JP5150710B2 - 逆止弁付き継ぎ手 - Google Patents

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Description

本発明は逆止弁付き継ぎ手に関するもので、より詳しくは逆止弁を手動で開放することができる逆止弁付き継ぎ手に関する。
従来、LPGを燃料とする自動車に搭載するLPG用容器へのLPGの充填装置として図1及び図2に示すように、充填される側の容器1にLPG充填パイプ2を設け、該パイプ2に、容器外からハンドル3により手動で開閉する容器側充填バルブ4を設け、更に、充填パイプ2における前記充填バルブ4より上流側(LPGの供給側)の容器外に位置してLPG充填口部5を設け、容器1内の下流側終端に位置して過充填防止装置6を設けたLPG充填装置が知られている。
この装置においては、容器1内にLPG燃料を充填する際に、先ずLPG充填機側の供給ホース(図示せず)を前記LPG充填口部5に接続し、その後充填バルブ4をハンドル3により手動で開いて、LPG充填機側に設けられた貯留槽内のLPGを、供給ホースを通じてLPG充填口部5からパイプ2内に導入し、過充填防止装置6を通じて容器1内に充填するようになっている。
このような充填装置においては、LPGの充填後に、供給ホースをLPG充填口部5から外した際に充填口部5を自動的に閉弁する逆止弁を備えた逆止弁付き継ぎ手を充填口部5に設けることが考えられる。
また、前記の手動による充填バルブ4の閉め忘れなどによるガス漏れを防止する上から充填後は自動的に閉弁する逆止弁を設けることが考えられる。
このような逆止弁付き継ぎ手として、特許文献1〜4に記載された逆止弁付き継ぎ手を使用することが考えられる。
特開平10−132110号公報 特開平11−201358号公報 特開2001−182852号公報 特許第3369523号公報
ところで、前記のようなLPGを貯留する自動車側の容器1においては、LPGの充填作業以外のときに、容器1内の圧力を調整するために容器1内のガスを抜く、ガス抜きを行う必要がある。
しかし、LPGの充填経路中に前記従来の逆止弁付き継ぎ手を用いた場合には、LPGの充填作業以外のときに前記の充填バルブ4をハンドル3により手動で開いても、内蔵したスプリングの付勢力により逆止弁が閉作動し、ガス抜きができない問題がある。
そこで本発明は、加圧流体の充填時にはその流体圧により開弁して充填が可能で、流体充填以外のときには閉弁し、圧抜き時には手動で開弁できる逆止弁を備えた逆止弁付き継ぎ手を提供することを目的とするものである。
本発明は、逆止弁付き継ぎ手の本体内に、該本体を貫通する流路を形成し、該流路に、上流側から下流側への流体の流れのみを許容する逆止弁を設けるものにおいて、必要により下流側から上流側に向かって流体を流す場合には、前記の逆止弁を本体の外部より手動で強制的に開くことができる開弁手段を設けて、例えば加圧流体を容器へ充填した後に容器内の圧力を手動操作で抜くことができる構成にしたことを主要な特徴とする。
そして、上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、本体内に貫通する流路を形成し、該本体を流路方向の前後に2分割し、その一方の分割体に、その流路中においてプッシュロッドを設け、他方の分割体側にバルブシートと、該バルブシート部に接離して流路を開閉する逆止弁を設け、前記一方の分割体を前記他方の分割体に対して前後方向に移動可能に設け、該一方の分割体を他方の分割体側へ移動することにより前記プッシュロッドが前記逆止弁を押し開くようにしたことを特徴とするものである。
本発明における逆止弁付き継ぎ手を、例えば流体充填機と流体が充填される容器とを連通する流通経路中に設置するとともに、その逆止弁を、流体充填時に、その充填される流体圧力によって開くようにして設ける。これにより、充填機側から容器内への流体の充填が可能になる。また、充填後は逆止弁が閉弁する。また、充填後に、容器内の流体圧を抜く場合には、一方の分割体を手動で逆止弁側へ移動することによりプッシュロッドによって逆止弁を開作動することにより、流通経路を開放して容器内の圧力を外部へ放出し圧抜きを行うことができる。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記逆止弁とは別の逆止弁を、前記一方の分割体の流路における外部との開口部に設け、該開口部側に接続される部材により前記別の逆止弁を開くようにし、該別の逆止弁に前記プッシュロッドを備え、該別の逆止弁の開作動状態において一方の分割体を他方の分割体側へ移動することにより前記プッシュロッドが前記他方の分割体の逆止弁を押し開くようにしたものである。
本発明においては、逆止弁付き継ぎ手をカップリング式に形成した場合に、前記請求項1と同様の作用、効果を発揮することができる。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載の発明において、前記他方の分割体の逆止弁を、スプリングにより常時前記バルブシート側へ付勢し、前記一方の分割体から他方の分割体へ流れる流体圧によりバルブシートから離間するように形成したものである。
本発明においても前記と同様の作用、効果を発揮することができる。
請求項4記載の発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記一方の分割体の外部にグリップを設け、該グリップにより一方の分割体を前後方向に移動するようにしたものである。
本発明においては、グリップを本体の外部に露出して設け、該グリップを手動で移動して一方の分割体を移動することができる。したがって、該グリップを手動しやすい形状にして手動による逆止弁の開作動を容易にすることができる。
