鉄皮3の温度を、取鍋1が移動している間に(即ち、取鍋1を一時停止させることなく)満遍なく測定し(S510)、測定した取鍋1の鉄皮3の温度のデータを、図7に示されるように複数の領域に分割する(S520)。これは、溶損し易い部位には高価な(相対的に溶損し難い)耐火物を、溶損し難い部位には安価な(相対的に溶損し易い)耐火物を、採用しているといったように取鍋耐火物は領域毎に異なる材質としており、必ずしも取鍋耐火物の熱伝導率は各領域で一定ではないことを考慮したものである。例えば、スラグライン部に相当する耐火物には耐食性の高いMgO−C系耐火物を、それ以外の側壁耐火物や底部耐火物にはAl−MgO系耐火物を採用しているといった具合である。そして、各領域毎に、上記温度データの最大値を求め、この最大値と所定の閾値とを比較する(S530)。この「所定の閾値」は、複数の閾値から構成される。即ち、「所定の閾値」は、休止閾値と要注意閾値とを含む。休止閾値は、取鍋1の耐火物の残厚に問題があるか否かを判断するための閾値である。要注意閾値は、休止閾値ほどではないが、取鍋1の耐火物の残厚にやや問題があるか否かを判断するための閾値である。そして、CPUは、何れかのグループにおける最大値が休止閾値以上であるか否かを判定し(S540)、何れかのグループにおける最大値が休止閾値以上であったら(S540:Y)、表示器10にその旨を表示してオペレータに強い注意を促す(休止警告、S550)。一方、何れのグループの最大値も休止閾値未満であったら(S540:N)、CPUは、何れかのグループにおける最大値が要注意閾値以上であるか否かを判定し(S560)、何れかのグループにおける最大値が要注意閾値以上であったら(S560:Y)、表示器10にその旨を表示してオペレータに注意を促す(要注意警告、S570)。一方、何れのグループの最大値も要注意閾値未満であったら(S560:N)、処理を終了する(S580)。表示器10を介してオペレータに強い注意を促した場合(休止警告、S550)や注意を促した場合(要注意警告、S570)も同様に処理を終了する(S580)。
上記の休止閾値及び要注意閾値は、取鍋解体の際に測定した耐火物の残厚と前記取鍋解体の直前に測定した上記各鉄皮の温度とに基づいて設定するものとする。その詳細は後述する。
再び、図2を参照されたい。本図に示されるように、前記表示器10を介して休止警告があった場合は(S320:Y)、熱間補修(オンライン補修、S330)又は冷間補修(オフライン補修、S340)を実施する。ここで、「熱間補修」とは、取鍋1の耐火物に対して耐火物を吹き付けて補修する簡易な補修を意味する。一方、「冷間補修」とは、取鍋1を一旦、常温付近まで冷却し、築炉整備を伴う補修を意味する。後者、即ち、冷間補修を実施すると、若干の生産性のロスは免れられないが、漏鋼などの問題との兼ね合いで選択する意義は十分にある。
一方、表示器10を介して休止警告がなかった場合であって(S320:N)、表示器10を介して要注意警告があった場合は(S350:Y)、オペレータは、取鍋1の耐火物の現況を把握すべく熱間で目視確認し(S360)、異常が認められたら(S370:Y)、上記同様に、熱間補修(オンライン補修、S330)又は冷間補修(オフライン補修、S340)を実施する。一方、異常が認められなかったら(S370:N)、又は、表示器10を介して要注意警告がなかった場合は(S350:N)、通常補修を実施する(S380)。ここで、「通常補修」とは、取鍋底部の溶鋼流量調整用耐火物(取鍋機能性耐火物)のメンテナンス(点検、交換など)を意味する。なお、熱間補修(S330)を実施した取鍋は、そのまま通常補修(S380)を実施して、次回の使用に供する。
そして、上記の通常補修(S380)又は冷間補修(S340)が完了したら、補修後の取鍋1を再度、転炉設備へと搬送して、転炉からの受鋼を待つ。
以下、本実施形態に係る取鍋1の使用方法の技術的効果を確認するための試験に関して説明する。上述した取鍋1の使用方法の技術的効果は、下記の確認試験により合理的に裏付けられている。
