JP5150856B2 - バクテリオファージ増幅を向上させた微生物の検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、微細生体の同定の技術分野に関し、特にバクテリオファージを使用する微生物の同定に関する。
バクテリオファージの増幅は、微細生体の同定を加速する手法として主張されてきた。例えば、Stuart Mark Wilsonの1999年11月16日に発行された米国特許5,985,596及び10月8日に発行された6,461,833B1、Ulitzurらの1989年8月29日に発行された米国特許4,861,709、Schererらの1998年10月20日に発行された米国特許5,824,468、Jurgensenらの1997年8月12日に発行された米国特許5,656,424、Jacobs,Jrらの2001年10月9日に発行された米国特許6,300,061B1、Hiroshi Nakayamaの2003年4月29日に発行された米国特許6,555,312B1、Saylerらの2003年4月8日に発行された米国特許6,544,729B2、Michael F.Sandersの1999年3月30日に発行された米国特許5,888,725、Adamsの2002年8月20日に発行された米国特許6,436,661B1、Reesらの1996年3月12日に発行された米国特許5,498,525、Angelo J.Madonna、Sheila VanCuyk及びKent J.Voorheesの“マトリクス支持レーザー脱着/イオン化飛行時間質量分析と組み合わせた免疫磁気分離及びバクテリオファージ増幅を使用する大腸菌の検出”、2002年12月24日のワイリーインターサイエンスのドイ10.1002/rem.900、及び2004年11月11日に発行された米国特許出願2004/0224359を参照されたい。バクテリオファージは、自分自身を複製する手段としてバクテリアを使用する性質のウイルスである。バクテリオファージ(又はファージ)はバクテリアに自身を付着させ、そのバクテリアの中に遺伝子物質を注入することによりこれを行い、10倍から1000倍にファージを複製する。溶菌バクテリオファージと呼ばれるある種のバクテリオファージは、他のバクテリアを探し出すために環境へ子孫ファージを放出する宿主バクテリアを破裂させる。親ファージによるバクテリア感染のための合計インキュベーション時間、子孫ファージを産生するバクテリアのファージ複製(増幅)、及び溶菌後の子孫ファージの放出は、ファージ、バクテリア及び環境条件に依存し、1時間程度しかかからない可能性もある。このように、バクテリオファージ又はバクテリオファージマーカーのテストと結びついたバクテリオファージ増幅の使用は、従来の基質ベースの同定と比較して著しくアッセイ時間を短縮させることが可能となりうると提案されている。単一の感染バクテリアは、10〜10子孫バクテリアを産生させ、各々のバクテリオファージ粒子はカプシド又は他の構造タンパク質の10〜10コピーを含有しうる。従って、各々の感染バクテリアからの10〜10のシグナル増幅が可能であり、子孫バクテリア、バクテリオファージ核酸又はバクテリオファージタンパク質を検出する適切な手法が得られる。これらに限定されるものではないが、PCR、質量分析、抗体又はアプタマーベース結合アッセイ、及びプラークアッセイを含む、検出に適切な多数の手法が知られている。
上記で説明したようなバクテリオファージ増幅方法の各々において、潜在的に標的バクテリアを含むサンプルは、それらのバクテリアに特有のバクテリオファージとインキュベートされる。バクテリアの存在下において、バクテリオファージは感染し、バクテリアにて複製し、標的バクテリアの存在を示す測定可能な信号を結果として生じる。検出及び同定の手法として、感染標的バクテリアから放出された子孫ファージの検出を使用する手法もある。このケースにおいては、親ファージの標的バクテリアへの感染が不成功ならば、子孫ファージは産生されない。依然として他の手法は、子孫ファージ全体よりもファージ複製産生の検出に頼る。例えば、標的バクテリアへの感染に成功した場合、ルシフェラーゼレポータバクテリオファージはルシフェラーゼを産生する。