請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記逆止弁の閉状態における一方の分割体の移動位置を保持する位置保持手段を設けたものである。
本発明においては、位置保持手段により逆止弁の閉位置を保持でき、逆止弁を手動で開閉した後において、その逆止弁の閉位置を手で保持し続ける必要がない。
請求項6記載の発明は、流路が形成された第1分割体と流路が形成された第2分割体とが流路方向に摺動可能に接続されることにより1つの流路が形成され、該流路に設けられた逆止弁とバルブシートとの接離により前記流路を流れる流体の移動を制限可能な逆止弁付き接ぎ手において、
前記逆止弁とバルブシートは、前記第1分割体と第2分割体とが接続された状態で該第1分割体と第2分割体とを流路方向へ摺動させる際に、該第1分割体と第2分割体とを所定の相対位置まで摺動させるときには前記逆止弁が前記バルブシートと接触した状態で該逆止弁と前記第1分割体との相対位置が一定となるように構成されると共に該第1分割体と第2分割体とを前記所定の相対位置から摺動させるときには前記逆止弁が前記バルブシートと離れた状態で該逆止弁と前記第2分割体との相対位置が一定となるように構成され、
前記逆止弁は、前記第1分割体と第2分割体とが接続された状態で前記逆止弁と前記バルブシートとが接触しているときには、前記流路内を流れる流体の前記逆止弁にかかる圧力差によって前記逆止弁と前記バルブシートとが離間するように構成されていることを特徴とする、ものである。
本発明における逆止弁付き継ぎ手を、例えば、流体充填機と流体が充填される容器とを連通する流通経路中に設置すれば、第1分割体と第2分割体とを摺動させて、逆止弁とバルブシートを接触した状態とすることにより、充填機側から容器内への流体の充填が可能となるとともに、充填後は逆止弁が閉弁して逆流を防止できる。また、第1分割体と第2分割体とを摺動させて、逆止弁とバルブシートを離れた状態とすることにより、流通経路を開放して容器内の圧力を外部へ放出し圧抜きを行うことができる。
本発明の逆止弁付き継ぎ手を、流体の充填機側と流体が充填される容器とを連通する流通経路の継ぎ手として使用することにより、流体の充填時には逆止弁を流体圧によって開弁して流体の充填が可能となり、流体の充填後は、逆止弁が閉弁し、また、流体の充填後において、容器内の圧力を抜く場合には、逆止弁付き継ぎ手に設けられた開弁手段により手動で逆止弁を開いて圧抜きを行うことができる。
本発明の逆止弁付き継ぎ手を適用する例としてのLPG容器を示す断面図。 図1の右側面図。 本発明の第1実施例を示すもので、容器側充填バルブと逆止弁付き継ぎ手と充填機側のカップリングの3部品を示す断面図。 図3における逆止弁付き継ぎ手の拡大断面図。 図3の3部品の連結状態において、加圧流体の充填時を示す断面図。 図5における平面図。 図3の3部品の連結状態において、流体充填後の閉弁状態を示す断面図。 図3の充填機側カップリングを開放用カップリングに替えて連結した状態において、逆止弁の手動開放状態を示す断面図。 図8における平面図。 第1及び第2実施例における流体経路を示す図。 本発明の第2実施例を示すもので、容器側充填バルブと逆止弁付き継ぎ手と充填機側カップリングの3部品を示す断面図。 図11における逆止弁付き継ぎ手の拡大断面図。 図11の3部品の連結状態において、加圧流体の充填時を示す断面図。 図13におけるストッパー部を示す断面図。 図11の3部品の連結状態において、流体充填後の閉弁状態を示す断面図。 図11の充填機側カップリングを開放用カップリングに替えて連結した状態において、逆止弁の手動開放状態を示す断面図。 図16において外されたストッパーを示す図。 本発明の第3実施例を示すもので、容器側充填バルブと逆止弁付き継ぎ手と充填ホースの3部品を示す断面図。 図18における逆止弁付き継ぎ手の拡大断面図。 図18の3部品の連結状態において、加圧流体の充填時を示す断面図。 図20における平面図。 図18の3部品の連結状態において、流体充填後の閉弁状態を示す断面図。 図18の3部品の連結状態において、逆止弁の手動開放状態を示す断面図。 図23における平面図。 第3及び第4実施例における流体経路を示す図。 本発明の第4実施例を示すもので、容器側充填バルブと逆止弁付き継ぎ手と充填ホースの3部品を示す断面図。 図26における逆止弁付き継ぎ手の拡大断面図。 図26の3部品の連結状態において、加圧流体の充填時を示す断面図。 図28におけるストッパー部を示す図。 図26の3部品の連結状態において、流体充填後の閉弁状態を示す断面図。 図26の3部品の連結状態において、逆止弁の手動開放状態を示す断面図。 図31において外されたストッパーを示す図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
本発明の逆止弁付き継ぎ手は、例えば前記図1及び図2に示すLPGが充填される側の容器1のLPG充填口部5に装着されるものである。
図3乃至図9は第1実施例で、カップリング式で、かつ、プル式の逆止弁付き継ぎ手を示す。
図3において、4は前記図1に示す容器1側の充填バルブで、導入口11と前記容器1における充填パイプ2に接続する導出口12を有し、これらの間の流路に弁体13とシート14が設けられ、手動用のハンドル3を正逆回転することにより弁体13をシート14に接離し、流路を開閉するようになっている。
本発明の逆止弁付き継ぎ手16は、その本体が、流路方向の前後に2分割され、その一方の分割体である上流側本体(ニップル)17と他方の分割体である下流側本体(アダプタ)18を摺動可能に嵌合して形成され、その上流側本体17は、接続具である充填機側カップリング15に接続され、下流側本体18は、その雄ねじ19を容器側充填バルブ4における導入口11に刻設した雌ねじ20に螺着して容器側充填バルブ4に接続されるようになっている。
