JP3136949B2 - 流体噴射装置 - Google Patents

流体噴射装置

Info

Publication number
JP3136949B2
JP3136949B2 JP07107649A JP10764995A JP3136949B2 JP 3136949 B2 JP3136949 B2 JP 3136949B2 JP 07107649 A JP07107649 A JP 07107649A JP 10764995 A JP10764995 A JP 10764995A JP 3136949 B2 JP3136949 B2 JP 3136949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
check valve
nozzle
flow path
housing
injection nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07107649A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08299853A (ja
Inventor
幸彦 稲垣
一郎 更家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Corp
Saraya Co Ltd
Original Assignee
Idec Corp
Saraya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idec Corp, Saraya Co Ltd filed Critical Idec Corp
Priority to JP07107649A priority Critical patent/JP3136949B2/ja
Publication of JPH08299853A publication Critical patent/JPH08299853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3136949B2 publication Critical patent/JP3136949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体噴射装置に関し、
特に流体物噴射の確実性向上に関する。
【0002】通常、病院や食品工場等の清潔環境が要求
される場所においては、手を消毒する必要がある。この
ような消毒には、一般に手指消毒器が用いられる。
【0003】図12に、(自動式)手指消毒器200の
一例を示す。この手指消毒器200を使用する際は、噴
射ノズル100付近に手を近付ける。噴射ノズル100
付近に手が近付けられると、噴射ノズル100近傍に設
けられた検知センサ(図示せず)が手を検知する。検知
センサが手を検知すると、消毒液が噴射ノズル100か
ら手に噴射される。
【0004】このような手指消毒器200の構造の概略
を、図11に示す。手指消毒器200は、液タンク5、
ポンプ7及び噴射ノズル100を備えている。なお、液
タンク5とポンプ7間はチューブ56によって接続さ
れ、ポンプ7と噴射ノズル100間はチューブ57によ
って接続されている。
【0005】消毒液6は、液タンク5内に貯蔵されてお
り、検知センサの検知に基づきポンプ7が動作(消毒液
を加圧、排出)すると、液タンク5内の消毒液6はチュ
ーブ56、ポンプ7及びチューブ57を通じて噴射ノズ
ル100から噴射される。
【0006】次に、手指消毒器200に用いられる(チ
ェック弁付き)噴射ノズル100について説明する。こ
こで、チェック弁とは、ノズルからの液ダレ防止と消毒
液の逆戻り防止を兼ねた弁である。
【0007】図10に、チェック弁付き噴射ノズル10
0の断面を示す図を掲げる。このチェック弁付き噴射ノ
ズル100は、図11に示すようにチューブ57を介し
てポンプ7と接続されており、ノズル内の流路45は、
流路接続部40を介してチューブ5と接続されてい
る。
【0008】チェック弁付き噴射ノズル100は、ノズ
ルホルダ90及びノズル70を備えており、ノズル70
は、ノズルホルダ90にネジ85によって接続されてい
る。ここで、ノズルホルダ90には、流路45が設けら
れており、ノズル70内には、貫通流路50が設けられ
ている。なお、流路45と貫通流路50とは、互いに接
続している。
【0009】ここで、貫通流路50の上方には、チェッ
ク弁60が押し付けられている。チェック弁60の底部
62とバネ支持部20の間には、付勢バネ63が設けら
れており、チェック弁60を矢印600方向へ付勢して