次に検出された場合、ルシフェラーゼは、サンプル中に標的バクテリアの存在を示す光を生み出す。他の手法は、特有のバクテリオファージによる標的バクテリアの溶菌感染に成功した後に放出されるバクテリア残渣の検出に依存する。依然として他の手法は、バクテリアに付着するバクテリオファージの能力にのみ依存し、増幅を要しない。標的バクテリアを加速度的に同定するために、これらのファージベースの診断手法は、標的バクテリアのための高い感度及び非標的株又はバクテリア株における複製を避ける高い特性の両方を有するバクテリオファージを要求する。これらの特性を有するバクテリオファージの発見又は開発は、非常に挑戦的である。このように、バクテリオファージ増幅は、微生物を検出する過程を期待させると考えられるが、従来の市販の微生物検出過程と比較されるバクテリオファージを使用する市販の有益な診断過程は未だ開発されていない。容認できる感度を有するバクテリオファージは、しばしば十分な特性を欠く。即ち、それらは、あまりにも多くの非標的バクテリアと交差反応をする。十分な特性との結合における許容感度の欠乏は、市販のバクテリオファージ診断過程の批判的問題である。
与えられたバクテリア株では、バクテリア株に対する個々の株の感受性が変化することはよく知られている。実際のところ、異なる感受性は、バクテリア株の同定のためのファージタイプスキームの基礎を形成する。ある種の要因は同定されておらず、この異なる感受性の生物化学的基礎は、よく理解されていない。これらはウイルス要因を包含し、それらはしばしばバクテリア染色体の中の移動遺伝子要素に見いだされる。よく知られている例は、病原遺伝子島SaPI1によってエンコードされ、S.Aureusの臨床単離の約20%に見いだされる毒性衝撃シンドロームの黄色ブドウ球菌(S.aureus)要因である。これらの病原遺伝子島は、バクテリオファージによる宿主バクテリアの感染によって移動され、感染粒へキャプシド形成される。この移動及びキャプシド形成は、感染バクテリオファージの領域にて発生し、その複製は100倍縮小されうる(リンゼイ Molecular Microbiology,1988,29:2527)。バクテリア宿主は、バクテリオファージの高生産ができないため、この縮小は、バクテリオファージ増幅に依存する全てのアッセイ又は過程にとって不確かなものである。
以上より、特異的で高感度であるとともに高増幅率で迅速かつ効果的な微生物の探知手法が求められる。
本発明は、バクテリオファージ曝露サンプルに対し、1つ又は複数の物質を添加することにより、優れた技術を提供して上記問題を解決する。その物質は、特質又は感度を減少させることなくバクテリオファージの増幅を促進させる。例えば、様々なS.aureus外タンパク質同様の毒性衝撃タンパク質の発現が、脂肪酸のほぼ致死量濃度の存在下で抑制され、成長培地中の化合物に関連していることが判明している。我々は、成長培地への脂肪酸、共役脂肪酸、脂肪酸エステル、又は脂肪酸アミドの添加により、バクテリア宿主の検出、同定、及び特性検出におけるバクテリオファージベーステストの効率及び実用性が著しく向上し、目的を達成することを見いだした。例えば、我々は、脂肪酸及び関連する化合物の添加により、不良バクテリア宿主のS.aureus株、及び良バクテリア宿主のS.aureus株におけるバクテリオファージ増幅が実質的に促進することを示し、また、セフォキシチンのようなベータラクタム抗生物質の存在下で成長したメシチリン耐性S.aureus(MRSA)株によるバクテリオファージ増幅もまた実質的に促進することを示した。
特性又は感度を減少させることなくバクテリオファージ増幅を向上させるために見いだされた他の物質は、ピルビン酸及びピルビン酸ナトリウムのような様々な形態のピルビン酸である。例えば、様々のS.aureus株に対する10mmol/L(ミリモル/リットル)から50mmol/Lのピルビン酸ナトリウムの添加により、ファージ感度が増加する。12mmol/Lから37mmol/Lのピルビン酸ナトリウムの添加により、これらの株のファージ感度が約78%から87%乃至92%まで増加することが判明している。15mmol/Lから31mmol/Lの濃度範囲において、約90%まで感度が上昇する。最も好ましい濃度は27mmol/Lであり、その濃度ではピルビン酸ナトリウム無しの感度を超えて約15%増加した。同様に、バクテリオファージの平均増幅は、約10mmol/Lから60mmol/Lピルビン酸ナトリウムの範囲において著しく増加した。例えば、平均増幅は、ピルビン酸ナトリウム無しの約92から、約30mmol/Lのピルビン酸ナトリウム有りの150まで増加した。