この逆止弁付き継ぎ手16について図3及び図4により詳述する。
一方の分割体である上流側本体17は円筒状に形成され、その体内に流路方向である前後方向(軸方向)に貫通した流路21が形成されている。該流路21の上流側である外部との開口部にはテーパ状に縮径した第1バルブシート22が形成され、下流側にはバルブシート形成部材23aが嵌合固設され、該バルブシート形成部材23aにより第2バルブシート23が形成されている。更に第1バルブシート22と第2バルブシート23との間の流路21内には第1バルブガイド24が固設されており、該第1バルブガイド24の中心部には軸方向に貫通するガイド孔25が形成されている。更に第1バルブガイド24の外周にはフィン26が形成され、該フィン26の外端面で第1バルブガイド24を上流側本体17に固着し、フィン26の相互間の空隙で流体が流路21内を流通するようになっている。
前記流路21内には第1逆止弁27が前記第1バルブシート22に接離可能なように前後方向に移動可能に設けられている。該第1逆止弁27は、前記第1バルブガイド24のガイド孔25に摺動可能に挿通したバルブステム28と、該バルブステム28に嵌装したパッキン29と、該パッキン29を保持するカラー30とからなり、パッキン29が第1バルブシート22に接離するようになっている。更に、前記カラー30と第1バルブガイド24間にスプリング31が介在されており、該スプリング31の付勢力によりパッキン29を常時第1バルブシート22側へ付勢している。
上流側本体17の後側(流体の充填時における流体の流れ方向の下流側を後側とする)には後方へ突出する環状の第1嵌合部32が形成され、下流側本体18の前側には前方へ突出する環状の第2嵌合部33が形成され、第1嵌合部32が第2嵌合部33の外周において前後方向(軸方向)及び周方向に摺動可能に嵌合されている。すなわち、上流側本体17を回転することなく前後方向へ移動できるようになっている。両嵌合部32,33との嵌合面にはシール用のOリング34が設けられ、両嵌合部32,33が相対的に摺動してもシール性が保持されるようになっている。
前記下流側本体18は円筒状に形成され、その体内に前後方向に貫通した流路35が形成されている。該流路35の上流側寄りには第2バルブガイド36が固設されており、該第2バルブガイド36の中心部には軸方向に貫通するガイド孔37が形成されている。更に、第2バルブガイド36の外周にはフィン38が形成され、該フィン38の外端面で第2バルブガイド36を下流側本体18に固着し、フィン38の相互間の空間で流体が流路35内を流通するようになっている。
前記流路35内には第2逆止弁39が、前記第2バルブシート23に接離可能なように前後方向に移動可能に設けられている。該第2逆止弁39は、前記第2バルブガイド36のガイド孔37に摺動可能に挿通したバルブステム40と、該バルブステム40に嵌装したパッキン41と、該パッキン41を保持するカラー42とからなり、パッキン41が第2バルブシート23に接離するようになっている。更に、前記カラー42と第2バルブガイド36間にスプリング43が介在されており、該スプリング43の付勢力により第2逆止弁39、すなわち、パッキン41を常時第2バルブシート23側へ付勢している。前記バルブステム40の後端は第2バルブガイド36から後方へ突出しており、該突出部にCリングなどからなる移動量規制手段44が固設されており、該移動量規制手段44により、第2逆止弁39の閉方向の移動量を規制している。該移動量規制手段44は、第2逆止弁39の閉弁状態において、第2バルブガイド36から後方へ所定量離間して設けられている。
前記上流側本体17における第1嵌合部32の外周には環状のグリップ45が螺着にて固設され、上流側本体17とグリップ45が一体化されている。該グリップ45の後部は前記下流側本体18の外周に、前後方向及び周方向に摺動可能に嵌合されている。該グリップ45の後部の内周には環状の突起46が形成され、下流側本体18の前部外周には環状の突起47が形成され、該両突起46,47間にスプリング48が介在されており、該スプリング48の付勢力によってグリップ45を常時後方(図4において左方)へ付勢している。下流側本体18の外周には、前記突起46が当接する止輪49が嵌着されており、該止輪49によってグリップ45の後方への抜け外れを阻止するとともにシール機能を有している。
下流側本体18の後部側にはストッパー50が固設されており、該ストッパー50の前側には図6及び図9に示すように周方向に屈曲したフック51が形成されている。また、前記グリップ45の後部には、前記フック51が嵌合するL字状の係止穴52が形成されている。該係止穴52は、フック51の周方向の幅より大きい幅の入口穴52aと、該入口穴52aの奥部においてフック51が係合する周方向の穴52bとからなり、図6に示すようにフック51を穴52bに係合することによりグリップ45の前方(図において右方)への移動を阻止して第2逆止弁39の閉状態の位置を保持し、この状態からグリップ45を、フック51が指向する周方向に回転してその入口穴52aをフック51の位置に合致させることにより、グリップ45が前方(図において右方)へ図9に示すように移動できるようになっている。これらにより位置保持手段Sを形成している。
また、本実施例では上流側本体17とグリップ45により第2逆止弁39の開弁手段を構成しているが、グリップ45を設けることなく、上流側本体17自体を手動で移動できるようにし、かつ、上流側本体17をスプリングで常時図4の左方へ付勢して、上流側本体17のみで開弁手段を構成してもよい。
次に図3に示す充填機側カップリング15について説明する。