いる。これにより、チェック弁60の先端部61は、貫
通流路上部75に押し付けられ密着し、流路40と貫通
流路50との接続が遮断される(貫通流路が閉じられ
る)。
【0010】次に、チェック弁付き噴射ノズル100
が、消毒液を噴射する際の動作について説明する。ポン
プ7が動作している間、消毒液6は、ポンプ7によって
加圧、排出され、チューブ57及び流路接続部40を通
じて流路45内に送り出される。流路45内へ送り出さ
れた消毒液は、流路45から貫通流路50内へ進入しよ
うとする。
【0011】この時、流路45内の消毒液の圧力は、チ
ェック弁60を貫通流路上部75に押し付ける力(圧
力)よりも大きい。したがって、チェック弁60の先端
部61が受けた消毒液の圧力によって、付勢バネ63は
収縮し、チェック弁60が矢印500方向に移動する。
【0012】このチェック弁60の移動により、チェッ
ク弁60の先端部61は貫通流路上部75から離れる。
これにより、流路40と貫通流路50とが接続するよう
になる(貫通流路が開かれる)。貫通流路50が開かれ
ると、流路45内の加圧された消毒液が貫通流路50内
に流入し、流入した消毒液は、バネ支持部20内の通路
21及び噴射用部材16のスリット穴15を通じてノズ
ル穴10から外部へ噴射される。
【0013】一方、ポンプ7が停止されると、流路45
内の消毒液の圧力は、チェック弁60を貫通流路上部7
5に押し付ける力(圧力)よりも小さくなる。これによ
り、一旦収縮した付勢バネ63が伸張し、チェック弁6
0は矢印600方向に移動する。
【0014】このチェック弁60の移動により、チェッ
ク弁60の先端部61は貫通流路上部75に密着するよ
うになり、流路40と貫通流路50との接続が遮断され
る(貫通流路が閉じられる)。
【0015】このようなチェック弁60の動作により、
ポンプ停止後に流路45内の消毒液が貫通流路50内に
流入することがない。したがって、ポンプ停止後に消毒
液がノズルから噴射されることはない。また、チェック
弁60は付勢バネ63によって付勢されているので、ポ
ンプ停止後直ちに貫通流路上部75に密着する。したが
って、流路45から余分な消毒液が貫通流路50内に漏
れ出ることがない。
【0016】すなわち、チェック弁付き噴射ノズル10
0を手指消毒器200に用いると、ポンプが動作してい
る間のみノズルから消毒液が噴射され、また余分な消毒
液がノズル穴10から漏れ出るおそれもない。
【0017】ところで、手指消毒器200においては、
一般にソレノイドポンプを用いて消毒液の加圧、排出を
行なっている。しかし、ソレノイドポンプは、動作時に
大きな騒音を発する為、あまり騒音を発しないポンプを
使用することが要望されていた。
【0018】このため、ソレノイドポンプに代えて、動
作時に騒音を発することが少ないギアポンプを用いるこ
とが提案されている。以下にギアポンプの動作原理につ
いて説明する。
【0019】図9に、ギアポンプ30の横断面図を掲げ
る。ギアポンプ30には、2個の回転ギア34及び35
が設けられており、それぞれが回転シャフト36及び3
7を備えている。また、ギアポンプ30には、吸入口3
2及び排出口33が設けられており、吸入口32付近に
は、サクション(吸入)シュー39が設けられている。
なお、吸入口32はチューブ56に接続され、排出口3
3はチューブ57に接続されている。
【0020】ギアポンプ30を動作させると、回転シャ
フト36及び37は矢印700方向に回転する。回転ギ
ア34及び35は、回転シャフト36及び37に連動し
て矢印700方向に回転する。この回転ギア36及び3
7の回転によって、両回転ギアの間の僅かな隙間38に
真空状態が発生する。
【0021】両回転ギアの隙間38に真空状態が発生す
ると、チューブ56内の消毒液は該隙間38に吸引され
てギアポンプ30内に吸い込まれる。また、ポンプ内に
吸い込まれた消毒液は、回転ギア36及び37の回転に
よって矢印700方向に押し出され、排出口33から強
制的に排出される。排出口33から排出された消毒液
は、噴出ノズル100に与えられる。
【0022】このように、手指消毒器200にギアポン
プ30を用いるようにしても、ソレノイドポンプと同様
に確実に消毒液を加圧、排出することが可能である。さ
らに、ギアポンプ30をチェック弁付き噴射ノズル10
0とともに用いることにより、ポンプが動作している間
のみノズルから消毒液を噴射することができ、残留圧力
による余分な消毒液がノズル穴10から漏れ出るおそれ
もない。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
