JP5148922B2 - 高機能性杖 - Google Patents

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本発明は高機能性杖に関するものである。
高齢者用の従来の杖は、図7に示すように、グリップ、支柱、石突きから構成されており、グリップは支柱を立てた状態でその角度が固定されている。また、図8に示すように、医療用のロフストランドクラッチと呼ばれる杖では、杖の最上部に半円状の腕当てが固定されて備えつけられており、上腕部にはめてグリップを握るようになっている。(例えば、特許文献1、2参照)
特開2005−152592号公報 特開2005−270617号公報
発明を解決しようとする課題
高齢者が杖を使用して歩行する際には、杖を持ち上げて前方に差し出す必要があり、その都度かなりのエネルギーを消費するほか、手首等に負担がかかり、長時間にわたって使用し続けると、手首等の疲労が激しい。また、手首が支持されていないために、使用時に手首を捻ってしまうおそれもある。図8に示すような医療用のロフストランドクラッチと呼ばれる杖では、上腕が固定されているため、転倒した時には腕から離れず、かえって骨折等の危険が生じるという問題がある。また、階段を登るためには杖を持ち上げる必要があるため大きなエネルギーを必要とし、さらに、従来の杖では、その形状から、杖を突く位置を見ながら杖の操作をするため、使用時には姿勢が前屈みになってしまうという問題点がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、高齢者が、比較的少ないエネルギーで操作ができ、円滑に歩行や階段の昇降ができ、長時間使用し続けても疲労が少なく、手首を捻るという危険性も少なく、使用時に背筋を伸ばして歩行できるので健康にもよいという高機能性の杖を提供することを目的とするものである。なお、本発明は、高齢者に限らず、非健常者、例えば、生まれつき足に障害を負った人、あるいは怪我等により一時的に足の機能を損なっている人用としても使用できることを目的としている。
本発明は、支柱4、前記支柱4の下部に形成された石突き5、前記支柱4の上部に形成されたグリップ基部1、及び前記グリップ基部1に付設されたグリップ2からなる杖において、前記グリップ2が前記グリップ基部1から前方向下方に傾斜して設けられており、前記支柱4の上端部には使用時に手首に自然な形で当たるように手首当て面が凹面状に形成された手首当て3が付設されており、かつ、前記石突き5の重量を歩行時に振り子のように安定した動きとなる程度の高重量とするものである。
さらに、本発明は、上記の杖の基本構成に加えて、(1)手首当て3が支柱4の上端部に角度調整可能に付設する、(2)石突き5が 硬質ゴム素材で、その長さを20センチ程に形成する、(3)石突き5に金具6がインサート成形し、これにより支柱4に組み付ける、(4)石突き5の断面形状が、支柱4の接合面では支柱4と同一とし、接地面に向かうに従って面積、体積がなめらかに増大するように形成する、(5)支柱4の断面が楕円もしくはその一部を削った形状とする、(6)グリップ基部1及び支柱4をマグネシュウム素材で形成する、(7)石突き5の接地面の一部をR状に形成された硬質ゴムとする、(8)石突き5が自動車用タイヤ素材で形成する、(9)支柱4の材料を石突き5の材料に比べて軽量な材料とする、(10)グリップ2がグリップ基部1に前方向下方に0°以上45°以下の角度で傾斜して付設するものである。
発明の効果
本発明の高機能性杖によれば、体力、筋力の衰えた高齢者も、慣性モーメントを利用して少ないエネルギーで杖の操作を行うことができ、円滑に歩行でき、長時間使用し続けても疲労が少なく、手首を捻るなどの危険性も少ない、背筋を伸ばして歩行することができ、さらに、階段を登るのも円滑に行うことができるという格別の効果を奏する。また、筋力の落ちた高齢者でもしっかりと杖を保持でき、少しの労力で杖が前に出易くなっている。折れて怪我等をすることのない素材の選択など、使う人の体格、骨格、手首の関節の曲がり具合に合った最良の形態として使用することができる。なお、本発明の杖は、高齢者に限らず、非健常者、例えば、生まれつき足に障害を負った人、あるいは怪我等により一時的に足の機能を損なっている人用として使用しても、同様の効果を奏する。