充填機側カップリング15は図10に示すように、流体の貯留槽55側の流体充填機56、例えばLPG充填機に接続された配管57に設けられている。図10における流体充填機56において、58はポンプ、59はディスペンサー、60は調整器を示す。図10において、61は充填機側手動バルブを示す。
充填機側カップリング15における円筒状の本体62の下流側端部には前記逆止弁付き継ぎ手16の上流側本体17の接続部54に嵌合する環状の嵌合部63が形成されている。該嵌合部63にはボール64が設けられ、嵌合部63を接続部54に嵌合した場合に、ボール64が接続部54の外周に形成した係合凹部65に嵌合係止するようになっている。前記嵌合部63の外周にはグリップ66が摺動可能に備えられているとともにスプリング67により常時後方(左方)へ付勢されており、グリップ66を図の位置より前方(右方)へ移動することによりボール64の外方への移動を許容し、図の位置に戻すことによりボール64の内方への突出状態を保持するようになっている。
更に、本体62内の流路68部にはバルブシート69が形成され、該バルブシート69の上流側に位置してバルブガイド70が固設されている。該バルブガイド70の中心部には軸方向に貫通するガイド孔71が形成されている。バルブガイド70の外周にはフィン72が形成され、該フィン72の外端面でバルブガイド70を本体62に固着し、フィン72の相互間の空間で流体が流路68内を流通するようになっている。
前記流路68内には逆止弁73が、前記バルブシート69に接離可能なように軸方向に移動可能に設けられている。該逆止弁73は、前記バルブガイド70のガイド孔71に摺動可能に挿通したバルブステム74と、該バルブステム74に嵌装したパッキン75と、該パッキン75を保持するカラー76とからなり、パッキン75がバルブシート69に接離するようになっている。更に、前記カラー76とバルブガイド70間にスプリング77が介在されており、該スプリング77の付勢力により逆止弁73、すなわち、パッキン75を常時バルブシート69側へ付勢している。
前記バルブステム74の後側は前記バルブシート69よりも後方へ突出しており、該突出部が前記逆止弁付き継ぎ手16における第1逆止弁27のバルブステム28を押して第1逆止弁27を開弁するプッシュロッド74aとなっている。
前記本体62における嵌合部63の内面にはシール用のOリング78が設けられている。
次に、流体の充填操作、手動圧抜き操作について説明する。
図3に示す容器側充填バルブ4は、その導出口12を図1に示す容器1の充填パイプ2に接続して容器1に備えられ、また、逆止弁付き継ぎ手16は、その雄ねじ19を容器側充填バルブ4の雌ねじ20に螺合して容器側充填バルブ4の導入口11に常備されている。
この状態で、LPGなどの加圧流体を容器1内に充填する時には、容器側充填バルブ4を、そのハンドル3を手動で回転して開状態にし、充填機側カップリング15を、逆止弁付き継ぎ手16に、その接続部54に嵌合して接続する。この接続状態を図5に示す。
この接続により、図5に示すように充填機側カップリング15に備えられたバルブステム74のプッシュロッド74aの先端が、逆止弁付き継ぎ手16の第1逆止弁27のバルブステム28に当接し、これら両バルブステム28,74の相互の押し合いにより両バルブステム28,74が開弁方向に移動する。これにより、パッキン29がバルブシート22から離間し、パッキン75がバルブシート69から離間して、第1逆止弁27と逆止弁73が開弁する。
この接続状態で、図10に示す充填機側手動バルブ61を開作動し、流体充填機56のポンプ58を起動して貯留槽55内の流体を加圧して配管57を通じて充填機側カップリング15へ供給すると、加圧流体は前記のように開弁された逆止弁73と第1逆止弁27を通り、逆止弁付き継ぎ手16内の流路21内に流入する。流路21内に加圧流体が流入すると、その加圧流体の圧力により第2逆止弁39のバルブステム40がスプリング43の付勢力に抗して開弁方向移動し、パッキン41が第2バルブシート23から離間して第2逆止弁39が開弁する。この開弁により加圧流体は流路35を通じて容器側充填バルブ4内に流入し、更に充填パイプ2、過充填防止装置6を通じて容器1内に充填される。
前記のように加圧流体が容器1内に充填され、その充填量が規定量に達すると、図1に示すフロートFの浮上によって過充填防止装置6の過充填防止弁6aが閉作動し、加圧流体の充填が停止する。
前記容器1内への加圧流体の充填が終了して流体の流れが止まると、図7に示すように、第2逆止弁39がスプリング43の付勢力により閉弁する。充填された後には、容器側充填バルブ4を閉弁し、充填機側手動バルブ61を閉弁して、前記充填側カップリング15を逆止弁付き継ぎ手16から外す。この充填機側カップリング15を外すと、第1逆止弁27が閉弁する。
次に手動圧抜き作業について説明する。
この手動圧抜き作業の際には、図10に示すように、前記の充填機側カップリング15とは別の開放用カップリング80を用いる。この開放用カップリング80は前記の充填側カップリング15の構造と同一構造である。そのため、図8に示す開放用カップリング80において、前記充填側カップリング15と同一部材に前記と同一符号を付してその説明は省略する。
この開放用カップリング80は、流体の貯留槽55の気相部55aに連通する経路81に設けられ、その途中に手動開閉弁82が設けられている。また、破線で示すように、経路81から分岐した大気開放経路83を設け、これに手動開閉弁84を設けてもよい。
容器1内の圧力を抜く場合、例えば容器1内のLPGのガス圧を抜く場合には、図8に示すように前記開放用カップリング80を前記逆止弁付き継ぎ手16の接続部54に接続する。
この接続により、前記と同様に、開放用カップリング80の逆止弁73と逆止弁付き継ぎ手16の第1逆止弁27が図8に示すように開弁する。