噴射ノズルには以下の様な問題があった。消毒液が貫通
流路50内に流入する際には、必ず貫通流路上部75を
通過する(図10)。したがって、チェック弁60が付
勢され、先端部61が貫通流路上部75に密着した場合
にも、貫通流路上部75と先端部61間に消毒液が僅か
に残存する。
【0024】例えば、手指消毒器200を使用しない
と、貫通流路上部75と先端部61間に残存した消毒液
が乾燥する。すなわち、残存した消毒液中の液体成分等
が蒸発して消毒液中の成分が貫通流路上部75と先端部
61間において乾燥し、残留物となる。これが繰り返さ
れると、図8に示すように、チェック弁60の先端部6
1が貫通流路上部75に接着(糊着)されたような状態
となる。
【0025】残留物65によってチェック弁60の先端
部61が貫通流路上部75に糊着されると、チェック弁
60は移動しなくなってしまう。したがって、ポンプが
動作しても、チェック弁60は矢印500方向に移動せ
ず、消毒液を噴射ノズルから噴射することができなくな
ってしまう。これにより、手指消毒器200を長期間使
用せず再び使用する場合には、噴射が行なえないという
問題があった。
【0026】このような事態が発生すると、噴射ノズル
100を一旦手指消毒器200から取外し、分解掃除を
行なわなければならなかった。したがって、分解掃除を
行なう間、必要な消毒を行なうことができないため、作
業を中止しなければならず、作業効率の低下を招くとい
う問題もあった。また、分解掃除を行なうには、熟練を
要し、手間もかかるという問題があった。
【0027】また、手指消毒器200に、図10に示す
ギアポンプ30を用いた場合には、以下の問題があっ
た。ギアポンプ30は、上述のような動作原理より、ソ
レノイドポンプと異なって質量の小さい(例えば空気
等)ものを加圧、排出することが困難である。したがっ
て、長期間の手指消毒器200の不使用等によりチュー
ブ56、57内に空気が混入した場合、ギアポンプ30
によっては十分な加圧を行なうことができない。
【0028】すなわち、チューブ内に空気が混入する
と、ギアポンプ30が動作してもポンプ内に空気が混入
してポンプが空回りを起こす場合があり、消毒液が十分
に加圧されないままに流路45内に送り出される場合も
ある。したがって、ポンプが動作しているにも拘らず、
チェック弁60を矢印500方向に移動させる圧力が加
わらず、チェック弁60の先端部61が貫通流路上部7
5に密着し続ける。これにより、ポンプ動作中であって
も、流路40と貫通流路50との接続が遮断され(貫通
流路が閉じられ)、噴射ノズル100から消毒液が噴射
出来ないという問題があった。
【0029】また、手指消毒器200にギアポンプ20
0を用いた場合、長期間使用しない場合だけでなく、消
毒器を最初に動作させる場合にも同様の問題が生じる。
【0030】そこで、本発明は、ポンプ動作時には確実
に液を噴射することが可能な液噴射装置の提供を目的と
する。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の流体噴射装置
は、流体物のための第一流路、流入口を介して第一流路
と接続された第二流路、第二流路に流入した流体物を噴
射する噴射口、第二流路内に設けられ、第一流路からの
流体物の圧力に応じて流入口を開閉するよう付勢された
阻止弁、阻止弁が移動せず流入口を閉じたままの場合
に、流入口が開くよう当該阻止弁を前記付勢方向とは逆
方向に移動させる阻止弁移動手段、を備えた流体噴射装
置であって、前記第一流路は第一筐体内に、前記第二流
路は第二筐体内に設けられており、前記阻止弁移動手段
は、第一筐体方向に移動可能な第二筐体および第一筐体
に設けられた当接部を備えており、該当接部は通常の場
合に第一流路内において前記阻止弁と対向し、第二筐体
を第一筐体方向に移動した場合に阻止弁と当接して流入
口が開くように阻止弁を前記付勢方向とは逆方向に移動
させることを特徴としている。
【0032】
【0033】
【0034】
【作用】請求項1に係る流体噴射装置は、第二筐体を第
一筐体方向に移動した場合に当接部が阻止弁と当接して
流入口が開くように阻止弁を移動させる。したがって、
長期間の不使用等で乾燥した流体物により阻止弁が流入
口に糊着された場合でも、第二筐体を第一筐体方向に移
動させるだけで阻止弁の糊着を解除することができる。
【0035】
【0036】
【0037】
【実施例】本発明に係る流体噴射装置である噴射ノズル
の一実施例について説明する。ここでは、本実施例にお
ける噴射ノズルを図11に示す手指消毒器200に用い
た場合について説明する。
【0038】図2に、噴射ノズル300の外観を示す図