請求項2のように、手首当て3が支柱4の上端部に角度調整可能に付設することが好適であり、これによって、上記の効果に加えて、手首を捻ることなく個人個人の体格、骨格に合わせた最良のかたちで杖を握れるという効果を奏する。
請求項3のように、石突き5を硬質ゴム素材で形成することによって、上記の効果に加えて、耐摩耗性に優れ、長期間安定して使用できるという効果を奏する。
請求項4のように、石突き5に金具6がインサート成形し、これにより支柱4に組み付けることによって、上記の効果に加えて、強固で安定感のある杖が得られるという効果を奏する。
請求項5のように、石突き5の断面形状を支柱4の接合面では支柱4と同一とし接地面に向かうに従って面積、体積がなめらかに増大するように形成することが好適であり、これによって、上記の効果に加えて、より大きな慣性モーメントを得られるという効果を奏する。
請求項6のように、支柱4の断面を楕円もしくはその一部を削った形状とすることによって、上記の効果に加えて、従来の杖の断面が正円というイメージを一新できる効果を奏する。
請求項7のように、グリップ基部1及び支柱4をマグネシュウム素材とすることにより、上記の効果に加えて、軽量、且つ高強度の杖を作ることができるという効果を奏する。
請求項8のように、石突き5の接地面の一部がR状に形成された硬質ゴムとすることによって、上記の効果に加えて、作片減りを無くし、なめらかな杖の動きを得られるという効果を奏する。
請求項9のように、石突き5を自動車用タイヤ素材で形成することによって、上記の効果に加えて、さらに一層軽量、且つ高強度の杖を造ることができるという効果を奏する。
請求項10のように、支柱4の材料を石突き5の材料に比べて軽量な材料とすることが好適であり、これにより、上記の効果に加えて、杖全体の軽量化を図ることができるという効果を奏する。
請求項11のように、グリップ2をグリップ基部1に前方向下方に0°以上45°以下の角度で傾斜して付設することが好適であり、これにより、上記の効果に加えて、階段の登りも、比較的少ないエネルギーで円滑に行うことができるという効果を奏する。
このほか、基部前方に設けられたグリップ2による重量バランスの支点と角度により杖の先が自然に前方に振り出されること、その他本発明の構成全体が相まって、従来の杖のような前方に突こうと杖の先を気にして前かがみになることがなく、良い姿勢で歩行をすることができるという格別の効果を奏する。
本発明をさらに詳細に説明する。
本発明者は、杖を実際に使用する状態を分析し、各種構造・形状の杖を試作、検討した結果、図1に示すように、グリップ2が支柱4のグリップ基部1から前方向に傾斜して設けられており、支柱4の上端部に使用時に手首に自然な形で当たるように手首当て面が凹面状に形成された手首当て3が付設されており、かつ、石突き5の重量を高重量とすることによって、慣性モーメントを生じさせて、少ないエネルギーで杖の操作を行うことができることを解明した。石突き5の重量は、歩行時に振り子のように安定した動きとなる程度の重量とすることが必要である。また、グリップ2をグリップ基部1から前方向下方に傾斜して設けることによって、階段の登りも円滑に行える。本発明は、請求項1記載の構成要素が相まって、少ないエネルギーで、かつ背筋を伸ばした姿勢で歩行が安定してできるという格別の効果を奏するものである。
また、凹面状で形成された手首当て3を支柱4の上端部に付設することによって、個人個人の体格、骨格に最も適した杖とすることが可能になる。杖の理想的な長さはそれを使う人の身長の半分プラス2〜3センチである。これまでの杖は、出来合いの杖の下部を切り詰めて石突きを被せただけで、高齢者が使用しているのが一般的であり、本当に使う人の体型、骨格に合った杖であるとはいえない。特にグリップ部に関してはすでに角度が決まっており、手首の関節の曲がり具合等個人差があり、最適な角度が確保出来ていないのが大半である。間違った角度でのグリップを握り続けていると、手首の関節を痛めてしまうことになる。