この接続後、容器側充填バルブ4と経路81の手動開閉弁82を開く。そして、逆止弁付き継ぎ手16における開弁手段であるグリップ45を手動により、図6の状態から周方向に回転して図9に示すように、係止穴52の入口穴52aをフック51に合致させ、この状態でグリップ45をスプリング48の付勢力に抗して図8及び図9に示すように上流側へ引っ張り移動させる。すなわち、プル操作とする。
このグリップ45の移動により、これと一体的に連結された上流側本体17が、図8に示すように下流側本体18に対して離れる方向に移動し、上流側本体17に一体的に設けられた第2バルブシート23が下流側本体18に設けられた第2逆止弁39より離れる方向に移動する。このとき、第2逆止弁39のバルブステム40に設けられた移動量規制手段44が第2バルブガイド36に当たって第2逆止弁39の閉方向への移動量が少なく規制されるため、第2バルブシート23がパッキン41から離間し、第2逆止弁39は開状態になる。
この第2逆止弁39の開放により全ての逆止弁が開放され、容器1内の圧力(例えばLPGのガス圧)は、過充填防止装置6、充填パイプ2、容器側充填バルブ4、逆止弁付き継ぎ手16における流路35、第2逆止弁39、第1逆止弁27、開放用カップリング80の逆止弁73、経路81を流通して貯留槽55の気相部55a内に抜かれる。
なお、圧力を大気へ放出する場合には、手動開閉弁82を閉じ、手動開閉弁84を開放して大気開放経路83から大気へ放出する。
圧力を抜いた後、グリップ45をスプリング48の付勢力により下流側へ移動し、その後、前記と逆の方向へ回転してフック51を穴52bに嵌合する。これにより、グリップ45が図6の状態に復帰して、第2逆止弁39が図4に示す閉弁状態に復帰されるとともにその復帰位置が位置保持手段Sにより保持される。
そして、図10に示す手動開閉弁82,84を閉弁した後、開放用カップリング80を逆止弁付き継ぎ手16より外す。この開放用カップリング80が外されると、逆止弁付き継ぎ手16における第1逆止弁27は閉弁状態に復帰する。
以上により手動開放作業による容器1内の圧力抜きが終了する。
なお、請求項6記載の発明と実施例1との関係において、第1分割体とは上流側本体(一方の分割体)17に相当し、第2分割体とは下流側本体(他方の分割体)18に相当し、逆止弁とは第2逆止弁39に相当し、バルブシートとは第2バルブシート23に相当し、所定の相対位置とは、移動量規制手段44が第2バルブガイド36に当って第2逆止弁39の閉方向への移動量の規制が開始される位置に相当する。
図11乃至図17は第2実施例で、カップリング式で、かつ、プッシュ式の逆止弁付き継ぎ手を示す。
本第2実施例の逆止弁継ぎ手16Aは、前記第1実施例における上流側本体(ニップル)17と同様の一方の分割体である上流側本体17Aを有する。該上流側本体17Aには前記第1実施例における上流側本体17のバルブシート形成部材23aは設けられていない。更に該上流側本体17A内には前記第1実施例と同様の第1逆止弁27が設けられている。この上流側本体17Aにおいて、その他の構造は前記第1実施例の上流側本体17と同様であるため、前記と同一部材には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
なお、第1逆止弁27のバルブステム28は下流側に長く形成されてプッシュロッド28aを形成している。
他方の分割体である下流側本体(アダプタ)18Aの内部には流路35を有し、外部には鍔90が形成されている。該下流側本体18Aの上流側には円筒状のガイド91が螺着固定され、該ガイド91も下流側本体18Aとともに他方の分割体を構成している。該ガイド91の上流側内面には縮径してなる第2バルブシート23が形成されている。更に、ガイド91内の流路91aには、第2バルブシート23に接離する第2逆止弁39が設けられており、該第2逆止弁39は前記第1実施例の第2逆止弁39と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明は省略する。
前記上流側本体17Aの第1嵌合部32はガイド91の外周、すなわち他方の分割体の外周に摺動可能に嵌合され、Oリング34でシールされている。したがって、上流側本体17Aである一方の分割体は他方の分割体に対して回転することなく前後方向に移動できるようになっている。
前記ガイド91の外周、すなわち、他方の分割体の外周には環状のグリップ45Aが摺動可能に設けられ、その上流端部が前記上流側本体17Aの嵌合部32の外周に螺着連結されており、グリップ45Aと上流側本体17Aが一体に前後方向に移動するようになっている。
ガイド91の外周にはスプリング48Aが備えられており、該スプリング48Aをガイド91の外周面に形成した突起92と上流側本体17A間に介在して上流側本体17Aとともにグリップ45Aを常時上流側へ付勢している。グリップ45Aの下流側端の内面には突起93が形成されており、該突起93が突起92に当たることによりグリップ45Aとともに上流側本体17Aの上流側への移動を規制している。
前記下流側本体18Aに形成した鍔90と前記グリップ45Aの下流側端面間にはストッパー94が介在されている。該ストッパー94は図14及び図17に示すようにU字状に形成され、その開口部側からガイド91の外面に嵌合するようになっている。そして、嵌合後に、挿通孔95,96にピン97を挿通してストッパー94の嵌合設置状態を保持するようになっている。これらストッパー94などにより位置保持手段Sを構成している。
なお、前記ストッパー94の軸方向の幅L1は、図15に示すように第1逆止弁27が開弁した状態においてもそのプッシュロッド28aが第2逆止弁39を押し開かない位置にグリップ45Aとともに上流側本体17Aを上流側へ移動して保持できる幅に設定されている。