本発明は、試験サンプルにおける標的微生物の存在又は不存在を試験する方法であって、前記方法は、バクテリオファージ曝露サンプルを作成するために、標的微生物に付着可能な所定量のバクテリオファージをサンプルと組み合わせ、バクテリオファージが微生物に感染するのに、バクテリオファージ曝露サンプルを十分量条件にし、標的微生物の存在又は不存在を決定するバクテリオファージマーカーの存在又は不存在を検出するために、バクテリオファージ曝露サンプルをアッセイし、前記標的微生物のバクテリオファージ増幅又は前記標的微生物のバクテリオファージ感度を上昇させる物質と、前記バクテリオファージ及び前記標的微生物との結合を含有することを特徴とする。
本発明は、更に、試験サンプルにおける標的微生物の存在又は不存在を決定する培地であって、前記培地はバクテリオファージを含有し、更に、前記培地は、前記標的微生物における前記バクテリオファージの複製を促進させる、又は、前記標的微生物に対するバクテリオファージ感度を促進させる物質を含有することを特徴とする。
好ましくは、前記微生物はバクテリアであり、前記アッセイは、前記サンプルにおける標的バクテリアの存在を示すバクテリオファージマーカーの検知を含む。好ましくは、前記物質は、バクテリアの毒性因子を抑制する。好ましくは、前記毒性因子は、有毒衝撃タンパク質である。記物質は、ラウリル酸である。好ましくは、前記基質は、脂肪酸、共役脂肪酸、脂肪酸エステル及び脂肪酸アミドからなる群から選択される。好ましくは、前記物質は、ピルビン酸を含有する。好ましくは、前記物質は、ピルビン酸ナトリウムを含有する。好ましくは、前記方法は、潜在型交差反応の非標的微生物のファージ複製の抑制を更に含む。好ましくは、前記抑制は、サポートに付属する選択性結合試薬を使用し、前記サンプルから選択的に潜在交差反応バクテリアを取り除くこと、又は、潜在型交差反応バクテリアを選択的に破壊することを含む。
本発明は、バクテリオファージの感度を維持又は増加させると同時に、バクテリオファージ増幅過程の感度を向上させて問題を解決する。本発明の数々の他の特徴、目的、及び利点は、以下の明細書及び明細書と付随して理解される図面にて明らかになる。
図1は、不良又は制限S.aureus宿主において、ラウリル酸の添加による増幅を示す図である。 図2は、任意のS.aureus宿主において、ラウリル酸によりバクテリオファージが増幅することを示す図である。 図3は、MRSA株において、ラウリル酸によりセフォキシチンによるファージ増幅の抑制が緩和されることを示す図である。 図4は、バクテリオファージ感度のパーセントvsピルビン酸ナトリウム濃度mmol/Lを示す図である。 図5は、バクテリオファージ平均増幅vsピルビン酸ナトリウム濃度mmol/Lを示す図である。
本発明は、微生物の検出のためのバクテリオファージの使用に関する。バクテリオファージは、自身を複製する手段としてバクテリアを使用する自然進化のウイルスである。ファージは、自身をバクテリアに付着させて、そのDNA(又はRNA)をそのバクテリアの中に注入し、ファージを数百又は数千倍にまで複製させる。これはファージ増幅と呼ばれる。上記の発明の背景において要約されたように、バクテリア自身よりも簡易かつ迅速に検出できるバクテリア検出マーカーをファージ増幅が潜在的に示すという多数の文献がある。バクテリオファージマーカーのアッセイによるバクテリア増幅により特定のバクテリアが探知される基礎理論は、特定のバクテリオファージは特定のバクテリアにのみ感染することにある。これは、バクテリオファージのバクテリアに対する特性である。このように、特定のバクテリアに特質を有する特定のバクテリオファージがサンプルに導入され、バクテリオファージが増加すると、そのバクテリオファージ特性を有するバクテリアがそのサンプル中に存在することになる。