杖の長さに関しては問題は少ないが、グリップ部の形状にはT字型、L字型、U字型等の種類があり、握る時の条件が微妙に異なるが、グリップを握った時の手首の関節角度までは考慮されていないのが現状である。杖は眼鏡と同じで個人個人の体格、関節の曲がり具合いに合わせた角度、形状が重要な要素であり、自分に合わない杖を使用した場合には手首の関節を痛めてしまうことがある。ところが新しい杖を製作する段階で、製作コストが優先されて、例えば支柱はどこそこで仕入れて、グリップや石突きもそれぞれ各メーカーから仕入れて単にそれらの組み合わせでしかないものがほとんどである。そういう作り方をしているから、デジタル家電と云われる物が部品の寄せ集めで物が作れてしまうのと同様に、杖に関してもそこには作り手の、杖全体としての思想、理念が表現されておらず、結果として、どこの杖メーカーでも大差の無い商品しか出て来ない理由の一つとなっている。
高齢者は、自分では杖を持ち上げたつもりでも、実際には思っている程持ち上がってはおらず階段等の段差のある所では杖の下部をぶつけて傷だらけになってしまうことがしばしば生ずる。また、石突きの交換時期がきているにも関わらず、滑り易く危険な状態のまま使っている高齢者が多い。杖の握り方についても、 グリップ部を本来の握り方とは全く逆な持ち方をしている高齢者がおり、これは原理的に明らかに手首の関節を痛める握り方であるが、その人にとっては手首の曲がり具合からして、実はその角度が握り易い角度になっている。
図7は市販されている代表的な杖の構成、形態を表わしたものであるが、基本的には3部品で構成される。すなわち、グリップ、支柱、石突きであり、グリップは支柱を立てた状態でその角度が固定されてしまうのでそれを使う人によっては無理な角度で手首の関節を捻じ曲げて持つため、手首の関節を痛めてしまう欠点があった。支柱は、木、カーボン、アルミ等が使われているが、過去において木、カーボンは折れるという欠点があった。又、支柱の下部においては段差等のある所を通過する際にぶつけて損傷するという欠点もある。アルミの支柱タイプの多くは二重構造となっており、杖の長さを決定する際には外側と内側の支柱をスライドさせて、あらかじめそれぞれに用意された穴を合わせてそこにピンを差し込んで長さを決める訳であるが、用意された穴のピッチが25ミリほどの間隔であるため、使う人の身長に最適な長さが碓保できるようになっていない。石付きに関してはデザイン優先の為か、極端に細い物を見かけるが、滑らないという観点から云うと論外であり、目地等にはまり込んで転倒等の思わぬ事故にもつながる危険がある。さらに、使う人のくせにもよるが、著しく片減りしているにも関わらず交換時期が判らず、そのまま使用し続けられることも多く、危険である。
図8は、医療用のロフストランドクラッチと呼ばれている杖であり、杖の最上部に半円状の腕当てを備えており、上腕部にはめてグリップを握るようになっている。しかし上腕に固定している為に万が一転倒した時には腕から離れず、かえって骨折等の危険が生じるという欠点がある。そして半円状の腕当てはプラスチックで成形した物に布なり、ビニールを覆ってあるが、長時間の使用において、腕に当たる部分が痛くなったり、汗で蒸れるという欠点がある。更にほとんどのこのタイプの杖はステンレスの丸パイプを加工して作られているため、重いという欠点もある。
図9は、従来のL字型と云われるグリップタイプの杖を握った時の状態を表わした図である。グリップの角度が固定されているため、使う人によっては図のように手首を少し捻りながら掴むことになる。このような状態で長い間使い続けると手首の関節を痛めてしまう危険がある。そして不意の転倒やよろけた時には手首の関節の一箇所で体を支えようとするため、体重が手首にかかり、関節を痛めたり、骨折等の事故にもつながる危険がある。