前記上流側本体17A、プッシュロッド28a、グリップ45Aにより開弁手段を構成している。
なお、図11に示す容器側充填バルブ4、及び図11、図13及び図15に示す充填機側カップリング15、更に図16に示す開放用カップリング80は前記第1実施例と同一のものであるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本第2実施例の逆止弁付き継ぎ手16Aを前記第1実施例と同様に容器側充填バルブ4に接続した状態において、容器1内に加圧流体を充填する際には、容器側充填バルブ4を開状態にし、充填機側カップリング15を逆止弁付き継ぎ手16Aの接続部54に嵌合して接続する。この状態を図13に示す。
この接続により、前記第1実施例と同様に逆止弁付き継ぎ手16Aの第1逆止弁27と充填機側カップリング15の逆止弁73が開弁される。この開弁状態において前記と同様にポンプ58により充填機側から加圧流体が逆止弁付き継ぎ手16A内に流入されると、この加圧流体の圧力により第2逆止弁39が図13に示すように開弁し、加圧流体は前記第1実施例と同様に容器1内に充填される。
前記容器1内への加圧流体の充填が終了して流体の流れが止まると、第2逆止弁39はスプリング43の付勢力により図15に示すように閉弁する。充填後は、容器側充填バルブ4を閉弁し、充填機側手動バルブ61を閉弁して前記充填機側カップリング15を逆止弁付き継ぎ手16Aから外す。この充填機側カップリング15を外すと、第1逆止弁27は閉弁する。
次に圧抜き作業について説明する。
この圧抜き作業の際には、前記第1実施例と同様に、充填機側カップリング15と同一構造の開放用カップリング80を図16に示すように逆止弁付き継ぎ手16Aに接続する。この接続状態のときは図15と同様の状態である。すなわち、開放用カップリング80における逆止弁73と逆止弁付き継ぎ手16Aの第1逆止弁27が開弁するとともに、第1逆止弁27におけるバルブステム28のプッシュロッド28aの下流端が閉弁状態の第2逆止弁39におけるバルブステム40の上流端に近接する。
この接続後、前記と同様に容器側充填バルブ4と経路81の手動開閉弁82を開く。そして、ストッパー94を、ピン97を外した後に逆止弁付き継ぎ手16Aから抜き外す。
その後、図16に示すように、開弁手段であるグリップ45Aをスプリング48Aの付勢力に抗して手動で下流側へ押し移動させる。このグリップ45Aの移動により上流側本体17A及び開放用カップリング80が下流側、すなわち第2逆止弁39側へ移動し、第1逆止弁27におけるバルブステム28のプッシュロッド28aが図16に示すように第2逆止弁39を押し開いて開弁させる。
これにより、全ての逆止弁27,39,73が開弁し、容器1内の圧力(例えばLPGのガス圧)は開放用カップリング80より前記図10に示す経路81を通じて、前記のように貯留槽55の気相部55aへ抜かれるか又は大気へ放出される。
圧力を抜いた後、グリップ45Aをスプリング48Aの付勢力により上流側へ復帰させるとともにストッパー94を前記のようにグリップ45Aと鍔90の間に嵌合するとともにピン97をストッパー94に挿通し、グリップ45Aの通常の位置を保持する。
以上により、手動開放作業による容器1内の圧力抜きが終了する。
なお、請求項6記載の発明と実施例2との関係において、第1分割体とは下流側本体(他方の分割体)18Aに相当し、第2分割体とは上流側本体(一方の分割体)17Aに相当し、逆止弁とは第2逆止弁39に相当し、バルブシートとは第2バルブシート23に相当し、所定の相対位置とは、プッシュロッド28aが第2逆止弁39に当って第2逆止弁39の開弁が開始される位置に相当する。
図18乃至図24は第3実施例で、アダプタ式で、かつプル式の逆止弁付き継ぎ手を示す。
本第3実施例は、逆止弁付き継ぎ手に充填用ホースを接続して常備し、この充填用ホースを充填機に接続する方式に採用したもので、前記図3乃至図9に示す第1実施例における上流側本体17(ニップル)をアダプタ式の上流側本体17Bに替えたものである。
すなわち、一方の分割体である上流側本体17Bに流路21を貫通形成し、接続部54の外周に雄ねじ100を刻設し、流路21の下流側端にバルブシート101を形成している。
前記第1実施例における前記第1逆止弁27は設けられておらず、前記下流側本体18に設けられた第2逆止弁39が本第3実施例における前記バルブシート101に接離するようになっている。したがって、本第3実施例では1個の逆止弁39で構成されている。この逆止弁39は前記第1実施例の第2逆止弁39と同一構造である。
また、本第3実施例においては、前記第1実施例の充填機側カップリング15に替えて結合ナット102を用い、該結合ナット102に管103を介して充填ホース104が備えられている。該結合ナット102内には雌ねじ105が刻設され、該雌ねじ105を前記逆止弁付き継ぎ手16Bの接続部54の雄ねじ100に螺着して、結合ナット102を接続部54に接続するようになっている。
更に、前記充填ホース104の他端には図25に示すようにカップリング106が備えられており、該カップリング106を充填機56側のカップリング107に分離可能に接続するようになっている。該両カップリング106,107は、これらの接合により流路が形成され、分離により流路が閉塞されるようになっている。
前記結合ナット102、管103、充填ホース104、カップリング106の全体で自動車側充填ホース配管を構成している。
前記の逆止弁付き継ぎ手16Bは、前記第1実施例と同様に容器側充填バルブ4に具備され、充填ホース104は逆止弁付き継ぎ手16Bに連結されて常備されている。