を掲げる。図2Aは、噴射ノズル300を側面から見た
場合の図であり、図2Bは、噴射ノズル300を平面か
ら見た場合の図である。
【0039】噴射ノズル300は、第一筐体であるノズ
ルホルダベース部90及び可動ノズル固定部88、可動
ノズルホルダ80及び第二筐体としての可動ノズル70
を備えている。ノズルホルダベース部90には、流路接
続部40及びネジ止め穴86が設けられている。また、
ノズルホルダベース部90には、第一流路である流路4
5が設けられており、流路45は流路接続部40と接続
している。
【0040】図1に、噴射ノズル300の構成を示す断
面図を掲げる。ノズルホルダベース部90内の流路45
内には、バネ91が設けられており、バネ91には当接
部である当接片93が貫通するように設けられている。
【0041】他方、可動ノズル70内には、第二流路と
しての貫通流路50が設けられており、貫通流路50の
上方には流入口55が設けられている。
【0042】噴射ノズル300において、可動ノズル7
0は、可動ノズルホルダ80に組込まれており、可動ノ
ズルホルダ80は、可動ノズル固定部88に組込まれて
いる。また、可動ノズル固定部88はノズルホルダベー
ス90部にねじ止めされている。
【0043】なお、可動ノズル70と可動ノズルホルダ
80の間、可動ノズルホルダ80と可動ノズル固定部8
8の間及び可動ノズル固定部88とノズルホルダベース
部90との間には、液漏れ防止の為にOリング77が設
けられている。
【0044】ここで、ノズルホルダベース部90内の流
路45は、流入口55を介して貫通流路50と接続され
ている。また、貫通流路50内には、阻止弁であるチェ
ック弁60が流入口55方向にバネ63により付勢され
て設けられており、チェック弁60の先端部61は、付
勢により貫通流路上部75に密着し、貫通流路50と流
路45を遮断する。
【0045】なお、バネ63は、バネ支持部20上に設
けられており、バネ支持部20内には、通路21が設け
られている。 また、スリット穴15を有する噴射用部
材16が、バネ支持部20下に設けられている。
【0046】次に、手指消毒器200における噴射ノズ
ル300の動作について説明する。例えば、手指消毒器
200を長期間使用しない場合には、噴射ノズル300
内の貫通流路上部75とチェック弁60の先端部61と
の間に残存する消毒液の残留物65が乾燥する。残存し
た消毒液の残留物65の乾燥が繰り返されると、チェッ
ク弁60の先端部61が貫通流路上部75に糊着され
る。
【0047】図8に、チェック弁60の先端部61が貫
通流路上部75に糊着された状態を示す図を掲げる。こ
のように、一旦、チェック弁60の先端部61が貫通流
路上部75に糊着されてしまうと、それ以降はチェック
弁60は移動することが出来なくなって(流入口55が
閉じられて)しまい、消毒液を噴射することができなく
なる。
【0048】ポンプ動作中に上記のような状態が発生
し、噴射ノズル300から消毒液が噴射されない場合、
手指消毒器200の使用者は指先で可動ノズル70を矢
印600方向に1〜2回持ち上げる(図3A)。
【0049】図4に、使用者が可動ノズル部70を矢印
600方向に持ち上げた場合の可動ノズル70の状態を
示す。可動ノズル70が矢印600方向に持ち上げられ
ると、ノズル70が可動ノズルホルダ80を押上げ、可
動ノズルホルダ80の端部89がバネ91に当接してバ
ネ91を矢印600方向に持ち上げる。これにより、バ
ネ91は、収縮する。
【0050】バネ91が収縮すると、バネ91に貫通し
て設けられている当接片93は、チェック弁60の先端
部61に当接し、チェック弁60を矢印500方向に移
動させる。すなわち、チェック弁60は、付勢方向とは
逆方向に移動する。
【0051】チェック弁60が矢印500方向に移動す
ると、図8のような糊着部分は当接片93により強制的
に剥がされる。これによって、流入口55が開かれる。
【0052】図5Aに、当接片93により糊着部分が強
制的に剥がされた場合のチェック弁60付近の状態を示
す。なお、強制的に糊着部分が剥がされた場合であって
も、剥がされた直後は、貫通流路上部75及びチェック
弁60の先端部61に残留物65が残存している。
【0053】上記のようにしてチェック弁60の糊着部
分が剥がされると、チェック弁60は正常に動作し、ポ
ンプを動作させると消毒液が貫通流路50を介し、バネ
支持部20内の通路及び噴射用部材16のスリット穴1
5を通じて噴射口である噴射穴10から噴射される。な
お、チェック弁60の糊着部分が剥がされた後も消毒液
は、噴射の度に貫通流路上部75付近を通過する。した