図10は、上述のような欠点を取り除くための手段として、従来の杖の握り方を変えたものである。手首を捻らず自然な形で腕を降ろして指を握ると、人さし指は小指より下側を向くことになる。つまり同じ状態で、例えば鉛筆を握ると人さし指側の方が下がる角度になる。そこで杖を垂直に立てた状態で水平線を0°とした場合、グリップの角度を0°から下側45°の範囲で傾斜させることにより手首を捻らずグリップ2を握る形態がとれる。その状態で本発明の手首当て3を備えることで、グリップ2と手首当て3の2箇所で杖を保持する形となり、安定した歩行と手首に掛かる負担を軽減することができる。図11は従来の杖を使った時の姿勢を示す図である。
また、高齢者の方が使っている杖を観察すると、杖の下部が傷だらけになっているものをよく見かける。これは高齢者が階段等段差のある所を通過する際、自分では充分持ち上げたつもりでも実際には大して持ち上がっておらず、角等に打ちつけてできた結果である。又石突きに関しても幾つかの問題点を見い出すことがある。石突きの持つ意味は大きく2つあり、1つは杖を突いた時に滑って転倒等の事故が起こらないための滑り止めであり、2つ目は、杖を突いた時の衝撃を緩和させて、手首や肘、肩への衝撃を和らげるためである。それを念頭に実際に使用されている杖を見ると、使う人のくせにもよるが、片減りして交換時期が来ているにも関わらず、そのまま使用され続けるケースが少なくない。滑り易く大変危険な状態であるが、その理由のひとつとして、交換の目安が明確になっていないからと考えられる。デザイン重視のためか、極めて細身の石付きの杖もあるが、タイルの目地や排水溝の蓋等の隙間にはまり込み転倒等の危険性がある。
図13は、手首を捻ることなく自然な形でグリップ2を握ることができ、使う人の体格、骨格等により異なる手首の曲がり具合に対応できるように、手首当て3を組み付けた図である。
図14は、高齢者にとって少しの労力で杖が前に出易くするための手段として、グリップ2を支柱より前方向に設置し、持ち上げた瞬間から前述の慣性モーメントがより働き易いように、石突き5の重量を歩行時に安定した動きとなる程度の高重量にしたものである。
図15は、上記の形態を取り込んで本発明杖を持ち上げた時の状態を示す図である。
図16は、上記課題の段差のある所での、例えば階段と杖の関係を表わしたものであるが、ぶつけて傷付くことを軽減する手段として、石突き5を階段の1段分の高さである20センチとしたものである。
図17は、すり減った石付き5の交換時期が目視で判断できるようにした石付き5の断面図である。
図18は石突き5の片減りを無くすとともに、滑らかな歩行が得られるようにした本発明杖の形状と動きを表わしたものである
以下、図面に従って本発明杖の構成の詳しい説明をする。図1は本発明杖の組み立て側面図である。支柱4、支柱4の下部に形成された石突き5、前記支柱4の上部に形成されたグリップ基部1、及びグリップ基部1に付設されたグリップ2からなり、グリップ2がグリップ基部1から前方向下方に傾斜して設けられており、支柱4の上端部には使用時に手首に自然な形で当たるように手首当て面が凹面状に形成された手首当て3が付設されており、かつ、前記石突き5の重量を歩行時に振り子のように安定した動きとなる程度の高重量としている。
図19は本発明杖の斜視図である。石突き5は、安定した動きとなる程度の高重量にすることによって生じるより大きな慣性モーメントを得るために接地面下部を太くし、かつ、接地面積が広がることで滑りにくくした形状としており、素材としては、摩擦係数が高く、耐磨耗性にも優れた自動車用タイヤのゴム素材を使用するのが好適である。