その他の構造は前記第1実施例と同様の構造であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
したがって、本第3実施例においても上流側本体17Bとグリップ45が開弁手段を構成している。
本第3実施例において加圧流体を容器1に充填する際には、充填ホース104における他端側のカップリング106を充填機側カップリング107に図25に示すように接続する。この接続により両カップリング106,107間が連通し、ポンプ58を起動すると、加圧流体は充填ホース104を通じて逆止弁付き継ぎ手16B内に流入し、その流体の圧力により逆止弁39が図20に示すように開弁し、前記第1実施例と同様に容器1内に充填される。
容器1内への加圧流体の充填が終了して流体の流れが止まると、図22に示すように、逆止弁39はスプリング43の付勢力により閉弁する。充填後は、容器側充填バルブ4を閉弁し、図25に示す充填機側手動バルブ61を閉弁し、充填ホース104における他端側のカップリング106を充填機側カップリング107から外す。
次に圧抜き作業について説明する。
この圧抜き作業の際には、充填ホース104の他端側のカップリング106を図25の鎖線に示すように、開放用の経路81に設けた開放用カップリング108に接続する。この両カップリング106,108の接続により、該両カップリング106,108の流路が連通するようになっている。また、この接続後、容器側充填バルブ4と経路81の手動開閉弁82を開く。手動開閉弁84は閉状態にある。そして、前記第1実施例と同様に、ストッパー50のフック51を外し、逆止弁付き継ぎ手16Bの開弁手段であるグリップ45を前記第1実施例と同様に、図23に示すように上流側へ手動で引き移動する。これにより、前記第1実施例と同様に上流側本体17Bが上流側へ移動し、図23に示すように、上流側本体17Bのバルブシート101が逆止弁39から離れる方向に移動する。このとき、第2逆止弁39のバルブステム40に設けられた移動量規制手段44が第2バルブガイド36に当たって逆止弁39の閉方向への移動量が少なく規制されるため、逆止弁39がバルブシート101から離間し開状態になる。
この逆止弁39の開放により、容器1内の圧力は、容器側充填バルブ4、逆止弁付き継ぎ手16B,充填ホース104、カップリング106及び108を通じて貯留槽55の気相部55a内に抜かれる。
なお、圧力を大気へ放出する場合には、手動開閉弁82を閉じ、手動開閉弁84を開放して大気用放射経路83から大気へ放出する。
圧力を抜いた後、グリップ45をスプリング48の付勢力により下流側へ移動して逆止弁39を閉弁状態にし、前記第1実施例と同様にストッパー50のフック51により閉弁状態を保持する。
以上により手動開放作業による容器1内の圧力抜きが終了する。
なお、請求項6記載の発明と実施例3との関係において、第1分割体とは上流側本体(一方の分割体)17Bに相当し、第2分割体とは下流側本体(他方の分割体)18に相当し、逆止弁とは第2逆止弁39に相当し、バルブシートとはバルブシート101に相当し、所定の相対位置とは、移動量規制手段44が第2バルブガイド36に当って第2逆止弁39の閉方向への移動量の規制が開始される位置に相当する。
図26乃至図32は第4実施例で、アダプタ式で、かつ、プッシュ式の逆止弁付き継ぎ手を示す。
本第4実施例の逆止弁付き継ぎ手16Cは、前記第3実施例と同様に、逆止弁付き継ぎ手に充填用ホースを接続して常備し、この充填用ホースを充填機に接続する方式に採用したもので、前記図11乃至図17に示す第2実施例における上流側本体(ニップル)をアダプタ式の上流側本体17Cに変えたものである。
すなわち、一方の分割体である上流側本体17Cに流路21を貫通形成し、接続部54の外周に雄ねじ100を刻設し、流路21内にプッシュロッド200を固設している。前記第2実施例における第1逆止弁27は設けられておらず、他方の分割体である下流側本体18Aに設けられた第2逆止弁39を本第4実施例における前記プッシュロッド200によって押し開くようになっている。このプッシュロッド200の突出長は、図27の常態時には、逆止弁39がバルブシート23に当接して閉弁でき、この状態から上流側本体17Cとともにプッシュロッド200を下流側へ移動することにより、該プッシュロッド200により逆止弁39を開弁できるように設定されている。
また、前記第2実施例における充填機側カップリング15の替わりに本第4実施例では前記第3実施例と同様の結合ナット102と充填ホース104を用いている。
本第4実施例における容器側充填バルブ4と逆止弁付き継ぎ手16Cのその他の構造は前記第2実施例と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
したがって、本第4実施例においても上流側本体17Cとグリップ45Aが開弁手段を構成している。
なお、本第4実施例においても前記第3実施例と同様に、逆止弁付き継ぎ手16Cは容器側充填バルブ4に具備され、充填ホース104は逆止弁付き継ぎ手16Cに常備されている。
また、本第4実施例における充填用ホース104の他端を接続する充填側経路と圧抜き経路は前記図25と同様である。
本第4実施例において、加圧流体を容器1に充填する際には、充填ホース104における他端側のカップリング106を図25に示すように充填機側のカップリング107に接続する。この接続により両カップリング106,107間が連通し、ポンプ58を起動すると、加圧流体は充填ホース104を通じて逆止弁付き継ぎ手16C内に流入し、その流体圧力により逆止弁39が図28に示すように開弁し、前記第3実施例と同様に容器1内に充填される。
容器1内への加圧流体の充填が終了して流体の流れが止まると、図30に示すように、逆止弁39はスプリング43の付勢力により閉弁する。充填後は、容器側充填バルブ4を閉弁し、図25に示す充填機側手動バルブ61を閉弁し、充填ホース104における他端側のカップリング106を充填機側のカップリング107から外す。