<第一試験:LF精錬開始〜鋳造完了>
先ず、図1に示されるLF精錬開始から鋳造完了に至るまでのフローにおける取鍋1の使用方法に関する第一試験について説明する。
ここでは、下記表1に基づいて、最初に『実施例−1』を詳細に説明し、以降は、『実施例−2』〜『比較例−6』を簡単に説明する。
なお、取鍋1やLF精錬の実施条件は以下の通りである。
(取鍋1)
鉄皮の直径:底部が4000mmと4180mmの楕円形(ただし、真円の形状でもよい。)
鉄皮の高さ:4270mm(底部は球面形状、ただし平底でもよい。)
(LF精錬の実施条件)
攪拌方法:耐火物製ランスから不活性ガスとしてArガスを吹き込むことによる。
ランス挿入深さ:スラグ表面から2000〜2500mm
スラグライン部の溶損:円周方向で溶損量に大小の差がある。除滓口周辺ほど残厚が少ない。
Figure 0005155046
『実施例−1』では、処理中、即ち、LF精錬中に取鍋1の鉄皮3のうちスラグライン部に相当する鉄皮3を、鉄皮温度測定の測定対象とした。図1の鉄皮温度解析(S130)に供される閾値としては「430℃」を採用した。そして、閾値検知時の対応としてはLF精錬の中止を採用した。この中止したLF精錬に代えてRH精錬を実施した。この『実施例−1』では、鉄皮3が赤熱を帯びることもなかったし、従って、漏鋼することもなかった。そこで、この『実施例−1』の総合評価を○とした。
『実施例−2』及び『実施例−3』に関しては上記表1の通りである。
『比較例−1』では、閾値検知時の対応としてLF精錬を中止したにも拘わらず、再度、LF精錬を実施した。この場合、鉄皮3が赤熱(鉄皮推定温度=700℃以上、以下同様)を帯びた上、若干の漏鋼が発生した。
『比較例−2』では、閾値検知時の対応としてLF精錬の中止を採用せず、LF精錬を継続した。この場合、若干の漏鋼が発生した。
『比較例−3』では、閾値の設定すらしなかった。この場合、鉄皮3が赤熱を帯びた。
『比較例−4』では、鉄皮温度測定の測定対象を、取鍋1の鉄皮3のうちスラグライン部以外の部分に相当する鉄皮3とした。この場合、スラグライン部からの漏鋼が発生した。
『比較例−5』では、LF精錬中に鉄皮温度測定を実施することに代えて、LF精錬前に鉄皮温度測定を実施した。この場合、LF精錬中の鉄皮3の温度の異常上昇を見逃したため、鉄皮3が赤熱を帯びた。
『比較例−6』では、鉄皮温度測定を一切、実施しなかった。この場合、鉄皮3の温度の異常上昇を見逃したため、鉄皮3が赤熱を帯びた上、漏鋼が発生した。
以上説明したように上記実施形態において、転炉から受鋼し、ガスを吹き込んで溶鋼を攪拌することで精錬し、そして連続鋳造するために用いる取鍋1の使用は、以下のような方法で行われる。即ち、上記精錬の際、前記取鍋1の鉄皮3のうちスラグライン部に相当する鉄皮3の温度を測定し、上記鉄皮3の温度と、所定の閾値と、を比較し、上記鉄皮3の温度が上記所定の閾値を上回ったら、上記精錬を中断し、中断した上記精錬に代えて、前記取鍋1の耐火物2のうちスラグライン部に相当する耐火物2が溶損し難い他の工程を実施する。上記特許文献1のように、従来は、繰り返し使用する前記取鍋1の使用限界ばかりに注視するあまり、折角少なからずの上記精錬が進んだ溶鋼の存在を軽視する傾向にあった。しかし、上記の使用方法によれば、上記精錬で最も溶損し易い部分を集中して管理しているので上記精錬を前記取鍋1の使用限界を必要十分に配慮しつつ最大限に継続できるし、例え、この上記精錬を中断しなければならない事態となったとしても、前記取鍋1内の溶鋼を何らかのかたちで活用することができる。
また、上記の取鍋の使用は、更に、以下のような方法で行われる。即ち、中断した上記精錬に代えて実施する他の工程とは、RH精錬又は簡易取鍋精錬、或いは造塊のうち何れかである。即ち、中断した上記精錬に代えてRH精錬や簡易取鍋精錬を実施すれば、おおよそ鋼種の変更は免れられないが、前記取鍋1内の溶鋼を活用できるという意味で、前記取鍋1の溶損に起因した各種の損害(取鍋1内の溶鋼を廃棄しなければならないといった損害)を最小限に食い止めることができる。同様に、中断した上記精錬に代えて造塊を実施することも考えられる。