がって、噴射が繰り返されると、貫通流路上部75及び
チェック弁60の先端部61に残存していた残留物65
は、消毒液の液体成分によって溶解し、貫通流路上部7
5及びチェック弁60の先端部61から完全に除去され
る。
【0054】図5Bに、残留物65が貫通流路上部75
から除去された場合のチェック弁60付近の状態を示
す。このように、噴射ノズル300を用いた手指消毒器
200が長期間使用されない為、可動ノズル70から消
毒液が噴射されない場合であっても、可動ノズル70を
指先で1〜2回持ち上げるだけで容易かつ確実に消毒液
を噴射させることが可能となる(図3A参照)。
【0055】次に、本実施例の噴射ノズル300を、手
指消毒器(ギアポンプを用いたもの)200に適用した
場合の動作について説明する。ギアポンプ使用の手指消
毒器200が長期間使用されない場合、チューブ56又
はチューブ57内に空気が混入する場合がある(図11
参照)。
【0056】この場合に、手指消毒器200の使用者
は、ギアポンプを動作させつつ図3Bに示すように可動
ノズル70を手のひらで矢印600方向に持ち上げる。
可動ノズル70が矢印600方向に持ち上げられると、
噴射ノズル300は図4に示すような状態となる。すな
わち、当接片93によりチェック弁60が強制的に押し
下げられ、流入口55が開かれる。
【0057】これにより、チューブ内に混入した空気に
よりギアポンプの空回り等が生じ、噴射される消毒液に
十分な圧力が与えられないまま流路45に送り出されて
も、流入口55が開かれているので、消毒液は流路45
及び貫通流路50を通じて噴射穴10から噴射される。
ここでは、混入した空気が噴射穴10から完全に排出さ
れた後に、消毒液だけが噴射される。使用者は、消毒液
だけが噴射されることを確認した後、可動ノズル70の
持ち上げを止める。
【0058】上記の動作を行なうことにより、手指消毒
器200が長期間不使用等により空気がチューブ内に混
入した場合であっても、混入空気がギアポンプ内に混入
して空回りを起こすことがない。これにより、消毒液は
十分加圧されて流路45内に送り出される。したがっ
て、ギアポンプが動作している間は、チェック弁60を
矢印500方向に移動させるのに十分な圧力を生じさせ
ることができる。
【0059】これにより、ギアポンプ使用の手指消毒器
200が長期間使用がされない為に、チューブ等に空気
が混入した場合であっても、消毒液だけが噴射されるま
で手のひらで可動ノズル70を持ち上げるだけで、容易
かつ確実に消毒液を噴射させることが可能となる(図3
B参照)。したがって、噴射ノズル300を用いること
により、ギアポンプを用いた手指消毒器200を確実に
動作させることが可能となる。
【0060】[参考例] 次に、本発明に関する噴射ノズルの参考例について説明
する。なお、本参考例の噴射ノズル400も、図11に
示す手指消毒器200に用いられるものである。
【0061】図6に、噴射ノズル400の構成を示す断
面図を掲げる。本参考例の噴射ノズル400は、ノズル
ホルダ部90及びノズル部70を備えている。
【0062】ノズルホルダ部90の内部は、分割壁99
により取付け凹部98と第一流路である流路45とに分
割されている。取付け凹部98内には、バネ91が移動
当接部である移動当接片95に貫通して設けられてい
る。なお、移動当接片95の上端部には、端部95Tが
設けられている。
【0063】ここで、流路45には、流路接続部40
(図2、図3参照)が接続されており、流路45内には
移動当接片95の先端部95Sが突出している。なお、
移動当接片95と分割壁99間には、液漏れ防止のため
にOリング78が設けられている。
【0064】このような噴射ノズル400において、ノ
ズル部70は、図1に示す可動ノズルとほぼ同様の構造
であり、ノズルホルダ部90とノズル部70はネジ穴8
6を貫通するネジ(図示せず)により接続されている。
すなわち、噴射ノズル400は、図1に示した噴射ノズ
ル300と比較すると、構造が簡易であるという特徴を
有する。
【0065】この噴射ノズル400において、消毒液の
残留物の乾燥によりチェック弁60の先端部61が貫通
流路上部75と糊着した場合、移動当接片95の端部9
5Tを指等で矢印500方向に押下する(図6)。これ
により、移動当接片95が矢印500方向に移動し、移
動当接片95の先端部95Sがチェック弁60の先端部
61に当接するとともに、チェック弁60を矢印500
方向に移動させる(図7)。したがって、チェック弁6
0の先端部61と貫通流路上部75との糊着部分65
が、チェック弁60の移動により強制的に剥がされる。