次に圧抜き作業について説明する。
この圧抜き作業の際には、充填ホース104の他端側のカップリング106を図25の鎖線に示すように開放側の経路81に設けた開放用カップリング108に接続する。この両開放用カップリング106,108の接続により、該両カップリング106,108の流路が連通するようになっている。
この接続後、容器側充填バルブ4と経路81の手動開閉弁82を開く。手動開閉バルブ84は閉状態にある。そして、前記第2実施例と同様にストッパー94を外し、逆止弁付き継ぎ手16Cの開弁手段であるグリップ45Aを前記第2実施例と同様に図31に示すように下流側へ手動で押し移動する。これにより、前記第2実施例と同様に上流側本体17Cが下流側へ移動し、図31に示すように、上流側本体17Cに固設されたプッシュロッド200が逆止弁39を下流側へ押し移動し、逆止弁39がバルブシート23から離間して開弁する。
この逆止弁39の開放により、容器1内の圧力は前記第3実施例と同様に、容器側充填バルブ4、逆止弁付き継ぎ手16C、充填ホース104、カップリング106及び108を通じて貯留槽55の気相部55a内に抜かれる。
なお、圧力を大気へ放出する場合には、手動開閉弁82を閉じ、手動開閉弁84を開放して大気開放経路83から大気へ放出する。
圧力を抜いた後、グリップ45Aをスプリング48Aの付勢力により上流側へ復帰させるとともにストッパー94を前記のように嵌合するとともにピン97をストッパー94に挿通し、グリップ45Aの通常の位置を保持する。
以上により、手動開放作業による容器内の圧力抜きが終了する。
なお、請求項6記載の発明と実施例4との関係において、第1分割体とは、下流側本体(他方の分割体)18Aに相当し、第2分割体とは、上流側本体(一方の分割体)17Cに相当し、逆止弁とは逆止弁39に相当し、バルブシートとはバルブシート23に相当し、所定の相対位置とは、プッシュロッド200が逆止弁39に当って逆止弁39の開弁が開始される位置に相当する。
以上は、本発明の逆止弁付き継ぎ手を、自動車に搭載されたLPG用の容器と、LPG燃料充填機との間のLPG充填経路に適用した例であるが、本発明の逆止弁付き継ぎ手は、LPG以外のエアや水等の種々な気体や液体の流体を加圧して供給する経路に適用することができるものである。
16,16A,16B,16C 逆止弁付き継ぎ手
17,17A,17B,17C 開弁手段である一方の分割体
18,18A 他方の分割体
22,23,101 バルブシート
27,39 逆止弁
43 スプリング
45,45A 開弁手段であるグリップ
28a,200 プッシュロッド
44 移動量規制手段
S 位置保持手段

Claims (6)

  1. 本体内に貫通する流路を形成し、該本体を流路方向の前後に2分割し、その一方の分割体に、その流路中においてプッシュロッドを設け、他方の分割体側にバルブシートと、該バルブシート部に接離して流路を開閉する逆止弁を設け、前記一方の分割体を前記他方の分割体に対して前後方向に移動可能に設け、該一方の分割体を他方の分割体側へ移動することにより前記プッシュロッドが前記逆止弁を押し開くようにしたことを特徴とする逆止弁付き継ぎ手。
  2. 前記逆止弁とは別の逆止弁を、前記一方の分割体の流路における外部との開口部に設け、該開口部側に接続される部材により前記別の逆止弁を開くようにし、該別の逆止弁に前記プッシュロッドを備え、該別の逆止弁の開作動状態において一方の分割体を他方の分割体側へ移動することにより前記プッシュロッドが前記他方の分割体の逆止弁を押し開くようにした請求項1記載の逆止弁付き継ぎ手。
  3. 前記他方の分割体の逆止弁を、スプリングにより常時前記バルブシート側へ付勢し、前記一方の分割体から他方の分割体へ流れる流体圧によりバルブシートから離間するように形成した請求項1又は2記載の逆止弁付き継ぎ手。
  4. 前記一方の分割体の外部にグリップを設け、該グリップにより一方の分割体を前後方向に移動するようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の逆止弁付き継ぎ手。
  5. 前記逆止弁の閉状態における一方の分割体の移動位置を保持する位置保持手段を設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の逆止弁付き継ぎ手。
  6. 流路が形成された第1分割体と流路が形成された第2分割体とが流路方向に摺動可能に接続されることにより1つの流路が形成され、該流路に設けられた逆止弁とバルブシートとの接離により前記流路を流れる流体の移動を制限可能な逆止弁付き接ぎ手において、
    前記逆止弁とバルブシートは、前記第1分割体と第2分割体とが接続された状態で該第1分割体と第2分割体とを流路方向へ摺動させる際に、該第1分割体と第2分割体とを所定の相対位置まで摺動させるときには前記逆止弁が前記バルブシートと接触した状態で該逆止弁と前記第1分割体との相対位置が一定となるように構成されると共に該第1分割体と第2分割体とを前記所定の相対位置から摺動させるときには前記逆止弁が前記バルブシートと離れた状態で該逆止弁と前記第2分割体との相対位置が一定となるように構成され、
    前記逆止弁は、前記第1分割体と第2分割体とが接続された状態で前記逆止弁と前記バルブシートとが接触しているときには、前記流路内を流れる流体の前記逆止弁にかかる圧力差によって前記逆止弁と前記バルブシートとが離間するように構成されていることを特徴とする、
    逆止弁付き継ぎ手。
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