JP6810713B2 - プレス成形機械及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧シリンダを駆動して押圧体を押し下げてワークを成形する、LFT−D(Long FiberThermoplastic-Direct )成形、プリプレグ(prepreg)成形、金属の曲げ加工、金属の深絞り加工、RTM(Resin TransferMolding)成形等を行うプレス成形機械及びその制御方法に関する。
従来より、例えば図5の油圧回路図301で示すように、サーボモータ306で駆動される双方向ポンプ305によって作動油タンク307から吸い上げた作動油を加圧して複動油圧シリンダ303に送り込み、ピストン303aを往復させてパンチ304を押し下げてワークを成形するプレス成形機械302は知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプレス成形機械302では、通常、複動油圧シリンダ303にはリリーフ弁308が接続されるが、特に押圧体Wが自重で下がってしまわないように、カウンターバランス弁309を設けることがある。
また、例えば特許文献2のように、油圧ポンプで出力シリンダを駆動して所定の位置にスライド等の押圧体を押し下げるようにした押圧用の油圧制御方法であって、油圧ポンプをサーボモータ等の駆動モータで回転数を可変駆動制御するとともに、出力シリンダと油圧ポンプとの間の押圧用油圧回路に所定流量を逃がす逃がし弁を配設し、出力シリンダの押圧時に押圧体の位置指令又は速度指令に基づいて油圧ポンプを駆動するサーボモータ等の駆動モータの回転数を可変に制御して逃がし弁からの逃げ量以上に油量を供給しつつ漸次回転数を減少していって、所定の位置又は所定の速度に押圧体を位置制御又は速度制御するものが知られている。
さらに近年、熱可塑性樹脂等の樹脂と炭素繊維等の繊維とを混合した複合材料を製造する成形方法であるLFT−D法が知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2000−312929号公報 特開2000−329104号公報 特開2013−173330号公報
上記特許文献1のようなプレス成形機械302では、1つの双方向ポンプ305で複動油圧シリンダ303の受圧面積の異なるヘッド側受圧室とロッド側受圧室での作動油の供給及び排出制御を行っているので、高速押し下げ、低速押し下げ等の細やかな速度制御が困難である。また、ピストンポンプ等の双方向から作動油を吐出可能な双方向ポンプは、特殊なポンプであるため、種類が限られる。このため、大型プレスの制御には相当な大きさの双方向ポンプが必要となり、必要な大きさのものが存在しなかったり、非常に高価であったりする。
また、従来の比例弁やサーボ弁を用いた作動油の供給及び排出制御では、作動油の1次圧と2次圧との差圧を利用するため、作動油が弁を通過する際のオリフィスでの減圧効果で圧力エネルギーが熱エネルギーに変換され、発熱することが知られている。特に大型プレスにおいては、発熱量が非常に大きく、対応して大型冷却装置も必要で作動油の品質劣化が激しくなり、エネルギーロスも顕著となる。また、油圧回路の構成が複雑になるという問題もある。
また、特許文献2のものでは、方向切換弁を切り換えてスライドの自重を用いて高速でスライドを高速で降下させることができるが、目標速度に制御するには何らかのブレーキ機構が必要となる。さらに、反力をアキュムレータで制御するようにしているので、細かな制御は困難であるという問題がある。
また、特許文献3のようなLFT-D成形等の熱可塑性CFRP成形法では、CF(炭素繊維)を含むため、原料の放熱量が多く温度の低下が非常に早くなる。温度低下した状態でプレス成形をすると、繊維が均一に流動しない、所定形状への成形ができない等、製品の品質に悪影響を与えるおそれがある。この温度低下による品質低下を極力抑制するためには、成形プレスを高速圧下し、原料が高温状態の間に成形を完了させる必要がある。さらに、成形品の寸法精度や品質を安定させるには、原料加圧時の位置制御及び加圧力制御を精密に行うこと必要不可欠となる。以上から、スライド(押圧体)の速度制御又は圧力制御を広範囲で精度よく行うプレスが必要である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作動油の減圧効果による発熱を防ぎながら、押圧体の速度制御又は圧力制御を広範囲で精度よく行うことができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明では、液圧シリンダを駆動して押圧体を押し下げてワークを成形するプレス成形機械を前提とする。
そして、上記プレス成形機械は、
上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を押し下げる押し下げ側ポンプと、
上記押し下げ側ポンプを駆動する押し下げ側電動モータと、
上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を引き上げる引き上げ側ポンプと、
上記引き上げ側ポンプを駆動すると共に回生制動可能な引き上げ側電動モータとを備えており、
上記押圧体の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する上記引き上げ側電動モータにより速度制御又は圧力制御されるように構成されている。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータと引き上げ側電動モータとを別々に制御し、押圧体の押し下げ動作と引き上げ動作とを行うので、フィードバック信号等を利用することにより、高速押し下げ、低速押し下げ、高速引き上げなど細かな速度制御又は圧力制御も容易である。また、加圧した作動液を双方向に吐出可能な双方向ポンプを使用する必要がなく、入手が容易な、加圧した作動液を一方向に吐出可能なポンプを使用できる。さらに、押圧体の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する引き上げ側電動モータの回生制動により速度制御又は圧力制御するので、作動液の圧力エネルギーが熱エネルギーではなく、回生エネルギーに変換されることで、作動液の減圧過程での発熱が抑制される。このため、大型プレス機械のように押圧体の質量が大きいものであっても、大型の冷却装置が不要となり、作動液の劣化も抑制できると共に、エネルギーの有効活用が行われる。なお、ここでの速度制御は位置制御を含み得る。
第2の発明では、第1の発明において、
上記液圧シリンダは、複動液圧シリンダであり、
上記押し下げ側ポンプは、上記複動液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
上記引き上げ側ポンプは、上記複動液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータで回転させる押し下げ側ポンプで複動式の液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を押し下げ、引き上げ側電動モータで回転させる引き上げ側ポンプで液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を引き上げる。1つの複動液圧シリンダにおいて、ヘッド側液圧室の断面積とロッド側液圧室の断面積とが異なるが、それぞれの液圧室で異なる容量の作動液を押し下げ側ポンプと引き上げ側ポンプとでそれぞれ出入りさせるので、細かな速度制御又は圧力制御も容易であると共に、構造が複雑とならない。
第3の発明では、第2の発明において、
上記液圧シリンダは、複数本設けられ、
それぞれの液圧シリンダに上記押し下げ側ポンプ及び上記引き上げ側ポンプが接続されており、複数の上記液圧シリンダで上記押圧体を押し下げ及び引き上げるように構成されている。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータで押圧体の押し下げ動作を、引き上げ側電動モータで押圧体の引き上げ動作をそれぞれ精密に制御できるので、複数の液圧シリンダを互いに調和させながら上記押圧体の速度制御又は圧力制御を行えるという優れた効果が発揮される。
第4の発明では、第1の発明において、
上記液圧シリンダは、単動シリンダで構成された押し下げ側液圧シリンダ及び引き上げ側液圧シリンダからなり、
上記押し下げ側ポンプは、上記押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
上記引き上げ側ポンプは、上記引き上げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータで回転させる押し下げ側ポンプで単動式の押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を押し下げ、それとは別に引き上げ側電動モータで回転させる引き上げ側ポンプで単動式の引き上げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を引き上げる。このため、押し下げ側液圧シリンダの受圧面積と引き上げ側液圧シリンダの受圧面積が異なる場合でも細かな速度制御又は圧力制御が可能であると共に、スライドを移動させるシリンダが全て単動式の液圧シリンダなので構造が複雑とならない。また、引き上げ側ポンプ及び引き上げ側電動モータを小型化できるという利点がある。
第5の発明では、第1の発明において、
上記液圧シリンダは、単動式の押し下げ側液圧シリンダと、複動式の引き上げ側液圧シリンダとからなり、
上記押し下げ側ポンプは、上記押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
上記引き上げ側ポンプは、上記引き上げ側液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータで回転させる押し下げ側ポンプで単動式の押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を押し下げ、引き上げ側電動モータで回転させる引き上げ側ポンプで複動式の引き上げ側液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出して押圧体を引き上げる。このため、例えば、押し下げ側液圧シリンダは大きな容量の液圧シリンダとすることで、押圧体を大きな力で押し下げるようにし、引き上げ側液圧シリンダは、容量が小さく伸縮動作が機敏なものとすることができるので、好みの押圧体の速度制御又は圧力制御を行える。また、引き上げ側ポンプ及び引き上げ側電動モータを小型化できるという利点がある。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記押し下げ側電動モータも逆回転時に回生制動可能に構成されている。
上記の構成によると、押圧体の引き上げ時の速度制御又は圧力制御時に発生するエネルギーも、従来のようなバルブでの熱発生としてではなく、電力として回収できる。
第7の発明では、液圧シリンダを駆動して押圧体を押し下げてワークを成形するプレス成形機械の制御方法を前提とし、
上記成形機の制御方法は、
押し下げ側電動モータを回転制御して押し下げ側ポンプから上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を押し下げてワークを成形する加圧工程と、
引き上げ側電動モータを回転制御して引き上げ側ポンプから上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を引き上げる上昇工程と、
上記押圧体の自重を利用し、上記引き上げ側電動モータで回生制動しながら上記引き上げ側ポンプを逆回転させて速度制御又は圧力制御しながら押圧体を下降させる下降工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、押し下げ側電動モータと引き上げ側電動モータとを別々に制御し、押圧体の押し下げ動作と引き上げ動作とを行うので、フィードバック信号等により、高速押し下げ、低速押し下げ、高速引き上げなど細かな速度制御又は圧力制御も容易である。また、双方向に吐出可能な双方向ポンプを使用する必要がなく、入手が容易な一方向に吐出可能なポンプを使用できる。さらに、押圧体の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する引き上げ側電動モータにより速度制御又は圧力制御することがきるので、作動液の減圧効果による発熱が抑制される。このため、大型プレス機械のように押圧体の質量が大きいものであっても、大型の冷却装置が不要となり、作動液の劣化も抑制できると共に、エネルギーの有効活用が行われる。
第8の発明では、第7の発明において、
上記上昇工程は、
上記押し下げ側電動モータで回生制動しながら上記押し下げ側ポンプを逆回転させて上記押圧体を上昇させる負荷上昇工程と、
上記押し下げ側ポンプを逆回転させずに作動液タンクに排出しながら上記押圧体を上昇させる高速上昇工程とを含む。
上記の構成によると、高速で上昇させたいときには、押し下げ側モータは、回生制動を行わずに作動液を作動液タンクに直接排出し、速度や加圧力の制御を伴って上昇させるときには、押圧体の引き上げ時の速度制御又は圧力制御時に発生するエネルギーを従来のようなバルブでの熱発生としてではなく、電力として回収できる。
以上説明したように、本発明によれば、押圧体の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する引き上げ側電動モータにより速度制御又は圧力制御されるように構成したので、作動液の減圧効果による発熱を抑制しながら、押圧体の速度制御又は圧力制御を広範囲で精度よく行うことができる。
本発明の実施形態1に係るプレス成形機械の概要を示す油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係るプレス成形機械の1サイクルを示す概略図である。 本発明の実施形態2に係るプレス成形機械の概要を示す油圧回路図である。 本発明の実施形態3に係るプレス成形機械の概要を示す油圧回路図である。 従来技術に係るプレス成形機械の概要を示す油圧回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1のプレス成形機械としての油圧プレス2の油圧回路図1を示し、この油圧プレス2は、詳細は図示しないが、複動式の液圧シリンダとしての油圧シリンダ3を駆動して押圧体としてのスライド4を押し下げてワークを成形するものである。ワークは鍛造品、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など特に限定されない。
具体的には、油圧シリンダ3は、ピストン3a及びピストンロッド3bを有する複動式油圧シリンダであり、このピストンロッド3bに押圧体としてのスライド4が連結されている。このピストン3aの移動により、スライド4を昇降させてワークが成形されるようになっている。油圧シリンダ3は、スライド4の上方に設けられ、加圧力を確保するにはある程度大きな複動式油圧シリンダが必要となる。
油圧プレス2は、油圧シリンダ3に作動液としての作動油を送り込んでスライド4を押し下げる押し下げ側ポンプ5を備えている。この押し下げ側ポンプ5は、加圧した作動油を一方向にのみ吐出可能なポンプである。押し下げ側ポンプ5は、サーボモータなどの押し下げ側電動モータ6で駆動可能に連結されている。押し下げ側電動モータ6を正回転に駆動して作動油を作動液タンクとしての作動油タンク7から吸い上げて油圧シリンダ3のヘッド側油圧室3cに加圧した作動油を送り込んで、ピストン3aを押し下げるようになっている。また、ピストン3aが引き上げられたときに、ヘッド側油圧室3cの作動油が押し下げ側ポンプ5に流れ込み、押し下げ側電動モータ6を逆回転させながら作動油が作動油タンク7に戻るようになっている。本実施形態では、この押し下げ側電動モータ6は、コントローラ10で精密な回転等の制御をされると共に、回生制動可能に構成されており、コントローラ10を介して又は別の充電制御器を介して蓄電装置9に接続されている。蓄電装置9は、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、キャパシタ等特に限定されない。なお、油圧シリンダ3のロッド側及びヘッド側には、それぞれリリーフ弁8が設けられている。設定圧以上に配管内の圧力が高まらない限り、このリリーフ弁8から作動油が作動油タンク7に流れ込むことはない。
油圧シリンダ3のロッド側には、そのロッド側油圧室3dに作動油タンク7からの加圧した作動油を送り込んでピストン3aを上昇させてスライド4を引き上げる引き上げ側ポンプ15が接続されている。引き上げ側ポンプ15には、回生制動可能な引き上げ側電動モータ16が接続されている。ピストン3aが押し下げられたときに、ロッド側油圧室3dの作動油が引き上げ側ポンプ15に流れ込み、引き上げ側電動モータ16を逆回転させながら作動油が作動油タンク7に戻るようになっている。引き上げ側電動モータ16もサーボモータ等よりなり、コントローラ10で精密な回転等の制御をされると共に、コントローラ10を介して又は別の充電制御器を介して蓄電装置9に接続されている。すなわち、スライド4の押し下げ時には、バルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する引き上げ側電動モータ16により速度制御又は圧力制御されるように構成されている。
油圧シリンダ3のヘッド側油圧室3cは、パイロット付チェック弁を含むサクションバルブ11を介して作動油タンク7に接続されている。
スライド4の位置は、位置センサ12によりリアルタイムに計測されてコントローラ10に送られるようになっている。また、押し下げ側ポンプ5の吐出側には、押し下げ側圧力センサ17が設けられ、引き上げ側ポンプ15の吐出側には、引き上げ側圧力センサ18が設けられており、これらのセンサ12,17,18で得られた情報がコントローラ10に送信されるようになっている。
−油圧プレスの作動−
次に、本実施形態に係る油圧プレス2の作動について図2を用いて説明する。
まず下降工程としての高速下降工程において、スライド4の自重を利用し、引き上げ側電動モータ16を回転制御しながら引き上げ側ポンプ15を逆回転させてスライド4を高速で下降させる。このとき、サクションバルブ11は、オープンで、ヘッド側圧力Aは(背圧−質量負荷Wに対応した圧力)×ロッド側面積/ヘッド側面積となり、ロッド側圧力Bは背圧となる。サクションバルブ11がオープンなので、油圧シリンダ3のヘッド側油圧室3cへの供給油は、作動油タンク7から流れ込む。このとき、ヘッド側の押し下げ側電動モータ6はフリーである。そして、油圧シリンダ3のロッド側油圧室3dの排出油は、速度フィードバックしながら(場合により位置フィードバックも行いながら)引き上げ側電動モータ16の回転制動により排出される。このとき、回生制動により発生した電力が蓄電装置9に貯えられたり、そのまま別工程において利用されたりする。この回生制動の程度を弱くすることで、スライド4をより高速で下降させることができる。
次いで、加圧工程では、まず、加圧下降工程で、押し下げ側電動モータ6を回転制御して押し下げ側ポンプ5から油圧シリンダ3に作動油を送り込んでスライド4を押し下げてワークを成形する。このとき、サクションバルブ11はクローズで、ヘッド側圧力Aは背圧×ロッド側面積/ヘッド側面積に成形圧力を加えた値となっており、ロッド側圧力Bは背圧となっている。このとき、ヘッド側は押し下げ側電動モータ6を速度フィードバックにより(場合により位置フィードバックも行って)力行(りっこう)運転し、ヘッド側油圧室3cへの供給油は、押し下げ側電動モータ6に駆動された押し下げ側ポンプ5から送り込まれる。そして、ロッド側油圧室3dの排出油は、速度フィードバックしながら逆回転する引き上げ側電動モータ16によって引き上げ側ポンプ15から排出され、場合によっては回生制動が行われる。このとき発生した電力が蓄電装置9に貯えられたり、そのまま別工程で利用されたりする。
次いで、ホールディング工程では、サクションバルブ11は、クローズで、ヘッド側で位置(圧力)フィードバックによる押し下げ側電動モータ6の回生制動を行いながらワークが押圧される。
次いで、圧抜工程において、サクションバルブ11は、クローズで、ヘッド側で圧力フィードバックによる押し下げ側電動モータ6の回生制動を行いながら、圧抜きが行われる。
次いで、上昇工程では、まず、負荷上昇工程において、引き上げ側電動モータ16を回転制御して引き上げ側ポンプ15から油圧シリンダ3に作動油を送り込んでスライド4を引き上げる。このとき、サクションバルブ11は、クローズで、ヘッド側圧力Aは背圧で、ロッド側圧力Bはスライド4を含む質量負荷Wに対応した圧力に背圧×ヘッド側面積/ロッド側面積を加えた値となっている。このとき、油圧シリンダ3のロッド側油圧室3dへの供給油は、速度フィードバックによる引き上げ側電動モータ16の力行運転により引き上げ側ポンプ15から送り込まれる。そして、速度フィードバックによる押し下げ側電動モータ6の回生制動を行いながら押し下げ側ポンプ5により油圧シリンダ3のヘッド側の排出油が排出され、このときの回生制動により発生した電力が蓄電装置9に貯えられたり、そのまま別工程において利用されたりする。
次いで、高速上昇工程では、サクションバルブ11は、オープンとなり、速度フィードバックによる引き上げ側電動モータ16の力行運転により引き上げ側ポンプ15から加圧された作動油を油圧シリンダ3に送り込んでスライド4を高速で上昇させる。
油圧プレス2の停止中は、サクションバルブ11は、クローズで、ヘッド側圧力Aは0で、ロッド側圧力Bはスライド4を含む質量負荷Wに対応した圧力となっている。
なお、加圧工程や負荷上昇工程では、加工材料や加工形状に応じ、速度制御及び圧力制御を適宜切換又は組み合わせて用いてもよい。
このように本実施形態では、押し下げ側電動モータ6と引き上げ側電動モータ16とを別々に制御し、1つの複動式の油圧シリンダ3の伸縮によるスライド4の押し下げ動作と引き上げ動作とを行うので、別々のフィードバック信号等により精密に制御できる。このため、高速押し下げ、低速押し下げ、高速引き上げなど細かな速度制御も容易であると共に、比例弁やサーボ弁を用いる必要がなく、構造が複雑とならない。また、ヘッド側油圧室3cの断面積とロッド側油圧室3dの断面積とは、ピストンロッド3bの断面積の分だけ差があるので、ピストンロッド3bを動かしたときに、増減するヘッド側油圧室3cの作動油の量とロッド側油圧室3dの作動油の量とが異なるが、ヘッド側とロッド側とでそれぞれ別々の電動モータ6,16で制御するので、油圧シリンダ3の精密な伸縮制御も容易である。
また、加圧された作動油を双方向に吐出可能な双方向ポンプを使用する必要がなく、入手が容易な加圧された作動油を一方向に吐出可能なポンプを使用できる。
さらに、スライド4の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに逆回転する引き上げ側電動モータ16により速度制御することがきるので、作動油の減圧効果による発熱が抑制される。このため、大型プレス成形機械のようにスライド4の質量が大きいものであっても、大型の冷却装置が不要となり、作動油の劣化も抑制できる。さらに、引き上げ側電動モータ16で回生制動することで、エネルギーの有効活用が行われる。
しかも、上昇工程においても押し下げ側電動モータを逆回転させて回生制動することにより、スライド4の引き上げ時の速度制御時に発生するエネルギーも従来のようなバルブでの熱発生としてではなく、電力として回収できる。
したがって、本実施形態に係る油圧プレス2によると、作動油の減圧効果による発熱を防ぎながら、スライド4の速度制御又は圧力制御を広範囲で精度よく行うことができる。
−実施形態1の変形例−
本発明の実施形態1の変形例として、詳しくは図示しないが、図1で示した上記油圧シリンダ3、押し下げ側ポンプ5、引き上げ側ポンプ15等を複数セット設けて複数の油圧シリンダ3で1つのスライド4を押し下げ及び引き上げ制御するようにしてもよい。
そうすれば、上記実施形態1で説明したように、例えば、押し下げ側電動モータ6でスライド4の押し下げ動作を、引き上げ側電動モータ16でスライド4の引き上げ動作をそれぞれ精密に制御できるので、複数の油圧シリンダ3を互いに調和させながらスライド4の速度制御及び圧力制御を行えるという優れた効果が発揮される。これにより、一般的なプレス成形機械に比べて平行の精度を高める等により、ワークをより均一にプレスすることができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2に係る油圧回路図101を示し、特に油圧シリンダの構成が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、以下の各実施形態では、図1及び図2と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
具体的には、本実施形態に係る油圧プレス102では、1本の押し下げ側液圧シリンダとしての押し下げ側油圧シリンダ103のピストンロッド103bと、2本の引き上げ側液圧シリンダとしての引き上げ側油圧シリンダ104,105のピストンロッド104b,105bとがスライド4に連結されている。引き上げ側油圧シリンダ104,105の数は、1本でもよいし、3本以上でもよい。本実施形態では、加圧力を確保するためには、押し下げ側油圧シリンダ103はある程度大きな単動式油圧シリンダを用いる必要がある。図3に示すように、押し下げ側油圧シリンダ103がスライド4の上方に設けられ、引き上げ側油圧シリンダ104,105がスライドの下方に設けられている。
本実施形態では、押し下げ側電動モータ6で回転させる押し下げ側ポンプ5で押し下げ側油圧シリンダ103のヘッド側に加圧した作動油を吐出し、引き上げ側電動モータ16で回転させる引き上げ側ポンプ15で引き上げ側油圧シリンダ104,105のヘッド側に加圧した作動油を吐出するようにしている。
本実施形態では、全ての油圧シリンダ103,104,105が単動式であるため、スライド4側のロッド側圧力室が大気に連通している。
油圧プレス102の作動については、引き上げ側ポンプ15からの高圧油が引き上げ側油圧シリンダ104,105のロッド側ではなくヘッド側に供給され、引き上げ側油圧シリンダ104,105のロッド側ではなくヘッド側の作動油が、引き上げ側ポンプ15を介して排出される点以外は、上記実施形態1とほぼ同じであるため、省略する。
本実施形態においては、特に、押し下げ側電動モータ6で回転させる押し下げ側ポンプ5で単動式の押し下げ側油圧シリンダ103のヘッド側に加圧した作動油を吐出し、それとは別に引き上げ側電動モータ16で回転させる引き上げ側ポンプ15で単動式の引き上げ側油圧シリンダ104,105のヘッド側に加圧した作動油を吐出するので、押し下げ側油圧シリンダ103の受圧面積と引き上げ側油圧シリンダ104,105の受圧面積が異なる場合でも細かな速度制御が可能であると共に、全て単動式油圧シリンダを用いているので、構造が複雑とならない。
(実施形態3)
図4は本発明の実施形態3に係る油圧回路201を示し、特に引き上げ側ポンプ15,215及び引き上げ側電動モータ16,216の構成が異なる点で上記実施形態2と異なる。
すなわち、上記実施形態2では、1つの引き上げ側ポンプ15で2つの引き上げ側油圧シリンダ104,105のヘッド側に加圧した作動油を吐出するように構成したが、本実施形態では、2つの引き上げ側液圧シリンダとしての引き上げ側油圧シリンダ204,205のロッド側にそれぞれ別々の引き上げ側ポンプ15,215で加圧した作動油を吐出するようにしている。また、2つの引き上げ側油圧シリンダ204,205は、上記実施形態2のような単動式ではなく、複動式油圧シリンダとなっている。本実施形態では、加圧力を確保するためには、押し下げ側液圧シリンダとしての押し下げ側油圧シリンダ203はある程度大きな単動式油圧シリンダを用いる必要がある。一方、引き上げ側油圧シリンダ204,205は、高速で動かすためには、比較的ピストンの受圧面積の小さな複動油圧シリンダが用いられる。すると、引き上げ側ポンプ15,215も容量が小さく高速回転可能な油圧ポンプを用いることができる。図3に示すように、押し下げ側油圧シリンダ203がスライド4の上方に設けられ、引き上げ側油圧シリンダ204,205もスライドの上方に設けられている。
上記実施形態1のように押し下げ側油圧シリンダ203のヘッド側にサクションバルブ11が設けられているだけでなく、引き上げ側油圧シリンダ204,205のヘッド側にもサクションバルブ211が接続されている。
−油圧プレスの作動−
次に、本実施形態に係る油圧プレス202の作動について説明する。
まず、油圧プレス202の静止中は、全てのサクションバルブ11,211は、クローズで、ヘッド側圧力Aは0で、ロッド側圧力Bはスライド4を含む質量負荷Wに対応した圧力となっている。
次いで、負荷上昇工程では、引き上げ側電動モータ16,216を回転制御して引き上げ側ポンプ15,215から引き上げ側油圧シリンダ204,205に作動油を送り込んでスライド4を引き上げる。このとき、押し下げ側油圧シリンダ203のヘッド側のサクションバルブ11はクローズで、引き上げ側油圧シリンダ204,205のヘッド側のサクションバルブ211はオープンとなっている。ヘッド側圧力Aは背圧で、ロッド側圧力Bはスライド4を含む質量負荷Wに対応した圧力に背圧×ヘッド側面積/ロッド側面積を加えた値となっている。そして、ヘッド側の排出油を逆回転する押し下げ側電動モータ6でトルク制御しながら排出し、場合によって回生制動により発生した電力が、蓄電装置9に貯えられたり、そのまま使用されたりする。なお、図3では、見やすくするためにコントローラ10及び蓄電装置9を省略しているが、図2と同様に各部品に接続される。
次いで、高速上昇工程では、引き上げ側電動モータ16,216を回転制御して引き上げ側ポンプ15,215から引き上げ側油圧シリンダ204,205に作動油を送り込んでスライド4を引き上げる。このとき、全てのサクションバルブ11,211はオープンとなっている。ヘッド側圧力Aは0で、ロッド側圧力Bはスライド4を含む質量負荷Wに対応した圧力に背圧×ヘッド側面積/ロッド側面積を加えた値となっている。このとき、引き上げ側油圧シリンダ204,205のロッド側への供給油は、引き上げ側電動モータ16,216の回転制御等により、引き上げ側ポンプ15,215から送り込まれる。押し下げ側油圧シリンダ203の作動油は、サクションバルブ11,211をほぼ無負荷で通過して作動油タンク7に戻り、引き上げ側油圧シリンダ204,205は比較的小さな油圧シリンダなので必要な作動油の量が少なく、高速上昇が可能である。
次いで、高速下降工程では、スライド4の自重を利用し、引き上げ側ポンプ15,215を逆回転させて引き上げ側電動モータ16,216で回生制動させ速度制御しながらスライド4を下降させる。このとき、サクションバルブ11,211は、全てオープンであり、ヘッド側は無負荷でヘッド側圧力Aは0で、ロッド側圧力Bは背圧となる。このとき、押し上げ側油圧シリンダ204,205のロッド側からの排出油は、逆回転する引き上げ側電動モータ16,216で速度及び位置制御しながら引き上げ側ポンプ15,215から排出され、回生制動が行われ、発生した電力が蓄電装置9に貯えられたり、そのまま別工程において利用されたりする。
最後に加圧工程では、押し下げ側電動モータ6を回転制御して押し下げ側ポンプ5から油圧シリンダ203に作動油を送り込んでスライド4を押し下げてワークを成形する。このとき、サクションバルブ11,211は全てクローズで、ヘッド側圧力Aは背圧×ロッド側面積/ヘッド側面積に成形圧力を加えた値となっており、ロッド側圧力Bは背圧となっている。このとき、押し下げ側油圧シリンダ203のヘッド側への供給油は、押し下げ側電動モータ6の回転制御等により、押し下げ側ポンプ5から送り込まれる。そして、引き上げ側油圧シリンダ204,205のロッド側からの排出油を逆回転する引き上げ側電動モータ16,216にて圧力制御しながら排出し、場合によっては回生制動により発生した電力が蓄電装置9に貯えられたり、そのまま別工程において利用されたりする。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、プレス成形機械として油圧プレス2,102,202の例を示したが、LFT−D(Long Fiber Thermoplastic-Direct )成形、プリプレグ成形、金属の曲げ加工、金属の深絞り加工、RTM(Resin Transfer Molding)成形等を行うプレス成形機械にも適用可能である。
また、押し下げ側ポンプ5、引き上げ側ポンプ5,215は、加圧された作動油を一方向のみに吐出可能なポンプとしているが、加圧された作動油を両方向に吐出可能な双方向ポンプとしてもよい。
また、各実施形態において、スライド4を押し下げてワークを成形するようにしているが、スライド4を押し上げてワークを成形するようにしてもよい。その場合、油圧シリンダ3、押し下げ側油圧シリンダ103,203等を地面等に埋め込んで省スペースを実現できる。自重のかかる方向が逆になるが、基本的には、構成及び制御はそれに合わせて上記各実施形態のものを天地逆にすればよい。
上記各実施形態では、液圧シリンダとして作動液である作動油を利用した油圧シリンダを用いているが、作動液である水を利用した水圧シリンダであってもよい。その場合には、油圧ポンプではなく、水圧ポンプを用いればよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1,101,201 油圧回路図
2,102,202 油圧プレス(プレス成形機械)
3 油圧シリンダ(液圧シリンダ)
3a ピストン
3b ピストンロッド
3c ヘッド側油圧室
3d ロッド側油圧室
4 スライド(押圧体)
5 押し下げ側ポンプ
押し下げ側電動モータ
7 作動油タンク(作動液タンク)
8 リリーフ弁
9 蓄電装置
10 コントローラ
11,211 サクションバルブ
12 位置センサ
15,215 引き上げ側ポンプ
16,216 引き上げ側電動モータ
103,203 押し下げ側油圧シリンダ(押し下げ側液圧シリンダ)
104,105,204,205 引き上げ側油圧シリンダ(引き上げ側液圧シリンダ)

Claims (8)

  1. 液圧シリンダを駆動して押圧体を押し下げてワークを成形するプレス成形機械において、
    上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を押し下げる押し下げ側ポンプと、
    上記押し下げ側ポンプを駆動する押し下げ側電動モータと、
    上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を引き上げる引き上げ側ポンプと、
    上記引き上げ側ポンプを駆動すると共に回生制動可能な引き上げ側電動モータとを備えており、
    上記押し下げ側電動モータと上記引き上げ側電動モータとを別々に制御可能に構成されており、
    上記押圧体の押し下げ時にバルブによる速度制御又は圧力制御を行わずに、かつ上記押し下げ側ポンプ及び上記引き上げ側ポンプの容量を変更することなく、上記押圧体の速度フィードバックをしながら逆回転する上記引き上げ側電動モータにより速度制御又は圧力制御されるように構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  2. 請求項1に記載のプレス成形機械において、
    上記液圧シリンダは、複動液圧シリンダであり、
    上記押し下げ側ポンプは、上記複動液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
    上記引き上げ側ポンプは、上記複動液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  3. 請求項2に記載のプレス成形機械において、
    上記液圧シリンダは、複数本設けられ、
    それぞれの液圧シリンダに上記押し下げ側ポンプ及び上記引き上げ側ポンプが接続されており、複数の上記液圧シリンダで上記押圧体を押し下げ及び引き上げるように構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  4. 請求項1に記載のプレス成形機械において、
    上記液圧シリンダは、単動シリンダで構成された押し下げ側液圧シリンダ及び引き上げ側液圧シリンダからなり、
    上記押し下げ側ポンプは、上記押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
    上記引き上げ側ポンプは、上記引き上げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  5. 請求項1に記載のプレス成形機械において、
    上記液圧シリンダは、単動式の押し下げ側液圧シリンダと、複動式の引き上げ側液圧シリンダとからなり、
    上記押し下げ側ポンプは、上記押し下げ側液圧シリンダのヘッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成され、
    上記引き上げ側ポンプは、上記引き上げ側液圧シリンダのロッド側に加圧した作動液を吐出可能に構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のプレス成形機械において、
    上記押し下げ側電動モータも逆回転時に回生制動可能に構成されている
    ことを特徴とするプレス成形機械。
  7. 液圧シリンダを駆動して押圧体を押し下げてワークを成形するプレス成形機械の制御方法において、
    上記押圧体の速度フィードバックにより、押し下げ側電動モータを回転制御して押し下げ側ポンプから上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を押し下げてワークを成形する加圧工程と、
    上記押圧体の速度フィードバックにより、引き上げ側電動モータを回転制御して引き上げ側ポンプから上記液圧シリンダに作動液を送り込んで上記押圧体を引き上げる上昇工程と、
    上記押圧体の自重を利用し、上記押圧体の速度フィードバックにより、上記引き上げ側電動モータで回生制動しながら上記引き上げ側ポンプを逆回転させてかつ上記押し下げ側ポンプ及び上記引き上げ側ポンプの容量を変更することなく、上記押圧体の速度制御又は圧力制御しながら押圧体を下降させる下降工程とを含む
    ことを特徴とするプレス成形機械の制御方法。
  8. 請求項7に記載のプレス成形機械の制御方法において、
    上記上昇工程は、
    上記押圧体の速度フィードバックにより、上記押し下げ側電動モータで回生制動しながら上記押し下げ側ポンプを逆回転させて上記押圧体を上昇させる負荷上昇工程と、
    上記押し下げ側ポンプを逆回転させずに作動液タンクに排出しながら上記押圧体を上昇させる高速上昇工程とを含む
    ことを特徴とするプレス成形機械の制御方法。
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