【0066】なお、糊着を剥がした後に端部95Tから
指を離すと、移動当接片95はバネ91の復元力により
元の位置に戻る(図6参照)。
【0067】糊着が剥がされると、チェック弁60は、
ポンプ動作時に流路接続部40から流路45内に流入し
た加圧消毒液により押し下げられる。このチェック弁6
0の押し下げにより、流入口55は開かれ、消毒液は貫
通流路50を介して噴射穴10から噴射される。
【0068】したがって、噴射ノズル400を設けた手
指消毒器が長期間使用されず、消毒液が糊着して噴射穴
10から消毒液が噴射されない場合であっても、移動当
接片95の端部95Tを指等で矢印500方向に押下す
るだけで容易かつ確実に消毒液を噴射させることが可能
となる。
【0069】なお、本参考例の噴射ノズル400を、ギ
アポンプを用いた手指消毒器200に適用した場合も、
ギアポンプを動作させつつ端部95Tを指等で矢印50
0方向に押下するだけで、チューブ56、57内に混入
した空気を完全に排出することが可能となる。したがっ
て、噴射ノズル400を用いることで、ギアポンプを用
いた手指消毒器200を確実に動作させることが可能と
なる。
【0070】なお、上記実施例および参考例において
は、流体物として消毒液を用いた場合(手指消毒器20
0に噴射ノズル300又は噴射ノズル400を用いた場
合)について説明した。しかし、噴射ノズルを長期間使
用しないことでチェック弁60の先端部61が貫通流路
上部75に糊着等されるようなものであれば、他の用途
でもよく、例えば、石けん水等を噴射するノズルに用い
るようにしてもよい。すなわち、噴射ノズル300又は
噴射ノズル400を、これらの流体物を用いる用途、例
えば石けん水ディスペンサー等に用いてもよい。
【0071】また、上記実施例および参考例では、ノ
ズルホルダベース部(又はノズルホルダ部)90、可動
ノズル固定部88、可動ノズルホルダ80及び可動ノズ
ル又はノズル部70の材質は、噴射ノズルの各部に一般
に用いられているもの、例えばプラスチック等である。
しかし、各部の材質は、これらの機能に影響を及ぼさな
いものであればプラスチック等には限られず、他の材料
で形成してもよく、例えば、他の合成樹脂、金属等を用
いるようにしてもよい。
【0072】さらに、上記実施例および参考例におい
て、チェック弁60の材質は、噴射ノズルに使用される
チェック弁に一般に用いられているもの、例えばゴム等
である。しかし、チェック弁60は、過剰な流体物を阻
止できるようなものであればゴム等には限られず、他の
材料で形成してもよく、例えば、他の樹脂、合成樹脂、
金属等を用いるようにしてもよい。
【0073】なお、上記実施例および参考例において
は、可動ノズル70を持ち上げることで固定された当接
片93にチェック弁60の先端部61を当接させ(図
4)、又は移動当接片95の端部95Tを押下すること
で先端部95Sを先端部61に当接させ(図7)、チェ
ック弁60を強制的に下方に移動させていた。しかし、
チェック弁60を確実に押し下げることができるのであ
れば、当接片93及び可動ノズル70の双方を移動させ
るようにして、チェック弁60を移動させるようにして
もよい。
【0074】また、上記実施例において、噴射ノズル3
00の当接片93は、ノズルホルダベース部90に一体
成形されている。しかし、チェック弁60の先端部61
に確実に当接し、チェック弁60を押し下げられるので
あれば、ノズルホルダベース部90と別に形成し、ノズ
ルホルダベース部90に取り付けるようにしてもよい。
この場合、当接片93の材質は、ノズルホルダベース部
90の材質と同じでなくてもよく、例えば、いずれの合
成樹脂、金属等であってもよい。
【0075】さらに、上記参考例において、噴射ノズル
400はノズルホルダ部90及びノズル部70の2つか
ら構成されている。しかし、チェック弁60を強制的に
下方に移動させ、糊着を剥がすことができるのであれ
ば、ノズルホルダ部90及びノズル部70を一体として
形成するようにしてもよい。
【0076】上記実施例および参考例では、当接片9
3又は移動当接片95の先端部分(先端部95S)の形
状を丸く形成している。しかし、チェック弁60の先端
部61に確実に当接し、チェック弁60を押し下げられ
る形状であれば、他の形であってもよく、例えば先端部
分の形状を平面、又は凹状に形成するようにしてもよ
い。
【0077】
【発明の効果】請求項1に係る流体噴射装置において
は、第二筐体を第一筐体方向に移動した場合に、当接部
が阻止弁と当接し、流入口を開く。すなわち、長期間の
不使用等によって乾燥した流体物により阻止弁が流入口
に糊着された場合でも、第二筐体を第一筐体方向に移動
