JP5154816B2 - 車両ドアのドアサッシュ及び車両ドアのドアサッシュの切断方法 - Google Patents

車両ドアのドアサッシュ及び車両ドアのドアサッシュの切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、その下端部がドアパネルに接続される車両ドアのドアサッシュ及び車両ドアのドアサッシュの切断方法に関する。
車両ドアにおけるドアサッシュの従来例としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1のドアサッシュ1は、断面形状が中空筒状をなす袋部(符号なし)と、外周面側にウェザーストリップ保持部(ウェザーストリップ嵌着溝13)を有し内周面側にガラスラン保持部(ドアガラス案内溝12)を有する平板状の緩衝部材保持部(符号なし)と、を有する。ドアサッシュ1はロール成形によって成形されるので、成形時においてはドアサッシュの断面形状は長手方向のいずれの位置においても一様(同一)である。
ドアサッシュ1は、ロール成形後に、そのウェザーストリップ保持部(壁8のビード7及び壁9)の下端部を切断する。
ドアサッシュ1の下端部にこのような加工を施してあるので、図1に図示すように、ドアサッシュ1の下端部における壁8(ビード7を除く部分)とウェザーストリップ保持部の底面13aをドアパネル6にスポット溶接することが可能である。さらに、ドアサッシュ1のウェザーストリップ保持部の底面13aとドアパネル6のウェザーストリップが装着される面(符号なし)がほぼ段差なく連続するので、ウェザーストリップをドアサッシュ1とドアパネル6の繋ぎ目にほぼ隙間なく装着することが可能である。
実開昭57−109014号公報
特許文献1のドアサッシュ1の下端部からビード7及び壁9を切断する際には、ドアサッシュ1の下端部を治具によって支持しながら切断具により切断する。
しかし、ドアサッシュ1はその断面形状ゆえ、切断具を1回直線的に動かしただけではビード7及び壁9を切除することはできず、切断具を最低2回は動かす必要があるので、切断作業が面倒である。
さらに、ドアパネル6とは断面形状が異なる他のドアパネルにドアサッシュ1の下端部を接合する場合には、ドアサッシュ1の下端部におけるビード7と壁9のみならず、袋部を除く部分全部を切断しなければならない場合がある。
しかし、この場合のドアサッシュ1も断面形状に問題があるため、切断具による一回の直線的な切断作業では、ドアサッシュ1の下端部における袋部を除く部分全部を袋部に傷をつけることなく切断することは出来ない。
本発明の目的は、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部の下端部を切断具による一回の直線的な切断作業により、袋部を傷つけることなく切断可能な車両ドアのドアサッシュ及び車両ドアのドアサッシュの切断方法を提供することにある。
本発明の車両ドアのドアサッシュは、車両ドアのインナパネルの車外側面にその下端部が接合されるドアサッシュにおいて、断面形状が中空筒状をなすと共にドアサッシュの長手方向に延びる袋部と、外周面側にウェザーストリップ保持部が連設され内周面側にガラスラン保持部が連設された、ドアサッシュの長手方向に延びる平板状の緩衝部材保持部と、ドアサッシュの長手方向に延びる板状をなし、その両側縁部に上記袋部と上記緩衝部材保持部がそれぞれ接続する接続部と、
を備え、上記ドアサッシュの内周側から見たときに上記袋部と上記ガラスラン保持部の間の隙間を通して上記接続部が露出する断面形状の長尺物の上記下端部から、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び上記接続部の該緩衝部材保持部に連なる側の一部を切除し、かつ、上記緩衝部材保持部に直交する方向から見たときに、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部が上記袋部とオーバーラップしない形状であり、上記緩衝部材保持部及び上記接続部の上記インナパネルとの対向面が、ドアサッシュの上記下端部から上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び接続部の上記一部を一体的に切断する切断具と対をなす治具によって支持される治具当接面として利用可能であることを特徴としている。
本発明の車両ドアのドアサッシュの切断方法は、断面形状が中空筒状をなす袋部と、外周面側にウェザーストリップ保持部が連設され内周面側にガラスラン保持部が連設された、ドアサッシュの長手方向に延びる平板状の緩衝部材保持部と、ドアサッシュの長手方向に延びる板状をなし、その両側縁部に上記袋部と上記緩衝部材保持部がそれぞれ接続する接続部と、を備え、かつ上記ドアサッシュの内周側から見たときに上記袋部と上記ガラスラン保持部の間の隙間を通して上記接続部が露出する断面形状の長尺物であるドアサッシュの上記緩衝部材保持部及び上記接続部の上記インナパネルとの対向面である治具当接面を治具によって支持するステップ、及び上記ドアサッシュを挟んで上記治具と反対側に位置する切断具を、上記隙間を通してドアサッシュの内周側から上記接続部に向けて1回だけ直線移動させて、上記ドアサッシュの端部から、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び上記接続部の該緩衝部材保持部に連なる側の一部を一体的に切除するステップ、を有することを特徴としている。
本発明のドアサッシュは、ドアサッシュの内周側から見たときに、袋部と緩衝部材保持部に連接されたガラスラン保持部の間の隙間を通して接続部が露出する断面形状なので、切断具をこの隙間を通してドアサッシュの内周側から接続部に向けて直線的に移動させることが可能である。そのため、切断具による1回の直線的な切断作業により、ドアサッシュの下端部から、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び接続部の該緩衝部材保持部に連なる側の一部を、袋部に傷をつけることなく切除できる。
さらに、緩衝部材保持部に直交する方向から見たときに、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部が袋部とオーバーラップしなくなる。
そのため、切断具を緩衝部材保持部に直交する方向に一回だけ動かすことにより、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部の下端部を、袋部を傷つけることなくドアサッシュから切断できる。
さらに、切断具によって緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部の下端部を切断する際に、ドアサッシュを治具により安定した状態で支持できるので、切断作業を容易に行えるようになる。
請求項2の切断方法によれば、切断具を1回直線的に動かすだけで、袋部、接続部、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部を具備するドアサッシュの下端部から、接続部の一部、緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部を袋部に傷をつけることなく一体的に切除できる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1は、車両ボディのドア開口部10(図2及び図3参照)にその前端部が開閉自在に装着されるドア20を、ドアトリム及びウェザーストリップWS2を取り外した状態で車内側から見た側面図である。
ドア20の構成要素であるインナパネル(ドアパネル)21は金属製である。インナパネル21の前後両縁部及び下縁部を除く部分は車内側に向かって膨出する膨出部22となっている。膨出部22の中央部には図示を省略したウィンドウレギュレータ等をインナパネル21とアウタパネル23との間の空間に取り付けるための作業孔24が穿設してある。
膨出部22の車外側面にはドアサッシュ25の下端部が接続されている。ドアサッシュ25は、ドアサッシュ25の前縁部及び上縁部を構成するアッパサッシュ30と、後縁部を構成する略上下方向に延びるサイドサッシュ27と、を備えている。これらアッパサッシュ30及びサイドサッシュ27は総て金属製である。
図1に示すように、アッパサッシュ30の下端部は膨出部22の車外側面と対向しており、図3に示すように袋部32の車内側面と接続部34の前面の二面が、膨出部22の車外側面(アッパサッシュ30との対向面)に溶接されている。さらに、図1に示すように、サイドサッシュ27の下端部も膨出部22の車外側面と対向しており、膨出部22の車外側面(サイドサッシュ27との対向面)に溶接されている。アッパサッシュ30、サイドサッシュ27及び膨出部22の上縁によって囲まれた部分には窓孔29が形成されている。