支柱4は、折れたりまがったりして使用者が怪我等をすることのないように、金属の中で最も比重が軽く、薄肉でも充分に強度が出るマグネシュウムの押し出し材を使用することが望ましい。その時支柱4の断面形状は多くの従来の杖の支柱の断面が正円であるのに対し、楕円もしくはその一部を削った形状とする。これにより、正面から見ると細く、側面はある程度幅を持たせて強度を確保することでマグネシュウムの持つ素材の特性を表現できる。グリップ基部1も、支柱4と同じマグネシュウムの鍛造で作成し、その上端に、使う人にとって最良の角度で手首に当たるようにした、凹面で成形されたエラストマや発泡ウレタン等を素材とする角度調整が可能な手首当て3を、手首当て留めネジ8で固定することが望ましい。角度調整は数段階用意するようにし、板バネを使用したり、スプリング状の押しバネを手首当て3に内臓し、その先端にボールベアリングを設置し、グリップ基部1本体側に半球状のへこみを設け、手首当て3が移動する毎に前述のベアリングがへこみ部に落ち込みクリック感を出す等様々な方法が考えられるが、その方法を問うものではない。そして手首当て3と同様、エラストマや発泡ウレタン等で成形されたグリップ2をグリップ基部1に左右から挟み込むようにしてグリップ留めネジ7を介して固定する。そのグリップ2の角度は重要である。手首を不自然な形で捻ることなく、腕を真下に降ろした状態でグリップ2を自然な形で握ることができるように、杖を垂直に立てた状態で接地面を水平方向0°とした場合、下方向に0°から45°の範囲で角度を設定できるようにしている。任意の角度で設定したグリップ2を基準として使う人の手首が捻ることなく自然な形で握れ、常に手首当て3が手首付近に接触している状態なので、2点で杖を保持することになる。グリップ2および手首当て3を組み付けたグリップ基部1と石突き5はそれぞれ組み付けネジ9、10により支柱4に組み付けられる。
かかる構成、形態を採択することによって安定した歩行が得られる。図2および図3は、それぞれ本発明杖の上面図および底面図である。図4は本発明杖の正面図であるが、グリップ基部1、支柱4を細くして石突き5の下部を太くすることによって、慣性モーメントの発生を促進させ、結果として少しの労力で杖が前方向に出易くする役目を果たす。また、高齢者が階段等段差のある所を通過する際に杖の下部をぶつけて傷付けることがあるが、石付き5本体の長さを、階段1段すなわち約20センチの長さ迄伸ばすことによって、支柱4への傷付きを防止する効果が生ずる。
図6は、本発明杖の右側面図である。石付き5の一端には支柱4に組み付けるための強度のある金具6がインサートされており、石突き5は、組み付けネジ10を介して支柱4に設けられたネジ穴にしっかりと固定される。グリップ基部1は、マグネシュウムの鍛造で作成し、そこにグリップ2、手首当て3がそれぞれグリップ留めネジ7、手首当て留めネジ8を介して組み付けられる。支柱4は、マグネシュウムの押し出し材で作成し、任意の長さでカットする。押し出し材を使用することで、自由な形が得られる。石突き5は、滑りにくく、耐磨耗性に優れた観点から、硬質ゴム素材を使用する。そのうえで、グリップ2、手首当て3を含むグリップ基部1、石突き5は、支柱4に組み付けネジ9、10を介してそれぞれ組み付けられる。
図2は本発明杖の上面図であり、安全性の観点から、また外観を良好にするために、突起部を少なくしている。図3は本発明杖の底面である。図4は本発明杖の正面図であり、石突き5は支柱4よりも幅を広くとることで接地面積を確保している。図5は背面図であり、外観を良好にするために、組み付けネジ9、10を背面に施している。図6は右側面図である。
図9は従来の杖を握った時の状態を表わした図である。杖を握った時、グリップの角度及び形状のため、手首を少し捻った形で掴むことになる。杖を握る時の角度は極めて重要な要素のひとつであり、使う人の関節の曲がり具合は人それぞれ個人差があり、従来の杖のようにあらかじめ決められた角度のグリップを握り続けると合わない人はかえって手首を痛めてしまう危険がある。図10は、この問題を解決する方法として、手首を不自然な形で捻ることなく自然な形でグリップを握れ、その時に使う人にとって最良の形で握れるように、角度調整可能な手首当て3を備えた状態で握ったものである。自然な形で杖を立てた状態で水平を0°とした時、それを基準に下方向0°以上45°以下の角度で傾斜を付け、設定したグリップ2を基準として、手首当て3を使用する人が最良と感じる位置で固定することにより、手首を捻ることなくグリップ2と手首当て3の2箇所でしっかりと保持できるものであり、その形態を取り込むことにより、使う人個人個人に適合したパーソナルユースの杖が実現する。