させるだけで阻止弁の糊着を解除することができる。
【0078】
【0079】
【0080】したがって、請求項に係る流体噴射装置
においては、容易かつ確実に阻止弁の糊着を解除し、液
を噴射することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る噴射ノズルの構成を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示す噴射ノズルの側面及び平面を示す図
である。
【図3】ポンプ作動時に、図1に示す噴射ノズルから消
毒液が噴射されない場合の動作を示す図である。
【図4】使用者が、図3に示す動作を行なった場合の噴
射ノズル内の状態を示す図である。
【図5】図4に示す噴射ノズル内の状態のうち、チェッ
ク弁付近の状態を示す図である。
【図6】本発明に関する噴射ノズルの参考例の構成を示
す断面図である。
【図7】図6に示す噴射ノズルの移動当接片95の端部
95Tを矢印500方向に押下した時の噴射ノズル内の
状態を示す図である。
【図8】図に示すチェック弁付き噴射ノズルのチェッ
ク弁の先端部が貫通流路上部に糊着された状態を示す図
である。
【図9】ギアポンプの横断面図を示す図である。
【図10】従来のチェック弁付き噴射ノズルの断面を示
す図である。
【図11】図12に示す手指消毒器の構造の概略を示す
図である。
【図12】従来の自動式手指消毒器の外観を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 更家 一郎 大阪府大阪市東住吉区湯里2丁目2番8 号 サラヤ株式会社内 (56)参考文献 実公 昭61−37907(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 1/00 E03C 1/05 F16K 15/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体物のための第一流路、 流入口を介して第一流路と接続された第二流路、 第二流路に流入した流体物を噴射する噴射口、 第二流路内に設けられ、第一流路からの流体物の圧力に
    応じて流入口を開閉するよう付勢された阻止弁、阻止弁が移動せず流入口を閉じたままの場合に、流入口
    が開くよう当該阻止弁を前記付勢方向とは逆方向に移動
    させる阻止弁移動手段、 を備えた流体噴射装置であって、 前記第一流路は第一筐体内に、前記第二流路は第二筐体
    内に設けられており、前記阻止弁移動手段は、第一筐体
    方向に移動可能な第二筐体および第一筐体に設けられた
    当接部を備えており、該当接部は通常の場合に第一流路
    内において前記阻止弁と対向し、第二筐体を第一筐体方
    向に移動した場合に阻止弁と当接して流入口が開くよう
    に阻止弁を前記付勢方向とは逆方向に移動させること、 を特徴とする流体噴射装置。
JP07107649A 1995-05-01 1995-05-01 流体噴射装置 Expired - Fee Related JP3136949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07107649A JP3136949B2 (ja) 1995-05-01 1995-05-01 流体噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07107649A JP3136949B2 (ja) 1995-05-01 1995-05-01 流体噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08299853A JPH08299853A (ja) 1996-11-19
JP3136949B2 true JP3136949B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=14464550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07107649A Expired - Fee Related JP3136949B2 (ja) 1995-05-01 1995-05-01 流体噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3136949B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4564179B2 (ja) 2000-10-17 2010-10-20 サラヤ株式会社 流体供給装置