このように、従来技術は、バクテリオファージ増幅は、特性バクテリアのサンプル中の存在を同定するために使用されることを教示している。しかしながら、探知対象である一つのバクテリア株に100%特性を有するバクテリオファージは、自然界に存在しない。更に、探知対象であるバクテリアに100%反応性であるバクテリオファージは自然界に発見されていない。なぜならば、自然界で発見されるバクテリオファージは、これら望ましいものとして不完全だからであり、市販の生育バクテリア検出プロセスは、当初の希望よりもより困難であるからである。本出願人は、バクテリオファージ増幅及びバクテリオファージ感受性を向上させ、市販のプロセスの可能性への最初の機会となるシステム及びプロセスを開示する。上記で要約されたように、本発明は、特性及び反応性を減少させることなしにバクテリオファージ増幅を向上させる物質及びプロセスを提供する。実際、下記に示されるように、本発明の物質及びプロセスは、増幅を向上させるのみならず感受性をも増加させる。
本明細書では、“バクテリオファージ”及び“ファージ”なる言葉は、バクテリオファージ、ファージ、マイコバクテリオファージ(TB及びパラTB)、マイコファージ(真菌)、又はマイコプラズマファージ、及び、生育バクテリア、真菌、マイコプラズマ、原生動物、酵母菌、及びその他の微視的生体に侵入可能なウイルスを意味し、自身を複製するためにこれらを使用するその他の言葉を含有する。ここで、“微視的”とは最大単位で1mm又はそれ以下であることを意味する。
本明細書では、バクテリオファージマーカーは、存在するバクテリオファージと結合可能な全ての生物学的な又は組織学的な要素である。限定することなしに、これは、バクテリオファージそれ自身、ファージ構造に組み込まれる脂質、バクテリオファージと結合可能なタンパク質、バクテリオファージと結合するRNA又はDNA、又は前記の全ての部分である。本明細書では、バクテリアマーカーは、バクテリアがバクテリオファージにより分解される場合に放出される全ての生物学的な又は組織学的な要素であり、それは細胞壁構成要素、バクテリア核酸、タンパク質、酵素、小分子、又はそれらの全部分を含む。
図1及び図2に示されるように、12で示される各々のシンボルは、S.aureusの独自の臨床単離を示す。S.aureusの臨床単離は、密度約10cfu/mlで35℃血液で20%チャージされたBacTec Aerobic F/10の肉汁にて生育された。これらの培養物の標本は、その後、各々10pfu/mlのバクテリオファージ株MP112及びMP115並びに種々の濃度のラウリル酸を含有するトリプティックソイブロスのテスト混合物中に1:250にて希釈された。培養物は35℃にて4時間生育され、そして希釈され、上部寒天手法を用いてバクテリアの壌地上に載置された。一昼夜のインキュベーションの後に、個々の培養物のpfu/mlがプレートから計算され、入力pfu/mlにより割られて図1に示される増幅値を得た。ラウリル酸を含まないこれらの単離の結果は15として示される。濃度5μg/mlのラウリル酸の結果は19にて示される。濃度10μg/mlのラウリル酸の結果は22にて示される。濃度15μg/mlのラウリル酸の結果は26にて示される。濃度20μg/mlのラウリル酸の結果は29にて示される。濃度30μg/mlのラウリル酸の結果は34にて示される。これら濃度範囲において、増幅の平均レベルは、ラウリル酸無しの3倍から30μg/mlラウリル酸の45倍まで増加する。増幅の平均レベルは図の各々において実線14にて示される。
図1で用いられる単離セットは、過去の実験からバクテリオファージ感染耐性又は感染後のバクテリオファージ不良増幅として知られる。本研究においてバクテリオファージ増幅のための不良宿主として、202の臨床単離の集合から28の株が選択された。これらの株が示すものとして〜全体の14%において、ほとんど又は全てがTSS陽性であることはもっともである。そして、ラウリル酸は、TSS遺伝子発現の抑制を通してファージ増幅を向上させる。しかしながら、我々は、ラウリル酸、そして拡大解釈して他の脂肪酸が、ほとんど全ての試験宿主においてバクテリオファージ増幅を一般的に促進することを見いだした。この新知見により、TSS抑制が、バクテリオファージ増幅における脂肪酸の効果を説明するのに十分ではないことが結果として示された。