図12は、実際に杖を使った時の杖の動きを表わした図であり、杖を前に出す時には肩、あるいは肘を支点とした回転運動が発生する。その時本発明の石突き5を振り子のように安定した動きとなる程度の高重量にすることで生じる慣性モーメントを応用することで、杖を持ち上げた瞬間から杖先、すなわち石突き5の先端部は前に出ようとする運動が始まる。そこでよりおおきな慣性モーメントを得るために、グリップ2を支柱4の前方向に設ける形状としている。
図14は、本発明杖を立てて接地した状態を表わした図である。点Bは点Cの真下にある。図15は、本発明杖の使用時における杖の動きを表わした図である。杖を少し持ち上げて接地面から浮かせた時には点Aが支点となり、点Cは点Aの真下、すなわち点Dへ円弧を描きながら貫性モーメントの作用により移動しようとする。その時、L寸が大きければ大きい程、斜線部の比重が高い程その動きは顕著に現われる。そのため、側面から見て、石突き5の後部に重量が集約する形状としている。
図13は、手首当て3が支柱4の上端部に角度調整可能に付設した本発明の杖である。本発明杖は、手首を捻らず杖を持つことを前提としているので、下方向に傾斜させたグリップ2を設けると同時に手首当て3を設けて手首の関節がふらつかないよう固定するものであるが、それだけでは未だ不十分である。なぜなら、杖を持つ時の手首の関節の曲がり方は個人差があり、従来の杖のようにグリップの角度を単純に固定すべきものではない。そこで使う人にとって最良な角度で安定したグリップとするために、手首当て3を一旦手首当て留めネジ8を介して仮止めし、そこを支点として使う人にとって最適な角度で手首当て3が手首に当たるよう位置を計り出し、最後に手首当て留めネジ8をしっかりと締め付ける。手首当て3の角度調整は数段階にできるようにしており、板バネや押しバネを用いてグリップ基部1に接触している状態を作る。もちろん、その他の方法で行ってもよい。一度設定した手首当て3の組み付け角度は、留めネジ8を緩めることで再度設定することが可能である。
図16は階段等段差のある場所と杖の関係を表わした図である。高齢者は自分では段差のある場所において充分に持ち上げたつもりでも実際には考えている程には持ち上がってはおらず、そのため杖の下部をぶつけ損傷させたりしている。高齢者に杖をもっと高く持ち上げなさいと云っても筋力の衰えた人には無理な話しであり、ぶつけるものと想定した上で最小限の損傷にとどめる方法として、石突き5で当てるようにする。
図17は石突き5の断面を表わした図である。石突き本来の目的は杖が地面に接する時の緩衝材であり、滑り止めでもあるが、使う人の癖で片減りしていて交換時期が来ているにも関わらず、そのまま使われている場合が往々にしてある。すり減った石突きは杖を地面に突いた時、衝撃が直接手首や肩に伝わり、関節を痛めてしまう原因であり、又滑り易く転倒等の危険もある。そこで本発明杖は、石突き5の下部の一部を2色成形で作り、例えば外側には黒いゴムで、中側の一部を赤いゴムというふうにすることで使い込んですり減った石突き5の最下部に赤いゴムが見え始めたら交換時期であるということが目視で判断できるようにしている。それにより滑ったり、転んだりの事故を軽らすことができる。
図18は、杖が前に出る時には肘、肩を支点とした回転運動が発生し、その後に石突き5を接地するが、その時の杖の角度が傾斜した状態で石突き5の後ろ側から突く状態を表わした図である。従来の石突きの底面の形状は平らなため、永い間の使用で石突きの後ろ側から減り始め、その為片減り状態になってしまい、滑り易く危険な状態となる。そこで本発明杖は、石突き5の後ろ部分にあらかじめR面を採った形状を取り入れることにより、平均して石突き5の底面が減ることになり、且つなめらかな杖の動きが得られるものである。