JP5150710B2 (ja) * 2010-12-07 2013-02-27 中央精機株式会社 逆止弁付き継ぎ手

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4929727B1 (ja) * 1968-01-12 1974-08-07
JPS5725732Y2 (ja) * 1977-10-12 1982-06-04
JPS5485411A (en) * 1977-12-21 1979-07-07 Masao Shibata Improvement in manual nozzle
JPS57140860U (ja) * 1981-02-25 1982-09-03
JPS6137907Y2 (ja) * 1981-03-06 1986-11-01
JPS5835947U (ja) * 1981-08-27 1983-03-09 久保 清治 薬液噴射用ノズル
JPS6058265U (ja) * 1983-09-22 1985-04-23 リックス株式会社 圧力水噴射ノズル弁
JPS6058266U (ja) * 1983-09-22 1985-04-23 リックス株式会社 圧力水噴射ノズル弁
JPH01228565A (ja) * 1988-03-04 1989-09-12 Kenzo Yamamoto チェックバルブ付き液体噴霧用ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08299853A (ja) 1996-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6133285B2 (ja) 分与器
RU2506211C2 (ru) Противокапельное выдачное устройство для жидкостной среды
EP1818109B1 (en) Fluid product dispenser and pump with constantly open inlet valve
US20020139816A1 (en) Dosing pump for liquid dispensers
US20150327730A1 (en) Product dispenser with pressure relief
US20150101113A1 (en) Toilet Cleaning Apparatus Having Bubble Supply Mechanism and Cleaning Method of Toilet Cleaning Apparatus
JP2002035655A (ja) 噴霧器
DE69900633D1 (de) Selbstschliessende handbetätigbare austragvorrichtung
WO2006122368A1 (en) Valve structures for liquid dispensing
JP3136949B2 (ja) 流体噴射装置
KR200383083Y1 (ko) 펌프식 용기의 내용물 배출노즐
ATE380158T1 (de) Von hand betätigbares pump-sprühgerät
JP4421695B2 (ja) 液体吐出装置
KR101674265B1 (ko) 변기의 세정제 자동공급장치
JP3748497B2 (ja) 消毒液噴出装置
JP2001259488A (ja) 吐出装置
KR100348433B1 (ko) 손 소독기
KR101870513B1 (ko) 소형 탈취장치
FR2858773A1 (fr) Dispositif de diffusion d'un liquide dans l'atmosphere incorporant des moyens vibratoires de debouchage d'une buse de pulverisation
KR200395067Y1 (ko) 피부 세척 장치
JP2593797Y2 (ja) 液体噴射装置のアンローダ
KR970073737A (ko) 호스없는 스프레이 장치
JPH0730143Y2 (ja) 灰皿洗浄装置
KR100898902B1 (ko) 디스펜서용 유체 분출장치
KR200413934Y1 (ko) 록킹수단을 갖춘 트리거식 분무장치

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 13

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees