JP5147148B2 - 液圧プレス機におけるラム振動抑制方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液圧シリンダにより上型と下型を接近・退避させることにより加工を行う液圧プレス機におけるラム振動抑制方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5には、従来より良く知られている、上型であるパンチPを装着したラム(上部テーブル)101を、パンチPに対向する下型であるダイDを装着した下部テーブル103対して接近・退避させることにより加工を行うタイプのプレス機105の油圧回路107が示されている。このプレス機105では、例として液圧シリンダとしてのラムシリンダ109のピストン111に連結されたラム101を上下移動させるタイプが示されている。
【0003】
この油圧回路107では、モータ113により正逆回転する双方向吐出型ポンプ115が用いられており、この双方向吐出型ポンプ115は配管117を介してラムシリンダ109の上シリンダ室119に接続されている。上シリンダ室119は、プレフィル弁121が設けられている配管123により直接タンクTに接続されている。
【0004】
また、双方向吐出型ポンプ115は、配管125およびチェック弁127を介してタンクTに接続されると共に、配管125の途中から分かれる配管129および配管131を介してラムシリンダ109の下シリンダ室133に接続されている。なお、配管129と配管131は、速度切換え弁135あるいはカウンタバランス弁137を介して接続されている。また、配管129とプレフィル弁121の間にはパイロット管139が設けられている。
【0005】
なお、この油圧回路107では、ラムシリンダ109の速度は双方向吐出型ポンプ115の回転数により制御され、ラムシリンダ109の移動方向は双方向吐出型ポンプ115の回転方向により制御される。
【0006】
図6を参照して、ラムシリンダ109によりラム101を下降させて下部テーブル103に接近させる接近動作について説明する。まず、速度切換え弁135をON(図6中右方向へ移動)し、モータ113により双方向吐出型ポンプ115を回転させて、下シリンダ室133の作動油を吸引すると共に上シリンダ室119に作動油を供給することにより、ラム101等の自重を利用してピストン111を高速で下降させる。
【0007】
このとき、上シリンダ室119は負圧になり、且つ上シリンダ室119の受圧面積と下シリンダ室133の受圧面積の差(すなわちピストンロッド111Rの断面積に相当)により、下シリンダ室133から吸引されて上シリンダ室119の作動油の量が不足するので、不足分をプレフィル弁121を介して直接タンクTから吸い込む。
【0008】
次に、図7を参照して、加工の際の加圧動作について説明する。速度切換え弁135をOFF(図7に示されている状態)し、双方向吐出型ポンプ115により作動油を上シリンダ室119に供給すると共に下シリンダ室133の作動油を吸引して、ピストン111をさらに下降させる。このとき、配管129のパイロット圧が低下するので、プレフィル弁121は閉じている。
【0009】
また、上シリンダ室119の受圧面積と下シリンダ室133の受圧面積の差により、上シリンダ室119に供給する作動油の量に対して下シリンダ室133から吸引される作動油の量が不足するので、不足分の作動油はチェック弁127を介してタンクTから吸い上げられる。
【0010】
次に、図8を参照して、加工後のラム101の上方への退避動作について説明する。モータ113により双方向吐出型ポンプ115を逆転させて、下シリンダ室133に作動油を供給すると共に、上シリンダ室119から作動油を吸引する。このとき、配管129のパイロット圧が上昇するので、プレフィル弁121が開き、前述した受圧面積の差により生じる上シリンダ室119からの余剰の作動油は、プレフィル弁121を介して直接タンクTへ戻される。
【0011】
以上説明したような油圧回路107では、接近動作および退避動作におけるラム移動速度を高速にして加工時間の短縮を図りたいため、上シリンダ室119の受圧面積と、下シリンダ室133の受圧面積の比を大きくする、すなわち下シリンダ室133の受圧面積を小さくすることが望まれている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、下シリンダ室133の受圧面積を小さくすると、図9に示されているように、下シリンダ室133内部の圧力が振動して接近動作および退避動作時にラム101の動作が不安定になり、ついには図10に示されているように振動しながら動作するため加工精度の低下を招くという問題がある。
【0013】
このときの振動の周波数ωは、ω=√(2A2/βmV)により表されることがわかっている。ここで、Aはシリンダ面積、mは質量、Vは作動油の体積、βは作動油の圧縮率を示している。この振動周波数が低くなると、機械が共振し易くなるが、上記式により振動周波数ωはシリンダ面積Aが小さいときに作動油の圧縮率βが大きく関係していることがわかる。
【0014】
この発明の目的は、以上のような従来の技術の問題点に着目してなされたものであり、プレス機による加工時における上型と下型の接近動作時および退避動作時に発生する振動を抑えて、滑らかに動作するための液圧プレス機におけるラム振動抑制方法およびその装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1による発明の液圧プレス機におけるラム振動抑制方法は、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数の制御によりラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラム移動速度を制御し、ラムの移動により上型と下型を接近・退避させて加工を行う液圧プレス機におけるラム振動抑制方法において、前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間を接続する配管に、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置を設け、該振動抑制装置により前記ラムの急速接近動作時および急速退避動作時に前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して、前記ラムの振動を抑制することを特徴とするものである。
【0016】
従って、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型の液圧ポンプの回転数を制御してラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラムを上下移動させ、加工に用いる上型と下型を接近・退避させる際に、ラムを急速接近あるいは急速退避させると液圧シリンダの圧力が急激に変化してラムが振動する場合があるが、この様なときに前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間に設けられ、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置が、前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して前記ラムの振動を防止する。
【0021】
請求項2による発明の液圧プレス機におけるラム振動抑制装置は、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数の制御によりラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラム移動速度を制御し、ラムの移動により上型と下型を接近・退避させて加工を行う液圧プレス機におけるラム振動抑制装置であって、前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間を接続する配管に、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置を設け、該振動抑制装置により前記ラムの急速接近動作時および急速退避動作時に前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して、前記ラムの振動を抑制することを特徴とするものである。
【0022】
従って、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数を制御してラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラムを上下移動させ、加工に用いる上型と下型を接近・退避させる際に、ラムを急速接近あるいは急速退避させると液圧シリンダの圧力が急激に変化してラムが振動する場合があるが、この様なときに液圧シリンダの下シリンダ室と液圧ポンプとの間に設けられた、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置が前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより液圧シリンダの圧力の急激な変化を吸収してラムの振動を防止する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
図1には、この発明に係る振動抑制装置1を用いた、液圧ポンプの一例として例えば双方向吐出型ポンプ3を用いたプレス機5の油圧回路7が示されている。ここでは、例として上型であるパンチPを装着したラム(上部テーブル)9を、パンチPに対向する下型であるダイDを装着した下部テーブル11対して接近・退避させることにより加工を行うタイプのプレス機5が示されているが、このプレス機5は既に良く知られているものなので、詳細な説明は省略する。
【0029】
この油圧回路7では、モータ13により正逆回転する双方向吐出型ポンプ3が用いられており、この双方向吐出型ポンプ3は配管15を介して液圧シリンダとしてのラムシリンダ17の上シリンダ室19に接続されている。上シリンダ室19は、プレフィル弁21が設けられている配管23によりタンクTに直接接続されている。
【0030】
また、双方向吐出型ポンプ3は、配管25およびチェック弁27を介してタンクTに接続されると共に、配管25の途中から分かれる配管29および配管31を介してラムシリンダ17の下シリンダ室33に接続されている。なお、配管29と配管31との間は、速度切換え弁35またはカウンタバランス弁37を介して接続されている。また、配管29とプレフィル弁21の間にはパイロット管39が設けられており、配管29内の圧力に応じてプレフィル弁21が開閉するようになっている。
【0031】
双方向吐出型ポンプ3と下シリンダ室33の間にある前記配管25には、振動抑制装置1が取り付けられている。図2を併せて参照するに、この振動抑制装置1は、オリフィス41と耐圧容器43から構成されている。
【0032】
図2を参照するに、オリフィス41を通過する作動油の流量Qは、
Q=CA√(2g(P1−P2)/ρ)=βV2(dP2/dt)……(1)
で与えられる。ここで、P1は下シリンダ室33の圧力、P2は耐圧容器43内の圧力、V2は耐圧容器容積、Qは通過流量、Aは絞りの断面積、Cは縮流係数、ρは密度、βは圧縮率を示している。
【0033】
上記(1)式の中央の式は非線型なのでこれを局所線形化すると、
κ1P1−κ2P2=βV2(dP2/dt)……(2)
ここで、κ1=∂Q/∂P1、κ2=∂Q/∂P2である。
【0034】
上記(2)式をラプラス変換すると、
κ1P1(s)−κ2P2(s)=βV2sP2(s)
κ1P1(s)=(κ2+βV2s)P2(s)
P2(s)/P1(s)=κ1/(κ2+βV2s)……(3)
上式より、振動抑制装置1はローパスフィルターであることがわかる。なお、ローパスフィルタであるがゆえに、下シリンダ室33における内部の圧力と、耐圧容器43における内部の圧力に位相差を生じさせることができる。
【0035】
次に、図1に図3および図4を併せて参照して、動作について説明する。まず、ラムシリンダ17によりラム9を下降させてパンチPをダイDに接近させる接近動作では、速度切換え弁35を図1中右方向へ移動させてONし、モータ13により双方向吐出型ポンプ3を回転させて、配管31、29、25を介して下シリンダ室33の作動油を双方向吐出型ポンプ3により、ラム9等の自重を利用してピストン45を高速で下降させる。
【0036】
このとき、下シリンダ室33の圧力が急激に減少する(図3中Aの破線で表示)ので、耐圧容器43が減少した圧力を補うと共にローパスフィルターの役目をすることから、図3中Aの実線で示されているように下シリンダ室33内の圧力の変動を抑制して、図4中Aの破線で示されているようにラム9の振動を防止して接近動作を滑らかにする。なお、図4中実線はラム指令速度を示している。
【0037】
そして、上シリンダ室19は負圧になるので、下シリンダ室33の受圧面積と上シリンダ室19の受圧面積の差により不足する作動油を、プレフィル弁21を介してタンクTから直接吸い込む。
【0038】
また、加工後のラム9の上方への退避動作では、モータ13により双方向吐出型ポンプ3を逆転させて、配管25、29、31を介して下シリンダ室33に作動油を供給すると共に、配管15を介して上シリンダ室19から作動油を双方向吐出型ポンプ3へ吸引する。
【0039】
このとき、下シリンダ室33の圧力が急激に上昇する(図3中Bの破線で表示)ので、耐圧容器43が上昇した圧力を吸収すると共にローパスフィルターの役目をすることから、図3中Bの実線で示されているように下シリンダ室33内の圧力の変動を抑制して、図4中Bの破線で示されているようにラムであるラム9の振動を防止して退避動作を滑らかにする。
【0040】
なお、パイロット管39のパイロット圧が上昇するのでプレフィル弁21が開き、前述した受圧面積の差により生じる上シリンダ室19からの余剰の作動油は、プレフィル弁21を介して直接タンクTへ戻される。
【0041】
以上の結果から、ラムシリンダ17と双方向吐出型ポンプ3との間に設けた振動抑制装置1がローパスフィルターの役目をするので、ラムシリンダ17の急速下降時あるいは急速上昇時にラムシリンダ17と双方向吐出型ポンプ3との間の圧力が急激に変化しても、ラム9の振動を抑制して、滑らかな接近動作あるいは退避動作を行うことができる。
【0042】
また、振動抑制装置1の耐圧容器43内の圧力は急激な圧力変化には反応しないため、ラム9の応答時間を落とさず、ラム9を急加速あるいは急減速させることができる。
【0043】
なお、前述の実施の形態においては、双方向吐出型ポンプ3を用いた油圧回路について説明したが、この他、ポンプの回転数によって作動油の吐出量を制御してラム9の移動速度を変化させる液圧プレス機であれば、双方向吐出型ポンプ3を用いていないものであっても同様に適用することができる。
【0044】
また、前述の実施の形態においては、ラムシリンダ17によりラム9としての上部テーブルを上下移動させるタイプのプレス機5について説明したが、下部テーブルを上下移動させるタイプのプレス機についてもまったく同様に適用することができる。この場合には、前述した実施の形態における接近動作が退避動作に、前述した退避動作が接近動作に該当する。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明による液圧プレス機におけるラム振動抑制方法では、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型の液圧ポンプの回転数を制御してラム移動用の液圧シリンダへの作動油の吐出量を調整してラムを上下移動させ、加工に用いる上型と下型を接近・退避させる際に、ラムを急速接近あるいは急速退避させると液圧シリンダの圧力が急激に変化してラムが振動する場合があるが、この様なときに前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間に設けられ、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置が、前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して前記ラムの振動を防止して、スムーズな移動を行うことができる。これにより加工精度の向上を図ることができる。
【0048】
請求項2の発明による液圧プレス機におけるラム振動抑制装置では、正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数を制御してラム移動用の液圧シリンダへの作動油の吐出量を調整してラムを上下移動させ、加工に用いる上型と下型を接近・退避させる際に、ラムを急速接近あるいは急速退避させると液圧シリンダの圧力が急激に変化してラムが振動する場合があるが、この様なときに前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間に設けられ、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置が、前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して、前記ラムの振動を防止してスムーズな移動を行うことができる。これにより、加工精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液圧プレス機におけるラム振動抑制装置を用いた油圧回路図である。
【図2】この発明に係る液圧プレス機におけるラム振動抑制装置である。
【図3】ラムの接近動作時および退避動作時における下シリンダ室内圧力および耐圧容器内圧力の変化を示すグラフである。
【図4】ラムの接近動作時および退避動作時における実速度および指令速度を示すグラフである。
【図5】従来の液圧プレス機における油圧回路図である。
【図6】ラム接近動作時における作動油の流れを示す油圧回路図である。
【図7】加工動作時における作動油の流れを示す油圧回路図である。
【図8】ラム退避動作時における作動油の流れを示す油圧回路図である。
【図9】ラムの接近動作時および退避動作時における下シリンダ室内圧力の変化を示すグラフである。
【図10】ラムの接近動作時および退避動作時におけるラム実速度および指令速度を示すグラフである。
【符号の説明】
1 振動抑制装置
3 双方向吐出型ポンプ(液圧ポンプ)
5 プレス機
9 ラム
17 ラムシリンダ(液圧シリンダ)
29 配管
33 下シリンダ室
41 オリフィス
43 耐圧容器
P パンチ(上型)
D ダイ(下型)
Claims (2)
- 正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数の制御によりラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラム移動速度を制御し、ラムの移動により上型と下型を接近・退避させて加工を行う液圧プレス機におけるラム振動抑制方法において、前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間を接続する配管に、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置を設け、該振動抑制装置により前記ラムの急速接近動作時および急速退避動作時に前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して、前記ラムの振動を抑制することを特徴とする液圧プレス機におけるラム振動抑制方法。
- 正逆方向に選択的に回転可能な双方向吐出型液圧ポンプの回転数の制御によりラム移動用の液圧シリンダへの作動液の吐出量を調整してラム移動速度を制御し、ラムの移動により上型と下型を接近・退避させて加工を行う液圧プレス機におけるラム振動抑制装置であって、前記液圧シリンダの下シリンダ室と前記液圧ポンプとの間を接続する配管に、前記下シリンダ室からの作動液の流入を制限するオリフィスを備えた耐圧容器からなるローパスフィルター機能を有する振動抑制装置を設け、該振動抑制装置により前記ラムの急速接近動作時および急速退避動作時に前記下シリンダ室の内部の圧力と前記耐圧容器内部の圧力に位相差を生じさせることにより前記下シリンダ室内の急激な圧力変化を吸収して、前記ラムの振動を抑制することを特徴とする液圧プレス機におけるラム振動抑制装置。
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