図19は、本発明高機能性杖の構成を示す斜視図である。体力、筋力、更には握力の衰えた高齢者が使用するため、軽くて強度のある素材としてグリップ基部1はマグネシュウムの鍛造で作成し、同様の理由で支柱4もマグネシュウムの押し出し材を使用している。その他、チタン、アルミ合金、カーボン、各種合成樹脂、それらの複合材料によって製造してもよい。使う人の身長に合わせた杖を作るために、支柱4は任意の寸法に切断して正しいサイズに調整する。グリップ2は握った時の感触を考慮して、ゴム素材や発泡ウレタン等が考えられるが、それらに限定されるものではない。成形色は2、3色用意し、使う人の好みを反映できるようにすることもできる。
手首当て3は、自然な形で手首に当たるよう、又杖本体が左右に振れることなく安定した状態で保持できるように、その断面形状を凹面で作成し、上面から見た時の形状はグリップ基部1に組み付ける側はその幅を狭くする事で使う人の手首の太さに対応できるよう“逃げ”を作って、他端は逆に幅を広げ、深くすることで安定した保持ができるようにしている。手前側にはグリップ基部1に組み込むためのネジ穴を設け、手首当て留めネジ8でしっかりと固定している。材質はグリップ2同様にエラストマや発泡ウレタン等が好適であるが、特にその材質を問うものではない。
図20は、本発明杖の部品構成を示す分解斜視図であり、石突き5の一端にはインサート成形された強度の高い金具6があり、支柱4に差し込んで組み付けネジ10によりしっかりと固定されている。石突き5の素材は摩擦係数が高く、耐磨耗性に優れた素材とするのが好適である。
図21は、グリップ基部1及びそこに組み付けられるグリップ2、手首当て3のそれぞれの寸法を表わした図である。グリップ基部1に付設されるグリップ2を握った状態で手首の動きに連動するよう手首の関節の下付近に可動式手首当て3の支点となるネジ穴を設けている。手首当て3がフィットするように、L1の寸法をグリップ2の後端から40〜45ミリ程の範囲に設定とするのが好適である。また、グリップ2は、しっかりと握れるように、L2の寸法を80ミリ程度とするのが好適である。手首当て3は、グリップ2を握った時に手首の関節に負担がかかることなくグリップ2と手首当て3の2箇所で安定して保持できるように、L3は90〜100ミリ程の寸法とするのが好適である。グリップ2と手首当て3を付設した状態で安定した保持を確保するには、L4の寸法を210〜220ミリとするのが好適である。
図22は、手首当て3の斜視図であり、グリップ2を握った時、グリップ基部1の後端に付設され、その断面は自然な形で手首周辺に当たるよう凹面で形成しているる。そして使う人それぞれ手首の太さが異なるため、手前側はその幅を狭く、且つ浅くして“逃げ”の部分を作って、逆に後端側はその幅を広く、深くすることで安定した保持が可能となる。
図23は、身長180センチと150センチの人が本発明杖を使用した時の状態を示す図である。支柱4は、マグネシュウムの押し出し材を使用するが、その長さは使う人の身長に合わせ、手首の関節を痛めることないように設定する上で極めて重要な要素であり、従来の計算方法である使う人の身長の半分プラス2〜3センチを基に計算すると、180÷2=90であり、90センチプラス2〜3センチでグリップの位置は接地面から92〜93センチが理想的な高さとなる。そこから石突き5の寸法、例えば20センチを引いた値である72〜73センチであるが、実際にはグリップ基部1におけるグリップ2の位置は、2〜3センチ後方にあるので、支柱4の寸法はその分差し引いた長さ、すなわち70センチ程度となる。身長150センチの人の場合には150÷2=75であり、75センチプラス2〜3センチでグリップ2の接地面からの高さは77〜78センチとなり、そこから石突き5の寸法20センチを引いて、支柱4の長さは55〜56センチとなる。
なお、本発明は、上記の実施例および図面等に示した実施態様に限定されるものではない。杖の各部を構成する材料は、本発明の目的にそった各種の材料を使用することができ、構成も設計変更ができる。