良性バクテリオファージ宿主におけるラウリル酸の効果は図2に示される。ラウリル酸を含まないこれらの単離の結果は42として示される。濃度5μg/mlのラウリル酸の結果は45にて示される。濃度10μg/mlのラウリル酸の結果は48にて示される。濃度15μg/mlのラウリル酸の結果は52にて示される。濃度20μg/mlのラウリル酸の結果は56にて示される。濃度30μg/mlのラウリル酸の結果は59にて示される。このグループにおける平均増幅は、69倍からラウリル酸添加の100倍以上まで増加する。図の各々における増幅の平均レベルは、実線49によって示される。試験されたS.aureus株の80%以上が、ラウリル酸に反応してバクテリオファージ増幅の刺激を示した。
ラウリル酸、その他の脂肪酸、及びそれらの派生物は、図3に示されるように、メシチリン耐性S.aureus株(MRSA)宿主においてファージ増幅におけるベータラクタム抗生物質の効果を改良する。この特質により、メシチリン感性S.aureus(MRSA)からのMRSAの検出、分類、及び識別におけるバクテリオファージベース試験の実効性及び実用性が向上する。図3において、各々の印は、セフォキシチンとしてのベータラクタム抗生物質の存在下での成長可能な臨床MRSA(メシチリン耐性S.aureus)を示す。最初の印62(円)は、セフォキシチンもラウリル酸も無い状態でのMRSA株による増幅を示す。2番目の印64(四角)は、セフォキシチンが添加された状態での増幅を示す。ファージ増幅の抑制が見られる。三番目の印66(菱形)は、ラウリル酸が添加された状態での増幅を示す。四番目の印70(×)は、ラウリル酸及びセフォキシチンが添加された状態での増幅を示す。これより、ラウリル酸は、MRSA株においてセフォキシチンによるファージ増幅を抑制させないことが示される。
バクテリオファージ増幅を積極的に刺激する他の脂肪酸には、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、及びミリスチン酸のような飽和脂肪酸、グリセロールモノラウレートのような共役脂肪酸、オレイン酸及びリノレイン酸のような不飽和脂肪酸が含有される。本発明の目的のために、“脂肪酸”なる言葉は全てのこのような化合物及びその関連化合物を意味するとする。
ピルビン酸は、炭水化合物、脂肪酸、及びアミノ酸合成への好気性及び嫌気性代謝と関連する代謝性化合物である。バクテリオファージ増幅により宿主への実質的な代謝要求が明らかになるにつれ、図1〜3に示される結果の発見後、この化合物でバクテリオファージ宿主成長培地を増補することが、バクテリオファージ増幅を刺激し、より良いアッセイパフォーマンスにつながることを結論づけた。図4及び図5は、ピルビン酸ナトリウムによる培地の増補の効果を示すものである。図4は、ピルビン酸ナトリウム濃度mmol/L対測定されたバクテリオファージ感度%の曲線80を示す。32S.aureus株のパネルが、対数中期までBacTec SA 血液培養培地で成長し、バクテリオファージ及び所定のピルビン酸ナトリウム濃度mmol/Lを含有する成長培地へ希釈された。35℃で4時間インキュベーションした後、標準微生物学手法により培養物についてバクテリオファージ増幅の試験をした。入力バクテリオファージの8倍以上と定義された著しい増幅を示す株は、陽性スコアであった。感度は、全ての試験株における陽性株数のパーセンテージとして定義された。グラフに示されるように、12mmol/Lから37mmol/Lまでのピルビン酸ナトリウムの添加により、約78%から87%及び92%までのこれらの株においてファージ感度が増加することが判明した。15mmol/Lから31mmol/Lまでの濃度範囲は、90%以上の感度であった。27mmol/L濃度で、感度はピルビン酸ナトリウム無しの感度を約15%増加した。このデータにより、ピルビン酸ナトリウムを含む成長培地の増補によって、バクテリオファージ増幅可能株の分画を著しく向上させることが示された。