アッパサッシュ30及びサイドサッシュ27の内周面にはその全周に渡って、ゴム等の弾性材料によって成形されたガラスランGRが装着してある。さらに、窓孔29には窓孔29と略同形状のスライドガラスGLが嵌合してあり、図2に示すようにスライドガラスGLの周縁部がガラスランGRに摺動可能に嵌合している。従って、スライドガラスGLはアッパサッシュ30(ガラスランGR)とサイドサッシュ27(ガラスランGR)に沿って、上下方向にスライド可能である。
アッパサッシュ30とサイドサッシュ27の外周面の膨出部22より上方に位置する部分には、ゴム等の弾性材料によって成形されたウェザーストリップWS1が掛け回されている。さらに、図2に示すように、膨出部22の外周面全体(前面22a、下面、及び後面)と、アッパサッシュ30及びサイドサッシュ27の外周面の膨出部22より上方に位置する部分とには、ウェザーストリップWS1と平行をなすと共にウェザーストリップWS1より車内側に位置する環状のウェザーストリップWS2が、複数の係合ピンAをアッパサッシュ30に穿設した取付孔31と膨出部22に穿設した貫通穴22cとに嵌合することにより装着してある。ドア20を閉めるとウェザーストリップWS1及びウェザーストリップWS2が車両ボディのドア開口部10の周縁に弾性接触し(図2及び図3参照)、ドア20とドア開口部10の間をシールする。
次に、アッパサッシュ30の構造について詳細に説明する。
アッパサッシュ30は図2及び図4に示す断面形状(長手方向の総ての位置の断面が一様)の直線状長尺物としてロール成形または引き抜き成形によって成形された後、曲げ加工されることにより図1の形状にされる。アッパサッシュ30にはその全長に渡って、中空筒状の袋部32と、(ドア20を閉じた状態で)車幅方向に延びる平板状の緩衝部材保持部33と、袋部32と緩衝部材保持部33を接続する平板状の接続部34と、緩衝部材保持部33の前面35の両側縁部から前方に突出する内周側突条(ウェザーストリップ保持部)36及び外周側突条(ウェザーストリップ保持部)37と、緩衝部材保持部33の後面38の車外側縁部から後方に突出する突条(ガラスラン保持部)39と、が形成される。緩衝部材保持部33の前面35、内周側突条36及び外周側突条37の間にはウェザーストリップWS1の内周側端部を嵌合保持するウェザーストリップ保持溝40が形成され、緩衝部材保持部33の後面38、突条39及び袋部32の間にはガラスランGRの外周側端部を嵌合保持するガラスラン保持溝41が形成される。
このような断面形状のアッパサッシュ30は、図4に示すように、緩衝部材保持部33に対して直交する方向(矢線B方向)に見たときに、緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39が、袋部32とオーバーラップしない(車幅方向にずれている)。
上述のようにロール成形または引き抜き成形によって、アッパサッシュ30にはその全長に渡って、緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39が一体的に形成されるが、図3及び図4に示すように、アッパサッシュ30の下端部(インナパネル21の膨出部22と対向する部分)における緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37、突条39及び接続部34の緩衝部材保持部33側の側縁部はロール成形後(または引き抜き成形後)に切断されるので、アッパサッシュ30の下端部には袋部32と接続部34の一部のみが残される。
このような形状となるようにアッパサッシュ30の下端部を切断すると、図2に示すように、平面視において接続部34の前面と膨出部22の前面22aがほぼ段差なく連続する。そのため、アッパサッシュ30と膨出部22の接合部においても、ウェザーストリップWS2の内周側端部を接続部34の前面及び膨出部22の前面22aに隙間なく接触させることが可能である。
次に、図5から図7を利用してアッパサッシュ30の下端部の切断要領について説明する。
切断作業は、治具50及び切断具60を利用して行う。