<第二試験:鋳造完了〜補修>
次に、図1に示される鋳造完了から図2に示される補修に至るまでのフローにおける取鍋1の使用方法に関する第二試験について説明する。
ここでは、下記表2に基づいて、最初に『実施例−1』を詳細に説明し、以降は、『実施例−2』〜『比較例−10』を簡単に説明する。なお、下記表2の実施例又は比較例に付された数字は、下記表1の実施例又は比較例に付された数字と何ら関連はない。
Figure 0005155046
『実施例−1』では、鋳造終了から取鍋整備設備へ搬送されるその搬送中に、側壁と底部の鉄皮温度を測定した。例えば一般壁の閾値は348℃としたように、側壁や底部に、実績に基づいた閾値を設定した。なお、ここで「一般壁」とは、側壁のうち除滓口4近傍やトラニオン5近傍を除いた部分を意味する。また、ここでいう「閾値」とは、図6に示される解析フローでいうところの「休止閾値」に相当する。そして、この閾値検出時の対応として、次回の使用を中止し、熱間補修を実施した。ここで、「次回の使用を中止」とは、図2に示されるフローにおいて通常補修(S370)以外の補修を実施するといった意味である。この『実施例−1』では、再度、転炉から受鋼し、LF精錬を実施した際、取鍋1が赤熱を帯びることはなかったし、従って、漏鋼することもなかった。そこで、この『実施例−1』の総合評価を○とした。
『実施例−2』では、熱間補修に代えて冷間補修(築炉補修)を実施した。結果は良好であった。
『比較例−1』では、閾値検知時の対応として、取鍋1の次回の使用を中止することに代えて、取鍋1の通常補修(S370)を実施するに留まり、この取鍋1を用いて再度、転炉から受鋼し、LF精錬を実施した。この場合、転炉から受鋼する際に漏鋼が発生した。
『比較例−2』では、閾値の設定すらしなかった。この場合、転炉から受鋼する際に漏鋼が発生した。
『比較例−4』では、取鍋1の底部鉄皮を鉄皮温度測定の測定対象から外した。この場合、転炉から受鋼した際の底部鉄皮の温度の異常上昇を見逃したため、底部鉄皮が赤熱を帯びた。
『比較例−6』では、取鍋1の側壁鉄皮を鉄皮温度測定の測定対象から外した。この場合、転炉から受鋼した際の側壁鉄皮の温度の異常上昇を見逃したため、側壁鉄皮が赤熱を帯びた。
『比較例−8』では、鋳造終了から取鍋整備設備へ搬送されるその搬送中に側壁と底部の鉄皮温度を測定することに代え、連続鋳造中に取鍋の側壁と底部の鉄皮温度を測定した。この場合、閾値を検出した際はまだ連続鋳造中であったため、この連続鋳造の完了を待たねばならず、要するに鉄皮の異常上昇を概ね30分程度、放置せざるを得ず、従って、鉄皮3が赤熱を帯びた。
『比較例−9』では、鋳造終了から取鍋整備設備へ搬送されるその搬送中に側壁と底部の鉄皮温度を測定することに代え、転炉受鋼後、即ち、転炉受鋼の直後に取鍋の側壁と底部の鉄皮温度を測定した。この場合、閾値を検出した際はまだ高温の溶鋼が取鍋1内に収容された状態であったため、直ちに取鍋内の溶鋼を出鋼させる手段を講じることが必要となったが、その処置(鋳造作業など)の間、鉄皮の異常上昇を概ね90分程度、放置せざるを得ず、従って、漏鋼が発生した。
『比較例−10』では、鉄皮の温度測定すら行わなかった。この場合、耐火物の異常を見逃して漏鋼が発生した。
以上説明したように、本実施形態において取鍋1の使用は、更に、以下のような方法で行われる。即ち、鋳造が完了してから取鍋整備設備へと前記取鍋が搬送される間に、前記取鍋1の側壁鉄皮と底部鉄皮の温度を測定し、この測定結果と、取鍋解体の際に測定した耐火物の残厚と前記取鍋解体の直前に測定した上記各鉄皮3の温度とに基づいて設定した閾値と、を比較し、前記測定結果が前記閾値を超えていたら、熱間又は冷間での取鍋補修を実施する。以上の方法によれば、前記取鍋1の耐火物2のうちスラグライン部以外の部分に相当する耐火物2の溶損の状況を感度よく把握できると共に、溶損状況に応じた適切な補修を実施できる。
以下、参考資料である。
<除滓口4周辺を測定対象とした根拠>
ここでは、図3に示されるように、除滓口4周辺を鉄皮温度測定の測定対象とした根拠を説明する。先ず、図8を参照されたい。図8は、取鍋耐火物の残厚分布の傾向を説明するための図である。本図においてx印で示されるのは、溶鋼の電極加熱に供される電極棒11の垂直挿入位置である。図9は、図8の破線で示される部位A〜Dの取鍋使用後の残厚のヒストグラムである。図8及び図9によれば、部位Cにおける残厚の平均値が最も少なかったことが判る。これは、部位Cは、除滓の際に機械的な損傷を受け易い除滓口4周辺であることに加え、電極棒11が接近しているからだと考えられる。従って、取鍋1の鉄皮3のうちスラグライン部に相当する鉄皮3であって、更に、除滓口4周辺のものを鉄皮温度測定の測定対象とした。
<除滓口4周辺(部位C)の鉄皮温度測定の管理値(閾値)>
図10及び図11に、上記除滓口4周辺、即ち、部位Cの鉄皮温度の変化の様子を示す。処理時間が経過するに従って鉄皮の温度が上昇することが判る。また、図12に、LF精錬の完了時における部位Cの鉄皮温度の分布をヒストグラム形式で示す。図12によれば、部位Cの鉄皮温度の分布の最大は、概ね430℃であった。そして、図12の集計の対象たる取鍋1では一切漏鋼が発生しなかった。従って、漏鋼を防止する観点から部位Cの鉄皮温度の上限は少なくとも430℃以上であるといえる。また、鉄皮は一般に400℃を超えると強度が低下するいわゆるクリープ変形が生じる。更に、鉄皮3が赤熱する温度は概ね700℃程度と考えられるが、この温度まで使用すると、鉄皮3が熱変形して煉瓦(取鍋1の側壁耐火物)が脱落し、瞬く間に漏鋼に至る虞がある。従って、これらを総合的に考慮した上で若干のマージンを見込むと、除滓口4周辺の鉄皮温度測定に係る管理値(閾値)は450℃が好ましいと判断した。
<休止閾値と要注意閾値の設定の根拠>
ここでは、図7及び図13、図14を参照しつつ、上記の休止閾値と要注意閾値の設定の根拠を説明する。図13は、取鍋搬送中の鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第一の図である。図14は、取鍋搬送中の鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第二の図である。
上記の休止閾値と要注意閾値を設定するに際し、先ず、図7に符号gで示される複数の領域から一つを選出し、この選出した領域の内張り耐火物の残厚と鉄皮温度測定の測定結果との関係を、耐火物1mm溶損あたりの鉄皮温度変化(単位は℃/mm)として求める。そして、この求めた鉄皮温度変化の平均値とバラツキを求め、温度変化の「平均+3σ」を求める。図13における傾いた二本の線は、鉄皮温度変化の「平均+3σ」を示している。次に、この「平均+3σ」の傾きで、内張り耐火物残厚がゼロとなるときの鉄皮温度を外挿して求め、この温度を、上記の休止閾値とする。即ち、鉄皮温度が休止閾値の温度に至ることは、内張り耐火物の残厚がゼロになったことを意味する。
更に、上記領域における操業中の鉄皮温度の分布を求める。ここで、「操業中」とあるのは、具体的には取鍋耐火物が正常な状態で使用していることを意味する。この操業中の鉄皮温度の分布をヒストグラム形式で図14に示す。この図14に基づいて、取鍋を安全に使用できる条件を求める。即ち、図14に示される分布の実績温度の「平均+2σ」を求め、この「平均+2σ」を上記の要注意閾値とする。即ち、鉄皮温度が要注意閾値の温度に至ることは、内張り耐火物の残厚がゼロに近くなってきていることを意味する。
次に、上記の領域以外の各領域においても、各領域毎に、実績温度の「平均+2σ」を求め、この「平均+2σ」を要注意閾値とする。図14のヒストグラムに基づいて得られる休止閾値と要注意閾値との差異αを、各領域の「平均+2σ」にプラスすることで、各領域固有の休止閾値を設定する。要するに、図7で示されるように分割された各領域には、それぞれ固有の休止閾値と要注意閾値とが割り当てられる。
<取鍋1の側壁及び底部の鉄皮温度測定を鋳造完了〜取鍋整備設備の間で実施する根拠>
次に、図15を参照しつつ、取鍋1の側壁及び底部の鉄皮温度測定を鋳造完了〜補修の間で実施する根拠を説明する。図15は、側壁の鉄皮温度の変化の様子を示すグラフである。本図によれば、取鍋の鉄皮温度は、その取鍋の使用回数が多いほど、即ち、耐火物を使い込んだほど高温となることが判る。更に詳しく見ていくと、使用回数の増加に伴う温度の増加は、受鋼後よりも鋳造完了後の方が大きいことがはっきりと読み取れる。即ち、鋳造完了後は、使用回数の差が鉄皮温度として顕著に現れる。従って、上記実施形態では、取鍋1の側壁及び底部の耐火物の残厚を評価するに際し、鉄皮温度測定は、鋳造完了〜補修の間で実施することとした。
以上に、本願発明の好適な実施形態を説明したが、上記の取鍋の使用方法は、以下のように変更できる。
即ち、例えば、LF精錬中にスラグライン部の鉄皮温度に異常があることを検知した際、スラグライン部の耐火物に負担の少ない他の工程に工程変更することに加えて、取鍋内の溶鋼を若干捨て湯し、スラグラインそのものを若干下げる操業が考えられる。これによれば、溶損したスラグライン部に相当する耐火物が、それ以上の溶損から免れれる。
本願発明の一実施形態に係る取鍋の使用方法のフロー 本願発明の一実施形態に係る取鍋の使用方法のフロー 鉄皮温度の監視方法を例示する図 鉄皮温度の他の監視方法を例示する図 取鍋搬送中の鉄皮温度を監視するための鉄皮温度監視システムの概略図 取鍋搬送中の鉄皮温度の解析フロー 取鍋搬送中の鉄皮温度の解析フローの説明に供される鉄皮温度の分布図 取鍋耐火物の残厚分布の傾向を説明するための図 図8の破線で示される部位A〜Dの取鍋使用後の残厚のヒストグラム 鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第一の図 鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第二の図 鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第三の図 取鍋搬送中の鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第一の図 取鍋搬送中の鉄皮温度の閾値の根拠を説明するための第二の図 側壁の鉄皮温度の変化の様子を示すグラフ
符号の説明
1 取鍋
2 耐火物
3 鉄皮

Claims (1)

  1. 転炉から受鋼し、ガスを吹き込んで溶鋼を攪拌することで精錬し、そして連続鋳造する
    ために用いる取鍋の使用方法であって、
    上記精錬の際、前記取鍋の鉄皮のうちスラグライン部に相当する鉄皮の温度を測定し、
    上記鉄皮の温度と、所定の閾値と、を比較し、
    上記鉄皮の温度が上記所定の閾値を上回ったら、上記精錬を中断して、
    中断した上記精錬に代えて、真空脱ガス精錬又は簡易取鍋精錬を実施し、
    その後、鋳造が完了してから取鍋整備設備へと前記取鍋が搬送される間に、前記取鍋の側壁鉄皮と底部鉄皮の温度を測定し、
    この測定結果と、取鍋解体の際に測定した耐火物の残厚と前記取鍋解体の直前に測定した上記各鉄皮の温度とに基づいて設けた第1閾値及び前記第1閾値より高温側に設けた第2閾値とを比較し、
    前記測定結果が前記第2閾値以上であったら、熱間補修又は冷間補修を実施し、
    前記測定結果が前記第1閾値以上であり、且つ前記第2閾値未満であったら、耐火物の現況を把握すべく熱間で目視確認し、異常が認められたら熱間補修又は冷間補修を実施することを特徴とする取鍋の使用方法。
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