図5は、ピルビン酸ナトリウム濃度mmol/L対測定されたバクテリオファージ平均増幅の曲線90示すグラフである。学生ペアテスト試験(それぞれp=0.002,0.005)が行われ、0mM(ミリモル)ピルビン酸と15又は30mMピルビン酸との間の増幅差は重要な意味を持つ。バクテリオファージ平均増幅は、約10mmol/Lから60mmol/Lまでの範囲で著しく増加した。例えば、平均増幅は、ピルビン酸ナトリウム無しの約92mmol/Lからピルビン酸ナトリウム有りの150mmol/Lまで約30mmol/L増加した。これらのデータから、成長培地へのピルビン酸ナトリウムの添加により、バクテリオファージ増幅が向上し、バクテリオファージ増幅の試験及びアッセイのパフォーマンスが向上することがわかる。
バクテリオファージ増幅を向上させるこの方法及び物質は、好ましくは、潜在型交差反応、非標的バクテリアでの複製を抑制する物質及び方法の組み合わせにて使用され、ファージベース診断工程の感度上昇を抑制する。ここで、抑制工程の3つの実施例を記載する。1)標的バクテリアの成長を許容する一方、潜在型交差反応バクテリアの成長を抑制する、2)ある種のサポート(即ちミクロ粒子)に付着した選択性結合試薬を用いるサンプルから、潜在型交差反応バクテリアを選択的に取り除く、そして、3)潜在型交差反応バクテリアを選択的に破壊する。これらの実施例を例示して示すが、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。当業者により同様の結果を示す変形例が考察される。
潜在型交差反応バクテリアの抑制は、微生物検出の通常の手法を用いることにより行われうる。例えば、塩化ナトリウム(高濃度)、ポリミキシンB、ポリミキシンE、その他のポリミキシン、及びテルルカリウムのような金属化合物により、S.aureusの成長が許容される一方で、ある種の凝血酵素陰性ブドウ球菌(CNS)の成長が抑制される。これらの化合物は、S.aureusにおける複製への影響を最小限にする一方、CNS中におけるバクテリオファージの複製を抑制又は遅延させることも可能である。ファージ複製の効率及びタイミングに特異的に影響を与える選択培地の使用は、バクテリオファージベースのバクテリア診断方法の特性を向上させる新規手法である。
非標的バクテリアの除去は、抗体、非標的バクテリア選択性を有するバクテリオファージ、又は、非標的バクテリアに選択的に結合するその他の化合物を使用することにより達成されうる。S.aureusテストでは、CNS株の除去は有利でありうる。非標的バクテリアへのこれらの化合物の結合により、感染及び複製を回避し、これらのバクテリアのバクテリオファージへの結合が十分にブロックされる。代わりに、これらの化合物は、ミクロ微粒子、磁力ビーズ又は固体基質のような他の基質と付着する。サンプルとインキュベーションした場合、潜在型非標的バクテリアは選択的に基質と結合する。この基質はその後物理的にサンプルから取り除かれる。分離手法には、磁力ビーズの磁場の適用又はミクロ粒子の遠心分離が含まれる。
選択的に非標的バクテリアを破壊し、ファージ感染をしない抗バクテリア化合物を使用することにより、非標的バクテリアの選択的破壊がなされ、一方で、標的バクテリアはほとんど無傷であり、ファージ感染しない。このような化合物は、a)選択性抗生物質、及びb)交差反応非標的バクテリアと選択的に結合及び/又は潜在的に感染するバクテリオファージを含む。サンプル中で標的バクテリアに選択的に感染させるために使用される初期バクテリオファージに対し、後者は、補足バクテリオファージである。補足バクテリオファージは、非標的バクテリアに感染成功して固定することにより非標的バクテリアを破壊し、これにより初期バクテリオファージによるファージ感染が除去されるか著しく減少される。補足バクテリオファージは、外部からの溶菌として知られる過程にて非標的バクテリアを破壊するためにも使用される。外部からの溶菌は、数百又は数千のファージ粒が細胞壁に結合する場合におけるバクテリアの破壊である。本発明においては、高濃度の補足ファージをサンプルに添加し、多数の補足ファージを潜在型交差反応バクテリアに迅速かつ選択的に結合させる。複数ファージ結合の圧力下で、交差反応バクテリアは破裂し、初期バクテリオファージによるファージ感染位置として除去される。