治具50の上面にはその長手方向に直線的に延びる溝51と溝52が凹設してあり、溝51と溝52の間にはその上面が扁平面をなす支持突条53が形成してある。さらに治具50の上面にはその長手方向に直線的に延びる傾斜支持面54と、傾斜支持面54と連続する垂直面55とが形成してある。さらに、治具50の長手方向の一方の端部における傾斜支持面54より溝51側の部分全体は切り欠かれており、この切欠部56の端面は互いに直交する第1平面57及び第2平面58となっている。
切断具60は、断面形状(平面形状)が略L字形をなす部材であり、その下面全体が歯部61となっている。さらに、切断具60の外側面には、治具50の第1平面57と平行な第1摺接平面62と、治具50の第2平面58と平行な第2摺接平面63が形成してある。
なお、治具50の切欠部56及び切断具60はアッパサッシュ30の膨出部22と対向する部分(図1参照)と同じ長さであるが、便宜上、図5及び図6では実際の長さより短く図示している。
切断作業を行うにはまず、図6に示すようにアッパサッシュ30の前面を下方に向けて、内周側突条36と外周側突条37を治具50の溝52と溝51にそれぞれ嵌合する。すると、緩衝部材保持部33の前面(治具当接面)35が支持突条53の上面によって支持され、接続部34及び袋部32の前面(治具当接面)が傾斜支持面54によって支持され、さらに袋部32の車内側面(治具当接面)が垂直面55と接触する。
このようにして治具50でアッパサッシュ30を支持したら、図5及び図6に示すように、切断具60を治具50の切欠部56の直上に移動させる(第1摺接平面62と第1平面57、及び第2摺接平面63と第2平面58をそれぞれ同一平面上に位置させる)。この状態で切断具60を下方(図5及び図6の矢印方向)に直線移動させると、切断具60は第1摺接平面62と第2摺接平面63を治具50の第1平面57と第2平面にそれぞれ摺接させながら、その歯部61によりアッパサッシュ30の下端部における緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37、突条39及び接続部34の緩衝部材保持部33側の側縁部を一回で切断する(図7参照)。
以上説明したように本実施形態のアッパサッシュ30は、緩衝部材保持部33に対して直交する方向(図4の矢線B方向)から見たときに、緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39が袋部32とオーバーラップしない断面形状なので、切断具60によって緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37、突条39及び接続部34の緩衝部材保持部33側の側縁部の下端部を一回の直線的な切断作業により、袋部32を傷つけることなく切断できる。従って、ドアサッシュの下端部を加工するためには複数回の作業が必要であった従来技術に比べて、アッパサッシュ30の下端部の加工(切断)が容易である。
しかも、切断作業時にはアッパサッシュ30の緩衝部材保持部33の前面35、接続部34と袋部32の前面、及び袋部32の車内側面を治具50の支持突条53の上面、傾斜支持面54、及び垂直面55でそれぞれ支持するので、切断作業を安定した状態で確実に行うことが可能である。
また、本実施形態のアッパサッシュ30は、その下端部から緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39及び接続部34の緩衝部材保持部33側の端部が切除されるものの、接続部34の大部分は切除されずに残される。そのため、袋部32の車内側面と接続部34の前面の二面を膨出部22の車外側面(アッパサッシュ30との対向面)に溶接できるので、アッパサッシュ30の下端部と膨出部22(インナパネル21)を強固に接合できる。
以上各実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば、図2に示すようにドアサッシュ30の内周側から見たときに袋部32とガラスラン保持部39の間の隙間を通して接続部34が露出するので、切断具60の切断方向は矢印B方向には限定されない。即ち、例えば切断具60を、接続部34に対して直交する方向に直線移動させて、袋部32とガラスラン保持部39の間の隙間を通して接続部34に接触させることによっても接続部34を1回で切断できる。
さらに、上記実施形態では切断具60により緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39のみならず、接続部34の緩衝部材保持部33側の側縁部をも切断しているが、緩衝部材保持部33、内周側突条36、外周側突条37及び突条39のみを切断する態様で実施することも可能である。