本発明杖の左側面図である。 本発明杖の上面図である。 本発明杖の底面図である。 本発明杖の正面図である。 本発明杖の背面図である。 本発明杖の右側面図である。 従来の杖の構成を示す図である。 ロフストランドクラッチと呼ばれる杖の構成図である。 従来の杖を握った時の状態を表わす図である。 本発明杖を握った時の状態を表わす図である。 従来の杖を使った時の姿勢を表わす図である。 杖を使った時の杖の動きを表わした図である。 本発明杖の手首当て3に関する図である。 本発明杖を立てた時の状態を表わした図である。 本発明杖の慣性モーメントが働く状態を表わした図である。 本発明杖の杖と段差の関係を表わした図である。 本発明杖の石突き5の構造を示す図である 本発明杖の石突き5の形状、動きを表わした図である。 本発明杖の斜視図である。 本発明杖の分解斜視図である。 本発明杖のグリップ基部1の寸法説明図である。 本発明杖の手首当て3の説明図である。 本発明杖を使う人にとって最良の長さにするための支柱4に関する説明図である。
符号の説明
1・・・グリップ基部
2・・・グリップ
3・・・手首当て
4・・・支柱
5・・・石突き
6・・・金具
7・・・グリップ留めネジ
8・・・手首当て留めネジ
9・・・組み付けネジ
10・・・組み付けネジ

Claims (11)

  1. 支柱4、前記支柱4の下部に形成された石突き5、前記支柱4の上部に形成されたグリップ基部1、及び前記グリップ基部1に付設されたグリップ2からなる杖において、前記グリップ2が前記グリップ基部1から前方向下方に傾斜して設けられており、前記支柱4の上端部には使用時に手首に自然な形で当たるように手首当て面が凹面状に形成された手首当て3が付設されており、かつ、前記石突き5の重量を歩行時に振り子のように安定した動きとなる程度の高重量としたことを特徴とする高機能性杖。
  2. 前記手首当て3が前記支柱4の上端部に角度調整可能に付設されている請求項1に記載の高機能性杖。
  3. 前記石突き5が、硬質ゴム素材で、その長さを20センチ程とした請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  4. 前記石突き5に金具6がインサート成形されており、これにより前記支柱4に組み付けられた請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  5. 前記石突き5の断面形状が、前記支柱4の接合面では前記支柱4と同一とし、接地面に向かうに従って面積、体積がなめらかに増大するように形成した請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  6. 前記支柱4の断面が楕円もしくはその一部を削った形状とした請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  7. 前記グリップ基部1及び前記支柱4をマグネシュウム素材で形成した請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  8. 前記石突き5の接地面の一部をR状に形成された硬質ゴムとした請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  9. 前記石突き5が自動車用タイヤ素材で形成された請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  10. 前記支柱4の材料を前記石突き5の材料に比べて軽量な材料とした請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の高機能性杖。
  11. 前記グリップ2がグリップ基部1に前方向下方に45°以下の角度で傾斜して付設されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の高機能性杖。
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