参考として組み込まれている2007年11月20日に出願された国際出願PCT/US07/085268に記載されているように、バクテリオファージは、増幅無しにファージがバクテリアに付着する性質を使用してバクテリアを検出するために使用される。本出願は、微生物の抗生物質受容性又は抗生物質耐性を決定するためのバクテリオファージの使用方法を開示する。本発明では、記載される材料及び方法は、前述の方法及びシステムの全ての利点として使用される。微生物の同定及び/又は抗生物質耐性試験若しくは抗生物質受容性の決定のために使用される多数の他のファージベースの方法及び装置は、本発明の方法及び装置により改良される。
本明細書の中で記述及び記載される個々の実施例は例示のためのものであり、下記請求項に記載される発明の範囲の限定のために用いるべきではない。例えば、ラウリル酸はバクテリオファージ増幅を向上させることが明白であるが、その他関連物質もまたバクテリオファージ増幅を向上させることが明白である。その他の例として、ピルビン酸が目的に合致するとされた理由から、当業者ならばバクテリオファージ増幅及び/又はファージ感度を向上させるその他の物質を導くことができる。更に、本発明の観念から、当業者ならば、記載されていない具体例の数々の使用及び変形をなすことができるのは明らかである。数々の例示がここに記載される。記載された様々の構造及び方法は、等価の構造及び方法に置き換えられる。ある場合には本発明方法のサブ過程が異なる順にて実行される。また、種々の異なる材料及び要素が使用されうる。結果として、本発明は、記載された微生物検出装置及び方法が有する及び/又は示す個々及び全ての新規特徴並びに特徴の新規組み合わせを包含する。

Claims (9)

  1. 試験サンプルにおける標的微生物の存在又は不存在を試験する方法であって、前記方法は、バクテリオファージ曝露サンプルを作成するために、前記標的微生物に付着可能な所定量のバクテリオファージ及び成長培地を前記サンプルに組み合わせ、
    前記バクテリオファージが前記微生物に感染するのに、前記バクテリオファージ曝露サンプルを十分量条件にし、
    前記標的微生物の存在又は不存在を決定するバクテリオファージマーカーの存在又は不存在を検出するために、前記バクテリオファージ曝露サンプルをアッセイし、
    前記標的微生物に対するバクテリオファージ感度を向上させながら、前記標的微生物のバクテリオファージ増幅を向上させる物質と、前記バクテリオファージ及び前記標的微生物との結合を含有し、前記物質は前記成長培地とは異なり、
    前記物質は、前記標的微生物に対するバクテリオファージ感度を向上させつつ、亜致死濃度において前記標的微生物のバクテリオファージ増幅を向上させるラウリル酸であることを特徴とする。
  2. 前記微生物はバクテリアであり、前記アッセイは、前記サンプルにおける前記標的バクテリアの存在を示す前記バクテリオファージマーカーの検知を含む請求項1記載の方法。
  3. 前記物質は、バクテリアの毒性因子を抑制する請求項1記載の方法。
  4. 前記毒性因子は、有毒衝撃タンパク質である請求項3記載の方法。
  5. 潜在型交差反応の非標的微生物におけるファージ複製の抑制を更に含む請求項1記載の方法。
  6. 前記抑制は、前記サンプルから選択的に潜在型交差反応バクテリアを取り除く;サポートに付着する選択性結合試薬を使用する;又は潜在型交差反応バクテリアを選択的に破壊することを含む請求項記載の方法。
  7. 試験されるサンプルにおける標的微生物の存在又は不存在を決定する培地であって、前記培地はバクテリオファージを含有し、更に、前記培地は、前記標的微生物に対するバクテリオファージ感度を促進させながら、前記標的微生物における前記バクテリオファージの複製を促進させる成長培地及び物質を含有し、前記物質は前記成長培地とは異なり、
    前記物質は、前記標的微生物に対するバクテリオファージ感度を向上させつつ、亜致死濃度において前記標的微生物のバクテリオファージ増幅を向上させるラウリル酸であることを特徴とする。
  8. 前記物質は、バクテリアの毒性因子を抑制する請求項記載の培地。
  9. 前記毒性因子は、有毒衝撃タンパク質である請求項記載の培地。
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