また、サイドサッシュ27の下端部をアッパサッシュ30と同じ断面形状とし、サイドサッシュ27の下端部を治具50と切断具60を利用して上記と同じ要領により切断してもよい。
本発明の一実施形態を適用した自動車のドアをドアトリムを取り外した状態で見た側面図である。 図1のII−II矢線に沿う断面図である。 図1のIII−III矢線に沿う断面図である。 ドアサッシュの下端部の断面図である。 治具と切断具の斜視図である。 治具にドアサッシュを載せ、切断具によるドアサッシュの下端部を切断する様子を示す斜視図である。 ドアサッシュの下端部と、ドアサッシュの下端部から切断された部分の斜視図である。
符号の説明
10 ドア開口部
20 ドア
21 インナパネル
22 膨出部
22a 前面
23 アウタパネル
24 作業孔
25 ドアサッシュ
27 サイドサッシュ
29 窓孔
30 アッパサッシュ
31 取付孔
32 袋部
33 緩衝部材保持部
34 接続部
35 前面
36 内周側突条(ウェザーストリップ保持部)
37 外周側突条(ウェザーストリップ保持部)
38 後面
39 突条(ガラスラン保持部)
40 ウェザーストリップ保持溝
41 ガラスラン保持溝
50 治具
51 52 溝
53 支持突条
54 傾斜支持面
55 垂直面
56 切欠部
57 第1平面
58 第2平面
60 切断具
61 歯部
62 第1摺接平面
63 第2摺接平面
GL スライドガラス
GR ガラスラン
WS1 WS2 ウェザーストリップ

Claims (2)

  1. 車両ドアのインナパネルの車外側面にその下端部が接合されるドアサッシュにおいて、
    断面形状が中空筒状をなすと共にドアサッシュの長手方向に延びる袋部と、
    外周面側にウェザーストリップ保持部が連設され内周面側にガラスラン保持部が連設された、ドアサッシュの長手方向に延びる平板状の緩衝部材保持部と、
    ドアサッシュの長手方向に延びる板状をなし、その両側縁部に上記袋部と上記緩衝部材保持部がそれぞれ接続する接続部と、
    を備え、
    上記ドアサッシュの内周側から見たときに上記袋部と上記ガラスラン保持部の間の隙間を通して上記接続部が露出する断面形状の長尺物の上記下端部から、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び上記接続部の該緩衝部材保持部に連なる側の一部を切除し、かつ、上記緩衝部材保持部に直交する方向から見たときに、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部及びガラスラン保持部が上記袋部とオーバーラップしない形状であり、
    上記緩衝部材保持部及び上記接続部の上記インナパネルとの対向面が、ドアサッシュの上記下端部から上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び接続部の上記一部を一体的に切断する切断具と対をなす治具によって支持される治具当接面として利用可能であることを特徴とする車両ドアのドアサッシュ。
  2. 断面形状が中空筒状をなす袋部と、外周面側にウェザーストリップ保持部が連設され内周面側にガラスラン保持部が連設された、ドアサッシュの長手方向に延びる平板状の緩衝部材保持部と、ドアサッシュの長手方向に延びる板状をなし、その両側縁部に上記袋部と上記緩衝部材保持部がそれぞれ接続する接続部と、を備え、かつ上記ドアサッシュの内周側から見たときに上記袋部と上記ガラスラン保持部の間の隙間を通して上記接続部が露出する断面形状の長尺物であるドアサッシュの上記緩衝部材保持部及び上記接続部の上記インナパネルとの対向面である治具当接面を治具によって支持するステップ、及び
    上記ドアサッシュを挟んで上記治具と反対側に位置する切断具を、上記隙間を通してドアサッシュの内周側から上記接続部に向けて1回だけ直線移動させて、上記ドアサッシュの端部から、上記緩衝部材保持部、ウェザーストリップ保持部、ガラスラン保持部及び上記接続部の該緩衝部材保持部に連なる側の一部を一体的に切除するステップ、
    を有することを特徴とする車両ドアのドアサッシュの切断方法
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